JP3007859U - 体外循環回路用ドリップチャンバー及び体外循環回路 用の排液チューブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 体液処理器に装着して使用される体外循環回
路を構成する体外循環回路用のドリップチャンバーと該
ドリップチャンバーに装着して使用される排液チューブ
に関する。 【構成】 内径が１．５ｍｍから４．０ｍｍ、外径が
３．０ｍｍから１０．０ｍｍ、長さが３０ｍｍから２０
００ｍｍに形成された可撓性合成樹脂製のチューブ本体
の両端にオスコネクター及び／又はメスコネクターを装
着した体外循環回路用の排液チューブと、これを装着し
た体外循環回路用ドリップチャンバー。 【効果】 洗浄液と充填液の置換を少量の洗浄液（充
填液）を用いて行うことができるので経済的である。
体外循環回路内を無菌状態に維持しながら洗浄、充填作
業を行うことができるので衛生的である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、体液処理器に装着して使用される体外循環回路を構成する体外循環 回路用のドリップチャンバーと該ドリップチャンバーに装着して使用される排液 チューブに関する。

【０００２】

【従来技術および考案が解決しようとする課題】

現在行われている体外循環回路の洗浄方法の一例として洗浄液を充填した体外 循環回路を閉回路にして洗浄液を体外循環回路内で循環させて洗浄を行っている が、これらの方法では洗浄液を一度排出した後、新たな充填液を充填しなければ ならないので洗浄液（充填液）を多量に浪費する問題があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

［１］本考案は、内径が１．５ｍｍから４．０ｍｍ、外径が３．０ｍｍから１０ ．０ｍｍ、長さが３０ｍｍから２０００ｍｍに形成された可撓性合成樹脂製のチ ューブ本体の両端にオスコネクター及び／又はメスコネクターを装着した体外循 環回路用の排液チューブを提供する。 ［２］本考案は、内側にフィルターを配置したチャンバー本体の上部に、液体導 入口と液面レベル調整チューブを形成したキャップを装着し、チャンバー本体の 下部に液体排出口を形成した体外循環回路用ドリップチャンバーであって、 前記液体導入口をキャップの底部からチャンバー本体内に１ｍｍから２００ｍ ｍ突設し、 前記液面レベル調整チューブをキャップの底部からチャンバー本体内に１ｍｍ から２００ｍｍ突設し、 前記液面レベル調整チューブの上部に［１］記載の排液チューブを装着した体 液循環回路用ドリップチャンバーを提供する。 ［３］液体導入口をキャップの底部からチャンバー本体内に４０ｍｍから９０ｍ ｍ突設し、 液面レベル調整チューブをキャップの底部からチャンバー本体内に４０ｍｍか ら９０ｍｍ突設した、［２］記載の排液チューブを装着した体液循環回路用ドリ ップチャンバーを提供する。

【０００４】

【実施例】

図１は本考案のドリップチャンバーの概略図で、ドリップチャンバー１は、内 側にフィルター３を配置したチャンバー本体２とチャンバー本体２の上部に装着 されるキャップ４とから構成されている。 キャップ４には液体導入口５と液面レベル調整チューブ８が形成され液体導入 口５はキャップ４の底部Ｂからチャンバー本体２内に１ｍｍから２００ｍｍ（好 ましくは１０ｍｍから１５０ｍｍ、より好ましくは４０ｍｍから９０ｍｍ）突設 され、液面レベル調整チューブ８はキャップ４の底部Ｂからチャンバー本体２内 に１ｍｍから２００ｍｍ（好ましくは１０ｍｍから１５０ｍｍ、より好ましくは ４０ｍｍから９０ｍｍ）突設されている。 チャンバー本体２の下部には液体排出口７ａが形成され、これに液体排出チュ ーブ７が接続されている。前記キャップ４の上部には接続口９ａが形成され、こ れに静脈圧モニターライン９が接続されている。 前記液体導入口５の上部には液体導入チューブ６が接続されている。 前記液面レベル調整チューブ８の上部にオスコネクター１２及び／又はメスコ ネクター１３を装着した接続チューブ１３を介して排液チューブ１０が接続され ている。排液チューブ１０は内径が１．５ｍｍから４．０ｍｍ、外径が３．０ｍ ｍから１０．０ｍｍ、長さが３０ｍｍから２０００ｍｍに形成された可撓性合成 樹脂製のチューブ本体１１の両端にオスコネクター１２及び／又はメスコネクタ ー１３を装着することにより構成されている。

【０００５】 使用に際しては、体外循環回路を閉回路にして洗浄液を循環させながら体外循 環回路の一部を構成する液体導入チューブ６よりチャンバー本体２内に洗浄液を 充填し、液体排出チューブ７を経て排出する。 洗浄液中のエアー、微小ゴミ等はチャンバー本体２内でトラップされ、必要に 応じて適宜液体排出チューブ７の液体流路を閉じて充填液を液面レベル調整チュ ーブ８、排液チューブ１０を経て外に排出し、体液処理器内に存在する有機溶媒 等の充填物、付着物を徐々に除去し新鮮な充填液と置換することができる。 排液チューブ１０は体外循環回路及び体液処理器のサイズに応じて適宜、内径 、外径、長さを変更することができ、両端に装着したオスコネクター１２及び／ 又はメスコネクター１３により他のチューブ、排液バッグ１６に装着されたオス コネクター１２及び／又はメスコネクター１３に無菌的に接続することができる ので体外循環回路の無菌状態を維持しながら洗浄作業を行うことができ衛生的で ある。

【０００６】

【考案の作用効果】 洗浄液と充填液の置換を少量の洗浄液（充填液）を用いて行うことができるの で経済的である。 体外循環回路内を無菌状態に維持しながら洗浄、充填作業を行うことができる ので衛生的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のドリップチャンバーの概略図

【符号の説明】

１ ドリップチャンバー ２ チャンバー本体 ３ フィルター ４ キャップ ５ 液体導入口 ６ 液体導入チューブ ７ 液体排出チューブ ７ａ 液体排出口 ８ 液面レベル調整チューブ ９ 静脈圧モニターチューブ １０ 排液チューブ １１ チューブ本体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内径が１．５ｍｍから４．０ｍｍ、外径
   が３．０ｍｍから１０．０ｍｍ、長さが３０ｍｍから２
   ０００ｍｍに形成された可撓性合成樹脂製のチューブ本
   体の両端にオスコネクター及び／又はメスコネクターを
   装着したことを特徴とする体外循環回路用の排液チュー
   ブ。
2. 【請求項２】 内側にフィルターを配置したチャンバー
   本体の上部に、液体導入口と液面レベル調整チューブを
   形成したキャップを装着し、チャンバー本体の下部に液
   体排出口を形成した体外循環回路用ドリップチャンバー
   であって、 前記液体導入口をキャップの底部からチャンバー本体内
   に１ｍｍから２００ｍｍ突設し、 前記液面レベル調整チューブをキャップの底部からチャ
   ンバー本体内に１ｍｍから２００ｍｍ突設し、 前記液面レベル調整チューブの上部に請求項１記載の排
   液チューブを装着したことを特徴とする体液循環回路用
   ドリップチャンバー。
3. 【請求項３】 液体導入口をキャップの底部からチャン
   バー本体内に４０ｍｍから９０ｍｍ突設し、 液面レベル調整チューブをキャップの底部からチャンバ
   ー本体内に４０ｍｍから９０ｍｍ突設した、請求項２記
   載の排液チューブを装着したことを特徴とする体液循環
   回路用ドリップチャンバー。