JP2001189225A - コモンモードチョークコイル及びその製造方法 - Google Patents

コモンモードチョークコイル及びその製造方法

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JP2001189225A
JP2001189225A JP37413899A JP37413899A JP2001189225A JP 2001189225 A JP2001189225 A JP 2001189225A JP 37413899 A JP37413899 A JP 37413899A JP 37413899 A JP37413899 A JP 37413899A JP 2001189225 A JP2001189225 A JP 2001189225A
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JP
Japan
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conductor
choke coil
spiral
spiral conductor
mode choke
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JP37413899A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kiyota
敦史 清田
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Qが高く、共振周波数、インダクタンスのば
らつきを抑えることができ、その上、コモンチョークコ
イルを容易に製造でき、かつ、低コストのコモンモード
チョークコイル及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 磁性体あるいは誘電体からなる基台10
に、互いに電気的に絶縁された、表面に密着するように
形成された第1螺旋状導電体と、この第1螺旋状導電体
に絶縁層12を介して第2螺旋状導電体とが巻き付けら
れ、第1及び第2の螺旋状導電体の電気長が略等しく、
2つの螺旋状導電体がそれぞれ入出力端子を有する。ま
た、第2螺旋状導電体の断面積が第1螺旋状導電体の断
面積よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁ノイズを抑制
するためのノイズフィルターに関し、特に、基板装着型
のコモンモードチョークコイル及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気機器の小型化、高周波化により、E
MI対策が重要性を増している。一般に、インピーダン
ス素子では、目的とする周波数のノイズをインピーダン
ス特性として遮断し、EMI対策としている。
【0003】電磁ノイズフィルターであるコモンモード
チョークコイルには、巻線タイプのものと積層タイプの
ものとがある。巻線タイプのものは、小型化にするには
細線化等が必要であり、それによる不良も増加する。ま
た、ピッチの変動等による共振周波数とインダクタンス
の誤差が生じ、調整が困難である。更に、製造も困難で
ある。積層タイプでは、パターンが決定してしまってい
るため、厚み等のばらつきによりインダクタンスに誤差
が生じる。また、積層構造であるために、製造も困難で
ある。
【0004】そこで、本発明者は、基台に2つの螺旋状
導電体が密着して形成されるコモンモードチョークコイ
ルを特願平11−299397等に提案した。これによ
り、コモンモードで高インピーダンスが得られ、共振周
波数、インダクタンスのばらつきが抑えられる。しか
し、これらのコモンモードチョークコイルのうち、絶縁
層もしくは磁性層を介して第1螺旋状導電体と第2螺旋
状導電体が重ねられているコモンモードチョークコイル
は、第1螺旋状導電体と第2螺旋状導電体の巻き付け半
径が異なり、電気長が若干異なるため、インダクタンス
や直流比抵抗が異なってしまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、Qが高く、共振周波数、インダクタンスのば
らつきを抑えることができ、その上、容易に製造でき、
かつ低コストのコモンモードチョークコイル及びその製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性体あるい
は誘電体からなる基台に、互いに電気的に絶縁され、表
面に密着するように形成された第1螺旋状導電体と、該
第1螺旋状導電体に絶縁層を介して第2螺旋状導電体と
が巻き付けられ、前記第1及び第2の螺旋状導電体の電
気長が略等しく、前記2つの螺旋状導電体がそれぞれ入
出力端子を有するコモンモードチョークコイルであっ
て、前記第2螺旋状導電体の断面積が前記第1螺旋状導
電体の断面積よりも大きいコモンモードチョークコイル
である。
【0007】また、本発明は、前記第1螺旋状導電体に
対する前記第2螺旋状導電体の厚みを変えることによ
り、前記第1螺旋状導電体及び前記第2螺旋状導電体の
電気抵抗を等しくする上記のコモンモードチョークコイ
ルの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態を説明する。
【0009】図1は、本発明の実施の形態のコモンモー
ドチョークコイルの説明図である。図2は、本発明の実
施の形態のコモンモードチョークコイルの完成状況を説
明する側面図である。
【0010】図1に示すように、誘電体あるいは磁性体
により形成された角柱状の基台10に、第1導電層11
を被膜する。第1導電層11は、銅、アルミニウム、銀
等をめっき法、スパッタ法、蒸着法により設けることが
できる。更に、第1導電層11は、導電体粉末と結合剤
からなる導体ペーストをコーティング後、脱結合剤を経
て焼結することにより設けることができる。
【0011】この第1導電層11の表面に絶縁層12を
介して第2導電層13を被膜する。絶縁層12、第2導
電層13は、第1導電層11と同様に設けることができ
る。この際、第2導体層13の厚みはl/Sが第1導電
層11と等しくなるようにする。ここで、lは導電層の
電気長、Sは導電層の断面積である。
【0012】この基台10に螺旋状の溝14を形成す
る。この溝14は、レーザートリミング法、サンドブラ
スト法、またはウォータージェット法により形成でき
る。その後に、電極となる端子部15、16の一部をエ
ッチングにより第1導電層11まで削り落とし、端子1
8、19を形成する。基台10の形状は、端子部15、
16と螺旋状導電部17が角柱状である。この場合にお
いて、稜の部分にR(アール)がついていてもよい。な
お、基台10の形状は、端子部15,16が角柱状、螺
旋状導電部17が多角柱状、円柱状等でもかまわない。
【0013】そして、端子部15、16間の螺旋状導電
部17の表面全体に、図2に示すように、絶縁性の樹脂
24をコーティングし、4箇所の端子18、19、2
0、21に半田めっきを施す。この結果、互いに絶縁さ
れた2層の螺旋状導電体を有するコモンモードチョーク
コイルが形成される。
【0014】
【実施例】図1に示すような、μ’=30の磁性体によ
り作られた1.6×1.0×1.0mmの角柱状の基台
に、第1導電層として15μmの銅をめっきした。この
めっきされた銅の上に、更に絶縁層としてアルミナ15
μmをめっきし、アルミナ層の上に、第2導電層として
16μmの銅をめっきした。この3層がめっきされた基
台にレーザートリミングにより溝を形成した。溝は、基
台を回転させながら、垂直の方向に動かすことによって
螺旋状に形成した。その後に、端子部の一部をエッチン
グにより第1導電層まで落とし、端子を形成した。そし
て、端子部間の螺旋状導電部の表面全体に、図2に示す
ように、絶縁性の樹脂をコーティングし、4箇所の電極
に半田めっき施した。これにより、互いに絶縁された2
層の螺旋状導電層を有するコモンモードチョークコイル
を得た。
【0015】このコモンモードチョークコイルの、それ
ぞれの螺旋状導電体の直流比抵抗をインピーダンスアナ
ライザにて測定した。その結果、第1導電層から形成さ
れた第1螺旋状導電体は23.45μΩ、第2導電層か
ら形成された第2螺旋状導電体も23.45μΩと等し
くなった。
【0016】上記と同様の手法にて、第2螺旋状導電体
の厚みが15μmのコモンモードチョークコイルを形成
した。このコモンモードチョークコイルのそれぞれの螺
旋状導電体の直流比抵抗をインピーダンスアナライザに
て測定した結果、第1螺旋状導電体は23.45μΩ、
第2螺旋状導電体も23.88μΩとなり、Qにも差が
生じた。
【0017】
【発明の効果】以上、明らかなように、本発明によれ
ば、第1螺旋状導電体と第2螺旋状導電体の直流比抵抗
が等しくなるように導電層の厚みを調整することによ
り、磁性体又は誘電体による基台に密着した互いに電気
的に絶縁された2つの螺旋状導電体を重ねて有し、Qが
高く、共振周波数、インダクタンスのばらつきを抑える
ことができ、その上、コモンチョークコイルを容易に製
造でき、かつ低コストのコモンモードチョークコイル及
びその製造方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコモンモードチョークコ
イルの説明図。図1(a)は、外観斜視図。図1(b)
は、螺旋状導電部の部分断面図。
【図2】本発明の実施の形態のコモンモードチョークコ
イルの完成状況を説明する側面図。
【符号の説明】
10 基台 11 第1導電層 12 絶縁層 13 第2導電層 14 溝 15、16 端子部 17 螺旋状導電部 18、19、20、21 端子 24 樹脂
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月28日(2000.2.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】そこで、本発明者は、基台に2つの螺旋状
導電体が密着して形成されるコモンモードチョークコイ
ルを特願平11−299397等に提案した。これによ
り、コモンモードで高インピーダンスが得られ、共振周
波数、インダクタンスのばらつきが抑えられる。しか
し、これらのコモンモードチョークコイルのうち、絶縁
層もしくは磁性層を介して第1螺旋状導電体と第2螺旋
状導電体が重ねられているコモンモードチョークコイル
は、第1螺旋状導電体と第2螺旋状導電体の巻き付け半
径が異なり、電気長が若干異なるため、インダクタンス
や直流抵抗が異なってしまうという問題があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このコモンモードチョークコイルの、それ
ぞれの螺旋状導電体の直流抵抗をインピーダンスアナラ
イザにて測定した。その結果、第1導電層から形成され
た第1螺旋状導電体は1.13μΩ、第2導電層から形
成された第2螺旋状導電体も1.13μΩと等しくなっ
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記と同様の手法にて、第2螺旋状導電体
の厚みが15μmのコモンモードチョークコイルを形成
した。このコモンモードチョークコイルのそれぞれの螺
旋状導電体の直流抵抗をインピーダンスアナライザにて
測定した結果、第1螺旋状導電体は23.45μΩ、第
2螺旋状導電体は1.27μΩとなり、Qにも差が生じ
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【発明の効果】以上、明らかなように、本発明によれ
ば、第1螺旋状導電体と第2螺旋状導電体の直流抵抗が
等しくなるように導電層の厚みを調整することにより、
磁性体又は誘電体による基台に密着した互いに電気的に
絶縁された2つの螺旋状導電体を重ねて有し、Qが高
く、共振周波数、インダクタンスのばらつきを抑えるこ
とができ、その上、コモンチョークコイルを容易に製造
でき、かつ低コストのコモンモードチョークコイル及び
その製造方法を提供することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体あるいは誘電体からなる基台に、
    互いに電気的に絶縁され、表面に密着するように形成さ
    れた第1螺旋状導電体と、該第1螺旋状導電体に絶縁層
    を介して第2螺旋状導電体とが巻き付けられ、前記第1
    及び第2の螺旋状導電体の電気長が略等しく、前記2つ
    の螺旋状導電体がそれぞれ入出力端子を有するコモンモ
    ードチョークコイルであって、前記第2螺旋状導電体の
    断面積が前記第1螺旋状導電体の断面積よりも大きいこ
    とを特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. 【請求項2】 前記第1螺旋状導電体に対する前記第2
    螺旋状導電体の厚みを変えることにより、前記第1螺旋
    状導電体及び前記第2螺旋状導電体の電気抵抗を等しく
    することを特徴とする請求項1記載のコモンモードチョ
    ークコイルの製造方法。
JP37413899A 1999-12-28 1999-12-28 コモンモードチョークコイル及びその製造方法 Pending JP2001189225A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534947A (ja) * 2007-08-01 2010-11-11 エプコス アクチエンゲゼルシャフト 電流補償チョーク及び電流補償チョークを備える回路装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534947A (ja) * 2007-08-01 2010-11-11 エプコス アクチエンゲゼルシャフト 電流補償チョーク及び電流補償チョークを備える回路装置
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