JP2001189121A - 電子放出装置およびその製造方法 - Google Patents

電子放出装置およびその製造方法

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JP2001189121A
JP2001189121A JP2000000565A JP2000000565A JP2001189121A JP 2001189121 A JP2001189121 A JP 2001189121A JP 2000000565 A JP2000000565 A JP 2000000565A JP 2000000565 A JP2000000565 A JP 2000000565A JP 2001189121 A JP2001189121 A JP 2001189121A
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insulating film
opening
forming
film
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Junichi Sato
淳一 佐藤
Nobuyuki Saotome
信幸 早乙女
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Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J3/00Details of electron-optical or ion-optical arrangements or of ion traps common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J3/02Electron guns
    • H01J3/021Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source
    • H01J3/022Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source with microengineered cathode, e.g. Spindt-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • H01J1/308Semiconductor cathodes, e.g. cathodes with PN junction layers

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  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 pn接合部からなる電子放出部に対する加速
電極の表出面積を確保して、放出電子の加速を十分に行
えるようにする。 【解決手段】 半導体基板10の表面側に形成したpn
接合部15と、半導体基板10上に形成した絶縁膜21
と、pn接合部15上の絶縁膜21に形成した第1の開
口部24と、第1の開口部24の周囲を囲むように絶縁
膜21上に形成した加速電極31とを備えた電子放出装
置において、加速電極31は第1の開口部24より張り
出した状態に形成されている電子放出装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出装置およ
びその製造方法に関し、詳しくは表示装置、撮像装置に
適用することができ、また電子線露光装置、電子顕微鏡
等にも適用することが可能な電子放出装置およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子放出装置は米国特許第430
3930号明細書(特開昭56−15529号公報、特
公平1−45694号公報)に開示されているように、
「冷陰極」である半導体装置において、荷電キャリアの
アバランシェ増倍が生じるように逆方向バイアスがかけ
られている。この場合には、ある電子は電子の仕事関数
を超えるのに必要な熱エネルギーを得ることができる。
そしてこれらの電子の放出は、半導体装置において、そ
の主表面上に位置する絶縁層上に加速電極もしくはゲー
ト電極を設けることにより容易になる。この絶縁層には
電子放出領域の位置に開口部が設けられていて、電子の
放出は、例えばセシウムのように仕事関数を低くする材
料を電子放出領域の位置の半導体表面に備えることによ
ってさらに容易となる。
【0003】従来の電子放出装置に係わる一例を図9の
概略構成断面図によって説明する。
【0004】図9に示すように、半導体基板110はp
+ 型シリコン基板111とその上に形成されたp型エピ
タキシャル層112とで形成されている。上記p型エピ
タキシャル層112にはp+ 領域113が形成され、そ
の上層にはn++領域114が形成されてpn接合部11
5を形成している。さらに、上記p型エピタキシャル層
112の上層にはn++領域114に接続するn+ 領域1
16が形成されている。上記半導体基板110上には絶
縁膜121が形成され、その絶縁膜121上には、加速
電極131が形成されている。この加速電極131を覆
うように絶縁膜141が形成されている。
【0005】また上記絶縁膜121には、上記n+ 領域
113に通じる接続孔122が形成されていて、その接
続孔122を通してn+ 領域に接続する取り出し電極1
32が形成されている。また絶縁膜141には、上記加
速電極131に通じる接続孔142が形成されていて、
その接続孔142を通して加速電極131に接続する取
り出し電極133が形成されている。さらに上記加速電
極131および取り出し電極132、133を覆う状態
に保護膜143が形成されている。
【0006】また、上記pn接合部115上の保護膜1
43、絶縁膜141、加速電極131および絶縁膜12
1には電子放出のための開口部125が形成されてい
る。さらに、取り出し電極133上の保護膜143には
ワイヤボンディング用の開口部144が形成されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記説明した電子放出
装置の加速電極に電圧をかけて、放出された電子により
電子管の機能を最大に発揮するには、電子放出面と加速
電極の相対的構造が課題となる。しかしながら、従来の
冷陰極構造の電子放出装置においては、通常、シリコン
基板表面にプレーナプロセスを用いて、冷陰極構造の母
体となるpn接合と、その上に絶縁膜を形成しているた
め、電子放出部と加速電極との距離が離れて、十分な電
子の加速ができないという問題があった。そして前記図
9に示した従来の冷陰極構造の電子放出装置では、構造
上、pn接合部からなる電子放出部に対する加速電極の
表出面積が小さいため、放出電子の加速が十分にできて
いなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた電子放出装置およびその製造方法
である。
【0009】本発明の第1の電子放出装置は、半導体基
板の表面側に形成したpn接合部と、前記半導体基板上
に形成した絶縁膜と、前記pn接合部上の前記絶縁膜に
形成した開口部と、前記開口部の周囲を囲むように前記
絶縁膜上に形成した加速電極とを備えた電子放出装置に
おいて、前記加速電極は前記開口部より張り出した状態
に形成されているものである。
【0010】上記第1の電子放出装置では、加速電極が
開口部より張り出した状態に形成されていることから、
加速電極の開口部側の側面および下面が開口部に対して
表出した状態になる。したがって、上記加速電極は、従
来の電子放出装置の加速電極よりもpn接合部からなる
電子放出部に対する表出面積が大きくなる。そのため、
pn接合部から放出された電子は十分に加速される。
【0011】本発明の第2の電子放出装置は、半導体基
板の表面側に形成したpn接合部と、前記半導体基板上
に形成した絶縁膜と、前記pn接合部上の前記絶縁膜に
形成した開口部と、前記開口部の周囲を囲むように前記
絶縁膜上に形成した加速電極とを備えた電子放出装置に
おいて、前記加速電極は断面略L字形に形成されている
ものである。
【0012】上記第2の電子放出装置では、加速電極が
断面略L字形に形成されていることから、加速電極の略
L字形に形成されている垂直壁の部分を開口部側に形成
することにより、その加速電極は、従来の電子放出装置
の加速電極よりもpn接合部からなる電子放出部に対す
る表出面積が大きくなる。そのため、pn接合部からな
る電子放出部から放出された電子は十分に加速される。
【0013】本発明の第3の電子放出装置は、半導体基
板の表面側に形成したpn接合部と、前記半導体基板上
に形成した絶縁膜と、前記pn接合部上の前記絶縁膜に
形成した開口部と、前記開口部の周囲を囲むように前記
絶縁膜上に形成した加速電極とを備えた電子放出装置に
おいて、前記加速電極は断面略逆L字形に形成されてい
るものである。
【0014】上記第3の電子放出装置では、加速電極が
断面略逆L字形に形成されていることから、加速電極の
略逆L字形に形成されている垂直壁の部分を開口部側に
形成することにより、その加速電極は、従来の電子放出
装置の加速電極よりもpn接合部からなる電子放出部に
対する表出面積が大きくなる。そのため、pn接合部か
らなる電子放出部から放出された電子は十分に加速され
る。
【0015】本発明の電子放出装置の第1の製造方法
は、半導体基板の表面側にpn接合部を形成する工程
と、前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記
pn接合部上の前記絶縁膜に開口部を形成する工程と、
前記開口部の周囲を囲むように前記絶縁膜上に加速電極
を形成する工程とを備えた電子放出装置の製造方法にお
いて、前記加速電極下部における前記開口部側の前記絶
縁膜を除去して前記加速電極を前記開口部より張り出し
た状態に形成する工程を備えている。
【0016】上記第1の製造方法では、加速電極下部に
おける開口部側の絶縁膜を除去して加速電極を開口部よ
り張り出した状態に形成する工程を備えていることか
ら、加速電極の開口部側の側面および下面が開口部に対
して表出した状態に形成される。したがって、上記加速
電極は、従来の電子放出装置の加速電極よりもpn接合
部からなる電子放出部に対する表出面積が大きく形成さ
れる。そのため、pn接合部から放出された電子が十分
に加速される加速電極に形成される。
【0017】本発明の電子放出装置の第2の製造方法
は、半導体基板の表面側にpn接合部を形成する工程
と、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜上に加速電極を形成するための電
極膜を形成する工程と、前記電極膜上に第2の絶縁膜を
形成する工程と、前記第2の絶縁膜と前記電極膜とをパ
ターニングするとともに前記pn接合部上の前記第2の
絶縁膜と前記電極膜とを除去して開口部を形成する工程
と、前記開口部の側壁に前記電極膜に接続するサイドウ
ォール電極を形成して前記電極膜と前記サイドウォール
電極とで加速電極を形成する工程と、前記pn接合部上
の前記第1の絶縁膜を開口して前記開口部を延長して形
成する工程とを備えている。
【0018】上記第2の製造方法では、開口部の側壁に
電極膜に接続するサイドウォール電極を形成して電極膜
とサイドウォール電極とで加速電極を形成することか
ら、形成される加速電極は断面略L字形の形状になる。
しかも、略L字形の垂直壁部分となるサイドウォール電
極が開口部側に面するように形成されることから、上記
加速電極は、従来の電子放出装置の加速電極よりもpn
接合部からなる電子放出部に対する表出面積が大きく形
成される。そのため、pn接合部から放出された電子が
十分に加速される加速電極に形成される。
【0019】本発明の電子放出装置の第3の製造方法
は、半導体基板の表面側にpn接合部を形成する工程
と、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程
と、前記pn接合部上方における前記第1の絶縁膜上に
ダミーパターンを形成する工程と、前記第1の絶縁膜上
に前記ダミーパターンを被覆するように加速電極を形成
するための電極膜を形成する工程と、前記電極膜上に平
坦化絶縁膜を形成した後に前記平坦化絶縁膜をエッチバ
ックするとともに前記ダミーパターン上の前記電極膜を
選択的に除去する工程と、前記電極膜をパターニングし
て加速電極を形成する工程と、前記ダミーパターンを除
去して前記加速電極に前記開口部を形成する工程と、前
記pn接合部上の前記第1の絶縁膜を開口して前記開口
部を延長して形成する工程とを備えている。
【0020】上記第3の製造方法では、ダミーパターン
を被覆するように加速電極を形成するための電極膜を形
成する工程と、電極膜上に平坦化絶縁膜を形成した後に
その平坦化絶縁膜をエッチバックするとともにダミーパ
ターン上の電極膜を選択的に除去する工程とを備えてい
ることから、電極膜は断面略L字形に形成される。さら
に、ダミーパターンを除去して開口部を形成する工程と
を備えていることから、加速電極の略L字形の垂直壁部
分が開口部側に面するように形成される。そのため、上
記加速電極は、従来の電子放出装置の加速電極よりもp
n接合部からなる電子放出部に対する表出面積が大きく
形成されるので、pn接合部から放出された電子が十分
に加速される加速電極になる。
【0021】本発明の電子放出装置の第4の製造方法
は、半導体基板の表面側にpn接合部を形成する工程
と、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記第2の絶縁膜上に加速電極を形成するための電
極膜を形成する工程と、前記電極膜と前記第2の絶縁膜
とをパターニングするとともに前記pn接合部上の前記
電極膜と前記第2の絶縁膜とを除去して開口部を形成す
る工程と、前記開口部の側壁に前記電極膜に接続するサ
イドウォール電極を形成して前記電極膜と前記サイドウ
ォール電極とで加速電極を形成する工程と、前記pn接
合部上の前記電極膜を開口して前記開口部を延長して形
成する工程とを備えている。
【0022】上記第4の製造方法では、開口部の側壁に
電極膜に接続するサイドウォール電極を形成して電極膜
とサイドウォール電極とで加速電極を形成することか
ら、形成される加速電極は断面略逆L字形の形状にな
る。しかも、略逆L字形の垂直壁部分となるサイドウォ
ール電極が開口部側に面するように形成されることか
ら、上記加速電極は、従来の電子放出装置の加速電極よ
りもpn接合部からなる電子放出部に対する表出面積が
大きく形成される。そのため、pn接合部から放出され
た電子が十分に加速される加速電極に形成される。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の電子放出装置に係
わる実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説明
する。
【0024】図1に示すように、半導体基板10はp+
型シリコン基板11とその上に形成されたp型エピタキ
シャル層12とで形成されている。上記p型エピタキシ
ャル層112には、アバランシェ効果による電子放出が
起こるような濃度条件と接合深さになるように、p+
域13が形成され、その上層にn++領域14が形成され
てpn接合部15が形成されている。さらに、上記p型
エピタキシャル層12の上層にはn++領域14に接続す
るn+ 領域16が形成されている。
【0025】上記半導体基板10上には絶縁膜21が第
1の絶縁膜22と第2の絶縁膜23とで形成されてい
る。上記第1の絶縁膜22は例えば酸化シリコン膜から
なり、上記n+ 領域16上を覆うようにパターニングさ
れている。また上記第2の絶縁膜23は例えば窒化シリ
コン膜からなり、上記半導体基板10上に上記第1の絶
縁膜22を覆うように形成されている。そして上記pn
接合部15上の絶縁膜21(第1の絶縁膜22と第2の
絶縁膜23)には第1の開口部24が形成されている。
【0026】上記第1の開口部24の周囲における上記
絶縁膜21上には加速電極31が例えば多結晶シリコン
で形成されている。さらに上記加速電極31を覆う状態
に上記絶縁膜21上には第3の絶縁膜41が形成されて
いる。
【0027】上記第3の絶縁膜31には上記加速電極3
1に通じる接続孔42が形成されている。この接続孔4
2には上記加速電極31に接続する取り出し電極32が
例えばアルミニウムで形成されている。また上記基板第
3の絶縁膜41および上記絶縁膜21には、上記n+
域16に通じる接続孔43が形成されていて、その接続
孔43を通してn+ 領域16に接続する取り出し電極3
3が例えばアルミニウムで形成されている。
【0028】さらに上記各取り出し電極32,33を覆
う状態に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44が形
成されている。その保護膜44および第3の絶縁膜41
には、上記第1の開口部24に通じると第2の開口部2
5が形成されていて、開口部26を構成している。ま
た、上記保護膜44には、取り出し電極32に通じる開
口部45が形成されている。
【0029】上記加速電極31は上記開口部26より張
り出した状態に形成されている。すなわち、上記第1の
開口部24は上記加速電極31の下部側に食い込む状態
に形成されていて、上記加速電極31は第1の開口部2
4に対してオーバハング状に形成されている。
【0030】上記第1の電子放出装置では、加速電極3
1が開口部26(第1の開口部24)より張り出した状
態に形成されていることから、加速電極31の開口部2
6側の側面および下面が開口部26に対して表出した状
態になる。したがって、上記加速電極31は、従来の電
子放出装置の加速電極よりもpn接合部15からなる電
子放出部に対する表出面積が大きくなる。そのため、p
n接合部15から放出された電子は十分に加速されるよ
うになる。
【0031】次に、本発明の電子放出装置の第1の製造
方法に係わる実施の形態を、図2の製造工程断面図によ
って説明する。図2では、前記図1によって示した構成
部品と同様のものには同一符号を付与して示す。
【0032】図2の(1)に示すように、P+ 型シリコ
ン基板11にP型エピタキシャル層12を堆積した半導
体基板10に、アバランシェ効果による電子放出が起こ
るような濃度条件と接合深さになるように、P+ 領域1
3と、n++領域14によるpn接合部15および取り出
し電極(図示せず)に接続するためのn+ 領域16を拡
散層で形成する。上記P+ 領域13、n++領域14、n
+ 領域16等は、例えば、通常のレジストマスクを形成
した後それをマスクに用いたイオン注入法によって形成
される。
【0033】次いで図2(2)に示すように、上記拡散
層を形成した半導体基板10上に第1の絶縁膜22を形
成する。その後、リソグラフィー技術(以下、リソグラ
フィー技術とは、例えばレジスト塗布、露光、現像工程
によるレジストマスクの形成技術をいう)を用いて電子
放出部となる第1の開口部を形成するためのレジストマ
スク(図示せず)を形成した後、そのレジストマスクを
マスクに用いたエッチングにより上記第1の絶縁膜22
のパターニングを行い、電子放出部を形成するための第
1の開口部24を形成する。
【0034】次いで、エッチングストッパとしての機能
を持つ第2の絶縁膜23を、例えば窒化シリコン膜で形
成する。このようにして絶縁膜21を構成する。さらに
第2の絶縁膜23上に例えば多結晶シリコンからなる電
極膜35を形成する。
【0035】次いで、リソグラフィー技術を用いて上記
電極膜35をパターニングするためのレジストマスク
(図示せず)を形成した後、そのレジストマスクに用い
たエッチングにより上記電極膜35のパターニングを行
って、電子放出部を形成するための第1の開口部24を
電極膜35にも形成するとともに、加速電極31を形成
する。
【0036】さらに図2(3)に示すように、上記絶縁
膜21上に上記加速電極31を被覆する第3の絶縁膜4
1を例えば酸化シリコンで形成する。次いでリソグラフ
ィー技術によって所望の接続孔を形成するためのレジス
トマスクを形成し、それをエッチングマスクに用いたエ
ッチングによって、上記第3の絶縁膜41に上記加速電
極31に通じる接続孔42を形成するとともに、上記第
3の絶縁膜41、上記絶縁膜21等に上記n+ 領域16
に通じる接続孔43を形成する。
【0037】さらに、通常のアルミニウム電極の形成技
術を用いて、この接続孔42を通して上記加速電極31
に接続する取り出し電極32を形成するとともに、接続
孔43を通して上記n+ 領域16に接続する取り出し電
極33を形成する。この取り出し電極32,33を形成
するためのパターニングには、リソグラフィー技術によ
ってレジストマスクを形成した後、それをエッチングマ
スクに用いてドライエッチングを行うことによって実施
する。次いで上記各取り出し電極32,33を覆う状態
に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44を例えば窒
化シリコン膜で形成する。
【0038】その後、図2の(4)に示すように、リソ
グラフィー技術とエッチング技術とによって、保護膜4
4、第3の絶縁膜41および第2の絶縁膜23をエッチ
ングして、第2の開口部25を形成するとともに、上記
第1の開口部24に埋め込まれた保護膜44、第3の絶
縁膜41、第2の絶縁膜23を除去して第1の開口部2
4を再び開口して、第2の開口部25と第1の開口部2
4とで電子放出部となるpn接合部15上に開口部26
を形成する。
【0039】さらに、リソグラフィー技術とエッチング
技術とを用いて、上記保護膜44にワイヤボンディング
するためのもので取り出し電極32に通じる開口部45
を形成するとともに、上記第1の開口部24側における
上記加速電極31下部の絶縁膜21をエッチング除去し
て、上記加速電極31を上記第1の開口部24に対して
オーバハング状に形成する。
【0040】このときのエッチング条件は、アノードカ
ップルに対する印加周波数を13.56MHz、エッチ
ングガスにテトラフルオロメタン(CF4 )を用い、そ
れを100cm3 /minで供給し、電力密度を0.0
3W/cm2 、エッチング雰囲気の圧力を13Paに設
定した。または、リモートプラズマ方式を用いてマイク
ロ波周波数を2.45GHzに設定し、エッチングガス
に三フッ化窒素(NF 3 )を用い、それを例えば100
cm3 /minの流量で供給し、エッチング雰囲気の圧
力を13Paに設定してエッチングを行っても、上記説
明したのと同様に保護膜45と第2の絶縁膜23とが等
方的にエッチングされ、上記同様の形状が得られる。
【0041】上記エッチング条件では、窒化シリコンか
らなる保護膜45および窒化シリコンからなる第2の絶
縁膜23が等方的にエッチングされるため、前記図2の
(4)に示したように、開口部26に対してオーバハン
グ状の加速電極31が形成される。
【0042】なお、上記第1の製造方法においては、上
記リソグラフィー技術で形成されたレジストマスク(図
示せず)は、イオン注入工程もしくはエッチング工程が
終了した後、直を除去する。また、上記取り出し電極3
2,33の下層にはバリアメタル(図示せず)を形成し
ておくことが望ましい。
【0043】上記第1の製造方法では、加速電極31の
下部における開口部26(第1の開口部24)側の絶縁
膜21(第2の絶縁膜23および第1の絶縁膜22)を
等方的なエッチングによって除去して、加速電極31を
第1の開口部24より張り出した状態に形成する工程を
備えていることから、加速電極31の第1の開口部24
側における側面および下面が第1の開口部24に対して
表出した状態に形成される。したがって、上記加速電極
31は、従来の電子放出装置の加速電極よりもpn接合
部15からなる電子放出部に対する表出面積が大きく形
成される。そのため、pn接合部15から放出された電
子が十分に加速される加速電極31に形成される。
【0044】次に本発明の第2の電子放出装置に係わる
第1の実施の形態を、図3の概略構成断面図によって説
明する。図3では、前記図1によって説明したのと同様
の構成部品には同一符号を付与して示す。
【0045】図3に示すように、半導体基板10はp+
型シリコン基板11とその上に形成されたp型エピタキ
シャル層12とで形成されている。上記p型エピタキシ
ャル層112には、アバランシェ効果による電子放出が
起こるような濃度条件と接合深さになるように、p+
域13が形成され、その上層にn++領域14が形成され
てpn接合部15が形成されている。さらに、上記p型
エピタキシャル層12の上層にはn++領域14に接続す
るn+ 領域16が形成されている。
【0046】上記半導体基板10上には上記n+ 領域1
6を被覆するように絶縁膜(第1の絶縁膜)21が例え
ば酸化シリコンで形成され、上記pn接合部15上の絶
縁膜21には第1の開口部24が形成されている。上記
絶縁膜21上には、第1の開口部24を囲むように断面
略L字形の加速電極31が例えば多結晶シリコンで形成
されている。
【0047】上記加速電極31は、上記絶縁膜21上の
所定の位置に形成された電極膜35と、上記第1の開口
部24の側周に沿うとともに上記絶縁膜21上に形成さ
れたサイドウォール電極36とで断面略L字形に形成さ
れている。また上記電極膜35上には第2の絶縁膜23
が形成されている。
【0048】さらに上記加速電極31、上記第2の絶縁
膜23および上記絶縁膜21上を被覆するように上記半
導体基板10上には第3の絶縁膜41が形成されてい
る。
【0049】上記第3の絶縁膜41および第2の絶縁膜
23には上記加速電極31に通じる接続孔42が形成さ
れている。この接続孔42には上記加速電極31に接続
する取り出し電極32が例えばアルミニウムで形成され
ている。また上記基板第3の絶縁膜41および上記絶縁
膜21には、上記n+ 領域16に通じる接続孔43が形
成されていて、その接続孔43を通してn+ 領域16に
接続する取り出し電極33が例えばアルミニウムで形成
されている。
【0050】さらに上記各取り出し電極32,33を覆
う状態に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44が形
成されている。その保護膜44および第3の絶縁膜41
には、上記第1の開口部24に通じると第2の開口部2
5が形成されていて、開口部26を構成している。ま
た、上記保護膜44には、取り出し電極32に通じる開
口部45が形成されている。
【0051】また、上記加速電極31は上記開口部26
より張り出した状態に形成されていてもよい。すなわ
ち、上記第1の開口部24は上記加速電極31の下部側
に食い込む状態に形成されていて、上記加速電極31は
第1の開口部24に対してオーバハング状に形成されて
いてもよい。
【0052】上記第1の実施の形態で説明した第2の電
子放出装置では、加速電極31が電極膜35とサイドウ
ォール電極36とによって断面略L字形に形成されてい
ることから、加速電極31の略L字形に形成されている
垂直壁の部分、すなわち、サイドウォール電極36が開
口部26(第1の開口部24)側に形成されていること
により、上記加速電極31は、従来の電子放出装置の加
速電極よりもpn接合部からなる電子放出部に対する表
出面積が大きくなる。そのため、pn接合部15からな
る電子放出部から放出された電子は上記加速電極31に
よって十分に加速される。
【0053】次に、本発明の電子放出装置における第2
の製造方法に係わる第1の実施の形態を、図4の製造工
程断面図によって説明する。図4では、前記図3によっ
て示した構成部品と同様のものには同一符号を付与して
示す。
【0054】図4の(1)に示すように、P+ 型シリコ
ン基板11にP型エピタキシャル層12を堆積した半導
体基板10に、アバランシェ効果による電子放出が起こ
るような濃度条件と接合深さになるように、P+ 領域1
3と、n++領域14によるpn接合部15および取り出
し電極(図示せず)に接続するためのn+ 領域16を拡
散層で形成する。上記P+ 領域13、n++領域14、n
+ 領域16等は、例えば、通常のレジストマスクを形成
した後それをマスクに用いたイオン注入法によって形成
される。ここまでは、前記図2の(1)によって説明し
たのと同様のプロセスである。
【0055】次いで、上記拡散層を形成した半導体基板
10上に絶縁膜(第1の絶縁膜)21を例えば酸化シリ
コン膜で形成する。次いでその絶縁膜21上に例えば多
結晶シリコンからなる電極膜35を形成する。さらに第
2の絶縁膜23を例えば酸化シリコン膜で形成する。
【0056】次いで図4の(2)に示すように、リソグ
ラフィー技術を用いて電子放出部となる第1の開口部を
形成するとともに加速電極を形成するためのレジストマ
スク(図示せず)を形成した後、そのレジストマスクを
マスクに用いたエッチングにより上記第2の絶縁膜2
3、電極膜35のパターニングを行うとともに、電子放
出部を形成するための第1の開口部24を形成する。
【0057】次いで図4の(3)に示すように、上記第
1の開口部24の内面も含めて上記第2の絶縁膜23上
にサイドウォール電極形成膜37を形成する。その後サ
イドウォール電極形成膜37を全面エッチバックして上
記第1の開口部24の側壁にサイドウォール電極36を
形成する。このようにして、電極膜35とサイドウォー
ル電極36とで断面略L字形の加速電極31が構成され
る。
【0058】なお、上記エッチバックによって、加速電
極31およびその上部に形成された第2の絶縁膜23か
ら成るパターンの外側の側壁にも、サイドウォール電極
36と同様のサイドウォール38が形成される。
【0059】さらに図4(4)に示すように、上記絶縁
膜21上に上記加速電極31、第2の絶縁膜23等を被
覆する第3の絶縁膜41を例えば酸化シリコンで形成す
る。次いでリソグラフィー技術によって所望の接続孔を
形成するためのレジストマスクを形成し、それをエッチ
ングマスクに用いたエッチングによって、上記第3の絶
縁膜41に上記加速電極31に通じる接続孔42を形成
するとともに、上記第3の絶縁膜41、上記絶縁膜21
等に上記n+ 領域16に通じる接続孔43を形成する。
【0060】さらに、通常のアルミニウム電極の形成技
術を用いて、この接続孔42を通して上記加速電極31
に接続する取り出し電極32を形成するとともに、接続
孔43を通して上記n+ 領域16に接続する取り出し電
極33を形成する。この取り出し電極32,33を形成
するためのパターニングには、リソグラフィー技術によ
ってレジストマスクを形成した後、それをエッチングマ
スクに用いてドライエッチングを行うことによって実施
する。次いで上記各取り出し電極32,33を覆う状態
に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44を例えば窒
化シリコン膜で形成する。
【0061】その後図4の(5)に示すように、リソグ
ラフィー技術とエッチング技術とによって、保護膜44
および第3の絶縁膜41をエッチングして第2の開口部
25を形成するとともに、上記第1の開口部24に埋め
込まれた保護膜44および第3の絶縁膜41を除去して
第1の開口部24を再び開口する。
【0062】さらに、リソグラフィー技術とエッチング
技術とを用いて、上記保護膜44には、ワイヤボンディ
ングするためのもので取り出し電極32に通じる開口部
45を形成するとともに、上記pn接合部15が露出す
る状態に上記第1の開口部24を絶縁膜21に延長して
形成する。その結果、第2の開口部25と第1の開口部
24とで電子放出部となるpn接合部15上に開口部2
6が構成される。また、上記エッチングの際には、第1
の開口部24側より絶縁膜21をサイドエッチングし
て、上記加速電極31を上記第1の開口部24に対して
オーバハング状に形成してもよい。
【0063】なお、上記第2の製造方法においては、上
記リソグラフィー技術で形成されたレジストマスク(図
示せず)は、イオン注入工程もしくはエッチング工程が
終了した後、直ちに除去する。また、上記取り出し電極
32,33の下層にはバリアメタル(図示せず)を形成
しておくことが望ましい。
【0064】上記第2の製造方法では、開口部26(第
1の開口部24)の側壁に電極膜35に接続するサイド
ウォール電極36を形成して電極膜35とサイドウォー
ル電極36とで加速電極31を形成することから、加速
電極31は断面略L字形の形状に形成される。しかも、
略L字形の垂直壁部分となるサイドウォール電極36が
第1の開口部24側に面するように形成されることか
ら、上記加速電極31は、従来の電子放出装置の加速電
極よりもpn接合部15からなる電子放出部に対する表
出面積が大きく形成される。そのため、pn接合部15
から放出された電子が十分に加速される加速電極31に
形成される。
【0065】次に本発明の第2の電子放出装置に係わる
第2の実施の形態を、図5の概略構成断面図によって説
明する。図5では、前記図1および図3によって説明し
たのと同様の構成部品には同一符号を付与して示す。
【0066】図5に示すように、半導体基板10はp+
型シリコン基板11とその上に形成されたp型エピタキ
シャル層12とで形成されている。上記p型エピタキシ
ャル層112には、アバランシェ効果による電子放出が
起こるような濃度条件と接合深さになるように、p+
域13が形成され、その上層にn++領域14が形成され
てpn接合部15が形成されている。さらに、上記p型
エピタキシャル層12の上層にはn++領域14に接続す
るn+ 領域16が形成されている。
【0067】上記半導体基板10上には上記n+ 領域1
6を被覆するように絶縁膜(第1の絶縁膜)21が例え
ば酸化シリコン膜で形成され、上記pn接合部15上の
絶縁膜21には第1の開口部24が形成されている。上
記第1の開口部24側の上記絶縁膜21上には、第1の
開口部24を囲むように加速電極31が例えば多結晶シ
リコンで形成されている。
【0068】上記加速電極31は、断面略L字形で環状
の電極膜からなるものであって、上記第1の開口部24
の側周に沿うとともに上記絶縁膜21上の所定の位置に
形成されている。また上記加速電極31上には第2の絶
縁膜23が形成されている。なお、この第2の絶縁膜2
3は形成されていなくてもよい。
【0069】さらに上記加速電極31、上記第2の絶縁
膜23および上記絶縁膜21上を被覆するように上記半
導体基板10上には第3の絶縁膜41が形成されてい
る。
【0070】上記第3の絶縁膜41および第2の絶縁膜
23には上記加速電極31に通じる接続孔42が形成さ
れている。この接続孔42には上記加速電極31に接続
する取り出し電極32が例えばアルミニウムで形成され
ている。また上記基板第3の絶縁膜41および上記絶縁
膜21には、上記n+ 領域16に通じる接続孔43が形
成されていて、その接続孔43を通してn+ 領域16に
接続する取り出し電極33が例えばアルミニウムで形成
されている。
【0071】さらに上記各取り出し電極32,33を覆
う状態に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44が形
成されている。その保護膜44および第3の絶縁膜41
には、上記第1の開口部24に通じると第2の開口部2
5が形成されていて、開口部26を構成している。ま
た、上記保護膜44には、取り出し電極32に通じる開
口部45が形成されている。
【0072】また、上記加速電極31は上記開口部26
より張り出した状態に形成されていてもよい。すなわ
ち、上記第1の開口部24は上記加速電極31の下部側
に食い込む状態に形成されていて、上記加速電極31は
第1の開口部24に対してオーバハング状に形成されて
いてもよい。
【0073】上記第2の実施の形態で説明した第2の電
子放出装置では、加速電極31が断面略L字形に形成さ
れていて、しかも加速電極31の略L字形に形成されて
いる垂直壁の部分が開口部26(第1の開口部24)側
に形成されていることにより、上記加速電極31は、従
来の電子放出装置の加速電極よりもpn接合部からなる
電子放出部に対する表出面積が大きくなる。そのため、
pn接合部15からなる電子放出部から放出された電子
は上記加速電極31によって十分に加速される。
【0074】次に、本発明の電子放出装置における第3
の製造方法に係わる実施の形態を、図6の製造工程断面
図によって説明する。図6では、前記図3によって示し
た構成部品と同様のものには同一符号を付与して示す。
【0075】図6の(1)に示すように、P+ 型シリコ
ン基板11にP型エピタキシャル層12を堆積した半導
体基板10に、アバランシェ効果による電子放出が起こ
るような濃度条件と接合深さになるように、P+ 領域1
3と、n++領域14によるpn接合部15および取り出
し電極(図示せず)に接続するためのn+ 領域16を拡
散層で形成する。上記P+ 領域13、n++領域14、n
+ 領域16等は、例えば、通常のレジストマスクを形成
した後それをマスクに用いたイオン注入法によって形成
される。ここまでは、前記図2の(1)によって説明し
たのと同様のプロセスである。
【0076】次いで、上記拡散層を形成した半導体基板
10上に絶縁膜(第1の絶縁膜)21を例えば酸化シリ
コン膜で形成する。次いでその絶縁膜21上に例えば酸
化シリコンからなるダミー膜51を形成する。その後、
リソグラフィー技術を用いて電子放出部となる位置にダ
ミーパターンを形成するためのレジストマスク(図示せ
ず)を形成した後、そのレジストマスクをマスクに用い
たエッチングにより上記ダミー膜51のパターニングを
行い、電子放出部上にダミーパターン52を形成する
【0077】次いで図6の(2)に示すように、上記ダ
ミーパターン52を覆う状態に電極膜35を形成した
後、さらに上記電極膜35上に平坦化絶縁膜となる第2
の絶縁膜23を形成する。その後第2の絶縁膜23と、
上記ダミーパターン52上の電極膜35とをエッチバッ
クして、上記ダミーパターン52の上面を露出させる。
なお、エッチバックの代わりに化学的機械研磨(CM
P: Chemical MechanicalPolishing )を用いたダミー
パターン52の上面を露出させてもよい。
【0078】その後、選択的に上記ダミーパターン52
を除去して、第1の開口部24を形成する。このとき、
第2の絶縁膜23も除去されてもよい。
【0079】さらに図6(3)に示すように、リソグラ
フィー技術を用いて電極膜35および第2の絶縁膜23
をパターニングするためのレジストマスク(図示せず)
を形成した後、そのレジストマスクをマスクに用いたエ
ッチングにより上記第2の絶縁膜23、電極膜35のパ
ターニングを行い、上記電極膜35で加速電極31を形
成する。
【0080】次いで図6の(4)に示すように、上記絶
縁膜21上に上記加速電極31、第2の絶縁膜23等を
被覆する第3の絶縁膜41を例えば酸化シリコンで形成
する。次いでリソグラフィー技術によって所望の接続孔
を形成するためのレジストマスクを形成し、それをエッ
チングマスクに用いたエッチングによって、上記第3の
絶縁膜41に上記加速電極31に通じる接続孔42を形
成するとともに、上記第3の絶縁膜41、上記絶縁膜2
1等に上記n+ 領域16に通じる接続孔43を形成す
る。
【0081】さらに、通常のアルミニウム電極の形成技
術を用いて、この接続孔42を通して上記加速電極31
に接続する取り出し電極32を形成するとともに、接続
孔43を通して上記n+ 領域16に接続する取り出し電
極33を形成する。この取り出し電極32,33を形成
するためのパターニングには、リソグラフィー技術によ
ってレジストマスクを形成した後、それをエッチングマ
スクに用いてドライエッチングを行うことによって実施
する。次いで上記各取り出し電極32,33を覆う状態
に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44を例えば窒
化シリコン膜で形成する。
【0082】その後図6の(5)に示すように、リソグ
ラフィー技術とエッチング技術とによって、保護膜44
および第3の絶縁膜41をエッチングして第2の開口部
25を形成するとともに、上記第1の開口部24に埋め
込まれた保護膜44および第3の絶縁膜41を除去して
第1の開口部24を再び開口する。
【0083】さらに、リソグラフィー技術とエッチング
技術とを用いて、上記保護膜44には、ワイヤボンディ
ングするためのもので取り出し電極32に通じる開口部
45を形成するとともに、上記pn接合部15が露出す
る状態に上記第1の開口部24を絶縁膜21に延長して
形成する。その結果、第2の開口部25と第1の開口部
24とで電子放出部となるpn接合部15上に開口部2
6が構成される。また、上記エッチングの際に、第1の
開口部24側より絶縁膜21をサイドエッチングして、
上記加速電極31を上記第1の開口部24に対してオー
バハング状に形成してもよい。
【0084】なお、上記第3の製造方法においては、上
記リソグラフィー技術で形成されたレジストマスク(図
示せず)は、イオン注入工程もしくはエッチング工程が
終了した後、直ちに除去する。また、上記取り出し電極
32,33の下層にはバリアメタル(図示せず)を形成
しておくことが望ましい。
【0085】上記第3の製造方法では、ダミーパターン
52を被覆するように加速電極31を形成するための電
極膜35を形成する工程と、その電極膜35上に平坦化
絶縁膜となる第2の絶縁膜23を形成した後にその第2
の絶縁膜23をエッチバックするとともにダミーパター
ン52上の電極膜35を選択的に除去する工程とを備え
ていることから、電極膜35はダミーパターン52の側
壁に沿って断面略L字形に形成される。さらに、ダミー
パターン52を除去して開口部26(第1の開口部2
4)を形成する工程とを備えていることから、加速電極
31の略L字形の垂直壁部分が第1の開口部24側に面
するように形成される。そのため、上記加速電極31
は、従来の電子放出装置の加速電極よりもpn接合部1
5からなる電子放出部に対する表出面積が大きく形成さ
れるので、pn接合部15から放出された電子が十分に
加速される加速電極31になる。
【0086】次に本発明の第3の電子放出装置に係わる
実施の形態を、図7の概略構成断面図によって説明す
る。図7では、前記図1によって説明したのと同様の構
成部品には同一符号を付与して示す。
【0087】図7に示すように、半導体基板10はp+
型シリコン基板11とその上に形成されたp型エピタキ
シャル層12とで形成されている。上記p型エピタキシ
ャル層112には、アバランシェ効果による電子放出が
起こるような濃度条件と接合深さになるように、p+
域13が形成され、その上層にn++領域14が形成され
てpn接合部15が形成されている。さらに、上記p型
エピタキシャル層12の上層にはn++領域14に接続す
るn+ 領域16が形成されている。
【0088】上記半導体基板10上には上記n+ 領域1
6を被覆するように絶縁膜(第1の絶縁膜)21が例え
ば酸化シリコン膜で形成され、上記pn接合部15上の
絶縁膜21には第1の開口部24が形成されている。上
記第1の開口部24側の上記絶縁膜21上には、第1の
開口部24を囲むように酸化シリコンからなる第2の絶
縁膜23を介して断面略逆L字形の加速電極31が例え
ば多結晶シリコンで形成されている。
【0089】上記加速電極31は、上記絶縁膜21上の
所定の位置に形成された電極膜35と、上記第1の開口
部24の側周に沿うとともに上記絶縁膜21上に形成さ
れたサイドウォール電極36とで断面略逆L字形に形成
されている。
【0090】さらに上記第2の絶縁膜23、上記加速電
極31および上記絶縁膜21上を被覆するように上記半
導体基板10上には第3の絶縁膜41が形成されてい
る。
【0091】上記第3の絶縁膜41には上記加速電極3
1に通じる接続孔42が形成されている。この接続孔4
2には上記加速電極31に接続する取り出し電極32が
例えばアルミニウムで形成されている。また上記基板第
3の絶縁膜41および上記絶縁膜21には、上記n+
域16に通じる接続孔43が形成されていて、その接続
孔43を通してn+ 領域16に接続する取り出し電極3
3が例えばアルミニウムで形成されている。
【0092】さらに上記各取り出し電極32,33を覆
う状態に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44が形
成されている。その保護膜44および第3の絶縁膜41
には、上記第1の開口部24に通じる第2の開口部25
が形成されていて、第1の開口部24と第2の開口部2
5とで開口部26を構成している。また、上記保護膜4
4には、取り出し電極32に通じる開口部45が形成さ
れている。
【0093】また、上記加速電極31は上記開口部26
より張り出した状態に形成されていてもよい。すなわ
ち、上記第1の開口部24は上記加速電極31の下部側
に食い込む状態に形成されていて、上記加速電極31は
第1の開口部24に対してオーバハング状に形成されて
いてもよい。
【0094】上記第3の電子放出装置では、加速電極3
1が電極膜35とサイドウォール電極36とによって断
面略逆L字形に形成されていることから、加速電極31
の略逆L字形に形成されている垂直壁の部分、すなわ
ち、サイドウォール電極36が開口部26(第1の開口
部24)側に形成されていることにより、この加速電極
31は、従来の電子放出装置の加速電極よりもpn接合
部15からなる電子放出部に対する表出面積が大きくな
る。そのため、pn接合部15から放出された電子は加
速電極31によって十分に加速される。
【0095】次に、本発明の電子放出装置に係わる第4
の製造方法に係わる実施の形態を、図8の製造工程断面
図によって説明する。図8では、前記図3によって示し
た構成部品と同様のものには同一符号を付与して示す。
【0096】図8の(1)に示すように、P+ 型シリコ
ン基板11にP型エピタキシャル層12を堆積した半導
体基板10に、アバランシェ効果による電子放出が起こ
るような濃度条件と接合深さになるように、P+ 領域1
3と、n++領域14によるpn接合部15および取り出
し電極(図示せず)に接続するためのn+ 領域16を拡
散層で形成する。上記P+ 領域13、n++領域14、n
+ 領域16等は、例えば、通常のレジストマスクを形成
した後それをマスクに用いたイオン注入法によって形成
される。ここまでは、前記図2の(1)によって説明し
たのと同様のプロセスである。
【0097】次いで、上記拡散層を形成した半導体基板
10上に絶縁膜(第1の絶縁膜)21を例えば酸化シリ
コン膜で形成する。次いでその絶縁膜21上に第2の絶
縁膜23を例えば窒化シリコン膜で形成する。さらに例
えば多結晶シリコンからなる電極膜35を形成する。
【0098】次いで図8の(2)に示すように、リソグ
ラフィー技術を用いて電子放出部となる第1の開口部と
ともに加速電極を形成するためのレジストマスク(図示
せず)を形成した後、そのレジストマスクをマスクに用
いたエッチングにより上記電極膜35、第2の絶縁膜2
3のパターニングを行うとともに、電子放出部を形成す
るための第1の開口部24を形成する。
【0099】次いで図8の(3)に示すように、上記第
1の開口部24の内面も含めて上記電極膜35上にサイ
ドウォール電極形成膜37を形成する。その後サイドウ
ォール電極形成膜37を全面エッチバックして上記第1
の開口部24の側壁にサイドウォール電極36を形成す
る。このようにして、電極膜35とサイドウォール電極
36とで断面略逆L字形の加速電極31が構成される。
【0100】なお、上記電極膜35を形成した直後に、
その電極膜35上にエッチングストッパとなる絶縁膜を
形成しておいてもよい。このような絶縁膜を形成するこ
とにより、上記エッチバック時に電極膜35が過剰にエ
ッチングされるのを防止することができる。
【0101】また、上記エッチバックによって、加速電
極31およびその上部に形成された第2の絶縁膜23か
ら成るパターンの外側の側壁にも、サイドウォール電極
36と同様のサイドウォール38が形成される。
【0102】さらに図8(4)に示すように、上記絶縁
膜21上に上記加速電極31、第2の絶縁膜23等を被
覆する第3の絶縁膜41を例えば酸化シリコンで形成す
る。次いでリソグラフィー技術によって所望の接続孔を
形成するためのレジストマスクを形成し、それをエッチ
ングマスクに用いたエッチングによって、上記第3の絶
縁膜41に上記加速電極31に通じる接続孔42を形成
するとともに、上記第3の絶縁膜41、上記絶縁膜21
等に上記n+ 領域16に通じる接続孔43を形成する。
【0103】さらに、通常のアルミニウム電極の形成技
術を用いて、この接続孔42を通して上記加速電極31
に接続する取り出し電極32を形成するとともに、接続
孔43を通して上記n+ 領域16に接続する取り出し電
極33を形成する。この取り出し電極32,33を形成
するためのパターニングには、リソグラフィー技術によ
ってレジストマスクを形成した後、それをエッチングマ
スクに用いてドライエッチングを行うことによって実施
する。次いで上記各取り出し電極32,33を覆う状態
に上記第3の絶縁膜41上には、保護膜44を例えば窒
化シリコン膜で形成する。
【0104】その後図8の(5)に示すように、リソグ
ラフィー技術とエッチング技術とによって、保護膜44
および第3の絶縁膜41をエッチングして第2の開口部
25を形成するとともに、上記第1の開口部24に埋め
込まれた保護膜44および第3の絶縁膜41を除去して
第1の開口部24を再び開口する。
【0105】さらに、リソグラフィー技術とエッチング
技術とを用いて、上記保護膜44には、ワイヤボンディ
ングするためのもので取り出し電極32に通じる開口部
45を形成するとともに、上記pn接合部15が露出す
る状態に上記第1の開口部24を絶縁膜21に延長して
形成する。その結果、第2の開口部25と第1の開口部
24とで電子放出部となるpn接合部15上に開口部2
6が構成される。また、上記エッチングの際には、第1
の開口部24側より絶縁膜21をサイドエッチングし
て、上記加速電極31を上記第1の開口部24に対して
オーバハング状に形成してもよい。
【0106】なお、上記第4の製造方法においては、上
記リソグラフィー技術で形成されたレジストマスク(図
示せず)は、イオン注入工程もしくはエッチング工程が
終了した後、直ちに除去する。また、上記取り出し電極
32,33の下層にはバリアメタル(図示せず)を形成
しておくことが望ましい。
【0107】上記第4の製造方法では、開口部26(第
1の開口部24)の側壁に電極膜35に接続するサイド
ウォール電極36を形成して電極膜35とサイドウォー
ル電極36とで加速電極31を形成することから、加速
電極31は断面略逆L字形の形状になる。しかも、略逆
L字形の垂直壁部分となるサイドウォール電極36が第
1の開口部24側に面するように形成されることから、
上記加速電極31は、従来の電子放出装置の加速電極よ
りもpn接合部15からなる電子放出部に対する表出面
積が大きく形成される。そのため、pn接合部15から
放出された電子が十分に加速される加速電極31に形成
される。
【0108】上記各実施の形態で説明したような導電性
を有する多結晶シリコンからなる加速電極31の構成と
することで、電子放出部であるpn接合部15に対して
十分な見込み断面積が得られるため、加速電極31に適
切な電圧をかけることにより、pn接合部15よりエミ
ッションした電子が効率的に加速される。
【0109】また、上記各実施の形態で説明した加速電
極31の開口部26の形状は、円形、矩形もしくは他の
多角形、もしくは長円形に形成されている電子放出部
(pn接合部15)を、絶縁膜を介して囲むように形成
されたものであればよい。
【0110】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の電
子放出装置によれば、加速電極が開口部より張り出した
状態に形成されているので、加速電極の開口部側の側面
および下面が開口部に対して表出した状態になってい
る。したがって、上記加速電極は、従来の電子放出装置
の加速電極よりもpn接合部からなる電子放出部に対す
る表出面積が大きくなる。よって、アバランシェ効果に
よってpn接合部から放出されたホットエレクトロンを
効率的に十分に加速することができる。
【0111】本発明の第2の電子放出装置によれば、加
速電極が断面略L字形に形成されているので、加速電極
の略L字形に形成されている垂直壁の部分を開口部側に
形成することにより、その加速電極は、従来の電子放出
装置の加速電極よりもpn接合部からなる電子放出部に
対する表出面積が大きくなる。よって、アバランシェ効
果によってpn接合部から放出されたホットエレクトロ
ンを効率的に十分に加速することができる。
【0112】本発明の第3の電子放出装置によれば、加
速電極が断面略逆L字形に形成されているので、加速電
極の略逆L字形に形成されている垂直壁の部分を開口部
側に形成することにより、その加速電極は、従来の電子
放出装置の加速電極よりもpn接合部からなる電子放出
部に対する表出面積が大きくなる。よって、アバランシ
ェ効果によってpn接合部から放出されたホットエレク
トロンを効率的に十分に加速することができる。
【0113】本発明の電子放出装置の第1の製造方法に
よれば、加速電極下部における開口部側の絶縁膜を除去
して加速電極を開口部より張り出した状態に形成するの
で、加速電極の開口部側の側面および下面が開口部に対
して表出した状態に形成することができる。したがっ
て、上記加速電極は、従来の電子放出装置の加速電極よ
りもpn接合部からなる電子放出部に対する表出面積を
大きく形成することができる。そのため、pn接合部か
ら放出されたホットエレクトロンを十分に加速すること
ができる加速電極に形成することができる。
【0114】本発明の電子放出装置の第2の製造方法に
よれば、開口部の側壁に電極膜に接続するサイドウォー
ル電極を形成して電極膜とサイドウォール電極とで加速
電極を形成するので、加速電極は断面略L字形の形状に
形成することができる。しかも、略L字形の垂直壁部分
となるサイドウォール電極が開口部側に面するように形
成されるので、上記加速電極は、従来の電子放出装置の
加速電極よりもpn接合部からなる電子放出部に対する
表出面積を大きく形成することができる。そのため、p
n接合部から放出されたホットエレクトロンを十分に加
速することができる加速電極に形成することができる。
【0115】本発明の電子放出装置の第3の製造方法に
よれば、ダミーパターンを被覆するように加速電極を形
成するための電極膜を形成する工程と、電極膜上に平坦
化絶縁膜を形成した後にその平坦化絶縁膜をエッチバッ
クするとともにダミーパターン上の電極膜を選択的に除
去する工程とを備えているので、電極膜は断面略L字形
に形成することができる。さらに、ダミーパターンを除
去して開口部を形成する工程とを備えているので、加速
電極の略L字形の垂直壁部分が開口部側に面するように
形成することができる。そのため、上記加速電極は、従
来の電子放出装置の加速電極よりもpn接合部からなる
電子放出部に対する表出面積を大きく形成することがで
きるので、pn接合部から放出されたホットエレクトロ
ンを十分に加速することができる加速電極を形成するこ
とができる。
【0116】本発明の電子放出装置の第4の製造方法に
よれば、開口部の側壁に電極膜に接続するサイドウォー
ル電極を形成して電極膜とサイドウォール電極とで加速
電極を形成するので、加速電極は断面略逆L字形の形状
に形成することができる。しかも、略逆L字形の垂直壁
部分となるサイドウォール電極が開口部側に面するよう
に形成することができるので、上記加速電極は、従来の
電子放出装置の加速電極よりもpn接合部からなる電子
放出部に対する表出面積を大きく形成することができ
る。そのため、pn接合部から放出されたホットエレク
トロンを十分に加速することができる加速電極を形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の電子放出装置に係わる実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明の電子放出装置の第1の製造方法に係わ
る実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図3】本発明の第2の電子放出装置に係わる第1の実
施の形態を示す概略構成断面図である。
【図4】本発明の電子放出装置の第2の製造方法に係わ
る実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図5】本発明の第2の電子放出装置に係わる第2の実
施の形態を示す概略構成断面図である。
【図6】本発明の電子放出装置の第3の製造方法に係わ
る実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図7】本発明の第3の電子放出装置に係わる実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図8】本発明の電子放出装置の第4の製造方法に係わ
る実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図9】従来の電子放出装置に係わる一例を示す概略構
成断面図である。
【符号の説明】
10…半導体基板、15…pn接合部、21…絶縁膜、
26…開口部、31…加速電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面側に形成したpn接合
    部と、 前記半導体基板上に形成した絶縁膜と、 前記pn接合部上の前記絶縁膜に形成した開口部と、 前記開口部の周囲を囲むように前記絶縁膜上に形成した
    加速電極とを備えた電子放出装置において、 前記加速電極は前記開口部より張り出した状態に形成さ
    れていることを特徴とする電子放出装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表面側にpn接合部を形成
    する工程と、 前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 前記pn接合部上の前記絶縁膜に開口部を形成する工程
    と、 前記開口部の周囲を囲むように前記絶縁膜上に加速電極
    を形成する工程とを備えた電子放出装置の製造方法にお
    いて、 前記加速電極下部における前記開口部側の前記絶縁膜を
    除去して前記加速電極を前記開口部より張り出した状態
    に形成する工程を備えたことを特徴とする電子放出装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の表面側に形成したpn接合
    部と、 前記半導体基板上に形成した絶縁膜と、 前記pn接合部上の前記絶縁膜に形成した開口部と、 前記開口部の周囲を囲むように前記絶縁膜上に形成した
    加速電極とを備えた電子放出装置において、 前記加速電極は断面略L字形に形成されていることを特
    徴とする電子放出装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面側にpn接合部を形成
    する工程と、 前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に加速電極を形成するための電極膜
    を形成する工程と、 前記電極膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜と前記電極膜とをパターニングすると
    ともに前記pn接合部上の前記第2の絶縁膜と前記電極
    膜とを除去して開口部を形成する工程と、 前記開口部の側壁に前記電極膜に接続するサイドウォー
    ル電極を形成して前記電極膜と前記サイドウォール電極
    とで加速電極を形成する工程と、 前記pn接合部上の前記第1の絶縁膜を開口して前記開
    口部を延長して形成する工程とを備えたことを特徴とす
    る電子放出装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表面側にpn接合部を形成
    する工程と、 前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記pn接合部上方における前記第1の絶縁膜上にダミ
    ーパターンを形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に前記ダミーパターンを被覆するよ
    うに加速電極を形成するための電極膜を形成する工程
    と、 前記電極膜上に平坦化絶縁膜を形成した後に前記平坦化
    絶縁膜をエッチバックするとともに前記ダミーパターン
    上の前記電極膜を選択的に除去する工程と、 前記電極膜をパターニングして加速電極を形成する工程
    と、 前記ダミーパターンを除去して前記加速電極に前記開口
    部を形成する工程と、 前記pn接合部上の前記第1の絶縁膜を開口して前記開
    口部を延長して形成する工程とを備えたことを特徴とす
    る電子放出装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の表面側に形成したpn接合
    部と、 前記半導体基板上に形成した絶縁膜と、 前記pn接合部上の前記絶縁膜に形成した開口部と、 前記開口部の周囲を囲むように前記絶縁膜上に形成した
    加速電極とを備えた電子放出装置において、 前記加速電極は断面略逆L字形に形成されていることを
    特徴とする電子放出装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板の表面側にpn接合部を形成
    する工程と、 前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に加速電極を形成するための電極膜
    を形成する工程と、 前記電極膜と前記第2の絶縁膜とをパターニングすると
    ともに前記pn接合部上の前記電極膜と前記第2の絶縁
    膜とを除去して開口部を形成する工程と、 前記開口部の側壁に前記電極膜に接続するサイドウォー
    ル電極を形成して前記電極膜と前記サイドウォール電極
    とで加速電極を形成する工程と、 前記pn接合部上の前記電極膜を開口して前記開口部を
    延長して形成する工程とを備えたことを特徴とする電子
    放出装置の製造方法。
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