JP2001188552A - オーディオ波形信号再生制御装置 - Google Patents

オーディオ波形信号再生制御装置

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JP2001188552A
JP2001188552A JP37227799A JP37227799A JP2001188552A JP 2001188552 A JP2001188552 A JP 2001188552A JP 37227799 A JP37227799 A JP 37227799A JP 37227799 A JP37227799 A JP 37227799A JP 2001188552 A JP2001188552 A JP 2001188552A
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audio waveform
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Takehiko Furukawa
剛彦 古川
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オーディオ波形信号を逆方向で読み出して再生
する際に、当該再生対象であるオーディオ波形信号の波
形そのものの特徴が失われないようにする。 【解決手段】再生方向指定手段により再生方向として逆
方向が指定されたときに、オーディオ波形信号を再生す
る区間内において、マーク位置記憶手段に記憶された隣
り合う2個のマークの間の小区間毎にオーディオ波形信
号の末尾側から先頭側に向けて順次再生するとともに、
該小区間に関してはオーディオ波形信号の先頭側から末
尾側に向けて再生する順方向の再生を行うように再生手
段を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ波形信
号再生制御装置に関し、さらに詳細には、記憶手段に記
憶されたオーディオ波形信号を読み出して再生する際に
用いて好適なオーディオ波形信号再生制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子楽器の分野においては、
記憶手段に記憶されたオーディオ波形信号を読み出して
再生する際に、オーディオ波形信号を先頭アドレス側か
ら最終(末尾)アドレス側へ向かって読み出して再生す
る通常の再生の手法の他に、オーディオ波形信号を最終
(末尾)アドレス側から先頭アドレス側へ向かって読み
出して再生する手法が知られている。
【0003】なお、本明細書においては、オーディオ波
形信号を読み出して再生する方向に関して、先頭アドレ
ス側から最終(末尾)アドレス側へ向かう方向を「順方
向(FORWARD)」と適宜称することとし、最終
(末尾)アドレス側から先頭アドレス側へ向かう方向を
「逆方向(BACKWARD)」と適宜称することとす
る。
【0004】ところで、従来の電子楽器においては、オ
ーディオ波形信号を逆方向で読み出して再生する際に
は、単にオーディオ波形信号を最終(末尾)アドレス側
から先頭アドレス側に向けて順次読み出して再生するよ
うになされていた。
【0005】しかしながら、こうした逆方向の再生で
は、当該再生対象であるオーディオ波形信号の波形その
ものの特徴が失われてしまい、特殊効果的に用いること
しかできないという問題点があった。
【0006】即ち、従来の電子楽器によれば、例えば、
「あいうえお」という人声を示すオーディオ波形信号を
逆方向で読み出して再生した際には、「あいうえお」と
いう人声を示すオーディオ波形信号の波形そのものの特
徴が失われてしまい、「おえういあ」と聴取することが
できるようには再生されないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、オーディオ波形信号を
逆方向で読み出して再生する際に、当該再生対象である
オーディオ波形信号の波形そのものの特徴が失われてし
まうことのないようにしたオーディオ波形信号再生制御
装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるオーディオ波形信号再生制御装置にお
いては、オーディオ波形信号の任意の区間を逆方向に再
生する際に、当該任意の区間の中を複数の任意の小区間
に区分して、当該小区間に関しては順方向で再生する
が、当該小区間の再生順がオーディオ波形信号の最終
(末尾)アドレス側から先頭アドレス側に向かう逆方向
となるようにしたものである。
【0009】これにより、当該再生対象であるオーディ
オ波形信号の波形そのものの特徴を失うことなく、音楽
的に逆方向の再生を行うことができるようになる。
【0010】従って、本発明によるオーディオ波形信号
再生制御装置において、例えば、「あいうえお」という
人声を示すオーディオ波形信号を逆方向で読み出して再
生しようとする場合には、上記したオーディオ波形信号
の任意の区間を「あ」から「お」までを再生する区間と
し、当該任意の区間の中を区分する小区間として、
「あ」を再生するための小区間、「い」を再生するため
の小区間、「う」を再生するための小区間、「え」を再
生するための小区間および「お」を再生するための小区
間を設定する。そうすると、各小区間を再生する際の再
生順は、『「お」を再生するための小区間→「え」を再
生するための小区間→「う」を再生するための小区間→
「い」を再生するための小区間→「あ」を再生するため
の小区間』となり、しかも各小区間の再生は順方向で行
われるため、結果として、「おえういあ」と聴取するこ
とができるようにオーディオ波形信号が再生されること
になる。
【0011】即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明
は、オーディオ波形信号を記憶したオーディオ波形信号
記憶手段と、上記オーディオ波形信号記憶に記憶された
オーディオ波形信号に関し、所定の位置に設定された複
数のマークの位置を記憶したマーク位置記憶手段と、上
記記憶手段に記憶されたオーディオ波形信号の再生を指
示する発音制御情報を入力する発音制御情報入力手段
と、上記発音制御情報入力手段によって入力された発音
制御情報に基づいて、上記記憶手段に記憶されたオーデ
ィオ波形信号を再生する再生手段と、上記再生手段がオ
ーディオ波形信号を再生する際の再生方向として、該オ
ーディオ波形信号の末尾側から先頭側に向けて再生する
逆方向を指定する再生方向指定手段と、上記再生方向指
定手段により再生方向として逆方向が指定されたとき
に、オーディオ波形信号を再生する区間内において、上
記マーク位置記憶手段に記憶された隣り合う2個のマー
クの間の小区間毎にオーディオ波形信号の末尾側から先
頭側に向けて順次再生するとともに、該小区間に関して
はオーディオ波形信号の先頭側から末尾側に向けて再生
する順方向の再生を行うように再生手段を制御する再生
制御手段とを有するようにしたものである。
【0012】ここで、上記マーク位置記憶手段に記憶さ
れたマークの位置は、本発明のうち請求項2に記載の発
明のように、オーディオ波形信号を構成する任意の区間
たるフレーズの先頭部分とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明によるオーディオ波形信号再生制御装置の実
施の形態の一例を詳細に説明する。
【0014】なお、以下の説明においては、説明を簡略
化して本発明の理解を容易にするために、本発明の実施
に関連する技術内容であるオーディオ波形信号を逆方向
で読み出して再生する際の処理についてのみ詳細に説明
するものとし、オーディオ波形信号再生制御装置として
は公知の技術である波形メモリに記憶されたオーディオ
波形信号の選択の処理などの説明は省略する。
【0015】図1には、本発明によるオーディオ波形信
号再生制御装置の実施の形態の一例を示すブロック構成
図が示されているが、このオーディオ波形信号再生制御
装置は、その全体の動作の制御をマイクロ・コンピュー
ター10を用いて制御するように構成されている。な
お、マイクロ・コンピューター10は、後述するリード
・オンリ・メモリ(ROM)に記憶されたプログラムに
従って動作する中央処理装置(CPU)と、当該CPU
の動作を制御するためのプログラムなどが記憶された上
記したリード・オンリ・メモリ(ROM)と、CPUに
よるプログラムの実行に必要な各種レジスタ群などが設
定されたワーキング・エリアとしてのランダム・アクセ
ス・メモリ(RAM)とを有して構成されている。
【0016】そして、このマイクロ・コンピューター1
0には、バスを介して、オーディオ波形信号を記憶した
記憶手段としての波形メモリ12と、パラメータ・テー
ブル(後述する)を記憶した記憶手段としてのパラメー
タ・メモリ14と、各種の操作子群16と、鍵盤18
と、デジタル/アナログ変換器(D/A)20とが接続
されている。
【0017】さらに、D/A20には増幅器22が接続
されており、増幅器22にはスピーカー24が接続され
ている。
【0018】以下、上記したオーディオ波形信号再生制
御装置を構成する各構成要素の中で、本発明の実施に関
連する主要な構成要素について詳細に説明する。
【0019】まず、マイクロ・コンピューター10は、
操作子群16ならびに鍵盤18の操作状態を検出して、
当該検出した操作状態に応じた動作の制御を行う制御手
段である。より詳細には、マイクロ・コンピューター1
0は、波形メモリ12からオーディオ波形信号を読み出
して再生する波形再生手段10aと、操作子群16なら
びに鍵盤18の操作状態に応じてパラメータ・メモリ1
4を読み出して当該パラメータ・メモリ14に記憶され
た記憶内容に従って波形再生手段10aを制御する波形
再生制御手段10bとを構成するものである。
【0020】なお、上記した波形再生手段10aと波形
再生制御手段10bとの処理の詳細については、フロー
チャートを参照しながら後述する。
【0021】次に、波形メモリ12は、上記したよう
に、このオーディオ波形信号再生制御装置により再生す
るオーディオ波形信号を記憶している記憶手段であり、
ROMやRAMにより構成されるものである。
【0022】また、パラメータ・メモリ14は、上記し
たように、パラメータ・テーブルを記憶している記憶手
段であり、ROMやRAMにより構成されるものであ
る。このパラメータ・テーブルは、波形メモリ12に記
憶されたオーディオ波形信号毎にそれぞれ設けられてい
る。
【0023】ここで、パラメータ・メモリ14に記憶さ
れたパラメータ・テーブルの構成を図表的に示す図2お
よびオーディオ波形信号の波形を示す図3を参照しなが
ら、パラメータ・テーブルを詳細に説明すると、このパ
ラメータ・テーブルには、当該パラメータ・テーブルに
対応するオーディオ波形信号のアドレスの総数たるアド
レス総数N、当該パラメータ・テーブルに対応するオー
ディオ波形信号の中の任意の位置(アドレス)に予め設
定されている複数のマーク(マークM、マークM
・・・、マークMn−1、マークM)の総数たるマー
ク総数nおよび各マーク(マークM、マークM、・
・・、マークMn−1、マークM)にそれぞれ対応す
るオーディオ波形信号の先頭アドレスからのオフセット
されたアドレス数を示すマーク・オフセット・アドレス
、マーク・オフセット・アドレスE、・・・、マ
ーク・オフセット・アドレスEn−1、マーク・オフセ
ット・アドレスEが格納されている。
【0024】なお、この実施の形態においては、マーク
に対応するマーク・オフセット・アドレスEには
オーディオ波形信号の先頭アドレスが格納されているも
のとし(即ち、「E=0」である。)、また、マーク
に対応するマーク・オフセット・アドレスEには
オーディオ波形信号の最終(末尾)アドレスが格納され
ているものとする(即ち、「E=N」である。)。
【0025】ここで、オーディオ波形信号に設定される
マークの位置としては、例えば、オーディオ波形信号の
アタック部分や、オーディオ波形信号を構成する任意の
短い区間たるフレーズの先頭部分などを挙げることがで
きる。
【0026】従って、一例として「あいうえお」という
人声を示すオーディオ波形信号(「あ」を示すフレーズ
の先頭部分(即ち、オーディオ波形信号の先頭アドレ
ス)から「お」を示すフレーズの最終部分(即ち、オー
ディオ波形信号の最終(末尾)アドレス)までのアドレ
ス総数NをNとする(N=N)。)について説明す
ると、こうしたオーディオ波形信号においては、図3に
示すように、「あ」を示すフレーズの先頭部分(即ち、
オーディオ波形信号の先頭アドレス)にマークM を設
定し、「い」を示すフレーズの先頭部分にマークM
設定し、「う」を示すフレーズの先頭部分にマークM
を設定し、「え」を示すフレーズの先頭部分にマークM
を設定し、「お」を示すフレーズの先頭部分にマーク
(マークM=マークMn−1)を設定し、「お」
を示すフレーズの最終部分(即ち、オーディオ波形信号
の最終(末尾)アドレス)にマークM(マークM
マークM)を設定することができる。
【0027】なお、この図3に示す例において、マーク
総数nは「n=6」であり、上記したようにアドレス総
数Nを「N=N」とすると、マークMに対応するオ
フセット・アドレスEは「E=0」であり、マーク
に対応するオフセット・アドレスE(オフセット
・アドレスE=オフセット・アドレスE)は「E
=E=N」である。
【0028】次に、操作子群16について説明すると、
操作子群16には、波形メモリ12に記憶されたオーデ
ィオ波形信号の中から再生の処理の対象として所望のオ
ーディオ波形信号を選択するための操作子などの他に、
各種の動作を指示するための操作子が設けられている
が、以下においては、本発明の実施に関連する操作子と
して、再生方向指定操作子についてのみ説明することと
し、その他の操作子については公知の技術を適用できる
ものであるのでその説明を省略する。
【0029】ここで、再生方向指定操作子は、処理の対
象のオーディオ波形信号を再生する際における再生方向
を指定するための操作子である。即ち、この再生方向指
定操作子の操作により、再生方向としてオーディオ波形
信号を先頭アドレス側から最終(末尾)アドレス側へ向
かう方向に読み出して再生する「順方向(FORWAR
D)」と、再生方向としてオーディオ波形信号を最終
(末尾)アドレス側から先頭アドレス側へ向かう方向に
読み出して再生する「逆方向(BACKWARD)」と
を任意に設定することができる。
【0030】また、鍵盤18は、鍵盤18を構成する鍵
の押鍵/離鍵に応じて、オーディオ波形信号の再生/再
生停止を指示する発音制御情報を生成してマイクロ・コ
ンピューター10へ入力するとともに、当該押鍵した鍵
に応じて、オーディオ波形信号を再生する際の音高を示
す音高情報を生成してマイクロ・コンピューター10へ
入力する演奏操作装置である。
【0031】さらに、D/A20は、マイクロ・コンピ
ューター10から出力された再生すべきオーディオ波形
信号(デジタル信号)をアナログ信号に変換して出力す
る信号変換手段である。なお、D/A20から出力され
たアナログ信号は、増幅器22を介して、スピーカー2
4から聴取し得る楽音として空間に放音されることにな
る。
【0032】以上の構成において、このオーディオ波形
信号再生制御装置においては、順方向処理ルーチン(後
述する)あるいは逆方向処理ルーチン(後述する)の処
理により再生フラグFがON(オン)されることによっ
て、波形再生手段10aによりオーディオ波形信号の再
生が開始されるものである。
【0033】なお、再生フラグFは、鍵盤18を構成す
る鍵の押鍵により、オーディオ波形信号の再生を指示す
る発音制御情報がマイクロ・コンピューター10へ入力
されるとONされる。
【0034】図4には、波形再生手段10aにより実行
される処理の詳細を示す波形再生手段処理ルーチンのフ
ローチャートが示されている。以下、この図4に示す波
形再生手段処理ルーチンのフローチャートを参照しなが
ら、波形再生手段10aにより実行される処理の詳細に
ついて説明する。
【0035】この図4に示す波形再生手段処理ルーチン
は、順方向処理ルーチン(後述する)あるいは逆方向処
理ルーチン(後述する)の処理により再生フラグFがO
Nされると起動され、この波形再生手段処理ルーチンが
起動されると、まずステップS402において、オーデ
ィオ波形信号における再生対象となるアドレスを示すレ
ジスタ再生アドレスArに、順方向処理ルーチン(後述
する)あるいは逆方向処理ルーチン(後述する)の処理
により設定された再生を開始するアドレスを示すレジス
タ再生開始アドレスAsの値を設定する(Ar=A
s)。
【0036】ステップS402の処理を終了すると、ス
テップS404の処理へ進み、オーディオ波形信号にお
けるレジスタ再生アドレスArの示すアドレスのデータ
を波形メモリ12から読み出して、再生すべきオーディ
オ波形信号としてD/A20へ出力する。
【0037】なお、D/A20は、マイクロ・コンピュ
ーター10から出力された再生すべきオーディオ波形信
号(デジタル信号)をアナログ信号に変換して増幅器2
2へ出力し、増幅器22はD/A20から出力されたア
ナログ信号を増幅してスピーカー24へ出力し、マイク
ロ・コンピューター10から出力された再生すべきオー
ディオ波形信号は、スピーカー24から聴取し得る楽音
として空間に放音されることになる。
【0038】そして、上記したステップS404の処理
を終了すると、ステップS406の処理へ進み、レジス
タ再生アドレスArの値を歩進し、レジスタ再生アドレ
スArが次のアドレスを示すようにする。
【0039】ステップS406の処理を終了すると、ス
テップS408の処理へ進み、レジスタ再生アドレスA
rの値と、順方向処理ルーチン(後述する)あるいは逆
方向処理ルーチン(後述する)の処理により設定された
再生を終了するアドレスを示すレジスタ再生終了アドレ
スAeの値とが、一致するか否かを判断する。
【0040】そして、ステップS408の判断処理にお
いて、レジスタ再生アドレスArの値とレジスタ再生終
了アドレスAeの値とが一致しないと判断された場合に
は、ステップS404の処理へ戻り、以降の処理を繰り
返すものである。
【0041】一方、ステップS408の判断処理におい
て、レジスタ再生アドレスArの値とレジスタ再生終了
アドレスAeの値とが一致すると判断された場合には、
ステップS410へ進み、再生フラグをOFFに設定し
て、この波形再生手段処理ルーチンを終了する。
【0042】即ち、上記した波形再生手段処理ルーチン
においては、波形再生手段10aは、レジスタ再生開始
アドレスAsの値が示すアドレスからレジスタ再生終了
アドレスAeの値が示すアドレスまでの間、レジスタ再
生アドレスArの値が示すアドレスに対応するオーディ
オ波形信号のデータを波形メモリ12から順次読み出
し、D/A20へ再生すべきオーディオ波形信号として
出力するものである。そして、レジスタ再生アドレスA
rの示す値がレジスタ再生終了アドレスAeの値が示す
アドレスに到達すると、再生フラグFをOFFにして、
波形メモリ12からのオーディオ波形信号の読み出しを
停止する。
【0043】次に、図5および図6には、波形再生制御
手段10bにより実行される処理の詳細を示すフローチ
ャートが示されている。ここで、図5はオーディオ波形
信号を順方向に再生する際の順方向波形再生制御手段処
理ルーチンを示しており、一方、図6はオーディオ波形
信号を逆方向に再生する際の逆方向波形再生制御手段処
理ルーチンを示している。
【0044】以下、上記した図5および図6に示すフロ
ーチャートを参照しながら、波形再生制御手段10bに
より実行される処理の詳細について説明する。
【0045】まず始めに、図5に示す順方向波形再生制
御手段処理ルーチンについて説明すると、この順方向波
形再生制御手段処理ルーチンは、再生方向指定操作子の
操作によりオーディオ波形信号の再生方向として「順方
向(FORWARD)」が指定されて、オーディオ波形
信号を先頭アドレスから最終(末尾)アドレスへ向かう
方向で再生するときにおいて、鍵盤18を構成する鍵の
押鍵によりオーディオ波形信号の再生を指示する発音制
御情報がマイクロ・コンピューター10へ入力された場
合に起動される。
【0046】この順方向波形再生制御手段処理ルーチン
が起動されると、まず、パラメータ・メモリ14を読み
出して、レジスタ再生開始アドレスAsに「0」を設定
し、レジスタ再生終了アドレスAeにアドレス総数Nの
値を設定し、再生フラグFをONに設定する(ステップ
S502)。
【0047】ステップS502の処理を終了すると、ス
テップS504の処理へ進み、再生フラグがOFFであ
るか否かを判断する。
【0048】このステップS502の判断処理におい
て、再生フラグがOFFでないと判断された場合には、
再生フラグがOFFであると判断されるまでステップS
502の判断処理を繰り返し、再生フラグがOFFであ
ると判断されると、この順方向波形再生制御手段処理ル
ーチンを終了する。
【0049】なお、再生フラグは、上記した図4に示す
波形再生手段処理ルーチンのステップS410において
OFFされる。
【0050】次に、図6に示す逆方向波形再生制御手段
処理ルーチンについて説明すると、この逆方向波形再生
制御手段処理ルーチンは、再生方向指定操作子の操作に
よりオーディオ波形信号の再生方向として「逆方向(B
ACKWARD)」が指定されて、オーディオ波形信号
を最終(末尾)アドレスから先頭アドレスへ向かう方向
で再生するときにおいて、鍵盤18を構成する鍵の押鍵
によりオーディオ波形信号の再生を指示する発音制御情
報がマイクロ・コンピューター10へ入力された場合に
起動される。
【0051】この逆方向波形再生制御手段処理ルーチン
が起動されると、まず、パラメータ・メモリ14を読み
出して、レジスタ再生開始アドレスAsにマーク・オフ
セット・アドレスEn−1の値を設定し、レジスタ再生
終了アドレスAeにマーク・オフセット・アドレスE
の値を設定し、再生フラグFをONに設定する(ステッ
プS602)。
【0052】ステップS602の処理を終了すると、ス
テップS604の処理へ進み、再生フラグがOFFであ
るか否かを判断する。
【0053】このステップS604の判断処理におい
て、再生フラグがOFFでないと判断された場合には、
再生フラグがOFFであると判断されるまでステップS
604の判断処理を繰り返し、再生フラグがOFFであ
ると判断されると、ステップS606の処理へ進む。
【0054】なお、再生フラグは、上記した図5に示す
順方向波形再生制御手段処理ルーチンに関して説明した
ように、図4に示す波形再生手段処理ルーチンのステッ
プS410においてOFFされる。
【0055】そして、ステップS606の処理において
は、レジスタ再生開始アドレスAsの値が「0」である
か否かが判断される。
【0056】このステップS606の判断処理におい
て、レジスタ再生開始アドレスAsの値が「0」ではな
いと判断された場合には、ステップS608の処理へ進
み、パラメータ・メモリ14のパラメータ・テーブルを
読み出して、レジスタ再生開始アドレスAsの値および
レジスタ再生終了アドレスAeの値を更新する処理を行
うとともに、再生フラグをONに設定する。
【0057】ここで、レジスタ再生開始アドレスAsの
値を更新する処理とは、具体的には、ステップS602
において設定したマーク・オフセット・アドレスに対応
するマークに隣り合うマークの中で、先頭アドレス側に
あるマークのマーク・オフセット・アドレスの値をセッ
トするものである。従って、例えば、ステップS602
において設定したマーク・オフセット・アドレスに対応
するマークがマークM n−1である場合には、ステップ
S608においてレジスタ再生開始アドレスAsの値と
して設定されるマーク・オフセット・アドレスの値とし
ては、マークM n−2に対応するマーク・オフセット・
アドレスEn−2の値が設定されることになる。
【0058】同様に、レジスタ再生終了アドレスAeの
値を更新する処理とは、具体的には、ステップS602
において設定したマーク・オフセット・アドレスに対応
するマークに隣り合うマークの中で、先頭アドレス側に
あるマークのマーク・オフセット・アドレスの値をセッ
トするものである。従って、例えば、ステップS602
において設定したマーク・オフセット・アドレスに対応
するマークがマークM である場合には、ステップS6
08においてレジスタ再生終了アドレスAeの値として
設定されるマーク・オフセット・アドレスの値として
は、マークMn− に対応するマーク・オフセット・ア
ドレスEn−1の値が設定されることになる。
【0059】そして、上記したステップS608の処理
を終了すると、ステップS604の処理へ戻って、以降
の処理を繰り返すものである。
【0060】一方、ステップS606の判断処理におい
て、レジスタ再生開始アドレスAsの値が「0」である
と判断された場合には、この逆方向波形再生制御手段処
理ルーチンを終了する。
【0061】即ち、上記した逆方向波形再生制御手段処
理ルーチンにおいては、この逆方向波形再生制御手段処
理ルーチンが起動されると、パラメータ・メモリ14に
記憶されたパラメータ・テーブルから、(n−1)番目
のマークに対応するマーク・オフセット・アドレスE
n−1の値とn番目のマークに対応するマーク・オフセ
ット・アドレスEの値とが読み出され、それぞれレジ
スタ再生開始アドレスAsとレジスタ再生終了アドレス
Aeとに設定されるとともに、再生フラグFがONされ
ることになり、これによりマークMn−1とマークM
との区間のオーディオ波形信号が再生されることにな
る。
【0062】そして、当該再生中においては再生フラグ
Fを監視して、再生フラグがOFFになって当該再生の
終了を検知したときには、処理対象であったマーク・オ
フセット・アドレスEn−1とマーク・オフセット・ア
ドレスEとのそれぞれ直前のマーク・オフセット・ア
ドレスEn−2の値とマーク・オフセット・アドレスE
n−1の値とが、それぞれレジスタ再生開始アドレスA
sとレジスタ再生終了アドレスAeとに設定されるとと
もに、再び再生フラグFがONされることになり、これ
によりマークMn−2とマークMn−1との区間のオー
ディオ波形信号が再生されることになる。
【0063】以後、上記した処理を繰り返し、マーク・
オフセット・アドレスEとマーク・オフセット・アド
レスEとの区間の再生が検知された時点で、オーディ
オ波形信号の全体の再生の処理を終了する。
【0064】従って、例えば、図3に示すように、「あ
いうえお」という人声を示すオーディオ波形信号
(「あ」を示すフレーズの先頭部分(即ち、オーディオ
波形信号の先頭アドレス)から「お」を示すフレーズの
最終部分(即ち、オーディオ波形信号の最終(末尾)ア
ドレス)までのアドレス総数NをNとする(N=
)。)に関して、「あ」を示すフレーズの先頭部分
(即ち、オーディオ波形信号の先頭アドレス)にマーク
を設定し、「い」を示すフレーズの先頭部分にマー
クMを設定し、「う」を示すフレーズの先頭部分にマ
ークMを設定し、「え」を示すフレーズの先頭部分に
マークMを設定し、「お」を示すフレーズの先頭部分
にマークM(マークM=マークMn−1)を設定
し、「お」を示すフレーズの最終部分(オーディオ波形
信号の最終(末尾)アドレス)にマークM(マークM
=マークM)を設定しておき、図4に示す再生手段
処理ルーチンならびに図6に示す逆方向再生制御手段処
理ルーチンを実行すると、任意の区間としてマークM
とマークMとの間の区間を逆方向で再生する際の再生
順は、『「お」を再生するためのマークMとマークM
との間の区間→「え」を再生するためのマークM
マークMとの間の区間→「う」を再生するためのマー
クMとマークMとの間の区間→「い」を再生するた
めのマークMとマークM との間の区間→「あ」を再
生するためのマークMとマークMとの間の区間』と
なる。
【0065】しかも、「お」を再生するためのマークM
とマークMとの間の区間たる小区間、「え」を再生
するためのマークMとマークMとの間の区間たる小
区間、「う」を再生するためのマークMとマークM
との間の区間たる小区間、「い」を再生するためのマー
クMとマークMとの間の区間たる小区間ならびに
「あ」を再生するためのマークMとマークMとの間
の区間たる小区間の再生は順方向で行われるため、結果
として、「おえういあ」と聴取することができるように
オーディオ波形信号が再生されることになる。
【0066】なお、上記した実施の形態は、以下に示す
(1)乃至(6)に説明するように変形してもよい。
【0067】(1)上記した実施の形態においては、パ
ラメータ・テーブルに記憶するマークのアドレスとして
は、オーディオ波形信号の先頭アドレスからのオフセッ
トされたアドレス数を示すオフセット・アドレスを用い
たが、これに限られるものではないことは勿論であり、
波形メモリ上の絶対アドレスを用いるようにしてもよ
い。
【0068】(2)上記した実施の形態においては、オ
ーディオ波形信号を順方向で再生する際に、レジスタ再
生開始アドレスAsにはオーディオ波形信号の先頭アド
レスを設定するとともに、レジスタ再生終了アドレスA
eにはオーディオ波形信号の最終(末尾)アドレスを設
定したが、これに限られるものではないことは勿論であ
り、レジスタ再生開始アドレスAsにオーディオ波形信
号の先頭アドレス以外のアドレスを設定してもよく、ま
た、レジスタ再生終了アドレスAeにオーディオ波形信
号の最終(末尾)アドレス以外のアドレスを設定しても
よい。
【0069】(3)上記した実施の形態においては、オ
ーディオ波形信号を逆方向で再生する際に、最後のマー
クと当該最後のマークの直前のマークとの間の区間から
再生を開始するとともに、最初のマークと当該最初のマ
ークの直後のマークとの間の区間を再生してオーディオ
波形信号の全体の再生を終了したが、これに限られるも
のではないことは勿論であり、最後のマークと当該最後
のマークの直前のマークとの間の区間以外の区間から再
生を開始するようにしてもよく、また、最初のマークと
当該最初のマークの直後のマークとの間の区間以外の区
間を再生してオーディオ波形信号の全体の再生を終了す
るようにしてもよい。
【0070】(4)上記した実施の形態においては、処
理対象のオーディオ波形信号の全体を読み出して再生す
るようにしたが、これに限られるものではないことは勿
論であり、処理対象のオーディオ波形信号の一部を指定
して、当該指定した処理対象のオーディオ波形信号の一
部のみを読み出して再生するようにしてもよい。
【0071】(5)上記した実施の形態においては、離
鍵時の処理については触れなかったが、押鍵して発音中
の楽音について離鍵した場合に、その発音中の楽音を消
音する処理を追加して、離鍵とともに発音中の楽音を消
音するようにしてもよい。
【0072】(6)上記した実施の形態ならびに上記し
た(1)乃至(5)に示す変形例を、適宜に組み合わせ
るようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、オーディオ波形信号を逆方向で読み出して
再生する際に、当該再生対象であるオーディオ波形信号
の波形そのものの特徴が失われてしまうことがないとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーディオ波形信号再生制御装置
の実施の形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】パラメータ・メモリに記憶されたパラメータ・
テーブルの構成を図表的に示す説明図である。
【図3】オーディオ波形信号の波形の一例を示す波形図
である。
【図4】波形再生手段処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図5】順方向波形再生制御手段処理ルーチンのフロー
チャートである。
【図6】逆方向波形再生制御手段処理ルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 マイクロ・コンピューター 10a 波形再生手段 10b 波形再生制御手段 12 波形メモリ 14 パラメータ・メモリ 16 操作子群 18 鍵盤 20 デジタル/アナログ変換器(D/A) 22 増幅器 24 スピーカー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ波形信号を記憶したオーディ
    オ波形信号記憶手段と、 前記オーディオ波形信号記憶に記憶されたオーディオ波
    形信号に関し、所定の位置に設定された複数のマークの
    位置を記憶したマーク位置記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたオーディオ波形信号の再生を
    指示する発音制御情報を入力する発音制御情報入力手段
    と、 前記発音制御情報入力手段によって入力された発音制御
    情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されたオーディオ
    波形信号を再生する再生手段と、 前記再生手段がオーディオ波形信号を再生する際の再生
    方向として、該オーディオ波形信号の末尾側から先頭側
    に向けて再生する逆方向を指定する再生方向指定手段
    と、 前記再生方向指定手段により再生方向として逆方向が指
    定されたときに、オーディオ波形信号を再生する区間内
    において、前記マーク位置記憶手段に記憶された隣り合
    う2個のマークの間の小区間毎にオーディオ波形信号の
    末尾側から先頭側に向けて順次再生するとともに、該小
    区間に関してはオーディオ波形信号の先頭側から末尾側
    に向けて再生する順方向の再生を行うように再生手段を
    制御する再生制御手段とを有するオーディオ波形信号再
    生制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオーディオ波形信号再
    生制御装置において、 前記マーク位置記憶手段に記憶されたマークの位置は、
    オーディオ波形信号を構成する任意の区間たるフレーズ
    の先頭部分であるものであるオーディオ波形信号再生制
    御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8150691B2 (en) 2002-10-17 2012-04-03 Nuance Communications Austria Gmbh Arrangement and method for reproducing audio data as well as computer program product for this
KR20210017900A (ko) 2019-08-09 2021-02-17 한국에너지기술연구원 유해가스 응축시스템 및 응축방법

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