JP2001188308A - 画像焼付方法、画像焼付装置、ならびに写真処理装置 - Google Patents

画像焼付方法、画像焼付装置、ならびに写真処理装置

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JP2001188308A
JP2001188308A JP37224799A JP37224799A JP2001188308A JP 2001188308 A JP2001188308 A JP 2001188308A JP 37224799 A JP37224799 A JP 37224799A JP 37224799 A JP37224799 A JP 37224799A JP 2001188308 A JP2001188308 A JP 2001188308A
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English (en)
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Akiro Morita
彰郎 森田
Hidetoshi Nishikawa
英利 西川
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画素を有する画像表示手段に表示させ
た画像を感光材料上に焼き付ける構成において、装置の
製造コストを増大させることなく、各色の各画素の画素
ずれを抑制する画像焼付方法を提供する。 【解決手段】 印画紙上に実際に焼き付けられる各色の
各画素の位置である実露光位置を求めるとともに、入力
された画像データの各色の各画素が本来焼き付けられる
べきである印画紙上の位置と、上記実露光位置とのずれ
量を各色の各画素毎に検出する。そして、上記ずれ量に
基づいて、各色の各画素毎に、入力された画像データを
補間演算によって補正し、補正された各色の各画素デー
タに基づいて、画像表示手段としての各LCSに画像を
表示させ、画像の焼付を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示素
子などの画像表示手段に表示させた画像を、感光材料上
に照射することによって画像の焼付を行う画像焼付方
法、画像焼付装置、ならびに写真処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示素子(以下、LCD(Liq
uid Crystal Display)と称する)に画像を表示させ、こ
のLCDを介して、光源からの光を感光材料上に照射す
ることによって画像を焼き付ける焼付装置が種々提案さ
れている。この種の焼付装置は、例えばフィルム画像な
どを複数の画素からなる画像データとして取り込み、取
り込んだ画像データに応じてLCD上の各画素を変調さ
せ、感光材料を感光する構成となっている。
【0003】上記のような従来の焼付装置において、カ
ラー画像を感光材料上に焼き付ける場合には、青色
(B)成分、緑色(G)成分、赤色(R)成分の光を重
ね合わせることによって、カラー画像を表現する方式を
採用している。このような従来の焼付装置の構成例とし
て、1ヘッド面露光方式、3ヘッド面露光方式、3ヘッ
ドパラ走査露光方式、および3ヘッド合成走査露光方式
の焼付装置について以下に説明する。
【0004】1ヘッド面露光方式の焼付装置は、LCD
を1つ備え、面露光を行う焼付装置である。詳しく説明
すると、この1ヘッド面露光方式の焼付装置は、白色光
を発する光源、青色、緑色、赤色のそれぞれに対応した
フィルタを備えたBGRフィルタ、LCD、および焼付
レンズを備えた構成となっている。光源から出射した光
は、BGRフィルタにおけるいずれかの色のフィルタを
透過してLCDに入射する。LCDに入射した光は、そ
の時の色に応じた画像情報が表示されたLCDによって
変調され、その後、焼付レンズを介して、感光材料とし
ての印画紙上に投影される。LCDには、焼き付けるべ
き画像の全体が表示され、静止した状態で配置された印
画紙上に焼付が行われる。
【0005】このように、1ヘッド面露光方式の焼付装
置は、BGRフィルタを設けることによってカラー露光
を行っている。すなわち、青色に対応したフィルタを用
いているときに、LCDに青色に対応した画像情報を表
示させることによって、画像の青色成分を印画紙上に露
光し、その後、緑色、赤色の順で同様に露光を行うこと
によって、カラー画像の焼付を行っている。
【0006】3ヘッド面露光方式の焼付装置は、青色、
緑色、赤色のそれぞれに対応した光源およびLCDを備
え、面露光を行う焼付装置である。詳しく説明すると、
この3ヘッド面露光方式の焼付装置は、青色光、緑色
光、赤色光をそれぞれ発する3つの光源、3つのLC
D、合成プリズム、および焼付レンズを備えた構成とな
っている。各光源から出射した光は、それぞれに対応し
たLCDに入射し、各色毎に画像情報に応じて変調され
る。各LCDを出射した光は、合成プリズムによって合
成され、焼付レンズを介して、印画紙上に投影される。
LCDには、焼き付けるべき画像の全体が各色に応じて
表示され、静止した状態で配置された印画紙上に焼付が
行われる。
【0007】このように、3ヘッド面露光方式の焼付装
置は、3つの光源、および3つのLCDによって、青色
成分、緑色成分、赤色成分の画像光を同時に合成プリズ
ムに向けて照射し、合成プリズムからカラー画像光とし
て印画紙を露光する構成となっている。
【0008】3ヘッドパラ走査露光方式の焼付装置は、
青色、緑色、赤色のそれぞれに対応した光源およびLC
S(Liquid Crystal Shutter)を備え、各LCSから平行
に印画紙上に光を照射し、走査露光を行う焼付装置であ
る。LCSとは、液晶表示素子における各画素の配列
が、1列あるいは数列からなっているものを示してい
る。詳しく説明すると、この3ヘッドパラ走査露光方式
の焼付装置は、青色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発す
る3つの光源、3つのLCS、およびセルフォック(登
録商標)レンズなどから構成される3つのロッドレンズ
アレイを備えている。各光源から出射した光は、それぞ
れに対応したLCSに入射し、各色毎に画像情報に応じ
て変調される。各LCSを出射した光は、それぞれロッ
ドレンズアレイを介して印画紙上に投影される。各LC
Sには、焼き付けるべき画像の1列分あるいは数列分の
画像データが各色に応じて表示され、印画紙を各LCS
の長手方向に対して垂直な方向に搬送することによっ
て、走査露光が行われる。
【0009】このように、3ヘッドパラ走査露光方式の
焼付装置は、3つの光源、および3つのLCSによっ
て、青色成分、緑色成分、赤色成分の画像光をそれぞれ
平行に印画紙上に照射している。そして、各色の照射位
置間の距離、および印画紙の搬送速度の関係に基づい
て、各LCSにおける表示タイミングを制御することに
よって、印画紙上に焼き付けられる画像の各画素に対し
てカラー露光を行っている。
【0010】3ヘッド合成走査露光方式の焼付装置は、
青色、緑色、赤色のそれぞれに対応した光源およびLC
S(Liquid Crystal Shutter)を備え、各LCSからの光
を合成した光を印画紙上に照射し、走査露光を行う焼付
装置である。詳しく説明すると、この3ヘッド合成走査
露光方式の焼付装置は、青色光、緑色光、赤色光をそれ
ぞれ発する3つの光源、3つのLCS、合成プリズム、
およびロッドレンズアレイを備えている。各光源から出
射した光は、それぞれに対応したLCSに入射し、各色
毎に画像情報に応じて変調される。各LCSを出射した
光は、合成プリズムで合成され、ロッドレンズアレイを
介して印画紙上に投影される。各LCSには、焼き付け
るべき画像の1列分あるいは数列分の画像データが各色
に応じて表示され、印画紙を各LCSの長手方向に対し
て垂直な方向に搬送することによって、走査露光が行わ
れる。
【0011】このように、3ヘッド合成走査露光方式の
焼付装置は、3つの光源、および3つのLCSによっ
て、青色成分、緑色成分、赤色成分の画像光を同時に合
成プリズムに向けて照射し、合成プリズムからカラー画
像光として印画紙を露光する構成となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の1ヘッド面露光
方式の焼付装置の場合、青色、緑色、赤色の順でシリア
ルに露光を行うことによって、カラー画像の焼付を行っ
ている。LCDを出射した光が、焼付レンズを通過して
印画紙上に投影される際に、LCD上の同じ画素を出射
した光でも、焼付レンズを通過する際に生じる収差によ
って、各色毎に印画紙上に投影される位置が若干ずれる
ことになる。特に、画像の周縁部においては、このよう
な色ずれが顕著となる。
【0013】また、上記の3ヘッド面露光方式および3
ヘッド合成走査露光方式の焼付装置の場合には、上記の
ように、合成プリズムを用いることによって、青色成
分、緑色成分、赤色成分の画像光を合成し、3色同時に
印画紙に対して光を照射する構成となっている。このよ
うな構成の場合、各色成分の画像光における各画素が正
確に対応するように、合成プリズム、およびLCD、L
CSの配置位置および配置方向を極めて正確に設定する
必要がある。この場合、製造精度を極めて高くしなけれ
ばならないので、製造コストの増大を招くことになる。
【0014】また、例えば、合成プリズム、およびLC
D、LCSの配置位置を微調整することが可能な構成と
することによって、各画素における各色成分の対応を行
う構成なども提案されている。この場合には、各構成の
配置位置の微調整を行う機構を設けることになり、装置
自体のコストの増大を招くことになる。
【0015】また、たとえ合成プリズム、およびLC
D、LCSの配置位置を正確に設定したとしても、各L
CD、LCSにおける各画素の配置位置がずれている場
合には、各画素における各色成分がずれてしまうことに
なる。このような色ずれを防ぐためには、各LCD、L
CSにおいて、各画素の配置を極めて正確に設定する必
要があり、極めて高い製造精度を実現するために、製造
コストの増大を招くことになる。
【0016】同様に、上記の3ヘッドパラ走査露光方式
の焼付装置の場合にも、各ヘッドの配置位置に関する色
ずれの問題、および各LCSにおける各画素の配置位置
に関する色ずれの問題が生じることになる。さらに、こ
の3ヘッドパラ走査露光方式の焼付装置の場合には、印
画紙の搬送むらによっても色ずれが発生することにな
る。
【0017】詳しく説明すると、3ヘッドパラ走査露光
方式の焼付装置は、上記のように、青色成分、緑色成
分、赤色成分の画像光を、それぞれ印画紙上の異なる位
置に照射しながら走査露光を行う構成となっている。こ
のような構成の場合、印画紙上に焼き付けられる画像の
各画素における各色成分が正確に重なるように、各LC
Sにおける画像表示タイミングを制御している。この画
像表示タイミングは、印画紙上に照射される各色成分の
光同士の間隔と印画紙の搬送速度との関係に応じて設定
される。しかしながら、印画紙自身の撓みや、印画紙の
厚さの違いなどの要因によって、印画紙の搬送速度にむ
らが生じてしまうことになる。これによって、各画素に
対して、各色成分の光がずれて露光される画素ずれが発
生することになる。
【0018】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、複数の画素を有する画像
表示手段に表示させた画像を感光材料上に焼き付ける構
成において、装置の製造コストを増大させることなく、
各色の各画素の画素ずれを抑制する画像焼付方法、画像
焼付装置、ならびに写真処理装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の画像焼付方法は、複数の画素を有
する画像表示手段に画像を表示させ、該画像の光を感光
材料上に照射することによって単色あるいは複数色から
なる画像の焼付を行う焼付方法であって、上記感光材料
上に実際に焼き付けられる各色の各画素の位置である実
露光位置を求めるステップと、入力された画像データの
各色の各画素が本来焼き付けられるべきである上記感光
材料上の位置と、上記実露光位置とのずれ量を各色の各
画素毎に検出するステップと、上記ずれ量に基づいて、
各色の各画素毎に、入力された画像データを補間演算に
よって補正するステップと、補正された各色の各画素デ
ータに基づいて、上記画像表示手段に画像を表示させ、
画像の焼付を行うことを特徴としている。
【0020】上記の方法では、まず、感光材料上に実際
に焼き付けられる各色の各画素の位置(実露光位置)を
求め、この実露光位置と、入力された画像データの各色
の各画素が本来焼き付けられるべきである感光材料上の
位置とのずれ量を検出している。そして、このずれ量に
基づいて、各色の各画素毎に、入力された画像データを
補間演算によって補正している。すなわち、画像表示手
段における各画素に入力される画素データは、該画素
が、感光材料上に照射される位置に適したデータとな
る。したがって、画素ずれ感のない良質な画像を感光材
料上に焼き付けることが可能となる。
【0021】また、従来では、画像表示手段における各
画素の位置の精度、および画像表示手段や投影手段の配
置位置の精度を高めることによって、画素ずれを抑制し
ていたが、このような手法では、装置の製造コストが増
大するという問題があった。これに対して、上記の方法
によれば、各画素の位置が多少ずれていても、焼き付け
られる画像の画質はある程度維持されるので、従来のよ
うな高い位置精度が要求されることはない。したがっ
て、装置の製造コストを抑制することが可能となる。
【0022】請求項2記載の画像焼付装置は、複数の画
素を有し、単色あるいは複数色からなる画像を表示させ
る画像表示手段と、上記画像表示手段に表示された画像
を感光材料上に投影する投影手段と、入力された画像デ
ータの各色の各画素が本来焼き付けられるべきである上
記感光材料上の位置と、上記感光材料上に実際に焼き付
けられる各色の各画素の位置である実露光位置とのずれ
量に基づいて、各色の各画素毎に、入力された画像デー
タを補間演算によって補正する処理を行う演算手段とを
備え、上記演算手段によって補正された各色の各画素デ
ータに基づいて、上記画像表示手段に画像を表示させ、
画像の焼付を行うことを特徴としている。
【0023】上記の構成では、演算手段によって、入力
された画像データの各色の各画素が本来焼き付けられる
べきである感光材料上の位置と、上記感光材料上に実際
に焼き付けられる各色の各画素の位置である実露光位置
とのずれ量に基づいて、各色の各画素毎に、入力された
画像データを補間演算によって補正する処理が行われ
る。そして、演算手段によって補正された各色の各画素
データに基づいて、画像表示手段に画像を表示させ、投
影手段によって感光材料上に投影することによって焼付
が行われている。すなわち、画像表示手段における各画
素に入力される画素データは、該画素が、感光材料上に
照射される位置に適したデータとなる。したがって、画
素ずれ感のない良質な画像を感光材料上に焼き付けるこ
とが可能となる。
【0024】また、従来では、画像表示手段における各
画素の位置の精度、および画像表示手段や投影手段の配
置位置の精度を高めることによって、画素ずれを抑制し
ていたが、このような手法では、装置の製造コストが増
大するという問題があった。これに対して、上記の構成
によれば、各画素の位置が多少ずれていても、焼き付け
られる画像の画質はある程度維持されるので、従来のよ
うな高い位置精度が要求されることはない。したがっ
て、装置の製造コストを抑制することが可能となる。
【0025】請求項3記載の画像焼付装置は、請求項2
記載の構成において、上記感光材料上に実際に焼き付け
られる各色の各画素の位置である実露光位置を検出する
画像読み取り手段をさらに備えていることを特徴として
いる。
【0026】上記の構成によれば、画像読み取り手段に
よって、感光材料上に実際に焼き付けられる各色の各画
素の位置である実露光位置を検出し、この検出結果に基
づいて、上記のずれ量を算出することが可能となる。
【0027】請求項4記載の画像焼付装置は、請求項2
記載の構成において、上記画像表示手段を複数備え、各
画像表示手段が互いに異なる色成分の画像データに基づ
く画像を表示することを特徴としている。
【0028】上記の構成では、カラー画像を感光材料上
に焼き付ける構成として、各色成分に対応した画像を表
示させる画像表示手段を複数備えた構成となっている。
このような構成の場合、各画像表示手段の配置位置、あ
るいは各画像表示手段における各画素の位置がずれてい
ると、感光材料上に、1つの画素に対して、各色毎に異
なる位置にドットが焼き付けられる色ずれが生じること
になり、画質を低下させることになる。しかしながら、
上記の構成によれば、このような色ずれを抑制すること
が可能となるので、良質な画像を感光材料上に焼き付け
ることが可能となる。
【0029】請求項5記載の画像焼付装置は、請求項2
記載の構成において、上記画像表示手段が、1列あるい
は数列に並んだ画素を備えたライン状の画像表示手段で
あり、感光材料を移動させながら上記画像表示手段に表
示させる画像を変化させることによって走査露光を行う
ことを特徴としている。
【0030】上記の構成のように、ライン状の画像表示
手段を用いて走査露光を行う構成の場合、副走査方向、
すなわち感光材料の搬送方向に対する画素のずれを無視
し、画像表示手段における各画素の主走査方向のずれの
みを考慮する場合も考えられる。この場合には、画像表
示手段における主走査方向における補間演算、言い換え
れば、1次元の補間演算を行えばよいことになるので、
演算量を少なくすることができる。よって、処理時間の
短縮、および演算手段に要求される処理能力の低減を図
ることができる。
【0031】請求項6記載の写真処理装置は、請求項2
ないし5のいずれかに記載の画像焼付装置と、上記画像
焼付装置によって焼付が行われた感光材料を、現像処理
液を用いることによって現像処理を行う現像部と、上記
現像部において現像処理がなされた感光材料を乾燥させ
る乾燥部とを備えたことを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、感光材料に対する焼
付処理、現像処理、乾燥処理を一元管理の下に連続して
行うことができるので、使用者に操作上の負担をかける
ことなしに、多量の写真を連続的にプリントすることが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図9に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0034】図2は、本発明の実施の形態に係る写真処
理装置の概略を示す斜視図である。該写真処理装置は、
焼付部(画像焼付装置)1、ペーパーマガジン2、現像
部3、乾燥部4、およびPC(Personal Computer) (演
算手段)5を備えている。
【0035】焼付部1は、ペーパーマガジン2から搬送
される感光材料としての印画紙に対して、画像情報に応
じた光を照射することによって露光を行っている。現像
部3は、焼付部1において露光が行われた印画紙を、現
像処理液を施しながら搬送することによって現像処理を
行っている。乾燥部4は、現像部3において現像処理が
なされた印画紙を乾燥させることによって、プリントの
最後の処理を行っている。PC5は、プリントすべき画
像の画像データの保存や、該画像データに対する各種デ
ータ処理などを行ったりするものである。なお、写真処
理装置の内部に、PC5に相当する機能を有するコンピ
ュータを内蔵する構成とすることも可能である。
【0036】このように、本実施形態に係る写真処理装
置は、印画紙の露光、現像処理、乾燥処理を一元管理の
下に連続して行う構成となっている。よって、使用者に
操作上の負担をかけることなしに、多量の写真を連続的
にプリントすることが可能となっている。
【0037】図3は、上記焼付部1の概略構成を示す側
面図である。焼付部1の上部には、印画紙がロール状に
格納された2つのペーパーマガジン2・2が配置されて
いる。ペーパーマガジン2・2には、それぞれ異なるサ
イズの印画紙が格納されており、これらを切り換えて搬
送させることによって、2種類のサイズのプリント写真
に対応することができる。
【0038】ペーパーマガジン2から搬送された印画紙
は、搬送ローラによって焼付部1の下方に搬送され、そ
の後再び上方に搬送された後に、次の現像部3に向けて
焼付部1から排出される。そして、ペーパーマガジン2
から焼付部1の下方に搬送されている印画紙に対して、
露光部6によって露光が行われる。
【0039】図4は、露光部6の一構成例を示す斜視図
である。この露光部6は、青色、緑色、赤色のそれぞれ
に対応した光源およびLCS(Liquid Crystal Shutter)
(画像表示手段)を備え、各LCSから平行に印画紙上
に光を照射し、走査露光を行う構成となっている。LC
Sとは、液晶表示素子における各画素の配列が、1列あ
るいは数列からなっているものを示している。このよう
な構成の露光部6を、3ヘッドパラ走査露光方式の露光
部6と呼ぶことにする。
【0040】この3ヘッドパラ走査露光方式の露光部6
は、青色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発する3つの光
源7B・7G・7R、3つのLCS8B・8G・8R、
および3つのロッドレンズアレイ(投影手段)9B・9
G・9Rを備えている。光源7B・7G・7Rから出射
した光は、それぞれに対応したLCS8B・8G・8R
に入射し、各色毎に画像情報に応じて変調される。LC
S8B・8G・8Rを出射した光は、それぞれロッドレ
ンズアレイ9B・9G・9Rを介して印画紙10上に投
影される。LCS8B・8G・8Rには、焼き付けるべ
き画像の1列分あるいは数列分の画像データが各色に応
じて表示され、印画紙10を各LCSの長手方向に対し
て垂直な方向に搬送することによって、走査露光が行わ
れる。
【0041】なお、上記のロッドレンズアレイ9B・9
G・9Rは、それぞれ2列から数列からなるセルフォッ
ク(登録商標)レンズの列が、印画紙Pの横幅方向に平
行な方向に並んで配置された構成となっている。セルフ
ォックレンズとは、円柱形状からなる中実のレンズであ
り、円柱の軸方向に垂直な断面において、中心部へいく
ほど屈折率が大きくなっているものである。そして、セ
ルフォックレンズにおいて共役となる焦点距離にある1
点から出射した光は、結像面においてもある1点に集束
するとともに、その位置も変化しないことを特徴として
いる。すなわち、光の出射点とそれぞれのセルフォック
レンズとの相対位置に影響されることなく、光の出射点
の位置と結像点の位置とが1対1で対応することにな
る。なお、ロッドレンズアレイ9B・9G・9Rとして
は、上記のセルフォックレンズと同様の機能を有するも
のであればどのようなものを用いてもよく、例えば、リ
コー光学株式会社製のルーフミラーレンズアレイ(登録
商標)などを用いることも可能である。
【0042】3ヘッドパラ走査露光方式の露光部6は、
上記のように、光源7B・7G・7R、およびLCS8
B・8G・8Rによって、青色成分、緑色成分、赤色成
分の画像光をそれぞれ平行に印画紙10上に照射してい
る。そして、各色の照射位置間の距離、および印画紙1
0の搬送速度の関係に基づいて、LCS8B・8G・8
Rにおける表示タイミングを制御することによって、印
画紙10上に焼き付けられる画像の各画素に対してカラ
ー露光を行っている。
【0043】以上のような構成の露光部6の場合、前記
したように、LCS8B・8G・8R、およびロッドレ
ンズアレイ9B・9G・9Rなどの配置位置のずれ、各
LCSにおける各画素の位置のずれ、および印画紙10
の搬送むらによって、各色成分の画素の対応がずれてい
る場合がある。このような場合、本実施形態において
は、各色の各画素の位置を合わせていくのではなく、各
色の各画素に入力する画素データを補間演算によって補
正することによって、色ずれを抑制する方法をとってい
る。
【0044】次に、処理の手順の概要を、図1に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。まず、各色成分
の各画素のずれの状態を把握するために、後述するよう
なパターン画像を焼き付けるサンプルプリントを行う
(ステップ1、以降、S1のように表記する)。そし
て、このサンプルプリントによって焼き付けられた画像
をスキャナで読み取る(S2)。このスキャナで読み取
られた画像データに基づいて、各色成分の各画素のずれ
量を測定する(S3)。そして、測定されたずれ量に基
づいて、各色成分の各画素毎に、補間演算に基づく演算
式を設定する(S4)。そして、この演算式に基づい
て、実際に焼付を行う画像の画像データを各画素毎に補
正し(S5)、この補正データに基づいて各LCSに画
像を表示させ、焼付動作を行う(S6)。
【0045】なお、上記のS1〜S4の処理は、焼付処
理を行う毎に行う必要はなく、例えば、工場出荷時に個
別の装置毎に行って補間演算式を設定してしまい、使用
者が使用するときには、自動的に、上記のように設定さ
れた補間演算式に基づいて焼付が行われる構成としても
よい。また、経時変化によるずれを考慮する必要がある
場合は、一定の期間毎に上記のS1〜S4の処理を行う
構成としてもよい。
【0046】次に、各処理について詳細に説明する。ま
ず、サンプルプリントについて説明する。サンプルプリ
ントにおいてプリントする画像としては、例えば次のよ
うなものが考えられる。すなわち、1コマ分の画像領域
を、2×2の4画素からなる単位領域に分割し、各単位
領域の同じ位置にある1画素をBGR全て同時にONに
した画像を、各単位領域の4つの画素位置に対応して4
画像分印画紙上に焼き付けた画像が考えられる。これら
の画像は、ONにした画素の周囲の8画素分がOFFと
なった画像であるので、ONにした画素の各色の対応を
正確に把握することが可能となる。
【0047】そして、これらの画像をB成分、G成分、
R成分毎に読み取り可能なスキャナで読み取る。このス
キャナの解像度としては、プリント画像の解像度の4倍
程度以上であればよい。これにより、1コマ分の画像領
域内の全ての画素の全ての色成分の焼付位置を把握する
ことができる。スキャナによって読み取られた画像デー
タは、各色の各画素の位置の情報を含んだデータである
ので、この画像データに基づいて、各色の各画素におけ
る2次元のずれ量が算出される。
【0048】上記のスキャナは、写真処理装置の内部に
設けられていてもよいし、上記のPC5に接続された単
体のスキャナでもよい。そして、上記のように読み取ら
れた画像データは、PC5に送られ、このPC5によっ
て以下に示すような演算処理が行われる。
【0049】なお、図4に示す露光部6の構成のよう
に、各色毎にライン露光を行う構成の場合、副走査方
向、すなわち印画紙の搬送方向に対する画素のずれを無
視し、各LCSにおける各画素の主走査方向のずれのみ
を考慮する場合も考えられる。この場合、サンプルプリ
ントにおいてプリントする画像としては、1画素おきに
ONにした1ライン分の画像を2ライン分印画紙上に焼
き付けた画像が考えられる。なお、この2ライン分の画
像は、1ライン目でONにした画素が、2ライン目でO
FFとなるように表示させることになる。これにより、
各LCSにおける各画素の主走査方向の位置のずれを把
握することができる。すなわち、各色の各画素における
1次元のずれ量を算出することができる。
【0050】次に、補間演算に関して詳細に説明する。
図5は、ある1つの画素に対応する各色のドットにおけ
る焼付位置の状態の一例を示す説明図である。図5に示
す例では、青色ドットDB、および緑色ドットDGは、
ほぼ同じ位置に焼き付けられているが、赤色ドットDR
は、青色ドットDB、および緑色ドットDGの焼付位置
から若干ずれた位置に焼き付けられている。
【0051】ここで、青色ドットDB、および緑色ドッ
トDGが焼き付けられている位置が、その画素が焼き付
けられるべき位置であるとする。この場合、赤色ドット
DRとして入力されている画像データは、赤色ドットD
Rが焼き付けられている位置での画像データではなく、
青色ドットDB、および緑色ドットDGが焼き付けられ
ている位置での画像データである。すなわち、この画素
においては、赤色の画像データと、焼き付けられる位置
とが合っていないことになり、色ずれが発生しているこ
とになる。
【0052】そこで、この画素においては、青色成分お
よび緑色成分の画像データに関しては、入力された画像
データをそのままLCSに入力し、赤色成分の画像デー
タに関しては、以下に示すような補間演算によって算出
される、赤色ドットDRが焼き付けられている位置に相
当するデータをLCSに入力する。
【0053】図6は、補間対象となる画素の位置と、そ
の周囲にある基準画素の位置との配置関係を示す説明図
である。なお、基準画素の位置とは、入力された画像デ
ータに基づく画素が焼き付けられるべき位置を示してい
る。図6において、補間対象となる画素の位置をAで示
し、補間対象となる画素が本来焼き付けられるべき位置
にある基準画素(以降、基本画素と称する)の位置をB
1で示している。また、B1の位置における基準画素に
対して、X方向に隣り合う基準画素の位置をB2、Y方
向に隣り合う基準画素の位置をB3とする。なお、基本
画素に対してX方向およびY方向に隣り合う画素は、そ
れぞれ2つ存在することになるが、補間対象となる画素
に近い方の基準画素の位置をそれぞれB2・B3とする
ことにする。
【0054】そして、B1とB2との距離をΔX、B1
とB3との距離をΔY、AとB1とのずれ量におけるX
方向成分をX、Y方向成分をYとおく。基本画素におけ
る画素データをP1、B1の位置の基準画素における画
素データをP2、B2の位置の基準画素における画素デ
ータをP3とすると、Aに位置する補間対象の画素の画
素データPAは、次の式で与えられる。 PA = ((P2-P1)/ΔX)・ X + ((P3-P1)/ ΔY)・ Y + P1 (1) このようにして求められた画素データPAは、Aに位置
する画素の画素データとしてある程度適しているもので
あるといえる。例えば、上記した図5に示す例の場合、
入力された赤色成分の画素データをそのまま用いて赤色
ドットDRを焼き付けた画像よりも、上記の補間演算に
よって求められる、赤色ドットDRが焼き付けられてい
る位置に相当する画素データを用いて赤色ドットDRを
焼き付けた画像の方が、色ずれ感が抑制された良質な画
像となる。
【0055】なお、上記では、補間対象の画素の近傍に
おける2つの基準画素の画素データに基づき、(1)式
に示すような1次式による補間演算を行う例を示してい
るが、このような演算に限定されるものではなく、補間
対象の画素の位置に相当する画素データを補間すること
が可能な演算であれば、どのような演算を用いてもよ
い。例えば、補間対象の画素の近傍における複数の基準
画素の画素データに基づいて、2次式による補間演算を
行ってもよい。また、上記の(1)式の例では、内挿に
よる補間演算となっているが、補間対象の画素の位置に
よっては、外挿による補間演算を行ってもよい。
【0056】なお、上記したように、各色毎にライン露
光を行う構成の場合、副走査方向、すなわち印画紙の搬
送方向に対する画素のずれを無視し、各LCSにおける
各画素の主走査方向のずれのみを考慮する場合も考えら
れる。この場合には、上記の(1)式に示すような、2
次元の補間演算を行う必要はなく、1次元の補間演算を
行えばよい。したがって、この場合には、演算量を少な
くすることができるので、処理時間の短縮、および演算
手段に要求される処理能力の低減を図ることができる。
【0057】次に、上記のような補間演算を適用可能な
露光部6の構成として、図4に示す構成とは異なる構成
例について以下に示す。
【0058】図7は、LCD(画像表示手段)を1つ備
え、面露光を行う露光部6の概略構成を示す斜視図であ
る。このような構成の露光部6を1ヘッド面露光方式の
露光部6と呼ぶことにする。
【0059】この1ヘッド面露光方式の露光部6は、白
色光を発する光源7、青色、緑色、赤色のそれぞれに対
応したフィルタを備えたBGRフィルタ11、LCD1
2、および焼付レンズ(投影手段)13を備えている。
光源7から出射した光は、BGRフィルタ11における
いずれかの色のフィルタを透過してLCD12に入射す
る。LCD12に入射した光は、その時の色に応じた画
像情報が表示されたLCD12によって変調され、その
後、焼付レンズ13を介して、感光材料としての印画紙
10上に投影される。LCD12には、焼き付けるべき
画像の全体が表示され、静止した状態で配置された印画
紙10上に焼付が行われる。
【0060】1ヘッド面露光方式の露光部6は、上記の
ように、BGRフィルタ11を設けることによってカラ
ー露光を行っている。すなわち、青色に対応したフィル
タを用いているときに、LCD12に青色に対応した画
像情報を表示させることによって、画像の青色成分を印
画紙10上に露光し、その後、緑色、赤色の順で同様に
露光を行うことによって、カラー画像の焼付を行ってい
る。
【0061】このような構成の場合、LCD12を出射
した光が、焼付レンズ13を通過して印画紙10上に投
影される際に、LCD12上の同じ画素を出射した光で
も、焼付レンズを通過する際に生じる色収差によって、
各色毎に印画紙10上に投影される位置が若干ずれるこ
とになる。この色収差による色ずれに対して、上記のよ
うな補間演算を適用することによって、色ずれ感を抑制
することができる。
【0062】図8は、青色、緑色、赤色のそれぞれに対
応した光源およびLCDを備え、面露光を行う露光部6
の概略構成を示す斜視図である。このような構成の露光
部6を3ヘッド面露光方式の露光部6と呼ぶことにす
る。
【0063】この3ヘッド面露光方式の露光部6は、青
色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発する3つの光源7B
・7G・7R、3つのLCD12B・12G・12R、
合成プリズム14、および焼付レンズ13を備えてい
る。光源7B・7G・7Rから出射した光は、それぞれ
に対応したLCD12B・12G・12Rに入射し、各
色毎に画像情報に応じて変調される。LCD12B・1
2G・12Rを出射した光は、合成プリズム14によっ
て合成され、焼付レンズ13を介して、印画紙10上に
投影される。LCD12B・12G・12Rには、焼き
付けるべき画像の全体が各色に応じて表示され、静止し
た状態で配置された印画紙10上に焼付が行われる。
【0064】3ヘッド面露光方式の露光部6は、上記の
ように、光源7B・7G・7R、およびLCD12B・
12G・12Rによって、青色成分、緑色成分、赤色成
分の画像光を同時に合成プリズム14に向けて照射し、
合成プリズム14からカラー画像光として印画紙10を
露光する構成となっている。
【0065】このような構成の場合、LCD12B・1
2G・12Rの配置位置、および合成プリズム14の配
置位置ならびに配置方向が僅かでもずれていると、各色
の各画素の対応がずれてしまうことになる。このような
色ずれに対して、上記のような補間演算を適用すること
によって、色ずれ感を抑制することができる。
【0066】図9は、青色、緑色、赤色のそれぞれに対
応した光源およびLCS(Liquid Crystal Shutter)を備
え、各LCSからの光を合成した光を印画紙上に照射
し、走査露光を行う露光部6の概略構成を示す斜視図で
ある。このような構成の露光部6を3ヘッド合成走査露
光方式の露光部6と呼ぶことにする。
【0067】この3ヘッド合成走査露光方式の露光部6
は、青色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発する3つの光
源7B・7G・7R、3つのLCS8B・8G・8R、
合成プリズム14、およびロッドレンズアレイ9を備え
ている。光源7B・7G・7Rから出射した光は、それ
ぞれに対応したLCS8B・8G・8Rに入射し、各色
毎に画像情報に応じて変調される。LCS8B・8G・
8Rを出射した光は、合成プリズム14で合成され、ロ
ッドレンズアレイ9を介して印画紙10上に投影され
る。LCS8B・8G・8Rには、焼き付けるべき画像
の1列分あるいは数列分の画像データが各色に応じて表
示され、印画紙10を各LCSの長手方向に対して垂直
な方向に搬送することによって、走査露光が行われる。
【0068】3ヘッド合成走査露光方式の露光部6は、
上記のように、光源7B・7G・7R、およびLCS8
B・8G・8Rによって、青色成分、緑色成分、赤色成
分の画像光を同時に合成プリズム14に向けて照射し、
合成プリズム14からカラー画像光として印画紙10を
露光する構成となっている。
【0069】このような構成の場合、LCS8B・8G
・8Rの配置位置、および合成プリズム14の配置位置
ならびに配置方向が僅かでもずれていると、各色の各画
素の対応がずれてしまうことになる。このような色ずれ
に対して、上記のような補間演算を適用することによっ
て、色ずれ感を抑制することができる。
【0070】また、図示はしないが、白色光を発する光
源、青色、緑色、赤色のそれぞれに対応したフィルタを
備えたBGRフィルタ、LCS、および焼付レンズを備
え、印画紙を搬送させるとともに、BGRフィルタを順
次回転させながら走査露光を行う構成の露光部6に対し
ても、上記の補間演算による処理は有効である。詳しく
説明すると、このような構成の露光部6によって焼き付
けられた画像の各画素は、BGR毎に少しずつずれて焼
き付けられており、色ずれが生じていることになる。こ
れは、上記のように、BGRフィルタを順次回転させな
がら走査露光を行うことによるものである。ここで、上
記のような補間演算を適用することによって、色ずれ感
を抑制することができる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る画
像焼付方法は、複数の画素を有する画像表示手段に画像
を表示させ、該画像の光を感光材料上に照射することに
よって単色あるいは複数色からなる画像の焼付を行う焼
付方法であって、上記感光材料上に実際に焼き付けられ
る各色の各画素の位置である実露光位置を求めるステッ
プと、入力された画像データの各色の各画素が本来焼き
付けられるべきである上記感光材料上の位置と、上記実
露光位置とのずれ量を各色の各画素毎に検出するステッ
プと、上記ずれ量に基づいて、各色の各画素毎に、入力
された画像データを補間演算によって補正するステップ
と、補正された各色の各画素データに基づいて、上記画
像表示手段に画像を表示させ、画像の焼付を行う方法で
ある。
【0072】これにより、画像表示手段における各画素
に入力される画素データは、該画素が、感光材料上に照
射される位置に適したデータとなるので、画素ずれ感の
ない良質な画像を感光材料上に焼き付けることが可能と
なるという効果を奏する。
【0073】また、各画素の位置が多少ずれていても、
焼き付けられる画像の画質はある程度維持されるので、
従来のような高い位置精度が要求されなくなる。したが
って、装置の製造コストを抑制することが可能となると
いう効果を奏する。
【0074】請求項2の発明に係る画像焼付装置は、複
数の画素を有し、単色あるいは複数色からなる画像を表
示させる画像表示手段と、上記画像表示手段に表示され
た画像を感光材料上に投影する投影手段と、入力された
画像データの各色の各画素が本来焼き付けられるべきで
ある上記感光材料上の位置と、上記感光材料上に実際に
焼き付けられる各色の各画素の位置である実露光位置と
のずれ量に基づいて、各色の各画素毎に、入力された画
像データを補間演算によって補正する処理を行う演算手
段とを備え、上記演算手段によって補正された各色の各
画素データに基づいて、上記画像表示手段に画像を表示
させ、画像の焼付を行う構成である。
【0075】これにより、画像表示手段における各画素
に入力される画素データは、該画素が、感光材料上に照
射される位置に適したデータとなるので、画素ずれ感の
ない良質な画像を感光材料上に焼き付けることが可能と
なるという効果を奏する。
【0076】また、各画素の位置が多少ずれていても、
焼き付けられる画像の画質はある程度維持されるので、
従来のような高い位置精度が要求されなくなる。したが
って、装置の製造コストを抑制することが可能となると
いう効果を奏する。
【0077】請求項3の発明に係る画像焼付装置は、上
記感光材料上に実際に焼き付けられる各色の各画素の位
置である実露光位置を検出する画像読み取り手段をさら
に備えている構成である。
【0078】これにより、請求項2の構成による効果に
加えて、画像読み取り手段によって、感光材料上に実際
に焼き付けられる各色の各画素の位置である実露光位置
を検出し、この検出結果に基づいて、上記のずれ量を算
出することが可能となるという効果を奏する。
【0079】請求項4の発明に係る画像焼付装置は、上
記画像表示手段を複数備え、各画像表示手段が互いに異
なる色成分の画像データに基づく画像を表示する構成で
ある。
【0080】これにより、請求項2の構成による効果に
加えて、各画像表示手段の配置位置、あるいは各画像表
示手段における各画素の位置がずれていると、感光材料
上に、1つの画素に対して、各色毎に異なる位置にドッ
トが焼き付けられる色ずれを抑制することが可能となる
ので、良質な画像を感光材料上に焼き付けることが可能
となるという効果を奏する。
【0081】請求項5の発明に係る画像焼付装置は、上
記画像表示手段が、1列あるいは数列に並んだ画素を備
えたライン状の画像表示手段であり、感光材料を移動さ
せながら上記画像表示手段に表示させる画像を変化させ
ることによって走査露光を行う構成である。
【0082】これにより、請求項2の構成による効果に
加えて、副走査方向、すなわち感光材料の搬送方向に対
する画素のずれを無視し、画像表示手段における各画素
の主走査方向のずれのみを考慮するようにすれば、1次
元の補間演算を行えばよいことになるので、演算量を少
なくすることができる。よって、処理時間の短縮、およ
び演算手段に要求される処理能力の低減を図ることがで
きるという効果を奏する。
【0083】請求項6の発明に係る写真処理装置は、請
求項2ないし5のいずれかに記載の画像焼付装置と、上
記画像焼付装置によって焼付が行われた感光材料を、現
像処理液を用いることによって現像処理を行う現像部
と、上記現像部において現像処理がなされた感光材料を
乾燥させる乾燥部とを備えた構成である。
【0084】これにより、感光材料に対する焼付処理、
現像処理、乾燥処理を一元管理の下に連続して行うこと
ができるので、使用者に操作上の負担をかけることなし
に、多量の写真を連続的にプリントすることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る写真処理装置にお
いて行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【図2】上記写真処理装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図3】上記写真処理装置が備える焼付部の概略構成を
示す側面断面図である。
【図4】上記焼付部が備える露光部の一構成例を示して
おり、3ヘッドパラ走査露光方式の露光部の概略構成を
示す斜視図である。
【図5】ある1つの画素に対応する各色のドットにおけ
る焼付位置の状態の一例を示す説明図である。
【図6】補間対象となる画素の位置と、その周囲にある
基準画素の位置との配置関係を示す説明図である。
【図7】上記焼付部が備える露光部の他の構成例を示し
ており、1ヘッド面露光方式の露光部の概略構成を示す
斜視図である。
【図8】上記焼付部が備える露光部のさらに他の構成例
を示しており、3ヘッド面露光方式の露光部の概略構成
を示す斜視図である。
【図9】上記焼付部が備える露光部のさらに他の構成例
を示しており、3ヘッド合成走査露光方式の露光部の概
略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 焼付部(焼付装置) 2 ペーパーマガジン 3 現像部 4 乾燥部 5 PC(演算手段) 6 露光部 7・7B・7G・7R 光源 8B・8G・8R LCS(画像表示手段) 9B・9G・9R ロッドレンズアレイ(投影手段) 10 印画紙(感光材料) 11 BGRフィルタ 12・12B・12G・12R LCD(画像表示手
段) 13 焼付レンズ(投影手段) 14 合成プリズム A 補間対象の画素の位置 B1 基本画素の位置 B2・B3 基準画素の位置 DB・DG・DR 青色・緑色・赤色ドット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 AA51 AA72 AB04 BA22 BA26 BA58 2H110 AB09 BA02 BA07 BA16 CB31 CB33 CE02 CE07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素を有する画像表示手段に画像を
    表示させ、該画像の光を感光材料上に照射することによ
    って単色あるいは複数色からなる画像の焼付を行う焼付
    方法であって、 上記感光材料上に実際に焼き付けられる各色の各画素の
    位置である実露光位置を求めるステップと、 入力された画像データの各色の各画素が本来焼き付けら
    れるべきである上記感光材料上の位置と、上記実露光位
    置とのずれ量を各色の各画素毎に検出するステップと、 上記ずれ量に基づいて、各色の各画素毎に、入力された
    画像データを補間演算によって補正するステップと、 補正された各色の各画素データに基づいて、上記画像表
    示手段に画像を表示させ、画像の焼付を行うことを特徴
    とする画像焼付方法。
  2. 【請求項2】複数の画素を有し、単色あるいは複数色か
    らなる画像を表示させる画像表示手段と、 上記画像表示手段に表示された画像を感光材料上に投影
    する投影手段と、 入力された画像データの各色の各画素が本来焼き付けら
    れるべきである上記感光材料上の位置と、上記感光材料
    上に実際に焼き付けられる各色の各画素の位置である実
    露光位置とのずれ量に基づいて、各色の各画素毎に、入
    力された画像データを補間演算によって補正する処理を
    行う演算手段とを備え、 上記演算手段によって補正された各色の各画素データに
    基づいて、上記画像表示手段に画像を表示させ、画像の
    焼付を行うことを特徴とする画像焼付装置。
  3. 【請求項3】上記感光材料上に実際に焼き付けられる各
    色の各画素の位置である実露光位置を検出する画像読み
    取り手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2
    記載の画像焼付装置。
  4. 【請求項4】上記画像表示手段を複数備え、各画像表示
    手段が互いに異なる色成分の画像データに基づく画像を
    表示することを特徴とする請求項2記載の画像焼付装
    置。
  5. 【請求項5】上記画像表示手段が、1列あるいは数列に
    並んだ画素を備えたライン状の画像表示手段であり、感
    光材料を移動させながら上記画像表示手段に表示させる
    画像を変化させることによって走査露光を行うことを特
    徴とする請求項2記載の画像焼付装置。
  6. 【請求項6】請求項2ないし5のいずれかに記載の画像
    焼付装置と、 上記画像焼付装置によって焼付が行われた感光材料を、
    現像処理液を用いることによって現像処理を行う現像部
    と、 上記現像部において現像処理がなされた感光材料を乾燥
    させる乾燥部とを備えたことを特徴とする写真処理装
    置。
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