JP2001188088A - 総体振り子時計 - Google Patents

総体振り子時計

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JP2001188088A
JP2001188088A JP37540299A JP37540299A JP2001188088A JP 2001188088 A JP2001188088 A JP 2001188088A JP 37540299 A JP37540299 A JP 37540299A JP 37540299 A JP37540299 A JP 37540299A JP 2001188088 A JP2001188088 A JP 2001188088A
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JP
Japan
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pendulum
clock
small
timepiece
small pendulum
Prior art date
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Pending
Application number
JP37540299A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ito
伊藤  博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な機構が不要で、部品点数の削減を図れ、
しかも低コストで、安定した総体振動を得ることができ
る総体振り子時計を提供する。 【解決手段】総体振り子時計において、第1の支点11
1aを中心に揺動自在に設けられた時計体12と、一部
部に駆動磁石14を有し、時計体12に第2125aの
支点を中心に揺動自在に設けられた小振り子体13と、
小振り子体13の駆動磁石14の揺動軌跡線上に適宜極
性に励磁可能に時計本体12に設けられた駆動コイル1
5とを設け、小振り子体13に設けた駆動磁石14と時
計体12に設けた駆動コイル15の平面的な位置は、時
計体12に対する第1の支点111aと小振り子体13
に対する第2の支点125aを結んだ線の略延長線上
で、かつ、駆動磁石14と駆動コイル15の間に働く吸
引・反発力の方向が時計体12および小振り子体13の
振り子回転運動の略接線の方向となるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計本体と振り子
とを一体的に構成し、磁力を駆動源として時計全体が振
り子として動く総体振動を行う総体振り子時計に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、時計全体が振り子として動く総体
振動を行う総体振り子時計として、たとえば実公平1−
20712号公報に開示された総体振り子時計が知られ
ている。
【0003】この総体振り子時計は、時計内に振り子動
作に従い、脱進動作を行う脱進機機構が組み込まれてい
る。動力源は脱進機機構が組み込まれたD.C.モータ
ーでゼンマイを捲き上げ、その力を増速輪列でガンギ車
に伝え、ガンギ車に係合するいわゆるヤジロベエー形の
アンクルが振り子動作に従い、ガンギ車の回転の解除係
止を行い、その時に振り子に力を伝え振動を持続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の従来例に係る総体振り子時計では、脱進機機構
が機械式であるため、ゼンマイ捲上部や脱進部など複雑
で部品点数が多いという不利益がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、複雑な機構が不要で、部品点数
の削減を図れ、しかも低コストで、安定した総体振動を
得ることができる総体振り子時計を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1の支点を中心に揺動自在に設けられ
た時計体と、一部に磁性体を有し、上記時計体に第2の
支点を中心に揺動自在に設けられた小振り子体と、上記
磁性体の揺動軌跡線上に適宜極性に励磁可能に上記時計
本体に設けられた駆動コイルと、を有し、上記小振り子
体が揺動して上記磁性体および駆動コイルの磁極が重合
したとき、それらの磁極相互の吸引・反発により、上記
小振り子体を一方向に揺動させ、その反動によって時計
全体が反対方向に揺動して総体振動を行う総体振り子時
計であって、上記小振り子体に設けた磁性体と上記時計
体に設けた駆動コイルの平面的な位置は、上記時計体に
対する第1の支点と上記小振り子体に対する第2の支点
を結んだ線の略延長線上で、かつ、上記磁性体と駆動コ
イルの間に働く吸引・反発力の方向が時計体および小振
り子体の振り子回転運動の略接線方向となるように設定
されている。
【0007】また、本発明では、上記時計体の少なくと
も小振り子体を取り付けた状態の振り子周期と、上記小
振り子体の周期は、略近い値に設定されている。
【0008】本発明によれば、たとえば駆動電力の供給
が開始されると、駆動コイルが適宜励磁され、小振り子
体が動作を始める。そして、磁性体および駆動コイルの
磁極が重合したときに、それらの磁極相互の吸引・反発
により、小振り子体の揺動振幅が徐々に大きくなってく
ると、時計体は小振り子体とは反対方向に徐々に振動を
始める。ある程度振幅が大きくなると、換言すれば、磁
性体と駆動コイルの吸引・反発力に見合った振幅となる
と、そこで時計体、小振り子体とも安定して振動を続け
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る総体振り子時
計の裏面側から見た平面図、図2は本発明に係る総体振
り子時計のムーブメント部の断面図、および図3は本発
明に係る総体振り子時計の小振り子体部の断面図であ
る。
【0010】図に示すように、本総体振り子時計10
は、時計の受台11、時計体12、小振り子体13、磁
性体としての駆動磁石14、および駆動コイル15を主
構成要素として有している。なお、図1および図3にお
いては、図面の簡単化のため受台11は図示していな
い。
【0011】時計の受台11には、図2に示すように、
その上部に時計体12を支持する支持軸111が固着さ
れている。
【0012】時計体12は、本体部121が横長の長円
状をなし、本体部121の下部中央部に、錘りを兼ねた
時計体飾り122が一体的に形成されている。時計体1
2は、本体部121の中央部より若干下部側において、
受台11の支持軸111に形成された第1の支点111
aで回動(揺動)自在に支持軸111に支持されてい
る。
【0013】また、時計体12の本体部121の裏面側
中央部の図1中左側にムーブメント123が設けられ、
ムーブメント123の近傍に全体のバランスを取るため
の錘り124が固定されている。ムーブメント123に
は本体部121を裏面側から前面側に貫通する同軸状の
少なくとも2つの指針軸123aが設けられており、前
面側に突出した指針軸123aにたとえば、時針123
b、および分針123cが取り付けられている。そし
て、時計体12の本体部121の裏面側の中央部の図1
中右側に小振り子体13を支持する小振り子支持軸12
5が固着されている。また、本体部121の図1中の右
上方の外周部近傍に小振り子体駆動用の振り子回路基板
126が裏面側に突出させたボス127に対してネジに
より固定されている。この振り子回路基板126には、
駆動コイル15が取り付けられている。駆動コイル15
は、後述するように揺動する小振り子体13に固定され
た駆動磁石14の揺動軌跡線上に適宜極性に励磁可能と
なっている。
【0014】さらに、本体部121の支持軸111の第
1の支点111aによる支持部の上部には、ムーブメン
ト123駆動用の電池16がセットされる電池ホルダ1
28が設けられている。また、第1の支点111aによ
る支持部の下部には、小振り子体13用の電池17がセ
ットされる電池ホルダ129が設けられている。
【0015】小振り子体13は、中央部に一部を切り欠
いた円板部131を有し、初期状態で、円板部131の
一外周部から時計体12の本体部121の外部に位置す
るように小振り子飾り132が設けられている。また、
小振り子飾り132の配置位置と180度対向する円板
部131の外周部からは小振り子体13のバランスを取
るための小振り子錘り133が設けられている。そし
て、小振り子体13は、円板部131の中央部が、時計
体12の本体部121に設けられた小振り子支持軸12
5に形成された第2の支点125aにより回動(揺動)
自在に支持されている。また、円板部131の第2の支
点125aによる支持領域の下方には小振り子体13の
バランスを取るための小振り子錘り134が設けられて
いる。
【0016】さらに、小振り子体13の円板部131の
図1中、右上方の外周部分には、時計体12の本体部1
21に設けられた振り子回路基板126に取り付けられ
た駆動コイル15と対向するように、駆動磁石14が固
定されている。
【0017】本実施形態においては、小振り子体13に
固着された駆動磁石14と振り子回路126に固着され
た駆動コイル15の平面的な位置は、時計体12の第1
の支点111aと小振り子体13の支点125aを結ん
だ線の延長線に近く、また、駆動磁石14と駆動コイル
15の間に働く吸引・反発力の方向が時計体12および
小振り子体13の振り子回転運動の接線に近くなるよう
に設定されている。また、時計体12の小振り子体1
3、電池16,17を電池ホルダ128,129に取付
けた状態の振り子周期と、小振り子体13の周期はほぼ
近い値に設定されている。
【0018】また、時計体12が支持軸111から外れ
ないように、図2に示すように、時計体12の前面側か
ら支持軸押えネジ18が支持軸111の取り付け部にね
じ込まれている。同様に、小振り子体13が外れないよ
うに、図3に示すように、裏面側から支持軸押えネジ1
9が支持軸125の取り付け部にねじ込まれている。
【0019】次に、上記構成による動作を説明する。ま
ず、電池ホルダ128、129に電池17,18をセッ
トすると、ムーブメント123、および振り子回路基板
126に駆動電力が供給されて、ムーブメント123に
より時針123b,分針123cが駆動され、また、駆
動コイル15が適宜励磁され、小振り子体13が動作を
始める。そして、駆動磁石14および駆動コイル15の
磁極が重合したときに、それらの磁極相互の吸引・反発
により、小振り子体13の揺動振幅が徐々に大きくなっ
てくると、時計体12は小振り子体とは反対方向に徐々
に振動を始める。ある程度振幅が大きくなると、換言す
れば、駆動磁石14と駆動コイル15の吸引・反発力に
見合った振幅となると、そこで時計体12、小振り子体
13とも安定して振動を続ける。
【0020】また、時計体12、小振り子体13を外部
から強制的に振っても振動は減衰停止し、上記の動作を
始める。時計体12の周期がたとえば2秒以上であれ
ば、時計体12の周期と小振り子体13の周期が0.4
秒程度ズレていても自起動し、周期のズレに対する許容
巾がある。
【0021】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、総体振り子時計において、第1の支点111aを中
心に揺動自在に設けられた時計体12と、一部に駆動磁
石14を有し、時計体12に第2の支点125aを中心
に揺動自在に設けられた小振り子体13と、小振り子体
13の駆動磁石14の揺動軌跡線上に適宜極性に励磁可
能に時計体12に設けられた駆動コイル15とを設け、
小振り子体13に設けた駆動磁石14と時計体12に設
けた駆動コイル15の平面的な位置は、時計体12に対
する第1の支点111aと小振り子体13に対する第2
の支点125aを結んだ線の延長線上に近く、駆動磁石
14と駆動コイル15の間に働く吸引・反発力の方向が
時計体12および小振り子体13の振り子回転運動の接
線に近くなるように設定したので、複雑な機械的な機構
を設けることなく、時計全体の安定した総体振動を得る
ことができる。また、時計体12のバランスを取れば、
ムーブメント123、小振り子体13の配置はそれほど
制限がなく、また、小振り子体13の飾りの位置も小振
り子体13のバランスを取れば自由に配置できるので、
デザインの自由度がある。また、小振り子体駆動用の駆
動磁石14、振り子回路126は通常の振り子のものを
共通に使用できるので安価である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複雑な機械的な機構を設けることなく、時計全体の安定
した総体振動を得ることができる。また、時計体のバラ
ンスを取れば、ムーブメント、小振り子の配置はそれほ
ど制限がなく、また、小振り子の飾りの位置も小振り子
のバランスを取れば自由に配置できるので、デザインの
自由度がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る総体振り子時計の平面図である。
【図2】本発明に係る総体振り子時計のはムーブメント
部の断面図である。
【図3】本発明に係る総体振り子時計の小振り子体の断
面図である。
【符号の説明】
10…総体振り子時計 11…時計の受台 111…支持軸 111a…第1の支点 12…時計体 121…本体部 122…時計体飾り 123…ムーブメント 124…錘り 125…支持軸 125a…第2の支点 126…振り子回路 127…ボス 128,129…電池ホルダ 13…小振り子体 131…円板部 132…小振り子飾り 133,134…錘り 14…駆動磁石 15…駆動コイル 16,17…電池

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の支点を中心に揺動自在に設けられ
    た時計体と、一部に磁性体を有し、上記時計体に第2の
    支点を中心に揺動自在に設けられた小振り子体と、上記
    磁性体の揺動軌跡線上に適宜極性に励磁可能に上記時計
    本体に設けられた駆動コイルと、を有し、上記小振り子
    体が揺動して上記磁性体および駆動コイルの磁極が重合
    したとき、それらの磁極相互の吸引・反発により、上記
    小振り子体を一方向に揺動させ、その反動によって時計
    全体が反対方向に揺動して総体振動を行う総体振り子時
    計であって、 上記小振り子体に設けた磁性体と上記時計体に設けた駆
    動コイルの平面的な位置は、上記時計体に対する第1の
    支点と上記小振り子体に対する第2の支点を結んだ線の
    略延長線上で、かつ、上記磁性体と駆動コイルの間に働
    く吸引・反発力の方向が時計体および小振り子体の振り
    子回転運動の略接線方向となるように設定されている総
    体振り子時計。
  2. 【請求項2】 上記時計体の少なくとも小振り子体を取
    り付けた状態の振り子周期と、上記小振り子体の周期
    は、略近い値に設定されている請求項1記載の総体振り
    子時計。
JP37540299A 1999-12-28 1999-12-28 総体振り子時計 Pending JP2001188088A (ja)

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