JP2001187586A - 装軌車の走行装置 - Google Patents

装軌車の走行装置

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JP2001187586A
JP2001187586A JP37423499A JP37423499A JP2001187586A JP 2001187586 A JP2001187586 A JP 2001187586A JP 37423499 A JP37423499 A JP 37423499A JP 37423499 A JP37423499 A JP 37423499A JP 2001187586 A JP2001187586 A JP 2001187586A
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Suenori Tsujimoto
末則 辻本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で軽量でありながら、微速走行から高速
走行に至る広い走行速度範囲が得られ、又緩旋回から超
信地旋回などの作業用車両に求められる安全性と機動性
が高い装軌車の走行装置を提供する。 【解決手段】 原動機Cの駆動軸1から直接伝達された
入力軸の回転と、同駆動軸の回転を左右のベルト無段変
速機Bによって無段階に変速して伝達された入力軸の回
転とを、平歯車を用いた左右2つの各差動歯車機構Aに
入力し、その出力軸6fを左右の装軌車の車軸5aに連
結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として土木建設
作業及び農作業等で使用される作業用車輌の装軌車の走
行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作業用車輌の走行装置としては車
輌の原動機で油圧ポンプを駆動し、得られた油圧力でア
クチュエータを作動させ、その駆動出力で車輪を駆動し
て作業用車輌を走行するようにしたいわゆる、HSTを
用いた走行装置が広く知られている。このHSTによる
走行装置は機械充填密度が高く装置を軽量コンパクトに
して、大出力の走行装置を得ることができ機動力と利便
性が格段に向上する。しかしながら、このHSTを用い
た走行装置は、流体を動力伝達媒体としており、流体に
圧縮圧を加えることにより必然的に発生する流体のリー
クと熱散失エネルギーによって伝動効率の低下と共に、
その構成部材が複雑多岐精密なため高価で経済性と伝動
効率に難点がある。また、摩擦式無段変速装置、いわゆ
るCVTを用いた走行装置のうちで特に、ベルト無段変
速機を用いた走行装置は、構造がシンプルで伝動効率が
高く有利なため種々の提案が成されている。例えば、公
開特許公報平6−24352号公報等にみられるよう
に、原動機の回転出力をトランスミッションとベルト無
段変速機に入力し、作業車の走行速度と左右の駆動輪の
内輪差に応じた最適回転数に差動して夫々の駆動輪に伝
達し経済性と利便性に優れた作業車の操向構造が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、ベルト無段変速
機を採用した走行装置は、ベルト無段変速機の変速比と
伝達容量を増すため、ベルト無段変速機の伝動ベルトと
プーリを大きくしてこれに対処していると共に、原動機
と操向操作用ベルト変速機の間に重量とコストがかさむ
トルクコンバータまたはメインクラッチ及び車輌を前進
後退させるための正転逆転装置と作業車の走行速度を変
えるミッションを設ける必要があり、装置が大型化しコ
ストと重量の増大が避けられないうえに、左右の駆動輪
の回転速度を差動して車輌を任意の方向へ走行させる場
合にベルト変速機の変速比が小さいために、極端に旋回
半径を小さくしたり、左右の駆動輪の回転方向を夫々逆
回転方向に駆動して信地旋回(その場旋回)ができない
など、旋回パターンが制約的で機動力に難点がある。本
発明の課題は、従来のこれらの問題点を解消した装軌車
の走行装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 原動機の回転を伝達する駆動軸と左右の駆動輪を
駆動する夫々の車軸との間にベルト無段変速機と差動歯
車機構を各々配設し、同差動歯車機構の入力軸に原動機
の駆動軸の回転を入力すると共に、同原動機の駆動軸の
回転を前記各々のベルト無段変速機にも入力し、同ベル
ト無段変速機で増減された同ベルト無段変速機の出力軸
の回転を前記各々の差動歯車機構の内リングギヤに入力
し、各々の差動歯車機構の出力軸の低速から高速に亘り
無段階に変速された回転を夫々の駆動輪に伝達すること
を特徴にした装軌車の走行装置 2) 原動機の回転を伝達する駆動軸と、複列に配設し
たベルト無段変速機に前記原動機の回転を入力する前段
側の同ベルト無段変速機入力軸と、前記原動機の回転を
増減速して出力する前記ベルト無段変速機終段側の出力
軸を同軸心に配設し、前記原動機の回転を入力する差動
歯車機構の第1差動入力軸と、前記原動機の回転を前記
ベルト無段変速機で増減速して出力された回転を入力す
る前記差動歯車機構の第2差動入力軸と、これら二つの
回転を差動して出力する差動歯車機構の出力軸を同軸心
に配設し、同出力軸の回転を駆動輪に伝達することを特
徴とする前記1)記載の装軌車の走行装置 3) 原動機の駆動軸に差動歯車機構の入力部材とベル
ト無段変速機の入力プーリとを固着し、原動機のクラン
クシャフトの回転運動を吸収放出し回転変動を小さくす
るフライホイールのフライホイール効果を前記差動歯車
機構の入力部材とベルト無段変速機の入力プーリの回転
慣性力で代替させ、フライホイールを不要にして原動機
の重量と出力軸方向寸法を減じるように構成した前記
1)又は2)記載の装軌車の走行装置 4) 2つの入力軸の回転を差動出力する差動歯車機構
のプラネタリギヤ回転軸に内外のリングギヤに噛合回転
する大小のプラネタリギヤを遊転状態に装着した差動歯
車機構を用いたことを特徴とする前記1)〜3)何れか
記載の装軌車の走行装置 5) 原動機の駆動軸の回転を複数のベルト無段変速機
及び差動歯車機構に伝達する共通の入力部材で一括して
入力することを特徴にした前記1)〜4)何れか記載の
装軌車の走行装置 6) 原動機の回転を伝達する駆動軸に連結されたベル
ト無段変速機の入力プーリ軸に対して、差動歯車機構に
入力する入力歯車を装着した入力軸と左右の駆動輪を駆
動する夫々の車軸とを平行に配設し、同車軸にベルト無
段変速機の出力プーリ軸を同軸心に配設し、同ベルト無
段速機の出力プーリ軸に、前記差動歯車機構の内リング
ギヤを装着したことを特徴にした前記1)又は5)記載
の装軌車の走行装置 にある。
【0005】
【発明の実施の形態】装軌車の全ての駆動輪に対し、ベ
ルト無段変速機と差動歯車機構を配設すれば非常に小回
りのきく、操作性に優れた車両になるので望ましい。原
動機の駆動軸にベルト無段変速機の入力プーリを装着し
た入力軸と、差動歯車機構の入力軸を連結すると共に、
ベルト無段変速機の出力プーリを装着した出力軸と、内
リングギヤを装着した差動歯車機構のもう一方の入力軸
に連結し、前記入力プーリと出力プーリ巾を可変できる
ように構成し、入出力プーリの間に張架したVベルトの
巻回半径を操作変更手段で操作して差動歯車機構の出力
軸の正回転及び停止又は逆回転の低速から高速に至る回
転を、左右の駆動輪に必要に応じて夫々異なる回転方向
と回転速度を伝達可能に構成する。本発明の差動歯車機
構としては、平歯車又は傘歯車を用いるのが一般的であ
るがその他の形状の歯車を用いることもあり、又、ベル
ト無段変速機の伝動部材としては、Vベルトによらず、
リング状の伝導体を使用することも可能である。本実施
例では、ベルト無段変速機の操作変更手段として油圧に
よる場合を記載しているが、電動式、又は、手動式の操
作変更手段を用いてもよい。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、実施例1の装軌車の走行装置を示す概要
図である。図2は、実施例1の装軌車の走行装置を示す
構成説明図である。図3は、実施例1の装軌車の走行装
置を示す構成説明図の要部拡大図である。図4は、実施
例2の装軌車の走行装置を示す構成説明図である。図5
は、実施例2の装軌車の走行装置を示す構成説明図の要
部拡大図である。図6は、実施例3の装軌車の走行装置
を示す構成説明図である。図7は、実施例2の装軌車の
走行装置を示す構成説明図の要部拡大図である。 :実施例1(図1〜3参照) 図1〜3に示す実施例1は、原動機Cの駆動軸1から直
接伝達された入力軸の回転と,同駆動軸の回転を左右の
ベルト無段変速機Bによって無段階に変速して伝達され
た入力軸の回転とを、平歯車を用いた左右2つの各差動
歯車機構Aに入力し、その出力軸を左右の装軌車の各車
軸に連結し、又操作変更手段Dは、ステアリングレバー
で油圧シリンダーを作動させて油圧路7gを介してベル
ト無段変速機Bのプーリの径を変更するようにした実施
例である。図中Aは差動歯車機構,Bはベルト無段変速
機、Cはエンジンを用いた原動機、Dは操作変更手段で
ある。1はエンジンの原動機Cから回転が伝達される駆
動軸、2はクローラ、3はベルト無段変速機Bの入力プ
ーリ、3aは駆動軸1に締着した入力側固定プーリ板、
3bは駆動軸1にストレートスプライン係合され、摺動
自在な入力側可動プーリ板、3cはプーリベルト、4は
出力プーリ、4aは出力側固定プーリ板、4bは出力側
可動プーリ板、4cは4d中間プーリ軸にストレートス
プライン系合され摺動自在な中間プーリ、4dは中間プ
ーリ軸、4eはプーリベルト、4fはベルト無段変速機
Bの出力軸、4gは入力プーリ側油圧室、4hは出力プ
ーリ側油圧室、5Lは左駆動輪、5Rは右駆動輪、5a
は車軸、6aは差動歯車機構Aの外リングギヤ、6bは
プラネタリギヤ、6cは同プラネタリギヤを保持するキ
ャリア、6dは内リングギヤ、6eはキャリア6cに取
付けられたプラネタリギヤ6bの回転軸、6fは出力
軸、6gは第一差動入力軸、6hは第二差動入力軸であ
って、駆動軸1はキャリア6cに直接連結され、ベルト
無段変速機Bの出力軸4fは差動歯車機構の第2差動入
力軸6hと内リングギヤ6dと連結され、外リングギヤ
6aは出力軸6fと車軸5aと連結されている。7aは
操作変更手段Dの油圧コントロールユニット、7l、7
rは前進・中立・後退及び車速制御用のステアリングレ
バー、7cはパイロット油圧シリンダー、7dはパイロ
ット油圧ピストン、7eはパイロット油圧路、7fは作
動油タンク、7gは油圧路、8は油圧ポンプである。ベ
ルト無段変速機Bの変速操作は、従来から広く用いられ
ている油圧及び油圧パイロットによる操作変更手段を例
示したもので、車輌運転者が操作した操作変更手段Dの
ステアリングレバー7l、7rの操作量(ストローク)
と操作方向(前進・後進)に連動して、パイロット油圧
シリンダー7cとパイロット油圧ピストン7dで作動油
の流量と方向及び圧力に変換したパイロット油圧圧力を
パイロット油圧路7eを介して油圧コントロールユニッ
ト7aに導入し、前記パイロット油圧圧力と流量及び方
向に比例して、油圧コントロールユニット7aで作動油
圧力と流量を増幅拡大した作動油を油圧路7gを介して
入力プーリ側油圧室4gと出力プーリ側油圧室4hに導
通し、ステアリングレバー7bの操作と連動一体的に入
力側可動プーリ3bと出力側可動プーリ4bを夫々軸方
向に摺動させ、入力側Vベルトとのプーリベルト3cと
出力側Vベルトのプーリベルト4eの巻回半径を操作変
更するように構成している。実施例1では、原動機Cの
駆動軸1の動力は、ベルト無段変速機Bの入力プーリ3
の入力側固定プーリ板3aと入力側可動プーリー板3b
に伝達され、プーリベルト3cによって2連の一方の中
間プーリ4cを回転させ、他方の中間プーリ4cのプー
リベルト4eによって出力プーリ4を回転させる。同出
力プーリ4の出力側固定プーリ板4aと出力側可動プー
リ板4bに伝達された回転をベルト無段変速機出力軸4
fと、同軸の第2差動入力軸6hに伝え差動歯車機構の
内リングギヤ6dに入力し、また、原動機Cの駆動軸1
の動力は直接第1差動入力軸6gに伝達され、同第1差
動入力軸6gに締着した差動歯車機構Aのキャリア6c
を回転させる。内リングギヤ6dとキャリア6cのプラ
ネタリギヤ6bと外リングギヤ6aとは互に噛合して遊
動回転するようになっているので、外リングギヤ6aは
差動的な出力軸6fの回転となって車軸5aを駆動す
る。この車軸5aの回転方向と回転数は、その前段のベ
ルト無段変速機Bの増減速されたベルト無段変速機出力
軸4fの回転数で決定される。よってベルト無段変速機
出力軸4fに連結された内リングギヤ6dの回転速度を
増速すれば、第1差動入力軸6gに連結したキャリヤ6
cに取り付けたプラネタリギヤ回転軸6eに遊転状態に
装着したプラネタリギヤの自転速度がキャリヤ6cの公
転速度を上回り外リングギヤ6aは、原動機Cの駆動軸
1の回転方向に対して逆回転(後退)する。また、この
ときベルト無段変速機Bの増速比の大きさに比例して、
外リングギヤ6aの逆回転数(後退速度)も増速する。
逆にベルト無段変速機出力軸4fに連結された内リング
ギヤ6dの回転速度を減速すれば、外リングギヤは、原
動機Cの駆動軸1の回転方向即ち正回転(前進)し、ま
た、このときベルト無段変速機Bの減速比の大きさに比
例して、外リングギヤ6aの正回転数(前進速度)も増
速する。尚、ベルト無段変速機Bの増減速範囲の中間的
な速度値で外リングギヤ6aは停止(中立)し、ストー
ルトルクが出力され、外リングギヤ6aに連結された車
軸5aを介してこのストールトルクが駆動輪5L,5R
に伝達され夫々の駆動輪に制動力が作用する。ベルト無
段変速機Bによる変速は、ステアリングレバー7l及び
ステアリングレバー7rを前進・中立・後進の操作でパ
イロット油圧ピストン7dを作動させ、油圧(油の流
れ)を発生させ、油圧コントロールユニット7aがこの
パイロット油によって制御し、入力プーリ側油圧室4g
と、出力プーリ側油圧室4hに油を給排して、入力側可
動プーリ板3b,出力側可動プーリ板4bを移動させ、
入力側固定プーリ板3a,と入力側可動プーリ板3b、
出力側固定プーリ板4aと出力側可動プーリ板4b、と
の間隔を変える。これによって引張され一定の長さのプ
ーリベルト3cと、プーリベルト4cのベルト巻回作用
半径が自動的に変化し、入力プーリ3と、中間プーリ4
cと、出力プーリ4との間で増減速される。このとき中
間プーリ4cは中間軸4d方向に移動してプーリベルト
3c,プーリベルト4eのベルト巾に適合した位置で作
動状態となる。これによって、原動機Cの駆動軸1の回
転数に対して、ベルト無段変速機Bの出力軸4fの回転
数は増減速されたものが出力できるように構成してい
る。次に、上記構成を有する一実施例の作動を説明す
る。まず、左右のベルト無段変速機Bの変速比を操作変
更する左右のステアリングレバー7l,7rをNの(中
立)位置にした状態で原動機Cを始動させる、油圧ポン
プ8によって発生した油圧力で、プーリベルト3c、プ
ーリベルト4eを入力プーリ3及び出力プーリ4の最大
増減速比の中間的(中立)な巻回作動位置に保持し、差
動歯車機構Aの出力軸6fのストールトルクによって装
軌車は停車している。この状態で、駆動輪5L及び5R
に関わる油圧制御系統にある、操作変更手段Dの左右の
ステアリングレバー7lと7rを同じ操作量で同時にF
の方向に操作すると夫々の系列に配設したベルト無段変
速機出力軸4fを減速させ差動歯車機構Aの出力軸6f
は正回転するように構成しており駆動輪5Lと5Rも共
に正回転駆動することとなり装軌車は、前方へ直進す
る。これとは逆に左右のステアリングレバー7lと7r
を同じ操作量で同時にRの方向に操作すると、夫々の系
列に配設したベルト無段変速機出力軸4fを増速させ差
動歯車機構Aの出力軸6fは逆回転するように構成して
おり駆動輪5Lと5Rも共に逆回転駆動することとなり
装軌車は、後方へ直進する。また、このとき左右のステ
アリングレバーの操作量に比例して車速は増減し、左右
のステアリングレバーの操作量に差を与えれば、ステア
リングレバーの操作量が少ない方へ装軌車は旋回する。
また、上記一実施例によれば、駆動輪5Lに関わる油圧
制御系統にある、操作変更手段Dのステアリングレバー
7lのみをFの方向に操作すれば、この系列に配設した
ベルト無段変速機出力軸4fを減速させ差動歯車機構A
の出力軸6fは正回転し駆動輪5Lも正回転する、装軌
車は、駆動輪5Rを旋回中心にして前進右旋回する。ま
た、これとは逆に操作変更手段Dのステアリングレバー
7lをRの方向に操作すると、この系列に配設したベル
ト無段変速機出力軸4fを増速させ差動歯車機構Aの出
力軸6fは逆回転する、駆動輪5Lも逆回転し、装軌車
は、駆動輪5Rを旋回中心にして後退左旋回する。ま
た、ステアリングレバー7rを前記と同様の操作をした
場合は駆動輪5Lを旋回中心にして旋回し夫々旋回方向
が逆になるのみで他の動作は同じである。また、操作変
更手段Dのステアリングレバー7lと7rを夫々逆方向
に操作した場合は、装軌車を走行させる左右のクローラ
の中心、すなわち、装軌車の最中心部を旋回中心点にし
て、ステアリングレバーの操作方向操作量に従ってその
旋回方向と旋回速度で最小の旋回半径内においての旋回
軌動となる。 実施例2(図4,5参照) 図4,5に示す実施例2は、差動歯車機構Aがベルト無
段変速機Bの並列したプーリ列の間に配置され、しかも
より大きな減速比を得るため大小のプラネタリギヤを用
いた例である。図中、符号20〜29は差動歯車機構A
の構成部分で20は外リングギヤ、21は第一差動入力
軸、22はベルト無段変速機出力軸4fに連結された第
2差動入力軸、23は同第2差動入力軸22に装着され
た内リングギヤ、24は車軸5aと連結された出力軸、
25は前記第一差動入力軸21に装着されたキャリア、
26はプラネタリギヤ回転軸、27は同プラネタリギヤ
回転軸26回りに回転する回転筒、28は同回転筒27
に固着され外リングギヤ20と噛合した小プラネタリギ
ヤ、29は回転筒27に固着され内リングギヤ23に噛
合した大プラネタリギヤ、30は入力プーリ3と第一差
動入力軸に連結された従動軸である。31aは原動機C
の駆動軸1に装着した変向傘小歯車、31bは従動軸3
0に装着した変向傘大歯車である。このように構成した
実施例2は、原動機Cの駆動軸1の回転は、変向小傘歯
車30aと変向傘大歯車30bによって減速して従動軸
29を介してベルト無段変速機Bと第一差動入力軸21
に分割して入力される。第一差動入力軸21と一体構造
のキャリア25に固着したプラネタリギヤ回転軸26に
遊転状態に軸支され前記ベルト無段変速機Bによって増
減された回転を出力する内リングギヤ6dと噛合回転す
る大プラネタリギヤ29と外リングギヤ20と噛合回転
する小プラネタリギヤ28が互いに噛合して遊動回転す
るようになっているので減速比が増大し、低速大トルク
の回転を外リングギヤ6aに生起するものであり、大径
の駆動輪を装備する大型の装軌車及び極端に遅い速度で
の走行を必要とする作業車の走行装置に適するように構
成したもので、他の機能・作動は実施例1と同じであ
る。 実施例3(図6,7参照) 図6,7に示す実施例3は、左右の各駆動輪5に入力側
と出力側の2個のプーリによる一段のベルト変速を行う
例であり、ベルト無段変速機Bが簡素化され、又差動歯
車機構Aには平歯車を用いたものであり、他は実施例1
と同様に、ステアリングレバー7l、7rによって、各
駆動輪5を前進・中立・後退できるようにした例であ
る。図中40は、駆動軸1の動力を差動歯車機構Aの外
リングギヤ6aに伝達する平ギヤである。本実施例3で
は、原動機Cの駆動軸1の回転は、左右の入力プーリ3
及び平ギヤ40を介して差動歯車機構Aの外リングギヤ
6aに直接入力され、差動歯車機構Aの一つの入力軸は
外リングギヤ6aの仮想上の軸となり、他方の入力軸6
hはベルト無段変速機Bの出力軸4fとなっている。前
記差動歯車機構Aのキャリア6cに連結された車軸5a
の回転は、外リングギヤ6aの周速と内リングギヤ6d
の周速が同じであれば停止(中立)し、一方が高速にな
れば前進し、低速になれば後退する、外リングギヤ6a
の周速と内リングギヤ6dの周速の差の大きさが装軌車
の走行速度となる。他は実施例1と同様な構成・動作で
ある。
【0007】
【発明の効果】本発明よれば、従来のHST及びCVT
を用いた作業車の走行装置に比べて、構造がシンプルで
安価なうえに伝動効率に優れたベルト無段変速機の変速
比をさらに拡大したベルト無段変速機と、差動歯車機構
の減速比を大きくして差動歯車機構の第一差動入力側の
伝達トルク分担比率を増し、第二差動入力側(ベルト無
段変速機が負担する伝達トルク)の伝達トルク分担比率
を軽減し、ベルト無段変速機の小型化と出力トルクの増
大を計った差動歯車機構とを組み合わせて構成した無段
変速機を、夫々の駆動系に配設した本走行装置は微速度
走行から高速走行に至る広い走行速度範囲と、緩旋回か
ら超信地旋回などの作業用車両に求められる安全性と機
動力を高めるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の装軌車の走行装置を示す概要図であ
る。
【図2】実施例1の装軌車の走行装置を示す構成説明図
である。
【図3】実施例1の装軌車の走行装置を示す構成説明図
の要部拡大図である。
【図4】実施例2の装軌車の走行装置を示す構成説明図
である。
【図5】実施例2の装軌車の走行装置を示す構成説明図
の要部拡大図である。
【図6】実施例3の装軌車の走行装置を示す構成説明図
である。
【図7】実施例2の装軌車の走行装置を示す構成説明図
の要部拡大図である。
【符号の説明】
A 差動歯車機構 B ベルト無段変速機 C 原動機 D 操作変更手段 1 駆動軸 2 クローラ 3 入力プーリ 3a 入力側固定プーリ板 3b 入力側可動プーリ板 3c プーリベルト 4 出力プーリ 4a 出力側固定プーリ板 4b 出力側可動プーリ板 4c 中間プーリ 4d 中間プーリ軸 4e プーリベルト 4f ベルト無段変速機出力軸 4g 入力プーリ側油圧室 4h 出力プーリ側油圧室 4i 中間可動プーリ板 5a 車軸 5L 左駆動輪 5R 右駆動輪 6a 外リングギヤ 6b プラネタリギヤ 6c キャリア 6d 内リングギヤ 6e プラネタリギヤ回転軸 6f 出力軸 6g 第1差動入力軸 6h 第2差動入力軸 7a 油圧コントロールユニット 7c パイロット油圧シリンダー 7d パイロット油圧ピストン 7e パイロット油圧路 7f 作動油タンク 7g 油圧路 7l 左ステアリングレバー 7r 右ステアリングレバー 8 油圧ポンプ 20 外リングギヤ 21 第1差動入力軸 22 第2差動入力軸 23 内リングギヤ 24 出力軸 25 キャリア 26 プラネタリギヤ回転軸 27 回転筒 28 小プラネタリギヤ 29 大プラネタリギヤ 30 従動軸 31a 変向小傘歯車 31b 変向大傘歯車 40 平歯車 F 前進 N 中立 R 後退

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の回転を伝達する駆動軸と左右の
    駆動輪を駆動する夫々の車軸との間にベルト無段変速機
    と差動歯車機構を各々配設し、同差動歯車機構の入力軸
    に原動機の駆動軸の回転を入力すると共に、同原動機の
    駆動軸の回転を前記各々のベルト無段変速機にも入力
    し、同ベルト無段変速機で増減された同ベルト無段変速
    機の出力軸の回転を前記各々の差動歯車機構の内リング
    ギヤに入力し、各々の差動歯車機構の出力軸の低速から
    高速に亘り無段階に変速された回転を夫々の駆動輪に伝
    達することを特徴にした装軌車の走行装置。
  2. 【請求項2】 原動機の回転を伝達する駆動軸と、複列
    に配設したベルト無段変速機に前記原動機の回転を入力
    する前段側の同ベルト無段変速機入力軸と、前記原動機
    の回転を増減速して出力する前記ベルト無段変速機終段
    側の出力軸を同軸心に配設し、前記原動機の回転を入力
    する差動歯車機構の第1差動入力軸と、前記原動機の回
    転を前記ベルト無段変速機で増減速して出力された回転
    を入力する前記差動歯車機構の第2差動入力軸と、これ
    ら二つの回転を差動して出力する差動歯車機構の出力軸
    を同軸心に配設し、同出力軸の回転を駆動輪に伝達する
    ことを特徴とする請求項1記載の装軌車の走行装置。
  3. 【請求項3】 原動機の駆動軸に差動歯車機構の入力部
    材とベルト無段変速機の入力プーリとを固着し、原動機
    のクランクシャフトの回転運動を吸収放出し回転変動を
    小さくするフライホイールのフライホイール効果を前記
    差動歯車機構の入力部材とベルト無段変速機の入力プー
    リの回転慣性力で代替させ、フライホイールを不要にし
    て原動機の重量と出力軸方向寸法を減じるように構成し
    た請求項1又は2記載の装軌車の走行装置。
  4. 【請求項4】 2つの入力軸の回転を差動出力する差動
    歯車機構のプラネタリギヤ回転軸に内外のリングギヤに
    噛合回転する大小のプラネタリギヤを遊転状態に装着し
    た差動歯車機構を用いたことを特徴とする請求項1〜3
    何れか記載の装軌車の走行装置。
  5. 【請求項5】 原動機の駆動軸の回転を複数のベルト無
    段変速機及び差動歯車機構に伝達する共通の入力部材で
    一括して入力することを特徴にした請求項1〜4何れか
    記載の装軌車の走行装置。
  6. 【請求項6】 原動機の回転を伝達する駆動軸に連結さ
    れたベルト無段変速機の入力プーリ軸に対して、差動歯
    車機構に入力する入力歯車を装着した入力軸と左右の駆
    動輪を駆動する夫々の車軸とを平行に配設し、同車軸に
    ベルト無段変速機の出力プーリ軸を同軸心に配設し、同
    ベルト無段速機の出力プーリ軸に、前記差動歯車機構の
    内リングギヤを装着したことを特徴にした請求項1又は
    5記載の装軌車の走行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196541A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Takanori Matsumura 複列cvt(連続無段階変速機)
CN104309687A (zh) * 2014-10-29 2015-01-28 陈全强 一种改进型单兵坦克车

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