JP2001187432A - 生分解性で熱可塑性の多層フィルムおよびそれの製造方法 - Google Patents

生分解性で熱可塑性の多層フィルムおよびそれの製造方法

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JP2001187432A
JP2001187432A JP2000341602A JP2000341602A JP2001187432A JP 2001187432 A JP2001187432 A JP 2001187432A JP 2000341602 A JP2000341602 A JP 2000341602A JP 2000341602 A JP2000341602 A JP 2000341602A JP 2001187432 A JP2001187432 A JP 2001187432A
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acid
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グレゴル・カシエル
Michael Kleemis
ミヒヤエル・クレーミス
Ralf Timmermann
ラルフ・テイマーマン
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Wolff Walsrode AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生分解性で熱可塑性の多層フィルムおよびそ
れの製造方法。 【解決手段】 本発明は、分子構成および融点が異なる
いろいろな生分解性重合体から生じさせた生分解性多層
フィルムに関する。この生分解性で堆肥に成り得る多層
フィルムは未延伸であってもよいか或は一軸もしくは二
軸延伸を受けさせてもよい。これの加工性をより良好に
する目的でこれに追加的添加剤を添加してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、向上した接合(sealin
g)特性を示す生分解性で熱可塑性の多層フィルムに関
する。
【0002】特定の生分解性重合体およびまた他の高分
子量材料が生分解を受け得ることは公知である。ここで
主に挙げる材料は天然に存在する重合体から直接得られ
るか或は修飾後に得られる材料、例えばポリヒドロキシ
アルカノラート類、例えばポリヒドロキシブチラートな
ど、可塑性セルロース類、セルロースエステル類、可塑
性澱粉類、キトサンおよびプルラン(pullula
n)などである。このような重合体の組成または構造を
この重合体の使用の観点で望ましいように制御して変え
ることは、自然の合成過程が理由で、可能であるとして
も困難であり、しばしば非常に限られた度合のみであ
る。本発明に関連した用語「生分解性で堆肥に成り得る
重合体およびフィルム」は、1998/1999のDI
N V 54900に従う試験に従って「生分解性」の
保証が与えられる品物を意味するとして理解する。
【0003】それとは対照的に、数多くの合成重合体は
微生物による攻撃を受けないか或は攻撃を受けるとして
も極めて遅い速度である。主に、ヘテロ原子を主鎖中に
含む合成重合体は潜在的に生分解性であると見なされ
る。このような材料の中でポリエステルが重要な種類の
材料である。実際、脂肪族モノマー(aliphati
c monomers)のみを含有する合成原料は比較
的良好な生分解性を示しはするが、このような材料が示
す特性が理由でそれの使用は極めて限られた度合のみで
あり得る[Witt他著, Macrom. Chem. Phys., 195(1994)
793-802頁を参照]。他方、芳香族ポリエステルは良好
な材料特性を示しはするが、それが示す生分解性は大き
く劣っている。
【0004】最近、いろいろな生分解性合成重合体が開
示された(ドイツ特許出願公開第44 32 161号
を参照)。それらは、それらを熱可塑性プラスチックと
して容易に加工することができると言った特性を有し、
他方、それらは生分解性である、即ち微生物(細菌およ
び菌・カビ)による酵素によって重合体鎖全体の開裂を
起こして完全に二酸化炭素と水とバイオマス(biom
ass)に分解し得る。微生物の作用下の自然環境、例
えばとりわけ堆肥中に広く行き渡る環境に相当する試験
が、とりわけDIN V 54 900に記述されてい
る。そのような生分解性材料は熱可塑性プラスチックの
特性を有することから、それらは半完成品、例えばキャ
ストまたはブローンフィルム(cast or blo
wn films)などに加工可能である。それにも拘
らず、そのような半完成品の使用はひどく制限される。
そのようなフィルムは生分解性でない典型的なプラスチ
ック、例えばポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリ
アミドなどのフィルムに比較して、一方では機械的特性
が劣りかつ他方では水蒸気および気体に関する遮断特性
(barrier properties)が非常に劣
ることで区別される。
【0005】今まで入手可能であった生分解性フィルム
は大部分が単層フィルムであり、それらのいくつかが示
す接合特性は劣っていた。
【0006】生分解性重合体を用いて相当する単層フィ
ルムに比べて有意に良好な接合を特性を示しそして更に
熱可塑性プラスチックとして加工可能でありかつ一軸延
伸および二軸延伸を受けさせることができる多層フィル
ムを製造することができたことは驚くべきことであっ
た。そのような延伸を受けさせたフィルムおよび未延伸
フィルムが向上した接合特性を示すことは、それら自
身、単層フィルムに比較して接合継目(sealed
seam)の変形度合が低くかつ接合継目の強度が高い
ことで明らかになる。
【0007】本発明は、数種類の生分解性重合体から生
じさせた生分解性で堆肥に成り得る多層フィルムを提供
し、ここでは、1層以上の層に含める核形成剤(nuc
leating agents)の量を5重量%以下、
例えば0から5重量%、安定剤および中和剤の量を5重
量%以下、例えば0から5重量%、滑剤および離型剤の
量を5重量%以下、例えば0から5重量%および抗ブロ
ッキング剤(antiblocking agent
s)の量を5重量%以下、例えば0から5重量%にす
る。この述べた安定剤および中和剤の量はそれら各々の
個別の量を指す。同じ事が滑剤および離型剤にも当ては
まる。前記フィルムは未延伸であってもよいか或は一軸
もしくは二軸延伸を受けていてもよい。
【0008】用いる2種以上の重合体は好適には有意に
異なる融点を有し、融点の差は通常少なくとも10℃、
例えば10℃から20℃である。
【0009】個々の形態において、本多層フィルムの表
面に追加的にコロナおよび/または炎および/またはプ
ラズマ前処理および/または酸化作用を示す物質および
/または付加または付着し得る物質そして/または酸化
作用を示す物質および/または付加し得る物質の物質混
合物、例えばフリーラジカル成分、例えばオゾンなどが
入っている気体またはプラズマで励起させた気体混合物
[例えばヘキサメチルジシロキサンと窒素(N2)およ
び/または酸素(O2)の混合物]を用いた処理を受け
させることも可能である。ここで、フィルムに延伸を受
けさせる場合、この上に述べた表面前処理を好適には配
向後に実施する。
【0010】一軸もしくは二軸配向を非晶質熱可塑性プ
ラスチックの場合にはガラス転移温度より高い温度範囲
で実施しそして部分結晶性(partly cryst
alline)熱可塑性プラスチックの場合にはガラス
転移温度より高いが結晶子溶融温度(crystall
ite melting temperature)よ
り低い温度で実施する。
【0011】本発明に従う多層フィルムで用いるに適し
た重合体は下記である: A)二官能脂肪族アルコール類、好適にはC2からC10
の線状ジアルコール類、例えばエタンジオール、ブタン
ジオールまたはヘキサンジオールなど、特に好適にはブ
タンジオール、および/または場合により二官能環状脂
肪族アルコール類、好適には環状脂肪環中のC原子数が
5または6のアルコール類、例えばシクロヘキサンジメ
タノールなど、および/または前記ジオール類のいくら
かか或は全部の代わりに、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、テトラヒドロフランを基とする単量体
またはオリゴマー状ポリオール類または分子量が4,0
00以下、好適には1,000以下のそれらの共重合
体、および/または場合により少量の二官能分枝アルコ
ール類、好適にはC3−C12−アルキルジオール類、例
えばネオペンチルグリコールなど、および加うるに場合
により少量のより高い官能性を有するアルコール類、例
えば1,2,3−プロパントリオールまたはトリメチロ
ールプロパンなどと二官能脂肪酸、好適にはC2−C12
−アルキルジカルボン酸、例えば好適にはこはく酸また
はアジピン酸など、および/または場合により二官能芳
香族酸、例えばテレフタル酸、イソフタル酸またはナフ
タレンジカルボン酸など、および加うるに場合により少
量のより高い官能性を有する酸、例えばトリメリット酸
など、または B)酸−およびアルコール−官能化単位(acid−
and alcohol−functionalize
d units)、好適にはアルキル鎖中のC原子数が
2から12の酸−およびアルコール−官能化単位、例え
ばヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、乳酸またはそれ
らの誘導体、例えばε−カプロラクトンまたはジラクチ
ドなど、または、芳香族酸が酸全部を基準にして50重
量%以下の含有量を構成するようなAとBの混合物およ
び/または共重合体、から作られた脂肪族もしくは部分
芳香族ポリエステル類; C)二官能脂肪族アルコール類、好適にはC2からC10
の線状ジアルコール類、例えばエタンジオール、ブタン
ジオールまたはヘキサンジオールなど、特に好適にはブ
タンジオール、および/または場合により二官能環状脂
肪族アルコール類、好適にはC5−もしくはC6−環状脂
肪環アルコール類、例えばシクロヘキサンジメタノール
など、および/または前記ジオール類のいくらかか或は
全部の代わりに、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、テトラヒドロフランを基とする単量体またはオ
リゴマー状ポリオール類または分子量が4,000以
下、好適には1,000以下のそれらの共重合体、およ
び/または場合により少量の二官能分枝アルコール類、
好適にはC3−C12−アルキルジオール類、例えばネオ
ペンチルグリコールなど、および加うるに場合により少
量のより高い官能性を有するアルコール類、好適にはC
3−C12−アルキルポリオール類、例えば1,2,3−
プロパントリオールまたはトリメチロールプロパンなど
と二官能脂肪酸、好適にはC2−C12−アルキルジカル
ボン酸、例えば好適にはこはく酸またはアジピン酸な
ど、および/または場合により二官能芳香族酸、例えば
テレフタル酸、イソフタル酸またはナフタレンジカルボ
ン酸など、および加うるに場合により少量のより高い官
能性を有する酸、例えばトリメリット酸など、または D)酸−およびアルコール−官能化単位、好適にはC原
子数が2から12の酸−およびアルコール−官能化単
位、例えばヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、乳酸ま
たはそれらの誘導体、例えばε−カプロラクトンまたは
ジラクチドなど、または、芳香族酸が酸全部を基準にし
て50重量%以下の含有量を構成するようなCとDの混
合物および/または共重合体と E)Cおよび/またはDの反応生成物と一緒に、二官能
の脂肪族および/または環状脂肪族イソシアネート類、
および追加的に場合によりより高い官能性を有するイソ
シアネート類(好適には、C原子数が1から12である
か、或は環状脂肪族イソシアネート類の場合にはC原子
数が5から8)、例えばテトラメチレン−ジイソシアネ
ート、ヘキサメチレン−ジイソシアネートまたはイソホ
ロン−ジイソシアネートと、追加的に場合により二官能
の線状および/または分枝および/または環状脂肪族ア
ルコール類および/またはより高い官能性を有するアル
コール類、好適にはC3−C12−アルキルジ−もしくは
−ポリオール類または環状脂肪族アルコール類の場合に
はC原子数が5から8のアルコール類、例えばエタンジ
オール、ヘキサンジオール、ブタンジオールまたはシク
ロヘキサンジメタノール、および/または追加的に場合
により二官能の線状および/または分枝および/または
環状脂肪族アミン類および/またはより高い官能性を有
するアミン類および/またはアミノアルコール類(好適
にはアルキル鎖中のC原子数が2から12)、例えばエ
チレンジアミンまたはアミノエタノールなど、および/
または場合によりさらなる修飾を受けたアミン類または
アルコール類、例えばエチレンジアミノエタンスルホン
酸など(遊離酸または塩として)、から、C)および/
またはD)から生じたエステルの含有量がC)とD)と
E)の合計を基準にして少なくとも75重量%であるよ
うに作られた脂肪族もしくは部分芳香族ポリエステル−
ウレタン類; F)二官能脂肪族アルコール類、好適にはC2からC10
の線状ジアルコール類、例えばエタンジオール、ブタン
ジオールまたはヘキサンジオールなど、特に好適にはブ
タンジオール、および/または場合により二官能環状脂
肪族アルコール類、好適には環状脂肪環中のC原子数が
5から8のアルコール類、例えばシクロヘキサンジメタ
ノールなど、および/または前記ジオール類のいくらか
か或は全部の代わりに、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、テトラヒドロフランを基とする単量体ま
たはオリゴマー状ポリオール類または分子量が4,00
0以下、好適には1,000以下のそれらの共重合体、
および/または場合により少量の二官能分枝アルコール
類、好適にはC3−C12−アルキルジオール類、例えば
ネオペンチルグリコールなど、および加うるに場合によ
り少量のより高い官能性を有するアルコール類、例えば
1,2,3−プロパントリオールまたはトリメチロール
プロパンなどと二官能脂肪酸、例えば好適にはこはく酸
またはアジピン酸など、および/または場合により二官
能芳香族酸、例えばテレフタル酸、イソフタル酸または
ナフタレンジカルボン酸など、および加うるに場合によ
り少量のより高い官能性を有する酸、例えばトリメリッ
ト酸など、または G)酸−およびアルコール−官能化単位、好適にはアル
キル鎖中のC原子数が2から12の酸−およびアルコー
ル−官能化単位、例えばヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉
草酸、乳酸またはそれらの誘導体、例えばε−カプロラ
クトンまたはジラクチドなど、または、芳香族酸が酸全
部を基準にして50重量%以下の含有量を構成するよう
なFとGの混合物および/または共重合体と H)二官能の芳香族フェノール類、好適にはビスフェノ
ールAとカーボネート供与体(carbonate d
onors)、例えばホスゲンなどから生じたカーボネ
ート内容物(content)、または脂肪族炭酸エス
テルもしくはそれの誘導体、例えばクロロ炭酸エステル
などまたは脂肪族カルボン酸もしくはそれの誘導体、例
えば塩などとカーボネート供与体、例えばホスゲンなど
から生じたカーボネート内容物、から、エステル内容物
F)および/またはG)がF)とG)とH)の合計を基
準にして少なくとも70重量%であるように作られた脂
肪族もしくは脂肪族−芳香族ポリエステル−カーボネー
ト類; I)二官能脂肪族アルコール類、好適にはC2からC10
の線状ジアルコール類、例えばエタンジオール、ブタン
ジオールまたはヘキサンジオールなど、特に好適にはブ
タンジオール、および/または場合により二官能環状脂
肪族アルコール類、好適にはC原子数が5から8のアル
コール類、例えばシクロヘキサンジメタノールなど、お
よび/または前記ジオール類のいくらかか或は全部の代
わりに、エチレングリコール、プロピレングリコール、
テトラヒドロフランを基とする単量体またはオリゴマー
状ポリオール類または分子量が4,000以下、好適に
は1,000以下のそれらの共重合体、および/または
場合により少量の二官能分枝アルコール類、好適にはC
3−C12−アルキルジオール類、例えばネオペンチルグ
リコールなど、および加うるに場合により少量のより高
い官能性を有するアルコール類、好適にはC3−C12
アルキルポリオール類、例えば1,2,3−プロパント
リオールまたはトリメチロールプロパンなどと二官能脂
肪酸、好適にはアルキル鎖中のC原子数が2から12の
二官能脂肪酸、例えば好適にはこはく酸またはアジピン
酸など、および/または場合により二官能芳香族酸、例
えばテレフタル酸、イソフタル酸またはナフタレンジカ
ルボン酸など、および加うるに場合により少量のより高
い官能性を有する酸、例えばトリメリット酸など、また
は K)酸−およびアルコール−官能化単位、好適には炭素
鎖中のC原子数が2から12の酸−およびアルコール−
官能化単位、例えばヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草
酸、乳酸またはそれらの誘導体、例えばε−カプロラク
トンまたはジラクチドなど、または、芳香族酸が酸全部
を基準にして50重量%以下の含有量を構成するような
I)とK)の混合物および/または共重合体と L)アミド内容物である二官能の脂肪族および/または
環状脂肪族アミンおよび/または場合により少量の二官
能分枝アミン類(線状の脂肪族C2からC10のジアミン
類が好適である)および加うるに場合により少量のより
高い官能性を有するアミン類(このアミン類の中で好適
にはヘキサメチレンジアミンまたはイソホロンジアミ
ン、特に好適にはヘキサメチレンジアミン)と二官能線
状および/または環状脂肪酸、好適にはアルキル鎖中に
C原子を2から12個有するか或は環状脂肪酸の場合に
はC5もしくはC6環を有する二官能線状および/または
環状脂肪酸、好適にはアジピン酸、および/または場合
により少量の二官能分枝酸および/または場合により二
官能芳香族酸、例えばテレフタル酸、イソフタル酸また
はナフタレンジカルボン酸など、および加うるに場合に
より少量のより高い官能性を有する酸、好適にはC原子
数が2から10のより高い官能性を有する酸、または M)アミド内容物である酸−およびアミン−官能化単
位、好適には環状脂肪鎖中のC原子数が4から20の酸
−およびアミン−官能化単位、好適にはω−ラウリルラ
クタムまたはε−カプロラクタム、特に好適にはε−カ
プロラクタム、またはアミド内容物としてのL)とM)
の混合物、から、エステル内容物I)および/または
K)がI)とK)とL)とM)の合計を基準にして少な
くとも30重量%、好適にはエステル構造の重量含有量
が30から70重量%でアミド構造の含有量が70から
30重量%であるように作られた脂肪もしくは部分芳香
族ポリエステル−アミド類。
【0012】本発明に従う生分解性重合体は、純粋な
(pure)重合体またはいろいろな重合体の混合物の
いずれであってもよい。
【0013】本発明に従う重合体にポリエステルで典型
的に用いられる核形成剤[例えば1,5−ナフタレンス
ルホン酸二ナトリウムまたは層状(laminar)シ
リケート類、例えばタルクなど、またはナノ粒子サイ
ズ、即ち平均粒子直径が<1μmの核形成剤、例えば窒
化チタン、水酸化アルミニウム水和物、硫酸バリウムま
たはジルコニウム化合物など]を5重量%以下の量およ
び通常の安定剤および中和剤を5重量%以下の量で添加
してもよいことに加えて、通常の滑剤および離型剤を5
重量%以下、例えば0.1から5重量%の量および通常
の抗ブロッキング剤を5重量%以下の量で添加してもよ
く、そして恐らくは、その表面にコロナもしくは炎もし
くはプラズマ前処理または酸化作用を示す物質または物
質混合物、例えばフリーラジカル成分、例えばオゾンな
どが入っている気体またはプラズマで励起させた気体混
合物[例えばヘキサメチルジシロキサンと窒素(N2
および/または酸素(O2)の混合物]を用いた処理を
受けさせることも可能である。
【0014】安定剤および中和剤として、安定化作用を
示してポリエステルコンパウンドで通常用いられる化合
物を用いることができる。それの添加量を0から5重量
%以下にする。
【0015】安定剤を0から5重量%、特に0.1から
5重量%の量で用いる。
【0016】特に適切な安定剤はフェノール系安定剤、
アルカリ金属/アルカリ土類金属のステアリン酸塩およ
び/またはアルカリ金属/アルカリ土類金属の炭酸塩で
ある。分子量が500g/モル以上のフェノール系安定
剤の量を0から3重量%、特に0.15から0.3重量
%にするのが好適である。特にテトラキス−3(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピ
オン酸ペンタエリスリチルまたは1,3,5−トリメチ
ル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−ベンゼンが有利である。
【0017】中和剤は好適には平均粒子サイズが0.7
μm以下で絶対粒子サイズが10μm未満で比表面積が
少なくとも40m2/gのジヒドロタルサイト、ステア
リン酸カルシウム、炭酸カルシウムおよび/またはモン
タン酸カルシウム(calcium montanat
e)である。
【0018】特に好適な態様のフィルムでは、それの核
形成剤含有量を0.0001から2重量%にしそして安
定剤および中和剤の含有量を0.0001から2重量%
にする。
【0019】滑剤および離型剤は高級脂肪族アミド類、
第三級アミン類、脂肪酸アミド類、高級脂肪酸エステル
類、低分子量の極性修飾(polar−modifie
d)ワックス類、モンタンワックス類、環状ワックス
類、フタレート類、金属石鹸およびシリコンオイルであ
る。特に高級脂肪酸アミドおよびシリコンオイルの添加
が適切である。
【0020】脂肪族アミド類の中では特にエチレン−ア
ミドからステアリル−アミドに及ぶ入手可能形態が適切
である。脂肪酸アミド類は、炭素原子数が8から24、
好適には炭素原子数が10から18の水不溶モノカルボ
ン酸(いわゆる脂肪酸)のアミド類である。それらの中
でエルカ酸アミド、ステアリン酸アミドおよびオレイン
酸アミドが好適である。
【0021】また、エステル基とアミド基の両方を含む
化合物、例えばステアラミドエチルステアレートまたは
2−ステアラミド−エチルステアレートなども適切な離
型剤もしくは滑剤である。
【0022】名称「モンタンワックス類」は多種多様な
化合物を包含する。これに関しては、Neumueller他著,
Roempps Chemie-Lexikon, Franckh'sche Verlagshandlu
ng,Stuttgart, 1974を参照のこと。
【0023】適切な環状ワックスは、例えばアジピン酸
の環状テトラメチレンエステルまたは1,6−ジオキサ
−2,7−ジオキソシクロドデカンまたは同族のヘキサ
メチレン誘導体の如き成分である。そのような物質はG
lycolube VLの名称で市販品として公知であ
る。
【0024】適切なシリコンオイルは、ポリジアルキル
シロキサン類、好適にはポリジメチルシロキサン、ポリ
メチルフェニルシロキサン、オレフィン修飾シリコン、
ポリエーテル、例えばポリエチレングリコールおよびポ
リプロピレングリコールなどによる修飾を受けたシリコ
ン、そしてエポキシアミノ−およびアルコール−修飾シ
リコンである。適切なシリコンオイルの粘度は5,00
0から1,000,000mm2/秒の範囲である。粘
度が10,000から100,000mm2/秒のポリ
ジメチルシロキサンが好適である。
【0025】添加する滑剤の量は5重量%以下である。
特に好適な態様のフィルムでは、それの滑剤含有量を
0.005から4重量%にする。非常に特に好適な態様
のフィルムでは、それの滑剤含有量を0.05から1重
量%にする。
【0026】適切な抗ブロッキング剤は、フィルムの表
面から突出物として突出することでスペーサー(spa
cer)効果をもたらす無機および有機両方の添加剤で
ある。好適には、トップ層に抗ブロッキング剤を含め
る。
【0027】好適な形態では下記の物質: 水酸化アルミニウム ケイ酸アルミニウム、例えばカオリンまたはカオリン粘
土 酸化アルミニウム、例えばΘ−酸化アルミニウム 硫酸アルミニウム シリカ−酸化アルミニウムのセラミック 硫酸バリウム 天然に存在するシリカ類および合成シリカ類 層状シリケート類、例えばアスベスト 二酸化ケイ素 カルサイト型の炭酸カルシウム 燐酸カルシウム ケイ酸マグネシウム 炭酸マグネシウム 酸化マグネシウム 二酸化チタン 酸化亜鉛 ガラス微細球 を無機の抗ブロッキング剤として用い、そして下記の物
質: 前記生分解性重合体に相溶しない有機重合体、例えば 澱粉 ポリスチレン ポリアミド ポリカーボネート 架橋および未架橋のポリメタアクリル酸メチル 架橋ポリシロキサン(例えばTospearl) 極性修飾ポリエチレン(例えば無水マレイン酸をグラフ
ト化させたポリエチレン) 極性修飾ポリプロピレン(例えば無水マレイン酸をグラ
フト化させたポリプロピレン) エチレンまたはプロピレンとビニルアルコールまたは酢
酸ビニルまたはアクリル酸またはアクリル酸エステルま
たはメタアクリル酸またはメタアクリル酸エステルまた
はメタアクリル酸の金属塩またはアクリル酸の金属塩を
基とするランダム共重合体 ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド重合体 前記フィルムの原料の融点とは異なる融点を有する脂肪
族および部分芳香族ポリエステル 前記フィルムの原料の融点とは異なる融点を有する脂肪
族ポリエステルアミド 前記フィルムの原料の融点とは異なる融点を有する脂肪
族ポリエステルウレタン 前記フィルムの原料の融点とは異なる融点を有する脂肪
−芳香族ポリエステルカーボネート を有機の抗ブロッキング剤として用いる。
【0028】このような抗ブロッキング剤の量を5重量
%以下の範囲にする。特に好適な態様では、本フィルム
に抗ブロッキング剤を0.005から4重量%含有させ
る。非常に特に好適な態様では、本フィルムに抗ブロッ
キング剤を0.05から1重量%含有させる。平均粒子
サイズを1から6μm、特に2から5μmの範囲にし、
特にヨーロッパ特許出願公開第0 236 945号お
よびドイツ特許出願公開第38 01 535号に記述
されているように球形の粒子が適切である。また、いろ
いろなスペーサー系(spacer systems)
の組み合わせを用いるのも特に適切である。
【0029】今まで用いられていた方法を用いて、添加
剤を添加しておいたフィルム用重合体に有機もしくは無
機充填材を所望重量で用いた処理をこの原料の調製中に
受けさせる。これを、前記原料を例えば二軸押出し加工
機などで粒状にしている時に前記添加剤を前記原料に添
加することで行う。このような添加剤添加方法に加え
て、また、必要な添加剤のいくらかまたは全部をマスタ
ーバッチの形態で未処理もしくは部分処理原料に添加す
ることも可能である。本発明の文脈における用語「マス
ターバッチ」は、添加剤が多量に入っていてバルク(b
ulk)を製造する時に中間体として(添加剤で処理さ
れていないか或はある程度のみ処理されているか或は完
全には処理されていない粒状物に添加する材料として)
用いられる原料混合物、特にプラスチック原料の粉じん
を発しない粒状濃縮物を意味するとして理解されるべき
であり、それを用いて個々の量の添加剤を含んで成るフ
ィルムを生じさせる。前記重合体の粒状物を押出し加工
機に導入する前に、前記マスターバッチを、添加剤で処
理されていないか或はある程度のみ処理されているか或
は完全には処理されていない原料に、充填材の所望重量
含有量パーセントがフィルムで実現されるような量で混
合する。特に好適な形態では、そのような添加剤に加え
て、また、前記マスターバッチの製造で用いる材料も生
分解性または生物学的に受け入れられる材料にするか、
或はそれの重量含有量を1重量%未満にする。
【0030】前記マスターバッチの製造で用いるに好適
な材料は、前記添加剤に加えて、本発明で述べる重合体
に相溶し得る物質である。
【0031】コロナ処理では、好都合には、本フィルム
を電極として働く2つの伝導体要素の間に通しながら前
記電極間にスプレーまたはコロナ放電が起こり得るよう
な高い電圧、通常は交流電圧(例えば5から20kVで
5から30kHz)をかけると言った手順に従う。本フ
ィルム表面の上に存在する空気が前記スプレーもしくは
コロナ放電によってイオン化して本フィルム表面の分子
と反応し、その結果として前記重合体のマトリックスへ
の極性組み込みが追加的に生じる。
【0032】分極させた炎(polarised fl
ame)を用いた炎処理(米国特許第4,622,23
7号を参照)では、バーナー(負極)と冷却用ロールの
間に直流電圧をかける。このかける電圧のレベルは40
0から3,000V、好適には500から2,000V
の範囲である。このように電圧をかけることでイオン化
した原子が向上した加速を取得して、より高い運動エネ
ルギーを伴って前記重合体の表面に衝突する。前記重合
体分子内に存在する化学結合の開裂がより容易に起こっ
てフリーラジカルの発生がより迅速に起こる。この場合
に前記重合体がさらされる熱は、標準的な炎処理の場合
の熱よりもずっと低く、かつ前記処理を受けた面の接合
特性の方が未処理面のそれよりもずっと良好であると言
ったフィルムを得ることができる。
【0033】プラズマ前処理(plasma pret
reatment)では、低圧チャンバ内で気体、例え
ば酸素、窒素、二酸化炭素、メタン、ハロゲノヒドロカ
ーボン、シラン化合物、またはより高い分子量を有する
化合物、またはそれらの混合物を高エネルギー場、例え
ばマイクロ波放射線にさらす。高エネルギーの電子が生
じ、それが前記分子に衝突してそれのエネルギーを伝達
する。その結果としてフリーラジカル構造物が局所的に
生じ、それの励起状態は数万℃の温度に相当するが、プ
ラズマ自身の温度は実質的に室温である。その結果とし
て化学結合の開裂が起こることで、通常は高い温度での
み起こり得る反応が起こり始まり得る。モノマーのラジ
カルおよびイオンが生じる。その結果として生じたモノ
マーラジカル(ある場合にはプラズマ中で既に)から短
鎖のオリゴマーが生じた後、これがその被覆すべき表面
の上で縮合して重合する。それによって、その被覆すべ
き材料の上に均一なフィルムが存在することになる。
【0034】しかしながら、前記モノマーのラジカルま
たはイオンを基質に付着させる前に、追加的に、その励
起させた分子にさらなる物質の流れをいわゆるアフター
グローゾーン(after−glow zone)内で
加えることも可能である。その結果として、本重合体フ
ィルムの表面に衝突した時に基質である重合体に酸化的
攻撃を与える物質または物質混合物がもたらされ得る。
本フィルムの表面にしっかりと接着していて通常は高度
に架橋しているガラス状層が生じる。適切な物質組成を
用いると、1つの結果として、本フィルムの表面張力が
向上する。
【0035】本発明に従う生分解性で堆肥に成り得る多
層フィルムに色付け用の顔料を含有させることも可能で
ある。それらは有機または無機顔料であってもよく、そ
れらをトップ層、中間層または複数の中間層または層全
部に添加する。特に好適な形態における顔料は生物学的
に受け入れられる顔料でありそして/またはそれの濃度
を1重量%未満にする。
【0036】本発明に従う未延伸の多層フィルムを押出
し加工方法で製造する。粒子形態の重合体を押出し加工
機内で溶融させ、均一にし、圧縮した後、多層ダイス
(multilayer die)に通して排出させ
る。ここで、そのようなダイスは、継目なし管状フィル
ムを製造しようとする場合には環状ダイスであり得る。
そのようにして排出させたか或は例えばロールプレッサ
ー(roll pressers)などで延伸を受けさ
せたフィルムを、その後、それが固化するまで冷却す
る。ここで、冷却は、空気または水を用いてか或はまた
冷却用ロールを用いて実施可能である。ここで、冷却は
片面または両面に対して実施可能であり、管状フィルム
の場合に行う冷却は、それの内側と外側、または内側の
み、または外側のみであってもよい。更に、未延伸の多
層フィルムが得られるように前記管状フィルムの一方の
側または両側を切り裂くことも可能である。
【0037】前記管状フィルムを冷却した後、それに更
に熱処理を一次管(primarytube)として部
分結晶性材料の場合には結晶子溶融温度より低い温度で
受けさせそして非晶質材料の場合にはガラス転移温度よ
り高い温度で受けさせた後、それに二軸延伸を理想的に
は同時に受けさせてもよい。ここで、特に適切な延伸過
程は、ダブルバブル(double−bubble)技
術を用いた同時二軸延伸であり、このような技術では、
一次バブル(primary bubble)の延伸を
隣接内部圧力(ajacent internal p
ressure)に渡って行う。収縮特性を制御した様
式で確立しようとする時には、その後、本フィルムに熱
処理を受けさせてもよい。そのような固定(fixin
g)過程では、本フィルムを再び結晶子溶融温度より若
干低い温度に加熱してもよい。
【0038】その後、前記管状フィルムの内側面または
外側面に表面処理を受けさせることも可能である。
【0039】本発明は、更に、本発明に従う多層フィル
ムの押出し加工製造方法も提供し、この方法では、前記
多層ダイスを平らな多層フィルムの製造で用いるに適し
たフラットダイス(flat die)として構成させ
る。その後、その排出されたフィルムをそれが固化する
まで冷却する。冷却は水を用いて冷却用ロールで実施可
能である。
【0040】前記平らなフィルムを冷却した後、それに
熱処理を部分結晶性材料の場合にはそれの結晶子溶融温
度より低い温度で受けさせそして非晶質材料の場合には
ガラス転移温度より高い温度で受けさせた後、それに一
軸もしくは二軸延伸を1回または数回受けさせてもよ
い。1回の延伸段階または数回の延伸段階後、各場合と
も、場合により前記フィルムの固定を実施してもよい。
前記延伸操作および恐らくは実施する固定段階後、その
ようにして完成させたフィルムに恐らくはインライン
(in−line)予備表面処理を受けさせてもよい。
【0041】更に、本発明に従うフィルムをまた一軸も
しくは二軸延伸を受けたフィルムとして製造することも
可能である。二軸延伸は、同時延伸過程、または逐次的
二段階過程(この場合、最初に縦方向の延伸を実施した
後に横方向の延伸を実施してもよいか或は最初に横方向
の延伸を実施した後に縦方向の延伸を実施してもよ
い)、または逐次的三段階過程(この場合、最初に縦方
向の延伸を実施した後に横方向の延伸を実施しそして最
後に縦方向の延伸を実施してもよいか或は最初に横方向
の延伸を実施した後に縦方向の延伸を実施しそして最後
に横方向の延伸を実施してもよい)、または逐次的四段
階過程(この場合、最初に縦方向の延伸を実施した後に
横方向の延伸を実施しそして次に縦方向の延伸を実施し
そして最後に横方向の延伸を実施してもよいか或は最初
に横方向の延伸を実施した後に縦方向の延伸を実施しそ
して次に横方向の延伸を実施しそして最後に縦方向の延
伸を実施してもよい)で実施可能である。個々の延伸各
々の後に恐らくはフィルムの固定を行ってもよい。ここ
で、そのような縦方向および横方向の個々の延伸操作は
各場合とも1段階以上で実施可能である。
【0042】本発明に従うフィルムの好適な形態におけ
る二軸延伸は、縦方向の延伸から始める逐次的過程であ
ることを特徴とする。
【0043】本発明に従うフィルムの更に好適な形態に
おける一軸延伸は、縦方向における延伸比が1:1.5
から1:10であることを特徴とする。
【0044】本発明に従うフィルムの更に好適な形態に
おける一軸延伸は、縦方向における延伸比が1:2.8
から1:8であることを特徴とする。
【0045】本発明に従うフィルムの更に好適な形態に
おける二軸延伸は、縦方向における全延伸比が1:1.
5から1:10でありそして横方向における全延伸比が
1:2から1:20であることを特徴とする。
【0046】本発明に従うフィルムの更に好適な形態に
おける二軸延伸は、縦方向における全延伸比が1:2.
8から1:8でありそして横方向における全延伸比が
1:3.8から1:15であることを特徴とする。
【0047】本発明に従うフィルムの更に好適な形態に
おける厚みは500μm未満である。
【0048】本発明に従うフィルムの更に好適な形態に
おける厚みは150μm未満である。
【0049】本発明は、更に、本発明に従うフィルムの
使用も提供する。本フィルムを食品および非食品分野に
おける包装用の前処理を受けているか或は前処理を受け
ていない形態そして印刷されているか、印刷されていな
いか或は塗装されている形態の多層フィルムとしてか、
或は化粧品および衛生品に関連した保護および分離機能
用、例えばおむつまたは月経帯など用の前処理を受けて
いるかまたは前処理を受けていない形態の多層フィルム
として用いるのが可能な使用である。
【0050】本発明は、更に、本発明に従う多層フィル
ムを被覆フィルムまたはフィルム積層物として用いるこ
とも提供する。ここで、前記積層物に含める他のフィル
ムは、非分解性のフィルムであってもよいか或はまた生
分解性で堆肥になり得るフィルムであってもよい。更
に、その使用するコーティング物質または接着剤は、通
常の非分解性系および生分解性で堆肥になり得る原料の
両方に属するものであってもよい。
【0051】本発明に従う前記多層フィルムの特に好適
な使用形態では、前記被覆フィルムまたは積層フィルム
の製造で用いる物質もまたそのような積層物全体がDI
NV 54 900に従って生分解性で堆肥になり得る
ような物質のみにする。
【0052】以下に示す実施例で本発明のさらなる説明
を行うが、これは限定を意図するものでなく、ここで、
部およびパーセントは全部特に明記しない限り重量であ
る。
【0053】
【実施例】実施例1 生分解性で堆肥に成り得る下記の異なる2種類の重合体
を用いて、ABA構造の対称的共押出し加工フィルムを
3層ブローンフィルム装置で製造した。材料A[バイエ
ル社(Bayer AG)のLP BAK 403−0
04]が示すMFI(DIN 53 735に従って1
90℃、2.16kgで測定)は7g/10分であり、
融点(ISO 3146/C2に従って測定)は125
℃であり、滑剤の含有量は0.15重量%でありそして
抗ブロッキング剤含有量および核形成剤含有量は0.1
重量%(この述べた量は個々の剤の量を個別に指す)で
ある。材料B(バイエル社のLP BAK 404−0
02)が示すMFI(DIN 53 735に従って1
90℃、2.16kgで測定)は9g/10分であり、
融点(ISO 3146/C2に従って測定)は140
℃であり、抗ブロッキング剤含有量および核形成剤含有
量は0.1重量%である。最大押出し加工温度を190
℃にした。その溶融物を多層環状ダイス(multil
ayer annular die)に通して排出させ
て空気で冷却した。また、ダイスの最大温度を185℃
にした。この場合、低融点の材料Aが外側層を形成して
いて全圧が85μmで幅が700mmのフィルムが生じ
た。実施例2 実施例1で用いたのと同じ生分解性重合体AおよびBを
用いて、対称的ABA構造の同じ3層フィルムを平らな
フィルムとして冷却ロール(chill roll)方
法で製造したが、ここでは、添加剤の含有量を変えた
[材料A:滑剤の含有量を1重量%にし、抗ブロッキン
グ剤の含有量および核形成剤含有量を0.1重量%に
し、材料B:滑剤の含有量を0.2重量%にし、抗ブロ
ッキング剤の含有量を0.1重量%にした]。3層フィ
ルムを共押出し加工した後、それに逐次的二軸延伸を受
けさせた。最大押出し加工温度を材料Aの場合180℃
にしそして材料Bの場合190℃にした。その溶融物を
平らなフィルムとして冷却用ロールミル(roll m
ill)で冷却したが、この場合、キャスティングロー
ル(casting roll)のロール温度を43℃
にしかつ冷却用ロールのロール温度を22℃にした。固
体状の厚いフィルムを生じさせ、これを次の工程段階で
温度が82℃の加熱用ロールで延伸温度にまで加熱し
た。実際の延伸用ロールを85℃の温度で操作した。こ
こでは、前記平らなフィルムに縦方向の延伸を1:4.
2の比率で1段階で受けさせた。次に前記フィルムを通
す加熱後ロールの温度を50℃にした。横方向延伸用オ
ーブンの予熱ゾーンを130℃に加熱した。実際の横方
向延伸部分の温度を120℃にした。ここで、前記フィ
ルムに横方向の延伸を1:4.6の比率で受けさせた。
その結果として1:19.3の面積延伸比(area
stretching ratio)になった。この横
方向延伸を受けさせた後のフィルムを105℃の温度で
固定させた(fixed)。前記延伸装置の出口の所の
生産速度は18.0m/分であった。厚みが80μmの
フィルムが生じた。比較実施例 ブローンフィルム装置を用いて実施例2の生分解性重合
体材料Aから単層フィルムを製造した。最大押出し加工
温度を160℃にした。その溶融物を環状ダイスに通し
て排出させた後、空気で冷却した。また、最大ダイス温
度も160℃にした。この場合、厚みが95μmで幅が
300mmのフィルムが生じた。
【0054】この完成サンプルに関して下記の物性を下
記の如く測定した:機械的特性: 前記試験片が示す引裂き強度および破壊時
伸び(縦方向および横方向の両方)の機械的パラメータ
ーをDIN 53 455に従って測定した。縦方向お
よび横方向のEモジュラスをDIN 53 457に従
って測定した。個々のサンプルの厚みをDIN 53
370に従って測定した。透過特性 前記試験片が示す酸素透過率をDIN 53 380に
従って75%の相対湿度下23℃の温度で測定した。更
に、水蒸気透過率もDIN 53 122に従って85
%の相対湿度(本明細書ではr.h.)下23℃の温度
で測定した。接合継目強度 両面が加熱されている接合用工具(sealing t
ool)が備わっている接合装置を用いて生じさせた接
合継目の強度を前記試験片に関して測定した。接合強度
は、生じさせた接合継目を明確な条件(圧力、時間、温
度)下で離すに要する最大力であるとして理解する。接
合継目強度をNで示し、片の幅をインデックス(ind
ex)として加える(N/15mm)。接合範囲は測定
可能な接合強度が存在する温度範囲である。
【0055】試験を受けさせるべきフィルムウエブ(f
ilm web)から傷のない奇麗な試験片を2枚取り
出した。接合の目的で、それらを、接合させるべき表面
がもう一方の表面の上に来るように位置させてシーリン
グジャー(sealingjaws)の間に試験片が各
側から少なくとも1cm突き出るように保持した。接合
をフィルムの機械方向(machine direct
ion)に対して垂直に実施すべきである。
【0056】接合強度試験を以下に示す標準的条件に従
って実施した: 圧力:50N/cm2 時間:0.5秒 温度:150℃から出発して10Kの段階的。
【0057】試験片カッターを用いて、生じさせた接合
継目の中央部からフィルムの機械方向に幅が15mmの
試験片を正確に切り取った。引張り強度試験機を用い
て、接合継目に対して垂直に引き離すことを通して、そ
れを接合強度に関して試験した。各場合とも引き離して
いる間に生じた力の最大値を記述した。
【0058】実施例1、2および比較実施例で得た試験
片に関する分析の結果を下記の表に示す。実施例1で生
じさせた3層ブローンフィルムに比較して、比較実施例
で生じさせた単層ブローンフィルムの接合継目強度はか
なり低い。
【0059】
【表1】
【0060】本発明を説明の目的でこの上に詳細に記述
してきたが、そのような詳細は単にその目的であり、本
分野の技術者はそれに関する変形を本請求の範囲で制限
され得ない限り本発明の精神および範囲から逸脱するこ
となく成し得ると理解されるべきである。
【0061】本発明の主な特徴および態様を示せば以下
のとおりである。
【0062】1.生分解性で堆肥に成り得るフィルムで
あって、層を複数含んで成っていて各層が少なくとも1
種の生分解性で堆肥に成り得る重合体を含有するフィル
ム。
【0063】2.少なくとも1層が核形成剤、安定剤、
中和剤、滑剤、離型剤および抗ブロッキング剤から成る
群から選択される少なくとも一員を前記フィルムの重量
を基準にして0から5%含有する上記1記載のフィル
ム。
【0064】3.少なくとも1層が核形成剤、安定剤、
中和剤、滑剤、離型剤および抗ブロッキング剤から成る
群から選択される少なくとも一員を前記フィルムの重量
を基準にして5%を越えないが正の量で含有する上記1
記載のフィルム。
【0065】4.各層が1種類の生分解性で堆肥に成り
得る重合体を含有する上記1記載のフィルム。
【0066】5.1つの層の少なくとも1種の生分解性
で堆肥に成り得る重合体が別の層の別の重合体が有する
融点とは異なる融点を有する上記4記載のフィルム。
【0067】6.最も低い融点を有する層が外側層とし
て位置する上記5記載のフィルム。
【0068】7.1つ以上の層中の滑剤の含有量が0.
005から4重量%の範囲でありそして前記外側層中の
抗ブロッキング剤の含有量が0.005か4重量%の範
囲である上記2記載のフィルム。
【0069】8.縦方向の全延伸比が1:1.5から
1:10で横方向の全延伸比が1:2から1:20であ
るように二軸延伸を受けている上記1記載のフィルム。
【0070】9.500μm未満の厚みを有する上記1
記載のフィルム。
【0071】10.上記1記載のフィルムを含んで成る
包装用材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラルフ・テイマーマン ドイツ47800クレーフエルト・シヤイブラ ーシユトラーセ81

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性で堆肥に成り得るフィルムであ
    って、層を複数含んで成っていて各層が少なくとも1種
    の生分解性で堆肥に成り得る重合体を含有するフィル
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルムを含んで成る包
    装用材料。
JP2000341602A 1999-11-12 2000-11-09 生分解性で熱可塑性の多層フィルムおよびそれの製造方法 Pending JP2001187432A (ja)

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