JP2001187016A - 動物用内視鏡 - Google Patents

動物用内視鏡

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Abstract

(57)【要約】 【課題】1台で複数の臓器の検査に使用できる経済的な
動物用内視鏡の提供を目的としている。 【解決手段】本発明の動物用内視鏡1は、経口的に挿入
されて第1の臓器の内視鏡検査を行なうことができると
ともに経肛門的に挿入されて第2の臓器の内視鏡検査も
行なうことができる挿入部2を備えていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間以外の動物の
体内に挿入されて検査等を行なうことができる動物用内
視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】人間に使用される内視鏡に関しては、管
轄機関としての厚生省において、その製造・使用に様々
な法的規制が設けられている。例えば、内視鏡製造メー
カーに対しては、人間用として製造した内視鏡を動物用
として販売してはいけないよう法的に規制している。ま
た、食道や胃や十二指腸の検査で使用する人間用内視鏡
を食道や胃や十二指腸以外の臓器の検査に使用してはな
らず、また、大腸の検査で使用する人間用内視鏡を大腸
以外の臓器の検査に使用してはならないよう規定してい
る。そのため、内視鏡製造メーカーは、食道や胃や十二
指腸の検査に使用される人間用内視鏡については、その
内視鏡挿入部の長さや径や湾曲角度といった仕様を食道
・胃・十二指腸の解剖学的なデータに合わせて製造し、
食道・胃・十二指腸用内視鏡として販売している。ま
た、大腸の検査に使用される人間用内視鏡についても、
内視鏡挿入部の長さや径や湾曲角度といった仕様を大腸
の解剖学的なデータに合わせて製造し、大腸用内視鏡と
して販売している。
【0003】ところで、このような人間用の内視鏡は、
その仕様によっては、動物に対しても使用可能である。
そのため、獣医は、人間に用いられる内視鏡を動物に流
用して、動物の内視鏡検査を行なっているのが現状であ
る。これは、動物専用の内視鏡といったものがなく、ま
た、獣医がその裁量で人間用の内視鏡を使用して内視鏡
検査を行なうことまでもが法律によって規制されていな
いためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した理
由から、人間用の内視鏡は、食道・胃・十二指腸用や大
腸用といったように、使用目的に合った専用のもの(仕
様)しか存在しない。すなわち、食道と大腸の両方に使
用(観察)できる人間用内視鏡は存在せず、また、厚生
省においてもこれを法的に認めていない。そのため、人
間用の内視鏡を動物に流用して使用する獣医側も、食道
・胃・十二指腸用の内視鏡と大腸用の内視鏡といったよ
うに、使用目的に合わせて内視鏡を複数用意しなければ
ならない。しかし、獣医は個人で開業する場合が殆どで
あり、内視鏡を複数用意することは経済的に大きな負担
となる。
【0005】また、動物に関しては、農林水産省が管轄
であり、厚生省において人間に関し定めるような規制も
ないため、経済的な負担を考えて1つの人間用内視鏡の
みによって動物の食道・胃・十二指腸・大腸といった複
数の臓器の検査に対応することも可能である。しかし、
人間に使用される挿入部長が長い大腸用内視鏡で動物の
食道・胃・十二指腸・大腸といった複数の臓器の検査に
対応しようとすると、食道を検査する場合に、挿入部が
長すぎて使いづらかったり、挿入部の所望の湾曲角度が
得られずに観察ができなかったりといった様々な問題が
生じてしまう。同様に、人間に使用される挿入部長が短
い食道用内視鏡で動物の食道・胃・十二指腸・大腸とい
った複数の臓器の検査に対応しようとすると、大腸を検
査する場合に、挿入部が短かすぎたり、挿入部の所望の
湾曲角度が得られずに観察ができなかったりといった様
々な問題が生じてしまう。
【0006】また、仮に、経済的な問題を別にして、獣
医が個々の臓器毎に専用の人間用内視鏡を複数用意した
としても、人間以外の哺乳動物はその臓器の長さや大き
さが人間のそれとは大きく異なるため、人間用の内視鏡
を流用して動物の内視鏡検査を行なうと、使いづらかっ
たり、正確な検査を行なうことができないといった問題
が生じる。
【0007】現状においては、動物の複数の臓器を正確
に検査し得る仕様の人間用内視鏡は存在しない。無論、
動物専用の内視鏡も存在しない。そのため、獣医から
は、1台で複数の臓器の検査に使用できる動物専用の内
視鏡が強く望まれている。
【0008】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、1台で複数の臓器の
検査に使用できる経済的な動物用内視鏡を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の動物用内視鏡は、経口的に挿入されて第1
の臓器の内視鏡検査を行なうことができるとともに経肛
門的に挿入されて第2の臓器の内視鏡検査も行なうこと
ができる挿入部を備えていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。
【0011】図1には本発明の一実施形態に係る動物用
内視鏡1が示されている。この動物用内視鏡1は、電子
内視鏡(ビデオスコープ)であり、動物の体内に挿入可
能な挿入部2と、挿入部2の手元側に設けられた操作部
3とからその本体が構成されている。
【0012】挿入部2は、可撓管部2aと、可撓管部2
aの先端に連接され且つ湾曲動作される湾曲管部2b
と、湾曲管部2bの先端に設けられた先端硬性部2cと
からなる。また、挿入部2には、その全長にわたって、
処置具が挿通可能な鉗子チャンネルが形成されている。
この鉗子チャンネルの基端は操作部3に設けられた鉗子
口5に連通している。また、前記鉗子チャンネルの先端
は先端硬質部2cの先端で開口している。また、挿入部
2には、送気送水管路および吸引管路(前記鉗子チャン
ネルがこれらの少なくとも一部を兼ねていても良い)が
形成されており、これらの管路を通じて送気送水および
吸引を行なえるようになっている。また、挿入部2内に
は照明光伝送用の光ファイバが設けられており、先端硬
質部2cには、対物レンズと、対物レンズに清浄水を吹
き付けて対物レンズを洗浄するためのノズルとがそれぞ
れ設けられている。
【0013】操作部3には、前記送気送水管路への送水
または送気を制御するための送気送水ボタンと6、前記
吸引管路に対する吸引動作を制御する吸引ボタン7と、
各種スイッチを有するスイッチボックス8と、湾曲管部
2bを湾曲操作するための湾曲操作ノブ20(図2参
照)とが設けられている。
【0014】操作部3からはライドガイドケーブル4が
延びている。ライトガイドケーブル4の先端にはコネク
タ9が設けられており、このコネクタ9は光源装置10
に着脱自在に接続されるようになっている。また、コネ
クタ9は接続ケーブル11を介してビデオプロセッサ1
2にも接続され得るようになっている。
【0015】したがって、このような構成の動物用内視
鏡1では、光源装置10からの照明光がライトガイドケ
ーブル4と挿入部2内の光ファイバとを介して挿入部2
の先端から観察対象物に向けて照射される。また、観察
対象物からの反射光は、先端硬質部2c内に設けられた
CCDの結像面で結像されるとともに、電気信号に変換
される。そして、この電気信号は挿入部2およびライト
ガイドケーブル4内の電気ケーブルを介してビデオプロ
セッサ12に送られて画像処理される。
【0016】ところで、本実施形態の動物用内視鏡1
は、特に図2に示されるような犬の食道・胃・十二指腸
および大腸の両臓器の内視鏡検査を行なうことができる
ように挿入部2が形成されている。ここで、内視鏡検査
とは、挿入部2を臓器内に挿入して臓器を観察できると
ともに処置具を用いた所定の処置を行なうことをいう。
したがって、挿入部2は以下のように設定されている。
【0017】 ・挿入部の外径 10mm以下 ・挿入部の有効長 1200mm以上 ・視野角度 100°以上 ・湾曲管部湾曲角 UP:210°,DOWN:180°,
RIGHT/LEFT:160° ・鉗子チャンネル内径 2mm以上 以上の数値は解剖学的な調査に基づいたものであり、こ
れらの仕様をもって挿入部2を形成すれば、犬の食道・
胃・十二指腸と大腸の両者に挿入部2を挿入することが
できるとともに、犬の食道・胃・十二指腸と大腸の両者
を確実に観察することができ、また、処置具(鉗子チャ
ンネルを通じて挿入部2内に挿入される)を用いた所定
の処置を行なうことも可能になる。
【0018】なお、人間解剖学的には、上部消化管(食
道・胃・十二指腸)用の場合、湾曲管部湾曲角がUP:2
10°,DOWN:90°,RIGHT/LEFT:100°であり、
また、大腸用(下部消化管用)の場合、湾曲管部湾曲角
がUP/DOWN:180°,RIGHT/LEFT:160°であるた
め、これらの最大値をとるように本実施形態の動物用内
視鏡1の湾曲管部湾曲角が設定されている。また、本実
施形態では、挿入部2の有効長を1200mm以上にし
たことにより、犬の大腸を確実に観察できるようにな
る。因みに、現存する全ての人間用の食道・胃・十二指
腸用内視鏡は挿入部有効長が1000mm前後に統一さ
れており、この長さでは犬の大腸検査に流用できない。
【0019】以上のように、本実施形態の動物用内視鏡
1は、挿入部2が前述した仕様で構成されているため、
それ1台で、経口的に挿入されて食道・胃・十二指腸
(第1の臓器)の内視鏡検査を行なうことができるとと
もに、経肛門的に挿入されて大腸(第2の臓器)の内視
鏡検査も行なうことができる。したがって、非常に経済
的であり、また、動物の内視鏡検査をする際の操作性も
良好となる。
【0020】なお、本実施形態の動物用内視鏡1は食道
・胃・十二指腸と大腸の両臓器の内視鏡検査が可能とな
るように形成されているが、大腸専用として形成する場
合には、挿入部外径が12mm以下で湾曲角度がUP/
DOWN:180°,RIGHT/LEFT:160°
であっても良い。また、食道・胃・十二指腸専用として
形成する場合には、挿入部有効長が900mm以上で湾
曲角度がUP:210°,DOWN:90°,RIGH
T/LEFT:100°であっても良い。
【0021】また、本実施形態の動物用内視鏡1は、電
子内視鏡であったが、図3に示されるような光学内視鏡
1Aであっても良い。この光学内視鏡は、観察対象物か
らの反射光を挿入部2に設けられた光ファイバ(イメー
ジガイドファイバ)によって観察光学系へと伝達する。
図3の(a)中、図3の(b)中、21は照明光を伝送
する光ファイバ(ライトガイドファイバ)、22は対物
レンズ、23は対物レンズ22に清浄水や空気を吹き付
けて対物レンズ22を洗浄するためのノズル、24は鉗
子チャンネルである。なお、その他、図1の電子内視鏡
と共通する構成部分については同一符号を付してその説
明を省略する。
【0022】また、挿入部2を以下の仕様をもって形成
すれば、猫の食道・胃・十二指腸と大腸の両者に挿入部
2を挿入することができるとともに、猫の食道・胃・十
二指腸と大腸の両者を確実に観察することができ、ま
た、処置具(鉗子チャンネルを通じて挿入部2内に挿入
される)を用いた所定の処置を行なうことも可能にな
る。すなわち、それ1台で猫の食道・胃・十二指腸と大
腸の両臓器の内視鏡検査が可能になる。
【0023】 ・挿入部の外径 8mm以下 ・挿入部の有効長 900mm以上 ・視野角度 100°以上 ・湾曲管部湾曲角 UP:210°,DOWN:180°,
RIGHT/LEFT:160° ・鉗子チャンネル内径 2mm以上 なお、大腸専用として形成する場合には、挿入部外径が
10mm以下であっても良い。また、食道・胃・十二指
腸専用として形成する場合には、挿入部有効長が700
mm以上であっても良い。
【0024】また、挿入部2を以下の仕様をもって形成
すれば、犬の食道・胃・十二指腸・大腸・気管支の各臓
器の内視鏡検査をそれ1台で行なえるようになる。
【0025】 ・挿入部の外径 6.5mm以下 ・挿入部の有効長 1200mm以上 ・視野角度 100°以上 ・湾曲管部湾曲角 UP:210°,DOWN:180°,
RIGHT/LEFT:160° ・鉗子チャンネル内径 2mm以上 なお、気管支専用として形成する場合には、湾曲角度が
UP:180°,DOWN:130°であっても良い。
【0026】また、挿入部2を以下の仕様をもって形成
すれば、猫の食道・胃・十二指腸・大腸・気管支の各臓
器の内視鏡検査をそれ1台で行なえるようになる。
【0027】 ・挿入部の外径 6mm以下 ・挿入部の有効長 900mm以上 ・視野角度 100°以上 ・湾曲管部湾曲角 UP:210°,DOWN:180°,
RIGHT/LEFT:160° ・鉗子チャンネル内径 2mm以上 また、挿入部2を以下の仕様をもって形成すれば、馬の
食道・胃・十二指腸・大腸・気管支の各臓器の内視鏡検
査をそれ1台で行なえるようになる。
【0028】 ・挿入部の外径 14mm以下 ・挿入部の有効長 3000mm以上 ・視野角度 100°以上 ・湾曲管部湾曲角 UP:210°,DOWN:180°,
RIGHT/LEFT:160° ・鉗子チャンネル内径 2mm以上 図4には、挿入部2の外径が小さい細径動物用内視鏡1
Bと、挿入部2の外径が大きい太径動物用内視鏡1C
と、これらの動物用内視鏡1B,1Cとともに使用され
るアウターチューブ30とがそれぞれ示されている。ア
ウターチューブ30の基端には、処置具が挿通可能で且
つ気密性を有する鉗子栓31が設けられている。
【0029】アウターチューブ30は、PTFEやゴア
テックス等のキンクしにくい柔軟性のある材料によって
形成されており、その長さが動物用内視鏡1B,1Cの
挿入部2のそれと略同一もしくはそれよりも長く設定さ
れている。また、アウターチューブ30の内径は、大き
な処置具が挿通可能となるように、動物用内視鏡1B,
1Cの鉗子チャンネル24の内径と同一もしくはそれよ
りも大きく設定されている。
【0030】このようなアウターチューブ30は、図5
に示されるように動物用内視鏡1B,1Cと組み合わさ
れて使用される。この場合、アウターチューブ30は、
その先端面が動物用内視鏡1B,1Cの挿入部2の先端
面と略面一となるように位置決めされるとともに、少な
くとも先端部近傍の複数箇所で糸・テグス35やメディ
カルテープ36等により動物用内視鏡1B,1Cと結合
される。
【0031】以上のような構成によれば、大きな異物を
把持する処置具が挿通可能なアウターチューブ30を異
なった仕様の動物用内視鏡1B,1Cに自由に着脱で
き、大きな異物の回収を容易に行なえるようになる。
【0032】なお、動物用内視鏡1B,1Cとアウター
チューブ30とを結合する他の手段としては、図6に示
されるような固定具38を使用することも考えられる。
この固定具38は弾性材料によって形成されており、動
物用内視鏡1B,1Cの挿入部2の外周面に嵌合される
第1の嵌合部38aと、アウターチューブ30の外周面
に嵌合される第2の嵌合部38bとを有している。ま
た、図7に示されるように、動物用内視鏡1B,1Cの
挿入部2の外周面に嵌合される嵌合体39をアウターチ
ューブ30の先端部に一体形成(別体で設けても構わな
い)しても良い。
【0033】図8は、1つの動物用内視鏡1に対して2
つのアウターチューブ30A,30Bを組み合わせた例
を示している。この場合、2つのアウターチューブ30
A,30Bは同じ材質で形成されている。また、2つの
アウターチューブ30A,30Bの径は同一でも異なっ
ていても良い。また、アウターチューブ30A,30B
は、メディカルテープ36により動物用内視鏡1に対し
個別に結合されても一括して結合されても良い。
【0034】なお、図9に示されるように、シリンジ4
2が着脱自在に接続される口金40をアウターチューブ
30の基端部に設けても良い。この場合には、送気送水
が可能になるとともに、アウターチューブ30側からの
吸引も可能になり、動物用内視鏡1の吸引チャンネルを
介した吸引よりも大きな吸引力が得られる。
【0035】図10の(a)には、動物用内視鏡1の先
端に透明キャップからなるフード50を取付けて処置す
る形態が示されている。フード50は、ポリカーボネー
トやアクリルやポリプロピレンテレフタレート等の生体
適合性の材料によって形成されており、メディカルテー
プ52によって動物用内視鏡1の先端に固定されてい
る。
【0036】このような形態では、安全ピン等の鋭利な
異物54を体内から回収する場合、図10の(b)に示
されるように、異物54をフード50内に収容し、その
状態で内視鏡1ごと体内から抜去する。このような処置
方法によれば、体腔内の損傷を最低限に抑えることがで
き、簡単且つ安全に異物の回収を行なうことができる。
【0037】なお、フード50としては、図10の
(c)に示されるようなストレート型のものや図10の
(d)に示されるような斜め型のものなど、様々な形態
のものが使用可能である。また、図10の(e)に示さ
れるようなテーパ型のフード50を使用すると、異物を
フード50内に入れ易くなる。
【0038】図11は気管チューブ60を犬の下顎62
に固定して行なわれる内視鏡検査を示している。この検
査では、動物用内視鏡1がマウスピース62を介して胃
63内に挿入される。気管チューブ60は、紐等の固定
具66で下顎62に固定された状態で主気管67内に挿
入されるとともに、麻酔器に接続される。また、気管チ
ューブ60は先端のバルーン69によって位置決めされ
る。この場合、バルーン69は、気管チューブ60のバ
ルーン用口金70を通じて送気されることにより膨張さ
れる。
【0039】このような構成によれば、全身麻酔時に気
管チューブ60を挿管して気道確保を図りつつ内視鏡検
査を行なう場合であっても、気管チューブ60によって
動物用内視鏡1の挿入が妨げられることがない。
【0040】なお、動物用内視鏡1を馬の上部消化管の
検査のために使用する場合には、動物用内視鏡1を経鼻
的に挿入することが望ましい。このようにすれば、無麻
酔時に挿入部2が噛まれて損傷する虞がなくなる。
【0041】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示されるような各種の構成が得られる。
【0042】1.経口的に挿入されて第1の臓器の内視
鏡検査を行なうことができるとともに経肛門的に挿入さ
れて第2の臓器の内視鏡検査も行なうことができる挿入
部を備えていることを特徴とする動物用内視鏡。 2.前記挿入部は、その外径が経口的に挿入可能な寸法
に設定されるとともに、その有効長が経肛門的な大腸内
視鏡検査を行なえる寸法に設定されていることを特徴と
する第1項に記載の動物用内視鏡。 3.前記挿入部は、外径が10mm以下、有効長が12
00mm以上に設定されていることを特徴とする第2項
に記載の動物用内視鏡。
【0043】4.前記挿入部は、外径が8mm以下、有
効長が900mm以上に設定されていることを特徴とす
る第2項に記載の動物用内視鏡。 5.経口的な挿入と経肛門的な挿入の両方が可能な内視
鏡を用いて経口的な食道・胃・十二指腸内視鏡検査と経
肛門的な大腸内視鏡検査とを行なうことを特徴とする動
物内視鏡検査方法。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1台で複数の臓器の検査に使用できる経済的な動物用内
視鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る動物用内視鏡とこれ
に接続される周辺機器とを示す図である。
【図2】図1の動物用内視鏡を犬に適用する様子を示す
図である。
【図3】(a)は図1の動物用内視鏡の別の形態を示す
図、(b)は(a)の内視鏡の先端部の斜視図である。
【図4】動物用内視鏡とこれに組み合わされるアウター
チューブとを示す図である。
【図5】動物用内視鏡にアウターチューブを結合した状
態を示す斜視図である。
【図6】動物用内視鏡とアウターチューブとを結合する
ための固定具の正面図である。
【図7】アウターチューブの他の形態を示す斜視図であ
る。
【図8】2つのアウターチューブを動物用内視鏡に結合
させた状態を示す斜視図である。
【図9】アウターチューブの手元側の変形例を示す図で
ある。
【図10】(a)は動物用内視鏡の先端にフードを取付
けた状態を示す斜視図、(b)はフード内に異物を収容
した状態を示す斜視図、(c)(d)(e)はフードの
各形態を示す斜視図である。
【図11】気管チューブを犬の下顎に固定して行なわれ
る内視鏡検査を示す図である。
【符号の説明】
1…内視鏡 2…挿入部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61B 1/31 A61D 1/00 (72)発明者 河野 裕宣 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢部 久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 真貝 成人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 AA00 BB01 CC04 CC06 DD01 DD03 FF21 JJ06 LL01 MM00 NN10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経口的に挿入されて第1の臓器の内視鏡
    検査を行なうことができるとともに経肛門的に挿入され
    て第2の臓器の内視鏡検査も行なうことができる挿入部
    を備えていることを特徴とする動物用内視鏡。
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