JP2003290258A - 小動物固定装置 - Google Patents
小動物固定装置Info
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- JP2003290258A JP2003290258A JP2002096888A JP2002096888A JP2003290258A JP 2003290258 A JP2003290258 A JP 2003290258A JP 2002096888 A JP2002096888 A JP 2002096888A JP 2002096888 A JP2002096888 A JP 2002096888A JP 2003290258 A JP2003290258 A JP 2003290258A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、手術時の小動物へのストレ
ス負荷を軽減し、さらに麻酔処置時などにも作業負担を
軽減しえる小動物固定装置を提供することにある。 【解決手段】 小動物を仰臥状態で固定し、該小動物の
背面形状に応じた凹部を有する背面形状台１４と、基板
１２の裏面に配置され、基板を傾斜させる補助脚１６
と、を備えたこと特徴とする小動物固定装置１０。
ス負荷を軽減し、さらに麻酔処置時などにも作業負担を
軽減しえる小動物固定装置を提供することにある。 【解決手段】 小動物を仰臥状態で固定し、該小動物の
背面形状に応じた凹部を有する背面形状台１４と、基板
１２の裏面に配置され、基板を傾斜させる補助脚１６
と、を備えたこと特徴とする小動物固定装置１０。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は小動物固定装置、特
にその小動物を載置する基板構造の改良に関する。
にその小動物を載置する基板構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】医学、薬学、生物学、生化学など、各種
の分野で動物実験は不可欠であり、ラット、マウスなど
の手術、解剖もまたやむをえないものである。当然のこ
とながら、これらの小動物の手術にはきわめて微細な作
業が要求される。また、小動物の苦痛を軽減するため麻
酔処置を施す場合、一般には開放系で行われるが、手術
施行者への影響が避けがたいため、閉鎖系で麻酔処置を
施すことが要望されている。この際には、小動物の気管
支へ直接麻酔薬を吸入させるため、その頭部の固定を行
うことが必要である。これらの要望にこたえるため、小
動物の手術時などに該小動物、特にその頭部を固定する
小動物固定装置が開発されている。
の分野で動物実験は不可欠であり、ラット、マウスなど
の手術、解剖もまたやむをえないものである。当然のこ
とながら、これらの小動物の手術にはきわめて微細な作
業が要求される。また、小動物の苦痛を軽減するため麻
酔処置を施す場合、一般には開放系で行われるが、手術
施行者への影響が避けがたいため、閉鎖系で麻酔処置を
施すことが要望されている。この際には、小動物の気管
支へ直接麻酔薬を吸入させるため、その頭部の固定を行
うことが必要である。これらの要望にこたえるため、小
動物の手術時などに該小動物、特にその頭部を固定する
小動物固定装置が開発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小動物
の手術時には小動物に過大なストレスがかかり、手術自
体に障害となる場合がある。本発明者らが検討した結
果、ラット、マウスなどを仰臥状態にしたときのストレ
スが極めて大きいことが判明した。すなわち、これらの
ラット、マウスなどの小型四足動物は、通常の場合、仰
臥状態になることはなく、このため、手術時に仰臥状態
にすると、たとえ麻酔などをかけていたとしても物理的
な圧迫が内臓諸器官にかかり、手術の障害となると共
に、場合によっては動物試験の結果にも影響を生じてし
まうのである。
の手術時には小動物に過大なストレスがかかり、手術自
体に障害となる場合がある。本発明者らが検討した結
果、ラット、マウスなどを仰臥状態にしたときのストレ
スが極めて大きいことが判明した。すなわち、これらの
ラット、マウスなどの小型四足動物は、通常の場合、仰
臥状態になることはなく、このため、手術時に仰臥状態
にすると、たとえ麻酔などをかけていたとしても物理的
な圧迫が内臓諸器官にかかり、手術の障害となると共
に、場合によっては動物試験の結果にも影響を生じてし
まうのである。
【０００４】一方、小動物に密閉系で麻酔をかける場合
には、その気管支に麻酔薬注入用のチューブを通す必要
があり、さらに嘔吐時の窒息を回避するなどの操作を行
う必要もある。しかしながら、従来の小動物固定装置
は、単に小動物の固定を行うに止まり、ストレス、ある
いは密閉系での麻酔処置などに適切なものは開発されて
いなかった。
には、その気管支に麻酔薬注入用のチューブを通す必要
があり、さらに嘔吐時の窒息を回避するなどの操作を行
う必要もある。しかしながら、従来の小動物固定装置
は、単に小動物の固定を行うに止まり、ストレス、ある
いは密閉系での麻酔処置などに適切なものは開発されて
いなかった。
【０００５】本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は手術時の小動物へのストレス
負荷を軽減し、さらに麻酔処置時などにも作業負担を軽
減しえる小動物固定装置を提供することにある。
たものであり、その目的は手術時の小動物へのストレス
負荷を軽減し、さらに麻酔処置時などにも作業負担を軽
減しえる小動物固定装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる小動物固定装置は、小動物を仰臥状態
で固定し、該小動物の背面形状に応じた凹部を有する基
板と、前記基板の裏面に配置され、基板を傾斜させる補
助脚と、を備えたこと特徴とする。また、前記装置にお
いて、基板は、小動物の背面形状に応じた凹部を有し、
且つ基板より取り外し可能な背面形状台を備え、前記補
助脚は、基板背面に開脚可能に設置された回動式補助脚
であることが好適である。
に本発明にかかる小動物固定装置は、小動物を仰臥状態
で固定し、該小動物の背面形状に応じた凹部を有する基
板と、前記基板の裏面に配置され、基板を傾斜させる補
助脚と、を備えたこと特徴とする。また、前記装置にお
いて、基板は、小動物の背面形状に応じた凹部を有し、
且つ基板より取り外し可能な背面形状台を備え、前記補
助脚は、基板背面に開脚可能に設置された回動式補助脚
であることが好適である。
【０００７】また、前記装置において、小動物の頭部を
両側より挟持し固定する頭部固定具と、前記頭部を固定
された小動物の口に挿入されるマウスピースと、を備え
たことが好適である。
両側より挟持し固定する頭部固定具と、前記頭部を固定
された小動物の口に挿入されるマウスピースと、を備え
たことが好適である。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の好適
な実施形態について説明する。図１には本発明にかかる
小動物固定装置の概観斜視図が示されており、同図に示
す固定装置１０は、基板１２と、該基板１２上に取り外
し可能に設置された背面形状台１４と、基板１２底面に
配置された補助脚１６とを備える。そして、背面形状台
１４には、手術対象となる小動物の仰臥時背面形状に合
わせて凹部１４ａが形成されている。
な実施形態について説明する。図１には本発明にかかる
小動物固定装置の概観斜視図が示されており、同図に示
す固定装置１０は、基板１２と、該基板１２上に取り外
し可能に設置された背面形状台１４と、基板１２底面に
配置された補助脚１６とを備える。そして、背面形状台
１４には、手術対象となる小動物の仰臥時背面形状に合
わせて凹部１４ａが形成されている。
【０００９】また、固定装置１０の図１奥側には、小動
物の頭部を固定する頭部固定具１８と、口に挿入される
マウスピース１９が備えられている。前記頭部固定具１
８は、小動物の耳窪み部分に当接する樹脂製固定先端２
０と、該固定先端２０と一体的にスライド移動可能なス
ライド軸２２と、該スライド軸２２を図中左右方向にス
ライド移動可能に支持する第一リニア軸受け２４と、ス
ライド軸２２を所定左右位置で固定可能な固定用締め付
けネジ２６と、第一リニア軸受け２４を図中上下方向に
スライド移動可能に支持する第二リニア軸受け２８と、
リニア軸受け２２を所定上下位置で固定可能な固定用締
め付けネジ３０とを備える。
物の頭部を固定する頭部固定具１８と、口に挿入される
マウスピース１９が備えられている。前記頭部固定具１
８は、小動物の耳窪み部分に当接する樹脂製固定先端２
０と、該固定先端２０と一体的にスライド移動可能なス
ライド軸２２と、該スライド軸２２を図中左右方向にス
ライド移動可能に支持する第一リニア軸受け２４と、ス
ライド軸２２を所定左右位置で固定可能な固定用締め付
けネジ２６と、第一リニア軸受け２４を図中上下方向に
スライド移動可能に支持する第二リニア軸受け２８と、
リニア軸受け２２を所定上下位置で固定可能な固定用締
め付けネジ３０とを備える。
【００１０】また、前記マウスピース１９は、前記頭部
固定具１８と同様、マウスピース１９と一体的にスライ
ド移動可能なスライド軸３２と、該スライド軸３２を図
中前後方向にスライド移動可能に支持するリニア軸受け
３４と、スライド軸３２を所定前後位置で固定可能な固
定用締め付けネジ３６と、リニア軸受け３４を図中上下
方向にスライド移動可能に支持するリニア軸受け３８
と、リニア軸受け３４を所定上下位置で固定可能な締め
付けネジ４０とを備える。
固定具１８と同様、マウスピース１９と一体的にスライ
ド移動可能なスライド軸３２と、該スライド軸３２を図
中前後方向にスライド移動可能に支持するリニア軸受け
３４と、スライド軸３２を所定前後位置で固定可能な固
定用締め付けネジ３６と、リニア軸受け３４を図中上下
方向にスライド移動可能に支持するリニア軸受け３８
と、リニア軸受け３４を所定上下位置で固定可能な締め
付けネジ４０とを備える。
【００１１】一方、図２に示すように、基板１２の裏面
には、補助脚１６ａ，１６ｂと、該コ字状補助脚１６
ａ，１６ｂの両端部を回動自在に軸支する軸支部４２を
備える。そして、補助脚１６ａ，１６ｂのいずれかを手
前（基板１２下方）へ回動・開脚させ、図３に示すよう
に基板１２を傾斜させた状態で固定できる。なお、補助
脚１６ａあるいは補助脚１６ｂのいずれを用いるかは、
必要とされる傾斜に依存し、補助脚１６ａを用いた場合
には傾斜角が大きく、また補助脚１６ｂを用いた場合に
は傾斜角を小さくできる。
には、補助脚１６ａ，１６ｂと、該コ字状補助脚１６
ａ，１６ｂの両端部を回動自在に軸支する軸支部４２を
備える。そして、補助脚１６ａ，１６ｂのいずれかを手
前（基板１２下方）へ回動・開脚させ、図３に示すよう
に基板１２を傾斜させた状態で固定できる。なお、補助
脚１６ａあるいは補助脚１６ｂのいずれを用いるかは、
必要とされる傾斜に依存し、補助脚１６ａを用いた場合
には傾斜角が大きく、また補助脚１６ｂを用いた場合に
は傾斜角を小さくできる。
【００１２】なお、基板１２裏面に補助脚１６ａ，１６
ｂが閉じられた状態では、基板１２は該基板裏面の四隅
に設けられた主脚４４により支持される。本実施形態に
かかる小動物固定装置１０は概略以上のように構成さ
れ、図４を参照しつつ、その使用状態について説明す
る。
ｂが閉じられた状態では、基板１２は該基板裏面の四隅
に設けられた主脚４４により支持される。本実施形態に
かかる小動物固定装置１０は概略以上のように構成さ
れ、図４を参照しつつ、その使用状態について説明す
る。
【００１３】図４より明らかなように、小動物（マウ
ス）５０を仰臥状態で背面形状台１４上に載置する。ま
ず、マウス５０の耳部分の窪みに固定先端２０を当接し
てマウス頭部を挟持、固定する。そして、マウス５０に
麻酔を施す場合には、マウスピース１９及びそれに付随
した部品３２，３４，３６，３８，４０を取り外し、た
とえば特開２００１−２７６２３１に示すような気管内
挿管器具５２を用い、麻酔薬を注入するチューブ（図示
省略）を挿入する。その上で、図５に示すようにマウス
の口にマウスピース１９先端を挿入し、口を開口、固定
するとともに、頭部の前後位置も固定した状態で手術を
行う。
ス）５０を仰臥状態で背面形状台１４上に載置する。ま
ず、マウス５０の耳部分の窪みに固定先端２０を当接し
てマウス頭部を挟持、固定する。そして、マウス５０に
麻酔を施す場合には、マウスピース１９及びそれに付随
した部品３２，３４，３６，３８，４０を取り外し、た
とえば特開２００１−２７６２３１に示すような気管内
挿管器具５２を用い、麻酔薬を注入するチューブ（図示
省略）を挿入する。その上で、図５に示すようにマウス
の口にマウスピース１９先端を挿入し、口を開口、固定
するとともに、頭部の前後位置も固定した状態で手術を
行う。
【００１４】この際、背面形状台１４は、マウス５０の
仰臥状態に合わせた大きさ、及び凹部１４ａを有してお
り、マウス５０の体重は凹部１４ａへの広い接触部分に
分散される。このため、マウス５０の背中の一部に過大
な負荷がかかることが防止され、さらに姿勢も良好に保
たれる。
仰臥状態に合わせた大きさ、及び凹部１４ａを有してお
り、マウス５０の体重は凹部１４ａへの広い接触部分に
分散される。このため、マウス５０の背中の一部に過大
な負荷がかかることが防止され、さらに姿勢も良好に保
たれる。
【００１５】一方、マウスピース１９を用いて気管支内
に麻酔チューブを挿入する場合には、前記図３に示した
ように補助脚１６ａを用いて基板１２を大きく傾斜させ
ることで挿入操作を容易にする。そして、手術中などに
は、補助脚１６ｂを用いて基板１２を小さく傾斜させる
ことで、手術施行者の作業負担を軽減すると共に、マウ
ス５０の嘔吐物などによる窒息を未然に防止することが
できる。
に麻酔チューブを挿入する場合には、前記図３に示した
ように補助脚１６ａを用いて基板１２を大きく傾斜させ
ることで挿入操作を容易にする。そして、手術中などに
は、補助脚１６ｂを用いて基板１２を小さく傾斜させる
ことで、手術施行者の作業負担を軽減すると共に、マウ
ス５０の嘔吐物などによる窒息を未然に防止することが
できる。
【００１６】なお、本実施形態においては、小動物の大
きさ、形状によって背面形状台１４を交換し、凹部の深
さ、形状などを手術対象となる小動物に最適なものとす
ることができる。むろん、伏臥状態で手術を行う場合に
は、背面形状台１４を取り外し、あるいは平板状、凸板
状の台を設置することも可能である。また、本実施形態
においては、補助脚を２種類設ける例について説明した
が、これに限られるものではなく、３種類以上設置する
ことも可能であり、また一つの補助脚の開脚度を調整、
固定できるようにしてもよい。
きさ、形状によって背面形状台１４を交換し、凹部の深
さ、形状などを手術対象となる小動物に最適なものとす
ることができる。むろん、伏臥状態で手術を行う場合に
は、背面形状台１４を取り外し、あるいは平板状、凸板
状の台を設置することも可能である。また、本実施形態
においては、補助脚を２種類設ける例について説明した
が、これに限られるものではなく、３種類以上設置する
ことも可能であり、また一つの補助脚の開脚度を調整、
固定できるようにしてもよい。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる小動
物固定装置は、小動物の背面形状に応じた凹部を設け、
またその傾斜を調整できることとしたので、手術中にお
ける小動物へのストレスを軽減し、手術作業の負担も軽
減される。
物固定装置は、小動物の背面形状に応じた凹部を設け、
またその傾斜を調整できることとしたので、手術中にお
ける小動物へのストレスを軽減し、手術作業の負担も軽
減される。
【図１】本発明の一実施形態にかかる小動物固定装置の
概観斜視図である。
概観斜視図である。
【図２】図１に示した装置の基板裏面の説明図である。
【図３】図１に示した装置の補助脚使用状態の説明図で
ある。
ある。
【図４】図１に示した装置によるマウス麻酔状態の説明
図である。
図である。
【図５】図１に示した装置によるマウス手術状態の説明
図である。
図である。
１０ 小動物固定装置
１２ 基板
１４ 背面形状台
１６ 補助脚
【手続補正書】
【提出日】平成１４年４月４日（２００２．４．４）
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 熊崎 武廣
東京都あきる野市小川651−３ 株式会社
シナップス内
Claims (3)
- 【請求項１】 小動物の解剖・手術時に、その固定を行
う小動物固定装置において、 小動物が仰臥状態で固定され、該小動物の背面形状に応
じた凹部を有する基板と、 前記基板の裏面に配置され、基板を傾斜させる補助脚
と、を備えたこと特徴とする小動物固定装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の装置において、基板は、
小動物の背面形状に応じた凹部を有し、且つ基板より取
り外し可能な背面形状台を備え、 前記補助脚は、基板背面に開脚可能に設置された回動式
補助脚であることを特徴とする小動物固定装置。 - 【請求項３】 請求項１または２記載の装置において、
小動物の頭部を両側より挟持し固定する頭部固定具と、 前記頭部を固定された小動物の口に挿入されるマウスピ
ースと、を備えたことを特徴とする小動物固定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002096888A JP2003290258A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 小動物固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002096888A JP2003290258A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 小動物固定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003290258A true JP2003290258A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29239709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002096888A Pending JP2003290258A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 小動物固定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003290258A (ja) |
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2002
- 2002-03-29 JP JP2002096888A patent/JP2003290258A/ja active Pending
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| A02 | Decision of refusal |
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