JP2001185332A - 面状発熱体の製造方法 - Google Patents

面状発熱体の製造方法

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JP2001185332A
JP2001185332A JP37279799A JP37279799A JP2001185332A JP 2001185332 A JP2001185332 A JP 2001185332A JP 37279799 A JP37279799 A JP 37279799A JP 37279799 A JP37279799 A JP 37279799A JP 2001185332 A JP2001185332 A JP 2001185332A
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JP
Japan
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heating element
cloth
preheating
mold
copper foil
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JP37279799A
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English (en)
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Yuji Kitamikado
勇次 北御門
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PTC発熱素子の生地3’に発泡が発生する
のを抑えることができ、もって変色不良や抵抗値の設定
不良が発生するのを抑えることが可能な面状発熱体の製
造方法を提供する。 【解決手段】 銅箔2によりPTC発熱素子の生地3’
を挟んだ状態で加熱圧着を行なう面状発熱体1の製造方
法において、加圧前に成形プレスを一時停止させ、型内
で銅箔2と生地3’とが非接着状態にあるうちに予熱を
加えてから加熱圧着を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面状発熱体に係
り、特に、PTC(positive tempera
ture coefficient)面状発熱体の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、銅箔2の間にPTC
発熱素子3を挟み込んだPTC面状発熱体1を製造する
場合、従来は、銅箔2によりPTC発熱素子3の生地を
挟んだ状態で加熱圧着を行なって電気抵抗値を所望の大
きさに設定する工程において、PTC発熱素子3の生地
に予熱を加えることなく加熱圧着を行なっている。この
ため、湿度が高くなる季節になると、保管時における生
地の吸湿により以下のような問題が発生している。
【0003】 生地に予熱を加えることなく加熱圧着
を行なうと、生地が吸湿状態のままで加熱圧着が行なわ
れるために、図5(A)に示すように、加熱圧着時に銅
箔2間の生地3’に発泡4が発生する。生地3’は両面
を銅箔2に挟まれているためにガス抜きするのができな
いからである。そして、このように生地3’に発泡4が
発生すると、その後の工程(電極パターン印刷後のエッ
チング工程)で、同図(B)に示すように、発泡4内に
塩化第二銅5が入り込み、これが後の変色不良の原因と
なっている。発泡4は、その入口4aが小さく、内部に
大きく空洞として広がっているために、シャワー水洗だ
けでは塩化第二銅5を完全に洗浄することができない。
【0004】 一部の発泡4は、発熱素子3の表面に
現れないほど小さなものであるが、このように小さな発
泡4があっても発熱素子3内の電路が一部遮断され、電
気抵抗値が高くなる。したがって、抵抗値を所望の大き
さに設定するのが困難なものとなっている。
【0005】また、他の従来技術として、PTC発熱素
子3の生地3’に予熱を加えるものも散見されるが、こ
の従来技術においては、生地3’を前工程でオーブン等
を用いて乾燥させている。したがって、その後の加熱圧
着工程における湿度環境如何によっては生地3’が再
度、吸湿状態となり、折角、前工程で予熱を加えても発
泡4が発生する虞がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、PTC発熱素子の生地に発泡が発生するのを抑える
ことができ、もって変色不良や抵抗値の設定不良が発生
するのを抑えることが可能な面状発熱体の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の面状発熱体の製造方法は、銅箔によりPT
C発熱素子の生地を挟んだ状態で加熱圧着を行なう面状
発熱体の製造方法において、加圧前に成形プレスを一時
停止させ、型内で前記銅箔と生地とが非接着状態にある
うちに予熱を加えてから加熱圧着を行なうことを特徴と
するものである。
【0008】上記構成を備えた本発明の製造方法のよう
に、銅箔とPTC発熱素子とが非接着状態にあるうちに
予熱を加えるようにすると、この予熱により、生地に含
まれる水分を蒸発させることが可能となり、また、この
予熱工程が型内で加圧前に成形プレスを一時停止させた
段階で行なわれるために、予熱工程終了後、直ちに加熱
圧縮工程を行なうことが可能となる。
【0009】また、本発明の製造方法は、銅箔でPTC
発熱素子を重ね合わせた(未接着)状態で型内にセット
し、加熱圧着前に予熱する(銅箔とPTC発熱素子を接
着しない)ことで、発熱素子中の水分を除去し、その
後、圧力を加え、加熱圧着するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0011】当該実施例に係る製造方法は、上記図4に
示したように、銅箔2の間にPTC発熱素子3を挟み込
んだPTC面状発熱体1を製造するものである。
【0012】銅箔2は、電極として機能するもので、例
えば以下のようなものである。
【0013】すなわち、肉厚18〜50μm程度の銅箔
の外表面すなわち非接合面に亜鉛層が適宜の肉厚にコー
ティングされており、かつ内表面すなわち接合面にニッ
ケル層および亜鉛層が順次積層して適宜の肉厚にコーテ
ィングされている。この銅箔2はPTC発熱素子3と加
熱圧着されてから、エッチングレジストを塗布してエッ
チング加工される。
【0014】また、PTC発熱素子3は、発熱体層とし
て機能するもので、例えば以下のようなものである。
【0015】すなわち、この発熱素子3は、高分子材料
(例えば、エチレンビニルアセテートコポリマ、エチレ
ンアクリレートコポリマ、ポリオレフィンあるいはこれ
らの配合物等の樹脂、もしくはエチレンプロピレンジエ
ンターポリマあるいはシリコンゴム等の合成ゴム)に導
電性炭素粒子(カーボンブラックあるいはグラファイ
ト)もしくは金属粒子等を導電性物質として適宜の割合
で分散せしめてなる導電性エラストマーである。
【0016】また、当該実施例に係る製造方法は、その
実施に際して、図1に概略を示す加熱圧着用の金型11
を使用する。この金型11は以下のように構成されてい
る。
【0017】すなわち、この金型11は先ず、上型12
および下型13を有しており、型11内に、重ね合わせ
た銅箔2とPTC発熱素子3の生地3’とを入れて上型
12を乗せても、成型プレス(図示せず)による加圧前
には上型12と銅箔2との間に所定の大きさの隙間cが
できるように、上型12を持ち上げるバネ14が設けら
れている。また、この金型11には、生地3’に予熱を
加えるとともに加熱圧着工程で使用される加熱手段(図
示せず)が設けられている。
【0018】上記金型11を用いて面状発熱体1を製造
するに際しては、先ず、上下一対の銅箔2の間にPTC
発熱素子3の生地3’をサンドイッチ状に挟んだ状態で
これらを金型11内にセットする。次いで、図2のグラ
フ図に示すように、成型プレスを作動させて加圧を開始
するが、加圧力が或る程度生じた時点で、その作動を一
時停止させ(図2のA部)、加熱手段を作動させ、型1
1内で生地3’に予熱を加えて、生地3’に含まれてい
る水分を蒸発させる。次いで、成型プレスを再度作動さ
せて加圧を続行し、銅箔2および生地3’を所定の厚さ
となるように加熱圧着し、電極パターン印刷、エッチン
グ等の次工程へ回す。成型温度は170〜220℃程
度、生地3’の予熱時間は10〜30秒程度、加熱圧着
時間は約1〜3分である。
【0019】当該製造方法によれば、以下の作用効果を
奏することが可能である。
【0020】すなわち、加圧前に成型プレスを一時停止
させ、型内で銅箔2とPTC発熱素子3の生地3’とが
接着しない状態で予熱を加えることにより、生地3’に
含まれている水分を蒸発させることが可能である。した
がって、加熱圧着後にPTC発熱素子3内に発泡が発生
するのを抑えることができる。
【0021】また、この予熱工程が型11内で加圧前に
成形プレスを一時停止させた段階で行なわれることか
ら、予熱工程終了後、直ちに加熱圧縮工程を行なうこと
が可能である。したがって、加熱圧着中の生地3’の吸
湿による抵抗値の変化を小さく抑えることができる。
【0022】つぎに、本願発明者らが行なった比較試験
の結果は、以下のとおりである。
【0023】すなわち先ず、生地予熱時間なしでは発泡
不良が発生するために加熱圧着を行なうことができなか
った種類の生地3’を使用して発泡試験を行なったとこ
ろ、下記表1に示すように、生地3’に10秒以上の予
熱を加えることにより、発泡不良を抑えることができる
のを確認することができた。
【表1】
【0024】また、生地の保管場所の湿度と製品の電気
抵抗値との関係を調べたところ、加熱圧着前の「予熱な
し」と「予熱あり」とでは、図3のグラフ図に示すよう
な異なる結果を得た。このグラフ図から分かるように、
高湿度環境下で加熱圧着を行なう場合、「予熱あり」と
することにより、抵抗値の変化を小さくすることができ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0026】すなわち、上記構成を備えた本発明の面状
発熱体の製造方法においては、銅箔とPTC発熱素子の
生地とが非接着状態にあるうちに予熱を加えるために、
生地に含まれる水分を蒸発させることが可能となり、こ
れにより製品に発泡が発生するを抑えることができる。
また、この予熱工程を型内で加圧前に成形プレスを一時
停止させた段階で行なうようにしたために、予熱工程終
了後には直ちに加熱圧縮工程が行なわれ、よって生地に
再度、水分が含まれることがなく、この点からも製品に
発泡が発生するを抑えることができる。したがって、こ
れらのことから製品に変色不良や抵抗値の設定不良が発
生するのを有効に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製造方法の実施に使用す
る加熱圧着用金型の概略断面図
【図2】同金型の作動に係る加圧力と時間の関係を示す
グラフ図
【図3】生地放置湿度と抵抗値の関係を示すグラフ図
【図4】PTC面状発熱体の概略断面図
【図5】(A)および(B)とも同面状発熱体における
発泡発生状態を示す説明図
【符号の説明】
1 面状発熱体 2 銅箔 3 PTC発熱素子 3’生地 4 発泡 4a 入口 5 塩化第二銅 11 金型 12 上型 13 下型 14 バネ c 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅箔(2)によりPTC発熱素子(3)
    の生地(3’)を挟んだ状態で加熱圧着を行なう面状発
    熱体(1)の製造方法において、 加圧前に成形プレスを一時停止させ、型内で前記銅箔
    (2)と生地(3’)とが非接着状態にあるうちに予熱
    を加えてから加熱圧着を行なうことを特徴とする面状発
    熱体の製造方法。
JP37279799A 1999-12-28 1999-12-28 面状発熱体の製造方法 Withdrawn JP2001185332A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107394587A (zh) * 2013-06-24 2017-11-24 株式会社村田制作所 Esd保护装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107394587A (zh) * 2013-06-24 2017-11-24 株式会社村田制作所 Esd保护装置
CN107394587B (zh) * 2013-06-24 2019-05-10 株式会社村田制作所 Esd保护装置

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