JP2001184440A - 物流システム、商品配送方法および物流情報処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商取引における物流費のコスト低減を図り、
ネットワークを利用した商取引における取引者の経済的
負担を抑制する。 【解決手段】 ネットワークより受信した複数の販売者
に対する購入者注文情報にもとづき準備された商品につ
いて作成した販売者出庫情報をネットワークに向けてそ
れぞれ送出する複数の販売者出庫情報送出手段と、購入
者別発送指示情報にもとづいて商品を発送する受注商品
発送手段と、販売者出庫情報にもとづいて購入者別発送
指示情報を作成し、購入者別発送指示情報を受注商品発
送手段に通知する物流情報処理手段とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数の購入
者と複数の販売者との間で取引される商品の円滑な物流
を行うために適用される物流システム、商品配送方法お
よび物流情報処理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットやＶＡＮ（Ｖａｌ
ｕｅ ａｄｄｅｄ ｎｅｔｗｏｒｋ）の普及に伴い、ネ
ットワークの端末を利用して商品の選択や販売先への注
文などを行う地域の枠を越えた商取引が急速に広まりつ
つある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、通信回線を利
用して購入された商品であっても、購入者それぞれの手
元まで配送して届けなければならない。従って、遠方の
商品を購入した場合は、購入者に、通信費とは比較にな
らないほど高コストである物流費による負担が加算され
る。このように、高コストの物流費により購入者や販売
者などの経済的負担が大きくなってしまうという課題が
あった。

【０００４】将来に向けてネットワークを利用した商取
引が急速に普及すると予測されるため、購入者などの経
済的負担は今後増大していくものと考えられる。

【０００５】一方、高コストの物流費が、インターネッ
トなどのネットワークを利用した商取引の速やかな普及
の障害となっているという課題もあった。すなわち、遠
方に適当な価格の良品があっても、購入者が負担しなけ
ればならない物流費の存在により、最終的な取り引きに
結びつかない場合が多い。

【０００６】本発明は上述した問題を解消し、商取引に
おける物流費のコスト低減を図り、ネットワークを利用
した商取引における取引者の経済的負担を抑制するとと
もに、ネットワークを利用した商取引の速やかな普及を
実現することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の物流システムは、ネットワークより受信
した複数の販売者に対する購入者注文情報にもとづき準
備された商品について作成した販売者出庫情報をネット
ワークに向けてそれぞれ送出する複数の販売者出庫情報
送出手段と、購入者別発送指示情報にもとづいて商品を
発送する受注商品発送手段と、販売者出庫情報にもとづ
いて購入者別発送指示情報を作成し、購入者別発送指示
情報を受注商品発送手段に通知する物流情報処理手段と
を含むものである。

【０００８】上記の構成としたことで、購入者別発送指
示情報が作成されて受注商品発送手段に通知されること
から、受注商品発送手段において購入者別発送指示情報
にもとづいて容易に商品の取り分けをすることができ、
配送先毎に一括して梱包し配送することができるため、
梱包回数および配送回数を減らすことができる。従っ
て、販売者側では、商品個数あたりの物流コストを低減
することができ、さらには、商品の出荷管理コストの低
減をも図ることができることから、より低コストで購入
者へ商品を配送することができる。さらに、インターネ
ットなどのネットワークを利用しているため、複数の販
売者から複数の購入者への物流を伴う商取引の際に、ネ
ットワーク上の物流情報処理手段を介して情報をやりと
りすることができ、購入者注文情報を発するネットワー
ク端末を用意するという最小限の投資だけで、梱包回数
および配送回数の低減を図ることができる。このよう
に、商取引における物流費のコスト低減を図ることがで
きるため、ネットワークを利用した商取引における取引
者の経済的負担を抑制することができ、ネットワークを
利用した商取引の速やかな普及に貢献することができ
る。

【０００９】それぞれの販売者出庫情報送出手段は各販
売者側に設けられ、受注商品発送手段は、例えば、各販
売者から出庫された商品を入庫して販売者側に発送する
物流センタに設けられ、物流情報処理手段は、例えば、
ネットワークを介して販売者からの注文情報を受け付け
る注文受付センタに設けられている。

【００１０】また、物流情報処理手段が、購入者注文情
報にもとづいて販売者別注文情報を作成するとともに、
作成された販売者別注文情報をネットワークを介して各
販売者出庫情報送出手段に送出する構成とし、各販売者
出庫情報送出手段は、それぞれ、販売者別注文情報を受
信して、受信した自己に関連する販売者別注文情報にも
とづき準備された商品についての販売者出庫情報をネッ
トワークに向けてそれぞれ送出するものである。

【００１１】上記の構成としたことで、販売者側におい
て、物流情報処理手段により作成されネットワークを介
して受信した販売者別注文情報にもとづいて受注商品の
出庫などの処理を行うことができるため、物流に関する
販売者側の負担を軽減することができる。

【００１２】また、物流情報処理手段は、受信した販売
者出庫情報にもとづいて、準備された商品に関する情報
を、保持されている購入者注文情報から消去するとした
ものである。

【００１３】上記の構成としたことで、物流情報処理手
段が保持している購入者注文情報にアクセスすること
で、未だ発送準備がされていない商品についての情報を
知ることができるため、的確な物流管理を行うことがで
きる。

【００１４】また、物流情報処理手段は、受信した販売
者出庫情報にもとづいて、準備された商品に関する情報
を、保持されている販売者別注文情報から消去するとし
たものである。

【００１５】上記の構成としたことで、物流情報処理手
段が保持している販売者別注文情報にアクセスすること
で、未だ発送準備がされていない商品についての情報を
知ることができるため、的確な物流管理を行うことがで
きる。

【００１６】また、販売者出庫情報には、受注商品発送
手段における在庫情報が含まれるように構成したもので
ある。

【００１７】上記の構成としたことで、受注商品発送手
段に予め保管されている商品を利用することができるた
め、販売者は、受注の都度受注商品発送手段に商品を配
送する必要をなくすことができる。従って、さらに配送
回数を低減することができ、大幅に物流コストの低減を
図ることができる。

【００１８】さらに、物流情報処理手段は、作成された
購入者別発送指示情報をネットワークを介して受注商品
発送手段に通知するとしたものである。

【００１９】上記の構成としたことで、物流情報処理手
段と受注商品発送手段との間の情報のやりとりをネット
ワークを利用して行うことができるため、例えば物流情
報処理手段と受注商品発送手段とが遠隔地にある場合で
あっても物流コストの低減などを図ることができる。

【００２０】また、本発明による物流システムは、異な
る販売者からの商品を注文する購入者からの注文情報を
ネットワークを介して受信した場合に注文情報に含まれ
る商品を各販売者に発注する注文受付センタと、発注に
応じて各販売者から出庫された商品を入庫し各商品を購
入者に対して一括して発送する物流センタとを含む構成
であってもよい。

【００２１】物流システムは、注文受付センタに、物流
センタに入庫した各商品をいずれの購入者に対して発送
するのかを示す購入者別発送指示情報送信手段が設けら
れ、物流センタは、購入者別発送指示情報に応じて入庫
商品の発送先を管理する発送管理手段が設けられている
構成であってもよい。

【００２２】本発明による商品配送方法は、購入者から
の注文をネットワークを介して受け付けて注文に含まれ
る商品を各販売者に発注するステップと、物流センタ
で、発注に応じて各販売者から出庫された各商品を入庫
して購入者に対して一括して発送するステップとを含
む。

【００２３】商品配送方法は、物流センタに入庫した各
商品をいずれの購入者に対して発送するのかを示す購入
者別発送指示情報を物流センタに送信するステップと、
物流センタで、購入者別発送指示情報に従って入庫商品
を仕分けして発送するステップとを含む構成であっても
よい。

【００２４】また、上述の問題を解決するために、本発
明の物流情報処理方法は、複数の販売者に対して作成さ
れて送信された購入者注文情報がネットワークを介して
それぞれ受信され、受信された購入者注文情報にもとづ
き準備された商品についてそれぞれ作成された販売者出
庫情報をネットワークに向けて送出するステップと、販
売者出庫情報にもとづいて購入者別発送指示情報を作成
し、購入者別発送指示情報を受注商品発送手段に通知す
るステップと、購入者別発送指示情報にもとづいて商品
を発送するステップとを含むものである。

【００２５】上記の構成としたことで、購入者別発送指
示情報が作成されて受注商品発送手段に通知されること
から、受注商品発送手段において購入者別発送指示情報
にもとづいて容易に商品の取り分けをすることができ、
配送先毎に一括して梱包し配送することができるため、
梱包回数および配送回数を減らすことができる。従っ
て、販売者側では、商品個数あたりの物流コストを低減
することができ、さらには、商品の出荷管理コストの低
減をも図ることができることから、より低コストで購入
者へ商品を配送することができる。さらに、インターネ
ットなどのネットワークを利用しているため、複数の販
売者から複数の購入者への物流を伴う商取引の際に、ネ
ットワーク上で情報をやりとりすることができ、購入者
注文情報を発するネットワーク端末を用意するという最
小限の投資だけで、梱包回数および配送回数の低減を図
ることができる。このように、商取引における物流費の
コスト低減を図ることができるため、ネットワークを利
用した商取引における取引者の経済的負担を抑制するこ
とができ、ネットワークを利用した商取引の速やかな普
及に貢献することができる。

【００２６】また、購入者注文情報にもとづいて販売者
別注文情報を作成するとともに、作成した販売者別注文
情報をネットワークを介して送出するステップを含み、
購入者注文情報に変えて販売者別注文情報を受信し、受
信した自己に関連する販売者別注文情報にもとづき準備
された商品についてそれぞれ作成した販売者出庫情報を
ネットワークに向けてそれぞれ送出するステップを含む
としたものである。

【００２７】上記の構成としたことで、販売者側におい
て、作成してネットワークを介して受信した販売者別注
文情報にもとづいて受注商品の出庫などの処理を行うこ
とができるため、物流に関する販売者側の負担を軽減す
ることができる。

【００２８】

【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。図１は、本例の物流システムの
構成を示すブロック図である。本例の物流システム１０
は、複数の購入者Ａ，Ｂ，Ｃによりそれぞれ使用される
端末装置２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃと、複数の販売者Ｘ，
Ｙ，Ｚによりそれぞれ使用される端末装置２０Ｘ，２０
Ｙ，２０Ｚと、情報処理センタ３０と、物流センタ４０
とを含む。なお、各端末装置２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ，
２０Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚ、情報処理センタ３０および物
流センタ４０では、インターネットなどのネットワーク
により情報の送受が行われる。なお、本例では、販売者
側および購入者側の端末装置をそれぞれ３つとしている
が、いくつであってもよい。

【００２９】端末装置２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ，２０
Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚには、それぞれ、例えばパーソナル
コンピュータや携帯端末装置、あるいはＥＤＩ（電子デ
ータ交換）を行う基幹業務用サーバコンピュータなどの
情報処理装置が用いられる。

【００３０】各端末装置２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃは、そ
れぞれ、各購入者Ａ，Ｂ，Ｃの指示にもとづいて、購入
者注文情報（各購入者Ａ，Ｂ，Ｃが購入する商品や販売
者が特定された注文情報）をネットワークを介して情報
処理センタ３０に送信する。購入者注文情報は、例え
ば、図４に示すように、購入者に関する情報、注文する
商品に関する情報、および販売者に関する情報を含む。

【００３１】購入者注文情報は、例えば、購入者に関す
る情報、注文する商品に関する情報、および販売者に関
する情報を含む。

【００３２】各端末装置２０Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚは、情
報処理センタ３０から送信される販売者別注文情報（各
端末装置を管理する販売者に対する注文情報であって、
購入者や注文された商品などが特定された注文情報）
を、ネットワークを介してそれぞれ受信する。また、各
端末装置２０Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚは、各販売者Ｘ，Ｙ，
Ｚの指示にもとづいて、物流センタ４０に対して注文さ
れた商品の発送を要求するために、販売者出庫情報を情
報処理センタ３０に送信する。

【００３３】販売者別注文情報は、例えば、注文を受け
た販売者に関する情報、注文を受けた商品に関する情
報、および注文をした購入者に関する情報を含む。

【００３４】情報処理センタ３０は、各端末装置２０
Ａ，２０Ｂ，２０Ｃから受信した購入者注文情報にもと
づいて、販売者別注文情報を作成して各端末装置２０
Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚに送信する。また、情報処理センタ
３０は、各端末装置２０Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚより入力し
た販売者出庫情報にもとづいて、配送先である購入者別
の発送商品を提示するための購入者別発送指示情報を作
成して物流センタ４０に送信する。

【００３５】本例では、情報処理センタ３０は、販売者
出庫情報を受信すると、または作成した購入者別発送指
示情報を送信すると、所持している購入者注文情報から
発送指示のあった商品（発送のための準備ができた商
品）に関する情報を消去する。なお、商品に関する情報
を消去するのではなく、購入者注文情報に含まれる情報
に該当商品に発送指示があった旨を加えるようにしても
よい。また、購入者注文情報ではなく、あるいは購入者
注文情報に加えて、所持している購入者別発送指示情報
から発送指示のあった商品に関する情報を消去するよう
にしてもよい。

【００３６】物流センタ４０では、情報処理センタ３０
から入力した購入者別発送指示情報にもとづいて、販売
者の指示により販売者側から出庫された商品が購入者別
に取り分けられ、梱包される。なお、物流センタ４０
に、例えば注文の多い商品を注文前から予め保管してお
くようにしてもよい。また、物流センタ４０における取
り分けや梱包などの処理については、自動化されたシス
テムにより行われてもよく、あるいは作業者が行うよう
にしてもよい。

【００３７】次に、本例の物流システム１０の動作につ
いて図２〜図７を参照して説明する。図２は、本例の物
流システム１０における商品に関する情報および取引さ
れる商品の流通経路を示すブロック図である。図３は、
本例の物流システム１０における商品に関する情報およ
び商品の流通過程を示すフローチャートである。

【００３８】先ず、各端末装置２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ
は、それぞれ、購入者Ａ，Ｂ，Ｃにより作成された購入
者注文情報を、ネットワークを介して情報処理センタ３
０に送信する（ステップＳ３０１）。

【００３９】端末装置２０Ａから送信される購入者注文
情報は、例えば図４に示すように、本例では、購入者Ａ
により販売者Ｘの販売する商品Ｘ_Ａおよび販売者Ｙの販
売する商品Ｙ_Ａが注文されていることを示す情報であ
る。また、端末装置２０Ｂから送信される購入者注文情
報は、購入者Ｂにより販売者Ｙの販売する商品Ｙ_Ｂおよ
び販売者Ｚの販売する商品Ｚ_Ｂが注文されていることを
示す情報である。さらに、端末装置２０Ｃから送信され
る購入者注文情報は、購入者Ｃにより販売者Ｘの販売す
る商品Ｘ_Ｃおよび販売者Ｚの販売する商品Ｚ_Ｃが注文さ
れている情報である。

【００４０】購入者注文情報を受信すると、情報処理セ
ンタ３０は、販売者別注文情報を作成して、注文のあっ
た各販売者Ｘ，Ｙ，Ｚが管理する各端末装置２０Ｘ，２
０Ｙ，２０Ｚに作成した販売者別注文情報を送信する
（ステップＳ３０２）。

【００４１】販売者別注文情報は、例えば図５に示すよ
うに、販売者Ｘに対しては、購入者Ａから商品Ｘ_Ａにつ
いて、および購入者Ｃから商品Ｘ_Ｃについての注文があ
った旨の情報とされる。また、販売者Ｙに対しては、購
入者Ａから商品Ｙ_Ａについて、および購入者Ｂから商品
Ｙ_Ｂについての注文があった旨の情報とされる。さら
に、販売者Ｚに対しては、購入者Ｂから商品Ｚ_Ｂについ
て、および購入者Ｃから商品Ｚ_Ｃについての注文があっ
た旨の情報とされる。

【００４２】販売者Ｘは、受信した販売者別注文情報に
もとづいて、注文を受けた商品Ｘ_Ａ，Ｘ_Ｃを物流センタ
４０に配送する（ステップＳ３０３）。また、販売者Ｙ
は、受信した販売者別注文情報にもとづいて、注文を受
けた商品Ｙ_Ａ，Ｙ_Ｂを物流センタ４０に配送する（ステ
ップＳ３０３）。なお、本例では、販売者Ｚの販売する
商品Ｚ_Ｂ，Ｚ_Ｃが予め物流センタ４０に保管されている
ため、販売者Ｚは、受注した商品Ｚ_Ｂ，Ｚ_Ｃを物流セン
タ４０に配送する必要はない。

【００４３】また、各端末装置２０Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚ
は、それぞれ、販売者Ｘ，Ｙ，Ｚのにより作成された販
売者出庫情報を、ネットワークを介して情報処理センタ
３０に送信する（ステップＳ３０３）。販売者出庫情報
には、例えば図６に示すように、発送指示を行った販売
者に関する情報、発送指示を行う商品に関する情報、販
売者側における商品の出庫状況（出庫済、物流センタ４
０に向けて配送中、物流センタ４０に在庫あり、などの
情報）、および最終的な配送先である購入者に関する情
報が含まれる。

【００４４】販売者出庫情報を受信すると、情報処理セ
ンタ３０は、本例では、保持している購入者注文情報お
よび販売者別注文情報から、発送指示を受けた商品（例
えば、出庫済み、あるいは在庫ありとの通知を受けた商
品）に関する情報を消去する。そして、情報処理センタ
３０は、受信した販売者出庫情報にもとづいて、購入者
別発送指示情報を物流センタ４０に送信する（ステップ
Ｓ３０４）。

【００４５】購入者別発送指示情報は、例えば図７に示
すように、配送する商品に関する情報や販売者に関する
情報などが、最終的な配送先である購入者Ａ，Ｂ，Ｃ毎
に整理されている。購入者別発送指示情報は、図７に示
すように、購入者Ａに対して、販売者Ｘの販売する商品
Ｘ_Ａおよび販売者Ｙの販売する商品Ｙ_Ａを配送するよう
要求するための情報である。また、購入者Ｂに対して、
販売者Ｙの販売する商品Ｙ_Ｂおよび販売者Ｚの販売する
商品Ｚ_Ｂを配送するよう要求するための情報である。さ
らに、購入者Ｃに対して、販売者Ｘの販売する商品Ｘ_Ｃ
および販売者Ｚの販売する商品Ｚ_Ｃを配送するよう要求
するための情報である。

【００４６】購入者別発送指示情報を受信すると、物流
センタ４０では、発送指示に従い、納品された商品
Ｘ_Ａ，Ｙ_Ａ，Ｙ_Ｂ，Ｚ_Ｂおよび在庫として例えば倉庫内
に保管されている商品Ｘ_Ｃ，Ｚ_Ｃが、配送先（購入者）
毎に取り分けられる。各商品が取り分けられると、物流
センタ４０において配送先毎に梱包される。そして、物
流センタ４０において、梱包された各商品が各購入者
Ａ，Ｂ，Ｃに向けて発送される（ステップＳ３０５）。
なお、物流センタ４０には、購入者別発送指示情報に応
じて入庫商品の発送先を管理する発送管理手段が設けら
れている。作業者は、例えば、発送管理手段が表示する
情報に応じて作業を行うことができる。

【００４７】以上説明したように購入者別発送指示情報
を作成して物流センタ４０に送信する構成としたこと
で、物流センタ４０にて、購入者別発送指示情報にもと
づいて容易に商品の取り分けをすることができ、配送先
毎に一括して梱包し配送することができるため、梱包回
数および配送回数を減らすことができる。従って、販売
者側では、商品個数あたりの物流コストを低減すること
ができ、さらには、商品の出荷管理コストの低減をも図
ることができることから、より低コストで購入者へ商品
を配送することができる。

【００４８】なお、配送回数の低減度合について具体的
に説明すると、例えば各購入者が、それぞれ全販売者に
対して注文を行った場合には、個別配送であれば全体の
配送回数（各販売者から物流センタ４０への出庫配送回
数、および物流センタ４０から各購入者への配送回数）
は購入者数と販売者数の乗数となる。一方、本例の物流
システム１０によれば、全体の配送回数は購入者数と販
売者数との和の数だけとなり大幅に低減されている。さ
らに、本例では、物流センタ４０に在庫を用意しておく
構成としており、受注の度に物流センタ４０へ商品を出
庫配送する負担を軽減しているため、各販売者から物流
センタ４０への配送回数の低減をも図ることができ、全
体の配送回数は購入者数に近い値とすることができるた
め、販売者の出荷コストの抑制することができる。

【００４９】また、上述したようにインターネットなど
のネットワークを利用して物流システム１０を構成した
ことで、複数の販売者から複数の購入者への物流を伴う
商取引の際に、ネットワーク上の情報処理センタ３０と
物流センタ４０を介して情報をやりとりするようにする
ことができ、ネットワーク端末を用意するという最小限
の投資だけで、梱包回数および配送回数の低減を図るこ
とができる。

【００５０】また、上述したようにネットワークを介し
て全ての注文情報を取り持つ情報処理センタ３０が、物
流センタ４０と販売者との間でやりとりされる情報を処
理が容易となるよう修正を加えるなどして両者を仲介す
る構成としたことで、簡単に複数の販売者の商品を取り
分けて複数の購入者に配送することが実現できる物流サ
ービスを提供することができる。また、ユーザは、この
物流サービスをネットワーク端末という最小限の投資で
利用することができる。

【００５１】このように、商取引における物流費のコス
ト低減を図ることができるため、ネットワークを利用し
た商取引における取引者の経済的負担を抑制することが
でき、ネットワークを利用した商取引の速やかな普及に
貢献することができる。

【００５２】また、上述したように物流センタ４０に予
め商品を保管しておく構成としたことで、販売者は、受
注の都度商品を物流センタ４０に配送する必要をなくす
ことができるため、さらに配送回数を低減することがで
き、さらに物流コストの低減を図ることができる。

【００５３】さらに、上述したように情報処理センタ３
０が販売者出庫情報にもとづいて、発送指示を受けた商
品に関する情報を、購入者注文情報（販売者別注文情
報）から消去する構成としたことで、情報処理センタ３
０にアクセスすることで、未だ発送指示がされていない
商品についての情報を知ることができるため、的確な物
流管理を行うことができる。

【００５４】なお、上述した一実施の形態では、情報処
理センタ３０と物流センタ４０との間で、ネットワーク
を介して購入者別発送指示情報の送受を行っていたが、
例えば物流センタ４０内に情報処理センタ３０を有する
構成として、購入者別発送指示情報を例えば表示装置な
どに直接表示して報知させるようにしてもよい。また、
上述した一実施の形態では、販売者側は、購入者別注文
情報にもとづいて出庫などの対応をとるようにしていた
が、購入者注文情報を直接受けて購入者注文情報にもと
づいて対応をとるようにしてもよいことは勿論である。

【００５５】また、上述した一実施の形態では、物流セ
ンタ４０が一個所である構成としていたが、情報処理セ
ンタ３０が管理する複数の物流センタを設ける構成とし
てもよい。この場合、情報処理センタ３０が、例えば販
売者あるいは購入者の所在地などにより、どの物流セン
タから配送するかなどの情報を有するようにしておくよ
うにすればよい。

【００５６】

【発明の効果】以上のように、本発明の物流システム
は、ネットワークより受信した複数の販売者に対する購
入者注文情報にもとづき準備された商品について作成し
た販売者出庫情報をネットワークに向けてそれぞれ送出
する複数の販売者出庫情報送出手段と、購入者別発送指
示情報にもとづいて商品を発送する受注商品発送手段
と、販売者出庫情報にもとづいて購入者別発送指示情報
を作成し、購入者別発送指示情報を受注商品発送手段に
通知する物流情報処理手段とを含むものであるため、購
入者別発送指示情報が作成されて受注商品発送手段に通
知されることから、受注商品発送手段において購入者別
発送指示情報にもとづいて容易に商品の取り分けをする
ことができ、配送先毎に一括して梱包し配送することが
できるため、梱包回数および配送回数を減らすことがで
きる。従って、販売者側では、商品個数あたりの物流コ
ストを低減することができ、さらには、商品の出荷管理
コストの低減をも図ることができることから、より低コ
ストで購入者へ商品を配送することができる。さらに、
インターネットなどのネットワークを利用しているた
め、複数の販売者から複数の購入者への物流を伴う商取
引の際に、ネットワーク上の物流情報処理手段を介して
情報をやりとりすることができ、購入者注文情報を発す
るネットワーク端末を用意するという最小限の投資だけ
で、梱包回数および配送回数の低減を図ることができ
る。このように、商取引における物流費のコスト低減を
図ることができるため、ネットワークを利用した商取引
における取引者の経済的負担を抑制することができ、ネ
ットワークを利用した商取引の速やかな普及に貢献する
ことができる。

【００５７】物流情報処理手段が、購入者注文情報にも
とづいて販売者別注文情報を作成するとともに、作成さ
れた販売者別注文情報をネットワークを介して各販売者
出庫情報送出手段に送出する構成とし、各販売者出庫情
報送出手段は、それぞれ、購入者注文情報に変えて販売
者別注文情報を受信して、受信した自己に関連する販売
者別注文情報にもとづき準備された商品についての販売
者出庫情報をネットワークに向けてそれぞれ送出するも
のであるとした場合には、販売者側において、物流情報
処理手段により作成されネットワークを介して受信した
販売者別注文情報にもとづいて受注商品の出庫などの処
理を行うことができるため、物流に関する販売者側の負
担を軽減することができる。

【００５８】物流情報処理手段は、受信した販売者出庫
情報にもとづいて、準備された商品に関する情報を、保
持されている購入者注文情報から消去するとした場合に
は、物流情報処理手段が保持している購入者注文情報に
アクセスすることで、未だ発送準備がされていない商品
についての情報を知ることができるため、的確な物流管
理を行うことができる。

【００５９】物流情報処理手段は、受信した販売者出庫
情報にもとづいて、準備された商品に関する情報を、保
持されている販売者別注文情報から消去するとした場合
には、物流情報処理手段が保持している販売者別注文情
報にアクセスすることで、未だ発送準備がされていない
商品についての情報を知ることができるため、的確な物
流管理を行うことができる。

【００６０】販売者出庫情報には、受注商品発送手段に
おける在庫情報が含まれるとした場合には、受注商品発
送手段に予め保管されている商品を利用することができ
るため、販売者は、受注の都度受注商品発送手段に商品
を配送する必要をなくすことができる。従って、さらに
配送回数を低減することができ、大幅に物流コストの低
減を図ることができる。

【００６１】物流情報処理手段は、作成された購入者別
発送指示情報をネットワークを介して受注商品発送手段
に通知するとした場合には、物流情報処理手段と受注商
品発送手段との間の情報のやりとりをネットワークを利
用して行うことができるため、例えば物流情報処理手段
と受注商品発送手段とが遠隔地にある場合であっても物
流コストの低減などを図ることができる。

【００６２】本発明による商品配送方法は、購入者から
の注文をネットワークを介して受け付けて注文に含まれ
る商品を各販売者に発注するステップと、物流センタ
で、発注に応じて各販売者から出庫された各商品を入庫
して購入者に対して一括して発送するステップとを含む
構成になっているので、購入者が一の注文で発注した各
商品が物流センタからまとめて配送される。その結果、
物流費を低減することができる。

【００６３】また、本発明の物流情報処理方法は、複数
の販売者に対して作成されて送信された購入者注文情報
がネットワークを介してそれぞれ受信され、受信された
購入者注文情報にもとづき準備された商品についてそれ
ぞれ作成された販売者出庫情報をネットワークに向けて
送出するステップと、販売者出庫情報にもとづいて購入
者別発送指示情報を作成し、購入者別発送指示情報を受
注商品発送手段に通知するステップと、購入者別発送指
示情報にもとづいて商品を発送するステップとを含むも
のであるため、購入者別発送指示情報が作成されて受注
商品発送手段に通知されることから、受注商品発送手段
において購入者別発送指示情報にもとづいて容易に商品
の取り分けをすることができ、配送先毎に一括して梱包
し配送することができるため、梱包回数および配送回数
を減らすことができる。従って、販売者側では、商品個
数あたりの物流コストを低減することができ、さらに
は、商品の出荷管理コストの低減をも図ることができる
ことから、より低コストで購入者へ商品を配送すること
ができる。さらに、インターネットなどのネットワーク
を利用しているため、複数の販売者から複数の購入者へ
の物流を伴う商取引の際に、ネットワーク上で情報をや
りとりすることができ、購入者注文情報を発するネット
ワーク端末を用意するという最小限の投資だけで、梱包
回数および配送回数の低減を図ることができる。このよ
うに、商取引における物流費のコスト低減を図ることが
できるため、ネットワークを利用した商取引における取
引者の経済的負担を抑制することができ、ネットワーク
を利用した商取引の速やかな普及に貢献することができ
る。

【００６４】購入者注文情報にもとづいて販売者別注文
情報を作成するとともに、作成した販売者別注文情報を
ネットワークを介して送出するステップを含み、購入者
注文情報に変えて販売者別注文情報を受信し、受信した
自己に関連する販売者別注文情報にもとづき準備された
商品についてそれぞれ作成した販売者出庫情報をネット
ワークに向けてそれぞれ送出するステップを含むとした
場合には、販売者側において、作成してネットワークを
介して受信した販売者別注文情報にもとづいて受注商品
の出庫などの処理を行うことができるため、物流に関す
る販売者側の負担を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施の形態における物流システム
の構成の例を示すブロック図である。

【図２】 本発明の一実施の形態における物流システム
において商品に関する情報および取引される商品の流通
経路の例を示すブロック図である。

【図３】 本発明の一実施の形態における物流システム
において商品に関する情報および商品の流通過程を示す
フローチャートである。

【図４】 本発明の一実施の形態における購入者注文情
報の内容の例を示す説明図である。

【図５】 本発明の一実施の形態における販売者別注文
情報の内容の例を示す説明図である。

【図６】 本発明の一実施の形態における販売者出庫情
報の内容の例を示す説明図である。

【図７】 本発明の一実施の形態における購入者別発送
指示情報の内容の例を示す説明図である。

【符号の説明】

１０ 物流システム ２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ 端末装置（購入者側） ２０Ｘ，２０Ｙ，２０Ｚ 端末装置（販売者側） ３０ 情報処理センタ（物流情報処理手段） ４０ 物流センタ（受注商品発送手段）

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークより受信した販売者に対す
   る購入者注文情報にもとづき準備された商品について作
   成した販売者出庫情報をネットワークに向けてそれぞれ
   送出する複数の販売者出庫情報送出手段と、 購入者別発送指示情報にもとづいて商品を発送する受注
   商品発送手段と、 上記販売者出庫情報にもとづいて上記購入者別発送指示
   情報を作成し、上記購入者別発送指示情報を上記受注商
   品発送手段に通知する物流情報処理手段と、 を含む物流システム。
2. 【請求項２】 それぞれの販売者出庫情報送出手段は、
   各販売者側に設けられ、 受注商品発送手段は、各販売者から出庫された商品を入
   庫して販売者側に発送する物流センタに設けられ、 物流情報処理手段は、ネットワークを介して販売者から
   の注文情報を受け付ける注文受付センタに設けられてい
   る請求項１記載の物流システム。
3. 【請求項３】 物流情報処理手段が、購入者注文情報に
   もとづいて販売者別注文情報を作成するとともに、作成
   された上記販売者別注文情報をネットワークを介して各
   販売者出庫情報送出手段に送出する構成とし、 上記各販売者出庫情報送出手段は、それぞれ、上記販売
   者別注文情報を受信して、受信した自己に関連する上記
   販売者別注文情報にもとづき準備された商品についての
   販売者出庫情報をネットワークに向けてそれぞれ送出す
   る請求項１または請求項２記載の物流システム。
4. 【請求項４】 物流情報処理手段は、受信した販売者出
   庫情報にもとづいて、準備された商品に関する情報を、
   保持している購入者注文情報から消去する請求項３記載
   の物流システム。
5. 【請求項５】 物流情報処理手段は、受信した販売者出
   庫情報にもとづいて、準備された商品に関する情報を、
   保持している販売者別注文情報から消去する請求項３ま
   たは請求項４記載の物流システム。
6. 【請求項６】 販売者出庫情報には、受注商品発送手段
   における在庫情報が含まれる請求項１ないし請求項５記
   載の物流システム。
7. 【請求項７】 物流情報処理手段は、作成された購入者
   別発送指示情報をネットワークを介して受注商品発送手
   段に通知する請求項１ないし請求項６記載の物流システ
   ム。
8. 【請求項８】 異なる販売者からの商品を注文する購入
   者からの注文情報をネットワークを介して受信した場合
   に注文情報に含まれる商品を各販売者に発注する注文受
   付センタと、 発注に応じて各販売者から出庫された商品を入庫し各商
   品を上記購入者に対して一括して発送する物流センタと
   を含む物流システム。
9. 【請求項９】 注文受付センタには、物流センタに入庫
   した各商品をいずれの購入者に対して発送するのかを示
   す購入者別発送指示情報送信手段が設けられ、 物流センタには、購入者別発送指示情報に応じて入庫商
   品の発送先を管理する発送管理手段が設けられている請
   求項８記載の物流システム。
10. 【請求項１０】 購入者からの注文をネットワークを介
    して受け付けて注文に含まれる商品を各販売者に発注
    し、 物流センタで、発注に応じて各販売者から出庫された各
    商品を入庫して上記購入者に対して一括して発送する商
    品配送方法。
11. 【請求項１１】 物流センタに入庫した各商品をいずれ
    の購入者に対して発送するのかを示す購入者別発送指示
    情報を物流センタに送信し、 物流センタでは、上記購入者別発送指示情報に従って入
    庫商品を仕分けして発送する請求項１０記載の商品配送
    方法。
12. 【請求項１２】 複数の販売者に対して作成されて送信
    された購入者注文情報がネットワークを介してそれぞれ
    受信され、受信された上記購入者注文情報にもとづき準
    備された商品についてそれぞれ作成された販売者出庫情
    報をネットワークに向けて送出するステップと、 上記販売者出庫情報にもとづいて購入者別発送指示情報
    を作成し、上記購入者別発送指示情報を受注商品発送手
    段に通知するステップと、 上記購入者別発送指示情報にもとづいて商品を発送する
    ステップとを含む物流情報処理方法。
13. 【請求項１３】 購入者注文情報にもとづいて販売者別
    注文情報を作成するとともに、作成した上記販売者別注
    文情報をネットワークを介して送出するステップを含
    み、 上記購入者注文情報に変えて上記販売者別注文情報を受
    信し、受信した自己に関連する上記販売者別注文情報に
    もとづき準備された商品についてそれぞれ作成した販売
    者出庫情報をネットワークに向けてそれぞれ送出するス
    テップを含む請求項１２記載の物流情報処理方法。