JP2001184035A - 液晶表示システム及び電源供給方法 - Google Patents

液晶表示システム及び電源供給方法

Info

Publication number
JP2001184035A
JP2001184035A JP2000332494A JP2000332494A JP2001184035A JP 2001184035 A JP2001184035 A JP 2001184035A JP 2000332494 A JP2000332494 A JP 2000332494A JP 2000332494 A JP2000332494 A JP 2000332494A JP 2001184035 A JP2001184035 A JP 2001184035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage
supply voltage
driver
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000332494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3614100B2 (ja
Inventor
Satoru Ito
悟 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000332494A priority Critical patent/JP3614100B2/ja
Publication of JP2001184035A publication Critical patent/JP2001184035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3614100B2 publication Critical patent/JP3614100B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示の品質を低めることなく、その消費
電力を低く抑えることができる液晶表示システム及び電
源供給方法を提供すること。 【解決手段】 負の負荷が支配的である電源電圧につい
てはP型オペアンプ76、77によりインピーダンス変
換し、正の負荷が支配的である電源電圧についてはN型
オペアンプ80によりインピーダンス変換し、正負共に
同等の負荷が支配的な電源電圧についてはPN切り替え
型オペアンプ78、79によりインピーダンス変換す
る。電源供給部は、信号ドライバに対して狭い電源電圧
範囲を有する同極性の電源電圧群V11、VC1、V1
2を供給し、走査ドライバに対して、広い電源電圧範囲
を有する同極性の電源電圧群V10、VC2、V15を
供給する。そして、中心電圧VC1、VC2は等しくな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号ドライバ(信
号電極駆動回路)と走査ドライバ(走査電極駆動回路)
とを含む液晶表示システムにおける電源供給手法に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来の液晶駆動技術の1つとして、電圧平
均化法による液晶駆動手法が知られている。この液晶駆
動手法においては、走査電極を1ラインずつ順次選択し
て走査電圧を印加すると共に、選択された走査電極上の
各画素がオンかオフかによりそれに応じた信号電圧を各
信号電極に印加することにより液晶駆動を行う。
【0003】図19には、電圧平均化法を用いた場合の
電源電圧の電位関係が示される。V0、V1、V2、V
3、V4、V5は、電圧平均化法で用いられる液晶駆動
用の電源電圧群であり、V0、V2、V3、V5は信号
ドライバに供給され、V0、V1、V4、V5は走査ド
ライバに供給される。これらの電源電圧の電位の関係は
V0≧V1≧V2≧V3≧V4≧V5となっている。G
NDは、信号ドライバ、走査ドライバ、及び、これらの
信号ドライバ、走査ドライバを制御する制御部(システ
ム側)に共通のグランドである。また、VDはおよそ3
〜5Vのロジック電源電圧であり、このVDも信号ドラ
イバ、走査ドライバ、制御部に共通のロジック電源電圧
となっている。このため、制御部から出力される制御信
号を、信号ドライバ、走査ドライバに直結することがで
きる。図19では、液晶駆動電圧のうち最低電位である
V5とグランド電位GNDとを同電位にしており、また
液晶駆動電圧のうち最高電位であるV0とVDDHとを
同電位にしている。図19から、明らかなように信号ド
ライバに与えられる電源電圧群V0、V2、V3、V5
の電源電圧範囲A1と、走査ドライバに与えられる電源
電圧群V0、V1、V4、V5の電源電圧範囲A2とは
等しくなっていた。
【0004】また、電圧平均化法を用いた従来の液晶表
示システムでは、ディスプレイオフまたは、LCDオフ
と呼ばれる機能が知られている。この機能は、液晶素子
に印加される電圧を強制的に”0”にするものである。
これにより、ドライバの出力電圧が不定となる電源投入
後の一定期間に液晶に電圧が印加されないようにするこ
とができる。また、液晶表示システムの電源をオン状態
にしたままで液晶素子に印加される電圧を”0”にし、
表示を消すと同時にパワーセーブを行うことが可能とな
る。電圧平均化法を用いた従来のドライバにおけるディ
スプレイオフ機能は、走査ドライバ、信号ドライバ、制
御部(システム側)の共通電位であるV5(=GND)
を、信号ドライバと走査ドライバから同時に出力し、液
晶素子に印加される電圧を”0”にすることで実現して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、nラ
インを同時に選択駆動する複数ライン同時選択(Multip
le Lines Selection)駆動手法が提案されている。複数
ライン同時選択駆動手法については、特願平5−515
531、特願平5−152533において本出願人によ
り説明されている。この手法によれば、従来より高速応
答でありながらコントラストが高くチラツキの少ない液
晶表示システムを実現できる。そして、従来の1ライン
ずつ選択して駆動する手法である電圧平均化法と同じオ
ン/オフ比を実現した上で、信号ドライバの駆動電圧を
低く抑えることができる。これにより、信号ドライバを
製造する半導体プロセスとしてより低耐圧の製造プロセ
スを採用することが可能となり、信号ドライバの集積度
を高めチップを小面積化することが可能となる。これ
は、信号ドライバの高性能化、コストダウンにつなが
る。
【0006】しかしながら、この複数ライン同時選択駆
動手法では、走査ドライバについては、従来と同等の高
い駆動電圧が必要であり、信号ドライバと走査ドライバ
とで駆動電圧の範囲が異なる。このため、信号ドライバ
と走査ドライバに供給する電源電圧の範囲も異ならせる
必要があり、従来の電源供給手法の考え方をそのままで
は適用できないという問題がある。
【0007】また、液晶パネルを構成する液晶素子、ド
ライバ等を構成する半導体デバイスには、製造プロセス
の変動等を原因とする特性のバラツキの問題がある。こ
のため、液晶表示システムを工場において組み立てた
後、信号電極、走査電極に印加される駆動電圧の値を最
適にする調整作業が必要になる。また、液晶表示システ
ムには、液晶表示のコントラスト調整が可能なものがあ
り、このコントラスト調整は信号電極、走査電極に印加
される駆動電圧を調整することにより実現される。この
ように、液晶表示システムにおいては、駆動電圧の最適
化、あるいはコントラスト調整を行うために、駆動電圧
を調整する機能が必要となる。しかしながら、複数ライ
ン同時選択駆動手法では、上記したように信号ドライバ
と走査ドライバに供給する電源電圧の範囲を異ならせる
必要があり、従来の電圧平均化法の液晶表示システムで
用いられた駆動電圧の調整手法をそのままでは適用でき
ないという問題がある。
【0008】また、電圧平均化法を用いた従来の液晶ド
ライバでは、信号ドライと走査ドライバの出力を、共に
低電位側(あるいは高電位側)の電源電圧V5(=GN
D)レベルに設定することでディスプレイオフ機能を実
現していた。しかし、信号ドライバと走査ドライバの駆
動電圧範囲が異なる場合には、低電位側の電源電圧は一
致しないため、液晶にかかる電圧を”0”にすることが
できず、ディスプレイオフ機能を実現できないという問
題がある。
【0009】また、液晶表示システムには、液晶表示の
品質を低めることなく、その消費電力を低く抑えなけれ
ばならないという課題がある。
【0010】本発明は、以上に述べたような課題を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、インピーダンス変換を行うオペアンプの種類を各電
源電圧毎に異ならせることにより、液晶表示の品質を低
めることなく、オペアンプで消費される消費電力を低く
抑えることができる電源供給手法を提供することにあ
る。
【0011】また本発明の他の目的は、走査ドライバ、
信号ドライバに与える電源電圧の範囲が異なる場合に最
適な電源供給手法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、表示画素がマトリクス状に配置されると
ともに複数の信号電極及び走査電極が交差して配置され
るマトリクスパネルの前記信号電極に対して駆動電圧を
印加する信号ドライバと、前記走査電極に対して駆動電
圧を印加する走査ドライバと、前記信号ドライバと前記
走査ドライバに対して電源電圧を供給する電源供給手段
とを含む液晶表示システムであって、前記電源供給手段
が、第1の電源電圧範囲を有する同極性の第1の電源電
圧群を前記信号ドライバ又は前記走査ドライバの中の一
方のドライバに対して供給する手段と、前記第1の電源
電圧範囲よりも広い第2の電源電圧範囲を有する同極性
の第2の電源電圧群を前記一方とは異なる他方のドライ
バに対して供給する手段と、前記第1の電源電圧範囲の
中心電圧である第1の中心電圧と、前記第2の電源電圧
範囲の中心電圧である第2の中心電圧とを同一にする手
段とを含むことを特徴とする。
【0013】本発明によれば、信号ドライバ、走査ドラ
イバの中の一方のドライバに対して電源電圧範囲が狭い
同極性の第1の電源電圧群が与えられ、他方のドライバ
に対して電源電圧範囲が広い同極性の第2の電源電圧群
が与えられる。そして、これらの電源電圧範囲の中心電
圧が等しくなるように電源電圧が供給される。本発明に
よれば、電源電圧群は同極性になっているため、電源電
圧群の各電圧値を簡易な構成の調整手段により調整でき
る。そして、電圧調整を行った場合において、電源電圧
が中心電圧に対して正極性側、負極性側にあるかに関わ
らず、電源電圧の電圧比を正確に保つことが可能とな
る。
【0014】また、本発明は、前記電源供給手段が、固
定電位と液晶駆動電圧生成用の基準電位との間を分割し
分割端子に分割電圧を生成することで前記第1、第2の
電源電圧群を生成する手段と、1の前記分割端子に生成
される分割電圧に基づき前記第1、第2の中心電圧を生
成することで前記第1、第2の中心電圧を同一にする手
段とを含むことを特徴とする。
【0015】本発明によれば、抵抗、トランジスタ等を
用いた簡易な構成の電圧分割手段を用いて、第1、第2
の電源電圧群を生成できる。また、1の分割端子に生成
される分割電圧に基づき第1、第2の中心電圧を生成す
るという簡易な構成で、第1、第2の中心電圧を同一に
することができる。
【0016】また、本発明は、前記液晶駆動電圧生成用
の基準電位の値を調整することで前記分割電圧の値を調
整し前記第1、第2の電源電圧群の電圧値を調整する手
段を含むことを特徴とする。
【0017】本発明によれば、液晶駆動電圧生成用の基
準電位の値を調整するという簡易な手法で、正確な電圧
分割比を保ちながら第1、第2の電源電圧群の電圧値を
調整できる。
【0018】また、本発明は、前記電源供給手段が、前
記第1の電源電圧範囲内の電圧を前記第1の電源電圧群
が供給される前記一方のドライバのロジック電源電圧と
して供給する手段を含むことを特徴とする。
【0019】本発明によれば、電源電圧範囲の狭い第1
の電源電圧群が供給される一方のドライバのロジック電
源電圧が、第1の電源電圧範囲内に設定される。これに
より、一方のドライバに内蔵されるロジック回路を動作
させるために、一方のドライバの動作電源電圧幅を広く
する必要が無くなり、一方のドライバの動作電源電圧の
幅を狭くすることが可能となる。
【0020】また、本発明は、前記第1の電源電圧群が
供給される前記一方のドライバの低電位側又は高電位側
の固定電位電源と、前記第2の電源電圧群が供給される
前記他方のドライバの低電位側又は高電位側の固定電位
電源とが分離されていることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、一方のドライバの固定電
位電源と他方のドライバの固定電位電源とが分離され
る。これにより、狭い電源電圧群が与えられる一方のド
ライバの動作電源電圧幅を、他方のドライバの動作電源
電圧幅に併せて広くする必要がなくなり、一方のドライ
バの動作電源電圧の幅を狭くすることが可能となる。
【0022】また、本発明は、前記信号ドライバ及び前
記走査ドライバに対して少なくとも制御信号を出力する
手段を含み、前記第1の電源電圧群が供給される前記一
方のドライバに対して出力される制御信号の電位レベル
を、前記第1の電源電圧範囲内のレベルに変換する電位
変換手段を含むことを特徴とする。
【0023】本発明によれば、制御信号等は電位レベル
が変換されて一方のドライバ内に入力される。これによ
り、狭い電源電圧範囲で動作する一方のドライバに対し
て正常に制御信号等を伝達することが可能となる。
【0024】また、本発明は、前記電位変換手段が、直
流成分をカットするための容量結合キャパシタを含むこ
とを特徴とする。
【0025】本発明によれば、容量結合キャパシタによ
り、制御信号の変化量のみを取り出すことができ、電位
レベルの変換が容易となる。
【0026】また、本発明は、所定の外部信号が入力さ
れた場合に、前記信号ドライバ及び前記走査ドライバか
ら出力される前記駆動電圧を、前記第1、第2の中心電
圧と同一電圧に設定する手段を含むことを特徴とする。
【0027】本発明によれば、ディスプレイオフ信号等
の外部信号が入力された場合に、信号ドライバ及び走査
ドライバの出力電圧が同一電圧、即ち同一の中心電圧に
なる。これにより、液晶素子に印加される電圧を”0”
にすることができ、例えば液晶表示におけるディスプレ
イオフ機能等を実現することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面に基づいて説明する。
【0029】(第1の実施例) 1.全体構成の説明 図1は、第1の実施例に係る液晶表示システムの全体構
成を示すブロック図である。本実施例は制御部(システ
ム側)1、信号ドライバ2、走査ドライバ3、液晶パネ
ル4、電源供給部5、複数の電位変換部6を含む。ここ
で制御部1は、信号ドライバ2及び走査ドライバ3に対
して制御信号、信号データ、走査データを出力するもの
である。信号ドライバ2は、制御部1からの制御信号及
び信号データに基づき液晶パネル4の信号電極に対して
駆動電圧10を出力する。走査ドライバ3は、制御部1
からの制御信号及び走査データに基づき液晶パネル4の
走査電極に対して駆動電圧11を出力する。液晶パネル
4は、複数の信号電極、これに交差する走査電極、交差
領域に配置される液晶素子を有し、信号ドライバ2、走
査ドライバ3の駆動により表示動作を行う。電源供給部
5は、制御部1から供給される液晶駆動電圧生成の基準
となる電圧VLCDに基づき、信号ドライバ2及び走査
ドライバ3に対して供給する電源電圧群を生成する。電
位変換部6は、容量結合キャパシタ(コンデンサ)1
2、DCレベル伝達部58を含み、制御部1からの制御
信号、信号データ、走査データの電位レベルを変換する
ものである。
【0030】制御部1から信号ドライバ2に対しては、
液晶パネルのディスプレイオフを行うためのDOFF信
号、液晶の交流駆動を行うためのFR信号、ラッチパル
スであるLP信号、データ転送クロックであるtX信
号、2ビットのデータ信号であるDXm信号、サンプリ
ングスタート信号であるST信号が出力される。この場
合、本実施例では、制御部1のグランド電位GND、ロ
ジック電位VDは信号ドライバ2に供給されない。即
ち、制御部1と信号ドライバ2とでは、最も低電位側に
ある基準電位(制御部1におけるGND、信号ドライバ
2におけるVS1)及びロジック電位(制御部1におけ
るVD、信号ドライバ2におけるVD1)が共通化され
ていない。
【0031】制御部1から走査ドライバ3に対しては、
DOFF信号、FR信号、データ転送クロックであるt
Y信号、2ビット×2ラインの走査データであるDYn
m信号が出力される。また、本実施例では、制御部1の
グランド電位GND、ロジック電位VDが走査ドライバ
3に供給されている。即ち、制御部1と走査ドライバ3
とでは、最も低電位側にある基準電位GND及びロジッ
ク電位VDが共通化されている。
【0032】電源供給部5には、液晶駆動電圧の生成の
基準となるVLCDが入力される。そして、信号ドライ
バ2に対して、V11、VC1(=VC)、V12、V
D1、VS1の電源電圧群を供給し、走査ドライバ3に
対してV10、VC2(=VC)、V15の電源電圧群
を供給している。
【0033】2.電源供給部の説明 図2には、電源供給部5の構成の一例が示され、図3に
は、この電源供給部5から供給される電源電圧群V1
1、VC、V12、VD1、VS1、V10、VC、V
15及び制御部1から供給される電源電圧群VD、GN
Dの電位の関係が示される。電源供給部5は、電源電圧
調整のための可変抵抗70と、直列接続された抵抗7
1、72、73、74、75により複数ライン同時選択
駆動手法に必要な複数の電圧を生成する電圧分割部90
と、電圧分割部90の分割端子に生成された電圧をイン
ピーダンス変換するボルテージフォロア接続のオペアン
プ76、77、78、79、80とを含む。ここで、V
10(=VDDH)、V11にはP型オペアンプ76、
77が接続され、VC、VD1にはPN切り替え型オペ
アンプ78、79が接続され、V12(=VS1)には
N型オペアンプ80が接続される。ここでP型オペアン
プ76、77では、図4(A)に示すように、差動部2
06の出力210が、駆動部200内のP型駆動トラン
ジスタ204に入力される。一方、N型オペアンプ80
では、図4(B)に示すように、差動部206の出力2
10は、駆動部201内のN型駆動トランジスタ212
に入力される。1フレーム内において液晶素子からオペ
アンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が負とな
る電源電圧(負の負荷が支配的である電源電圧)につい
ては、P型オペアンプによりインピーダンス変換が行わ
れる。また、1フレーム内において液晶素子からオペア
ンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が正となる
電源電圧(正の負荷が支配的である電源電圧)について
は、N型オペアンプによりインピーダンス変換が行われ
る。また、正負共に同等の負荷が支配的な電源電圧につ
いてはPN切り替え型オペアンプによりインピーダンス
変換が行われる。このようにインピーダンス変換を行う
オペアンプの種類を各電源電圧毎に異ならせることによ
り、液晶表示の品質を低めることなく、オペアンプで消
費される消費電力を低く抑えることができる。
【0034】さて、液晶素子、あるいは、信号ドライバ
等を構成する半導体デバイスには、製造プロセスの変動
等を原因とする特性のバラツキの問題がある。このた
め、液晶表示システムを工場等において組み立てた後、
液晶素子に対する駆動電圧を最適にする調整作業が必要
になる。また、液晶表示におけるコントラスト調整を実
現するために駆動電圧を調整する必要もある。そこで、
本実施例では、可変抵抗70の抵抗値を調整することで
V10、V11等の電源電圧の値を調整し、これにより
液晶素子に対する駆動電圧を調整している。可変抵抗7
0の抵抗値を調整する手法によると、電圧分割部90に
おける分圧比を正確に保ちながら駆動電圧の調整を行う
ことができる。
【0035】また、例えば、可変抵抗70は、図5に示
すように抵抗R1〜R4、スイッチS1〜S4を接続す
ることで構成することもできる。このようにすれば、外
部のCPU等により調整信号を制御しスイッチS1〜S
4をオン・オフすることで、可変抵抗70の抵抗値を調
整できる。これにより、液晶表示のコントラスト調整も
可能となる。また、例えば図6に示す構成の電圧調整部
300を設け、この電圧調整部300により、液晶駆動
電圧生成の基準となるVDDHの電圧を調整すること
で、電源電圧の調整を行うことも可能である。この電圧
調整部300は、オペアンプ302、抵抗304、30
6、基準電圧源308、定電流源310、スイッチ部3
12を含む。この構成によると、抵抗値R10、R1
1、基準電圧Vrefにより電圧調整のセンター値が決
められ、スイッチ部312、定電流源310を用いて抵
抗306に対して定電流を流し込むことで、上記センタ
ー値を中心とした電圧調整が可能となる。
【0036】なお、抵抗71〜75等は、ドレイン領域
とゲート電極とをショートしたトランジスタを用いて構
成することもできる。
【0037】次に、電源電圧の電位関係について図3を
用いて説明する。本実施例では、複数ラインを同時に選
択する駆動手法を採用しているため、信号ドライバに必
要とされる電源電圧範囲B1を狭くすることができる。
このため、図3に示すように、信号ドライバの電源電圧
範囲B1は、走査ドライバの電源電圧範囲B2よりも狭
くなっている。また、本実施例では、電圧範囲B1の中
心電圧VC1=(V11+V12)/2と、電圧範囲B
2の中心電圧VC2=(V10+V15)/2とが等し
くなるように電源供給を行っている。これは、図2に示
すように、1つの分割端子69に生成される分割電圧に
基づいて中心電圧VC=VC1=VC2を生成すること
で実現される。更に、本実施例では、制御部1と走査ド
ライバ3とで、ロジック電源電圧VD及び低電位側の固
定電位GNDが共通となっている。その一方で、信号ド
ライバ2のロジック電源電圧はVD1、低電位側の固定
電位はVS1(=V12)となっており、制御部1のV
D、GNDと共通になっていない。即ち、本実施例で
は、信号ドライバのロジック電源電圧VD1を、VDと
は別に電源電圧範囲B1内に設定する。これは、具体的
には、図2の電圧分割部90の例えば分割端子68に生
成される分割電圧に基づいてVD1を生成することで実
現される。
【0038】本実施例で、図3に示すような電源構成と
したのは以下の理由による。まず、中心電圧VC1=V
C2としたのは、V11を出力するPMOSトランジス
タの特性とV12を出力するNMOSトランジスタの特
性を対称にし設計を行い易くするためである。また、ド
ライバ出力の立ち上がり波形と立ち下がり波形とをほぼ
対称にし、液晶駆動上有害となる直流成分を少なくする
ためである。VC1=VC2とする場合に、電源電圧の
電位を例えば図7に示すような関係にすることもでき
る。この場合には、VC1=VC2=GNDとなり、V
11とV12の極性、V10とV15の極性が異なるも
のになる。しかし、図7に示す電源構成とすると、電源
電圧群を生成するのに図2(あるいは図5、図6)に示
すような簡易な構成の電源供給部を採用できない。ま
た、図3の電源構成では、可変抵抗70の抵抗値を調整
するという簡易な手法で、分圧比を正確に保ちながら電
源電圧を調整できたが、図7の電源構成では、このよう
な簡易な手法で電源電圧を調整できない。これは、図3
では、信号ドライバ2、走査ドライバ3に供給される電
源電圧群が全て同極性になっているからである。即ち、
電源電圧群が全て同極性になっていると、図2に示すよ
うに高電位側の基準電位VLCDと低電位側の固定電位
GNDとを電圧分割するだけで、電源電圧群V10、V
11等を得ることができる。また、可変抵抗70を調整
するだけで、これらのV10、V11等のレベルを分圧
比を正確に保ったままで調整できる。しかし、図7で
は、正極性の電源電圧と負極性の電源電圧とを別に生成
しなければならないので、図2のVLCDに相当する基
準電位として正極性のものと負極性のものとが別に必要
になる。また、電圧調整も、正極性側用の可変抵抗と、
負極性側の可変抵抗とを別々に設け、正極性側と負極性
側とで別に電圧調整を行わなければならない。しかし、
可変抵抗や、電圧分割のための抵抗は、製造プロセスの
変動等により特性がばらつく場合があり、このバラツキ
により正極性側の分圧比と、負極性側の分圧比とが同一
に保たれない事態が生じる。これは、液晶の表示品質の
劣化につながる。本実施例では、全ての電源電圧群が同
極性となっているため、このような事態は生じにくい。
【0039】また、本実施例で、信号ドライバのロジッ
ク電源電位VD1、低電位側の固定電位VS1を、V
D、GNDと共通にしなかったのは以下の理由による。
即ち、信号ドライバのロジック電源電位をVD、低電位
側の固定電位をGNDとすると、後述の図15に示すよ
うに、信号ドライバの電源電圧範囲が図3の場合よりも
広くなってしまう。電源電圧範囲が広くなるということ
は、信号ドライバをより高耐圧のプロセスで製造しなけ
ればならないことを意味し、チップ面積の増大化、高コ
スト化という事態が生じる。本実施例では、VD1をB
1内に設定し、低電位側の固定電位VS1をGNDと分
離することで、このような事態を防止している。
【0040】さて、この場合、制御部1と信号ドライバ
2との間の制御信号、信号データ、走査データのインタ
ーフェースが問題となる。制御部1からはGND〜VD
の電圧範囲で信号が送られてくるのに、受け手側である
信号ドライバ2内のロジック回路は、VS1〜VD1の
電圧範囲で動作するからである。そこで、本実施例で
は、図1に示すような電位変換部6を設けて、この問題
を解決している。図8(A)には、この電位変換部6の
構成の一例が示され、図8(B)には、その動作を説明
するための電圧波形図が示される。電位変換部6は、容
量結合のキャパシタ(コンデンサ)12、DCレベル伝
達部58を含み、DCレベル伝達部58はインバータ3
20、322、324、抵抗326を含む。キャパシタ
12では、入力信号Aの直流成分がカットされる。例え
ば、図8(B)のように信号Aが立ち上がった場合を考
えると、電圧差VA=VD−GNDがインバータ320
に伝達される。するとインバータ320の出力Cは立ち
下がり、インバータ324の出力Dは立ち上がり、この
出力Dが抵抗326を介してインバータ320の入力に
帰還される。インバータ324の駆動能力はインバータ
320よりも小さく設定されており、インバータ32
0、324、抵抗326によりラッチ回路が構成され
る。これは、キャパシタ12を介しては信号Aの交流成
分(電圧差VA)しか伝えられないため、VS1にこの
VAを加えた電圧を保持しておく必要があるからであ
る。以上により、図8(B)に示すようなVS1〜VD
1の範囲で振幅する信号Bが得られ、信号Bをインバー
タ322でバッファリングした信号Eが得られる。
【0041】ここで問題になるのは、VDは、制御部1
から供給され常に一定電圧であるのに対し、VD1は電
圧供給部5から供給され可変抵抗70の調整により変動
する点である。例えば、大型液晶パネルで一般的に使わ
れている1/240デューティ駆動では、図3に示す電
圧範囲B2はおよそ25Vとなる。この場合の電圧調整
の範囲は3V程度である。従って、可変抵抗70による
電圧調整により、電圧を3V程度変化させた場合には、
信号ドライバ2のロジック電源電圧VD1は、3V/2
5V=0.6V程度変化する。すると、VD1とVDと
の間には0.6V程度の電圧差が生じる。このようにV
D1とVDに電圧差が生じても、コンデンサ12の存在
により、制御部1と信号ドライバ2との間に直流電流が
流れることはない。また、制御部1からの制御信号、信
号データ、走査データの電圧が、上記電圧調整の影響で
VD1よりも0.6V程度低くなっても、その電圧差は
信号ドライバ2の入力端子に設けられるインバータ等を
構成するMOSトランジスタのしきい値電圧(0.7V
程度)よりも低い。従って、信号を十分に伝達すること
ができると共に、入力端子に設けられるインバータ等に
おいて、VD1からVS1に流れる貫通電流も発生しな
い。
【0042】以上のように本実施例によれば、複数ライ
ン同時選択駆動手法のように走査ドライバ、信号ドライ
バに与える電源電圧の範囲が異なる場合において、最適
な電源供給手法を提供できる。また、このように電源電
圧の範囲が異なる場合にでも、簡易な構成の電源供給部
5を用いて、液晶素子に与える駆動電圧を任意に調整す
ることが可能となる。
【0043】3.走査ドライバの説明 図9には複数ライン同時選択駆動手法を用いる本実施例
の走査ドライバ3の構成の一例が示される。この走査ド
ライバ3は、シフトレジスタ部36、組み合わせ回路
(駆動信号決定回路)37、レベルシフタ部38、電圧
セレクタ部39を含む。この走査ドライバ3は、制御部
1からのFR、DOFF、tY、DYnm信号に基づい
て、電源供給部5からの電源電圧VC、V10、V15
のいずれかを選択し、図10(A)に示すような出力3
5を得るものである。ここで、シフトレジスタ部36
は、Dタイプフリップフロップ(以下、DFFと呼ぶ)
により構成される4ビットの並列型のシフトレジスタで
あり、2ビットで組になったデータを4出力同時に転送
する機能をもつ。組み合わせ回路37は、シフトレジス
タ部36の出力とFR、DOFF信号を受けて図10
(A)に示されるドライバ出力35を得るための制御信
号を発生する。この制御信号は、レベルシフタ部38を
介して電圧セレクタ部39に伝えられる。そして、電圧
セレクタ部39は、この制御信号に基づいて3つの電源
電圧群VC、V10、V15の中から1つの電源電圧を
選択し、これによりドライバ出力35が生成される。
【0044】制御部1より転送された2ビット×2ライ
ンの走査データの上位ビットDY12は、データ転送ク
ロックtYの立ち下がりでDFF20にラッチされ、D
FF20の出力は、2ビット右の図示しない次段のシフ
トレジスタ部のDFFに入力される。同様に走査データ
の下位ビットDY11は、データ転送クロックtYの立
ち下がりでDFF21にラッチされ、DFF21の出力
は次段のシフトレジスタ部のDFFに入力される。この
ように構成することで、図11(A)のタイミング図に
示すように、2ビット×2ラインの走査データDYを順
次次段のシフトレジスタ部(36Q1→36Q2→36
Q3)に転送することができる。組み合わせ回路37
は、EX−OR22、EXNOR23、インバータ2
4、NAND25、NOR26、27を含んでおり、D
OFF信号はNAND25に、FR信号はEX−NOR
23に入力される。
【0045】レベルシフタ部38に含まれるレベルシフ
タ28、29、30は、組み合わせ回路37から入力さ
れる制御信号の電圧レベルをVD〜V15(GND)か
らV10〜V15に変換する機能を有する。この場合、
V10〜V15の電圧差とVD〜V15の電圧差は大き
く異なるため(図3参照)、図12(A)に示すような
構成のレベルシフタが採用される。
【0046】電圧セレクタ部39は、Nチャネルトラン
ジスタ31、33、Pチャネルトランジスタ32、34
を含む。そして、Nチャンネルトランジスタ31は、レ
ベルシフタ29の正転出力により駆動されV15レベル
を選択し、Pチャンネルトランジスタ32は、レベルシ
フタ30の反転出力により駆動されV10レベルを選択
する。また、Nチャンネルトランジスタ33は、レベル
シフタ28の正転出力により駆動されVCレベルを選択
し、Pチャンネルトランジスタ34は、レベルシフタ2
8の反転出力により駆動されVCレベルを選択する。
【0047】さて、本実施例では、図10(A)に示す
ように、下位ビットDYn1=H、上位ビットDYn2
=Lの時は、FR=LでV10が選択され、FR=Hで
V15が選択される。V15は、図3に示すようにVC
を中心としてV10と対称の位置にある電圧である。ま
た、DYn1=L、DYn2=Hの時は、FR=LでV
15が選択され、FR=HならV10が選択される。一
方、DYn1=L、DYn2=L及びDYn1=H、D
Yn2=Hの時は、FR信号に無関係にVCが選択され
る。本実施例では以上のようにしてVCを中心電圧とし
た交流駆動が実現される。また、本実施例では図10
(A)に示すように、DOFF=Lの場合には、FR、
DYn1、DYn2信号に無関係に、ドライバ出力35
は強制的にVCレベルになる。これは、DOFF=Lと
なるとNAND25の出力が強制的にHとなり、これに
よりレベルシフタ28、29、30の入力が各々H、
L、Lとなり、トランジスタ33、34が選択され、ト
ランジスタ31、32が非選択となるからである。これ
により、後述するように、液晶表示システムのディスプ
レイオフ機能が実現される。
【0048】4.信号ドライバの説明 図13には複数ライン同時選択駆動手法を用いる本実施
例の信号ドライバ2の構成の一例が示される。この信号
ドライバ2は、シフトレジスタ部59、データレジスタ
部60、データラッチ部61、組み合わせ回路62、レ
ベルシフタ部63、電圧セレクタ部67を含む。この信
号ドライバ2は、制御部1からのFR、DOFF、L
P、DX、ST、tX信号に基づいて、電源供給部5か
らの電源電圧VC、V11、V12のいずれかを選択
し、図10(B)に示すような出力57を得るものであ
る。ここで、シフトレジスタ部59は、DFFをカスケ
ード接続することで構成され、サンプリング信号を発生
する機能を有する。データレジスタ部60は、シフトレ
ジスタ部59で発生したサンプリング信号により信号デ
ータDXをDFFにサンプリングする。データラッチ部
61は、データレジスタ部60にサンプリングされたデ
ータをLP信号に基づいてラッチする。組み合わせ回路
62は、データラッチ部61の出力とFR、DOFF信
号を受けて図10(B)に示されるドライバ出力57を
得るための制御信号を発生する。この制御信号は、レベ
ルシフタ部63を介して電圧セレクタ部67に伝えられ
る。そして、電圧セレクタ部67は、この制御信号に基
づいて電源電圧群VC、V11、V12の中から1つの
電源電圧を選択し、これによりドライバ出力57が生成
される。
【0049】制御部1より転送された全ての制御信号及
び信号データは、容量結合コンデンサ12、DCレベル
伝達部58によりVD〜GNDからVD1〜VS1にレ
ベル変換されて信号ドライバ内に入力される。サンプリ
ングスタート信号STは、データ転送クロックtXの立
ち上がりでDFF40にサンプリングされ、DFF40
の出力は次段のDFFに入力される。このように構成す
ることで、図11(B)のタイミング図に示すように、
ST信号は順次次段のDFFに転送される。DFF40
のQ出力はデータラッチ部60のDFF41、42のC
K端子に入力される。そして、信号データの下位ビット
DX1は、図11(B)に示すように、DFF40のQ
出力の立ち上がりでDFF42にサンプリングされる。
同様に上位ビットDX2は、DFF40のQ出力の立ち
上がりでDFF41にサンプリングされる。その後、図
11(B)に示すように、制御部1からのラッチパルス
信号LPの立ち上がりで、DFF41、42の出力はD
FF43、44にラッチされる。組み合わせ回路62
は、EX−NOR45、47、EX−OR46、インバ
ータ48、NAND49、NOR50、OR51を含ん
でおり、DOFF信号はNAND49に、FR信号はE
X−NOR47に入力される。
【0050】レベルシフタ部63に含まれるレベルシフ
タ64、65、66は、組み合わせ回路62から入力さ
れる制御信号の電圧レベルをVD1〜V12(VS1)
からV11〜V12に変換する機能を有する。この場
合、V11〜V12の電圧差とVD1〜V12の電圧差
は、それほど大きく異ならないため(図3参照)、図1
2(B)に示すような構成のレベルシフタが採用され
る。
【0051】電圧セレクタ部67は、Nチャネルトラン
ジスタ53、55、Pチャネルトランジスタ54、56
を含む。そして、Nチャンネルトランジスタ53は、レ
ベルシフタ65の正転出力により駆動されV12レベル
を選択し、Pチャンネルトランジスタ54は、レベルシ
フタ66の正転出力により駆動されV11レベルを選択
する。また、Nチャンネルトランジスタ55は、レベル
シフタ64の正転出力により駆動されVCレベルを選択
し、Pチャンネルトランジスタ56は、レベルシフタ6
4の反転出力により駆動されVCレベルを選択する。
【0052】さて、本実施例では、図10(B)に示す
ように、下位ビットDX1=L、上位ビットDX2=L
の時は、FR=LでV11が選択され、FR=HでV1
2が選択される。V12は、図3に示すようにVCを中
心としてV11と対称の位置にある電圧である。また、
DX1=L、DX2=Hの時は、FR=LでV12が選
択され、FR=HならV11が選択される。一方、DX
1=H、DX2=L及びDX1=H、DX2=Hの時
は、FR信号に無関係にVCが選択される。本実施例で
は以上のようにしてVCを中心電圧とした交流駆動が実
現される。また、本実施例では図10(B)に示すよう
に、DOFF=Lの場合には、FR、DX1、DX2信
号に無関係に、ドライバ出力57は強制的にVCレベル
になる。これは、DOFF=LとなるとNAND49の
出力が強制的にHとなり、これによりレベルシフタ6
4、65、66の入力が各々H、L、Hとなり、トラン
ジスタ55、56が選択され、トランジスタ53、54
が非選択となるからである。前述のように、DOFF=
Lの場合には、走査ドライバ3のドライバ出力35も強
制的にVCレベルになる。従って、DOFF=Lの場合
には、信号ドライバ2、走査ドライバ3の出力35、3
7は共にVCレベルとなり、これにより液晶素子に印加
される電圧を”0”とすることが可能となり、この結
果、液晶表示システムのディスプレイオフ機能を実現で
きることになる。
【0053】図19に示す電圧平均化法を用いた従来例
においては、高電位側の電源電圧であるGNDとV5
(あるいはVDDHとV10)とを一致させることがで
き、ディスプレイオフ機能はドライバの出力を共にGN
D(V5)にすることで実現できた。これに対して、図
3に示すように電圧範囲B1とB2の幅が異なる電源構
成の場合には、高電位側の電源電圧であるV12とV1
5(あるいはV11とV10)とを一致させることがで
きず、従来の手法を用いることができない。そこで、本
実施例では、DOFF=Lとなった時に、ドライバの出
力を共に中心電圧VCとすることでディスプレイオフ機
能を実現している。この場合、VCは、元々、液晶駆動
に用いる電源電圧であり、ディスプレイオフ機能実現の
ために新たな電源電圧を生成する必要がない。
【0054】また、本実施例では、図3に示すように信
号ドライバの低電位側の固定電位をGNDではなく、V
12(VS1)にしている。これは、前述のように電位
変換部6により制御信号、信号データのレベルをVD〜
GNDからVD1〜V12(VS1)に変換することで
実現される。そして、低電位側の固定電位をV12とす
ることで、例えば、Nチャネルトランジスタ53の基板
電位もV12にすることができ、これによりNチャネル
トランジスタ53に基板バイアス効果(ボディエフェク
ト)が生じるのを防止できる。基板バイアス効果が生じ
るとNチャネルトランジスタ53のしきい値電圧が高く
なってしまい、V12レベルを出力するこのNチャネル
トランジスタ53の特性と、V11レベルを出力するP
チャネルトランジスタ54の特性が対称でなくなってし
まう。そこで、本実施例では、低電位側の固定電位をV
12レベルとすることで、この基板バイアスの発生を防
止し、トランジスタ53、54の特性を対称とし、設計
を行い易くしている。これにより、ドライバ出力の立ち
上がりと立ち下がり波形をほぼ対称にし、液晶駆動上有
害となる直流成分を少なくすることができる。また、本
実施例では、VCは、T型ゲート構成となったトランジ
スタ55、56により駆動されるため、オン抵抗を小さ
くすることができ、駆動能力を増すことができる。
【0055】図14には、信号ドライバの他の構成の一
例が示される。この信号ドライバはRAM内蔵型の信号
ドライバである。RAM内蔵型の信号ドライバでは、表
示変化がない場合に信号データを転送する必要がないた
め、消費電力を低く抑えることができる。この信号ドラ
イバは、チップイネーブルコントロール回路103、タ
イミング回路104、データ入力制御回路105、入力
レジスタ106、書き込みレジスタ107、レベルシフ
タ部108、フレームメモリ(内蔵RAM)109、行
アドレスレジスタ110、組み合わせ回路(駆動信号決
定回路)111、ラッチ回路112、電圧セレクタ部1
13を含む。この信号ドライバでは、低電圧振幅動作部
101に配置される回路は電源電圧VD1〜V12(V
S1)で動作する。この場合、LP、FR等の信号は、
VD〜GNDの範囲のレベルとなるため、電位変換部5
8によりVD1〜V12のレベルに変換される。また、
高電圧振幅動作部102に配置されるフレームメモリ1
09、組み合わせ回路111、ラッチ回路112は、電
源電圧VC〜V12で動作するため、低電圧振幅動作部
101から入力される信号はレベルシフタ部108によ
り電圧レベルが変換される。このように構成すること
で、フレームメモリ109を、低電圧動作振幅部101
の電源電圧よりも電圧差の大きい電源電圧で動作させる
ことができるため、フレームメモリ109をハイレジタ
イプ(高抵抗負荷型)のRAMにより構成することが可
能となる。これにより、チップ面積を大幅に小さくする
ことが可能となる。
【0056】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例に係る電源供給手法について説明する。図15に
は、第2の実施例における電源構成の例が示される。図
15では、制御部1、信号ドライバ2、走査ドライバ3
の低電位側の固定電位が全てGNDとなり共通となって
いる。この場合、信号ドライバ2はV15〜V11の電
源電圧範囲で動作することになるため、図3に示す場合
ほどには信号ドライバ2の低電圧化を図れない。しかし
ながら、図15の場合においても、信号ドライバ2は走
査ドライバ3の電源電圧の2/3ほどの電圧で動作す
る。このため、走査ドライバ3よりも低耐圧で集積度の
高い半導体プロセスが使用でき、コスト的に有利とな
る。図15の場合も、電圧範囲D1の中心電圧VC1
と、電圧範囲D2の中心電圧VC2は等しくなってい
る。従って、ディスプレイオフ機能は、信号ドライバ
2、走査ドライバ3の出力を共にVC(=VC1、VC
2)レベルとすることで実現される。また、図15の場
合は、信号ドライバ2内のロジック回路はVD〜GND
で動作することになるため、図1に示したような電位変
換部6は不必要となる。また、図2に示す電源供給部に
おいて、分割端子68、オペアンプ79は不必要とな
る。
【0057】(第3の実施例)図16には、本発明の第
3の実施例に係る電源供給手法の電源構成の例が示され
る。図3の場合には、信号ドライバ2、走査ドライバ3
の電源電圧は全てに正極性であったが、図16では、高
電位側の電源であるV10(GND)が固定電位とな
り、電源電圧は全て負極性となる。そして、電位変換部
6では、制御信号等のレベルがVD(GND)〜VSS
からVD1(V11)〜VS1に変換される。また、電
源供給部5では、高電位側がGND電位となり、低電位
側がVLCDとなり、可変抵抗70は低電位側のVLC
Dに接続される。また、ロジック電源電圧VS1は、電
圧範囲E1内に設けられる(図15と同様にVSSと共
通にしてもよい)。
【0058】なお、以上のようにVDを固定電位(GN
D)とし、信号ドライバ2、走査ドライバ3の電源電圧
を負極性とする場合には、信号ドライバ、走査ドライバ
では高電位側が固定電位となり、従って、ドライバは、
P基板の半導体デバイスにより構成されることになる。
【0059】(第4の実施例)図17には、本発明の第
4の実施例に係る電源供給手法の電源構成の例が示され
る。図17では、図3と同様に、信号ドライバ、走査ド
ライバの電源電圧は全て正極性となる。但し、第4の実
施例では、信号ドライバは、高電位側の電源V11(V
D1)を固定電位とするため、P基板の半導体デバイス
により構成され、走査ドライバは、低電位側の電源V1
5(GND)を固定電位とするため、N基板の半導体デ
バイスにより構成されることになる。このように本発明
は、信号ドライバ、走査ドライバを構成する半導体デバ
イスの基板の極性が異なる場合でも、問題なく適用でき
る。従って、図17とは逆に、信号ドライバをN基板の
半導体デバイスにより、走査ドライバをP基板の半導体
デバイスにより構成した場合にも本発明を適用すること
ができる。
【0060】(第5の実施例)図18には、本発明の第
5の実施例に係る電源供給手法の電源構成の例が示され
る。図18は、4ラインを同時に駆動する場合の電源構
成の例である。複数ライン同時選択駆動手法において
は、同時選択数をh本とした場合に、信号ドライバには
(h+1)レベルの電源電圧が必要となる。図18で
は、4ライン同時駆動のためV11、V12、VC、V
13、V14の5レベルの電源電圧が必要となる。ま
た、走査ドライバには、V10、VC、V15の3レベ
ルの電源電圧が必要となる。このように、同時に選択す
るライン数が異なる場合にも、本発明は当然に適用でき
る。そして、同時に選択するライン数を増やすと、信号
ドライバ、走査ドライバの電源電圧の電圧差を少なくす
ることが可能となり、より低耐圧のプロセスでドライバ
を製造でき、チップの小面積化を図れる。
【0061】なお、3ライン同時選択の場合には、信号
ドライバの電源電圧は、V11、V12、V13、V1
4となる。従って、本発明ではこの場合には、ディスプ
レイオフの場合にのみ電源電圧VCを使用することにな
る。また、同時選択ライン数が増えた場合には、必要と
なる電源電圧レベルも増えるが、この場合には、電源供
給部の電圧分割数を増やし、分割端子及びこれに接続さ
れるオペアンプの個数を増やせばよい。
【0062】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0063】例えば、上記実施例では複数ライン同時選
択駆動手法により液晶駆動を行う場合について述べた
が、本発明は、この駆動手法に限定されるものではな
く、信号ドライバと走査ドライバの液晶駆動電圧が異な
る場合に広く適用できるものである。
【0064】また、本実施例では、信号ドライバが狭い
電源電圧範囲を持ち、走査ドライバが広い電源電圧範囲
を持つ場合について説明したが、この逆の場合でも本発
明を適用することができる。
【0065】また、電源電圧供給手段(電源供給部)の
構成も、本実施例で説明したものに限られず、これと均
等な種々の構成を採用することができる。例えば、電圧
を調整する手段は上記実施例で説明した可変抵抗等に限
られるものではない。
【0066】また、ロジック電源電圧の位置について
も、本実施例で説明したVD1、VS1の位置に限らず
種々の位置に設定することができる。この場合には、こ
れらのロジック電源電圧を取り出す分割端子の位置も異
なることになる。
【0067】また、電位変換手段も本実施例で説明した
構成に限られるものではなく、これと均等な種々の構成
を採用できる。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電源
電圧群の各電圧値を簡易な構成の調整手段により調整で
き、これは部品点数の削減、信頼性の向上につながる。
そして、この場合においても、本発明によれば電源電圧
の電圧比を正確に保つことができる。このように、本発
明は、例えば複数ライン同時選択駆動手法に最適な電源
供給手法となる。
【0069】また、本発明によれば、非常に簡易な構成
で、第1、第2の電源電圧群を生成でき、第1、第2の
中心電圧を同一にすることができる。
【0070】また、本発明によれば、液晶駆動電圧生成
用の基準電位の値を調整するだけで第1、第2の電源電
圧群の電圧値を調整できる。これにより、工場等におい
てシステムを組み立てた後、液晶素子に対する駆動電圧
を最適化したり、液晶表示におけるコントラスト調整を
行ったりすることができる。なお、この場合の調整手法
としては、例えば、可変抵抗を用いる、あるいは、オペ
アンプ等で構成される電圧調整部を用いる手法等が考え
られる。
【0071】また、本発明によれば、ロジック電源電圧
が第1の電源電圧範囲内に設定されるため、一方のドラ
イバの動作電源電圧の幅を狭くできる。これにより、一
方のドライバの製造プロセスとして、より低耐圧のプロ
セスを採用でき、チップの小面積化、低コスト化を図る
ことができる。
【0072】また、本発明によれば、一方のドライバの
固定電位電源と他方のドライバの固定電位電源とが分離
されるため、一方のドライバの動作電源電圧の幅を狭く
できる。これにより、一方のドライバの製造プロセスと
して、より低耐圧のプロセスを採用でき、チップの小面
積化、低コスト化を図ることができる。
【0073】また、本発明によれば、一方のドライバに
対して正常に制御信号等を伝達することが可能となる。
【0074】また、本発明によれば、容量結合キャパシ
タを用いることで電位レベルの変換が容易となる。
【0075】また、本発明によれば、電源電圧群の電圧
値を調整等した場合にも常に同一値となる第1、第2の
中心電圧を利用してディスプレイオフ機能を実現してい
るため、この機能の実現のために新たに電圧を生成する
必要性が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る液晶表示システムの全体構
成を示すブロック図である。
【図2】電源供給部の構成の一例である。
【図3】第1の実施例で使用される電源電圧群の電位関
係を示す図である。
【図4】図4(A)、(B)は、P型オペアンプ、N型
オペアンプの構成の一例である。
【図5】電源供給部の構成の他の例である。
【図6】電源供給部の構成の他の例である。
【図7】中心電位をGNDとした場合の電源電圧群の電
位関係を示す図である。
【図8】図8(A)は、電位変換部の構成の一例であ
り、図8(B)は、その動作を説明するための電圧波形
図である。
【図9】走査ドライバの構成の一例を示す図である。
【図10】図10(A)は走査ドライバにおける制御信
号及びデータ信号とドライバ出力との関係を示す図であ
り、図10(B)は信号ドライバにおける制御信号及び
データ信号とドライバ出力との関係を示す図であり、
【図11】図11(A)、(B)は、走査ドライバ、信
号ドライバの動作を説明するためのタイミング図であ
る。
【図12】図12(A)、(B)は、レベルシフタの構
成の一例を示す図である。
【図13】信号ドライバの構成の一例を示す図である。
【図14】信号ドライバの構成の他の一例を示す図であ
る。
【図15】第2の実施例における電源電圧群の電位関係
を示す図である。
【図16】第3の実施例における電源電圧群の電位関係
を示す図である。
【図17】第4の実施例における電源電圧群の電位関係
を示す図である。
【図18】第5の実施例における電源電圧群の電位関係
を示す図である。
【図19】従来の電圧平均化法を用いた場合の電源電圧
群の電位関係を示す図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 信号ドライバ 3 走査ドライバ 4 液晶パネル 5 電源供給部 6 電位変換部 10 信号ドライバの出力 11 走査ドライバの出力 12 キャパシタ(コンデンサ) 20、21、40、41 42、43、44 DFF 22、46 EX−OR 23、45、47 EX−NOR 24、48、52 インバータ 25、49 NAND 26、27、50、51 NOR 28、29、30 レベルシフタ 31、33、53、55 Nチャンネルトランジスタ 32、34、54、56 Pチャンネルトランジスタ 35、57 出力端子 36、59 シフトレジスタ部 37、62 組み合わせ回路 38 レベルシフタ部 39、67 電圧セレクタ部 58 DCレベル伝達部 60 データレジスタ部 61 データラッチ部 70 可変抵抗 71、72、73、74、75 抵抗 76、77 P型オペアンプ 78、79 PN切り替え型オペアンプ 80 N型オペアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画素がマトリクス状に配置されると
    ともに複数の信号電極及び走査電極が交差して配置され
    るマトリクスパネルの前記信号電極に対して駆動電圧を
    印加する信号ドライバと、前記走査電極に対して駆動電
    圧を印加する走査ドライバと、前記信号ドライバと前記
    走査ドライバに対して電源電圧を供給する電源供給手段
    とを含む液晶表示システムであって、 前記電源供給手段が、 複数の電圧を生成する電圧分割手段と、 前記電圧分割手段の分割端子に生成された電圧をインピ
    ーダンス変換するボルテージフォロア接続のオペアンプ
    を含み、 前記オペアンプが、 その差動部の出力がその駆動部内のP型駆動トランジス
    タに入力されるP型オペアンプと、 その差動部の出力がその駆動部内のN型駆動トランジス
    タに入力されるN型オペアンプと、 PN切り替え型オペアンプとを含むことを特徴とする液
    晶表示システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動
    させる必要がある電荷量の極性が負となり負の負荷が支
    配的である電源電圧については、前記P型オペアンプに
    よりインピーダンス変換を行い、1フレーム内において
    液晶素子からオペアンプへと移動させる必要がある電荷
    量の極性が正となり正の負荷が支配的である電源電圧に
    ついては、前記N型オペアンプによりインピーダンス変
    換を行い、正負共に同等の負荷が支配的な電源電圧につ
    いては前記PN切り替え型オペアンプによりインピーダ
    ンス変換を行うことを特徴とする液晶表示システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記電源供給手段が、 第1の電源電圧範囲を有する同極性の第1の電源電圧群
    を前記信号ドライバ又は前記走査ドライバの中の一方の
    ドライバに対して供給する手段と、 前記第1の電源電圧範囲よりも広い第2の電源電圧範囲
    を有する同極性の第2の電源電圧群を前記一方とは異な
    る他方のドライバに対して供給する手段と、 前記第1の電源電圧範囲の中心電圧である第1の中心電
    圧と、前記第2の電源電圧範囲の中心電圧である第2の
    中心電圧とを同一にする手段とを含むことを特徴とする
    液晶表示システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記信号ドライバ及び前記走査ドライバに対して少なく
    とも制御信号を出力する制御手段と、 前記第1の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段
    のロジック電源電圧と異なる電位レベルの電圧を、前記
    第1の電源電圧群が供給される前記一方のドライバのロ
    ジック電源電圧として供給する手段と、 前記第2の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段
    のロジック電源電圧と同一電位レベルの電圧を、前記第
    2の電源電圧群が供給される前記他方のドライバのロジ
    ック電源電圧として供給する手段とを含むことを特徴と
    する液晶表示システム。
  5. 【請求項5】 表示画素がマトリクス状に配置されると
    ともに複数の信号電極及び走査電極が交差して配置され
    るマトリクスパネルの前記信号電極に対して駆動電圧を
    印加する信号ドライバと、前記走査電極に対して駆動電
    圧を印加する走査ドライバと、前記信号ドライバと前記
    走査ドライバに対して電源電圧を供給する電源供給手段
    とを含む液晶表示システムに使用される電源供給方法で
    あって、 複数の電圧を生成する電圧分割手段の分割端子に生成さ
    れた電圧を、ボルテージフォロア接続のオペアンプによ
    りインピーダンス変換すると共に、 1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動
    させる必要がある電荷量の極性が負となり負の負荷が支
    配的である電源電圧については、その差動部の出力がそ
    の駆動部内のP型駆動トランジスタに入力されるP型オ
    ペアンプによりインピーダンス変換し、1フレーム内に
    おいて液晶素子からオペアンプへと移動させる必要があ
    る電荷量の極性が正となり正の負荷が支配的である電源
    電圧については、その差動部の出力がその駆動部内のN
    型駆動トランジスタに入力されるN型オペアンプにより
    インピーダンス変換し、正負共に同等の負荷が支配的な
    電源電圧についてはPN切り替え型オペアンプによりイ
    ンピーダンス変換することを特徴とする電源供給方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 第1の電源電圧範囲を有する同極性の第1の電源電圧群
    を前記信号ドライバ又は前記走査ドライバの中の一方の
    ドライバに対して供給し、前記第1の電源電圧範囲より
    も広い第2の電源電圧範囲を有する同極性の第2の電源
    電圧群を前記一方とは異なる他方のドライバに対して供
    給し、前記第1の電源電圧範囲の中心電圧である第1の
    中心電圧と、前記第2の電源電圧範囲の中心電圧である
    第2の中心電圧とを同一にすることを特徴とする電源供
    給方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記液晶表示システムが、前記信号ドライバ及び前記走
    査ドライバに対して少なくとも制御信号を出力する制御
    手段を含み、 前記第1の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段
    のロジック電源電圧と異なる電位レベルの電圧を、前記
    第1の電源電圧群が供給される前記一方のドライバのロ
    ジック電源電圧として供給し、 前記第2の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段
    のロジック電源電圧と同一電位レベルの電圧を、前記第
    2の電源電圧群が供給される前記他方のドライバのロジ
    ック電源電圧として供給することを特徴とする電源供給
    方法。
JP2000332494A 1993-12-22 2000-10-31 液晶表示システム及び電源供給方法 Expired - Lifetime JP3614100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000332494A JP3614100B2 (ja) 1993-12-22 2000-10-31 液晶表示システム及び電源供給方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32517093 1993-12-22
JP5-325170 1993-12-22
JP2000332494A JP3614100B2 (ja) 1993-12-22 2000-10-31 液晶表示システム及び電源供給方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33348094A Division JP3407447B2 (ja) 1993-12-22 1994-12-15 液晶表示システム及び電源供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001184035A true JP2001184035A (ja) 2001-07-06
JP3614100B2 JP3614100B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=26571748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000332494A Expired - Lifetime JP3614100B2 (ja) 1993-12-22 2000-10-31 液晶表示システム及び電源供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3614100B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004271930A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Nec Electronics Corp 表示装置の駆動回路
JP2011150341A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Silicon Works Co Ltd ソースドライバーのガンマ電圧出力回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004271930A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Nec Electronics Corp 表示装置の駆動回路
JP4516280B2 (ja) * 2003-03-10 2010-08-04 ルネサスエレクトロニクス株式会社 表示装置の駆動回路
US8111230B2 (en) 2003-03-10 2012-02-07 Renesas Electronics Corporations Drive circuit of display apparatus
JP2011150341A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Silicon Works Co Ltd ソースドライバーのガンマ電圧出力回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP3614100B2 (ja) 2005-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5745092A (en) Liquid-Crystal display system and power supply method that supply different logic source voltages to signal and scan drivers
US10650770B2 (en) Output circuit and data driver of liquid crystal display device
KR100746572B1 (ko) 래치 회로 및 이를 탑재한 액정 표시 장치
US10255847B2 (en) Level shift circuit and display driver
KR100562057B1 (ko) 저소비 전류의 구동회로
EP2075790A2 (en) TFT-LCD driver circuit and LCD devices
US6107857A (en) Level converting circuit
EP0631269A2 (en) Liquid crystal driving power supply circuit
US11538432B2 (en) Output buffer increasing slew rate of output signal voltage without increasing current consumption
US7675323B2 (en) Differential signal receiver
US7795945B2 (en) Signal process circuit, level-shifter, display panel driver circuit, display device, and signal processing method
US11081036B1 (en) Slew rate enhancement circuit
US6392625B1 (en) Liquid crystal display apparatus having level conversion circuit
KR20010100766A (ko) 레벨 시프트 회로 및 화상 표시 장치
JP3407447B2 (ja) 液晶表示システム及び電源供給方法
US7193403B2 (en) Current driver
JP3614100B2 (ja) 液晶表示システム及び電源供給方法
US20100321360A1 (en) Differential signal receiving circuit and display apparatus
CN110853556B (zh) 脉冲产生电路
KR20220125036A (ko) 슬루율이 향상되고 출력단의 쇼트 전류를 최소로 하는 증폭기
JPH11150452A (ja) レベル変換回路および液晶表示装置
US20240146263A1 (en) Differential amplifier and a data driving device
US20020154044A1 (en) Analog multiplex level shifter with reset
JP2000132147A (ja) 安定化回路およびその安定化回路を用いた電源回路
JPH07191300A (ja) 表示装置の駆動方式

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term