JP3614100B2 - 液晶表示システム及び電源供給方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号ドライバ(信号電極駆動回路)と走査ドライバ(走査電極駆動回路)とを含む液晶表示システムにおける電源供給手法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来の液晶駆動技術の1つとして、電圧平均化法による液晶駆動手法が知られている。この液晶駆動手法においては、走査電極を1ラインずつ順次選択して走査電圧を印加すると共に、選択された走査電極上の各画素がオンかオフかによりそれに応じた信号電圧を各信号電極に印加することにより液晶駆動を行う。
【0003】
図19には、電圧平均化法を用いた場合の電源電圧の電位関係が示される。V0、V1、V2、V3、V4、V5は、電圧平均化法で用いられる液晶駆動用の電源電圧群であり、V0、V2、V3、V5は信号ドライバに供給され、V0、V1、V4、V5は走査ドライバに供給される。これらの電源電圧の電位の関係はV0≧V1≧V2≧V3≧V4≧V5となっている。GNDは、信号ドライバ、走査ドライバ、及び、これらの信号ドライバ、走査ドライバを制御する制御部(システム側)に共通のグランドである。また、VDはおよそ3〜5Vのロジック電源電圧であり、このVDも信号ドライバ、走査ドライバ、制御部に共通のロジック電源電圧となっている。このため、制御部から出力される制御信号を、信号ドライバ、走査ドライバに直結することができる。図19では、液晶駆動電圧のうち最低電位であるV5とグランド電位GNDとを同電位にしており、また液晶駆動電圧のうち最高電位であるV0とVDDHとを同電位にしている。図19から、明らかなように信号ドライバに与えられる電源電圧群V0、V2、V3、V5の電源電圧範囲A1と、走査ドライバに与えられる電源電圧群V0、V1、V4、V5の電源電圧範囲A2とは等しくなっていた。
【0004】
また、電圧平均化法を用いた従来の液晶表示システムでは、ディスプレイオフまたは、LCDオフと呼ばれる機能が知られている。この機能は、液晶素子に印加される電圧を強制的に”0”にするものである。これにより、ドライバの出力電圧が不定となる電源投入後の一定期間に液晶に電圧が印加されないようにすることができる。また、液晶表示システムの電源をオン状態にしたままで液晶素子に印加される電圧を”0”にし、表示を消すと同時にパワーセーブを行うことが可能となる。電圧平均化法を用いた従来のドライバにおけるディスプレイオフ機能は、走査ドライバ、信号ドライバ、制御部(システム側)の共通電位であるV5(=GND)を、信号ドライバと走査ドライバから同時に出力し、液晶素子に印加される電圧を”0”にすることで実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、nラインを同時に選択駆動する複数ライン同時選択(Multiple Lines Selection)駆動手法が提案されている。複数ライン同時選択駆動手法については、特願平5−515531、特願平5−152533において本出願人により説明されている。この手法によれば、従来より高速応答でありながらコントラストが高くチラツキの少ない液晶表示システムを実現できる。そして、従来の1ラインずつ選択して駆動する手法である電圧平均化法と同じオン/オフ比を実現した上で、信号ドライバの駆動電圧を低く抑えることができる。これにより、信号ドライバを製造する半導体プロセスとしてより低耐圧の製造プロセスを採用することが可能となり、信号ドライバの集積度を高めチップを小面積化することが可能となる。これは、信号ドライバの高性能化、コストダウンにつながる。
【0006】
しかしながら、この複数ライン同時選択駆動手法では、走査ドライバについては、従来と同等の高い駆動電圧が必要であり、信号ドライバと走査ドライバとで駆動電圧の範囲が異なる。このため、信号ドライバと走査ドライバに供給する電源電圧の範囲も異ならせる必要があり、従来の電源供給手法の考え方をそのままでは適用できないという問題がある。
【0007】
また、液晶パネルを構成する液晶素子、ドライバ等を構成する半導体デバイスには、製造プロセスの変動等を原因とする特性のバラツキの問題がある。このため、液晶表示システムを工場において組み立てた後、信号電極、走査電極に印加される駆動電圧の値を最適にする調整作業が必要になる。また、液晶表示システムには、液晶表示のコントラスト調整が可能なものがあり、このコントラスト調整は信号電極、走査電極に印加される駆動電圧を調整することにより実現される。このように、液晶表示システムにおいては、駆動電圧の最適化、あるいはコントラスト調整を行うために、駆動電圧を調整する機能が必要となる。しかしながら、複数ライン同時選択駆動手法では、上記したように信号ドライバと走査ドライバに供給する電源電圧の範囲を異ならせる必要があり、従来の電圧平均化法の液晶表示システムで用いられた駆動電圧の調整手法をそのままでは適用できないという問題がある。
【0008】
また、電圧平均化法を用いた従来の液晶ドライバでは、信号ドライと走査ドライバの出力を、共に低電位側(あるいは高電位側)の電源電圧V5(=GND)レベルに設定することでディスプレイオフ機能を実現していた。しかし、信号ドライバと走査ドライバの駆動電圧範囲が異なる場合には、低電位側の電源電圧は一致しないため、液晶にかかる電圧を”0”にすることができず、ディスプレイオフ機能を実現できないという問題がある。
【0009】
また、液晶表示システムには、液晶表示の品質を低めることなく、その消費電力を低く抑えなければならないという課題がある。
【0010】
本発明は、以上に述べたような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、インピーダンス変換を行うオペアンプの種類を各電源電圧毎に異ならせることにより、液晶表示の品質を低めることなく、オペアンプで消費される消費電力を低く抑えることができる電源供給手法を提供することにある。
【0011】
また本発明の他の目的は、走査ドライバ、信号ドライバに与える電源電圧の範囲が異なる場合に最適な電源供給手法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、表示画素がマトリクス状に配置されるとともに複数の信号電極及び走査電極が交差して配置されるマトリクスパネルの前記信号電極に対して駆動電圧を印加する信号ドライバと、前記走査電極に対して駆動電圧を印加する走査ドライバと、前記信号ドライバと前記走査ドライバに対して電源電圧を供給する電源供給手段とを含む液晶表示システムであって、
前記電源供給手段が、
第1の電源電圧範囲を有する同極性の第1の電源電圧群を前記信号ドライバ又は前記走査ドライバの中の一方のドライバに対して供給する手段と、
前記第1の電源電圧範囲よりも広い第2の電源電圧範囲を有する同極性の第2の電源電圧群を前記一方とは異なる他方のドライバに対して供給する手段と、
前記第1の電源電圧範囲の中心電圧である第1の中心電圧と、前記第2の電源電圧範囲の中心電圧である第2の中心電圧とを同一にする手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、信号ドライバ、走査ドライバの中の一方のドライバに対して電源電圧範囲が狭い同極性の第1の電源電圧群が与えられ、他方のドライバに対して電源電圧範囲が広い同極性の第2の電源電圧群が与えられる。そして、これらの電源電圧範囲の中心電圧が等しくなるように電源電圧が供給される。本発明によれば、電源電圧群は同極性になっているため、電源電圧群の各電圧値を簡易な構成の調整手段により調整できる。そして、電圧調整を行った場合において、電源電圧が中心電圧に対して正極性側、負極性側にあるかに関わらず、電源電圧の電圧比を正確に保つことが可能となる。
【0014】
また、本発明は、前記電源供給手段が、固定電位と液晶駆動電圧生成用の基準電位との間を分割し分割端子に分割電圧を生成することで前記第1、第2の電源電圧群を生成する手段と、1の前記分割端子に生成される分割電圧に基づき前記第1、第2の中心電圧を生成することで前記第1、第2の中心電圧を同一にする手段とを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、抵抗、トランジスタ等を用いた簡易な構成の電圧分割手段を用いて、第1、第2の電源電圧群を生成できる。また、1の分割端子に生成される分割電圧に基づき第1、第2の中心電圧を生成するという簡易な構成で、第1、第2の中心電圧を同一にすることができる。
【0016】
また、本発明は、前記液晶駆動電圧生成用の基準電位の値を調整することで前記分割電圧の値を調整し前記第1、第2の電源電圧群の電圧値を調整する手段を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、液晶駆動電圧生成用の基準電位の値を調整するという簡易な手法で、正確な電圧分割比を保ちながら第1、第2の電源電圧群の電圧値を調整できる。
【0018】
また、本発明は、前記電源供給手段が、前記第1の電源電圧範囲内の電圧を前記第1の電源電圧群が供給される前記一方のドライバのロジック電源電圧として供給する手段を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、電源電圧範囲の狭い第1の電源電圧群が供給される一方のドライバのロジック電源電圧が、第1の電源電圧範囲内に設定される。これにより、一方のドライバに内蔵されるロジック回路を動作させるために、一方のドライバの動作電源電圧幅を広くする必要が無くなり、一方のドライバの動作電源電圧の幅を狭くすることが可能となる。
【0020】
また、本発明は、前記第1の電源電圧群が供給される前記一方のドライバの低電位側又は高電位側の固定電位電源と、前記第2の電源電圧群が供給される前記他方のドライバの低電位側又は高電位側の固定電位電源とが分離されていることを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、一方のドライバの固定電位電源と他方のドライバの固定電位電源とが分離される。これにより、狭い電源電圧群が与えられる一方のドライバの動作電源電圧幅を、他方のドライバの動作電源電圧幅に併せて広くする必要がなくなり、一方のドライバの動作電源電圧の幅を狭くすることが可能となる。
【0022】
また、本発明は、前記信号ドライバ及び前記走査ドライバに対して少なくとも制御信号を出力する手段を含み、
前記第1の電源電圧群が供給される前記一方のドライバに対して出力される制御信号の電位レベルを、前記第1の電源電圧範囲内のレベルに変換する電位変換手段を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、制御信号等は電位レベルが変換されて一方のドライバ内に入力される。これにより、狭い電源電圧範囲で動作する一方のドライバに対して正常に制御信号等を伝達することが可能となる。
【0024】
また、本発明は、前記電位変換手段が、直流成分をカットするための容量結合キャパシタを含むことを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、容量結合キャパシタにより、制御信号の変化量のみを取り出すことができ、電位レベルの変換が容易となる。
【0026】
また、本発明は、所定の外部信号が入力された場合に、前記信号ドライバ及び前記走査ドライバから出力される前記駆動電圧を、前記第1、第2の中心電圧と同一電圧に設定する手段を含むことを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、ディスプレイオフ信号等の外部信号が入力された場合に、信号ドライバ及び走査ドライバの出力電圧が同一電圧、即ち同一の中心電圧になる。これにより、液晶素子に印加される電圧を”0”にすることができ、例えば液晶表示におけるディスプレイオフ機能等を実現することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
【0029】
(第1の実施例)
1.全体構成の説明
図1は、第1の実施例に係る液晶表示システムの全体構成を示すブロック図である。本実施例は制御部(システム側)1、信号ドライバ2、走査ドライバ3、液晶パネル4、電源供給部5、複数の電位変換部6を含む。ここで制御部1は、信号ドライバ2及び走査ドライバ3に対して制御信号、信号データ、走査データを出力するものである。信号ドライバ2は、制御部1からの制御信号及び信号データに基づき液晶パネル4の信号電極に対して駆動電圧10を出力する。走査ドライバ3は、制御部1からの制御信号及び走査データに基づき液晶パネル4の走査電極に対して駆動電圧11を出力する。液晶パネル4は、複数の信号電極、これに交差する走査電極、交差領域に配置される液晶素子を有し、信号ドライバ2、走査ドライバ3の駆動により表示動作を行う。電源供給部5は、制御部1から供給される液晶駆動電圧生成の基準となる電圧VLCDに基づき、信号ドライバ2及び走査ドライバ3に対して供給する電源電圧群を生成する。電位変換部6は、容量結合キャパシタ(コンデンサ)12、DCレベル伝達部58を含み、制御部1からの制御信号、信号データ、走査データの電位レベルを変換するものである。
【0030】
制御部1から信号ドライバ2に対しては、液晶パネルのディスプレイオフを行うためのDOFF信号、液晶の交流駆動を行うためのFR信号、ラッチパルスであるLP信号、データ転送クロックであるtX信号、2ビットのデータ信号であるDXm信号、サンプリングスタート信号であるST信号が出力される。この場合、本実施例では、制御部1のグランド電位GND、ロジック電位VDは信号ドライバ2に供給されない。即ち、制御部1と信号ドライバ2とでは、最も低電位側にある基準電位(制御部1におけるGND、信号ドライバ2におけるVS1)及びロジック電位(制御部1におけるVD、信号ドライバ2におけるVD1)が共通化されていない。
【0031】
制御部1から走査ドライバ3に対しては、DOFF信号、FR信号、データ転送クロックであるtY信号、2ビット×2ラインの走査データであるDYnm信号が出力される。また、本実施例では、制御部1のグランド電位GND、ロジック電位VDが走査ドライバ3に供給されている。即ち、制御部1と走査ドライバ3とでは、最も低電位側にある基準電位GND及びロジック電位VDが共通化されている。
【0032】
電源供給部5には、液晶駆動電圧の生成の基準となるVLCDが入力される。そして、信号ドライバ2に対して、V11、VC1(=VC)、V12、VD1、VS1の電源電圧群を供給し、走査ドライバ3に対してV10、VC2(=VC)、V15の電源電圧群を供給している。
【0033】
2.電源供給部の説明
図2には、電源供給部5の構成の一例が示され、図3には、この電源供給部5から供給される電源電圧群V11、VC、V12、VD1、VS1、V10、VC、V15及び制御部1から供給される電源電圧群VD、GNDの電位の関係が示される。電源供給部5は、電源電圧調整のための可変抵抗70と、直列接続された抵抗71、72、73、74、75により複数ライン同時選択駆動手法に必要な複数の電圧を生成する電圧分割部90と、電圧分割部90の分割端子に生成された電圧をインピーダンス変換するボルテージフォロア接続のオペアンプ76、77、78、79、80とを含む。ここで、V10(=VDDH)、V11にはP型オペアンプ76、77が接続され、VC、VD1にはPN切り替え型オペアンプ78、79が接続され、V12(=VS1)にはN型オペアンプ80が接続される。ここでP型オペアンプ76、77では、図4(A)に示すように、差動部206の出力210が、駆動部200内のP型駆動トランジスタ204に入力される。一方、N型オペアンプ80では、図4(B)に示すように、差動部206の出力210は、駆動部201内のN型駆動トランジスタ212に入力される。1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が負となる電源電圧(負の負荷が支配的である電源電圧)については、P型オペアンプによりインピーダンス変換が行われる。また、1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が正となる電源電圧(正の負荷が支配的である電源電圧)については、N型オペアンプによりインピーダンス変換が行われる。また、正負共に同等の負荷が支配的な電源電圧についてはPN切り替え型オペアンプによりインピーダンス変換が行われる。このようにインピーダンス変換を行うオペアンプの種類を各電源電圧毎に異ならせることにより、液晶表示の品質を低めることなく、オペアンプで消費される消費電力を低く抑えることができる。
【0034】
さて、液晶素子、あるいは、信号ドライバ等を構成する半導体デバイスには、製造プロセスの変動等を原因とする特性のバラツキの問題がある。このため、液晶表示システムを工場等において組み立てた後、液晶素子に対する駆動電圧を最適にする調整作業が必要になる。また、液晶表示におけるコントラスト調整を実現するために駆動電圧を調整する必要もある。そこで、本実施例では、可変抵抗70の抵抗値を調整することでV10、V11等の電源電圧の値を調整し、これにより液晶素子に対する駆動電圧を調整している。可変抵抗70の抵抗値を調整する手法によると、電圧分割部90における分圧比を正確に保ちながら駆動電圧の調整を行うことができる。
【0035】
また、例えば、可変抵抗70は、図5に示すように抵抗R1〜R4、スイッチS1〜S4を接続することで構成することもできる。このようにすれば、外部のCPU等により調整信号を制御しスイッチS1〜S4をオン・オフすることで、可変抵抗70の抵抗値を調整できる。これにより、液晶表示のコントラスト調整も可能となる。また、例えば図6に示す構成の電圧調整部300を設け、この電圧調整部300により、液晶駆動電圧生成の基準となるVDDHの電圧を調整することで、電源電圧の調整を行うことも可能である。この電圧調整部300は、オペアンプ302、抵抗304、306、基準電圧源308、定電流源310、スイッチ部312を含む。この構成によると、抵抗値R10、R11、基準電圧Vrefにより電圧調整のセンター値が決められ、スイッチ部312、定電流源310を用いて抵抗306に対して定電流を流し込むことで、上記センター値を中心とした電圧調整が可能となる。
【0036】
なお、抵抗71〜75等は、ドレイン領域とゲート電極とをショートしたトランジスタを用いて構成することもできる。
【0037】
次に、電源電圧の電位関係について図3を用いて説明する。本実施例では、複数ラインを同時に選択する駆動手法を採用しているため、信号ドライバに必要とされる電源電圧範囲B1を狭くすることができる。このため、図3に示すように、信号ドライバの電源電圧範囲B1は、走査ドライバの電源電圧範囲B2よりも狭くなっている。また、本実施例では、電圧範囲B1の中心電圧VC1=(V11+V12)/2と、電圧範囲B2の中心電圧VC2=(V10+V15)/2とが等しくなるように電源供給を行っている。これは、図2に示すように、1つの分割端子69に生成される分割電圧に基づいて中心電圧VC=VC1=VC2を生成することで実現される。更に、本実施例では、制御部1と走査ドライバ3とで、ロジック電源電圧VD及び低電位側の固定電位GNDが共通となっている。その一方で、信号ドライバ2のロジック電源電圧はVD1、低電位側の固定電位はVS1(=V12)となっており、制御部1のVD、GNDと共通になっていない。即ち、本実施例では、信号ドライバのロジック電源電圧VD1を、VDとは別に電源電圧範囲B1内に設定する。これは、具体的には、図2の電圧分割部90の例えば分割端子68に生成される分割電圧に基づいてVD1を生成することで実現される。
【0038】
本実施例で、図3に示すような電源構成としたのは以下の理由による。まず、中心電圧VC1=VC2としたのは、V11を出力するPMOSトランジスタの特性とV12を出力するNMOSトランジスタの特性を対称にし設計を行い易くするためである。また、ドライバ出力の立ち上がり波形と立ち下がり波形とをほぼ対称にし、液晶駆動上有害となる直流成分を少なくするためである。VC1=VC2とする場合に、電源電圧の電位を例えば図7に示すような関係にすることもできる。この場合には、VC1=VC2=GNDとなり、V11とV12の極性、V10とV15の極性が異なるものになる。しかし、図7に示す電源構成とすると、電源電圧群を生成するのに図2(あるいは図5、図6)に示すような簡易な構成の電源供給部を採用できない。また、図3の電源構成では、可変抵抗70の抵抗値を調整するという簡易な手法で、分圧比を正確に保ちながら電源電圧を調整できたが、図7の電源構成では、このような簡易な手法で電源電圧を調整できない。これは、図3では、信号ドライバ2、走査ドライバ3に供給される電源電圧群が全て同極性になっているからである。即ち、電源電圧群が全て同極性になっていると、図2に示すように高電位側の基準電位VLCDと低電位側の固定電位GNDとを電圧分割するだけで、電源電圧群V10、V11等を得ることができる。また、可変抵抗70を調整するだけで、これらのV10、V11等のレベルを分圧比を正確に保ったままで調整できる。しかし、図7では、正極性の電源電圧と負極性の電源電圧とを別に生成しなければならないので、図2のVLCDに相当する基準電位として正極性のものと負極性のものとが別に必要になる。また、電圧調整も、正極性側用の可変抵抗と、負極性側の可変抵抗とを別々に設け、正極性側と負極性側とで別に電圧調整を行わなければならない。しかし、可変抵抗や、電圧分割のための抵抗は、製造プロセスの変動等により特性がばらつく場合があり、このバラツキにより正極性側の分圧比と、負極性側の分圧比とが同一に保たれない事態が生じる。これは、液晶の表示品質の劣化につながる。本実施例では、全ての電源電圧群が同極性となっているため、このような事態は生じにくい。
【0039】
また、本実施例で、信号ドライバのロジック電源電位VD1、低電位側の固定電位VS1を、VD、GNDと共通にしなかったのは以下の理由による。即ち、信号ドライバのロジック電源電位をVD、低電位側の固定電位をGNDとすると、後述の図15に示すように、信号ドライバの電源電圧範囲が図3の場合よりも広くなってしまう。電源電圧範囲が広くなるということは、信号ドライバをより高耐圧のプロセスで製造しなければならないことを意味し、チップ面積の増大化、高コスト化という事態が生じる。本実施例では、VD1をB1内に設定し、低電位側の固定電位VS1をGNDと分離することで、このような事態を防止している。
【0040】
さて、この場合、制御部1と信号ドライバ2との間の制御信号、信号データ、走査データのインターフェースが問題となる。制御部1からはGND〜VDの電圧範囲で信号が送られてくるのに、受け手側である信号ドライバ2内のロジック回路は、VS1〜VD1の電圧範囲で動作するからである。そこで、本実施例では、図1に示すような電位変換部6を設けて、この問題を解決している。図8(A)には、この電位変換部6の構成の一例が示され、図8(B)には、その動作を説明するための電圧波形図が示される。電位変換部6は、容量結合のキャパシタ(コンデンサ)12、DCレベル伝達部58を含み、DCレベル伝達部58はインバータ320、322、324、抵抗326を含む。キャパシタ12では、入力信号Aの直流成分がカットされる。例えば、図8(B)のように信号Aが立ち上がった場合を考えると、電圧差VA=VD−GNDがインバータ320に伝達される。するとインバータ320の出力Cは立ち下がり、インバータ324の出力Dは立ち上がり、この出力Dが抵抗326を介してインバータ320の入力に帰還される。インバータ324の駆動能力はインバータ320よりも小さく設定されており、インバータ320、324、抵抗326によりラッチ回路が構成される。これは、キャパシタ12を介しては信号Aの交流成分(電圧差VA)しか伝えられないため、VS1にこのVAを加えた電圧を保持しておく必要があるからである。以上により、図8(B)に示すようなVS1〜VD1の範囲で振幅する信号Bが得られ、信号Bをインバータ322でバッファリングした信号Eが得られる。
【0041】
ここで問題になるのは、VDは、制御部1から供給され常に一定電圧であるのに対し、VD1は電圧供給部5から供給され可変抵抗70の調整により変動する点である。例えば、大型液晶パネルで一般的に使われている1/240デューティ駆動では、図3に示す電圧範囲B2はおよそ25Vとなる。この場合の電圧調整の範囲は3V程度である。従って、可変抵抗70による電圧調整により、電圧を3V程度変化させた場合には、信号ドライバ2のロジック電源電圧VD1は、3V/25V=0.6V程度変化する。すると、VD1とVDとの間には0.6V程度の電圧差が生じる。このようにVD1とVDに電圧差が生じても、コンデンサ12の存在により、制御部1と信号ドライバ2との間に直流電流が流れることはない。また、制御部1からの制御信号、信号データ、走査データの電圧が、上記電圧調整の影響でVD1よりも0.6V程度低くなっても、その電圧差は信号ドライバ2の入力端子に設けられるインバータ等を構成するMOSトランジスタのしきい値電圧(0.7V程度)よりも低い。従って、信号を十分に伝達することができると共に、入力端子に設けられるインバータ等において、VD1からVS1に流れる貫通電流も発生しない。
【0042】
以上のように本実施例によれば、複数ライン同時選択駆動手法のように走査ドライバ、信号ドライバに与える電源電圧の範囲が異なる場合において、最適な電源供給手法を提供できる。また、このように電源電圧の範囲が異なる場合にでも、簡易な構成の電源供給部5を用いて、液晶素子に与える駆動電圧を任意に調整することが可能となる。
【0043】
3.走査ドライバの説明
図9には複数ライン同時選択駆動手法を用いる本実施例の走査ドライバ3の構成の一例が示される。この走査ドライバ3は、シフトレジスタ部36、組み合わせ回路(駆動信号決定回路)37、レベルシフタ部38、電圧セレクタ部39を含む。この走査ドライバ3は、制御部1からのFR、DOFF、tY、DYnm信号に基づいて、電源供給部5からの電源電圧VC、V10、V15のいずれかを選択し、図10(A)に示すような出力35を得るものである。ここで、シフトレジスタ部36は、Dタイプフリップフロップ(以下、DFFと呼ぶ)により構成される4ビットの並列型のシフトレジスタであり、2ビットで組になったデータを4出力同時に転送する機能をもつ。組み合わせ回路37は、シフトレジスタ部36の出力とFR、DOFF信号を受けて図10(A)に示されるドライバ出力35を得るための制御信号を発生する。この制御信号は、レベルシフタ部38を介して電圧セレクタ部39に伝えられる。そして、電圧セレクタ部39は、この制御信号に基づいて3つの電源電圧群VC、V10、V15の中から1つの電源電圧を選択し、これによりドライバ出力35が生成される。
【0044】
制御部1より転送された2ビット×2ラインの走査データの上位ビットDY12は、データ転送クロックtYの立ち下がりでDFF20にラッチされ、DFF20の出力は、2ビット右の図示しない次段のシフトレジスタ部のDFFに入力される。同様に走査データの下位ビットDY11は、データ転送クロックtYの立ち下がりでDFF21にラッチされ、DFF21の出力は次段のシフトレジスタ部のDFFに入力される。このように構成することで、図11(A)のタイミング図に示すように、2ビット×2ラインの走査データDYを順次次段のシフトレジスタ部(36Q1→36Q2→36Q3)に転送することができる。組み合わせ回路37は、EX−OR22、EXNOR23、インバータ24、NAND25、NOR26、27を含んでおり、DOFF信号はNAND25に、FR信号はEX−NOR23に入力される。
【0045】
レベルシフタ部38に含まれるレベルシフタ28、29、30は、組み合わせ回路37から入力される制御信号の電圧レベルをVD〜V15(GND)からV10〜V15に変換する機能を有する。この場合、V10〜V15の電圧差とVD〜V15の電圧差は大きく異なるため(図3参照)、図12(A)に示すような構成のレベルシフタが採用される。
【0046】
電圧セレクタ部39は、Nチャネルトランジスタ31、33、Pチャネルトランジスタ32、34を含む。そして、Nチャンネルトランジスタ31は、レベルシフタ29の正転出力により駆動されV15レベルを選択し、Pチャンネルトランジスタ32は、レベルシフタ30の反転出力により駆動されV10レベルを選択する。また、Nチャンネルトランジスタ33は、レベルシフタ28の正転出力により駆動されVCレベルを選択し、Pチャンネルトランジスタ34は、レベルシフタ28の反転出力により駆動されVCレベルを選択する。
【0047】
さて、本実施例では、図10(A)に示すように、下位ビットDYn1=H、上位ビットDYn2=Lの時は、FR=LでV10が選択され、FR=HでV15が選択される。V15は、図3に示すようにVCを中心としてV10と対称の位置にある電圧である。また、DYn1=L、DYn2=Hの時は、FR=LでV15が選択され、FR=HならV10が選択される。一方、DYn1=L、DYn2=L及びDYn1=H、DYn2=Hの時は、FR信号に無関係にVCが選択される。本実施例では以上のようにしてVCを中心電圧とした交流駆動が実現される。また、本実施例では図10(A)に示すように、DOFF=Lの場合には、FR、DYn1、DYn2信号に無関係に、ドライバ出力35は強制的にVCレベルになる。これは、DOFF=LとなるとNAND25の出力が強制的にHとなり、これによりレベルシフタ28、29、30の入力が各々H、L、Lとなり、トランジスタ33、34が選択され、トランジスタ31、32が非選択となるからである。これにより、後述するように、液晶表示システムのディスプレイオフ機能が実現される。
【0048】
4.信号ドライバの説明
図13には複数ライン同時選択駆動手法を用いる本実施例の信号ドライバ2の構成の一例が示される。この信号ドライバ2は、シフトレジスタ部59、データレジスタ部60、データラッチ部61、組み合わせ回路62、レベルシフタ部63、電圧セレクタ部67を含む。この信号ドライバ2は、制御部1からのFR、DOFF、LP、DX、ST、tX信号に基づいて、電源供給部5からの電源電圧VC、V11、V12のいずれかを選択し、図10(B)に示すような出力57を得るものである。ここで、シフトレジスタ部59は、DFFをカスケード接続することで構成され、サンプリング信号を発生する機能を有する。データレジスタ部60は、シフトレジスタ部59で発生したサンプリング信号により信号データDXをDFFにサンプリングする。データラッチ部61は、データレジスタ部60にサンプリングされたデータをLP信号に基づいてラッチする。組み合わせ回路62は、データラッチ部61の出力とFR、DOFF信号を受けて図10(B)に示されるドライバ出力57を得るための制御信号を発生する。この制御信号は、レベルシフタ部63を介して電圧セレクタ部67に伝えられる。そして、電圧セレクタ部67は、この制御信号に基づいて電源電圧群VC、V11、V12の中から1つの電源電圧を選択し、これによりドライバ出力57が生成される。
【0049】
制御部1より転送された全ての制御信号及び信号データは、容量結合コンデンサ12、DCレベル伝達部58によりVD〜GNDからVD1〜VS1にレベル変換されて信号ドライバ内に入力される。サンプリングスタート信号STは、データ転送クロックtXの立ち上がりでDFF40にサンプリングされ、DFF40の出力は次段のDFFに入力される。このように構成することで、図11(B)のタイミング図に示すように、ST信号は順次次段のDFFに転送される。DFF40のQ出力はデータラッチ部60のDFF41、42のCK端子に入力される。そして、信号データの下位ビットDX1は、図11(B)に示すように、DFF40のQ出力の立ち上がりでDFF42にサンプリングされる。同様に上位ビットDX2は、DFF40のQ出力の立ち上がりでDFF41にサンプリングされる。その後、図11(B)に示すように、制御部1からのラッチパルス信号LPの立ち上がりで、DFF41、42の出力はDFF43、44にラッチされる。組み合わせ回路62は、EX−NOR45、47、EX−OR46、インバータ48、NAND49、NOR50、OR51を含んでおり、DOFF信号はNAND49に、FR信号はEX−NOR47に入力される。
【0050】
レベルシフタ部63に含まれるレベルシフタ64、65、66は、組み合わせ回路62から入力される制御信号の電圧レベルをVD1〜V12(VS1)からV11〜V12に変換する機能を有する。この場合、V11〜V12の電圧差とVD1〜V12の電圧差は、それほど大きく異ならないため(図3参照)、図12(B)に示すような構成のレベルシフタが採用される。
【0051】
電圧セレクタ部67は、Nチャネルトランジスタ53、55、Pチャネルトランジスタ54、56を含む。そして、Nチャンネルトランジスタ53は、レベルシフタ65の正転出力により駆動されV12レベルを選択し、Pチャンネルトランジスタ54は、レベルシフタ66の正転出力により駆動されV11レベルを選択する。また、Nチャンネルトランジスタ55は、レベルシフタ64の正転出力により駆動されVCレベルを選択し、Pチャンネルトランジスタ56は、レベルシフタ64の反転出力により駆動されVCレベルを選択する。
【0052】
さて、本実施例では、図10(B)に示すように、下位ビットDX1=L、上位ビットDX2=Lの時は、FR=LでV11が選択され、FR=HでV12が選択される。V12は、図3に示すようにVCを中心としてV11と対称の位置にある電圧である。また、DX1=L、DX2=Hの時は、FR=LでV12が選択され、FR=HならV11が選択される。一方、DX1=H、DX2=L及びDX1=H、DX2=Hの時は、FR信号に無関係にVCが選択される。本実施例では以上のようにしてVCを中心電圧とした交流駆動が実現される。また、本実施例では図10(B)に示すように、DOFF=Lの場合には、FR、DX1、DX2信号に無関係に、ドライバ出力57は強制的にVCレベルになる。これは、DOFF=LとなるとNAND49の出力が強制的にHとなり、これによりレベルシフタ64、65、66の入力が各々H、L、Hとなり、トランジスタ55、56が選択され、トランジスタ53、54が非選択となるからである。前述のように、DOFF=Lの場合には、走査ドライバ3のドライバ出力35も強制的にVCレベルになる。従って、DOFF=Lの場合には、信号ドライバ2、走査ドライバ3の出力35、37は共にVCレベルとなり、これにより液晶素子に印加される電圧を”0”とすることが可能となり、この結果、液晶表示システムのディスプレイオフ機能を実現できることになる。
【0053】
図19に示す電圧平均化法を用いた従来例においては、高電位側の電源電圧であるGNDとV5(あるいはVDDHとV10)とを一致させることができ、ディスプレイオフ機能はドライバの出力を共にGND(V5)にすることで実現できた。これに対して、図3に示すように電圧範囲B1とB2の幅が異なる電源構成の場合には、高電位側の電源電圧であるV12とV15(あるいはV11とV10)とを一致させることができず、従来の手法を用いることができない。そこで、本実施例では、DOFF=Lとなった時に、ドライバの出力を共に中心電圧VCとすることでディスプレイオフ機能を実現している。この場合、VCは、元々、液晶駆動に用いる電源電圧であり、ディスプレイオフ機能実現のために新たな電源電圧を生成する必要がない。
【0054】
また、本実施例では、図3に示すように信号ドライバの低電位側の固定電位をGNDではなく、V12(VS1)にしている。これは、前述のように電位変換部6により制御信号、信号データのレベルをVD〜GNDからVD1〜V12(VS1)に変換することで実現される。そして、低電位側の固定電位をV12とすることで、例えば、Nチャネルトランジスタ53の基板電位もV12にすることができ、これによりNチャネルトランジスタ53に基板バイアス効果(ボディエフェクト)が生じるのを防止できる。基板バイアス効果が生じるとNチャネルトランジスタ53のしきい値電圧が高くなってしまい、V12レベルを出力するこのNチャネルトランジスタ53の特性と、V11レベルを出力するPチャネルトランジスタ54の特性が対称でなくなってしまう。そこで、本実施例では、低電位側の固定電位をV12レベルとすることで、この基板バイアスの発生を防止し、トランジスタ53、54の特性を対称とし、設計を行い易くしている。これにより、ドライバ出力の立ち上がりと立ち下がり波形をほぼ対称にし、液晶駆動上有害となる直流成分を少なくすることができる。また、本実施例では、VCは、T型ゲート構成となったトランジスタ55、56により駆動されるため、オン抵抗を小さくすることができ、駆動能力を増すことができる。
【0055】
図14には、信号ドライバの他の構成の一例が示される。この信号ドライバはRAM内蔵型の信号ドライバである。RAM内蔵型の信号ドライバでは、表示変化がない場合に信号データを転送する必要がないため、消費電力を低く抑えることができる。この信号ドライバは、チップイネーブルコントロール回路103、タイミング回路104、データ入力制御回路105、入力レジスタ106、書き込みレジスタ107、レベルシフタ部108、フレームメモリ(内蔵RAM)109、行アドレスレジスタ110、組み合わせ回路(駆動信号決定回路)111、ラッチ回路112、電圧セレクタ部113を含む。この信号ドライバでは、低電圧振幅動作部101に配置される回路は電源電圧VD1〜V12(VS1)で動作する。この場合、LP、FR等の信号は、VD〜GNDの範囲のレベルとなるため、電位変換部58によりVD1〜V12のレベルに変換される。また、高電圧振幅動作部102に配置されるフレームメモリ109、組み合わせ回路111、ラッチ回路112は、電源電圧VC〜V12で動作するため、低電圧振幅動作部101から入力される信号はレベルシフタ部108により電圧レベルが変換される。このように構成することで、フレームメモリ109を、低電圧動作振幅部101の電源電圧よりも電圧差の大きい電源電圧で動作させることができるため、フレームメモリ109をハイレジタイプ(高抵抗負荷型)のRAMにより構成することが可能となる。これにより、チップ面積を大幅に小さくすることが可能となる。
【0056】
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例に係る電源供給手法について説明する。図15には、第2の実施例における電源構成の例が示される。図15では、制御部1、信号ドライバ2、走査ドライバ3の低電位側の固定電位が全てGNDとなり共通となっている。この場合、信号ドライバ2はV15〜V11の電源電圧範囲で動作することになるため、図3に示す場合ほどには信号ドライバ2の低電圧化を図れない。しかしながら、図15の場合においても、信号ドライバ2は走査ドライバ3の電源電圧の2/3ほどの電圧で動作する。このため、走査ドライバ3よりも低耐圧で集積度の高い半導体プロセスが使用でき、コスト的に有利となる。図15の場合も、電圧範囲D1の中心電圧VC1と、電圧範囲D2の中心電圧VC2は等しくなっている。従って、ディスプレイオフ機能は、信号ドライバ2、走査ドライバ3の出力を共にVC(=VC1、VC2)レベルとすることで実現される。また、図15の場合は、信号ドライバ2内のロジック回路はVD〜GNDで動作することになるため、図1に示したような電位変換部6は不必要となる。また、図2に示す電源供給部において、分割端子68、オペアンプ79は不必要となる。
【0057】
(第3の実施例)
図16には、本発明の第3の実施例に係る電源供給手法の電源構成の例が示される。図3の場合には、信号ドライバ2、走査ドライバ3の電源電圧は全てに正極性であったが、図16では、高電位側の電源であるV10(GND)が固定電位となり、電源電圧は全て負極性となる。そして、電位変換部6では、制御信号等のレベルがVD(GND)〜VSSからVD1(V11)〜VS1に変換される。また、電源供給部5では、高電位側がGND電位となり、低電位側がVLCDとなり、可変抵抗70は低電位側のVLCDに接続される。また、ロジック電源電圧VS1は、電圧範囲E1内に設けられる(図15と同様にVSSと共通にしてもよい)。
【0058】
なお、以上のようにVDを固定電位(GND)とし、信号ドライバ2、走査ドライバ3の電源電圧を負極性とする場合には、信号ドライバ、走査ドライバでは高電位側が固定電位となり、従って、ドライバは、P基板の半導体デバイスにより構成されることになる。
【0059】
(第4の実施例)
図17には、本発明の第4の実施例に係る電源供給手法の電源構成の例が示される。図17では、図3と同様に、信号ドライバ、走査ドライバの電源電圧は全て正極性となる。但し、第4の実施例では、信号ドライバは、高電位側の電源V11(VD1)を固定電位とするため、P基板の半導体デバイスにより構成され、走査ドライバは、低電位側の電源V15(GND)を固定電位とするため、N基板の半導体デバイスにより構成されることになる。このように本発明は、信号ドライバ、走査ドライバを構成する半導体デバイスの基板の極性が異なる場合でも、問題なく適用できる。従って、図17とは逆に、信号ドライバをN基板の半導体デバイスにより、走査ドライバをP基板の半導体デバイスにより構成した場合にも本発明を適用することができる。
【0060】
(第5の実施例)
図18には、本発明の第5の実施例に係る電源供給手法の電源構成の例が示される。図18は、4ラインを同時に駆動する場合の電源構成の例である。複数ライン同時選択駆動手法においては、同時選択数をh本とした場合に、信号ドライバには(h+1)レベルの電源電圧が必要となる。図18では、4ライン同時駆動のためV11、V12、VC、V13、V14の5レベルの電源電圧が必要となる。また、走査ドライバには、V10、VC、V15の3レベルの電源電圧が必要となる。このように、同時に選択するライン数が異なる場合にも、本発明は当然に適用できる。そして、同時に選択するライン数を増やすと、信号ドライバ、走査ドライバの電源電圧の電圧差を少なくすることが可能となり、より低耐圧のプロセスでドライバを製造でき、チップの小面積化を図れる。
【0061】
なお、3ライン同時選択の場合には、信号ドライバの電源電圧は、V11、V12、V13、V14となる。従って、本発明ではこの場合には、ディスプレイオフの場合にのみ電源電圧VCを使用することになる。また、同時選択ライン数が増えた場合には、必要となる電源電圧レベルも増えるが、この場合には、電源供給部の電圧分割数を増やし、分割端子及びこれに接続されるオペアンプの個数を増やせばよい。
【0062】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0063】
例えば、上記実施例では複数ライン同時選択駆動手法により液晶駆動を行う場合について述べたが、本発明は、この駆動手法に限定されるものではなく、信号ドライバと走査ドライバの液晶駆動電圧が異なる場合に広く適用できるものである。
【0064】
また、本実施例では、信号ドライバが狭い電源電圧範囲を持ち、走査ドライバが広い電源電圧範囲を持つ場合について説明したが、この逆の場合でも本発明を適用することができる。
【0065】
また、電源電圧供給手段(電源供給部)の構成も、本実施例で説明したものに限られず、これと均等な種々の構成を採用することができる。例えば、電圧を調整する手段は上記実施例で説明した可変抵抗等に限られるものではない。
【0066】
また、ロジック電源電圧の位置についても、本実施例で説明したVD1、VS1の位置に限らず種々の位置に設定することができる。この場合には、これらのロジック電源電圧を取り出す分割端子の位置も異なることになる。
【0067】
また、電位変換手段も本実施例で説明した構成に限られるものではなく、これと均等な種々の構成を採用できる。
【0068】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、電源電圧群の各電圧値を簡易な構成の調整手段により調整でき、これは部品点数の削減、信頼性の向上につながる。そして、この場合においても、本発明によれば電源電圧の電圧比を正確に保つことができる。このように、本発明は、例えば複数ライン同時選択駆動手法に最適な電源供給手法となる。
【0069】
また、本発明によれば、非常に簡易な構成で、第1、第2の電源電圧群を生成でき、第1、第2の中心電圧を同一にすることができる。
【0070】
また、本発明によれば、液晶駆動電圧生成用の基準電位の値を調整するだけで第1、第2の電源電圧群の電圧値を調整できる。これにより、工場等においてシステムを組み立てた後、液晶素子に対する駆動電圧を最適化したり、液晶表示におけるコントラスト調整を行ったりすることができる。なお、この場合の調整手法としては、例えば、可変抵抗を用いる、あるいは、オペアンプ等で構成される電圧調整部を用いる手法等が考えられる。
【0071】
また、本発明によれば、ロジック電源電圧が第1の電源電圧範囲内に設定されるため、一方のドライバの動作電源電圧の幅を狭くできる。これにより、一方のドライバの製造プロセスとして、より低耐圧のプロセスを採用でき、チップの小面積化、低コスト化を図ることができる。
【0072】
また、本発明によれば、一方のドライバの固定電位電源と他方のドライバの固定電位電源とが分離されるため、一方のドライバの動作電源電圧の幅を狭くできる。これにより、一方のドライバの製造プロセスとして、より低耐圧のプロセスを採用でき、チップの小面積化、低コスト化を図ることができる。
【0073】
また、本発明によれば、一方のドライバに対して正常に制御信号等を伝達することが可能となる。
【0074】
また、本発明によれば、容量結合キャパシタを用いることで電位レベルの変換が容易となる。
【0075】
また、本発明によれば、電源電圧群の電圧値を調整等した場合にも常に同一値となる第1、第2の中心電圧を利用してディスプレイオフ機能を実現しているため、この機能の実現のために新たに電圧を生成する必要性が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る液晶表示システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】電源供給部の構成の一例である。
【図3】第1の実施例で使用される電源電圧群の電位関係を示す図である。
【図4】図4(A)、(B)は、P型オペアンプ、N型オペアンプの構成の一例である。
【図5】電源供給部の構成の他の例である。
【図6】電源供給部の構成の他の例である。
【図7】中心電位をGNDとした場合の電源電圧群の電位関係を示す図である。
【図8】図8(A)は、電位変換部の構成の一例であり、図8(B)は、その動作を説明するための電圧波形図である。
【図9】走査ドライバの構成の一例を示す図である。
【図10】図10(A)は走査ドライバにおける制御信号及びデータ信号とドライバ出力との関係を示す図であり、図10(B)は信号ドライバにおける制御信号及びデータ信号とドライバ出力との関係を示す図であり、
【図11】図11(A)、(B)は、走査ドライバ、信号ドライバの動作を説明するためのタイミング図である。
【図12】図12(A)、(B)は、レベルシフタの構成の一例を示す図である。
【図13】信号ドライバの構成の一例を示す図である。
【図14】信号ドライバの構成の他の一例を示す図である。
【図15】第2の実施例における電源電圧群の電位関係を示す図である。
【図16】第3の実施例における電源電圧群の電位関係を示す図である。
【図17】第4の実施例における電源電圧群の電位関係を示す図である。
【図18】第5の実施例における電源電圧群の電位関係を示す図である。
【図19】従来の電圧平均化法を用いた場合の電源電圧群の電位関係を示す図である。
【符号の説明】
1 制御部
2 信号ドライバ
3 走査ドライバ
4 液晶パネル
5 電源供給部
6 電位変換部
10 信号ドライバの出力
11 走査ドライバの出力
12 キャパシタ(コンデンサ)
20、21、40、41 42、43、44 DFF
22、46 EX−OR
23、45、47 EX−NOR
24、48、52 インバータ
25、49 NAND
26、27、50、51 NOR
28、29、30 レベルシフタ
31、33、53、55 Nチャンネルトランジスタ
32、34、54、56 Pチャンネルトランジスタ
35、57 出力端子
36、59 シフトレジスタ部
37、62 組み合わせ回路
38 レベルシフタ部
39、67 電圧セレクタ部
58 DCレベル伝達部
60 データレジスタ部
61 データラッチ部
70 可変抵抗
71、72、73、74、75 抵抗
76、77 P型オペアンプ
78、79 PN切り替え型オペアンプ
80 N型オペアンプ

Claims (4)

  1. 表示画素がマトリクス状に配置されるとともに複数の信号電極及び走査電極が交差して配置されるマトリクスパネルの前記信号電極に対して駆動電圧を印加する信号ドライバと、前記走査電極に対して駆動電圧を印加する走査ドライバと、前記信号ドライバと前記走査ドライバに対して電源電圧を供給する電源供給手段とを含む液晶表示システムであって、
    前記電源供給手段が、
    複数の電圧を生成する電圧分割手段と、
    前記電圧分割手段の分割端子に生成された電圧をインピーダンス変換するボルテージフォロア接続のオペアンプを含み、
    前記オペアンプが、
    その差動部の出力がその駆動部内のP型駆動トランジスタに入力されるP型オペアンプと、
    その差動部の出力がその駆動部内のN型駆動トランジスタに入力されるN型オペアンプとを含み、
    1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が負となり負の負荷が支配的である電源電圧については、前記P型オペアンプによりインピーダンス変換を行い、1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が正となり正の負荷が支配的である電源電圧については、前記N型オペアンプによりインピーダンス変換を行い、
    前記電源供給手段が、
    第1の電源電圧範囲を有する同極性の第1の電源電圧群を前記信号ドライバ又は前記走査ドライバの中の一方のドライバに対して供給する手段と、
    前記第1の電源電圧範囲よりも広い第2の電源電圧範囲を有する同極性の第2の電源電圧群を前記一方とは異なる他方のドライバに対して供給する手段と、
    前記第1の電源電圧範囲の中心電圧である第1の中心電圧と、前記第2の電源電圧範囲の中心電圧である第2の中心電圧とを同一にする手段とを含むことを特徴とする液晶表示システム。
  2. 請求項において、
    前記信号ドライバ及び前記走査ドライバに対して少なくとも制御信号を出力する制御手段と、
    前記第1の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段のロジック電源電圧と異なる電位レベルの電圧を、前記第1の電源電圧群が供給される前記一方のドライバのロジック電源電圧として供給する手段と、
    前記第2の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段のロジック電源電圧と同一電位レベルの電圧を、前記第2の電源電圧群が供給される前記他方のドライバのロジック電源電圧として供給する手段とを含むことを特徴とする液晶表示システム。
  3. 表示画素がマトリクス状に配置されるとともに複数の信号電極及び走査電極が交差して配置されるマトリクスパネルの前記信号電極に対して駆動電圧を印加する信号ドライバと、前記走査電極に対して駆動電圧を印加する走査ドライバと、前記信号ドライバと前記走査ドライバに対して電源電圧を供給する電源供給手段とを含む液晶表示システムに使用される電源供給方法であって、
    複数の電圧を生成する電圧分割手段の分割端子に生成された電圧を、ボルテージフォロア接続のオペアンプによりインピーダンス変換すると共に、
    1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が負となり負の負荷が支配的である電源電圧については、その差動部の出力がその駆動部内のP型駆動トランジスタに入力されるP型オペアンプによりインピーダンス変換し、1フレーム内において液晶素子からオペアンプへと移動させる必要がある電荷量の極性が正となり正の負荷が支配的である電源電圧については、その差動部の出力がその駆動部内のN型駆動トランジスタに入力されるN型オペアンプによりインピーダンス変換し、
    第1の電源電圧範囲を有する同極性の第1の電源電圧群を前記信号ドライバ又は前記走査ドライバの中の一方のドライバに対して供給し、前記第1の電源電圧範囲よりも広い第2の電源電圧範囲を有する同極性の第2の電源電圧群を前記一方とは異なる他方のドライバに対して供給し、前記第1の電源電圧範囲の中心電圧である第1の中心電圧と、前記第2の電源電圧範囲の中心電圧である第2の中心電圧とを同一にすることを特徴とする電源供給方法。
  4. 請求項において、
    前記液晶表示システムが、前記信号ドライバ及び前記走査ドライバに対して少なくとも制御信号を出力する制御手段を含み、
    前記第1の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段のロジック電源電圧と異なる電位レベルの電圧を、前記第1の電源電圧群が供給される前記一方のドライバのロジック電源電圧として供給し、
    前記第2の電源電圧範囲内の電圧であって前記制御手段のロジック電源電圧と同一電位レベルの電圧を、前記第2の電源電圧群が供給される前記他方のドライバのロジック電源電圧として供給することを特徴とする電源供給方法。
JP2000332494A 1993-12-22 2000-10-31 液晶表示システム及び電源供給方法 Expired - Lifetime JP3614100B2 (ja)

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