JP2000132147A - 安定化回路およびその安定化回路を用いた電源回路 - Google Patents

安定化回路およびその安定化回路を用いた電源回路

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JP2000132147A
JP2000132147A JP10319889A JP31988998A JP2000132147A JP 2000132147 A JP2000132147 A JP 2000132147A JP 10319889 A JP10319889 A JP 10319889A JP 31988998 A JP31988998 A JP 31988998A JP 2000132147 A JP2000132147 A JP 2000132147A
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circuit
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power supply
signal
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Hikari Mizutori
光 水取
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧に重畳するノイズを除去して安定し
た電圧を低消費電力で生成する。 【解決手段】 安定化回路は、N型ボルテージホロワー
と、P型ボルテージホロワーとを分圧回路の分圧出力点
に対して並列的に接続する。出力電圧を上昇させるノイ
ズが重畳した場合には、入力電圧と出力電圧とを比較し
てN型ボルテージホロワーを選択してその電圧上昇を抑
制し、出力電圧に電圧を低下させるノイズが重畳した場
合には、P型ボルテージホロワーを選択してその電圧低
下を抑制して電圧の安定化が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、供給される電圧
を安定化して出力する安定化回路及び安定化回路を備え
る電源回路に係り、特に、電圧を安定化して表示駆動回
路に出力する安定化回路及び安定化回路を備える電源回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリックス表示装置は、互いに
交差するように配置された走査電極と信号電極間に走査
信号とデータ信号とをそれぞれ供給し、対向する電極間
に所定の電圧を印加することにより駆動される。走査信
号とデータ信号は、それぞれ行ドライバと列ドライバに
より形成され、これらの各ドライバには、それぞれの信
号を形成するための異なる電圧値を持った複数の電源電
圧が電源回路により供給されている。
【0003】このようなドットマトリックス表示装置の
一例として、ドットマトリックス型の液晶表示装置を図
5に示す。
【0004】図5において、液晶表示素子LCは、対向
する一対の基板間に液晶層が封入され、前記一対の基板
の対向する内面それぞれには、互いに交差するように複
数の走査電極1と複数の信号電極2が形成されており、
これらの電極に印加される信号により、前記走査電極1
と信号電極2間に介在する液晶層に電界が印加され、こ
の電界によって液晶の配向状態を制御することにより各
画素が表示駆動される。
【0005】液晶表示素子LCの複数の走査電極1と複
数の信号電極2は、それぞれ行ドライバ3と列ドライバ
4に接続されている。行ドライバ3は表示制御回路5か
ら供給される走査制御信号Ccに応じて、液晶表示素子
LCの各走査電極1を走査する走査信号COMを形成し
て、各走査電極1に供給する。
【0006】列ドライバ4は表示制御回路5から供給さ
れる表示信号Sdに応じて液晶表示素子LCの各画素の
点灯を制御するデータ信号SEGを形成して、各信号電
極2に供給する。
【0007】表示制御回路5は、外部から供給される表
示データDを受け、表示信号Sdを生成して列ドライバ
4に供給し、また走査制御信号Ccを生成して行ドライ
バ3に供給する。
【0008】行ドライバ3および列ドライバ4に複数の
電源電圧を供給する電源回路6は、電池等の電圧を昇圧
する昇圧回路と、この昇圧回路により昇圧された電圧か
ら走査信号COMおよびデータ信号SEGを生成するた
めの異なる電圧値を有する複数の電源電圧を発生させる
分圧回路とから構成されている。分圧回路は、図6に示
すように、電源電圧VLCDを分圧抵抗R1〜R4により
分圧し、各分圧抵抗R1〜R4の接続点からボルテージ
フォロワーOP1〜OP3を介してインピーダンス変換
し、駆動電圧V0〜V4として出力する。
【0009】ボルテージフォロワーOP1〜OP3は、
オペアンプからなり、各駆動電圧の出力に接続される負
荷の変動による出力電圧の変動を防止して、安定した電
圧の駆動電圧を供給するように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ドットマトリックス型
の表示素子は、走査電極1と信号電極2とが互いに対向
する領域で各画素が構成されており、これらの走査電極
1と信号電極2とは互いに対向する面積を持つため電気
的に容量結合されている。
【0011】そのため、走査電極1に印加れた走査信号
COMがデータ信号SEGに、また信号電極2に印加さ
れたデータ信号SEGが走査信号COMにノイズとして
乗ってしまう。
【0012】特に、図5で示すように、液晶表示素子L
Cを用いる場合、走査電極1と信号電極2とが対向する
領域には、誘電率の大きな液晶層が介在しているため、
これらの走査電極1と信号電極2間が大きな容量CLCで
結合されている。そのため、図7に示すように信号電極
2に印加されるデータ信号SEGの電圧の変化が走査信
号COMにスパイクノイズPn-,Pn+として重畳し、ま
た走査電極1に印加される走査信号COMの電圧の変化
がデータ信号SEGにスパイクノイズPn+として重畳す
る。
【0013】これらのスパイクノイズPn-,Pn+は、電
源のインピーダンスを小さくすることにより低減するこ
とができ、図6に示すようなボルテージフォロワーOP
1〜OP3を設けることにより、ノイズの低減が行われ
ている。
【0014】しかしながら、ボルテージフォロワーを構
成するオペアンプは、出力段にP型半導体トランジスタ
を用いたP型駆動のオペアンプと、出力段にN型半導体
トランジスタを用いたN型駆動のオペアンプとがあり、
それぞれ出力電圧に対して上昇する電圧変動と、低下す
る電圧変動に対する応答特性が異なっている。
【0015】そのため、液晶表示素子の駆動信号のよう
に、液晶層に所定の期間(1フレーム)毎に、互いに逆
極性の電圧を印加するための走査信号COMとデータ信
号SEGとをそれぞれの電極に供給して駆動する場合、
それそれの信号について、一方極性のノイズを低減する
ことはできるが、他方極性のノイズを無くすことができ
ない。その結果、前述したノイズにより、表示のちらつ
きが発生し、表示品質を低下させるという問題があっ
た。
【0016】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、表示素子を駆動するための電源電圧を安定化し、駆
動信号に重畳するノイズを低減させるようにした安定化
回路、およびこの安定化回路を用いた電源回路を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る安定化回路は、出力段
にNチャネル電界効果トランジスタを用い、供給された
入力電圧をインピーダンス変換して出力するN型ボルテ
ージホロワーと、出力段にPチャネル電界効果トランジ
スタを用い、前記入力電圧をインピーダンス変換して出
力するP型ボルテージホロワーと、入力電圧と出力電圧
とを比較して比較信号を出力する比較回路と、前記比較
回路の比較信号により、前記N型ボルテージホロワーと
前記P型ボルテージホロワーの出力を選択的に切り替え
て出力する選択回路とを備えることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、N型ボルテージホロワ
ーとP型ボルテージホロワーとを、出力電圧の変動に応
じて切り換えて動作させるようにしたので、電源電圧に
重畳されるノイズを確実に低減することができる。
【0019】この安定化回路において、前記比較回路
は、前記入力電圧と出力電圧の差に対して比較信号がヒ
ステリシス特性を有することが望ましい。
【0020】また、前記比較回路は、前記入力電圧と出
力電圧とを比較するコンパレータと、このコンパレータ
の出力が入力されるヒステリシス回路とから構成される
ことが望ましい。
【0021】この構成によりN型ボルテージホロワーと
P型ボルテージホロワーの動作を安定化することができ
る。
【0022】また、この発明の第2の観点に係る電源回
路は、この発明の第1の観点に係る安定化回路と、供給
される電圧を異なる値の複数の分割電圧に分割する分圧
回路と、から構成され、前記安定化回路はその入力端が
前記分圧回路の少なくとも1つの分割電圧の出力端に接
続され、前記分割電圧が入力電圧として供給される、こ
とを特徴とする。
【0023】なお、前記安定化回路は、表示素子を駆動
する駆動回路に、前記表示素子に印加する駆動信号を形
成するための異なる電圧値を有する複数の電圧を供給し
てもよい。
【0024】上記構成によれば、表示素子の駆動回路の
ように複数の電圧値を必要とする行ドライバおよび列ド
ライバの電源を安定化してノイズを低減することができ
る。また、大きな容量結合を有する表示素子の駆動回路
に駆動電圧を供給する電源回路として用いることによ
り、有効にノイズを低減することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電源回路を4つの駆動電圧により駆動する液晶表示素子
に適用した場合を例として図面を参照して説明する。
【0026】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置
は、前述した図5と同様に、液晶表示素子LCと、行ド
ライバ3と、列ドライバ4と、表示制御回路5と、およ
び電源回路6とから構成される。
【0027】液晶表示素子LCは、対向して配置された
第1の基板と第2の基板と、第1の基板に行方向に配置
された複数の走査電極1と、第2の基板に列方向に配置
された複数の信号電極2と、両基板間に封止された液晶
とを備え、複数の走査電極1と複数の信号電極2とが互
いに交差する点が各画素を形成している。
【0028】行ドライバ3は、液晶表示素子LCの走査
電極1に接続され、電源回路6から供給される複数の電
源電圧の中から、表示制御回路5より供給される走査制
御信号Ccに従って選択することにより生成された走査
信号COMを、走査電極1に順次印加する。
【0029】列ドライバ4は、液晶表示素子LCの信号
電極2に接続され、表示制御回路5から供給される表示
信号Sdに応じて、電源回路6から供給される複数の電
源電圧からデータ信号SEGを生成し、走査信号COM
の走査タイミングに合わせて信号電極2に印加する。
【0030】表示制御回路5は、外部から供給される表
示データDを受け、表示信号Sdを列ドライバ4に供給
すると共に、行ドライバ3に走査信号COMを出力する
ための走査制御信号Ccを供給し、これらの行ドライバ
3及び列ドライバ4の動作を制御する。
【0031】電源回路6は、図1に示すように、電池等
の低い電圧を、表示素子を駆動するのに十分な電圧まで
昇圧する昇圧回路61と、この昇圧された高い電圧を複
数の電圧に分割するために直列接続された複数の分圧抵
抗R1,R2,R3,R4と、分圧抵抗R1とR2、R
2とR3、R3とR4との各接続点にそれぞれ接続され
た安定化回路62とから構成され、分圧抵抗R1〜R4
により分圧された電圧を安定化回路62により安定化し
て出力する。
【0032】安定化回路62は、図2に示すように、出
力段にPチャネル電界効果トランジスタを用い、入力端
に供給された入力電圧Vinをインピーダンス変換して出
力するP型ボルテージホロワーOPpと、このP型ボル
テージホロワーOPpの出力端と直列に接続されたアナ
ログスイッチ621と、出力段にNチャネル電界効果ト
ランジスタを用い、入力電圧Vinをインピーダンス変換
して出力するN型ボルテージホロワーOPnと、このN
型ボルテージホロワーOPnの出力端に直列接続された
アナログスイッチ622と、入力電圧Vinと電源回路6
の出力電圧Voutとを比較してヒステリシス特性を持っ
た比較信号を出力する比較回路と、比較回路からの比較
信号を反転させた選択信号をアナログスイッチ622に
供給するためのインバータINV3からなっている。
【0033】P型ボルテージホロワーOPpとアナログ
スイッチ621の直列接続回路と、N型ボルテージホロ
ワーOPnとアナログスイッチ622の直列接続回路と
は、安定化回路62の入力端と出力端との間に並列的に
接続されている。
【0034】比較回路は、安定化回路62の入力端にプ
ラス入力端が接続され、電源回路6の出力端にマイナス
入力端が接続されたコンパレータCOPと、このコンパ
レータCOPの出力が接続されたヒステリシス回路62
3とからなっている。
【0035】ヒステリシス回路623は、入力抵抗R1
0と、直列接続された2つのインバータINV1,IN
V2と、この直列接続された2つのインバータINV
1,INV2の入出力間に接続された抵抗R20とから
なっており、コンパレータCOPに入力された2つの電
圧の差の変化に対してヒステリシス特性を持った選択信
号を出力する。
【0036】選択回路は、ヒステリシス回路623から
の選択信号が印加され、P型ボルテージホロワーOPp
に接続された第1のアナログスイッチ621と、ヒステ
リシス回路623の出力がインバータINV3介して印
加され、N型ボルテージホロワーOPnに接続された第
2のアナログスイッチ622とにより構成される。ヒス
テリシス回路623から与えられる選択信号により、第
1のアナログスイッチ621と第2のアナログスイッチ
622のうち、いずれか一方のアナログ回路がオンし、
他方のアナログ回路がオフする。
【0037】したがって、この選択回路は、比較回路か
らヒステリシス回路623を介して出力される選択信号
に応じて、P型ボルテージホロワーOPpの出力と、N
型ボルテージホロワーOPnの出力とを選択的に切り替
えて電源回路6の出力端に供給する。
【0038】P型ボルテージホロワーOPpは、図3に
示すように、2つのP型トランジスタTp2,Tp3
と、2つのN型トランジスタTn4,Tn5とが接地電
位VGNDと電源電位VDD間に接続されたN型駆動のオペ
アンプと、P型の出力トランジスタTp1とから構成さ
れており、接地電位VGNDの方向(電圧低下)に変動す
る電圧を電源電位VDDへ補正する応答性に優れている。
【0039】N型ボルテージホロワーOPnは、図4に
示すように、2つのN型トランジスタTn2,Tn3
と、2つのP型トランジスタTn4,Tn5とが接地電
位VGNDと電源電位VDD間に接続されたP型駆動のオペ
アンプと、N型の出力トランジスタTn1とから構成さ
れており、電源電位VDDの方向(電圧上昇)に変動する
電圧を接地電位VGNDへ補正する応答性にすぐれてい
る。
【0040】次に、このように構成された電源回路6の
動作を説明する。液晶表示装置は図5に示したドットマ
トリックス型の液晶表示装置と同様に構成されており、
表示制御回路5は外部から供給された表示データDを受
け、表示信号Sdと走査制御信号Ccを生成してそれぞ
れの信号を列ドライバ4と行ドライバ3に供給する。
【0041】列ドライバ4は、表示信号Sdに応じて、
電源回路6から供給される複数の電源電圧を選択してデ
ータ信号SEGを生成し、液晶表示素子LCの各信号電
極2に供給する。行ドライバ3は、表示制御回路5から
の走査制御信号Ccを受け、電源回路6から供給される
複数の電源電圧を予め定めた順序で選択し、各走査電極
1を順次選択するための走査信号COMを生成し、各走
査電極1に印加する。
【0042】走査電極1と信号電極2とが交差する各画
素は、行ドライバ3から走査電極1に印加された走査信
号COMと列ドライバ4から信号電極2に印加されるデ
ータ信号SEGとに応じて、マトリックス駆動される。
【0043】電源回路6は、図1に示すように、昇圧回
路61により所定の電圧VLCDに昇圧された後、分圧抵
抗R1,R2,R3,R4により分割され、接地電圧V
0を含めて電圧V1,V2,V3,V4の5つの分割電
圧を出力端T0〜T4から出力する。分割電圧V1,V
2,V3の出力端T1,T2,T3には安定化回路62
がそれぞれ設けられている。
【0044】マトリックス駆動により、信号電極2に印
加された信号の電圧変化が、液晶層を挟んで形成される
各画素の液晶容量CLCを介して走査電極1に印加され、
また走査電極1に印加された信号の変化が、液晶層を挟
んで形成される各画素の液晶容量CLCを介して信号電極
2に印加され、列ドライバ4および行ドライバ3を介し
て電源回路6の各出力端の電圧を変動させる。
【0045】電源回路6の各出力端T0〜T4の内、出
力端T4の電圧V4は、昇圧回路61の出力電圧である
ためこの昇圧回路61により電圧安定化が行われてお
り、電圧変動が抑えられる。出力端T1,T2,T3に
は、安定化回路62が設けられており、この安定化回路
62により液晶容量CLCを介して伝達されるノイズによ
る電圧変動を抑制して、電源電圧が安定化されている。
【0046】電源回路6の出力端T3の電圧V3が変動
した場合を例に、図2に示した安定化回路62の動作を
説明する。図1に示す出力端T3の電圧V3が上昇した
場合、すなわち、図2の出力電圧Voutが入力電圧Vin
より高くなると、コンパレータCOPは出力電圧Vout
と入力電圧Vinとを比較してローレベルの比較信号を出
力する。ローレベルの比較信号はヒステリシス回路62
3を介して、P型ボルテージホロワーOPpに接続され
たアナログスイッチ621に印加され、このアナログス
ィッチ621をオフする。
【0047】また、このローレベルの比較信号はインバ
ータINV3を介して反転され、ハイレベルの比較信号
としてN型ボルテージホロワーOPnに接続されたアナ
ログスイッチ622に印加され、このアナログスイッチ
622をオンする。
【0048】このため、N型ボルテージホロワーOPn
が動作し、出力端T3の電圧Voutの電圧の上昇をすば
やく抑制する。出力端T3の電圧Voutの電圧の上昇が
抑えられて、入力電圧Vinと出力電圧Voutとが等しく
なったときも、ヒステリシス回路623が設けてあるた
め、N型ボルテージホロワーOPnに接続されたアナロ
グスイッチ622がオンし続ける。
【0049】出力端T3の電圧V3が低下した場合、す
なわち、図2の出力電圧Voutが入力電圧Vinより低く
なると、コンパレータCOPは出力電圧Voutと入力電
圧Vinとを比較してハイレベルの比較信号を出力する。
ハイレベルの比較信号はヒステリシス回路623を介し
て、P型ボルテージホロワーOPpに接続されたアナロ
グスイッチ621に印加され、このアナログスィッチ6
21をオンする。
【0050】また、このハイレベルの比較信号はインバ
ータを介して反転され、ローレベルの比較信号としてN
型ボルテージホロワーOPnに接続されたアナログスイ
ッチ622に印加され、このアナログスィッチ622を
オフする。
【0051】このため、P型ボルテージホロワーOPp
が動作し、出力端T3の出力電圧Voutの低下をすばや
く抑制する。出力端T3の出力電圧Voutの低下が抑え
られて、入力電圧Vinと出力電圧Voutとが等しくなっ
たときも、ヒステリシス回路623が設けてあるため、
P型ボルテージホロワーOPpに接続されたアナログス
イッチ621がオンし続ける。
【0052】上述したように、この安定化回路62は、
出力電圧の上昇に対する応答特性が速いN型ボルテージ
ホロワーOPnと、出力電圧の低下に対する応答特性が
速いP型ボルテージホロワーOPpとを分圧回路の分圧
出力点に並列的に接続し、入力電圧Vinと出力電圧Vou
tとを比較して出力電圧Voutに電圧を上昇させるノイズ
が重畳した場合には、電圧の上昇に対して応答性に優れ
たN型ボルテージホロワーOPnを選択してその電圧上
昇を瞬時に抑制して電圧の安定化が行われる。
【0053】また入力電圧Vinと出力電圧Voutとを比
較して出力電圧Voutに電圧を低下させるノイズが重畳
した場合には、電圧の低下に対して応答性に優れたP型
ボルテージホロワーOPpを選択してその電圧低下を瞬
時に抑制して電圧の安定化が行われる。
【0054】したがって、安定化回路62を用いること
により、従来の電源回路6に見られたような、所定の電
圧値に対して電圧の高い方に重畳するひげ状のノイズ
と、電圧が低下する方向に重畳するひげ状のノイズのい
ずれに対しても瞬時に電圧変動が抑制され、安定化した
出力電圧が得られる。
【0055】また、安定化回路62はヒステリシス回路
623が設けてあるため、コンパレータCOPの出力の
レベルが切り替わる付近の出力変化に対してアナログス
イッチ621,622の切り換え動作を安定化すること
ができる。
【0056】また、図1に示す電源回路6の出力端T
2,T1にも、出力端T3に設けられている安定回路と
同様の安定化回路62がそれぞれ設けられ、それぞれの
出力電圧に重畳されるノイズが除去されている。
【0057】上述したように、本発明の安定化回路62
は、P型ボルテージホロワーOPpと、N型ボルテージ
ホロワーOPnと、これらを切り換えて動作させるアナ
ログスイッチ621,622とにより構成されるもので
あり、大きな容量素子等を用いていない。このため、回
路を小型に構成することができ、また従来の電源回路の
ように分圧回路の分圧抵抗を小さくしたり、あるいはボ
ルテージホロワーを構成するオペアンプの定電流値を大
きくする必要がないので、消費電流を低減することがで
きる。
【0058】なお、この発明は、上記実施の形態に限定
されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、こ
の実施の形態では、電源回路の昇圧回路によって昇圧さ
れた電圧を、5つの電圧に分割した場合について述べた
が、本発明の安定化回路62および電源回路6は、2,
3,4,6,・・・,Nの電圧を分割出力する場合に適
用することができる。また、上記実施の形態では、安定
化回路62に用いられるコンパレータCOPのマイナス
入力にVout、プラス入力にVinをそれぞれ入力した
が、これに限ることなくマイナス入力にVin、プラス入
力にVoutをそれぞれ入力し、2つのアナログスイッチ
に印加される切り替え信号を入れ替えるようにしても良
い。
【0059】また、上記実施の形態では、P型ボルテー
ジフォロアOPpの出力電圧とN型ボルテージフォロア
OPnの出力電圧を適切に切り替えて出力することによ
り、出力電圧に重畳されるノイズを除去した。しかし、
本発明の安定化回路62の構成は、相反する出力特性を
有する2つの回路の出力電圧を適切に切り替えて出力す
ることができるならば、上記実施の形態の構成に限定さ
れず、任意に変更可能である。
【0060】また、上記実施の形態では、電圧安定化用
のコンデンサを用いていないが、更なる安定化を図るた
めには、電源回路6の各出力端T0〜T4と接地間にそ
れぞれ安定化コンデンサを接続するようにしても良い。
【0061】またさらに、この発明の安定化回路および
この安定化回路を用いた電源回路は、液晶表示素子に限
定されず、PDP(プラズマディスプレイ)、EL(エ
レクトロルミネッセンス)パネル、FED(フィールド
エミッションディスプレイ)等を駆動するための駆動電
圧を出力する電源回路として広く適用可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の安定化回
路および電源回路によれば、電源に重畳されるノイズを
除去して、安定した電圧が得られ、且つ消費電力が極め
て少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる電源回路の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の電源回路に用いられる安定化回路の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2に示した安定化回路を構成するP型ボルテ
ージホロワーの回路図である。
【図4】図2に示した安定化回路を構成するN型ボルテ
ージホロワーの回路図である。
【図5】液晶表示装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図6】従来の電源回路を示す回路図である。
【図7】従来の電源回路を用いたときの、データ信号、
および走査信号を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1・・・走査電極、2・・・信号電極、3・・・行ドライバ、4・
・・列ドライバ、5・・・表示制御回路、6・・・電源回路、L
C・・・液晶表示素子、61・・・昇圧回路、62・・・安定化
回路、R1,R2,R3,R4・・・分圧抵抗、T0,T
1,T2,T3,T4・・・出力端、OPp・・・P型ボルテ
ージホロワー、OPn・・・N型ボルテージホロワー、62
1,622・・・アナログスイッチ、623・・・ヒステリシ
ス回路、INV3・・・インバータ、Tp1〜Tp5・・・P
型トランジスタ、Tn1〜Tn5・・・N型トランジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力段にNチャネル電界効果トランジスタ
    を用い、供給された入力電圧をインピーダンス変換して
    出力するN型ボルテージホロワーと、出力段にPチャネ
    ル電界効果トランジスタを用い、前記入力電圧をインピ
    ーダンス変換して出力するP型ボルテージホロワーと、
    入力電圧と出力電圧とを比較して比較信号を出力する比
    較回路と、前記比較回路の比較信号により、前記N型ボ
    ルテージホロワーと前記P型ボルテージホロワーの出力
    を選択的に切り替えて出力する選択回路とを備えること
    を特徴とする安定化回路。
  2. 【請求項2】前記比較回路は、前記入力電圧と出力電圧
    との差に対して比較信号がヒステリシス特性を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の安定化回路。
  3. 【請求項3】前記比較回路は、前記入力電圧と出力電圧
    とを比較するコンパレータと、このコンパレータの出力
    が入力されるヒステリシス回路とを備えていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の安定化回路。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の安
    定化回路と、 供給される電圧を異なる値の複数の分割電圧に分割する
    分圧回路と、 から構成され、 前記安定化回路はその入力端が前記分圧回路の少なくと
    も1つの分割電圧の出力端に接続され、前記分割電圧が
    入力電圧として供給される、 ことを特徴とする電源回路。
  5. 【請求項5】前記安定化回路は、表示素子を駆動する駆
    動回路に、前記表示素子に印加する駆動信号を形成する
    ための異なる電圧値を有する複数の電圧を供給する、こ
    とを特徴とする請求項4に記載の電源回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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