JP2001183992A - アクティブマトリクス基板とその製造方法及び電気光学装置並びに電子機器 - Google Patents

アクティブマトリクス基板とその製造方法及び電気光学装置並びに電子機器

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JP2001183992A
JP2001183992A JP36836299A JP36836299A JP2001183992A JP 2001183992 A JP2001183992 A JP 2001183992A JP 36836299 A JP36836299 A JP 36836299A JP 36836299 A JP36836299 A JP 36836299A JP 2001183992 A JP2001183992 A JP 2001183992A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部回路からのノイズが効果的に遮断される
ことで動作の信頼性が高いアクティブマトリクス基板と
その製造方法及び液晶装置並びに電子機器を提供する。 【解決手段】 本発明のアクティブマトリクス基板は、
透明基板43上に、互いに交差して設けられた複数の走
査線および複数のデータ線と、複数の走査線および複数
のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する外部回路
接続端子と、走査線とデータ線との交差に対応してマト
リクス状に配置された複数の画素電極、画素電極のスイ
ッチング素子である複数のTFT、および複数の蓄積容
量部とを有するアクティブマトリクス基板であり、外部
回路接続端子に、誘電体層48を一対の電極層26,2
8で挟持してなる薄膜容量素子9を設けてなることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス基板とその製造方法及び液晶装置並びに電子機器に
関し、特に、液晶装置において複数の走査線および複数
のデータ線と複数の外部回路接続端子との間各々に設け
られたノイズフィルタ素子の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高解像度で精細なマトリクス表示ができ
るデバイスとして、アクティブマトリクス駆動方式の液
晶表示装置がある。このアクティブマトリクス駆動方式
には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以
下、TFTとも称する)やMOSFET(Metal Oxide
Semiconductor Field Emmition Transistor)等の三端
子素子を用いてスイッチングする方式と、PINダイオ
ードやTFD(Thin Film Diode)素子等の二端子非線
形素子を用いてスイッチングする方式がある。例えば、
TFTをスイッチング素子として用いた液晶表示装置
は、ガラス基板上に画素電極及びTFTをマトリクス状
に形成し、TFTで画素電極をスイッチングするもの
で、さらに詳しく述べると、ガラス基板上に、縦横に多
数の走査線およびデータ線を格子状に配置し、これらの
各交点に対応して多数のTFTを形成することでTFT
アレイ基板が構成される。
【0003】各TFTにおいては、そのゲート電極が走
査線に接続され、その半導体層のソース領域がデータ線
に接続され、その半導体層のドレイン領域が画素電極に
接続されている。そして、走査線を介してTFTのゲー
ト電極に走査信号が供給されると、該TFTのソース領
域−ドレイン領域間のチャネル領域が反転してTFTが
オン状態となり、データ線を介して半導体層のソース領
域に供給される画像信号がチャネル領域を介して画素電
極に供給される。この様な液晶表示装置においては、複
数の走査線および複数のデータ線各々は、それぞれに接
続される外部回路接続端子を介してプリント基板等の外
部回路に電気的に接続されている。そして、これら走査
線およびデータ線と外部回路接続端子との間各々には、
外部回路からのノイズの侵入を低減するために外部部品
であるノイズ除去用フィルタキャパシタ等のノイズフィ
ルタ素子が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ノイズフィルタ素子を用いた液晶装置では、走査線およ
びデータ線と外部回路接続端子との間の配線に外部部品
であるノイズフィルタ素子を取り付けているために、ノ
イズの遮断性能を高めようとするとノイズフィルタ素子
のサイズも大きくせざるを得ず、ノイズフィルタ素子の
さらなる小型化、省スペース化を図ることが難しいとい
う問題点があった。また、ノイズフィルタ素子を配線に
接続しているために、接続部分においては接続不良や断
線等が生じるおそれがあり、その結果、ノイズの遮断性
能が低下したり、製品の歩留まりが低下したり、接続部
分の経時劣化により信頼性が低下する等の不具合が生じ
るおそれがあった。また、この液晶装置の製造ラインに
おいては、走査線およびデータ線と外部回路接続端子と
の間の配線にノイズフィルタ素子を取り付ける工程が必
要となり、製造コストを押し上げる一因になっている。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、外部回路からのノイズが効果的に
遮断されることで動作の信頼性が高く、小型化、省スペ
ース化が図れ、製品の歩留まりの低下や信頼性の低下を
招くおそれがなく、しかも低価格化が可能なアクティブ
マトリクス基板とその製造方法及び液晶装置並びに電子
機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のアクティブマトリクス基板は、基板上
に、互いに交差して設けられた複数の走査線および複数
のデータ線と、該複数の走査線および複数のデータ線の
少なくとも一方に信号を供給する外部回路接続端子と、
前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリク
ス状に配置された複数の画素電極、該画素電極のスイッ
チング素子である複数の薄膜トランジスタ、および複数
の蓄積容量とを有するアクティブマトリクス基板であっ
て、前記外部回路接続端子に、誘電体層を一対の電極層
で挟持してなる薄膜容量素子を設けてなることを特徴と
する。
【0007】従来のアクティブマトリクス基板の場合、
走査線およびデータ線と外部回路接続端子との間の配線
に外部部品であるノイズフィルタ素子を取り付けている
ために、ノイズフィルタ素子の小型化、省スペース化を
図ることが難しく、その結果、装置の小型化に対応する
ことが難しい。また、ノイズフィルタ素子を配線に接続
していることから、接続不良や断線等が生じるおそれが
あり、その結果、製品の歩留まり低下や信頼性の低下を
招くおそれがある。
【0008】これに対し、本発明のアクティブマトリク
ス基板では、外部回路接続端子に、誘電体層を一対の電
極層で挟持してなる積層構造の薄膜容量素子を設けたの
で、前記外部回路接続端子に外部信号回路から信号が入
力した場合、この信号に重畳されたノイズは前記薄膜容
量素子により吸収され、ノイズのレベルが低下する。こ
のノイズが低減された信号がアクティブマトリクス基板
内の内部回路に入力するので、ノイズに起因する誤動作
が減少し、アクティブマトリクス基板の動作の信頼性が
向上する。
【0009】また、容量素子を積層構造の薄膜容量素子
としたので、誘電体層の膜厚が薄くなり、それに応じて
容量が増加し、ノイズの遮断性能が向上する。また、容
量素子を薄膜化することで全体形状を小さくすることが
可能になり、より小型化、省スペース化を図ることがで
きる。また、容量素子を積層構造の薄膜容量素子とした
ので、従来のノイズフィルタ素子等と比べて特性(容
量)のバラツキが小さくなり、ノイズの遮断性能のバラ
ツキが小さくなる。
【0010】本発明のアクティブマトリクス基板におい
ては、前記誘電体層を複数種の誘電体層を積層した構成
としてもよい。このような構成とすることにより、薄膜
容量素子の容量を大きくすることが可能になり、外部回
路からのノイズが効果的に遮断され、アクティブマトリ
クス基板の動作の信頼性が高まる。
【0011】前記誘電体層を、シリコン酸化物、シリコ
ン窒化物より選択した1種からなる誘電体膜、または前
記2種を複数層に積層してなる誘電体多層膜としてもよ
い。誘電体層を構成する物質として、シリコン酸化物、
あるいは該シリコン酸化物より誘電率の大きいシリコン
窒化物を用いれば、誘電体層の誘電率が高まり、薄膜容
量素子の容量が増加するので好ましい。
【0012】さらに、前記誘電体層を誘電体多層膜、す
なわち、シリコン酸化物及びシリコン窒化物を積層し
て、2層構造、3層構造等の多層構造とすれば、誘電体
層のリーク電流が低減でき、信頼性がさらに高まるの
で、なお好ましい。複数の前記薄膜容量素子各々の容量
を、該薄膜容量素子が接続される前記走査線または前記
データ線に対応して設定した構成としてもよい。また、
前記薄膜容量素子を、前記蓄積容量、前記薄膜トランジ
スタに設けられた容量及び前記画素電極に設けられた容
量と並列接続した構成としてもよい。
【0013】本発明のアクティブマトリクス基板の製造
方法は、基板上に、互いに交差して設けられた複数の走
査線および複数のデータ線と、該複数の走査線および複
数のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する外部回
路接続端子と、前記走査線と前記データ線との交差に対
応してマトリクス状に配置された複数の画素電極、該画
素電極のスイッチング素子である複数の薄膜トランジス
タ、および複数の蓄積容量とを有するアクティブマトリ
クス基板の製造方法であって、前記蓄積容量を形成する
と略同時に、前記外部回路接続端子に、誘電体層を一対
の電極層で挟持した薄膜容量素子を形成することを特徴
とする。
【0014】本発明のアクティブマトリクス基板の製造
方法によれば、画素内の蓄積容量を形成すると略同時
に、外部回路接続端子に、前記蓄積容量と略同一構造で
ある誘電体層を一対の電極層で挟持した薄膜容量素子を
形成するので、ノイズに起因する誤動作が無く、したが
って動作の信頼性が高く、小型化、省スペース化を図る
ことができ、しかも製造コストを低減することが可能な
アクティブマトリクス基板を容易に実現することができ
る。前記薄膜容量素子を、前記薄膜トランジスタを形成
する工程により、該薄膜トランジスタの形成と同時に形
成することとしてもよい。これにより、動作の信頼性が
さらに高く、製造コストをさらに低減することが可能な
アクティブマトリクス基板を実現することができる。
【0015】本発明の電気光学装置は、上記本発明のア
クティブマトリクス基板と対向基板との間に電気光学物
質を挟持してなることを特徴とする。これによれば、動
作の信頼性が高く、しかも小型化、省スペース化が可能
な電気光学装置を実現することができる。
【0016】本発明の電子機器は、上記本発明の電気光
学装置を備えたことを特徴とする。これによれば、動作
の信頼性が高く、しかも小型化、省スペース化が可能な
表示部を有する電子機器を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図8を参照して説明する。図1は、本実施の形態の
電気光学装置の一例である液晶装置の全体構成を示す平
面図である。図2は、図1のA領域の拡大平面図であ
る。図3は、画像表示領域を構成する複数の画素におけ
る各種素子、配線等の等価回路である。図4はデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
(アクティブマトリクス基板)における隣接する複数の
画素群の平面図である。図5は、右側が蓄積容量部を示
す図4のA−A’線に沿う断面図、左側がTFT部を示
す図4のB−B’線に沿う断面図である。図6は、薄膜
容量素子を示す図2のC−C’線に沿う断面図である。
図7は、TFTアレイ基板の製造プロセスの前工程を説
明するための工程断面図である。図8は、TFTアレイ
基板の製造プロセスの後工程を説明するための工程断面
図である。なお、図5及び図6においては、各層や各部
材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層
や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0018】[液晶装置の全体構成]まず、本実施の形
態の液晶装置の全体構成について図1及び図2を用いて
説明する。図1及び図2において、液晶装置1の主構成
要素であるTFTアレイ基板2の上には、シール材3が
その縁に沿って設けられており、このシール材3の内側
が画像表示領域になっている。そして、このシール材3
の内側に並行して額縁としての第2遮光膜4が設けられ
ている。このシール材3の外側の領域には、TFTアレ
イ基板2の一辺に沿ってデータ線駆動回路5が設けら
れ、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路6
が設けられている。このデータ線駆動回路5及び走査線
駆動回路6は、TFTアレイ基板2の一辺に沿って設け
られた外部回路接続端子7に配線8を介して電気的に接
続されている。そして、各配線8には、外部回路から外
部回路接続端子7に入力する信号に重畳されたノイズを
低減するための薄膜容量素子9が設けられている。
【0019】なお、走査線に供給される走査信号遅延が
問題にならないのならば、走査線駆動回路6は片側だけ
でも良いことは言うまでもない。また、データ線駆動回
路5を画像表示領域の辺に沿って両側に配列してもよ
い。例えば、奇数列のデータ線は画像表示領域の一方の
辺に沿って配設されたデータ線駆動回路5から画像信号
を供給し、偶数列のデータ線は前記画像表示領域の反対
側の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路5から画像
信号を供給するようにしてもよい。このようにデータ線
を櫛歯状に駆動するようにすれば、データ線駆動回路5
の占有面積を拡張することができるため、複雑な回路を
構成することが可能となる。
【0020】さらに、TFTアレイ基板2の残る一辺に
は、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路6
間をつなぐための複数の配線10が設けられている。ま
た、対向基板11のコーナー部の少なくとも1箇所に
は、TFTアレイ基板2と対向基板11との間で電気的
導通をとるための導通材12が設けられている。そし
て、シール材3とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板11が当
該シール材3によりTFTアレイ基板2に固着されてい
る。
【0021】[液晶装置要部の構成]次に、本実施の形
態の液晶装置の要部である画像表示領域について図3及
び図4を用いて説明する。図3において、画像表示領域
を構成するマトリクス状に形成された複数の画素は、画
素電極21と当該画素電極21を制御するためのTFT
22がマトリクス状に複数形成されており、画像信号を
供給するデータ線23が当該TFT22のソース領域に
電気的に接続されている。なお、データ線23に書き込
む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に
供給しても、あるいは相隣接する複数のデータ線23同
士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。
【0022】また、TFT22のゲート電極に走査線2
4が電気的に接続されており、所定のタイミングで走査
線24に対してパルス的に走査信号G1、G2、…、G
mを、この順に線順次で印加するように構成されてい
る。画素電極21は、TFT22のドレイン領域に電気
的に接続されており、スイッチング素子であるTFT2
2を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、デ
ータ線23から供給される画像信号S1、S2、…、S
nを所定のタイミングで書き込むようになっている。
【0023】この画素電極21を介して液晶に書き込ま
れた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対
向基板(後述する)に形成された対向電極(後述する)
との間で一定期間保持される。ここで、保持された画像
信号がリークするのを防ぐために、画素電極21と対向
電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量部2
5を付加する。また、符号26は、蓄積容量をなすMO
Sトランジスタのゲート線に相当する容量線である。こ
の蓄積容量により、画素電極21の電圧はソース電圧が
印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。
これにより、画素電極21の保持特性はさらに改善さ
れ、コントラスト比の高い液晶装置を実現することがで
きる。
【0024】図4に示すように、液晶装置の一方の基板
をなすTFTアレイ基板2上には、インジウム錫酸化物
(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透
明導電膜からなる複数の画素電極21がマトリクス状に
配置されている。なお、図4では、画素電極21の輪郭
を破線で示している。この画素電極21の紙面縦方向に
延びる辺に沿ってデータ線23が設けられている。図4
では、データ線23の輪郭を2点鎖線で示している。ま
た、画素電極21の紙面横方向に延びる辺に沿って走査
線24および容量線26が設けられている。図4では、
走査線24および容量線26ともに輪郭を実線で示して
いる。
【0025】本実施の形態においては、ポリシリコン膜
からなる半導体層28(図4では、その輪郭を1点鎖線
で示している)は、データ線23と走査線24の交差点
の近傍でU字状に形成され、そのU字状部28aの一端
が隣接するデータ線23の方向(紙面右方向)および当
該データ線23に沿う方向(紙面上方向)に長く延びて
いる。この半導体層28のU字状部28aの両端には、
コンタクトホール29,30が形成されている。ここで
は、一方のコンタクトホール29は、データ線23と半
導体層28のソース領域とを電気的に接続するソースコ
ンタクトホールとされており、他方のコンタクトホール
30はドレイン電極31(輪郭を2点鎖線で示す)と半
導体層28のドレイン領域とを電気的に接続するドレイ
ンコンタクトホールとされている。そして、このドレイ
ン電極31上のドレインコンタクトホール30が設けら
れた側と反対側の端部には、ドレイン電極31と画素電
極21とを電気的に接続するための画素コンタクトホー
ル32が形成されている。
【0026】本実施の形態においては、TFT22はn
チャネル型TFTである。このTFT22は、半導体層
28のU字状部28aが走査線24と交差しており、半
導体層28と走査線24が2回交差する構成になってい
るため、1つの半導体層上に2つのゲートが形成された
TFT、いわゆるデュアルゲート型TFTになってい
る。また、容量線26は走査線24に沿って紙面横方向
に配列されている画素を貫くように延びるとともに、分
岐した一部26aがデータ線23に沿って紙面縦方向に
延びる構成になっている。そして、ともにデータ線23
に沿って長く延びる半導体層28と容量線26とにより
蓄積容量部25が構成されている。
【0027】本実施の形態においては、蓄積容量部25
はn型の半導体層を一対の電極層で挟持した積層構造を
有しており、容量線26と平面的に重なる蓄積容量部2
5の半導体層28中に不純物イオンであるリン(P)イ
オンがドープされたことによりn型の半導体層とされて
いる。
【0028】次に、本実施の形態の液晶装置の断面構造
について図5及び図6について説明する。図5に示すよ
うに、この液晶装置のTFT22及び蓄積容量部25に
おいては、一対の透明基板43,44が対向配置されて
おり、その一方の透明基板43を含むTFTアレイ基板
2と、これに対向配置される他方の透明基板44を含む
対向基板11とを備え、これら基板2,11間に液晶4
6が挟持されている。透明基板43,44は、例えばガ
ラス基板や石英基板等、可視光に対して透光性を有する
基板により構成されている。
【0029】図5の左側に示すTFT22においては、
TFTアレイ基板2を構成する透明基板43上にシリコ
ン酸化膜等からなる下地絶縁膜47が設けられ、この下
地絶縁膜47上には例えば膜厚が50nm程度のポリシ
リコン膜からなる半導体層28が設けられ、この半導体
層28を覆うように膜厚が50〜150nm程度のシリ
コン酸化膜等からなるゲート絶縁膜をなす絶縁薄膜48
(誘電体層)が全面に形成されている。そして、前記下
地絶縁膜47上には、各画素電極21をスイッチング制
御するTFT22が設けられ、TFT22は、ゲート電
極となるTa(タンタル)等の金属からなる走査線2
4、当該走査線24からの電界によりチャネルが形成さ
れる半導体層28のチャネル領域49、走査線24と半
導体層28とを絶縁するゲート絶縁膜をなす絶縁薄膜4
8、ソース電極となるアルミニウム等の金属からなるデ
ータ線23、半導体層28のソース領域50およびドレ
イン領域51を備えている。
【0030】また、走査線24上、絶縁薄膜48上を含
むTFTアレイ基板2上には、ソース領域50へ通じる
ソースコンタクトホール29、ドレイン領域51へ通じ
るドレインコンタクトホール30(図5には図示せず)
が各々形成された第1層間絶縁膜52が形成されてい
る。つまり、データ線23は、絶縁薄膜48及び第1層
間絶縁膜52を貫通するソースコンタクトホール29を
介してソース領域50に電気的に接続されている。
【0031】さらに、図5の右側に示すように、第1層
間絶縁膜52上にはデータ線23と同一層の金属からな
るドレイン電極31が形成され、ドレイン電極31へ通
じる画素コンタクトホール32が形成された第2層間絶
縁膜53が形成されている。つまり、ドレイン領域51
はドレイン電極31を介して画素電極21と電気的に接
続されている。なお、図3には図示していないが、半導
体層28のドレイン領域51とドレイン電極31とは、
第1層間絶縁膜52に形成されたドレインコンタクトホ
ール30を介して電気的に接続されている。
【0032】一方、図5の右側に示す蓄積容量部25に
おいては、TFTアレイ基板2を構成する透明基板43
上にシリコン酸化膜等からなる下地絶縁膜47が設けら
れ、下地絶縁膜47上にはTFT22の半導体層28と
一体に形成されリン(P)がドープされたn型の半導体
層28が設けられ、この半導体層28を覆うように絶縁
薄膜48が全面に形成されている。絶縁薄膜48上に、
走査線24と同一層の金属からなる容量線26が形成さ
れ、容量線26を覆うように第1層間絶縁膜52が全面
に形成され、半導体層28の上方かつ第1層間絶縁膜5
2上にはドレイン電極31が形成され、ドレイン電極3
1を覆うように第2層間絶縁膜53が全面に形成されて
いる。
【0033】そして、この第2層間絶縁膜53を貫通し
てドレイン電極31表面に達する画素コンタクトホール
32が設けられ、この第2層間絶縁膜53上には画素コ
ンタクトホール32の部分でドレイン電極31に電気的
に接続されるITO等の透明導電膜からなる画素電極2
1が設けられている。なお、この第2層間絶縁膜53は
TFTアレイ基板2上を平坦化するための膜として用い
られるものであり、例えば平坦性の高い樹脂の一種であ
るアクリル樹脂が2μm程度の膜厚になるように塗布さ
れ、その後硬化されることで形成される。
【0034】他方、対向基板11の要部を構成する透明
基板44上には、例えば、クロム(Cr)等の金属膜、
樹脂ブラックレジスト等からなる第1遮光膜54(ブラ
ックマトリクス)が格子状に形成され、第1遮光膜54
間にはR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応す
るカラーフィルター層55が形成されている。そして、
このカラーフィルター層55を覆うようにオーバーコー
ト膜56が形成され、オーバーコート膜56上には、画
素電極21と同様、ITO(Indium Tin Oxide)等の透
明導電膜からなる対向電極57が全面に形成されてい
る。なお、TFTアレイ基板2の液晶46に接する面に
はポリイミド等からなる配向膜58が、対向基板11の
液晶46に接する面には配向膜58と同一の材料等から
なる配向膜59がそれぞれ設けられている。
【0035】さらに、図6に示す薄膜容量素子9におい
ては、TFTアレイ基板2を構成する透明基板43上に
シリコン酸化膜等からなる下地絶縁膜47が設けられ、
下地絶縁膜47上にはTFT22の半導体層28と一体
に形成されリン(P)がドープされたポリシリコンから
なるn型の半導体層28が設けられ、この半導体層28
を覆うようにシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等からな
る絶縁薄膜48(誘電体膜)が全面に形成されている。
絶縁薄膜48上に、ゲート電極となる走査線24と同一
層の金属からなる容量線26が形成され、容量線26を
覆うように層間絶縁膜52が全面に形成され、この層間
絶縁膜52を貫通して容量線26表面に達するコンタク
トホール60が形成され、この層間絶縁膜52上にはコ
ンタクトホール60の部分で容量線26に電気的に接続
されデータ線23及びドレイン電極31と同一層の金属
からなる配線61が形成されている。そして、n型の半
導体層28はコンタクトホールを介して配線層61と電
気的に接続してグランド(GND)電位に固定されてい
る。
【0036】本実施の形態の液晶装置においては、蓄積
容量部25を、誘電体層である絶縁薄膜48を下部電極
層であるn型の半導体層28と上部電極層である容量線
26により挟持した多層構造としたので、小型化・薄厚
化することで容量が増加し、容量線26の電位を下げて
も所望の蓄積容量を得ることができる。その結果、絶縁
薄膜48に実効的に印加される電圧を下げることがで
き、絶縁薄膜48の欠陥等に起因する絶縁不良の発生確
率を下げることができ、製品の歩留まりの向上を図るこ
とができる。また、絶縁薄膜48への実効印加電圧を下
げることで絶縁薄膜48の経時劣化を抑制することがで
き、蓄積容量の信頼性を向上させることができる。
【0037】また、薄膜容量素子9を、誘電体層である
絶縁薄膜48を、下部電極層であるn型の半導体層28
(GND電位)と上部電極層である容量線26により挟
持した多層構造としたので、外部回路接続端子7に外部
信号回路から信号が入力した場合、この信号に重畳され
たノイズを薄膜容量素子9により吸収し、ノイズのレベ
ルを低下させることができ、ノイズに起因する誤動作を
減少させることができ、液晶装置の動作の信頼性を向上
させることができる。また、薄膜化することで全体形状
を小さくすることができ、より小型化、省スペース化を
図ることができる。
【0038】また、薄膜を用いた積層構造としたので、
容量のバラツキを小さくすることができ、ノイズの遮断
性能のバラツキを小さくすることができる。なお、絶縁
薄膜48を、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を積層
した2層構造、シリコン酸化膜を一対のシリコン窒化膜
で挟持した3層構造、あるいはシリコン酸化膜とシリコ
ン窒化膜を交互に積層した複数層構造等の誘電体多層膜
としてもよい。この場合、シリコン酸化膜より誘電率の
高いシリコン窒化膜を用いた多層構造としたので、容量
を大きくすることができ、ノイズをより効果的に低減す
ることができる。したがって、液晶装置の動作の信頼性
をさらに向上させることができる。
【0039】[液晶装置の製造プロセス]次に、上記構
成の液晶装置の製造プロセスについて図7及び図8を用
いて説明する。図7は、特に、TFTアレイ基板2の製
造プロセスの前工程を示す工程断面図、図8は、同製造
プロセスの後工程を示す工程断面図である。まず、図7
(1)に示すように、化学気相反応法(CVD法)等を
用いて、ガラス基板、石英基板等の透明基板43上に下
地絶縁膜47を形成する。ここで、この下地絶縁膜47
がシリコン酸化膜(SiO2)1層の場合には、プラズ
マCVD法(マイクロ波プラズマCVD法、光CVD法
等)あるいは通常のCVD法等を用いてSiO2を堆積
することで成膜がなされるが、この下地絶縁膜47がシ
リコン酸化膜/シリコン窒化膜(SiO2/Si34
の2層の場合には、プラズマCVD法あるいは通常のC
VD法等を用いてSiO2を堆積した後、プラズマCV
D法等を用いてSi3N4を堆積することで成膜がなさ
れる。
【0040】次に、プラズマCVD法等を用いて下地絶
縁膜47の上にアモルファスシリコン層(amorphous si
licon)を形成する。その後、レーザアニール法または
急速加熱法等を用いてアモルファスシリコン層に加熱処
理を施すことにより、その結晶粒を成長させ、例えば膜
厚が50nm程度の結晶性のポリシリコン層70を形成
する。なお、ポリシリコン層70は、減圧CVD法等を
用いて下地絶縁膜47上に直接形成してもよい。
【0041】次に、図7(2)に示すように、フォトリ
ソグラフィ法を用いて、前記ポリシリコン層70を上述
した半導体層28のパターンとなるようにパターニング
する。次に、TEOS−CVD法、プラズマCVD法、
熱酸化法等を用いて、パターニングされたポリシリコン
層70の表面に、例えば膜厚が50〜150nm程度の
ゲート絶縁膜となる絶縁薄膜48を形成する。なお、熱
酸化法を用いて絶縁薄膜48を形成する際には、アモル
ファスシリコン層の結晶化も同時に行うことで、このア
モルファスシリコン層をポリシリコン層70とすること
ができる。
【0042】ここで、絶縁薄膜48がシリコン酸化膜1
層の場合、プラズマCVD法あるいは通常のCVD法等
を用いて形成する。また、シリコン窒化膜1層の場合、
プラズマCVD法等を用いて形成する。さらに、シリコ
ン酸化膜及びシリコン窒化膜を積層した2層構造、シリ
コン酸化膜を一対のシリコン窒化膜で挟持した3層構
造、あるいはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜を交互に
積層した複数層構造等の誘電体多層膜の場合も、上述し
た方法により各層を順次形成すればよい。
【0043】次に、図7(3)に示すように、蓄積容量
部25及び薄膜容量素子9各々の半導体層28の容量領
域となる部分以外を覆うようにレジストパターン71を
形成し、蓄積容量部25及び薄膜容量素子9の半導体層
28の容量領域を低抵抗化するために、絶縁薄膜48を
通して蓄積容量部25及び薄膜容量素子9の半導体層2
8の容量領域に、n型のドーパントであるリン(31
P)イオンをイオン注入する。この際のイオン注入条件
としては、加速エネルギーを10〜80keV、イオン
ドーズ量を5×1014〜5×1015ions/cm2
すればよい。なお、半導体層28上に絶縁薄膜48を形
成する前に、例えばリン(31P)イオン(n型)を1
0〜30keVで半導体層28中に直接イオン注入して
も同様の効果を得ることができる。この結果、蓄積容量
部25及び薄膜容量素子9各々の半導体層28は、不純
物濃度が約1×1019〜5×1020cm-3のn型の半導
体層となる。
【0044】次に、図8(1)に示すように、レジスト
パターン71を剥離した後、絶縁薄膜48の表面に、厚
さが約200〜約600nm(約2000〜約6000
オングストローム)のTa、Cr、Al等の金属層から
なるTFT22の走査線24、及び蓄積容量部25及び
薄膜容量素子9各々の容量線26を形成する。この走査
線24および容量線26の形成は、絶縁薄膜48の表面
に、例えばスパッタリングあるいは真空蒸着によりT
a、Cr、Al等の金属を成膜し、その後、フォトリソ
グラフィ法を用いて、当該走査線24および容量線26
等のパターンになるようにパターニングする。
【0045】そして、当該走査線24および容量線26
を形成した後、図示されていないがP型領域を覆うよう
にレジストパターン72を形成し、次いで、リン(31
P)イオンを注入する。この時のイオン注入条件は、例
えば31Pのイオンドーズ量が5×1014〜5×1015
ions/cm2程度であり、加速エネルギーは80k
eV程度である。以上の工程により、走査線24をマス
クとして、TFT22の半導体層28にソース領域50
およびドレイン領域51が形成される。なお、半導体層
28のうち走査線24に覆われていた領域はイオン注入
がなされないので、ノンドープ領域となり、この領域は
チャネル領域49とされる。
【0046】次に、図8(2)に示すように、レジスト
パターン72を剥離した後、TFT22、蓄積容量部2
5及び薄膜容量素子9を覆うように(第1)層間絶縁膜
52を積層し、その後、TFT22のソースコンタクト
ホール29及びドレインコンタクトホール30、及び薄
膜容量素子9のコンタクトホール60となる位置を開口
し、その後、例えばスパッタリングあるいは真空蒸着に
よりAl等の金属を成膜し、その後フォトリソグラフィ
法を用いて、当該データ線23、ドレイン電極31及び
配線61等のパターンになるようにパターニングする。
【0047】その後、TFT22及び蓄積容量部25に
第2層間絶縁膜53を積層し、画素コンタクトホール3
2となる位置を開口し、その上の所定の領域に膜厚が約
50〜200nm程度のITO等の透明導電性薄膜から
なる画素電極21を形成する。最後に、TFT22及び
蓄積容量部25の全面に配向膜を形成する。以上の工程
により、本実施の形態のTFTアレイ基板2が完成す
る。
【0048】ここでは、図5に示した対向基板11につ
いては工程図の例示を省略しているが、まず、ガラス基
板等の透明基板44を用意し、この透明基板44上に第
1遮光膜54および額縁としての第2遮光膜を、例えば
Cr(クロム)等の金属をスパッタリングした後、フォ
トリソグラフィー工程、エッチング工程を経て形成す
る。なお、これら遮光膜は、Cr、Ni(ニッケル)、
Al等の金属材料の他、C(カーボン)やTi(チタ
ン)をフォトレジストに分散した樹脂ブラック等の複合
材料により形成してもよい。
【0049】その後、カラーフィルター層55、オーバ
ーコート膜56を順次形成した後、対向基板11の全面
にスパッタリング等により、ITO等の透明導電性薄膜
を約50〜200nmの厚さに堆積することにより対向
電極57を形成する。さらに、対向電極57の全面に配
向膜59を形成する。最後に、上述のように各層が形成
されたTFTアレイ基板2と対向基板11とを対向させ
て配置し、セル厚が例えば4μm程度になるようにシー
ル材により貼り合わせ、空パネルを作製する。次いで、
この空パネル内に液晶46を封入すれば、本実施の形態
の液晶装置が完成する。
【0050】本実施の形態の液晶装置の製造方法によれ
ば、透明基板43上に、半導体層28、絶縁薄膜48、
及び走査線24及び容量線26を順次形成することによ
り、TFT22、蓄積容量部25及び薄膜容量素子9を
同時に形成するので、薄膜容量素子9を形成するための
工程を別途設ける必要が無く、製造工程を簡略化するこ
とができ、製造コストを低減することができる。これに
より、ノイズに起因する誤動作が無く、したがって動作
の信頼性が高く、小型化、省スペース化を図ることがで
き、しかも安価なTFTアレイ基板2を容易に実現する
ことができる。
【0051】[電子機器]本発明により得られた電気光
学装置の一例の液晶装置を使用した電子機器について説
明する。本発明により得られた電気光学装置の一例の液
晶装置を表示装置として使用した電子機器の例を図9〜
図11に示す。図9は、携帯電話の一例を示した斜視図
である。図9において、符号1000は携帯電話本体を
示し、符号1001は上記の液晶装置を用いた液晶表示
部を示している。
【0052】図10は、腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。図10において、符号1100は時計
本体を示し、符号1101は上記の液晶装置を用いた液
晶表示部を示している。図11は、ワープロ、パソコン
などの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図であ
る。図11において、符号1200は情報処理装置、符
号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は
情報処理装置本体、符号1206は上記の液晶装置を用
いた液晶表示部を示している。図9から図11に示す電
子機器は、上記の液晶装置を用いた液晶表示部を備えた
ものであるので、外部回路からのノイズを効果的に低減
することで、信頼性に優れた電子機器を実現することが
できる。
【0053】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記実施の形態ではスイッチング素子としてのTF
T22、蓄積容量部25及び薄膜容量素子9の半導体層
28をnチャネル型としたが、これらの導電型はpチャ
ネル型であってもよい。また、液晶装置を構成する各種
膜の材料、膜厚、寸法、製造条件等の具体的な記載に関
しては、上記実施の形態に限ることなく、適宜設計変更
が可能である。
【0054】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、アクティブマトリクス基板の外部回路接続端子
に、誘電体層を一対の電極層で挟持してなる薄膜容量素
子を設けたので、前記外部回路接続端子に外部信号回路
から信号が入力した場合、この信号に重畳されたノイズ
が前記薄膜容量素子により吸収され、このノイズが低減
された信号がアクティブマトリクス基板内の内部回路に
入力することとなり、ノイズに起因する誤動作が減少
し、アクティブマトリクス基板の動作の信頼性を向上さ
せることができる。
【0055】また、誘電体層の膜厚を薄くすることがで
きるので、それに応じて容量を増加させることができ、
ノイズの遮断性能を向上させることができる。また、容
量素子を薄膜化することで全体形状を小さくすることが
でき、より小型化、省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の液晶装置の全体構成
を示す平面図である。
【図2】 図1のA領域の拡大平面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態である液晶装置の画像
表示領域を構成する複数の画素における各種素子、配線
等の等価回路図である。
【図4】 同、液晶装置の画素構成を示す拡大平面図で
ある。
【図5】 図4のA−A’線およびB−B’線に沿う断
面図である。
【図6】 図2のC−C’線に沿う断面図である。
【図7】 TFTアレイ基板の製造プロセスの前工程を
説明するための工程断面図である。
【図8】 TFTアレイ基板の製造プロセスの後工程を
説明するための工程断面図である。
【図9】 本発明の液晶装置を備えた電子機器の一例を
示す斜視図である。
【図10】 電子機器の他の例を示す斜視図である。
【図11】 電子機器のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 液晶装置 2 薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板(アクティ
ブマトリクス基板) 7 外部回路接続端子 8 配線 9 薄膜容量素子 10 配線 11 対向基板 21 画素電極 22 TFT 23 データ線 24 走査線 25 蓄積容量部 26 容量線 28 半導体層 31 ドレイン電極 43,44 透明基板 46 液晶 48 絶縁薄膜(誘電体層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 HA04 JA25 JA46 JB63 KA04 KA12 KA22 MA08 MA13 MA29 MA30 NA25 5C006 BB16 BC06 EB04 EB05 FA31 FA41 5C080 AA10 BB05 DD12 DD22 DD28 FF11 JJ06 5F110 AA14 AA30 BB01 DD02 DD03 DD13 DD14 DD17 EE03 EE04 FF02 FF03 FF10 FF23 FF29 FF30 GG02 GG13 GG25 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ13 HL03 HL22 HL23 NN45 NN47 NN54 NN72 PP02 PP03 5G435 AA14 AA17 AA18 BB12 CC09 KK05 KK09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、互いに交差して設けられた複
    数の走査線および複数のデータ線と、該複数の走査線お
    よび複数のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する
    外部回路接続端子と、前記走査線と前記データ線との交
    差に対応してマトリクス状に配置された複数の画素電
    極、該画素電極のスイッチング素子である複数の薄膜ト
    ランジスタ、および複数の蓄積容量とを有するアクティ
    ブマトリクス基板であって、 前記外部回路接続端子に、誘電体層を一対の電極層で挟
    持した薄膜容量素子を設けてなることを特徴とするアク
    ティブマトリクス基板。
  2. 【請求項2】 前記誘電体層は、複数種の誘電体層を積
    層してなることを特徴とする請求項1記載のアクティブ
    マトリクス基板。
  3. 【請求項3】 前記誘電体層は、シリコン酸化物、シリ
    コン窒化物より選択した1種からなる誘電体膜、または
    前記2種を複数層に積層してなる誘電体多層膜であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のアクティブマト
    リクス基板。
  4. 【請求項4】 複数の前記薄膜容量素子各々の容量は、
    該薄膜容量素子が接続される前記走査線または前記デー
    タ線に対応して設定されていることを特徴とする請求項
    1、2または3記載のアクティブマトリクス基板。
  5. 【請求項5】 前記薄膜容量素子は、前記蓄積容量、前
    記薄膜トランジスタに設けられた容量及び前記画素電極
    に設けられた容量と並列接続されていることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1項記載のアクティブマ
    トリクス基板。
  6. 【請求項6】 基板上に、互いに交差して設けられた複
    数の走査線および複数のデータ線と、該複数の走査線お
    よび複数のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する
    外部回路接続端子と、前記走査線と前記データ線との交
    差に対応してマトリクス状に配置された複数の画素電
    極、該画素電極のスイッチング素子である複数の薄膜ト
    ランジスタ、および複数の蓄積容量とを有するアクティ
    ブマトリクス基板の製造方法であって、 前記蓄積容量を形成すると同時に、前記外部回路接続端
    子に、誘電体層を一対の電極層で挟持した薄膜容量素子
    を形成することを特徴とするアクティブマトリクス基板
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記薄膜容量素子は、前記薄膜トランジ
    スタを形成する工程により、該薄膜トランジスタの形成
    と同時に形成することを特徴とする請求項6記載のアク
    ティブマトリクス基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    アクティブマトリクス基板と対向基板との間に電気光学
    物質を挟持してなることを特徴とする電気光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の電気光学装置を備えたこ
    とを特徴とする電子機器。
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