JP2001183953A - クリーニングブレード - Google Patents
クリーニングブレードInfo
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Abstract
えたクリーニングブレードを提供する。 【解決手段】感光ドラムとの摺接によって感光ドラム上
の残留トナーを除去するクリーニングブレードである。
そして、上記クリーニングブレードが、ポリイソシアネ
ートとポリオールとジアミノ化合物を含有するポリウレ
タン組成物の硬化体1からなり、かつ、感光ドラムと摺
接するクリーニングブレードのエッジ部3が酸化処理さ
れている。
Description
の感光ドラム外周面に残留するトナーを除去するクリー
ニングブレードに関するものである。
周面を一様に帯電させ、ついで被複写体の複写像を介し
てその外周面を露光することにより、上記外周面上に静
電潜像を形成し、この静電潜像に、帯電されたトナーを
付着させてトナー像を形成し複写紙等に転写することに
より複写を行う形式のものが一般的である。
の転写後に、感光ドラム外周面上にトナーが残留するた
め、上記感光ドラム外周面に、例えば図3に示すような
板状保持具22に支持されたクリーニングブレード21
を摺接し、残留トナーをこれで掻き落として除去するこ
とが行われている。
る弾性体としては、耐摩耗性等の力学的特性に優れるポ
リウレタン樹脂が賞用されている。しかしながら、この
ようなポリウレタン樹脂からなるクリーニングブレード
21は、長期間使用していると、感光ドラムと摺接する
クリーニングブレード21のエッジ部が摩耗してしま
い、残留トナーの除去を良好に行えないという問題があ
る。
耐摩耗性を向上させるために、ポリウレタン樹脂表面を
低摩擦化させる方法として様々な試みがなされている。
例えば、ポリウレタン樹脂表面をコーティングする方法
(特開平4−260084号公報、特開平4−2121
90号公報等)や、ポリウレタン樹脂内部に潤滑剤を分
散させる方法(特開平7−306616号公報、特開平
5−158389号公報、特開平5−173464号公
報等)等があげられる。
リウレタン樹脂表面をコーティングする方法は、初期の
低摩擦化に効果はあるが、長期間使用していると、感光
ドラムと摺接するクリーニングブレードのエッジ部が摩
耗したり、欠けが生じたりするため、長期にわたって優
れたエッジ精度が得られず、クリーニング不良が起きる
という問題がある。また、上記潤滑剤を分散させる方法
は、ポリウレタン樹脂内部に潤滑剤を均一に分散・混合
する工程等の新たな工程が余分に必要となって、製造効
率の向上を図ることができないという問題がある。ま
た、この時、固体潤滑剤を分散させる場合では、クリー
ニングブレード成形用のポリウレタン組成物の粘度が高
くなってしまい、加工性が悪くなるという問題がある。
他方、液体潤滑剤を分散させる場合では、上記液体潤滑
剤のブリードアウト(滲み出し)により、画像に悪影響
を及ぼすという問題がある。
もので、優れた低摩擦性、耐摩耗性および耐欠け性を備
えたクリーニングブレードの提供をその目的とする。
め、本発明のクリーニングブレードは、感光ドラムとの
摺接によって感光ドラム上の残留トナーを除去するクリ
ーニングブレードであって、上記クリーニングブレード
が、ポリイソシアネートとポリオールとジアミノ化合物
を含有するポリウレタン組成物の硬化体からなり、か
つ、感光ドラムと摺接するクリーニングブレードのエッ
ジ部が酸化処理されているという構成をとる。
および耐欠け性を備えたクリーニングブレードを得るべ
く、鋭意研究を重ねた。その研究の過程で、感光ドラム
と摺接するクリーニングブレードのエッジ部に対して、
紫外線照射処理等の酸化処理を行うと、表面が改質され
て摩擦係数が小さくなり、低摩擦化を図ることができる
ことを突き止めた。しかし、ポリウレタンに対して酸化
処理を行った場合、ポリウレタン自身が脆くなり、長期
の使用によってエッジ部に欠けが生じ、耐欠け性に著し
く劣ることを突き止めた。そこで、低摩擦性、耐摩耗性
および耐欠け性の特性の両立を図るべく、さらに研究開
発を重ねた。その結果、従来は、イソシアネートとOH
基との硬化(架橋)反応によりポリウレタンを作製して
いたところ、ジアミノ化合物を併用し、このジアミノ化
合物を用いて硬化反応を行わせ、ポリウレタンウレア構
造とすることにより、弾性および硬度が適正範囲となる
ため、紫外線照射処理等の酸化処理に対してもエッジ部
の欠けが生じることがなく、耐欠け性にも優れているこ
とを見出し、本発明に到達した。
ロナ放電処理、プラズマ放電処理、オゾン雰囲気処理等
の、活性酸素を発生させ、この活性酸素を利用し化学変
化等を生起させる処理のことをいう。
いて説明する。
ば、図1に示すように、ポリウレタン組成物硬化体1か
らなり、板状保持具2に支持されて、その使用に供され
るものである。そして、本発明は、クリーニングブレー
ドのエッジ部3が、酸化処理されていることが最大の特
徴である。
料としては、ポリイソシアネートと、ポリオールと、ジ
アミノ化合物を含有するポリウレタン組成物が用いられ
る。
定するものではなく、例えば、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート(MDI)、2,4−トリレンジ
イソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレン
ジイソシアネート(2,6−TDI)、3,3′−ビト
リレン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメ
チルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネートウレチジンジオン
(2,4−TDIの二量体)、1,5−ナフチレンジイ
ソシアネート、メタフェニレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート(水添MDI)、カルボジイミド変性MDI、オル
トトルイジンジイソシアネート、キシレンジイソシアネ
ート、パラフェニレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネートメチルエステル等のジイソシアネート、トリ
フェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネート
等のトリイソシアネート、ポリメリックMDI等があげ
られる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いら
れる。これらポリイソシアネートのなかでも、耐摩耗性
の観点から、MDIが好適に用いられる。
るポリオールとしては、特に限定するものではなく、例
えば、ポリエステルジオール,ポリエステルトリオール
等のポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン,ポ
リカーボネート,ポリオキシテトラメチレングリコー
ル,ポリオキシプロピレングリコール等のポリエーテル
ポリオール等があげられる。これらは単独でもしくは2
種以上併せて用いられる。
塩基性有機酸とポリオールとから製造され、水酸基を末
端基とするヒドロキシルポリエステルポリオールが好適
に用いられる。上記多塩基性有機酸としては、例えば、
シュウ酸,コハク酸,グルタル酸,アジピン酸,ピメリ
ン酸,スベリン酸,アゼライン酸,セバシン酸,イソセ
バシン酸等の飽和脂肪酸、マレイン酸,フマル酸等の不
飽和脂肪酸、フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸等
の芳香族酸等のジカルボン酸、無水マレイン酸,無水フ
タル酸等の酸無水物、テレフタル酸ジメチル等のジアル
キルエステル、不飽和脂肪酸の二量化によって得られる
ダイマー酸等があげられる。上記多塩基性有機酸ととも
に用いるポリオールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6
−ヘキシレングリコール等のジオールや、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、グリセリン等のトリオールや、ソルビトール等のヘ
キサオール等があげられる。
は、環状エーテルの開環重合または共重合によって製造
されるものが好適に用いられる。上記環状エーテルとし
ては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、トリメチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、
α−メチルトリメチレンオキサイド、3,3′−ジメチ
ルトリメチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジオキサミン等があげられる。
アネートとともに用いられるポリオールとしては、上記
一連のもののなかでも、耐摩耗性の観点から、ポリブチ
レンアジペート(PBA)が好適に用いられる。
るポリオールの数平均分子量(Mn)は、1500〜3
000の範囲が好ましく、特に好ましくは1500〜2
500である。すなわち、上記ポリオールのMnが15
00未満であると、得られるクリーニングブレードの物
性が低下する傾向がみられ、逆にMnが3000を超え
ると、作業性が悪くなる傾向がみられるからである。
とともに用いられるジアミノ化合物としては、特に限定
するものではなく、例えば、下記の式(1)で表される
2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン、3,3′−ジクロロ−4,4′−
ジアミノジフェニルメタン、トリメチレン−ビス(4−
アミノベンゾエート)、4,4′−ジアミノ−3,3′
−ジエチル−5,5′−ジメチルジフェニルメタン等が
あげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用
いられる。これらのなかでも、加工性に優れる点で、上
記式(1)で表される2,2′,3,3′−テトラクロ
ロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタンが好適に用い
られる。
タン組成物全体の1〜10重量%の範囲に設定すること
が好ましく、特に好ましくは3〜7重量%である。すな
わち、上記ジアミノ化合物の含有量が1重量%未満であ
ると、ジアミノ化合物による充分な効果が得られず、逆
に10重量%を超えると、tanδピーク温度が上昇
し、低温でのクリーニング性に劣る傾向がみられるから
である。
n)は、50〜1000の範囲が好ましく、特に好まし
くは200〜500である。
形成材料となるポリウレタン組成物には、ポリイソシア
ネート、ポリオール、ジアミノ化合物に加えて、鎖延長
剤、触媒、発泡剤、界面活性剤、難燃剤、着色剤、充填
剤、可塑剤、安定剤、離型剤等を適宜配合して用いるこ
とも可能である。
ブタンジオール(1,4−BD)、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、キシレングリコール、トリエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン(TMP)、グリセリン、
ペンタエリスリトール、ソルビトール、1,2,6−ヘ
キサントリオール等の、分子量300以下のポリオール
があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて
用いられる。
ン系化合物、有機錫化合物等の有機金属化合物等があげ
られる。なかでも、アミン系化合物が好適に用いられ
る。
エチルアミン等のトリアルキルアミン;N,N,N′,
N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン等のテト
ラアルキルジアミン;ジメチルエタノールアミン等のア
ミノアルコール;エトキシル化アミン;エトキシル化ジ
アミン;ビス(ジエチルエタノールアミン)アジペート
等のエステルアミン;トリエチレンジアミン;N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン等のシクロヘキシルアミ
ン誘導体;N−メチルモルホリン、N−(2−ヒドロキ
シプロピル)−ジメチルモルホリン等のモルホリン誘導
体;N,N′−ジエチル−2−メチルピペラジン、N,
N′−ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル
ピペラジン等のピペラジン誘導体等があげられる。
チル錫ジラウレート、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキソ
エート)等のジアルキル錫化合物や、2−エチルカプロ
ン酸第1錫、オレイン酸第1錫等があげられる。
タンジオール等のジオールと、上記ジアミノ化合物との
混合比(モル比)は、ジオール/ジアミノ化合物=95
/5〜40/60の範囲に設定することが好ましく、特
に好ましくはジオール/ジアミノ化合物=80/20〜
50/50である。すなわち、上記ジアミノ化合物のモ
ル比が5未満であると、ジアミノ化合物による充分な効
果が得られず、逆にジアミノ化合物のモル比が60を超
えると、tanδピーク温度が上昇し、低温でのクリー
ニング性に劣る傾向がみられるからである。
材料を用い、常法に準じて製造することができる。具体
的には、プレポリマー法、セミワンショット法、ワンシ
ョット法に準じて製造できる。なかでも、加工性に優れ
るという観点から、セミワンショット法が好適に用いら
れる。
のクリーニングブレードは、例えばつぎのようにして製
造される。すなわち、まず、上記ポリイソシアネートお
よびポリオールを準備し、両者を適宜の配合割合で配合
し、適宜の反応条件で反応させてウレタンプレポリマー
(主剤液)を調製する。一方、上記ポリオールおよびジ
アミノ化合物、必要に応じて鎖延長剤、触媒等を準備
し、これらを適宜の配合割合で配合し、適宜の混合条件
で混合して硬化剤液を調製する。つぎに、上記主剤液お
よび硬化剤液を適宜の配合割合で配合して混合し、この
混合液を、板状保持具2が保持されたクリーニングブレ
ード成形用金型内に注入して、反応硬化させる。そし
て、得られた硬化体を成形型から取り出し、所定の形状
に加工した後、そのエッジ部3に対して酸化処理を行
う。このようにして、図1に示すような、板状保持具2
と一体成形されたクリーニングブレードを得ることがで
きる。
せ、この活性酸素を利用し化学変化等を生起させるもの
であれば特に限定はなく、例えば、紫外線照射処理、コ
ロナ放電処理、プラズマ放電処理、オゾン雰囲気処理等
があげられる。
射装置(UB031−2A/BM、アイグラフィックス
社製)を用い、距離300mmにて、1000mW・m
in/秒の積算光量(紫外線)を照射することにより行
われる。
源装置(AGI−020S、春日電機社製)を用い、
0.25kWの出力により、コロナ放電を発生させ、電
極との距離3mm、角度15度にて60秒間放電するこ
とにより行われる。
マジェット処理装置(PJ−1、春日電機社製)を用
い、距離50mm、20mm/秒で移動させる放電処理
を20回繰り返しすることにより行われる。
オゾンエージングテスター(PPHM UVC−D、東
洋精機製作所社製)を用い、オゾン濃度50pphm、
温度40℃の雰囲気下で、24時間処理をすることによ
り行われる。
ードにおいて、上記硬化体におけるtanδピーク温度
は10℃以下が好ましく、特に好ましくは、1.0〜1
0℃の範囲である。すなわち、上記tanδピーク温度
が10℃を超えると、低温クリーニング性が悪化する傾
向がみられるからである。なお、上記tanδピーク温
度は、動的粘弾性特性の一つであって、動的粘弾性測定
機によって測定されるtanδ(損失正接)のうち、最
大(ピーク)となるときの温度である。
図1に示したように、必ずしも板状保持具2と一体成形
する必要はなく、例えば板状保持具2の表面に、あとか
ら接着するようにしてもよい。
明する。
製〕あらかじめ、80℃にて1時間真空脱泡したPBA
(日本ポリウレタン工業社製のN4010、Mn:20
00)43部に対し、MDI(日本ポリウレタン工業社
製、ミリオネートMT)57部を添加し、窒素雰囲気下
で、80℃にて3時間反応させ、主剤液(末端にNCO
基を有するウレタンプレポリマー)を得た。
リウレタン工業社製のN4010、Mn:2000)8
7部に対し、ジアミノ化合物として前記式(1)で表さ
れる2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン6.7部を添加し、窒素雰囲気
下で、150℃にて1時間加熱し、PBA中にジアミノ
化合物を溶解させた。ついで、この溶解物に対し、1,
4−ブタンジオール(1,4−BD)7.2部、トリメ
チロールプロパン(TMP)4部、および触媒としてト
リエチレンジアミン(三共エアプロダクツ社製、DAB
CO)を硬化物中の濃度が100ppmとなるように配
合し、窒素雰囲気下で、80℃にて1時間混合した後、
さらに80℃にて1時間真空脱泡,脱水することで、末
端にOH基を有する硬化剤液を調製した。
リーニングブレード成形用金型を準備し、この金型の所
定の位置に板状保持具を配置した後、140℃に予備加
熱した。ついで、上記主剤液(液温:70℃)と硬化剤
液(液温:70℃)を100:104.9の重量比で配
合し、真空脱泡しながら攪拌羽根で30秒間混合したも
のを、上記金型内に注入し、140℃で30分間反応さ
せることで硬化させ硬化体を得た。その後、脱型し、こ
れをナイフを用いて所定の形状に成形したもののエッジ
部に対して、以下に示す条件のコロナ放電処理(酸化処
理)を行い、目的とするクリーニングブレードを得た。
I−020S、春日電機社製)を用い、0.25kWの
出力により、コロナ放電を発生させ、電極との距離3m
m、角度15度にて60秒間コロナ放電処理を行った。
マ放電処理で行う以外は実施例1と同様にして、クリー
ニングブレードを作製した。 <プラズマ放電処理>プラズマジェット処理装置(PJ
−1、春日電機社製)を用い、距離50mm、20mm
/秒で移動させる処理を20回繰り返した。
雰囲気処理で行う以外は実施例1と同様にして、クリー
ニングブレードを作製した。 <オゾン雰囲気処理>UVCオゾンエージングテスター
(PPHM UVC−D、東洋精機製作所社製)を用
い、オゾン濃度50pphm、温度40℃の雰囲気下
で、24時間処理を行った。
照射処理で行う以外は実施例1と同様にして、クリーニ
ングブレードを作製した。 <紫外線照射処理>紫外線照射装置(UB031−2A
/BM、アイグラフィックス社製)を用い、距離300
mmにて、1000mW・min/秒の積算光量(紫外
線)を照射した。
リウレタン工業社製のN4010、Mn:2000)8
7部に対し、ジアミノ化合物として3,3′−ジクロロ
−4,4′−ジアミノジフェニルメタン5.3部を添加
し、窒素雰囲気下で、110℃にて1時間加熱し、PB
A中にジアミノ化合物を溶解させた。ついで、この溶解
物に対し、1,4−BD7.2部、TMP40部、およ
び触媒としてトリエチレンジアミン(三共エアプロダク
ツ社製、DABCO)を硬化物中の濃度が100ppm
となるように配合し、窒素雰囲気下で、80℃にて1時
間混合した後、さらに80℃にて1時間真空脱泡,脱水
することで、末端にOH基を有する硬化剤液を調製し
た。
施例4と同様にしてクリーニングブレードを作製した。
なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤
液:硬化剤液=100:103.5であった。
リウレタン工業社製のN4010、Mn:2000)8
7部に対し、ジアミノ化合物としてトリメチレン−ビス
(4−アミノベンゾエート)1.6部を添加し、窒素雰
囲気下で、130℃にて1時間加熱し、PBA中にジア
ミノ化合物を溶解させた。ついで、この溶解物に対し、
1,4−BD8.6部、TMP4部、および触媒として
トリエチレンジアミン(三共エアプロダクツ社製、DA
BCO)を硬化物中の濃度が100ppmとなるように
配合し、窒素雰囲気下で、80℃にて1時間混合した
後、さらに80℃にて1時間真空脱泡,脱水すること
で、末端にOH基を有する硬化剤液を調製した。
施例4と同様にしてクリーニングブレードを作製した。
なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤
液:硬化剤液=100:101.2であった。
リウレタン工業社製のN4010、Mn:2000)8
7部に対し、ジアミノ化合物として4,4′−ジアミノ
−3,3′−ジエチル−5,5′−ジメチルジフェニル
メタン1.4部を添加し、窒素雰囲気下で、90℃にて
1時間加熱し、PBA中にジアミノ化合物を溶解させ
た。ついで、この溶解物に対し、1,4−BD8.6
部、TMP4部、および触媒としてトリエチレンジアミ
ン(三共エアプロダクツ社製、DABCO)を硬化物中
の濃度が100ppmとなるように配合し、窒素雰囲気
下で、80℃にて1時間混合した後、さらに80℃にて
1時間真空脱泡,脱水することで、末端にOH基を有す
る硬化剤液を調製した。
施例4と同様にしてクリーニングブレードを作製した。
なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、重量比で、主剤
液:硬化剤液=100:101であった。
1,4−BDの配合量を9部に増量する以外は、実施例
1と同様にして硬化剤液を調製した。そして、この硬化
剤液を用いて、実施例1と同様にしてクリーニングブレ
ードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、
重量比で、主剤液:硬化剤液=100:100であっ
た。
1,4−BDの配合量を9部に増量する以外は、実施例
2と同様にして硬化剤液を調製した。そして、この硬化
剤液を用いて、実施例2と同様にしてクリーニングブレ
ードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、
重量比で、主剤液:硬化剤液=100:100であっ
た。
1,4−BDの配合量を9部に増量する以外は、実施例
3と同様にして硬化剤液を調製した。そして、この硬化
剤液を用いて、実施例3と同様にしてクリーニングブレ
ードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、
重量比で、主剤液:硬化剤液=100:100であっ
た。
1,4−BDの配合量を9部に増量する以外は、実施例
4と同様にして硬化剤液を調製した。そして、この硬化
剤液を用いて、実施例4と同様にしてクリーニングブレ
ードを作製した。なお、主剤液と硬化剤液の配合比は、
重量比で、主剤液:硬化剤液=100:100であっ
た。
は、実施例1と同様にして、クリーニングブレードを作
製した。
は、比較例1と同様にして、クリーニングブレードを作
製した。
較例品のクリーニングブレードを用いて、下記の基準に
従い、各特性の評価を行った。これらの結果を後記の表
1および表2に併せて示した。
擦係数を測定した。すなわち、得られた各クリーニング
ブレードのエッジ部をウレタンチップ11(大きさ10
mm×10mm、厚み1.5mm)として切り出し、一
方の端部に板状保持材12を接着したうえで、他方の先
端角部を平滑なPET製板状体16の表面に圧接し、上
記PET製板状体16を矢印Y方向(ドクター方向)に
一定速度で走行させて、このときに生ずる摩擦係数を測
定した。
市販のレーザープリンター(LBP)に組み込み、H/
H環境下(35℃×85%RH)にて、A3サイズで3
万枚画出しを行った。上記3万枚画出し中にめくれが発
生しなかったものを○、1万枚から3万枚未満の間にめ
くれが発生したものを△、1万枚未満でめくれが発生し
たものを×として評価した。なお、めくれとは、クリー
ニングブレードが高い摩耗係数のために感光ドラムの回
転に帯同し反転してしまい、クリーニング不可となる現
象をいう。
販のレーザープリンター(LBP)に組み込み、H/H
環境下(35℃×85%RH)にて、A3サイズで3万
枚画出しを行った。そして、上記3万枚画出し後のクリ
ーニングブレードのエッジ部の欠けの有無を、顕微鏡を
用いて倍率500倍で観察した。なお、欠けがないもの
を○、欠けが小さく実用上問題がないものを△、欠けが
大きく実用上問題があるものを×として評価した。
のクリーニングブレードはいずれも、酸化処理を行って
いるため摩擦係数が小さいことがわかる。また、実施例
品のクリーニングブレードはいずれも、ジアミノ化合物
を用いて硬化したポリウレタンウレア構造をとるため、
弾性および硬度が適正で、耐めくれ性および耐欠け性の
双方の特性に優れていることがわかる。
ングブレードは、酸化処理を行っているが、ジアミノ化
合物を用いて硬化していないため、実施例品に比べて耐
欠け性に著しく劣り、また摩擦係数が大きいことがわか
る。比較例5品のクリーニングブレードは、酸化処理を
行っていないため、実施例品に比べて摩擦係数が高く、
また、耐めくれ性に劣ることがわかる。比較例6品のク
リーニングブレードは、酸化処理を行っていないため、
実施例品に比べて摩擦係数が非常に高く、また、ジアミ
ノ化合物を用いて硬化していないため、耐めくれ性に著
しく劣り、耐欠け性にも劣ることがわかる。
レードは、そのエッジ部が紫外線照射処理等の酸化処理
によって表面改質されているため、摩擦係数が小さく、
耐摩耗性に優れている。しかも、本発明のクリーニング
ブレードは、ジアミノ化合物を用いて硬化してなるポリ
ウレタンウレア構造をとるため、弾性および硬度が適正
範囲となり、紫外線照射処理等の酸化処理に対してもエ
ッジ部の欠けが生じることがなく、耐欠け性にも優れて
いる。したがって、本発明のクリーニングブレードを実
機に組み込んで耐久試験を行った場合、優れた画像を得
ることができるようになる。
断面図である。
めの装置の構成図である。
破断構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 感光ドラムとの摺接によって感光ドラム
上の残留トナーを除去するクリーニングブレードであっ
て、上記クリーニングブレードが、ポリイソシアネート
とポリオールとジアミノ化合物を含有するポリウレタン
組成物の硬化体からなり、かつ、感光ドラムと摺接する
クリーニングブレードのエッジ部が酸化処理されている
ことを特徴とするクリーニングブレード。 - 【請求項2】 上記酸化処理が、紫外線照射処理、コロ
ナ放電処理、プラズマ放電処理およびオゾン雰囲気処理
のいずれかである請求項1記載のクリーニングブレー
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37084699A JP3777930B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | クリーニングブレード |
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JP37084699A JP3777930B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | クリーニングブレード |
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JP2001183953A true JP2001183953A (ja) | 2001-07-06 |
JP3777930B2 JP3777930B2 (ja) | 2006-05-24 |
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---|---|---|---|
JP37084699A Expired - Fee Related JP3777930B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | クリーニングブレード |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3777930B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008052261A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-03-06 | Synztec Co Ltd | クリーニングブレード部材 |
JP2010281974A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Ricoh Co Ltd | クリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP37084699A patent/JP3777930B2/ja not_active Expired - Fee Related
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