JP2001183914A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001183914A
JP2001183914A JP36460799A JP36460799A JP2001183914A JP 2001183914 A JP2001183914 A JP 2001183914A JP 36460799 A JP36460799 A JP 36460799A JP 36460799 A JP36460799 A JP 36460799A JP 2001183914 A JP2001183914 A JP 2001183914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
light
unit
photosensitive drum
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36460799A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Toyama
敏正 遠山
Seiji Suketomo
誠司 助友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP36460799A priority Critical patent/JP2001183914A/ja
Priority to US09/653,006 priority patent/US6336023B1/en
Publication of JP2001183914A publication Critical patent/JP2001183914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/169Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer with means for preconditioning the toner image before the transfer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00443Copy medium
    • G03G2215/00451Paper
    • G03G2215/00455Continuous web, i.e. roll
    • G03G2215/00459Fan fold, e.g. CFF, normally perforated
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00535Stable handling of copy medium
    • G03G2215/00556Control of copy medium feeding
    • G03G2215/00586Control of copy medium feeding duplex mode

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字チリによる印字品質の低下を招くことな
く転写性やクリーニング性を改善できる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 電子写真プロセスにおけるトナーホッパ
付き現像器219と転写部212との間で感光体ドラム
211表面に光を照射することにより、感光体ドラム2
11表面の電位の絶対値を低下させる転写前除電装置2
1を有する第2像生成プロセスユニット260であっ
て、転写前除電装置21は、感光体ドラム211表面の
任意の位置Pがトナーホッパ付き現像器219から転写
部212に至る間に、その任意の位置Pの表面電位の絶
対値を段階的に低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
における現像部と転写部との間で感光体表面の電位の絶
対値を低下させる転写前除電装置を有する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、レーザプリンタ、LEDプリ
ンタ、あるいはコピー機など、電子写真プロセスを用い
た印刷装置においては、電子写真プロセスにおける現像
部と転写部との間に発光ダイオードアレイなどの光源を
設けて感光体ドラム表面を照射することにより、背景部
すなわち感光体ドラム表面のトナー像が付着していない
部分の電位の絶対値を低下させ、転写性やクリーニング
性の改善を図ったものが存在していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の印
刷装置では、現像部と転写部との間に設けた光源により
感光体ドラム表面の周方向所定範囲にわたる1つの領域
を照射する構成であったため、感光体ドラム表面の電位
の絶対値が急激に低下し、この結果、感光体ドラム表面
の画像部分のトナーが飛散して背景部分に付着し、印字
品質が低下するという課題があった。
【0004】たとえば、図9に示すように、現像部と転
写部との間の感光体ドラム表面において、背景部の電位
が−700V、画像部の電位がほぼ0Vであるとする
と、この電位差により背景部と画像部との間に電界Eが
存在する。一般に電界は、電位差が大きい程、また距離
が近い程大きくなる。この電界Eにより、マイナス帯電
しているトナー粒子は、背景部より画像部に向かう力F
を受ける。画像部における電界Eは、背景部との距離の
小さい画像部と背景部との境界付近で最も大きく、した
がって力Fも境界付近で最も大きいので、その力Fによ
ってトナー粒子が強固に拘束され、トナー粒子が画像部
から背景部に移動することはない。このように画像部の
背景部との境界付近でトナー粒子が感光体ドラム表面に
強固に拘束される現象を、一般にエッジ効果という。
【0005】ここで、光源により感光体ドラムに光を照
射して、画像部と背景部との電位差をほぼ0Vに低下さ
せると、いままで存在していた電界Eが消滅し、それに
伴って力Fが消滅する。これにより、トナー粒子は、力
Fとその反作用による感光体ドラムからの力Frとによ
って移動せずに釣り合っていた状態から、力Fが急に消
滅することにより、反作用力Frの影響を受け、感光体
ドラム表面から離れる傾向になる。特に、画像部の背景
部との境界付近ではエッジ効果により感光体ドラム表面
に大量のトナーが拘束されているため、その最上層のト
ナー粒子が飛散しやすい。
【0006】飛散したトナー粒子のうち、感光体ドラム
の背景部に物理的に付着したものが印字チリとなり、図
10に示すように、本来トナー粒子が存在すべきでない
背景部に多数のトナー粒子が付着した画像が印刷結果と
して得られる。
【0007】このように、転写性やクリーニング性の改
善のために、現像部と転写部との間において感光体ドラ
ム表面の電位の絶対値を急激に低下させると、印字チリ
により画像が乱れて印字品質の低下を招くのである。
【0008】
【発明の開示】本発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、印字チリによる印字品質の低下を
招くことなく転写性やクリーニング性を改善できる画像
形成装置を提供することを、その課題とする。
【0009】上記の課題を解決するため、本発明では、
次の技術的手段を講じている。
【0010】本発明の第1の側面によれば、電子写真プ
ロセスにおける現像部と転写部との間で感光体表面の電
位の絶対値を低下させる転写前除電装置を有する画像形
成装置であって、転写前除電装置は、感光体表面の任意
の位置が現像部から転写部に至る間に、表面電位の絶対
値を段階的に低下させることを特徴とする、画像形成装
置が提供される。
【0011】好ましい実施の形態によれば、転写前除電
装置は、現像部と転写部との間に適当間隔おきに配置さ
れ、感光体表面の相互に異なる位置を照射する複数の光
源を有する。
【0012】他の好ましい実施の形態によれば、転写前
除電装置は、現像部と転写部との間にて感光体表面に対
向配置され、現像部側から転写部側にかけて適当間隔お
きにスリットが形成されたスリット板と、スリットを通
して感光体表面の相互に異なる複数の位置を照射する1
個の光源とを有する。
【0013】他の好ましい実施の形態によれば、転写前
除電装置は、現像部と転写部との間にて感光体表面を照
射する1個の光源と、感光体表面の任意の位置が光源に
よる光の照射範囲を通過する期間よりも短い所定の周期
で光源をオン・オフさせる光源制御装置とを有する。
【0014】他の好ましい実施の形態によれば、感光体
表面に光を照射することにより感光体表面の残留電荷を
除去する除電装置を有し、転写前除電装置は、感光体表
面の任意の位置の電位の絶対値を段階的に低下させるに
際して、除電装置によって感光体表面に照射される光量
の1/5以下の光量の光を感光体表面の任意の位置に照
射することにより、各段階の低下量を150V以下の値
とする。
【0015】他の好ましい実施の形態によれば、転写前
除電装置は、分光感度が感光体の分光感度の通常使用領
域の1/2以下の値になる周波数の光で感光体表面を照
射する。
【0016】他の好ましい実施の形態によれば、転写前
除電装置は、感光体表面の任意の位置の電位の絶対値を
段階的に低下させるに際して、各段階の低下量を150
V以下の値とする。
【0017】本発明によれば、転写前除電装置が、感光
体表面の任意の位置が現像部から転写部に至る間に、表
面電位の絶対値を段階的に低下させるので、表面電位の
絶対値が急激に大きく変化することがなく、したがって
印字チリによる印字品質の低下を招くことなく転写性や
クリーニング性を改善できる。
【0018】すなわち、感光体表面の画像部と背景部と
の電位差が急激に大きく変化することがないので、画像
部における背景部との境界付近の電界の変化が小さく、
したがって電界に起因してトナー粒子に働く力およびそ
の反作用力の変化も小さいことから、トナー粒子の飛散
を良好に防止できる。この結果、感光体表面の背景部に
飛散したトナー粒子が付着するということがなく、印字
チリによる印字品質の低下がない。しかも、転写部に至
るまでには感光体表面の電位の絶対値を充分に低下させ
ることができるので、転写性やクリーニング性が従来の
画像形成装置と比較して劣るということがない。
【0019】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明
らかとなろう。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0021】図1は本発明の画像形成装置を備えた両面
印刷装置の構成を模式的に示す側面図であって、この両
面印刷装置は、用紙ホッパ10、搬送系700、第1像
生成プロセスユニット250、第2像生成プロセスユニ
ット260、第1定着部410、第2定着部420、ス
タッカ60、ブロア8、およびフラッシュ定着器用電源
9を備えている。
【0022】用紙ホッパ10は、未印刷の用紙1を重合
させた状態で保存し、本装置に用紙1を順次供給するも
のであり、作業者は、印刷開始前にこの用紙ホッパ10
に未印刷の用紙1を備え付ける。
【0023】用紙1は、所定長さ毎にミシン目が形成さ
れた連続記録用紙であり、その両側部分には、等間隔に
送り孔が形成されている。
【0024】第1像生成プロセスユニット250は、用
紙1の裏側面に、図示しない制御装置の制御下で、電子
写真方式でトナー像を転写するものであり、感光体ドラ
ム211、露光LED216、前帯電器215、クリー
ニング部220、トナーホッパ付き現像器219などを
備えている。
【0025】感光体ドラム211は、印刷時には、用紙
1に当接しながら、図1中の矢印Aで示す方向に回転す
るようになっており、その円周面上にトナー像が形成さ
れ、この形成されたトナー像を用紙1に当接しながら回
転することにより用紙1に転写するようになっている。
【0026】感光体ドラム211の外周部で、且つ、感
光体ドラム211の上部には、感光体ドラム211の表
面の排トナーすなわち残留トナーなどを収集するクリー
ニング部220が配設されている。
【0027】クリーニング部220は、クリーニングブ
レード214、クリーニングブラシ213、および排ト
ナースクリュー221を備えている。
【0028】クリーニングブレード214は、感光体ド
ラム211の表面に感光体ドラム211の幅方向の全体
に亘って、所定の角度で当接しており、感光体ドラム2
11がこのクリーニングブレード214に当接した状態
で矢印A方向に回転することにより、この当接部におい
て感光体ドラム211の表面に付着している残留トナー
などを感光体ドラム211の表面から剥離させるように
なっている。
【0029】クリーニングブラシ213は、感光体ドラ
ム211の表面における、クリーニングブレード214
よりも上流側に、感光体ドラム211に当接するよう
に、感光体ドラム211の幅方向の全体に亘って配設さ
れ、感光体ドラム211の表面に当接しながら、感光体
ドラム211の矢印A方向の回転と対向する方向に回転
するようになっており、クリーニングブレード214に
より感光体ドラム211の表面から剥離された残留トナ
ーなどを排トナースクリュー221へ移動させる。
【0030】感光体ドラム211の外周部における、ク
リーニングブラシ213よりも上流側には、かき落とし
板(図示せず)が、クリーニングブラシ213に突き刺
さるように感光体ドラム211の幅方向の全体に亘って
固設されている。このかき落とし板の下方位置には、排
トナースクリュー221が、感光体ドラム211と平行
に配設されており、この排トナースクリュー221は、
駆動モータ(図示せず)による回転駆動により、所定の
方向に回転する。
【0031】また、排トナースクリュー221の一端部
であって、この排トナースクリュー221を回転駆動す
る際における感光体ドラム211の下流側の端部の下方
位置には、使用済のトナーカートリッジが排トナーコレ
クタ(図示せず)として配設されており、排トナースク
リュー221の回転により搬送された排トナーなどが、
この排トナーコレクタ中に落下し、収集されるようにな
っている。
【0032】なお、このクリーニング部220は、カバ
ー220aによって囲まれているため、クリーニングブ
レード214により剥離させられた残留トナーなどが、
排トナーコレクタに収集されるまでの間に、感光体ドラ
ム211上に落下することのないようになっている。
【0033】すなわち、感光体ドラム211の表面の残
留トナーは、クリーニングブレード214により感光体
ドラム211の表面から剥離させられた後、クリーニン
グブラシ213により移動させられる。クリーニングブ
ラシ213により運ばれる排トナーは、かき落とし板に
より排トナースクリュー221上にかき落とされる。
【0034】そして、排トナーは、排トナースクリュー
221の回転により運ばれ、排トナースクリュー221
の端部において落下し、この排トナースクリュー221
の端部の下方位置に配設されている排トナーコレクタに
収集される。
【0035】感光体ドラム211の外周部におけるクリ
ーニング部220の下流側位置には、複数(本実施形態
では2つ)の前帯電器215が配設されており、感光体
ドラム211は、これらの前帯電器215により、その
表面が一様に帯電されるようになっている。
【0036】また、感光体ドラム211の外周部におけ
る前帯電器215の下流側位置には露光LED216が
配設されている。この露光LED216は、LEDヘッ
ドなどからなり、感光体ドラム211の表面上に印刷す
る画像に応じた光学像を照射して静電潜像を形成する露
光用の光学ユニットである。
【0037】感光体ドラム211の外周部における露光
LED216の下流側位置には、露光LED216によ
り形成された静電潜像を現像してトナー像を形成するト
ナーホッパ付き現像器219が配設されている。このト
ナーホッパ付き現像器219には、現像用トナーを供給
するトナーホッパ218が取り付けられており、このト
ナーホッパ218には、現像用のトナーが入っているト
ナーカートリッジ217が着脱自在に取り付けられるよ
うになっている。
【0038】また、トナーホッパ付き現像器219は、
現像剤カウンタ(図示せず)を備えており、この現像剤
カウンタは、印刷を行う度にカウントアップするように
なっている。
【0039】そして、現像剤カウンタによりカウントさ
れた結果は、制御装置に送られるようになっている。
【0040】感光体ドラム211の外周部におけるトナ
ーホッパ付き現像器219の下流側位置において、感光
体ドラム211は用紙1に当接するようになっており、
また、この当接位置において、用紙1を挟んで感光体ド
ラム211と対向する位置には転写帯電器212aと分
離帯電器212bとからなる転写部212が配設されて
いる。
【0041】転写帯電器212aは、感光体ドラム21
1と用紙1との当接位置において、用紙1の裏側からト
ナー像の帯電電位と逆極性の電位でコロナ放電を発生す
ることにより、用紙1を帯電し、これによりトナー像を
用紙1に吸着して転写するようになっている。また、転
写帯電器212aに隣接する、用紙1の搬送経路におけ
る下流側には、用紙1の帯電を除去して感光体ドラム2
11から用紙1を分離させ易くするための分離帯電器2
12bが配設されている。
【0042】また、その表面に形成されていたトナー像
を用紙1の裏面に転写した感光体ドラム211は、再
度、クリーニング部220において、その表面の残留ト
ナーなどを除去されるようになっている。
【0043】第2像生成プロセスユニット260は、第
1像生成プロセスユニット250よりも上方に用紙1の
表側面に当接するように配設されており、用紙1の表側
面にトナー像を形成するようになっている。この第2像
生成プロセスユニット260は、第1像生成プロセスユ
ニット250と共通の構成を有しており、用紙1を挟ん
で、鉛直面について面対称となるような姿勢で配設され
ている。
【0044】なお、図中、既述の符号と同一の符号は同
一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明
は省略する。
【0045】第1定着部410および第2定着部420
は、ともに用紙1上に形成されたトナー像をフラッシュ
定着するものであり、それぞれキセノンランプなどから
なるフラッシュランプ412、反射ミラー411、およ
び対向反射板413により構成されており、これら第1
定着部410と第2定着部420とは互いに共通の構成
を有している。
【0046】すなわち、用紙1における未定着トナー像
を定着する側にフラッシュランプ412が配設されると
ともに、このフラッシュランプ412の周囲における用
紙1が不存在の部分に、フラッシュランプ412から発
するフラッシュ光を用紙1の定着側面に反射させるべく
反射ミラー411が配設され、更に、これらのフラッシ
ュランプ412および反射ミラー411と用紙1を挟ん
で対向する位置に対向反射板413が配設されており、
フラッシュランプ412から発するフラッシュ光を効率
よく用紙1に照射するようになっている。
【0047】また、これらの第1定着部410と第2定
着部420とは、互いに用紙1の搬送経路における異な
る位置にそれぞれ配設されるようになっており、本実施
形態においては、第2定着部420が第1定着部410
の下流側に配設されている。
【0048】そして、第1定着部410は、第1像生成
プロセスユニット250により用紙1の裏側面に形成さ
れたトナー像を定着し、また、第2定着部420は、第
2像生成プロセスユニット260により用紙1の表側面
に形成されたトナー像を定着するようになっている。
【0049】第1定着部410および第2定着部420
は、それぞれダクト83により環囲されており、更に、
このダクト83はブロア8に連通され、これらの第1定
着部410および第2定着部420から発生する、スチ
レン、ブタジエン、フェノールなどの高分子有機物質か
らなる煙や臭気などを収集するようになっている。
【0050】ブロア8は、ファン81と活性炭などから
なるフィルタ82とを備えており、ファン81によりブ
ロア83内の空気を排気することにより、ブロア83に
より収集された煙などをフィルタ82を通過させて、こ
の煙中に含まれる臭気などを吸着した後、本装置の外部
に排気するようになっている。
【0051】フラッシュ定着器用電源9は、第1定着部
410および第2定着部420の各フラッシュランプ4
12に電力を供給するものである。
【0052】なお本装置は、第1筐体1001内に主電
源装置(図示せず)を備えており、第1像生成プロセス
ユニット250、第2像生成プロセスユニット260、
および搬送系700などに電力を供給するようになって
いる。
【0053】そして、本装置における各構成要素、すな
わち、用紙ホッパ10、搬送系700、第1像生成プロ
セスユニット250、第2像生成プロセスユニット26
0、第1定着器410、第2定着器420、スタッカ6
0、ブロア8、およびフラッシュ定着器用電源9など
は、制御装置により動作制御されている。
【0054】また、この制御装置は、第1像生成プロセ
スユニット250および第2像生成プロセスユニット2
60の各トナーホッパ付き現像器219から送られてき
たカウント数を、予め設定された所定値と比較し、カウ
ント値がこの値よりも大きくなった場合に、フィルタ8
2を交換すべきである旨を、アラームランプ(図示せ
ず)を点灯させるなど、図示しない表示手段により作業
者に通知するように制御する。また、作業者などにより
フィルタ82の交換が行われた場合には、制御装置によ
って各現像剤カウンタの値がゼロに戻される。
【0055】搬送系700は、用紙11を、用紙ホッパ
10からスタッカ60までの区間において、第1像生成
プロセスユニット250、第2像生成プロセスユニット
260、第1定着部410、および第2定着部420の
順に搬送するものであり、搬送トラクタ710、ガイド
部75、ガイドローラ76、転写ガイドローラ77、第
1折り返しローラ対40、および第2折り返しローラ5
1を備えている。
【0056】搬送トラクタ710は、用紙1を搬送する
ための搬送装置であり、複数(本実施形態では2つ)の
トラクタ機構72,73を備えている。これらのトラク
タ機構72,73は、互いに共通の構成を有しており、
ともに、等間隔に送りピンが突設された無端状のトラク
タベルト721を、互いに平行に配設された駆動軸72
2と従動軸723とに掛回して構成されている。
【0057】また、トラクタ機構72の駆動軸722と
トラクタ機構73の駆動軸722とには、駆動ベルト7
25が掛回されている。
【0058】駆動モータ724は、駆動軸722を、任
意の方向に、任意の速度で回転駆動することができるよ
うになっており、この駆動モータ724により駆動軸7
22を回転駆動することにより、トラクタ機構72の駆
動軸722とトラクタ機構73の駆動軸722とが、同
一方向に同期して回転駆動され、用紙1を印刷時におけ
る搬送方向およびその逆方向のいずれの方向にも搬送で
きるようになっている。
【0059】そして、この搬送トラクタ710は、用紙
1を印刷時における搬送方向とは逆方向に搬送する際に
は、用紙1を印刷時における搬送速度以上の速度で搬送
できるようになっている。
【0060】また、搬送トラクタ710は、トラクタ機
構73とトラクタ機構72との間、すなわち、最下流側
に配設されたトラクタ機構72よりも上流側に、用紙1
に対して、用紙1の印刷時における搬送方向と逆方向に
張力を発生させるバックテンションローラ71を備えて
いる。
【0061】このバックテンションローラ71は、駆動
側抑えローラ712と従動側抑えローラ711とからな
る一対の抑えローラにより構成されている。
【0062】駆動側抑えローラ712には、駆動モータ
714がワンウェイクラッチ713を介して連結されて
おり、駆動側抑えローラ712は、この駆動モータ71
4により、用紙1の印刷時における搬送方向およびその
逆方向に、任意の速度で回転駆動されるようになってい
る。
【0063】具体的には、駆動モータ714は、用紙1
を印刷時における搬送方向に搬送する際には、駆動側抑
えローラ712を、用紙1の印刷時における搬送方向
に、駆動側抑えローラ712の周速が用紙1の印刷時に
おける搬送速度よりも遅くなるように回転駆動するよう
になっている。
【0064】そして、用紙1の印刷時における搬送速度
は、トラクタ機構72,73の搬送速度に一致させる必
要があり、そのために、用紙1の搬送用孔における印刷
時の搬送方向前側部分とトラクタ機構72,73の送り
ピンとを常に当接させるようになっている。これによ
り、用紙1の搬送用孔とトラクタ機構72,73の送り
ピンとの間にガタが無くなり、用紙1の印刷時における
搬送速度をトラクタ機構72,73の搬送速度に一致さ
せることが可能となり、用紙1の印刷時における搬送速
度を安定させることができる。
【0065】また、この駆動側抑えローラ712の周速
と用紙1の印刷時における搬送速度との速度差V1が、
0<V1≦10(%)となるように駆動側抑えローラ7
12の周速を遅くする。速度差V1をこのような範囲に
設定することにより、用紙1の搬送を良好に行うことが
できる。なお、ここで、V1を10%よりも大きく設定
すると、用紙1の搬送用孔付近が破損してしまう。
【0066】さらに、駆動モータ714は、用紙1を印
刷時における搬送方向とは逆方向に搬送する際には、駆
動側抑えローラ712を、用紙1の印刷時における搬送
方向とは逆方向に、駆動側抑えローラ712の周速が用
紙1の印刷時における搬送速度よりも速くなるように回
転駆動するようになっている。
【0067】つまり、用紙1の搬送時における、トラク
タ機構72,73の下流側に位置する第1像生成プロセ
スユニット250および第2像生成プロセスユニット2
60付近での用紙1の挙動を抑え、安定した用紙1の搬
送を行うとともに、用紙1の印刷時における搬送方向と
逆方向への搬送終了後、印刷時における搬送方向に用紙
1を搬送する際に、直ちに安定した搬送ができるように
する必要がある。そのために、用紙1の搬送用孔におけ
る印刷時における搬送方向前側部分とトラクタ機構7
2,73の送りピンとを常に当接させるようになってい
る。
【0068】これにより、用紙1に搬送用孔とトラクタ
機構72,73の送りピンとの間にガタが無くなる。従
って、第1像生成プロセスユニット250および第2像
生成プロセスユニット260付近での用紙1の挙動を抑
えることができる。しかも、用紙1の搬送用孔における
印刷時における搬送方向前側部分とトラクタ機構72,
73の送りピンとが常に当接しているため、用紙1の印
刷時における搬送方向とは逆方向への搬送終了後、印刷
時における搬送方向に用紙1を搬送する際に、用紙1の
搬送用孔とトラクタ機構72,73の送りピンとがずれ
ることがなく、用紙1の印刷時における搬送方向とは逆
方向への搬送後であっても、直ちに安定して用紙1の搬
送が可能となる。
【0069】また、この駆動側抑えローラ712の周速
と用紙1の印刷時における搬送速度との速度差V1が0
<V1≦10(%)となるように駆動側抑えローラ71
2の周速を速くする。速度差V1をこのような範囲に設
定することにより用紙1の搬送を良好に行うことができ
る。なお、ここで、V1を10%を越える値に設定する
と、用紙1の搬送用孔付近が破損してしまう。
【0070】従動側抑えローラ711は、用紙1の上側
から、駆動側抑えローラ712に対して用紙1を押圧す
るようになっており、用紙1の搬送に従回転するように
なっている。
【0071】すなわち、バックテンションローラ71
は、駆動側抑えローラ712と従動側抑えローラ711
とで用紙1を挟持した状態で、駆動モータ714により
駆動側抑えローラ712を用紙1の印刷時における搬送
方向とは逆方向に回転駆動することになり、用紙1に対
して印刷時における搬送方向とは逆方向に張力を発生さ
せるようになっている。
【0072】また、駆動側抑えローラ712と駆動モー
タ714との間にはワンウェイクラッチ713が介装さ
れており、用紙1の交換時において用紙1を印刷時にお
ける搬送方向に高速に搬送する際などに,駆動側抑えロ
ーラ712と用紙1との間に生ずる摩擦力などにより駆
動側抑えローラ712が強制的に印刷時における搬送方
向に回転させられるようなことがあっても、駆動モータ
714に無理な力がかかることはないようになってい
る。
【0073】第1折り返しローラ対40は、第2像生成
プロセスユニット260と第1定着部410との間に配
設され、用紙1を挟んで対向する位置で、ともに用紙1
に当接しながら用紙1の搬送に従回転する第1折り返し
ローラ41,42により構成されているローラ対であ
る。そして、第1折り返しローラ41が用紙1の裏側面
に、第1折り返しローラ42が用紙1の表側面に、それ
ぞれ当接可能に構成されている。
【0074】なお、第1折り返しローラ41,42は、
その用紙1の幅方向の各長さが、ともに第1像生成プロ
セスユニット250および第2像生成プロセスユニット
260の各感光体ドラム211若しくは第2定着部42
0の用紙1の幅方向長さよりも長くなるように構成され
ている。
【0075】また、これら第1折り返しローラ41,4
2は、ともに光の透過率が低く、且つ、その表面部にお
いて光の反射率が低い部材、例えば、黒色塗装を施した
アルミニウムローラ上にPFAなどのフッ素系樹脂によ
る表面加工を施したものにより構成されており、また、
その表面は、トナーと同極性に帯電している。
【0076】さらに、用紙1が、第1折り返しローラ対
40を構成するこれらの第1折り返しローラ41,42
のうち第1折り返しローラ42に所定角度だけ巻き付け
られ、第2像生成プロセスユニット260における用紙
1の搬送経路と第1定着部410における用紙1の搬送
経路とのなす角度が所定角度θ1 (θ1 ≧30度が望ま
しい)以上となるように構成されており、この第1折り
返しローラ42が、第2像生成プロセスユニット260
と第1定着部410との間で、用紙1の搬送方向を変え
る折り返し部として機能するようになっている。
【0077】また、第2像生成プロセスユニット260
と第1定着部410との間に配設された第1折り返しロ
ーラ対40は、第1定着部410および第2定着部42
0からの漏洩光が第1像生成プロセスユニット250お
よび第2像生成プロセスユニット260に到達するのを
妨げる遮光部材としても機能するようになっている。
【0078】そして、折り返し部を第1折り返しローラ
41,42からなる第1折り返しローラ対40により構
成することから、折り返し部を簡易な構成で実現するこ
とができ、また、用紙1上に形成されたトナー像を乱す
ことなく用紙1を搬送することができる。
【0079】また、第1折り返しローラ対40の第1折
り返しローラ41,42が、第1定着部410および第
2定着部420からの漏洩光が第1像生成プロセスユニ
ット250および第2像生成プロセスユニット260の
各感光体ドラム211に照射することを防止することか
ら、各感光体ドラム211が光劣化によりその寿命が短
くなることを防ぐことができるほか、これらの感光体ド
ラム211の表面電位の低下による印刷品質の低下を阻
止することができる。
【0080】さらに、第1折り返しローラ対40を構成
する第1折り返しローラ41,42は、ともに第1像生
成プロセスユニット250および第2像生成プロセスユ
ニット260の各感光体ドラム211若しくは第2定着
部420の用紙1の幅方向長さよりも長いことから、第
1定着部410および第2定着部420からの各漏洩光
が、それぞれ用紙1の不存在部分を介して第1像生成プ
ロセスユニット250や第2像生成プロセスユニット2
60の各感光体ドラム211に照射することを防止する
ことができ、光劣化により感光体ドラム211の寿命が
短くなることを防ぐことができるほか、感光体ドラム2
11の表面電位の低下による印刷品質の低下を阻止する
ことができる。
【0081】またさらに、第1折り返しローラ41,4
2は、黒色塗装を施したアルミニウムローラ上にPFA
などのフッ素系樹脂による表面加工を施したものにより
構成されているので、光の透過率が低いことから遮光を
確実に行うことができ、また、その表面部において光の
反射率が低いことから、その表面部における第1定着部
410および第2定着部420からの各漏洩光の乱反射
により第1像生成プロセスユニット250および第2像
生成プロセスユニット260の各感光体ドラム211へ
の照射を防止することができる。また、第1折り返しロ
ーラ41,42は、PEAなどのフッ素系樹脂による表
面加工を施していることからトナーの離型性がよく、更
に、その表面がトナーと同極性に帯電していることから
もトナーが付着し難く、トナー像を乱し難いようになっ
ている。
【0082】また、第1折り返しローラ対40により第
2像生成プロセスユニット260における用紙1の搬送
経路と第1定着部410における用紙1の搬送経路との
成す角度が所定角度θ1 (θ1 ≧30度が望ましい)以
上になるように構成されていることからも、第1定着部
410からの漏洩光が第1像生成プロセスユニット25
0および第2像生成プロセスユニット260に到達する
のを防げるようになっている。
【0083】さらに、第1折り返しローラ対40が、第
1定着部410および第2定着部420からの露光光が
第1像生成プロセスユニット250および第2像生成プ
ロセスユニット260に到達するのを妨げる遮光部材と
して機能することから、遮光部材を他に設けなくてもよ
く、装置を構成する部品点数を削減することができる。
【0084】第2折り返しローラ51は、第1定着部4
10と第2定着部420との間で、用紙1における第1
定着部410により定着される側の面(本実施形態では
裏側面)に当接するように配設され、用紙1に当接しな
がら用紙1の搬送方向に回転する搬送方向変更ローラで
ある。
【0085】また、第2折り返しローラ51には用紙1
が所定角度だけ巻き付けられるように構成されており、
第1定着部410と第2定着部420との間で用紙1の
一方の面に当接して用紙1の搬送方向を変更し、用紙1
を第2定着部420へ送出する搬送方向変更部として機
能するようになっている。
【0086】なお、第2折り返しローラ51は、その用
紙1の幅方向長さが第1像生成プロセスユニット250
および第2像生成プロセスユニット260の各感光体ド
ラム211若しくは第2定着部420の用紙1の幅方向
長さよりも長くなるように構成されており、また、この
第2折り返しローラ51は光の透過率が低く、且つ、そ
の表面部において光の反射率の低い部材で形成されてい
る。
【0087】そして、この第2折り返しローラ51に用
紙1を所定角度だけ巻き付けることにより、用紙1の表
側面を第2折り返しローラ51のローラ表面との間に生
ずる摩擦力が、搬送トラクタ710による用紙1の搬送
の際に用紙1に反力として作用し、搬送時に、常に用紙
1を展張することができるようになっている。
【0088】なお、本実施形態においては、用紙1の裏
側面に第2折り返しローラ51が当接するが、この第2
折り返しローラ51における用紙1の裏側面のトナー像
は、既に第1定着部410により定着されており、第1
折り返しローラ51との当接によりトナー像が乱される
ことはなく、用紙1の印刷品質を低下させることがな
い。
【0089】また、第2折り返しローラ51により、用
紙1の搬送方向を変更して第2定着部420における用
紙1の搬送方向をほぼ水平方向にすることにより、第2
定着部420を低い位置に配設することができることか
ら、用紙1の搬送経路の高さを低く構成することがで
き、装置を小型化することができる。
【0090】さらに、第2折り返しローラ51が用紙1
の搬送方向を変更することから、第2定着部420にお
いて、用紙1が存在しない部分からの漏洩光が第1像生
成プロセスユニット250および第2像生成プロセスユ
ニット260の各感光体ドラム211に到達することが
ない。更に、第2折り返しローラ51は、第2定着部4
20からの漏洩光が用紙1の表側面を伝搬して第2像生
成プロセスユニット260に到達するのを妨げ、第2定
着部420全体からの漏洩光の遮光を行う。このように
して、第2折り返しローラ51が遮光部材として機能す
る。
【0091】すなわち、第2折り返しローラ52が、第
2定着部420からの漏洩光が第2像生成プロセスユニ
ット260の感光体ドラム211に照射することを防止
することから、感光体ドラム211の光劣化により感光
体ドラム211の寿命が短くなることを防ぐことができ
るほか、感光体ドラム211の表面電位の低下による印
刷品質の低下を阻止することができる。
【0092】また、第2折り返しローラ51の用紙1の
幅方向寸法は、第1像生成プロセスユニット250およ
び第2像生成プロセスユニット260の各感光体ドラム
211若しくは第2定着部420の用紙1の幅方向長さ
よりも長いことから、用紙1の存在しない部分を介して
第1像生成プロセスユニット250および第2像生成プ
ロセスユニット260の各感光体ドラム211の照射す
ることを防止することができ、感光体ドラム211の光
劣化により感光体ドラム211の寿命が短くなることを
防ぐことができるほか、感光体ドラム211の表面電位
の低下により印刷品質の低下を阻止することができる。
【0093】さらに、この第2折り返しローラ51は光
の透過率が低い部材で構成されていることから、遮光を
確実に行うことができ、更に、その表面部が光の反射率
の低い部材で形成されていることから、その表面部にお
ける乱反射による第1像生成プロセスユニット250お
よび第2像生成プロセスユニット260の各感光体ドラ
ム211への漏洩光の到達を防止することができる。
【0094】またさらに、第2折り返しローラ51が、
第1定着部410からの漏洩光を遮ることによりこの漏
洩光が第2像生成プロセスユニット260に到達するの
を妨げる遮蔽部材を兼ねていることから、装置を構成す
る部品点数を少なくすることができ、製造コストを削減
することができる。
【0095】また、搬送系700、特に第1折り返しロ
ーラ対40および第2折り返しローラ51により、第1
定着部410における用紙1の搬送経路と、第2定着部
420における用紙1の搬送経路との成す角度が所定角
度θ2 (例えば、θ2 ≧10度が望ましい)以上となる
ように構成されている(本実施形態では約90度)。
【0096】第2像生成プロセスユニット260と第1
定着部410との間には、第1定着部410からの漏洩
光を遮光する遮光部43が配設されている。
【0097】ガイドローラ76は、本装置内における用
紙1の搬送経路に沿って複数箇所に配設され、湾曲した
板状の部材であるガイド部75とともに、用紙1を所定
の経路を通過するように案内するものである。
【0098】これらのガイドローラ76は、用紙1を第
1像生成プロセスユニット250において感光体ドラム
211と転写部212との間を通過するように案内し、
また、第2定着部420を通過した用紙1を、スタッカ
60に案内するようになっている。
【0099】そして、これらのガイドローラ76に用紙
1がそれぞれ所定角度だけ巻付けられることにより、用
紙1の表側面と各ガイドローラ76のローラ表面との間
に生ずる摩擦力が、搬送トラクタ710による用紙1の
搬送の際に用紙1に反力として作用し、搬送時に、常に
用紙1を展張することができるようになっている。
【0100】転写ガイドローラ77は、用紙1の搬送経
路における第2像生成プロセスユニット260の転写部
212よりも上流側で、且つ、用紙1の裏面側に配設さ
れ、用紙1の裏面側に当接して、この用紙1を第2像生
成プロセスユニット260に案内するためのものであ
る。
【0101】この転写ガイドローラ77の表面には、フ
ッ素系樹脂などの皮膜が形成されており、転写ガイドロ
ーラ77は、この皮膜により、用紙1との摩擦による磨
耗が防止され、また、用紙1の裏面の未定着のトナーが
付着するのを抑制されるようになっている。
【0102】また、第1折り返しローラ41,42およ
び転写ガイドローラ77は、それぞれ用紙1上の未定着
のトナーと同極性に帯電しており、これらの第1折り返
しローラ41,42および転写ガイドローラ77がそれ
ぞれ用紙1上の未定着のトナーに当接する際に,用紙1
上の未定着のトナーが第1折り返しローラ41,42お
よび転写ガイドローラ77に付着することがなく、用紙
1上に形成されたトナー像を乱すことがないようになっ
ている。
【0103】さらに、第1折り返しローラ41,42お
よび転写ガイドローラ77には、それぞれクリーニング
ブレード(図示せず)が、所定の角度で当接するように
取り付けられており、これらの第1折り返しローラ4
1,42および転写ガイドローラ77がそれぞれ印刷時
における用紙1の搬送に従回転する方向に回転すること
により、これらの表面に付着したトナーを掻き落とすよ
うになっている。
【0104】なお、これらの第1折り返しローラ41,
42および転写ガイドローラ77は、印刷時における搬
送方向にのみ回転するように構成されている。
【0105】また、これらの第1折り返しローラ41,
42および転写ガイドローラ77は、それぞれ図示しな
い離接装置を備えて構成されており、本装置に用紙1を
取り付ける際には、これらの第1折り返しローラ41,
42および転写ガイドローラ77は、それぞれ用紙1の
搬送経路から離隔し、高速に搬送される用紙1の表面に
当接することがないようになっている。
【0106】これにより、用紙1の高速搬送の際に、こ
れらの第1折り返しローラ41,42および転写ガイド
ローラ77が、用紙1との摩擦により片減りすることが
なく、これらの各ローラの片減りによる、用紙1の搬送
時の振動や誤動作などを防止することができ、本装置の
信頼性が向上する。
【0107】また、搬送系700において、第2定着部
420よりも下流側で、且つ、スタッカ60よりも上流
側には、搬送ローラ(図示せず)が配設されており、前
述の搬送トタクタ710と同期して用紙1を搬送するよ
うになっている。
【0108】スタッカ60は、印刷終了時の用紙1を集
積する媒体集積部であり、スイングガイド61とスタッ
カ部62とを備えて構成されており、スイングガイド6
1が揺動しながらガイドローラ76によって搬送された
用紙1を案内することにより、用紙1がそのミシン目に
沿って、順次、折り曲げられ、スタッカ部62に積み重
ねられるようになっている。
【0109】そして、上述した第1像生成プロセスユニ
ット250、第2像生成プロセスユニット260、第1
定着部410、第2定着部420、および搬送系700
は、第1筐体1001内に配設されており、また、ブロ
ア8、スタッカ60、およびフラッシュ定着器用電源9
は、第2筐体1002内に配設されている。
【0110】すなわち、本装置において、第2定着部4
20の下流で、且つ、印刷を要求した上位装置であるホ
ストコンピュータでデータ補償が可能な範囲の搬送経路
長の範囲内にスタッカ60が配設されており、第2定着
部420からスタッカ60までの間の用紙1の搬送経路
長が短いことから、用紙1のジャムなどの不具合が生じ
た際に、ホストコンピュータにより不具合の生じた部分
の再印刷を迅速に行うことができ、復旧作業に要する時
間を短縮できるとともに、装置の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0111】搬送トラクタ710において、トラクタ機
構73の上流側には、用紙1の終端部を検出する媒体終
端検出部74が取り付けられている。この媒体終端検出
部74は、例えば、発光素子と受光素子とからなる光セ
ンサにより構成されており、用紙1がこれらの発光素子
と受光素子との間を遮るように配設され、これらの各素
子の間を遮る用紙1がなくなったときに、発光素子から
の光を受光素子が検出し、図示しない表示部などにその
旨を表示して、作業者に用紙1の終端を検出した旨を通
知するようになっている。
【0112】上述の如く構成された本実施形態の両面印
刷装置により、用紙1に両面印刷を行うには、作業者
は、先ず、用紙1を用紙ホッパ10に備えつけ、トラク
タ機構73のトラクタベルト721の送りピンに、この
用紙1の両側部分に形成されている送り孔を嵌装して用
紙1を取り付ける。
【0113】その後、ホストコンピュータからの制御に
より、印刷データが本装置に送られ、両面印刷が開始さ
れる。
【0114】先ず、搬送系700により用紙1が搬送さ
れ、第1像生成プロセスユニット250において、この
搬送系700による用紙1の搬送に同期して、感光体ド
ラム211が図示しない駆動装置により回転駆動され、
矢印A方向に回転する。
【0115】第1像生成プロセスユニット250におい
て、前帯電器215により感光体ドラム211の表面を
均一に帯電させた後、露光LED216により、感光体
ドラム211の表面に印刷する画像信号に応じて像露光
して潜像を形成する。
【0116】そして、トナーホッパ付き現像器219に
より、潜像を現像して感光体ドラム211の表面上に印
刷データに対応したトナー像を形成する。
【0117】トナー像の形成後、転写までの間に、感光
体ドラム211の表面電位の絶対値を段階的に低下させ
るのであるが、これの詳細については後述する。
【0118】感光体ドラム211と用紙1との当接位置
で、用紙1を挟んで対向する位置にて、転写帯電器21
2aが用紙1をトナー像を形成するトナーとは逆の極に
帯電させることにより、感光体ドラム211上のトナー
像を用紙1に引きつけ、用紙1の裏側面に未定着トナー
像を転写する。また、この転写の後、分離帯電器212
bにより用紙1の帯電を取り除き、感光体ドラム211
と用紙1とを分離し易くする。
【0119】一方、用紙1の裏側面にトナー像を転写し
た感光体ドラム211は、クリーニング部220におい
てその表面に残留している残留トナーなどが除去された
後、再度、前帯電器215により均一に帯電される。
【0120】次に、用紙1は、搬送系700により第2
像生成プロセスユニット260に搬送され、この第2像
生成プロセスユニット260において、第1像生成プロ
セスユニット250と同様に、その表側面に未定着トナ
ー像が転写される。
【0121】そして、その両側面に未定着のトナー像が
それぞれ転写された用紙1は、搬送系700により搬送
され、第1折り返しローラ対40および遮光部43を通
過した後、第1定着部410により、その裏側面に転写
されたトナー像が定着される。
【0122】さらに、用紙1は、搬送系700により搬
送され、第2折り返しローラ51により搬送方向を変え
られた後、今度は、第2定着部420においてその表側
面に転写されたトナー像が定着される。
【0123】さらに、用紙1は、ガイドローラ76によ
り案内されながら搬送系700により搬送され、スタッ
カ60において、スイングガイド61により振り分けら
れることにより、そのミシン目で山折りと谷折りとが交
互に繰り返され、交互に折り畳まれた状態でスタッカ部
62に積み重ねられる。
【0124】図2は、図1における第2像生成プロセス
ユニット260部分の構成を模式的に示す拡大側面図で
あって、第1像生成プロセスユニット250についても
同様の構成である。トナーホッパ付き現像器219と転
写部212との間には、複数(本実施形態では4個)の
光源21a〜21dを備えた転写前除電装置21が設置
されている。すなわち本実施形態では、転写前除電装置
21として、光照射装置を採用している。各光源21a
〜21dは、それぞれ発光ダイオードアレイからなり、
感光体ドラム211の表面に沿って、所定間隔おきに配
置されている。これら光源21a〜21dは、感光体ド
ラム211の表面の相互に異なる位置を照射する。すな
わち、各光源21a〜21dによる感光体ドラム211
の表面の照射領域は、感光体ドラム211の幅方向全長
にわたりかつ円周方向に所定長さの範囲であって、円周
方向の位置が相互に異なっている。各光源21a〜21
dが感光体ドラム211の表面を照射する光量は、前帯
電器215の上流側に隣接配置された除電装置22が感
光体ドラム211の表面を照射する光量の1/5以下で
ある。ここで、光量とは、感光体ドラム211の表面に
おける単位面積当たりのエネルギーをいう。
【0125】通常、除電装置22は、感光体ドラム21
1の表面の電位を0Vにするのに必要な光量の2〜3倍
の光量の光を出力するように構成される。したがって、
各光源21a〜21dからの光の光量を除電装置22か
らの光の光量の1/5以下に設定することにより、各光
源21a〜21dからの光によって感光体ドラム211
の表面の電位を段階的に降下させることができる。
【0126】感光体ドラム211は、OPCからなり、
トナーホッパ付き現像器219の上流側近傍における表
面電位は−650Vである。感光体ドラム211の表面
に静電潜像を形成するための露光LED216から出力
される光は、波長が720nm、感光体ドラム211の
表面におけるエネルギーが1μJ/cm2 である。トナ
ーホッパ付き現像器219は、現像電位が−500Vで
あり、現像剤として負帯電トナーとフェライトキャリア
とからなる二成分現像剤を用いており、トナー濃度が5
%wtである。転写部212の転写帯電器212aは、
コロナ転写を採用しており、転写電流が500μAであ
って、定電流制御方式である。転写部212の分離帯電
器212bは、p−pが10kVの交流電圧を用いてお
り、直流500Vがオフセット電圧として印加されてい
る。除電装置22は、発光ダイオードアレイを備えてお
り、その発光ダイオードアレイから出力される光は、波
長が660nmであって、感光体ドラム211の表面に
おけるエネルギーが1mW/cm2 である。光源21a
〜21dから出力される光は、それぞれ、波長が660
nmであって、感光体ドラム211の表面におけるエネ
ルギーが0.1mW/cm2 である。
【0127】したがって、感光体ドラム211の表面の
円周方向における任意の位置Pに着目すると、感光体ド
ラム211の矢印A方向の回転に伴って、トナーホッパ
付き現像器219を通過した後、先ず光源21aによっ
て照射され、次に光源21bによって照射され、次に光
源21cによって照射され、次に光源21dによって照
射されて、転写部212に至る。この結果、感光体ドラ
ム211の表面の位置Pにおける背景部の電位の絶対値
は、転写前除電装置21からの光によって、4段階にわ
けて順次低下していくことになる。たとえば、トナーホ
ッパ付き現像器219の上流側近傍における感光体ドラ
ム211の表面電位が−650Vで、トナーホッパ付き
現像器219を通過した時点における位置Pの表面電位
が−600Vであったとすると、転写前除電装置21の
光源21a〜21dからの光によって、位置Pの表面電
位が、−450V、−300V、−150V、0Vとい
うように、150V単位で4段階に変化する。もちろ
ん、位置Pに着目すれば、上記のように段階的に電位降
下が生じるのであるが、印刷時において光源21a〜2
1dは常に点灯しているので、感光体ドラム211の表
面全体を考えれば、感光体ドラム211の回転に伴って
上記各段階の電位降下が相互に異なる位置で同時にかつ
連続的に発生していることになる。
【0128】このように、トナーホッパ付き現像器21
9と転写部212との間で、感光体ドラム211の表面
の電位の絶対値を段階的に降下させるので、急激な電位
変化に起因する画像の乱れによる印字品質の劣化を生じ
させることなく、転写性およびクリーニング性の改善を
図ることができる。
【0129】特に、本実施形態のように、各段階の電位
降下を150V以下にすれば、印字チリの発生を確実に
防止でき、優れた印字品質を確保できる。
【0130】上記のように段階的に表面電位の絶対値を
低下させることにより画像の乱れを防止できる理由につ
いて、表面電位と印字チリとの関係を調査した実験結果
に基づいて説明する。
【0131】現像部と転写部との間に1つの光源を設け
て、この光源により感光体ドラム表面の電位の絶対値を
1段階で変化させ、その変化量と印字チリの発生状況と
の関係を、印字サンプルの印刷結果により目視評価にて
調べた。
【0132】具体的には、現像部を通過した直後の感光
体ドラムの表面電位を−700Vにし、−700Vから
−600V、−550V、−500V、−450V、−
400V、−200V、および0Vにそれぞれ1段階で
変化させた場合の印字チリの発生状況と、現像部を通過
した直後の感光体ドラムの表面電位を−550Vにし、
−550Vから−500V、−450V、−400V、
−350V、−300V、−250V、−200V、お
よび0Vにそれぞれ1段階で変化させた場合の印字チリ
の発生状況とを、5段階の評価で採点した。なお、現像
部を通過した直後の表面電位が−700Vの場合、現像
部に至る直前の表面電位は−750Vであり、現像部を
通過した直後の表面電位が−550Vの場合、現像部に
至る直前の表面電位は−600Vであった。
【0133】上記の実験結果を図3〜図6に示す。
【0134】図3および図4において、Δ表面電位は電
位降下の絶対値を表す。また、印字チリ判定において、
「○」印は点数評価の「5」に相当し、印字チリの発生
が認められなかった場合、「△」印は点数評価の「4」
および「3」に相当し、印字チリの発生がある程度認め
られた場合、「×」印は点数評価の「2」および「1」
に相当し、印字チリの発生が多く認められた場合をそれ
ぞれ表している。また、点数評価の「5」は、印字チリ
が全く発生しなかった場合、「4」は、印字チリが若干
発生しているが、印字品質としては特に問題ない場合、
「3」は、印字チリが多少目立ち、印字品質として若干
劣る場合、「2」は、印字チリが相当目立ち、印字品質
として劣る場合、「1」は、印字チリが多く発生し、印
字品質として極めて劣る場合をそれぞれ表している。
【0135】図5は、光源により1段階で降下させた後
の感光体ドラムの表面電位と印字品質の点数との関係を
示しており、図6は、光源により1段階で降下させた感
光体ドラムの表面電位の降下電圧の絶対値と印字品質の
点数との関係を示している。また、図5および図6にお
いて、現像部を通過した直後の感光体ドラムの表面電位
が700vの場合を●印で示し、550vの場合を×印
で示している。
【0136】以上の実験結果から、印字チリの発生は、
感光体ドラムの表面電位の絶対値よりも表面電位の変化
量と関係があることが判明した。すなわち、現像部を通
過した直後の感光体ドラムの表面電位が700Vであっ
ても550Vであっても、表面電位の変化量が少ない場
合、印字チリが発生していない。
【0137】このような結果と通常の印字チリの発生メ
カニズムとを併せ考えると、以下のことが明確になっ
た。
【0138】表面電位が−700Vから−550Vにな
ることで、電界がE700 からE500になる。当然E700
>E500 である。これにより、トナー粒子にかかる力F
は急激に減少する。この減少量をΔF、トナーの電荷量
をqとすると、ΔF=q(E 700 −E500 )である。こ
のΔFが、前述の通り、トナーを飛ばす力となる。表面
電位が−700Vから0Vになると、ΔF=q(E700
−E0 )=qE700 であり、ΔFが非常に大きいので、
画像部の背景部との境界付近のトナーが上層部から飛散
して背景部に付着する結果、印字チリが発生する。
【0139】実験の結果、表面電位が−700Vであっ
ても−550Vであっても、降下量が150V以下の場
合、いずれも印字チリの発生は認められなかった。ま
た、表面電位が−700Vの場合、降下量が200V
で、また表面電位が−550Vの場合、降下量が250
Vで、それぞれ微小ながら印字チリの発生が認められ
た。ただし、印字上問題はないレベルである。このよう
な印字チリの発生する降下量の差は、多少ながら表面電
位の絶対値が関係していると思われる。また、表面電位
が−700Vであっても−550Vであっても、降下量
が300V以上の場合、印字上大きな問題になる程度の
印字チリが発生した。
【0140】以上のような結果より、段階的に表面電位
を降下させることで、印字チリを発生させないようにで
きることが明らかになった。
【0141】たとえば、−700Vから、−550V、
−400V、−250V、−100V、0Vというよう
に、5段階に表面電位を降下させれば、印字チリは発生
しない。もちろん印字チリの発生を多少許容できるので
あれば、−700Vから、−500V、−250V、0
Vというように、3段階に表面電位を降下させてもよ
い。
【0142】なお、上記実施形態においては、転写前除
電装置21として、4個の光源21a〜21dを用いた
が、図7に示すように、1個の光源31aと、1個のス
リット板31bとからなる転写前除電装置31を用いて
もよい。スリット板31bは、トナーホッパ付き現像器
219と転写部212との間にて感光体ドラム211の
表面に対向配置され、トナーホッパ付き現像器219側
から転写部212側にかけて所定間隔おきにスリット3
2が形成されている。光源31aは、発光ダイオードア
レイを備えており、スリット板31bのスリット32を
通して、感光体ドラム211の表面の相互に異なる複数
の位置を照射する。
【0143】この転写前除電装置31によっても、転写
前除電装置21と同様に、感光体ドラム211の表面の
円周方向に相互に異なる複数の位置を照射することがで
き、感光体ドラム211の表面の電位の絶対値を段階的
に降下させることができる。
【0144】また、図8に示すように、1個の光源51
aと、光源制御装置51bとからなる転写前除電装置5
1を設けてもよい。光源51aは、発光ダイオードアレ
イを備えており、トナーホッパ付き現像器219と転写
部212との間にて感光体ドラム211の表面を照射す
る。光源制御装置51bは、所定の周期で光源51aを
オン・オフさせる。このオン・オフの周期は、感光体ド
ラム211の表面の任意の位置Pが光源51aによる光
の照射範囲を通過する期間よりも短い時間に設定され
る。
【0145】このようにすれば、感光体ドラム211の
表面の任意の位置Pが、トナーホッパ付き現像器219
から転写部212に至る間に、光源51aからの光によ
り複数回照射され、段階的に電位が降下する。
【0146】また、上記実施形態においては、転写前除
電装置21の光源21a〜21dからの光の周波数を、
除電装置22からの光の周波数と同様に、感光体ドラム
211の分光感度がピーク値付近となる通常使用領域の
周波数を使用したが、光源21a〜21dからの光の波
長を、感光体ドラム211の分光感度がピーク値付近の
1/2以下の値になる周波数としてもよい。
【0147】このようにすれば、光源21a〜21dか
らの光の光量を極度に低下させることなく、感光体ドラ
ム211の表面の1段階当たりの電位降下を所望の値に
することができる。
【0148】また、上記実施形態においては、感光体と
して感光体ドラム211を用いたが、感光体はドラムに
限るものではなく、感光体ドラム211の代わりに感光
体ベルトなどを用いてもよい。
【0149】また、上記実施形態においては、現像剤と
して二成分現像剤を用いたが、もちろん現像剤の種類は
任意であり、二成分現像剤の代わりに一成分現像剤を用
いてもよい。
【0150】また、上記実施形態においては、本発明の
画像形成装置を両面印刷装置に採用した例について説明
したが、本発明の画像形成装置は、レーザ方式やLED
方式の片面印刷装置、アナログ方式やディジタル方式の
コピー機、あるいはカット紙方式のファクシミリ装置な
ど、電子写真プロセスを利用したあらゆる装置に採用可
能である。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写前除電装置が、感光体表面の任意の位置が現像部か
ら転写部に至る間に、表面電位の絶対値を段階的に低下
させるので、表面電位の絶対値が急激に大きく変化する
ことがなく、したがって印字チリによる印字品質の低下
を招くことなく転写性やクリーニング性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を備えた両面印刷装置の
構成を模式的に示す側面図である。
【図2】図1における第2像生成プロセスユニット部分
の構成を模式的に示す拡大側面図である。
【図3】−700Vからの表面電位の降下量と印字チリ
の発生状況との関係の説明図である。
【図4】−550Vからの表面電位の降下量と印字チリ
の発生状況との関係の説明図である。
【図5】表面電位の変化と印字チリの発生状況との関係
の説明図である。
【図6】表面電位の変化量と印字チリの発生状況との関
係の説明図である。
【図7】他の実施形態における画像形成装置の構成を模
式的に示す側面図である。
【図8】さらに他の実施形態における画像形成装置の構
成を模式的に示す側面図である。
【図9】従来の画像形成装置における印字チリ発生のメ
カニズムを説明する説明図である。
【図10】印字チリの発生による画質の低下状況の説明
図である。
【符号の説明】
21 転写前除電装置 21a〜21d 光源 22 除電装置 31 転写前除電装置 31a 光源 31b スリット板 32 スリット 51 転写前除電装置 51a 光源 51b 光源制御装置 211 感光体ドラム 212 転写部 219 トナーホッパ付き現像器 250 第1像生成プロセスユニット 260 第2像生成プロセスユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 BA01 BA23 BA29 BA30 CA04 CA15 2H035 AA08 AB01 AB06 AC02 AC03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真プロセスにおける現像部と転写
    部との間で感光体表面の電位の絶対値を低下させる転写
    前除電装置を有する画像形成装置であって、 前記転写前除電装置は、前記感光体表面の任意の位置が
    前記現像部から前記転写部に至る間に、表面電位の絶対
    値を段階的に低下させることを特徴とする、画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記転写前除電装置は、前記現像部と前
    記転写部との間に適当間隔おきに配置され、前記感光体
    表面の相互に異なる位置を照射する複数の光源を有す
    る、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写前除電装置は、 前記現像部と前記転写部との間にて前記感光体表面に対
    向配置され、前記現像部側から前記転写部側にかけて適
    当間隔おきにスリットが形成されたスリット板と、 前記スリットを通して前記感光体表面の相互に異なる複
    数の位置を照射する1個の光源とを有する、請求項1に
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写前除電装置は、 前記現像部と前記転写部との間にて前記感光体表面を照
    射する1個の光源と、 前記感光体表面の任意の位置が前記光源による光の照射
    範囲を通過する期間よりも短い所定の周期で前記光源を
    オン・オフさせる光源制御装置とを有する、請求項1に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体表面に光を照射することによ
    り前記感光体表面の残留電荷を除去する除電装置を有
    し、 前記転写前除電装置は、前記感光体表面の任意の位置の
    電位の絶対値を段階的に低下させるに際して、前記除電
    装置によって前記感光体表面に照射される光量の1/5
    以下の光量の光を前記感光体表面の任意の位置に照射す
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写前除電装置は、分光感度が前記
    感光体の分光感度の通常使用領域の1/2以下の値にな
    る周波数の光で前記感光体表面を照射する、請求項1な
    いし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写前除電装置は、前記感光体表面
    の任意の位置の電位の絶対値を段階的に低下させるに際
    して、各段階の低下量を150V以下の値とする、請求
    項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
JP36460799A 1999-12-22 1999-12-22 画像形成装置 Pending JP2001183914A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36460799A JP2001183914A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 画像形成装置
US09/653,006 US6336023B1 (en) 1999-12-22 2000-08-31 Electrophotographic image-forming apparatus having a static eliminator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36460799A JP2001183914A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001183914A true JP2001183914A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18482234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36460799A Pending JP2001183914A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6336023B1 (ja)
JP (1) JP2001183914A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225752A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置
JP2008158289A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Canon Inc 画像形成装置
JP2019061061A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法及び画像形成装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003186316A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
US6671486B1 (en) * 2002-06-06 2003-12-30 Xerox Corporation Common polarity toner duplexing electrostatographic reproduction machine
WO2004088976A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-14 Fujitsu Limited 照明制御装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS566277A (en) * 1979-06-29 1981-01-22 Hitachi Metals Ltd Electrostatic transfer device
JPS63314579A (ja) * 1987-06-18 1988-12-22 Canon Inc 画像形成装置
JPH02254486A (ja) 1989-03-29 1990-10-15 Toshiba Corp 画像形成装置における除電装置
US5333037A (en) * 1992-02-26 1994-07-26 Sharp Kabushiki Kaisha Image-quality stabilizer for an electrophotographic apparatus
JPH07199588A (ja) 1993-12-28 1995-08-04 Oki Electric Ind Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JPH08202158A (ja) 1995-01-31 1996-08-09 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JPH08234535A (ja) 1995-02-23 1996-09-13 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像形成装置
JPH09304991A (ja) 1996-05-10 1997-11-28 Hitachi Koki Co Ltd 2色電子写真装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225752A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置
JP4696956B2 (ja) * 2006-02-22 2011-06-08 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 カラー画像形成装置
JP2008158289A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Canon Inc 画像形成装置
JP2019061061A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法及び画像形成装置
JP7069616B2 (ja) 2017-09-27 2022-05-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6336023B1 (en) 2002-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3320367B2 (ja) 両面印刷装置および同装置の制御方法
EP0997796B1 (en) Double-sided printing apparatus
JP2011033648A (ja) 画像形成装置
JP4194439B2 (ja) 画像形成装置、及び、画像担持体の駆動制御方法
CN106527086B (zh) 图像形成装置
JP2017134097A (ja) 現像装置及び画像形成装置
US8280265B2 (en) Image forming apparatus with drive control unit
JP2016031481A (ja) 画像形成装置
JP2001183914A (ja) 画像形成装置
JP2003076076A (ja) 画像形成装置
JP2012013718A (ja) 画像形成装置
JP2020086012A (ja) 画像形成装置
JP6598012B2 (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2010020296A (ja) 画像形成装置及びクリーナ装置
JP6561658B2 (ja) 画像形成装置
JP2987257B2 (ja) 画像形成装置
JP2007304301A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP2004264647A (ja) 画像形成装置
JP2007226165A (ja) 搬送装置、画像形成装置及びトナー
JP2003186364A (ja) 画像形成装置
JP3498278B2 (ja) 画像形成装置
JP2015090422A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、クリーニングブレード
JP2016212187A (ja) 画像形成装置
JP2022102967A (ja) 画像形成装置
JP4680586B2 (ja) 画像形成装置