JP2001182831A - フルキーストン形ピストンリング - Google Patents
フルキーストン形ピストンリングInfo
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- JP2001182831A JP2001182831A JP37237999A JP37237999A JP2001182831A JP 2001182831 A JP2001182831 A JP 2001182831A JP 37237999 A JP37237999 A JP 37237999A JP 37237999 A JP37237999 A JP 37237999A JP 2001182831 A JP2001182831 A JP 2001182831A
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- Japan
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- piston ring
- ring
- taper surface
- ring groove
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ブローバイガス量の増大及びブローアップオイ
ル量の増加を抑制することができるフルキーストン形ピ
ストンリングを提供する。 【解決手段】フルキーストン形ピストンリング(10)
がリング溝(2)内において押し上げられると、そのピ
ストンリングの上テーパ面(15)の外周側シール点
(S1)がリング溝上テーパ面(3)に接し、押し下げ
られると、下テーパ面(16)の内周側シール点(S
2)がリング溝下テーパ面(4)に接するように、上テ
ーパ面(15)の傾斜角度(θ1)をリング溝上テーパ
面(3)の傾斜角度に等しいか又はそれよりもわずかに
大きく設定し、下テーパ面16の傾斜角度(θ2)をリ
ング溝下テーパ面(4)の傾斜角度に等しいか又はそれ
よりもわずかに小さく設定した。
ル量の増加を抑制することができるフルキーストン形ピ
ストンリングを提供する。 【解決手段】フルキーストン形ピストンリング(10)
がリング溝(2)内において押し上げられると、そのピ
ストンリングの上テーパ面(15)の外周側シール点
(S1)がリング溝上テーパ面(3)に接し、押し下げ
られると、下テーパ面(16)の内周側シール点(S
2)がリング溝下テーパ面(4)に接するように、上テ
ーパ面(15)の傾斜角度(θ1)をリング溝上テーパ
面(3)の傾斜角度に等しいか又はそれよりもわずかに
大きく設定し、下テーパ面16の傾斜角度(θ2)をリ
ング溝下テーパ面(4)の傾斜角度に等しいか又はそれ
よりもわずかに小さく設定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主としてディーゼル
エンジンのコンプレッションリングとして使用されるフ
ルキーストン形ピストンリングに関する。
エンジンのコンプレッションリングとして使用されるフ
ルキーストン形ピストンリングに関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンはカーボンスラッジ
が発生するため、コンプレッションリングとしては、カ
ーボンスラッジによるスティックが起きやすい矩形ピス
トンリングよりも、スティックの防止に有効なフルキー
ストン形ピストンリングを用いることが多い。
が発生するため、コンプレッションリングとしては、カ
ーボンスラッジによるスティックが起きやすい矩形ピス
トンリングよりも、スティックの防止に有効なフルキー
ストン形ピストンリングを用いることが多い。
【0003】フルキーストン形ピストンリングには、図
1(a)に示す外周シールタイプ1aと、図1(b)に
示す内周シールタイプ1bがあり、いずれも梯形横断面
を有するピストン5のリング溝2に内装される。リング
溝2は横断面が梯形であるから、リング溝上テーパ面3
とリング溝下テーパ面4の傾斜角度は等角である。
1(a)に示す外周シールタイプ1aと、図1(b)に
示す内周シールタイプ1bがあり、いずれも梯形横断面
を有するピストン5のリング溝2に内装される。リング
溝2は横断面が梯形であるから、リング溝上テーパ面3
とリング溝下テーパ面4の傾斜角度は等角である。
【0004】外周シールタイプ1aは、上下テーパ面の
外周側に位置する外周側シール点(S1)でリング溝上
下テーパ面3、4に接するように、キーストン角度がリ
ング溝2のキーストン角度よりもわずかに大きく設定さ
れ、内周シールタイプ1bは、上下テーパ面の内周側に
位置する内周側シール点(S2)でリング溝上下テーパ
面3、4に接するように、キーストン角度がリング溝2
のキーストン角度よりもわずかに小さく設定される。
外周側に位置する外周側シール点(S1)でリング溝上
下テーパ面3、4に接するように、キーストン角度がリ
ング溝2のキーストン角度よりもわずかに大きく設定さ
れ、内周シールタイプ1bは、上下テーパ面の内周側に
位置する内周側シール点(S2)でリング溝上下テーパ
面3、4に接するように、キーストン角度がリング溝2
のキーストン角度よりもわずかに小さく設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】外周シールタイプのフ
ルキーストン形ピストンリングは、吸気工程において、
燃焼室側圧がランド側圧よりも低くなり、ピストンリン
グが押し上げられると、上側テーパ面の外周側シール点
がリング溝上テーパ面に接するため、オイル通路となる
合口のすき間面積が小さくなり、オイルの燃焼室への持
ち上がりが少ないという長所を有するが、図1(a)に
示すように、燃焼工程において燃焼室側圧p1がランド
側圧p2よりも高くなってピストンリング1aが押し下
げられると、下側テーパ面の外周側シール点S1でリン
グ溝下テーパ面4に接するため、燃焼室側圧p1がリン
グ下面の内周側に回り込み、ピストンリングを浮き上が
らせてランド側圧p2を上昇させる。このため、矩形横
断面のピストンリングに比べてブローバイガス量が増大
して燃費性能が低下するという問題がある。
ルキーストン形ピストンリングは、吸気工程において、
燃焼室側圧がランド側圧よりも低くなり、ピストンリン
グが押し上げられると、上側テーパ面の外周側シール点
がリング溝上テーパ面に接するため、オイル通路となる
合口のすき間面積が小さくなり、オイルの燃焼室への持
ち上がりが少ないという長所を有するが、図1(a)に
示すように、燃焼工程において燃焼室側圧p1がランド
側圧p2よりも高くなってピストンリング1aが押し下
げられると、下側テーパ面の外周側シール点S1でリン
グ溝下テーパ面4に接するため、燃焼室側圧p1がリン
グ下面の内周側に回り込み、ピストンリングを浮き上が
らせてランド側圧p2を上昇させる。このため、矩形横
断面のピストンリングに比べてブローバイガス量が増大
して燃費性能が低下するという問題がある。
【0006】内周をシールタイプのフルキーストン形ピ
ストンリングは、燃焼工程において、燃焼室側圧がラン
ド側圧よりも高くなり、ピストンリングが押し下げられ
ると、下側テーパ面の内周側シール点がリング溝下テー
パ面に接するため、燃焼室側圧がピストンリング下面に
回り込んでピストンリングを浮き上げ、ブローバイガス
量を増大させるおそれはないという長所を有するが、図
1(b)に示すように、吸気工程において燃焼室側圧p
1よりもランド側圧p2が高くなり、ピストンリング1
bが押し上げられると、上テーパ面の内周側シール点S
2でリング溝上テーパ面3に接するため、オイル通路と
なる合口のすき間面積が大きくなり、オイルの燃焼室へ
の持ち去りが増大する。このため、矩形横断面ピストン
リングに比べてオイル消費量が多いという問題がある。
ストンリングは、燃焼工程において、燃焼室側圧がラン
ド側圧よりも高くなり、ピストンリングが押し下げられ
ると、下側テーパ面の内周側シール点がリング溝下テー
パ面に接するため、燃焼室側圧がピストンリング下面に
回り込んでピストンリングを浮き上げ、ブローバイガス
量を増大させるおそれはないという長所を有するが、図
1(b)に示すように、吸気工程において燃焼室側圧p
1よりもランド側圧p2が高くなり、ピストンリング1
bが押し上げられると、上テーパ面の内周側シール点S
2でリング溝上テーパ面3に接するため、オイル通路と
なる合口のすき間面積が大きくなり、オイルの燃焼室へ
の持ち去りが増大する。このため、矩形横断面ピストン
リングに比べてオイル消費量が多いという問題がある。
【0007】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、その課題は、フルキーストン形ピストン
リングのブローバイガス量の増大とブローアップオイル
量の増加を抑制することにある。
たものであり、その課題は、フルキーストン形ピストン
リングのブローバイガス量の増大とブローアップオイル
量の増加を抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明が採用する第1の手段は、燃焼室側を上方と
したとき、フルキーストン形ピストンリングの上テーパ
面の傾斜角度をリング溝上テーパ面の傾斜角度に等しい
か又はそれよりもわずかに大きく、下テーパ面の傾斜角
度をリング溝の下テーパ面の傾斜角度に等しいか又はそ
れよりもわずかに小さく設定したことにある。
め、本発明が採用する第1の手段は、燃焼室側を上方と
したとき、フルキーストン形ピストンリングの上テーパ
面の傾斜角度をリング溝上テーパ面の傾斜角度に等しい
か又はそれよりもわずかに大きく、下テーパ面の傾斜角
度をリング溝の下テーパ面の傾斜角度に等しいか又はそ
れよりもわずかに小さく設定したことにある。
【0009】第2の手段は、ピストンリングの上下テー
パ面の傾斜角度をリング溝上下テーパ面の傾斜角度と等
角とし、シリンダ装着時にピストンリングがねじれて、
上テーパ面の傾斜角度がリング溝上テーパ面の傾斜角度
よりわずかに大きくなり、下テーパ面の傾斜角度がリン
グ溝下テーパ面の傾斜角度よりわずかに小さくなるよう
に、ピストンリングの外周の上下中心を通る水平線に対
して上半部の面積を下半部の面積よりも小さくしたこと
にある。
パ面の傾斜角度をリング溝上下テーパ面の傾斜角度と等
角とし、シリンダ装着時にピストンリングがねじれて、
上テーパ面の傾斜角度がリング溝上テーパ面の傾斜角度
よりわずかに大きくなり、下テーパ面の傾斜角度がリン
グ溝下テーパ面の傾斜角度よりわずかに小さくなるよう
に、ピストンリングの外周の上下中心を通る水平線に対
して上半部の面積を下半部の面積よりも小さくしたこと
にある。
【0010】上記手段により、本発明のフルキーストン
形ピストンリングは、燃焼室側圧がランド側圧よりも高
い燃焼工程において、下テーパ面が内周側シール点でリ
ング溝下テーパ面に接するから、高い燃焼室側圧が内周
側下面に回り込んでピストンリングを浮き上がらせる現
象は生じない。したがって、ブローバイガス量の増大は
防止されるから、燃費性能の低下は回避される。又、燃
焼室側圧がランド側圧よりも高い吸気工程において、ピ
ストンリングの上テーパ面が外周側シール点でリング溝
上テーパ面に接するから、オイルの上昇通路となる合口
の隙間面積は大きくなることはない。したがって、オイ
ルのブローアップ量が減少し、オイル消費量の増加は防
止される。
形ピストンリングは、燃焼室側圧がランド側圧よりも高
い燃焼工程において、下テーパ面が内周側シール点でリ
ング溝下テーパ面に接するから、高い燃焼室側圧が内周
側下面に回り込んでピストンリングを浮き上がらせる現
象は生じない。したがって、ブローバイガス量の増大は
防止されるから、燃費性能の低下は回避される。又、燃
焼室側圧がランド側圧よりも高い吸気工程において、ピ
ストンリングの上テーパ面が外周側シール点でリング溝
上テーパ面に接するから、オイルの上昇通路となる合口
の隙間面積は大きくなることはない。したがって、オイ
ルのブローアップ量が減少し、オイル消費量の増加は防
止される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を図2に示す第1実施例に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0012】図2に示すように、フルキーストン形ピス
トンリング10は外周面11と、その外周面の上下両端
から水平に延長する上下水平面13、14と、その上下
水平面の内端から同じ傾斜角度で先細りに緩傾斜する上
下テーパ面15、16と、その上下テーパ面の内端から
同じ傾斜角度で先細りに急傾斜する上下面取り面17、
18と、その上下面取り面の内端を垂直に連結する内周
面12と合口面19とを有する。
トンリング10は外周面11と、その外周面の上下両端
から水平に延長する上下水平面13、14と、その上下
水平面の内端から同じ傾斜角度で先細りに緩傾斜する上
下テーパ面15、16と、その上下テーパ面の内端から
同じ傾斜角度で先細りに急傾斜する上下面取り面17、
18と、その上下面取り面の内端を垂直に連結する内周
面12と合口面19とを有する。
【0013】上テーパ面15の外周面11の上下中心を
通る水平面Hに対する傾斜角度θ1は、リング溝上テー
パ面3の傾斜角度に等しいか又はそれよりもわずかに大
きくなり、下テーパ面16の水平面Hに対する傾斜角度
θ2はリング溝下テーパ面4の傾斜角度に等しいか又は
それよりもわずかに小さくなるように、双方の傾斜角度
又は公差が設定される。
通る水平面Hに対する傾斜角度θ1は、リング溝上テー
パ面3の傾斜角度に等しいか又はそれよりもわずかに大
きくなり、下テーパ面16の水平面Hに対する傾斜角度
θ2はリング溝下テーパ面4の傾斜角度に等しいか又は
それよりもわずかに小さくなるように、双方の傾斜角度
又は公差が設定される。
【0014】例えば、傾斜角度の場合は、 θ1=15π/360ラジアン、 θ2=14π/360ラジアン、 公差の場合は、 θ1=15π/360,+1π/1800,−0,ラジ
アン、 θ2=15π/360,+0,−1π/1800,ラジ
アンと設定される。
アン、 θ2=15π/360,+0,−1π/1800,ラジ
アンと設定される。
【0015】図3(a)に示すように、このピストンリ
ング10はディーゼルエンジンのシリンダ6内のピスト
ン5のリング溝2に内装される。エンジンの燃焼工程等
において、燃焼室側圧p1がランド側圧p2よりも高く
なると、ピストンリング10はリング溝2内において押
し下げられ、下テーパ面16の内周側始端が内周側シー
ル点S2としてリング溝下テーパ面4に接するから、燃
焼室側圧p1はリング10の内周下面に回り込むことは
ない。したがって、ピストンリング10が浮き上がり、
ランド側面圧p2が上昇してブローバイガス量を増大さ
せるおそれはない。
ング10はディーゼルエンジンのシリンダ6内のピスト
ン5のリング溝2に内装される。エンジンの燃焼工程等
において、燃焼室側圧p1がランド側圧p2よりも高く
なると、ピストンリング10はリング溝2内において押
し下げられ、下テーパ面16の内周側始端が内周側シー
ル点S2としてリング溝下テーパ面4に接するから、燃
焼室側圧p1はリング10の内周下面に回り込むことは
ない。したがって、ピストンリング10が浮き上がり、
ランド側面圧p2が上昇してブローバイガス量を増大さ
せるおそれはない。
【0016】図3(b)に示すように、エンジンの吸気
工程において、ランド側圧p2が燃焼室側圧p1よりも
高くなると、ピストンリング10はリング溝2内におい
て押し上げられ、上テーパ面15の外周側始端が外周側
シール点S1としてリング溝上テーパ面3に接するか
ら、オイルの上方への通路となる合口19の隙間面積は
最小になる。したがって、オイルが燃焼室へ持ち上げら
れる量は少なく、オイル消費量が増加するおそれはな
い。
工程において、ランド側圧p2が燃焼室側圧p1よりも
高くなると、ピストンリング10はリング溝2内におい
て押し上げられ、上テーパ面15の外周側始端が外周側
シール点S1としてリング溝上テーパ面3に接するか
ら、オイルの上方への通路となる合口19の隙間面積は
最小になる。したがって、オイルが燃焼室へ持ち上げら
れる量は少なく、オイル消費量が増加するおそれはな
い。
【0017】
【実施例】次に、図4に示す第2実施例について説明す
る。
る。
【0018】図4のピストンリング20の上下テーパ面
25、26は同一傾斜角度θを有する。この傾斜角度θ
は内装するリング溝上下テーパ面3、4の傾斜角度であ
る。ピストンリング20は、外周面21の中心を通る水
平面Hに関して対称ではなく、上半部は下半部よりも小
さい。したがって、このピストンリング20をシリンダ
6に装着すると、図5に誇張して示すように、外周側が
上方にねじれる。その結果、上テーパ面25の傾斜角度
はθ+αとなってリング溝上テーパ面3の傾斜角度θよ
りもαだけ大きくなり、下テーパ面26の傾斜角度はθ
−βとなってりんぐ溝下テーパ面4の傾斜角度θよりも
βだけ小さくなる。これにより、エンジンの燃焼室側圧
p1がランド側圧p2よりも高くなると、ピストンリン
グ20は押し下げられて下テーパ面26の内周側端部が
内周側シール点S2としてリング溝下テーパ面4に接
し、燃焼室側圧p1がランド側圧p2よりも低くなる
と、ピストンリング20は押し上げられて上テーパ面2
5の外周側端部が外周側シール点S1としてリング溝上
テーパ面3に接するから、ピストンリング20は前記実
施例のものと同一効果を奏する。
25、26は同一傾斜角度θを有する。この傾斜角度θ
は内装するリング溝上下テーパ面3、4の傾斜角度であ
る。ピストンリング20は、外周面21の中心を通る水
平面Hに関して対称ではなく、上半部は下半部よりも小
さい。したがって、このピストンリング20をシリンダ
6に装着すると、図5に誇張して示すように、外周側が
上方にねじれる。その結果、上テーパ面25の傾斜角度
はθ+αとなってリング溝上テーパ面3の傾斜角度θよ
りもαだけ大きくなり、下テーパ面26の傾斜角度はθ
−βとなってりんぐ溝下テーパ面4の傾斜角度θよりも
βだけ小さくなる。これにより、エンジンの燃焼室側圧
p1がランド側圧p2よりも高くなると、ピストンリン
グ20は押し下げられて下テーパ面26の内周側端部が
内周側シール点S2としてリング溝下テーパ面4に接
し、燃焼室側圧p1がランド側圧p2よりも低くなる
と、ピストンリング20は押し上げられて上テーパ面2
5の外周側端部が外周側シール点S1としてリング溝上
テーパ面3に接するから、ピストンリング20は前記実
施例のものと同一効果を奏する。
【0019】
【発明の効果】上記のとおり、本発明のピストンリング
は、コンプレッションリングとして使用されるフルキー
ストン形であるが、燃焼室圧により押し下げられたとき
は、下テーパ面の内周側シール点においてリング溝下テ
ーパ面に接してブローバイガス量の増大を防止し、ラン
ド側圧により押し上げられたときは、上テーパ面の外周
側シール点においてリング溝上テーパ面に接してブロー
アップオイル量の増加を防止するから、従来のブローバ
イガス又はブローアップオイルの増大を抑制することが
できなかったものに比べると、燃費性能の低下とオイル
消費量の増加を抑制することができるという優れた効果
を奏する。
は、コンプレッションリングとして使用されるフルキー
ストン形であるが、燃焼室圧により押し下げられたとき
は、下テーパ面の内周側シール点においてリング溝下テ
ーパ面に接してブローバイガス量の増大を防止し、ラン
ド側圧により押し上げられたときは、上テーパ面の外周
側シール点においてリング溝上テーパ面に接してブロー
アップオイル量の増加を防止するから、従来のブローバ
イガス又はブローアップオイルの増大を抑制することが
できなかったものに比べると、燃費性能の低下とオイル
消費量の増加を抑制することができるという優れた効果
を奏する。
【図1】従来のフルキーストン形ピストンリングを備え
たエンジンの要部断面図であり、(a)は外周シールタ
イプを、(b)は内周シールタイプを、それぞれ示す。
たエンジンの要部断面図であり、(a)は外周シールタ
イプを、(b)は内周シールタイプを、それぞれ示す。
【図2】本発明第1実施例のフルキーストン形ピストン
リングの横断面図、
リングの横断面図、
【図3】第1実施例を備えたエンジンの要部断面図であ
り、(a)はピストンリングが押し下げられた状態を、
(b)はピストンリングが押し上げられた状態を、それ
ぞれ示す。
り、(a)はピストンリングが押し下げられた状態を、
(b)はピストンリングが押し上げられた状態を、それ
ぞれ示す。
【図4】第2実施例の横断面図、
【図5】第2実施例を備えたエンジンの要部断面図、
1:ピストンリング 2:リング溝 3:リング溝上テーパ面 4:リング溝下テーパ面 5:ピストン 6:シリンダ 10:ピストンリング 11:外周面 12:内周面 13:上水平面 14:下水平面 15:上テーパ面 16:下テーパ面 17:上面取り面 18:下面取り面 20:ピストンリング 21:外周面 25:上テーパ面 26:下テーパ面 p1:燃焼室側圧 p2:ランド側圧 S1:外周側シール点 S2:内周側シール点
Claims (2)
- 【請求項1】 梯形横断面を有するピストン(5)のリ
ング溝(3)に内装されるフルキーストン形ピストンリ
ング(10)において、上方を燃焼室側としたとき、前
記ピストンリングの上テーパ面(15)の傾斜角度(θ
1)はリング溝上テーパ面(3)の傾斜角度に等しいか
又はそれよりもわずかに大きく、下テーパ面(16)の
傾斜角度(θ2)はリング溝下テーパ面(4)の傾斜角
度に等しいか又はそれよりもわずかに小さく設定された
ことを特徴とするフルキーストン形ピストンリング。 - 【請求項2】 梯形横断面を有するピストン(5)のリ
ング溝(3)に内装されるフルキーストン形ピストンリ
ング(20)において、上方を燃焼室側としたとき、前
記ピストンリングの上下テーパ面(25、26)の傾斜
角度(θ)は前記リング溝上下テーパ面の傾斜角度と等
角に設定され、前記ピストンリングはその外周面(2
1)の中心を通る水平面(H)に関して上半部が下半部
よりも小さくなるように形成されたことを特徴とするフ
ルキーストン形ピストンリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37237999A JP2001182831A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フルキーストン形ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37237999A JP2001182831A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フルキーストン形ピストンリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001182831A true JP2001182831A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18500349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37237999A Pending JP2001182831A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フルキーストン形ピストンリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001182831A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004036019A1 (en) * | 2002-10-15 | 2004-04-29 | Dana Corporation | Piston assembly and method of manufacture |
JP2009507160A (ja) * | 2005-09-01 | 2009-02-19 | マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 内燃機関用のピストンリングを製作するための方法及びこのようなピストンリング |
WO2018181383A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | 株式会社リケン | 内燃機関用ピストン及びピストンリング |
CN110234912A (zh) * | 2016-12-21 | 2019-09-13 | 马勒国际有限公司 | 活塞 |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37237999A patent/JP2001182831A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2004036019A1 (en) * | 2002-10-15 | 2004-04-29 | Dana Corporation | Piston assembly and method of manufacture |
US7017914B1 (en) * | 2002-10-15 | 2006-03-28 | Dana Corporation | Piston assembly and method of manufacture |
JP2009507160A (ja) * | 2005-09-01 | 2009-02-19 | マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 内燃機関用のピストンリングを製作するための方法及びこのようなピストンリング |
CN110234912A (zh) * | 2016-12-21 | 2019-09-13 | 马勒国际有限公司 | 活塞 |
CN110234912B (zh) * | 2016-12-21 | 2022-02-22 | 马勒国际有限公司 | 活塞 |
WO2018181383A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | 株式会社リケン | 内燃機関用ピストン及びピストンリング |
JP2018169022A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 株式会社リケン | 内燃機関用ピストン及びピストンリング |
US20200040995A1 (en) * | 2017-03-30 | 2020-02-06 | Kabushiki Kaisha Riken | Piston and piston ring for internal combustion engine |
US10914380B2 (en) | 2017-03-30 | 2021-02-09 | Kabushiki Kaisha Riken | Piston and piston ring for internal combustion engine |
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