JP2001182716A - 一体型アクチュエータ - Google Patents
一体型アクチュエータInfo
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Abstract
が少なく、かつ小型化のはかれる一体型アクチュエータ
を提供する。 【解決手段】 有底筒状のシリンダチューブ30と、シ
リンダチューブ30の底部から突出するインナロッド3
2と、シリンダチューブ30の内周面とインナロッド3
2の外周面に摺動可能に嵌合する環状のピストン5と、
ピストン5から筒状に延びてシリンダチューブ30から
突出するアウタロッド51と、アウタロッド51の内外
に画成される内側油室7および外側油室6と、内側油室
7または外側油室6に導かれる作動油を加圧する油圧ポ
ンプ2と、油圧ポンプ2を駆動する電動機4とを備え、
油圧ポンプ2の回転方向を切換えて油圧シリンダ1を伸
縮作動させるものとした。
Description
縮作動する一体型アクチュエータの改良に関するもので
ある。
エータは、油圧シリンダを油圧ポンプおよび電動機等の
油圧源とユニット化して設けられ、油圧配管を不要にし
ている。
て、特許第824659号公報に開示されたものがあ
る。これは、図4に示すように、油圧シリンダ70に並
んで油圧ポンプ2とタンク3および電動機4が設けら
れ、円筒状をした油圧シリンダ1の途中に油圧ポンプ2
が結合され、油圧ポンプ2を挟むようにタンク3と電動
機4がそれぞれ結合されている。
るシリンダチューブ71と、シリンダチューブ71の外
周に嵌合するセンタチューブ79と、センタチューブ7
9を挟むようにしてシリンダチューブ71のまわりに2
つの油通路73,74を画成するアウタチューブ75,
76を備える。
向によって伸縮作動方向が切換えられる。すなわち、油
圧シリンダ70の伸張作動時に、油圧ポンプ2から吐出
する作動油が一方の油室87に導かれ、他方の油室86
から押し出される作動油が油圧ポンプ2の吸込み側に導
かれるとともに、ピストンロッド77の侵入体積分の作
動油がタンク3から油圧ポンプ2へと導かれる。油圧シ
リンダ70の収縮作動時に、油圧ポンプ2から吐出する
作動油が一方の油室86に導かれ、他方の油室87から
押し出される作動油が油圧ポンプ2の吸込み側に導かれ
るとともに、ピストンロッド77の侵入体積分の作動油
がタンク3内へと流入する。
示す一体型アクチュエータには、以下の問題点がある。 タンク3にピストンロッド77の侵入体積分の作動油
が出入りするため、タンク3の容量を大きくする必要が
あり、装置の大型を招く。 油圧シリンダ70が伸張するとき、タンク3への作動
油からの吸込み不良を起こしやすい。
された装置は、両ロッド式の油圧シリンダを備え、タン
クに対してピストンロッド侵入体積分の作動油が出入り
せず、上記、の問題点を解消している。
はシリンダの両端からピストンロッドがそれぞれ突出す
る構造のため、油圧シリンダの最収縮長が長くなり、装
置の大型化を招くという問題点があった。
のであり、伸縮作動時にタンクに対する作動油の出入り
が少なく、かつ小型化がはかれる一体型アクチュエータ
を提供することを目的とする。
のシリンダチューブと、シリンダチューブの底部から突
出するインナロッドと、シリンダチューブの内周面とイ
ンナロッドの外周面に摺動可能に嵌合する環状のピスト
ンと、ピストンから筒状に延びてシリンダチューブから
突出するアウタロッドと、アウタロッドの内外に画成さ
れる内側油室および外側油室と、内側油室または外側油
室に導かれる作動油を加圧する油圧ポンプと、油圧ポン
プを駆動する電動機とを備え、油圧ポンプの回転方向を
切換えて伸縮作動するものとした。
外側油室に対する前記ピストンの受圧面積と前記内側油
室に対するインナロッドの受圧面積とを略等しく設定し
たことを特徴とするものとした。
いて、作動油を内側油室に導く油通路をインナロッドの
内部に形成するものとした。
いて、作動油を貯留するタンクを備え、タンクと油圧ポ
ンプおよび電動機をシリンダチューブと並んでユニット
化することを特徴とするものとした。
リンダを伸び側に駆動する受圧面積と縮み側に駆動する
受圧面積を等しく設定することが可能となる。この場
合、油圧シリンダが伸縮作動しても内側油室と外側油室
を合わせた容積は変化せず、タンクに対する作動油の出
入りをなくし、タンクに対する作動油の吸込み不良を防
止できる。また、タンクの容量を小さくして装置の小型
化がはかれる。
ロッドがシリンダチューブの一端から突出する片ロッド
式の構造をしているため、両ロッド式油圧シリンダに比
べて、最収縮長を短縮して装置の小型化がはかれる第2
の発明によると、油圧シリンダを伸び側に駆動する受圧
面積と縮み側に駆動する受圧面積を略等しく設定するこ
とにより、タンク等を廃止することが可能となり、装置
のコンパクト化がはかれる。
ドの内部に形成するため、油圧ポンプと内側油室を結ぶ
外部配管が不要となる。外部配管を無くして装置のコン
パクト化がはかれるとともに、外部配管を損傷させる心
配がなくなり、取り扱いが容易になる。
および電動機をシリンダチューブと並んでユニット化す
ることにより、装置のコンパクト化がはかれる。
図面に基づいて説明する。
られる一体型アクチュエータ(パワーパッケージ)の油
圧回路を示しており、この一体型アクチュエータは油圧
ポンプ2と電動機4と油圧シリンダ1およびタンク3が
ユニット化して設けられる。
筒状のシリンダチューブ30を備える。シリンダチュー
ブ30はピストン5を摺動可能に嵌挿させる円筒面状の
シリンダ部(内周面)31と、シリンダ部31の底部か
らシリンダチューブ30と同心円筒状に突出するインナ
ロッド32が一体形成される。
シリンダ部31とインナロッド32の外周面に対して摺
動可能に嵌合する環状のピストン5を備える。ピストン
5の内外周にはOリング33,34が介装される。
アウタロッド51が一体形成される。アウタロッド51
はシリンダチューブ30の開口端から突出し、両者の間
にOリング52が介装される。
間の空間は、ピストン5とアウタロッド51によって、
外側油室6と内側油室7およびエンド側室8とが仕切ら
れる。内側油室7と外側油室6は図1においてピストン
5より左側でアウタロッド51の内外に画成される。エ
ンド側室8は図1においてピストン5の右側に画成さ
れ、エンド側室8には通孔39を介して大気圧が導かれ
る。内側油室7と外側油室6には油圧ポンプ2の加圧作
動油が選択的に導かれる。内側油室7に加圧作動油が導
かれることにより油圧シリンダ1が伸張する一方、外側
油室6に加圧作動油が導かれることにより油圧シリンダ
1が収縮する。
圧面積S6は次式で表される。ただし、d3はインナロ
ッド32の外形である。 S6=2・π・(d3/2)2 …(1) ピストン5は外側油室6に対する受圧面積S7は次式で
表される。ただし、d1はシリンダチューブ30の内
径、d2はインナロッド32の外径である。 S7=2・π・(d1/2)2−2・π・(d2/2)2 …(2) 本実施の形態では、インナロッド32の内側油室7に対
する受圧面積S6とピストン5の外側油室6に対する受
圧面積S7を等しく設定する。このため、各部の寸法は
次式が満たされるように設定する。 d32 =d12−d22 …(3) 油圧ポンプ2とタンク3および電動機4は油圧シリンダ
1に並んで設けられる。油圧シリンダ1の途中に油圧ポ
ンプ2を構成するポンプハウジング20が結合され、油
圧ポンプ2を挟むようにタンク3と電動機4が結合され
る。ポンプハウジング20の一端にタンク3が締結さ
れ、他端に電動機4が締結される。
矩形に形成され、ポンプハウジング20に対する取付面
38が平面状に形成される。一方、ポンプハウジング2
0はその下部にシリンダブロック30に対する取付面1
8が平面状に形成される。
はポンプ機構として互いに外接噛み合う一対のギア2
2,23が収装される。ポンプハウジング20は各ギア
22,23を収容するポンプ室21を有するともに、各
ギア22,23の回転により作動油が流れる一対のポン
プポート28,29を有する。図2において、各ギア2
2,23は上下に並び、各ポンプポート28,29は各
ギア22,23の噛み合い部を挟むようにして上下方向
に延びる。
転軸42はポンプハウジング20に回転可能に支持され
る。
転軸41はポンプハウジング20に回転可能に支持さ
れ、その一端に電動機4の出力軸40が結合される。各
ギア22,23は電動機4によって正逆両方向に回転駆
動され、各ギア22,23の回転方向が切換わると各ポ
ンプポート28,29における作動油の流れ方向が切換
わる。
油通路11を備える。油通路11は、インナロッド32
内に延びる通孔36と、同じくシリンダチューブ30に
形成される通孔37と、ポンプハウジング20に形成さ
れる通孔27とによって画成される。
油通路12を備える。油通路12は、シリンダチューブ
30に形成される通孔35によって画成される。
ンプ室21の上方に一対のバルブ孔56,57が形成さ
れ、各バルブ孔56,57にチェック弁14,15が介
装される。バルブ孔56と57は通孔58を介してタン
ク3に連通する。
され、油通路11はチェック弁14を介してタンク3に
連通する。バルブ孔57にはポンプポート29が接続さ
れ、油通路12はチェック弁15を介してタンク3に連
通する。
て作動油を貯留する油溜室56が画成される。フリーピ
ストン55はタンク3内に摺動可能に収装され、スプリ
ング57を介して作動油を加圧する。
て説明する。
転し、ギア23が反時計回り方向に回転すると、作動油
がポンプポート28からポンプポート29へと送られ、
油圧シリンダ1が収縮する。この油圧シリンダ1の収縮
時、内側油室7の作動油が油通路11を通って油圧ポン
プ2に吸込まれ、油圧ポンプ2から吐出される作動油が
油通路12を通って外側油室6に圧送される。
回転し、ギア23が時計回り方向に回転すると、作動油
がポンプポート29からポンプポート28へと送られ、
油圧シリンダ1が伸張する。この油圧シリンダ1の伸張
時、外側油室6の作動油が油通路12を通って油圧ポン
プ2に吸込まれ、油圧ポンプ2から吐出される作動油が
油通路11を通って内側油室7に圧送される。
換えて油圧シリンダ1を伸縮作動させるため、作動油の
流れを切換える切換弁等が不要となり、高いエネルギ効
率が得られる。
積S6と縮み側に駆動する受圧面積S7を等しく設定す
ることにより、油圧シリンダ1が伸縮作動しても内側油
室7と外側油室6を合わせた容積は変化せず、タンク3
に対する作動油の出入りをなくし、タンク3に対する作
動油の吸込み不良を防止できる。また、タンク3の容量
を小さくして装置の小型化がはかれる。
ウタロッド51がシリンダチューブ30の一端から突出
する片ロッド式の構造をしているため、両ロッド式油圧
シリンダに比べて、最収縮長を短縮して装置の小型化が
はかれる。
動機4は油圧シリンダ1に並んで設けられる構造のた
め、装置の小型化がはかれる。
部に形成するため、油圧ポンプ2と内側油室7を結ぶ外
部配管が不要となる。外部配管を無くして装置のコンパ
クト化がはかれるとともに、外部配管を損傷させる心配
がなくなり、取り扱いが容易になる。
積S6と縮み側に駆動する受圧面積S7とは、必ずしも
等しくすることはなく、両者間にある程度の差を持たせ
てもよい。
要があるものの、各部の寸法d1,d2,d3の設定自
由度が高まるため、Oリング33,34,52等を標準
サイズのものを使用することが可能となり、製品のコス
トダウンがはかれる。
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
タの断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】有底筒状のシリンダチューブと、 前記シリンダチューブの底部から突出するインナロッド
と、 前記シリンダチューブの内周面とインナロッドの外周面
に摺動可能に嵌合する環状のピストンと、 前記ピストンから筒状に延びて前記シリンダチューブか
ら突出するアウタロッドと、 前記アウタロッドの内外に画成される内側油室および外
側油室と、 前記内側油室または前記外側油室に導かれる作動油を加
圧する油圧ポンプと、 前記油圧ポンプを駆動する電動機とを備え、 前記油圧ポンプの回転方向を切換えて伸縮作動すること
を特徴とする一体型アクチュエータ。 - 【請求項2】前記外側油室に対する前記ピストンの受圧
面積と前記内側油室に対する前記インナロッドの受圧面
積とを略等しく設定したことを特徴とする請求項1に記
載の一体型アクチュエータ。 - 【請求項3】作動油を前記内側油室に導く油通路を前記
インナロッドの内部に形成したことを特徴とする請求項
1または2に記載の一体型アクチュエータ。 - 【請求項4】作動油を貯留するタンクを備え、 前記タンクと前記油圧ポンプおよび前記電動機を前記シ
リンダチューブと並んでユニット化したことを特徴とす
る請求項1から3のいずれか一つに記載の一体型アクチ
ュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36640099A JP2001182716A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 一体型アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36640099A JP2001182716A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 一体型アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001182716A true JP2001182716A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18486695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36640099A Pending JP2001182716A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 一体型アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001182716A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100988699B1 (ko) * | 2008-06-09 | 2010-10-18 | 두산모트롤주식회사 | 모듈화된 직동력 고응답 유압 엑츄에이터 시스템 |
WO2016016310A1 (de) * | 2014-07-31 | 2016-02-04 | Robert Bosch Gmbh | Hydraulische achse |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36640099A patent/JP2001182716A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100988699B1 (ko) * | 2008-06-09 | 2010-10-18 | 두산모트롤주식회사 | 모듈화된 직동력 고응답 유압 엑츄에이터 시스템 |
WO2016016310A1 (de) * | 2014-07-31 | 2016-02-04 | Robert Bosch Gmbh | Hydraulische achse |
CN107076177A (zh) * | 2014-07-31 | 2017-08-18 | 罗伯特·博世有限公司 | 液压轴 |
CN107076177B (zh) * | 2014-07-31 | 2019-10-18 | 罗伯特·博世有限公司 | 液压轴 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070306 |