JP2001182675A - スクロール型ポンプ - Google Patents
スクロール型ポンプInfo
- Publication number
- JP2001182675A JP2001182675A JP36492399A JP36492399A JP2001182675A JP 2001182675 A JP2001182675 A JP 2001182675A JP 36492399 A JP36492399 A JP 36492399A JP 36492399 A JP36492399 A JP 36492399A JP 2001182675 A JP2001182675 A JP 2001182675A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- scroll
- sliding member
- retainer
- type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気体の漏れを少なくして高い圧縮効率を得る
とともに摩擦損失を少なくして高い機械効率を得る。 【解決手段】 渦巻き型のラップが夫々設けられた固定
スクロール2及び可動スクロール3を備えて、可動スク
ロール2の所定半径の公転である旋回運動によって固定
スクロール2と可動スクロール3の重なり合った両ラッ
プ間の密閉空間をその内容積を変化させつつ移動させる
スクロール型ポンプである。可動スクロール3の公転中
心を中心とする円周上に配設した摺動部材6を設けると
ともに、可動スクロール3の背面に上記摺動部材6を介
して背圧を加える背圧付与手段7を設ける。摺動部材6
を介して背圧を加えることで、固定スクロール2と可動
スクロール3との間の軸方向隙間を低減する。
とともに摩擦損失を少なくして高い機械効率を得る。 【解決手段】 渦巻き型のラップが夫々設けられた固定
スクロール2及び可動スクロール3を備えて、可動スク
ロール2の所定半径の公転である旋回運動によって固定
スクロール2と可動スクロール3の重なり合った両ラッ
プ間の密閉空間をその内容積を変化させつつ移動させる
スクロール型ポンプである。可動スクロール3の公転中
心を中心とする円周上に配設した摺動部材6を設けると
ともに、可動スクロール3の背面に上記摺動部材6を介
して背圧を加える背圧付与手段7を設ける。摺動部材6
を介して背圧を加えることで、固定スクロール2と可動
スクロール3との間の軸方向隙間を低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦巻き状のラップを
備えた固定スクロールに同じく渦巻き状のラップを備え
た可動スクロールを組合せて可動スクロールに自転を伴
わない旋回運動を行わせることで、両スクロールの重ね
合わせによって形成される密閉空間を渦巻き部の外側か
ら中心側へ容積を漸次縮小させつつ移動させるスクロー
ル型ポンプに関するものである。
備えた固定スクロールに同じく渦巻き状のラップを備え
た可動スクロールを組合せて可動スクロールに自転を伴
わない旋回運動を行わせることで、両スクロールの重ね
合わせによって形成される密閉空間を渦巻き部の外側か
ら中心側へ容積を漸次縮小させつつ移動させるスクロー
ル型ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなスクロール型ポンプにおい
て、特公平7ー58070号公報には、可動スクロール
の背面とハウジングとの間にリテーナで保持したボール
を収納して可動スクロールの公転動をスムーズなものと
する構成が開示されている。
て、特公平7ー58070号公報には、可動スクロール
の背面とハウジングとの間にリテーナで保持したボール
を収納して可動スクロールの公転動をスムーズなものと
する構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固定スクロ
ールと可動スクロールのラップで囲まれた密閉空間で圧
縮される気体による抵抗力は、可動スクロールを固定ス
クロールから遠ざける方向に作用するが、これは固定ス
クロールと可動スクロールとの間の軸方向隙間を大きく
することになり、圧縮される気体の漏れが生じて圧縮効
率の低下を招く。
ールと可動スクロールのラップで囲まれた密閉空間で圧
縮される気体による抵抗力は、可動スクロールを固定ス
クロールから遠ざける方向に作用するが、これは固定ス
クロールと可動スクロールとの間の軸方向隙間を大きく
することになり、圧縮される気体の漏れが生じて圧縮効
率の低下を招く。
【0004】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは気体の漏れが少なく
て高い圧縮効率を得ることができると同時に摩擦損失が
少なくて高い機械効率を得ることができるスクロール型
ポンプを提供するにある。
であって、その目的とするところは気体の漏れが少なく
て高い圧縮効率を得ることができると同時に摩擦損失が
少なくて高い機械効率を得ることができるスクロール型
ポンプを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、渦巻
き型のラップが夫々設けられた固定スクロール及び可動
スクロールを備えて、可動スクロールの所定半径の公転
である旋回運動によって固定スクロールと可動スクロー
ルの重なり合った両ラップ間の密閉空間をその内容積を
変化させつつ移動させるスクロール型ポンプにおいて、
可動スクロールの公転中心を中心とする円周上に配設し
た摺動部材を設けるとともに、可動スクロールの背面に
上記摺動部材を介して背圧を加える背圧付与手段を設け
ていることに特徴を有している。可動スクロールの背面
に摺動部材を介して背圧を加える背圧付与手段を設ける
ことで、固定スクロールと可動スクロールとの間の軸方
向隙間を低減するものである。
き型のラップが夫々設けられた固定スクロール及び可動
スクロールを備えて、可動スクロールの所定半径の公転
である旋回運動によって固定スクロールと可動スクロー
ルの重なり合った両ラップ間の密閉空間をその内容積を
変化させつつ移動させるスクロール型ポンプにおいて、
可動スクロールの公転中心を中心とする円周上に配設し
た摺動部材を設けるとともに、可動スクロールの背面に
上記摺動部材を介して背圧を加える背圧付与手段を設け
ていることに特徴を有している。可動スクロールの背面
に摺動部材を介して背圧を加える背圧付与手段を設ける
ことで、固定スクロールと可動スクロールとの間の軸方
向隙間を低減するものである。
【0006】背圧付与手段としては、ばねもしくはゴム
系弾性体からなる付勢手段を用いることができ、摺動部
材としては、転がり型摺動部材を好適に用いることがで
きる。
系弾性体からなる付勢手段を用いることができ、摺動部
材としては、転がり型摺動部材を好適に用いることがで
きる。
【0007】転がり型摺動部材を用いる場合、転がり型
摺動部材と付勢部材との間に別体の摺動性部材を介在さ
せてもよい。また、転がり型摺動部材における転がり部
材を保持するリテーナが付勢部材に直接接触していても
よい。
摺動部材と付勢部材との間に別体の摺動性部材を介在さ
せてもよい。また、転がり型摺動部材における転がり部
材を保持するリテーナが付勢部材に直接接触していても
よい。
【0008】転がり型摺動部材における転がり部材を保
持するリテーナは転がり部材の所要範囲の自由な転がり
を許す非拘束型であることを妨げない。この場合、可動
スクロールの旋回運動に倣う転がり部材の動きを許すも
のとしてもよい。
持するリテーナは転がり部材の所要範囲の自由な転がり
を許す非拘束型であることを妨げない。この場合、可動
スクロールの旋回運動に倣う転がり部材の動きを許すも
のとしてもよい。
【0009】転がり型摺動部材における転がり部材を保
持するリテーナは複数個に分割されていてもよい。ま
た、リテーナは、可動スクロールの旋回運動に伴う動き
が自在となっていてもよい。
持するリテーナは複数個に分割されていてもよい。ま
た、リテーナは、可動スクロールの旋回運動に伴う動き
が自在となっていてもよい。
【0010】転がり型摺動部材におけるボール型転がり
部材を保持するリテーナは、転がり部材の径に合致する
穴を備えたものとするのが通常であるが、複数個の転が
り部材が嵌まり込む円弧状長孔を備えたものとしてもよ
い。
部材を保持するリテーナは、転がり部材の径に合致する
穴を備えたものとするのが通常であるが、複数個の転が
り部材が嵌まり込む円弧状長孔を備えたものとしてもよ
い。
【0011】転がり型摺動部材におけるボール型転がり
部材を保持するリテーナは、転がり部材の一部をリテー
ナの上下面に夫々突出させる球状の穴を備えたものとし
たり、転がり部材の一部をリテーナの上下面に夫々突出
させる断面台形状の穴を備えたものとするのも好まし
く、球状の穴を備えたものとする場合、リテーナは2枚
の板を重ねて形成するとよい。
部材を保持するリテーナは、転がり部材の一部をリテー
ナの上下面に夫々突出させる球状の穴を備えたものとし
たり、転がり部材の一部をリテーナの上下面に夫々突出
させる断面台形状の穴を備えたものとするのも好まし
く、球状の穴を備えたものとする場合、リテーナは2枚
の板を重ねて形成するとよい。
【0012】転がり型摺動部材は3個の転がり部材を備
えて可動スクロールを3点支持するものとしたり、転が
り型摺動部材は可動スクロールの外周近傍で可動スクロ
ールに接するものとしたりするのが好ましい。
えて可動スクロールを3点支持するものとしたり、転が
り型摺動部材は可動スクロールの外周近傍で可動スクロ
ールに接するものとしたりするのが好ましい。
【0013】転がり型摺動部材における転がり部材を保
持するリテーナの付勢部材に抗したた方向の移動を制限
するストッパを備えたものとするのも好ましい。
持するリテーナの付勢部材に抗したた方向の移動を制限
するストッパを備えたものとするのも好ましい。
【0014】転がり型摺動部材の各転がり部材の直下に
夫々付勢手段を配設するのも好ましい。
夫々付勢手段を配設するのも好ましい。
【0015】さらに付勢部材の位置ずれを防ぐ位置決め
部を備えたものとしたり、可動スクロールと固定スクロ
ールとの間に転がり型摺動部材を配設するようにしても
よい。
部を備えたものとしたり、可動スクロールと固定スクロ
ールとの間に転がり型摺動部材を配設するようにしても
よい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、このスクロール型ポンプは、図1
に示すように、ハウジング1と、このハウジング1に固
定される固定スクロール2と、ハウジング1に対して拘
束された状態で移動自在となっている可動スクロール
3、そして可動スクロール3の駆動源としてのモータ4
とを主な構成部品としている。
基づいて詳述すると、このスクロール型ポンプは、図1
に示すように、ハウジング1と、このハウジング1に固
定される固定スクロール2と、ハウジング1に対して拘
束された状態で移動自在となっている可動スクロール
3、そして可動スクロール3の駆動源としてのモータ4
とを主な構成部品としている。
【0017】ここで、ハウジング1の中央にはモータ4
の出力軸に固着された軸11が位置しているのである
が、この軸11は偏心した位置に軸孔12を備えてお
り、この軸孔12に可動スクロール3の一面から突出す
る軸32を回転自由に遊嵌させているために、可動スク
ロール3はハウジング1及び固定スクロール2に対し
て、上記軸孔12の偏心量を半径とする旋回が自在とな
っている。
の出力軸に固着された軸11が位置しているのである
が、この軸11は偏心した位置に軸孔12を備えてお
り、この軸孔12に可動スクロール3の一面から突出す
る軸32を回転自由に遊嵌させているために、可動スク
ロール3はハウジング1及び固定スクロール2に対し
て、上記軸孔12の偏心量を半径とする旋回が自在とな
っている。
【0018】また、可動スクロール3の一面に設けたキ
ー溝(図示せず)にオルダムリング5をスライド自在に
係合させて、オルダムリング5に対して可動スクロール
3の1自由度の移動を可能とし、さらにオルダムリング
5は他面側をハウジング1ににスライド自在に係合させ
てハウジング1に対してオルダムリング5の1自由度の
移動を可能としている。ここで、オルダムリング5に対
する可動スクロール3の1自由度の移動方向と、ハウジ
ング1に対するオルダムリング5の1自由度の移動方向
とを平面内において直交させていて、ハウジング1に対
し、可動スクロール3がオルダムリング5を介して2自
由度の移動が可能となっており、このために、上記軸1
1による案内を受けて可動スクロール3が旋回する時、
可動スクロール3は自転を行うことがなく、公転のみを
行うようになっている。
ー溝(図示せず)にオルダムリング5をスライド自在に
係合させて、オルダムリング5に対して可動スクロール
3の1自由度の移動を可能とし、さらにオルダムリング
5は他面側をハウジング1ににスライド自在に係合させ
てハウジング1に対してオルダムリング5の1自由度の
移動を可能としている。ここで、オルダムリング5に対
する可動スクロール3の1自由度の移動方向と、ハウジ
ング1に対するオルダムリング5の1自由度の移動方向
とを平面内において直交させていて、ハウジング1に対
し、可動スクロール3がオルダムリング5を介して2自
由度の移動が可能となっており、このために、上記軸1
1による案内を受けて可動スクロール3が旋回する時、
可動スクロール3は自転を行うことがなく、公転のみを
行うようになっている。
【0019】そして、可動スクロール3はその一面に渦
巻き状のラップ30を備え、固定スクロール2は可動ス
クロール3のラップ30と対向する面に同じく渦巻き状
のラップ20を備えて、両ラップ20,30が重なるよ
うに両者が組合されており、上記の軸11とオルダムリ
ング5とによって拘束された動き、つまりは自転を伴う
ことなく一定半径の旋回(公転)運動を所定の回転方向
において可動スクロール3が行う時、固定スクロール2
のラップ20と可動スクロール3のラップ30とによっ
て密閉された空間が外周側から中心側へとその容積を漸
次小さくしつつ移動させるために、外周側に吸い込み
口、中心部に吐出口を配した該スクロール型ポンプで
は、吸い込み口から吸い込んだ流体を吐出口から吐出す
る。
巻き状のラップ30を備え、固定スクロール2は可動ス
クロール3のラップ30と対向する面に同じく渦巻き状
のラップ20を備えて、両ラップ20,30が重なるよ
うに両者が組合されており、上記の軸11とオルダムリ
ング5とによって拘束された動き、つまりは自転を伴う
ことなく一定半径の旋回(公転)運動を所定の回転方向
において可動スクロール3が行う時、固定スクロール2
のラップ20と可動スクロール3のラップ30とによっ
て密閉された空間が外周側から中心側へとその容積を漸
次小さくしつつ移動させるために、外周側に吸い込み
口、中心部に吐出口を配した該スクロール型ポンプで
は、吸い込み口から吸い込んだ流体を吐出口から吐出す
る。
【0020】なお、軸11における偏心した軸孔12
は、図2に示すように、軸11に直接形成するのではな
く、軸11の径方向にスライド自在なスライダー13を
軸11に設けて、このスライダー11を外周側へと弾性
体14で付勢し、可動スクロール3の軸32が嵌まる軸
孔12は上記スライダー11に設けておくと、弾性体1
4による付勢で可動スクロール3のラップ30は固定ス
クロール2のラップ20に確実に接触し、ラップ20,
30で囲まれた空間の密閉度を高くする。なお、上記弾
性体14が無くとも、可動スクロール3が公転する時の
遠心力で可動スクロール3及びスライダー13は外周側
へと移動しようとするために、高い密閉度を得ることが
できる。
は、図2に示すように、軸11に直接形成するのではな
く、軸11の径方向にスライド自在なスライダー13を
軸11に設けて、このスライダー11を外周側へと弾性
体14で付勢し、可動スクロール3の軸32が嵌まる軸
孔12は上記スライダー11に設けておくと、弾性体1
4による付勢で可動スクロール3のラップ30は固定ス
クロール2のラップ20に確実に接触し、ラップ20,
30で囲まれた空間の密閉度を高くする。なお、上記弾
性体14が無くとも、可動スクロール3が公転する時の
遠心力で可動スクロール3及びスライダー13は外周側
へと移動しようとするために、高い密閉度を得ることが
できる。
【0021】そして、一面からラップ30を突出させて
いる可動スクロール3の背面とハウジング1との間に、
可動スクロール3の背面に摺接する摺動部材6と、この
摺動部材6を可動スクロール3側に向けて付勢すること
で可動スクロール3に背圧を付与する付勢部材7とを配
している。
いる可動スクロール3の背面とハウジング1との間に、
可動スクロール3の背面に摺接する摺動部材6と、この
摺動部材6を可動スクロール3側に向けて付勢すること
で可動スクロール3に背圧を付与する付勢部材7とを配
している。
【0022】摺動部材6としては、ボールやニードル等
の転がり部材、PTFEやカーボンのようなリング状低
摩擦係数部材(これらにグリースや油などの潤滑剤を付
加することを妨げない)を好適に用いることができる
が、軸11と同心の円周上に配設するものとする。ま
た、付勢部材7としては、図1に示すばねのほかに図3
に示すようなゴム系の弾性体を用いてもよい。
の転がり部材、PTFEやカーボンのようなリング状低
摩擦係数部材(これらにグリースや油などの潤滑剤を付
加することを妨げない)を好適に用いることができる
が、軸11と同心の円周上に配設するものとする。ま
た、付勢部材7としては、図1に示すばねのほかに図3
に示すようなゴム系の弾性体を用いてもよい。
【0023】いずれにしても、付勢部材7が摺動部材6
を介して可動スクロール3に背圧を加えるために、固定
スクロール3と可動スクロール2との軸方向隙間を低減
させることができるものであり、しかも上述のように背
圧は摺動部材6を介して可動スクロール3に与えること
から、付勢部材7による背圧の付与が可動スクロール3
の旋回運動に対する抵抗となることは殆どなく、逆に可
動スクロール3の摺動部材6による旋回運動のガイドに
よって可動スクロール3にスムーズな旋回運動を行わせ
ることができるとともに、摩擦摩耗特性を向上させるこ
とができる。
を介して可動スクロール3に背圧を加えるために、固定
スクロール3と可動スクロール2との軸方向隙間を低減
させることができるものであり、しかも上述のように背
圧は摺動部材6を介して可動スクロール3に与えること
から、付勢部材7による背圧の付与が可動スクロール3
の旋回運動に対する抵抗となることは殆どなく、逆に可
動スクロール3の摺動部材6による旋回運動のガイドに
よって可動スクロール3にスムーズな旋回運動を行わせ
ることができるとともに、摩擦摩耗特性を向上させるこ
とができる。
【0024】図4は摺動部材6として、リテーナ60で
保持された転がり部材(ボール)61を用いたものを示
しており、この時、複数個の転がり部材61を周方向に
おいて等間隔に配置している。転がり部材61の数を図
5に示すように3個としておくと、3点支持となるため
に、最も安定した支持を得ることができる。なお、4点
以上の支持とした場合、可動スクロール3の旋回運動に
よって接触点が変動する可能性があり、これは振動や騒
音の原因となる。
保持された転がり部材(ボール)61を用いたものを示
しており、この時、複数個の転がり部材61を周方向に
おいて等間隔に配置している。転がり部材61の数を図
5に示すように3個としておくと、3点支持となるため
に、最も安定した支持を得ることができる。なお、4点
以上の支持とした場合、可動スクロール3の旋回運動に
よって接触点が変動する可能性があり、これは振動や騒
音の原因となる。
【0025】また、転がり部材61は図6及び図7に示
すように、可動スクロール3の外周部の背面に接触する
ようにしておく。内周側に位置させた場合、圧縮される
気体による負荷Fは可動スクロール3を傾かせようとす
るモーメントMとして作用することになるが、支持スパ
ンLを長くすることで上記モーメントを無くすことがで
きる。
すように、可動スクロール3の外周部の背面に接触する
ようにしておく。内周側に位置させた場合、圧縮される
気体による負荷Fは可動スクロール3を傾かせようとす
るモーメントMとして作用することになるが、支持スパ
ンLを長くすることで上記モーメントを無くすことがで
きる。
【0026】ところで、付勢部材7は図8(a)に示すよ
うにハウジング1の表面で受けるのではなく、図8(b)
に示すように、ハウジング1に受け孔19を設けて、こ
の受け孔19内に付勢部材7を配置することで、付勢部
材7の位置決めを行うのが好ましい。可動スクロール3
の旋回運動が摺動部材6を介して付勢部材7の位置をず
らしてしまって、可動スクロール3の固定スクロール2
に対する押し付け力が弱くなったりすることが考えられ
るが、上記位置決めにより、付勢部材7の位置ずれを防
ぐことができる。なお、付勢部材7として、リング状の
ゴム系弾性体を用いる場合は、受け孔19もリング状の
溝として形成する。
うにハウジング1の表面で受けるのではなく、図8(b)
に示すように、ハウジング1に受け孔19を設けて、こ
の受け孔19内に付勢部材7を配置することで、付勢部
材7の位置決めを行うのが好ましい。可動スクロール3
の旋回運動が摺動部材6を介して付勢部材7の位置をず
らしてしまって、可動スクロール3の固定スクロール2
に対する押し付け力が弱くなったりすることが考えられ
るが、上記位置決めにより、付勢部材7の位置ずれを防
ぐことができる。なお、付勢部材7として、リング状の
ゴム系弾性体を用いる場合は、受け孔19もリング状の
溝として形成する。
【0027】また、上記受け孔19内に付勢部材7を配
設した場合、図9に示すように、圧縮される気体の圧力
が異常に高くなった時に、摺動部材6のリテーナ60が
ハウジング1に当たって付勢部材7に過大な力が加わる
ことを防ぐことになる。つまり、ハウジング1が摺動部
材6のストッパとして機能して、付勢部材7のヘタリを
防ぐことができるものである。
設した場合、図9に示すように、圧縮される気体の圧力
が異常に高くなった時に、摺動部材6のリテーナ60が
ハウジング1に当たって付勢部材7に過大な力が加わる
ことを防ぐことになる。つまり、ハウジング1が摺動部
材6のストッパとして機能して、付勢部材7のヘタリを
防ぐことができるものである。
【0028】なお、付勢部材7がコイルばねであり、摺
動部材6がリテーナ60と転がり部材61とである場
合、各付勢部材7は、図10及び図11(b)に示すよう
に、各転がり部材61の直下に配置する。図11(a)に
示すように、付勢部材7と可動スクロール3との力線上
に転がり部材61が存在しない場合、どうしても不安定
となってしまうからである。
動部材6がリテーナ60と転がり部材61とである場
合、各付勢部材7は、図10及び図11(b)に示すよう
に、各転がり部材61の直下に配置する。図11(a)に
示すように、付勢部材7と可動スクロール3との力線上
に転がり部材61が存在しない場合、どうしても不安定
となってしまうからである。
【0029】また、摺動部材6をリテーナ60と転がり
部材61とで構成する場合、リテーナ60をリング状の
ものとするのではなく、図12に示すように、周方向に
おいて複数個に分割した形態のものとして、各々が独立
して移動することが可能とととなるようにしておくのも
好ましい。この場合、リテーナ60a,60b,60c
の各背後に位置する付勢部材7からの力を各リテーナ6
0a,60b,60cが独立して伝達することができる
ために、多数個の転がり部材61による可動スクロール
3の多点支持を確実に行うことができる。また、可動ス
クロール3の旋回運動によって生じる軸方向の変動に対
しても抑制効果が高くなり、安定した支持を行うことが
できる。
部材61とで構成する場合、リテーナ60をリング状の
ものとするのではなく、図12に示すように、周方向に
おいて複数個に分割した形態のものとして、各々が独立
して移動することが可能とととなるようにしておくのも
好ましい。この場合、リテーナ60a,60b,60c
の各背後に位置する付勢部材7からの力を各リテーナ6
0a,60b,60cが独立して伝達することができる
ために、多数個の転がり部材61による可動スクロール
3の多点支持を確実に行うことができる。また、可動ス
クロール3の旋回運動によって生じる軸方向の変動に対
しても抑制効果が高くなり、安定した支持を行うことが
できる。
【0030】リテーナ60による転がり部材(ボール)
61の保持は、上記各例ではリテーナ60に設けた円形
で且つ各転がり部材61が夫々がたつきなく納まる穴6
5で行っていたが、図13に示すように、円弧状の長孔
66を設けて、この長孔66内に複数個の転がり部材6
1をがたつき無く挿入することで転がり部材61の保持
を行ってもよい。転がり部材61の数を増やすことがで
きるために、可動スクロール3の支持点数を増やすこと
ができ、可動スクロール3と転がり部材61との対偶部
での摺動を緩和することができる。
61の保持は、上記各例ではリテーナ60に設けた円形
で且つ各転がり部材61が夫々がたつきなく納まる穴6
5で行っていたが、図13に示すように、円弧状の長孔
66を設けて、この長孔66内に複数個の転がり部材6
1をがたつき無く挿入することで転がり部材61の保持
を行ってもよい。転がり部材61の数を増やすことがで
きるために、可動スクロール3の支持点数を増やすこと
ができ、可動スクロール3と転がり部材61との対偶部
での摺動を緩和することができる。
【0031】図14に示すように、リテーナ60の穴6
5を下面にも開口するとともに転がり部材61が中間ば
めあるいは隙間ばめとなる球状のものとし、転がり部材
61がハウジング1側にも突出してリテーナ60をハウ
ジング1から浮かすことができる構成とするのも好まし
い。転がり部材61の抜け落ちを防ぐこともできる。
5を下面にも開口するとともに転がり部材61が中間ば
めあるいは隙間ばめとなる球状のものとし、転がり部材
61がハウジング1側にも突出してリテーナ60をハウ
ジング1から浮かすことができる構成とするのも好まし
い。転がり部材61の抜け落ちを防ぐこともできる。
【0032】穴65の断面形状を図15に示すように、
ハウジング1側の径D1が転がり部材61の径d及び可
動スクロール3側の径D2よりも大きく、且つ径D2が
径dより小さい台形状のものとしてもよい。この場合に
おいても、転がり部材61がハウジング1側にも突出し
てリテーナ60をハウジング1から浮かすことができ
る。
ハウジング1側の径D1が転がり部材61の径d及び可
動スクロール3側の径D2よりも大きく、且つ径D2が
径dより小さい台形状のものとしてもよい。この場合に
おいても、転がり部材61がハウジング1側にも突出し
てリテーナ60をハウジング1から浮かすことができ
る。
【0033】転がり部材61の上下方向いずれの方向へ
の抜け落ちを防ぐことができるリテーナ60は、図16
及び図17に示すように、一対のリテーナ部材60a,
60bを重ね合わせて転がり部材61を挟むことによっ
て、簡単に得ることができる。
の抜け落ちを防ぐことができるリテーナ60は、図16
及び図17に示すように、一対のリテーナ部材60a,
60bを重ね合わせて転がり部材61を挟むことによっ
て、簡単に得ることができる。
【0034】リテーナ60が転がり部材61を拘束せず
にリテーナ60に対する転がり部材61の所要の動きを
許すものとしてもよい。図18及び図19はリテーナ6
1に転がり部材61の直径よりも大きい径の穴65を設
けて、可動スクロール3の旋回運動に合わせて転がり部
材61が穴65の中を動くことができるようにしたもの
を示している。この場合、可動スクロール3の旋回半径
がR、転がり部材61の直径がdであれば、穴65の直
径DはD>d+Rとしておくと、可動スクロール3の旋
回運動に伴って転がり部材61が転がる時に、転がり部
材61が穴65の内壁に接触しないようにすることがで
きる。
にリテーナ60に対する転がり部材61の所要の動きを
許すものとしてもよい。図18及び図19はリテーナ6
1に転がり部材61の直径よりも大きい径の穴65を設
けて、可動スクロール3の旋回運動に合わせて転がり部
材61が穴65の中を動くことができるようにしたもの
を示している。この場合、可動スクロール3の旋回半径
がR、転がり部材61の直径がdであれば、穴65の直
径DはD>d+Rとしておくと、可動スクロール3の旋
回運動に伴って転がり部材61が転がる時に、転がり部
材61が穴65の内壁に接触しないようにすることがで
きる。
【0035】上記穴65を図20及び図21に示すよう
にリング状のものとしてもよい。可動スクロール3の半
径Rの旋回運動に伴って、転がり部材61が直径Rのリ
ング状の穴65内を倣って移動するようにするのであ
る。
にリング状のものとしてもよい。可動スクロール3の半
径Rの旋回運動に伴って、転がり部材61が直径Rのリ
ング状の穴65内を倣って移動するようにするのであ
る。
【0036】ところで、リテーナ60を有する摺動部材
6を用いたものでは、付勢部材7が直接リテーナ60に
接するようにしていたが、図22に示すように、摺動性
部材8を付勢部材7と摺動部材7との間に介在させても
よい。摺動性部材8としては、付勢部材7からの力を伝
える必要があることと、転がり部材6との対偶部である
ことから、変形に対する剛性を有するとともに、摩擦摩
耗特性に優れた材質のものを用いる。さらに付勢部材7
の力を安定して負荷するために接触面を平面としてお
く。このような摺動性部材8を介在させたならば、転が
り部材6との対偶においては滑らかな摩擦摩耗特性を得
ることができるとともに、付勢部材7とは直接面接触と
なるために負荷変動が起きにくく、安定したものとな
る。また、転がり部材61と付勢部材7とが直接接触し
てしまうことがなくなるために、異常な摩擦損失や摩耗
が発生することもない。
6を用いたものでは、付勢部材7が直接リテーナ60に
接するようにしていたが、図22に示すように、摺動性
部材8を付勢部材7と摺動部材7との間に介在させても
よい。摺動性部材8としては、付勢部材7からの力を伝
える必要があることと、転がり部材6との対偶部である
ことから、変形に対する剛性を有するとともに、摩擦摩
耗特性に優れた材質のものを用いる。さらに付勢部材7
の力を安定して負荷するために接触面を平面としてお
く。このような摺動性部材8を介在させたならば、転が
り部材6との対偶においては滑らかな摩擦摩耗特性を得
ることができるとともに、付勢部材7とは直接面接触と
なるために負荷変動が起きにくく、安定したものとな
る。また、転がり部材61と付勢部材7とが直接接触し
てしまうことがなくなるために、異常な摩擦損失や摩耗
が発生することもない。
【0037】そして、上記のような摺動性部材8を介在
させる場合、図23及び図24に示すように、摺動部材
6全体が可動スクロール3とともに旋回運動を行うよう
にしても、安定した背圧を加えることができる。この場
合、可動スクロール3の旋回半径をRとすると、摺動部
材6のリテーナ6の外周側にリテーナ6の外径よりもR
/2以上大きい半径の空間を確保することで、リテーナ
6がハウジング1に接触することを防ぐことができ、ス
ムーズな動きを得ることができる。
させる場合、図23及び図24に示すように、摺動部材
6全体が可動スクロール3とともに旋回運動を行うよう
にしても、安定した背圧を加えることができる。この場
合、可動スクロール3の旋回半径をRとすると、摺動部
材6のリテーナ6の外周側にリテーナ6の外径よりもR
/2以上大きい半径の空間を確保することで、リテーナ
6がハウジング1に接触することを防ぐことができ、ス
ムーズな動きを得ることができる。
【0038】なお、図25に示すように、背圧Fは付勢
手段7のばね力Fkから圧縮される気体の圧力Fgを引
いた値(F=Fk−Fg)となり、このために圧力Fg
が低い場合には、ばね力Fkがほぼ直接背圧として固定
スクロール2と可動スクロール3との間にかかることに
なり、この対偶が滑りである場合には、かなりの摩擦損
失が生じることが予想される。
手段7のばね力Fkから圧縮される気体の圧力Fgを引
いた値(F=Fk−Fg)となり、このために圧力Fg
が低い場合には、ばね力Fkがほぼ直接背圧として固定
スクロール2と可動スクロール3との間にかかることに
なり、この対偶が滑りである場合には、かなりの摩擦損
失が生じることが予想される。
【0039】このために、図26に示すように、固定ス
クロール2側に可動スクロール3に摺接する転がり型摺
動部材9を配置するのも好ましい。摩擦損失をかなり低
減することができるとともに摩耗に対する耐久性も向上
する。
クロール2側に可動スクロール3に摺接する転がり型摺
動部材9を配置するのも好ましい。摩擦損失をかなり低
減することができるとともに摩耗に対する耐久性も向上
する。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明においては、可動ス
クロールの公転中心を中心とする円周上に配設した摺動
部材を設けるとともに、可動スクロールの背面に上記摺
動部材を介して背圧を加える背圧付与手段を設けている
ために、固定スクロールと可動スクロールとの間の軸方
向隙間を低減することができて、圧力漏れの無いものを
得ることができるものであり、この時、摺動部材を介し
て背圧を付与するために、背圧を加えるための構成が摩
擦損失の増大を招くことがないものである。
クロールの公転中心を中心とする円周上に配設した摺動
部材を設けるとともに、可動スクロールの背面に上記摺
動部材を介して背圧を加える背圧付与手段を設けている
ために、固定スクロールと可動スクロールとの間の軸方
向隙間を低減することができて、圧力漏れの無いものを
得ることができるものであり、この時、摺動部材を介し
て背圧を付与するために、背圧を加えるための構成が摩
擦損失の増大を招くことがないものである。
【0041】背圧付与手段としてはばねもしくはゴム系
弾性体からなる付勢手段を用いることができ、摺動部材
としては転がり型摺動部材が摩擦抵抗の軽減の点で好適
に用いることができる。
弾性体からなる付勢手段を用いることができ、摺動部材
としては転がり型摺動部材が摩擦抵抗の軽減の点で好適
に用いることができる。
【0042】そして、転がり型摺動部材を用いる場合、
転がり型摺動部材と付勢部材との間に別体の摺動性部材
を介在させれば、摩耗特性が向上するとともに付勢手段
を面で支持することになるために、荷重が安定するとと
もにリテーナに負担がかからないものとなる。
転がり型摺動部材と付勢部材との間に別体の摺動性部材
を介在させれば、摩耗特性が向上するとともに付勢手段
を面で支持することになるために、荷重が安定するとと
もにリテーナに負担がかからないものとなる。
【0043】また、転がり型摺動部材における転がり部
材を保持するリテーナが付勢部材に直接接触していても
よい。この場合においても、摩擦摩耗特性が向上すると
ともに付勢手段の荷重が安定する。
材を保持するリテーナが付勢部材に直接接触していても
よい。この場合においても、摩擦摩耗特性が向上すると
ともに付勢手段の荷重が安定する。
【0044】転がり型摺動部材における転がり部材を保
持するリテーナは転がり部材の所要範囲の自由な転がり
を許す非拘束型であってもよい。リテーナと転がり部材
との間の滑りがなくなるために、摩擦損失を低減するこ
とができる。
持するリテーナは転がり部材の所要範囲の自由な転がり
を許す非拘束型であってもよい。リテーナと転がり部材
との間の滑りがなくなるために、摩擦損失を低減するこ
とができる。
【0045】可動スクロールの旋回運動に倣う転がり部
材の動きを許すようにした場合においても、摩擦摩耗の
低減を図ることができる。
材の動きを許すようにした場合においても、摩擦摩耗の
低減を図ることができる。
【0046】転がり型摺動部材における転がり部材を保
持するリテーナは複数個に分割されていてもよい。各部
が独立して動くために、多点での可動スクロールの支持
を安定して行うことができる。
持するリテーナは複数個に分割されていてもよい。各部
が独立して動くために、多点での可動スクロールの支持
を安定して行うことができる。
【0047】また、可動スクロールの旋回運動に伴うリ
テーナの動きが自在となっていても、摩擦摩耗の低減及
び摩耗損傷の抑制を得ることができる。
テーナの動きが自在となっていても、摩擦摩耗の低減及
び摩耗損傷の抑制を得ることができる。
【0048】転がり型摺動部材におけるボール型転がり
部材を保持するリテーナは、転がり部材の径に合致する
穴を備えたものとするのが安定した保持の点で好ましい
が、複数個の転がり部材が嵌まり込む円弧状長孔を備え
たものとした時には、多数の転がり部材による支持が可
能となる。
部材を保持するリテーナは、転がり部材の径に合致する
穴を備えたものとするのが安定した保持の点で好ましい
が、複数個の転がり部材が嵌まり込む円弧状長孔を備え
たものとした時には、多数の転がり部材による支持が可
能となる。
【0049】転がり型摺動部材におけるボール型転がり
部材を保持するリテーナは、転がり部材の一部をリテー
ナの上下面に夫々突出させる球状の穴を備えたものとし
たり、転がり部材の一部をリテーナの上下面に夫々突出
させる断面台形状の穴を備えたものとすると、リテーナ
がハウジングなどと接触することによる摩擦摩耗を無く
すことができる。また、球状の穴を備えたものとする場
合、リテーナは2枚の板を重ねて形成すると簡単に得る
ことができる。
部材を保持するリテーナは、転がり部材の一部をリテー
ナの上下面に夫々突出させる球状の穴を備えたものとし
たり、転がり部材の一部をリテーナの上下面に夫々突出
させる断面台形状の穴を備えたものとすると、リテーナ
がハウジングなどと接触することによる摩擦摩耗を無く
すことができる。また、球状の穴を備えたものとする場
合、リテーナは2枚の板を重ねて形成すると簡単に得る
ことができる。
【0050】転がり型摺動部材は3個の転がり部材を備
えて可動スクロールを3点支持するものとすると、安定
した支持を確実に行うことができ、転がり型摺動部材は
可動スクロールの外周近傍で可動スクロールに接するも
のとすることで、可動スクロールに生じる転覆モーメン
トに対抗して支持を行うことができる。
えて可動スクロールを3点支持するものとすると、安定
した支持を確実に行うことができ、転がり型摺動部材は
可動スクロールの外周近傍で可動スクロールに接するも
のとすることで、可動スクロールに生じる転覆モーメン
トに対抗して支持を行うことができる。
【0051】転がり型摺動部材における転がり部材を保
持するリテーナの付勢部材に抗したた方向の移動を制限
するストッパを備えたものとすることで、付勢手段にヘ
タリが生じるのを防ぐことができる。
持するリテーナの付勢部材に抗したた方向の移動を制限
するストッパを備えたものとすることで、付勢手段にヘ
タリが生じるのを防ぐことができる。
【0052】転がり型摺動部材の各転がり部材の直下に
夫々付勢手段を配設すると、付勢手段による背圧を適切
に可動スクロールに与えることができる。
夫々付勢手段を配設すると、付勢手段による背圧を適切
に可動スクロールに与えることができる。
【0053】さらに付勢部材の位置ずれを防ぐ位置決め
部を備えたものとするのも、付勢手段による負荷の安定
の点で好ましい結果を得ることができ、可動スクロール
と固定スクロールとの間に転がり型摺動部材を配設すれ
ば、固定スクロールと可動スクロールとの間の摩擦損失
及び摩耗損傷を抑制することができる。
部を備えたものとするのも、付勢手段による負荷の安定
の点で好ましい結果を得ることができ、可動スクロール
と固定スクロールとの間に転がり型摺動部材を配設すれ
ば、固定スクロールと可動スクロールとの間の摩擦損失
及び摩耗損傷を抑制することができる。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、(a)
は断面図、(b)は部分拡大断面図である。
は断面図、(b)は部分拡大断面図である。
【図2】同上の軸の他例を示すもので、(a)は水平断面
図、(b)は縦断面図である。
図、(b)は縦断面図である。
【図3】同上の付勢手段の他例を示す断面図である。
【図4】同上の摺動部材の他例の分解斜視図である。
【図5】同上のさらに他例を示す分解斜視図である。
【図6】同上の転がり部材の配置を示す平面図である。
【図7】同上の断面図である。
【図8】(a)(b)は付勢手段の配置の2例について示して
いる断面図である。
いる断面図である。
【図9】(a)(b)は同上の他の作用を示す断面図である。
【図10】別の例の分解斜視図である。
【図11】(a)(b)は同上の作用を示す断面図である。
【図12】摺動部材の他例の平面図である。
【図13】摺動部材のさらに他例の平面図である。
【図14】摺動部材の別の例の断面図である。
【図15】摺動部材のさらに別の例の断面図である。
【図16】(a)(b)は摺動部材の異なる例の断面図であ
る。
る。
【図17】(a)(b)は同上の組立について示している断面
図である。
図である。
【図18】摺動部材の他例の斜視図である。
【図19】(a)(b)は同上の他の作用を示す断面図であ
る。
る。
【図20】摺動部材のさらに他例の斜視図である。
【図21】(a)(b)は同上の断面図と平面図である。
【図22】摺動部材と摺動性部材とを組み合わせた例の
断面図である。
断面図である。
【図23】摺動部材の別の例を示すもので、(a)(b)は断
面図である。
面図である。
【図24】同上の摺動部材のリテーナの動作を示す平面
図である。
図である。
【図25】付勢手段のばね力Fkと圧縮される気体の圧
力Fgと背圧Fとの関係を示す説明図である。
力Fgと背圧Fとの関係を示す説明図である。
【図26】他の実施の形態の一例の断面図である。
1 ハウジング 2 固定スクロール 3 可動スクロール 6 摺動部材 7 付勢手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 季久 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 平井 康一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3H039 AA03 AA12 BB04 BB15 BB28 CC02 CC03 CC08 CC18 CC23 CC25 CC35
Claims (20)
- 【請求項1】 渦巻き型のラップが夫々設けられた固定
スクロール及び可動スクロールを備えて、可動スクロー
ルの所定半径の公転である旋回運動によって固定スクロ
ールと可動スクロールの重なり合った両ラップ間の密閉
空間をその内容積を変化させつつ移動させるスクロール
型ポンプにおいて、可動スクロールの公転中心を中心と
する円周上に配設した摺動部材を設けるとともに、可動
スクロールの背面に上記摺動部材を介して背圧を加える
背圧付与手段を設けていることを特徴とするスクロール
型ポンプ。 - 【請求項2】 背圧付与手段として、ばねもしくはゴム
系弾性体からなる付勢手段を用いることを特徴とする請
求項1記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項3】 摺動部材として、転がり型摺動部材を用
いることを特徴とする請求項1または2記載のスクロー
ル型ポンプ。 - 【請求項4】 転がり型摺動部材と付勢部材との間に別
体の摺動性部材を介在させていることを特徴とする請求
項3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項5】 転がり型摺動部材における転がり部材を
保持するリテーナが付勢部材に接触していることを特徴
とする請求項3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項6】 転がり型摺動部材における転がり部材を
保持するリテーナは転がり部材の所要範囲の自由な転が
りを許す非拘束型であることを特徴とする請求項3記載
の記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項7】 転がり型摺動部材における転がり部材を
保持するリテーナは可動スクロールの旋回運動に倣う転
がり部材の動きを許すものであることを特徴とする請求
項3記載の記載のスクロール型ポンプ - 【請求項8】 転がり型摺動部材における転がり部材を
保持するリテーナは複数個に分割されていることを特徴
とする請求項3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項9】 転がり型摺動部材における転がり部材を
保持するリテーナは、可動スクロールの旋回運動に伴う
動きが自在となっていることを特徴とする請求項3記載
のスクロール型ポンプ。 - 【請求項10】 転がり型摺動部材におけるボール型転
がり部材を保持するリテーナは、転がり部材の径に合致
する穴を備えたものであることを特徴とする請求項3記
載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項11】 転がり型摺動部材におけるボール型転
がり部材を保持するリテーナは、複数個の転がり部材が
嵌まり込む円弧状長孔を備えたものであることを特徴と
する請求項3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項12】 転がり型摺動部材におけるボール型転
がり部材を保持するリテーナは、転がり部材の一部をリ
テーナの上下面に夫々突出させる球状の穴を備えたもの
であることを特徴とする請求項3記載のスクロール型ポ
ンプ。 - 【請求項13】 転がり型摺動部材におけるボール型転
がり部材を保持するリテーナは、転がり部材の一部をリ
テーナの上下面に夫々突出させる断面台形状の穴を備え
たものであることを特徴とする請求項3記載のスクロー
ル型ポンプ。 - 【請求項14】 リテーナは2枚の板を重ねて形成して
いることを特徴とする請求項12記載のスクロール型ポ
ンプ。 - 【請求項15】 転がり型摺動部材は3個の転がり部材
を備えて可動スクロールを3点支持していることを特徴
とする請求項3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項16】 転がり型摺動部材は可動スクロールの
外周近傍で可動スクロールに接していることを特徴とす
る請求項3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項17】 転がり型摺動部材における転がり部材
を保持するリテーナの付勢部材にこうした方向の移動を
制限するストッパを備えていることを特徴とする請求項
3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項18】 転がり型摺動部材の各転がり部材の直
下に夫々付勢手段を配設していることを特徴とする請求
項3記載のスクロール型ポンプ。 - 【請求項19】 付勢部材の位置ずれを防ぐ位置決め部
を備えていることを特徴とする請求項2記載のスクロー
ル型ポンプ。 - 【請求項20】 可動スクロールと固定スクロールとの
間に転がり型摺動部材を配設していることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかの項に記載のスクロール型ポン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36492399A JP2001182675A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | スクロール型ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36492399A JP2001182675A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | スクロール型ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001182675A true JP2001182675A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18482995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36492399A Pending JP2001182675A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | スクロール型ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001182675A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085205A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Sanyo Electric Co Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2009216962A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Sigma Corp | レンズ鏡筒 |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36492399A patent/JP2001182675A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085205A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Sanyo Electric Co Ltd | スクロール圧縮機 |
JP4660329B2 (ja) * | 2005-09-20 | 2011-03-30 | 三洋電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP2009216962A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Sigma Corp | レンズ鏡筒 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4645435A (en) | Rotation preventing device for an orbiting member of a fluid displacement apparatus | |
EP0682181A2 (en) | Scroll compressor | |
US5111712A (en) | Rolling element radial compliancy mechanism | |
JP5297181B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP2001182675A (ja) | スクロール型ポンプ | |
JPH05126140A (ja) | 旋回部材のスラスト支持装置 | |
JPH0988849A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JPH09250464A (ja) | スクロール型コンプレッサに用いる自転防止機構 | |
JP3139655B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP3468378B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JPS58135302A (ja) | 旋回ピストン式流体装置に用いられる回転阻止機構 | |
JP3956586B2 (ja) | スクロール型ポンプ | |
JPH0642473A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JPH05118324A (ja) | 旋回部材のスラスト支持装置 | |
EP0627559B1 (en) | Inspection system for a defective rotation preventing device in an orbiting member of a fluid displacement apparatus | |
JP6329418B2 (ja) | 容積型ポンプ | |
JPH0953575A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JPH0676674U (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP5037995B2 (ja) | スクロール式流体機械 | |
JPH05180219A (ja) | 旋回部材のスラスト支持装置 | |
JP2595865Y2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP2006308004A (ja) | スラスト軸受け及び圧縮機並びにスラスト軸受けの組付け方法 | |
JP2006308003A (ja) | スラスト軸受け、及び圧縮機並びにスラスト軸受けの組付け方法 | |
JPH1193950A (ja) | スラスト玉軸受 | |
JP2006022775A (ja) | 偏心旋回駆動装置およびスクロール流体機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070410 |