JP2001182495A - 可撓性シール材とそれを用いたシールドトンネルの施工方法 - Google Patents

可撓性シール材とそれを用いたシールドトンネルの施工方法

Info

Publication number
JP2001182495A
JP2001182495A JP37438199A JP37438199A JP2001182495A JP 2001182495 A JP2001182495 A JP 2001182495A JP 37438199 A JP37438199 A JP 37438199A JP 37438199 A JP37438199 A JP 37438199A JP 2001182495 A JP2001182495 A JP 2001182495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jack thrust
jack
sealing material
thrust transmitting
flexible sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37438199A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Iwasaki
和資 岩崎
Minoru Yamamoto
稔 山本
Kinya Shibuya
欽也 澁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
S T K KK
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
S T K KK
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by S T K KK, Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical S T K KK
Priority to JP37438199A priority Critical patent/JP2001182495A/ja
Publication of JP2001182495A publication Critical patent/JP2001182495A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡易かつ小規模で、ジャッキ推力受け
材と止水材としての機能を果たし得る、従来の可撓性セ
グメント等に代わる部材としての可撓性シール材と、そ
れを用いたシールドトンネルの施工方法とを提供する。 【解決手段】 本発明の可撓性シール材は、シールドト
ンネルのセグメントリング13間に配置されて、シール
ド掘削機のジャッキ推力を受ける際には止水材およびジ
ャッキ推力受け材として作用し、シールド掘削機のジャ
ッキ推力が伝達しなくなった後には止水材および当該止
水材のバックアップ材として作用するものである。かか
る可撓性シール材15は、例えばジャッキ推力伝達部本
体16aおよび芯部16bを備えたジャッキ推力伝達部
16と、シール部17とを有するものであって、シール
ド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後で溝16
2から芯部16bが除去されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドトンネル
のセグメントリング間に従来の可撓性セグメントまたは
可撓性継手に代わる部材として配置され、止水材として
の機能とジャッキ推力受け材としての機能とを同時に発
揮するとともに、ジャッキ推力が伝達しなくなった後に
は止水材および止水材のバックアップ材として作用する
機能を発揮する可撓性シール材と、複雑な構造の可撓性
セグメントや可撓性継手を必要とせずにトンネルを構築
することのできるシールドトンネルの施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド工法によるトンネルの構
築においては、トンネルの断面の大きさに応じた鋼製の
筒(シールド掘削機)によって切羽を掘削し、掘進後、
直ちにセグメントと称する覆工材をトンネルの周方向に
複数個組み立ててセグメントリングを形成するととも
に、油圧ジャッキでセグメントリングの側面を押して、
掘削機を推進させる方法が採られている。
【0003】シールドトンネルの構築に際しては、地盤
の不同沈下等に対応させるべく、一対のセグメントリン
グ間に設置する可撓性セグメント(あるいは、可撓性継
手)と称する部材が提供されている(特公平2−228
18号公報、特許第1016247号公報、特開平10
−82279号公報参照)。この可撓性セグメントは、
前述のセグメントを分割し、その分割部分にゴム膜やゴ
ムガスケット等の、トンネルの軸方向に伸縮可能な止水
ゴム部材を取り付けたものであって、地盤の変位等に対
応可能な可撓性をセグメントに付与したものである。
【0004】図13は、かかる可撓性セグメントをセグ
メントリング間に介在させて、2つのセグメントリング
を連結した状態を示す要部拡大図である。この図13に
示すように、一対のセグメントリング90の互いに対向
する内側板91間に、止水および土砂の流入防止を図る
ための一次止水ゴム92が張設されている。さらに従来
の可撓性セグメントにおいては、止水ゴム92の内方
に、トンネルの軸方向xに伸縮可能な二次止水ゴム93
が張設されているとともに、そのさらに内方に、鋼製の
枠体からなるジャッキ推力受け材94がトンネルの周方
向yに沿って所定間隔毎に設けられている。
【0005】このジャッキ推力受け材94は、セグメン
トリング90の外側板95に油圧ジャッキを押し当てて
シールド掘削機を推進させる際に、ジャッキ推力Pを受
け止めるべく互いに対向する内側板91間に張り詰めら
れるものである。なお、ジャッキ推力受け材94は、地
盤の変位等に対応可能な可撓性をセグメントに付与すべ
く、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった
後で除去したり、あるいは内側板91から離して自由状
態に保持させることが必要である。
【0006】図13中に符号96で示した部材は、一対
の環状側板91,95間において周方向に沿って所定間
隔毎に設けられたスペーサである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の可撓性セグメントには、止水材の取り付け作業が別
途必要となるために施工効率が低下する、ジャッキ推力
受け材94の取り付け位置によってジャッキ推力に偏心
等が生じる、可撓性セグメント自体が鋼材を主体とする
特殊な構造のものであることから、高価であることに加
え、重量が大きく、取り付け作業にも時間と労力を必要
とする、といった問題があった。
【0008】また、従来の可撓性セグメントを組み立て
る際には、一旦、可撓性セグメントを組み込むスペース
に軸剛性の大きい材料からなるセグメントを組み立て
て、かかるセグメントの側面を押して、ジャッキ推力が
伝達しなくなるまで掘進した後、前記剛性の大きな材料
からなるセグメントを除去し、その場所に可撓性セグメ
ントを嵌め込む手法を用いている。しかしながら、この
手法では可撓性セグメントの取り付けを確実にできるも
のの、可撓性セグメントの代替品としての剛性の大きい
材料が必要となり、取り付けに二重の手間がかかること
から、作業の複雑化と経済性の問題が派生する。
【0009】さらに、前記代替品等の取り外しおよび取
り付け作業に際して十分な作業スペースが必要となるた
めに可撓性セグメントが相対的に大きくなること、さら
にはそれに伴って地山から伝達する荷重も大きくなるこ
と、可撓性セグメントの大型化は、可撓性継手に大きな
伸縮やズレ変形が要求される場合には合理的であるもの
の、対応すべき伸縮量やズレ変形が小さいほど合理性が
損なわれること、といった問題もあり、作業の複雑化と
経済性の低下といった問題を派生していた。これらの問
題は、ジャッキ推力受け材の機能と可撓性継手の機能と
を別の部材に分割して受け持たせたことによって生じた
ものである。
【0010】そこで本発明の目的は、構造が簡易かつ小
規模で、ジャッキ推力受け材としての機能と可撓性継手
としての機能とをトンネル施工の流れの中に適合させつ
つ同時に発揮することのできる、従来の可撓性セグメン
トまたは可撓性継手に代わる部材としての可撓性シール
材を提供することである。また、本発明の他の目的は、
シールドトンネルの施工に際して特別な構造の可撓性セ
グメントまたは可撓性継手や、ジャッキ推力受け材の着
脱といった煩雑な作業が不要であり、直接セグメントリ
ングの側面に取り付けてセグメントリングの延設および
シールド掘削機の推進を行うことができ、かつセグメン
トリングの設置直後から止水機能を発揮させることので
きるシールドトンネルの施工方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】〔可撓
性シール材〕上記課題を解決するための本発明の可撓性
シール材は、従来の可撓性セグメントまたは可撓性継手
に代えて、シールドトンネルの一対のセグメントリング
間に配置されるものであって、シールド掘削機のジャッ
キ推力を受ける際には止水材およびジャッキ推力受け材
として作用し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達し
なくなった後には止水材およびそのバックアップ材とし
て作用することを特徴とする。
【0012】上記本発明の可撓性シール材は、止水材お
よびそのバックアップ材としての機能と、ジャッキ推力
受け材としての機能とを併有するものであって、かかる
可撓性シール材を用いることにより、例えば従来の可撓
性セグメントまたは可撓性継手における鋼製の特別なジ
ャッキ推力受け材を利用するのではなく、可撓性シール
材が取り付けられたセグメントの構造自体を利用するこ
とによってシールド掘削機のジャッキ推力を得ることが
できる。
【0013】上記本発明に係る可撓性シール材の第1の
好適態様は、少なくとも(A) 主として止水材として作用
するシール部と、(B) 当該シール部よりセグメントリン
グの内周面側に配置されて、主としてジャッキ推力受け
材および前記シール部のバックアップ材として作用する
ジャッキ推力伝達部と、を備えたものであって、前記ジ
ャッキ推力伝達部の一部が、シールド掘削機のジャッキ
推力が伝達しなくなった後に除去可能な状態でセグメン
トリング間に保持されていることを特徴とする。
【0014】また、上記本発明に係る可撓性シール材の
第2の好適態様は、少なくとも(I)主として止水材、止
水材の接続部または止水材との接触部として作用する頂
部、当該頂部の両端からセグメントリングの内周面側に
伸びて、主としてジャッキ推力受け材および前記頂部の
バックアップ材として作用する一対の脚部、ならびに前
記頂部と前記一対の脚部によって区画された溝を有する
ジャッキ推力伝達部本体と、(II)前記溝内に保持され
て、主としてジャッキ推力受け材として作用する芯部、
ジャッキ推力伝達用ブロックまたはジャッキ推力伝達用
フレームと、を含むジャッキ推力伝達部を備えたもので
あって、前記芯部、ジャッキ推力伝達用ブロックまたは
ジャッキ推力伝達用フレームが、シールド掘削機のジャ
ッキ推力が伝達しなくなった後に除去可能な状態で前記
溝内に保持されていることを特徴とする。
【0015】上記本発明に係る可撓性シール材の、上記
第1および第2の好適態様において、ジャッキ推力伝達
部は、ジャッキの推力を受ける際にセグメントリング間
に挟持されて、シールド掘削機のジャッキ推力受け材と
して機能する。ジャッキの推力が可撓性シール材に伝達
しなくなった後には、ジャッキ推力伝達部の一部が除去
されて(特に、第2の好適態様の場合は、芯部、ジャッ
キ推力伝達用ブロックまたはジャッキ推力伝達用フレー
ムが除去されて)、第1の好適態様においては残りのジ
ャッキ推力伝達部が、第2の好適態様においては前記溝
を区画するジャッキ推力伝達部本体が、それぞれセグメ
ントリング間に残存する。これにより、ジャッキの推力
が可撓性シール材に伝達しなくなった後において、セグ
メントリング間に空間が形成され、可撓性シール材の変
形能が確保される。
【0016】従って、上記第1および第2の好適態様に
よれば、ジャッキ推力伝達部の一部を除去するという操
作を経るだけで、可撓性継手としての機能を発揮させる
ことができる。また、上記好適態様を含む本発明の可撓
性シール材は、可撓性シール材自体の構造が簡易であっ
て、安価に製造することができ、取扱性も良好である。
従って、本発明の可撓性シール材を用いることにより、
従来の重厚、複雑な可撓性セグメントまたは可撓性継手
を用いる場合に比べてシールドトンネル施工時の作業が
簡易なものとなり、経済性に優れたシールドトンネルの
施工を実現することができる。
【0017】さらに、本発明の可撓性シール材を用いる
ことにより、セグメントリング間に設けられる可撓性セ
グメントの代替品およびその取り付け・取り外し作業が
不要となることから、当該代替品やその取り付け・取り
外しに必要なスペースを省略することができる。また、
上記第1の好適態様における、ジャッキ推力伝達部の一
部を除去することによって形成される溝や、上記第2の
好適態様における、ジャッキ推力伝達部本体の溝は、そ
の幅が、基本的には可撓性シール材に要求される変形能
によって定められるものの、溝を形成する部材自体が前
述のジャッキ推力伝達部の一部、あるいは、芯部、ジャ
ッキ推力伝達用ブロック、ジャッキ推力伝達用フレーム
といった簡素な部材であって、溝を形成する作業に際し
て作業スペースを確保する必要がないことから、前記溝
自体の幅を相対的に狭く設定することができる。それゆ
え、本発明によれば可撓性シール材を小さくすることが
でき、さらにその結果、可撓性セグメントにかかる土圧
・水圧等の地山荷重を軽減することが可能となる。
【0018】上記実施態様において、ジャッキ推力が伝
達しなくなった後にジャッキ推力伝達部より除去される
部材は、第1の好適態様においてはジャッキ推力伝達部
の一部であり、第2の好適態様においてはジャッキ推力
伝達部本体における略コ字状、略U字状または略V字状
の溝内に保持された、帯状もしくは楔状の、芯部または
ジャッキ推力伝達用ブロック、あるいは、板状または棒
状のジャッキ推力伝達用フレームである。これらはいず
れも、ジャッキ推力を受ける際には主としてジャッキ推
力受け材としての機能を担う部材である。
【0019】上記部材のうち、第1の好適態様における
ジャッキ推力伝達部の一部、または、第2の好適態様に
おける芯部およびジャッキ推力伝達用ブロックは、可撓
性シール材にジャッキ推力が伝達しなくなった後で、引
抜くといった機械的方法により除去される。第1の好適
態様におけるジャッキ推力伝達部の一部、または、第2
の好適態様における芯部およびジャッキ推力伝達用ブロ
ックがそれぞれ熱可塑性材料からなる場合には、それら
自体を加熱し、軟化または溶融させて除去するといった
化学的または物理化学的な除去方法を採用することもで
きる。この場合、ジャッキ推力伝達部の一部、芯部およ
びジャッキ推力伝達用ブロックを除去する作業がより簡
易なものとなるため、好ましい方法として採用できる。
上記熱可塑性材料としては、例えば従来公知の種々の熱
可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0020】また、第1の好適態様におけるジャッキ推
力伝達部の一部、または、第2の好適態様におけるジャ
ッキ推力伝達用ブロックが、内部に流体が充填された、
中空でかつ可撓性を有する部材である場合には、シール
ド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後におい
て、第1の好適態様の場合にはジャッキ推力伝達部か
ら、第2の好適態様の場合にはジャッキ推力伝達用ブロ
ックから、それぞれ前記流体を取り除き、当該ジャッキ
推力伝達部またはジャッキ推力伝達用ブロックの容積を
圧縮するといった方法を採用することもできる。この場
合、ジャッキ推力伝達用ブロックを前記溝から除去する
作業がより簡易なものとなるため、好ましい方法として
採用できる。上記中空でかつ可撓性を有する部材を構成
する材料としては、例えば従来公知の種々の樹脂、ゴム
等が挙げられる。また、当該部材の内部に充填される材
料としては、例えば水等が挙げられる。
【0021】一方、前記ジャッキ推力伝達用フレーム
は、可撓性シール材にジャッキ推力が伝達しなくなった
後で、ジャッキ推力伝達部本体の溝内における取付部材
を取り外すといった機械的方法により除去される。上記
第2の好適態様において、ジャッキ推力伝達部本体の脚
部の内表面には、ジャッキ推力が伝達しなくなった後に
当該ジャッキ推力伝達部本体の頂部のバックアップ材と
して作用する押え板が設けられているのが好ましい。
【0022】上記押え板は、ジャッキ推力伝達部本体の
脚部を補強するとともに、ジャッキ推力が伝達しなくな
った後にジャッキ推力伝達部本体の頂部をバックアップ
する、前記脚部と同様の作用を示す。また、ジャッキ推
力伝達部本体の溝内に保持させる部材がジャッキ推力伝
達用フレームである場合においては、押え板をジャッキ
推力伝達用フレームの取り付け部材として兼用すること
もできる。また、上記第2の好適態様に係る可撓性シー
ル材は、ジャッキ推力伝達部とともに、当該ジャッキ推
力伝達部よりもシールドトンネルの外周部側に配置され
るシール部を備えたものであるのが好ましい。
【0023】かかるシール部を備えることにより、可撓
性シール材の止水機能をより一層向上させることができ
る。上記第1の好適態様と、上記第2の好適態様のうち
さらにシール部を備えた態様とにおいては、ジャッキ推
力が伝達しなくなった後にジャッキ推力伝達部全体を取
り除き、これに代えてバックアップ材を挿入するもので
あってもよい。かかる態様は、特に、可撓性シール材を
補修する際などにおいて好適である。
【0024】〔シールドトンネルの施工方法〕上記課題
を解決するための、本発明に係るシールドトンネルの施
工方法は、シールド掘削機のテール内で、既設置のセグ
メントリングの側面に上記本発明の可撓性シール材を装
着し、当該可撓性シール材を介して新たなセグメントリ
ングを延設した後、新たに設けられたセグメントリング
の側面にシールドジャッキを固定して切羽を掘削するこ
とを特徴とする。
【0025】上記本発明に係るシールドトンネルの施工
方法によれば、従来の可撓性セグメントや可撓性継手の
ような特別のセグメントを製作する必要がなく、通常の
セグメントを組み立ててなる一対のセグメントリング間
に本発明の可撓性シール材を配置するだけでシールドト
ンネルを施工することができる。また、可撓性セグメン
トを組み込むスペースに軸剛性の大きい材料からなるセ
グメントを組み立てて切羽を掘削した後、前記軸剛性の
大きな材料からなるセグメントを除去して可撓性セグメ
ントを嵌め入れるといった、効率の悪い作業を伴うこと
がなく、単にセグメントリングの組み立てと可撓性シー
ル材の取り付けの作業を繰り返すことで、シールドトン
ネルの延設を実現できる。
【0026】従って、本発明に係るシールドトンネルの
施工方法は、トンネル施工の流れに適合した、経済的で
かつ施工効率の高い方法である。また、施工方法自体が
簡易な方法であって、低コストでもってシールドトンネ
ルを施工することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面を参
照しつつ詳細に説明する。本発明に係る可撓性シール材
は、前述のように、シールドトンネルの一対のセグメン
トリング間に配置される部材であって、シールド掘削機
のジャッキ推力を受ける際には止水材およびジャッキ推
力受け材として作用する機能を有し、かつシールド掘削
機のジャッキ推力が伝達しなくなった後には止水材およ
び当該止水材のバックアップ材として作用する機能を有
することを特徴とする。
【0028】本発明の可撓性シール材は、通常、シール
ドトンネルの円周方向において複数箇所に分割された部
材であって、シールドトンネルの施工時において、セグ
メントリングの側面に取り付ける際に円環状の部材とし
て組み立てられる。可撓性シール材は、セグメントリン
グを構成するセグメントに対応させて分割されたもので
あってもよく、セグメントとは無関係に分割されたもの
であってもよい。可撓性シール材を、セグメントリング
を構成するセグメントに対応させて分割した場合には、
可撓性シール材自体をあらかじめセグメントリングの側
面に取り付けておいた上で、セグメントリングの組み立
てを行うことができる。従って、この場合には、シール
ド掘削機のテール部内での作業時間を短縮化することが
でき、ひいてはシールドトンネル全体の施工作業を短縮
化することができる。
【0029】可撓性シール材の組み立てに際して、分割
された部材の継ぎ目には、当該継ぎ目部分から水や土砂
などが漏れ出さないように、例えば水膨張ゴム等からな
る止水板を挟持させるのが好ましい。図1(a) は本発明
に係る可撓性シール材の一例を示す斜視図である。図1
(a) に示す可撓性シール材10は、シールド掘削機のジ
ャッキ推力を受ける際にジャッキ推力受け材として作用
し、かつシールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくな
った後に止水材のバックアップ材として作用するジャッ
キ推力伝達部11と、シールド掘削機のジャッキ推力を
受ける際およびジャッキ推力が伝達しなくなった後にお
いて止水材として作用するシール部12とを有してい
る。ジャッキ推力伝達部11は、シール部にかかる水圧
と土圧とを支えており、かかる点において、止水材のバ
ックアップ材としての機能を発揮している。
【0030】この可撓性シール材10は、図1(b) に示
すように、一対のセグメント13の側面130間に挟持
されるものであって、通常、ジャッキ推力伝達部11に
設けられたボルト孔110を用いてセグメント13の側
面130に固定される。本発明の可撓性シール材の取付
方法は特に限定されるものではないが、可撓性シール材
が当該シール材を介して設置された新たなセグメントリ
ングからシールド掘削機のジャッキ推力を受け、このジ
ャッキ推力を既に設置されているセグメントリング群に
伝達する役割を担うものであるため、可撓性シール材へ
の異常な部分的圧力を生じさせないためにも、取付金具
類の当たりがないことが求められる。前記ボルト孔11
0には、一般セグメント13同士を繋ぎ合わせるため
の、トンネルの軸方向xに取り付けられたリング間ボル
トを用いるのが最も好適である。ワンタッチ式の取付金
具にも対応することもより好ましい態様である。
【0031】図1に示す可撓性シール材10において
は、シール部12の、トンネルの軸方向xにおける厚み
が、ジャッキ推力伝達部11の前記軸方向xにおける厚
みよりも大きくなるように設定されている。シール部1
2の厚み(以下、トンネル軸方向xにおける厚みをい
う)を上記のように設定することによって、図1(b) の
ようにセグメントリング13間に挟持させた場合に、シ
ール部12による止水機能をより一層確実に発揮させる
ことができる。また、これにより、一対のセグメントリ
ング13間の間隔(隙間)を大きくする方向の変位に対
して十分な止水機能を発揮することができる。
【0032】なお、セグメントリング13間の間隔(隙
間)が大きくなったときには、ジャッキ推力伝達部11
がシール材12のバックアップ材として作用し、シール
材12にかかる荷重をボルト孔110に挿通されたボル
ト類を介してセグメント13に伝達し、分散する。図1
に示す可撓性シール材10においては、ジャッキ推力伝
達部11に切欠溝111を設けるとともに、この切欠溝
111にシール部12の脚部120を嵌め合わせてい
る。このようにしてシール部12をジャッキ推力伝達部
11に保持させることでシール部12の自由度が増すこ
とから、可撓性シール材を実際にセグメントリング13
間に配置する際において、その作業性を向上させること
ができる。
【0033】図1に示す可撓性シール材10では、ジャ
ッキ推力伝達部11とシール部12とが互いに分離した
別部材であるが、両者は、例えば後述する可撓性シール
材15(図5参照)のように、ジャッキ推力伝達部16
とシール部17とが一体化されたものであってもよい。
また、シール部12を設けないことによって、ジャッキ
推力伝達部11のみからなるより構造の簡易な可撓性シ
ール材を提供することもできる。この場合、ジャッキ推
力伝達部本体の頂部は、シールド掘削機のジャッキ推力
を受ける際にジャッキ推力受け材としてだけでなく、止
水材としても作用する。なお、この場合、ジャッキ推力
伝達部本体の頂部の厚み(トンネル軸方向xにおける厚
み)をジャッキ推力伝達部本体の脚部の厚みよりも大き
くして、セグメントリング13間に挟持されたときの圧
縮の度合いに変化をつけたり、あるいは前記頂部を脚部
とは別の材質で作成して、前記頂部に水膨張性を付与す
るなどの処置を採るのが、止水性を十分なものとする上
で好ましい。
【0034】図1に示す可撓性シール材10におけるジ
ャッキ推力伝達部11は、シールド掘削機のジャッキ推
力が伝達しなくなった後でのセグメントリング13の変
位に対応させるべく、可撓性に優れた材質、あるいは弾
性率の低い材質からなることが求められる。図1に示す
可撓性シール材10は、シールド掘削機のジャッキ推力
が伝達しなくなった後でジャッキ推力伝達部11全体を
除去して、シール部12のみで止水機能を発揮させると
ともに、ジャッキ推力伝達部11に代えて、止水機能の
バックアップ材を挿入するという使用形態を採ってもよ
い。かかる使用形態は、特に可撓性シール材を補修する
際などにおいて好適である。
【0035】前記バックアップ材には弾性部材を用いる
のが好ましく、接着剤や粘着材、あるいはビス等の固着
手段を用いる方法でセグメントリング間に固定するのが
好ましい。また、弾性部材に代えて、シーリング材、コ
ーキング材と称される樹脂を注入して、これをバックア
ップ材としてもよい。図2は、図1の可撓性シール材の
設計変更例を示す斜視図である。この図2に示す可撓性
シール材10aにおいては、ジャッキ推力伝達部11a
とシール部12aとが互いに分離した別部材であって、
ジャッキ推力伝達部11aは、ボルト孔110aに挿通
させた荷重支持材(図示せず)によってセグメントリン
グに支持されている。
【0036】また、図2に示す実施形態においては、ジ
ャッキ推力伝達部本体11aを既設されたセグメントリ
ング(図示せず)の側面で支持させて、当該ジャッキ推
力伝達部本体11aの円環体を形成し、次いで、当該円
環体の外周部(すなわち、図1においてシール部12a
が設けられている位置)に、新たなセグメントリングを
延設する側からシール部12aを挿入することによっ
て、可撓性シール材10aを組み立てることができる。
【0037】シール部10aは可撓性を有するゴム等か
らなる部材であって、継ぎ目のない円環体状の部材とす
ることもできる。この場合、シール部10aを折り畳む
ようにしてシールドトンネルの施工現場に搬入すればよ
い。図2に示す実施形態において、セグメントリングに
当接するシール部12aの側面には、突条12bが設け
られている。かかる突条を設けることにより、セグメン
トリング間にてシール部12aを挟持して、当該シール
部12aを変形させた場合においても、十分な止水性を
得ることができる。
【0038】(可撓性シール材の好適態様) ・第1の好適態様 本発明に係る可撓性シール材の、第1の好適態様は、前
述のように、少なくとも(A) シール部と、(B) ジャッキ
推力伝達部と、を備えたものである。図3(a),(b) は、
上記第1の好適態様の一実施形態を示す断面図である。
図3に示す可撓性シール材100は、止水材として作用
するシール部121と、シールド掘削機のジャッキ推力
を受ける際(図3(a) )にはジャッキ推力受け材として
作用するジャッキ推力伝達部112,113とを有する
ものである。
【0039】ジャッキ推力伝達部のうちの一部113
は、ジャッキ推力が伝達しなくなった後にセグメントリ
ング13間から除去される。こうしてセグメントリング
13間には、図3(b) に示すように、空間部114を形
成し、かかる空間部114によって十分な変形能が確保
される。一方、ジャッキ推力伝達部の残りの部分112
は、ジャッキ推力が伝達しなくなった後においてもセグ
メントリング13間に残存して、シール部121のバッ
クアップ材として作用する。
【0040】ジャッキ推力伝達部112,113は、ボ
ルト孔110を使用することによってセグメントリング
13間に固定されるものであって、すなわち図3(a) に
示すように、セグメントリング13間に可撓性シール材
100を挟持させた後、継手板131を介して荷重支持
材180をボルト孔110に挿通し、ナット18’を巻
き締めることによって可撓性セグメント100が固定さ
れる。推力伝達部の一部113を取り除いた後において
は、ナット18’をも取り除いて荷重支持材180を自
由状態に保持させるのが好ましい。これにより、シール
部121への土圧、水圧などの荷重がジャッキ推力伝達
部112を介して荷重支持材180にかかったときに、
その荷重を、継手板131を介してセグメントリング1
3に伝達、分散させ易くなる。また、ナット18’がな
いため、トンネルの軸方向におけるセグメントの変位に
対して抵抗がかからず、可撓性継手としての働きがより
一層向上することとなる。
【0041】上記荷重支持材180には、例えば断面円
形で、剛性を有する棒が用いられる。かかる荷重支持材
180には、セグメントリング13間で迫り合わないこ
と、さらには、逆に、セグメントリング13間に目開き
が生じた場合にもボルト孔110から脱落しないことが
求められる。なお、図4は図3(b) の全体図である。上
記第1の好適態様において、ジャッキ推力が伝達しなく
なった後にセグメントリング13間から除去されるジャ
ッキ推力伝達部(の一部)113は、ジャッキ推力伝達
時には圧縮しにくい性質を示し、ジャッキ推力が伝達し
なくなった後には、容易にセグメントリング13間から
除去できる性質を持つ材料を用いるのが好ましい。熱可
塑性樹脂材料は、かかる要求を満たす好適な材料であ
る。
【0042】また、前記ジャッキ推力伝達部(の一部)
113は、内部に流体が充填された、中空でかつ可撓性
を有する部材であるのも好ましい態様である。すなわ
ち、例えばプラスチックからなる中空の容器であって、
その内部に水等の流体を充填したものであってもよい。 ・第2の好適態様 本発明に係る可撓性シール材の、第2の好適態様は、前
述のように、少なくとも(I) 頂部と一対の脚部とを含
み、かつ当該頂部および一対の脚部によって区画された
溝を有するジャッキ推力伝達部本体と、(II)前記溝内に
保持された芯部、ジャッキ推力伝達用ブロックまたはジ
ャッキ推力伝達用フレームと、を含むジャッキ推力伝達
部を備えたものである。
【0043】そこで、上記第2の好適態様について、ジ
ャッキ推力伝達部本体の溝内に保持された部材が(i) 芯
部である場合(図5および図6)、(ii)ジャッキ推力伝
達用ブロックである場合(図7〜図9)、および(iii)
ジャッキ推力伝達用フレームである場合(図10)の3
つ場合に分けて説明する。 (i) ジャッキ推力伝達部本体の溝内に芯部を保持する場
合 図5は、ジャッキ推力伝達部本体の溝内に保持された部
材が芯部である場合の一実施形態を示す断面図である。
【0044】図5に示す可撓性シール材15は、シール
ド掘削機のジャッキ推力を受ける際にジャッキ推力受け
材として作用し、かつシールド掘削機のジャッキ推力が
伝達しなくなった後に止水材のバックアップ材として作
用するジャッキ推力伝達部16と、シールド掘削機のジ
ャッキ推力を受ける際およびジャッキ推力が伝達しなく
なった後において止水材として作用するシール部17と
を有するものであって、ジャッキ推力伝達部16は、さ
らに断面略U字状の溝162を区画するジャッキ推力伝
達部本体16aと、溝162と嵌合する帯状の芯部16
bとからなっている。また、ジャッキ推力伝達部本体1
6aは、さらに、主として止水材または止水材の接続部
として作用する頂部160と、主としてジャッキ推力受
け材および前記頂部160のバックアップ材として作用
する一対の脚部161とからなっている。
【0045】ジャッキ推力伝達部本体16aは、芯部1
6bを除去した後にはシール部17のバックアップ材と
なり、芯部16bを除去することによって生じる溝16
2は、可撓性シール材15の変形を許容する空間とな
る。図5に示す可撓性シール材15は、一対のセグメン
ト13の側面130間に挟持されるものであって、通
常、ジャッキ推力伝達部16のボルト孔に挿通されたボ
ルト18等の荷重支持材によって支持される。ボルト1
8は、ジャッキ推力伝達部本体16aにかかる水圧、土
圧等の荷重をセグメントリング13に伝達し、分散す
る。
【0046】ジャッキ推力伝達部本体16aは、前記ボ
ルト18によって支持されるほかは、特にセグメントリ
ング13に固定される必要はないが、例えばシール部1
7を設けずに、ジャッキ推力伝達部本体16aの頂部1
60にて止水機能を発揮させる場合には、ジャッキ推力
伝達部本体16aがセグメントリング13の側面130
に、好ましくは止水ゴム等を介して、固定されているこ
とが好ましい。また、この可撓性シール材15において
は、図1に示す可撓性シール材10と同様の理由から、
すなわち、シール部17による止水機能をより一層確実
に発揮させるために、シール部17のトンネルの軸方向
xにおける厚みがジャッキ推力伝達部16よりも大きく
なるように設定するのが好ましい。
【0047】図5に示す可撓性シール材15がシールド
掘削機のジャッキ推力を受ける際には、同図(a) に示す
ように、ジャッキ推力伝達部本体16aによって区画さ
れる溝162内に芯部16bが保持されている。それゆ
え、シールド掘削機のジャッキ推力をセグメントリング
全体に直接かつ偏心しないように分散して作用させるこ
とができる。一方、可撓性シール材15では、シールド
掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後に溝162
から芯部16bを取り除くことによって、前記溝162
による空間部が形成される。芯部16bを取り除かない
場合には、セグメントリングをトンネルの軸方向xに圧
縮させる力が働いた場合に可撓性シール材自体が抵抗力
体として作用するため、セグメントリング13間の間隔
を狭くする方向の変位に対して十分に対応できず、セグ
メントリングの自由な動きを抑制してしまうこととな
る。芯部16bを取り除くことによって、可撓性シール
材15がトンネルの軸方向xに対して伸び縮みすること
ができ、かつ前記軸方向xと直交する方向の変位に対し
ても対応できるようになる。
【0048】可撓性シール材15のシール部17には、
シールド掘削機のジャッキ推力によって圧縮応力と縮み
変形が生じ、ジャッキ推力が伝達しなくなった後もこれ
らの応力と変形が残留することから、シール部17はパ
ッキング作用によって止水機能を保持することができ
る。従って、ジャッキ推力伝達部16から芯部16aを
取除いて溝162からなる空間を設ければ、シール部1
7が圧縮された状態であっても、さらに伸び縮みやずれ
変形を示すことができ、それゆえ、十分な止水機能と変
形機能とを併有する可撓性シール材15を構成すること
ができる。
【0049】上記の実施形態において、ジャッキ推力伝
達部本体16aには、荷重支持部材として作用させるべ
く、剛性を有する材料を用いる必要がある。一方、芯部
16bには、ジャッキ推力伝達時には圧縮しにくい性質
を示し、ジャッキ推力が伝達しなくなった後には、容易
に溝162から除去できる性質を持つ材料を用いるのが
好ましい。熱可塑性樹脂材料は、かかる要求を満たす好
適な材料である。
【0050】芯部16bの形状としては、図5に示すよ
うな帯状(断面略矩形状)のものに限定されるものでは
なく、例えばシールドトンネルの内周面側に開いた(幅
が広くなった)楔状であってもよい。また、図5に示す
可撓性シール材15においても、シール部17を設けず
に、ジャッキ推力伝達部16のみからなるより簡易な構
造とすることもできる。この場合、ジャッキ推力伝達部
本体16aの頂部160は、シールド掘削機のジャッキ
推力を受ける際にジャッキ推力受け材としてだけでな
く、止水材としても作用する。また、ジャッキ推力伝達
部本体16aの脚部161がジャッキ推力受け材および
止水材のバックアップ材として作用する。
【0051】図6(a) は図5に示す可撓性シール材の設
計変更例を示す斜視図である。図6(a) に示す可撓性シ
ール材19においては、シール部170が中空の円筒状
となっており、シール部170の圧縮変形が大きくなる
ことから、セグメントリング間に挟持されて大きな変形
を受けたとしても、止水効果を十分に保持することがで
きる。この可撓性シール材19は、図6(b) に示すよう
に、複数に分割された部材からなり、これらを繋ぎ合わ
せてリング状とし、このリング状の可撓性シール材19
を一対のセグメントリング間に挟持させることによって
用いられる。かかる点については、図1および図5に示
す可撓性シール材10,15においても同様である。
【0052】図6(a) に示すように、ジャッキ推力伝達
部16がジャッキ推力伝達部本体16aと芯部16bと
に分割されており、かつジャッキ推力伝達部16がボル
ト孔18aに挿通されたボルト等の荷重支持材(図示せ
ず)によって支持される場合には、芯部16bの除去作
業をスムーズに行えるように、芯部16bにボルト孔1
8aの形状に応じた切欠部163を設けておくのが好ま
しい。ジャッキ推力伝達部本体の溝に保持される芯部
は、例えばプラスチック等からなるもの、加熱によって
溝から除去する場合には熱可塑性樹脂、熱可塑性エラス
トマー等からなるものである。この芯部は、シールドト
ンネルの掘進時において、ジャッキ推力を伝達するため
にジャッキ推力伝達部本体の溝内に設けられ、当該溝に
より構成される空間部が変形するのを防止するスペーサ
ーとしての機能を有する。
【0053】(ii) ジャッキ推力伝達部本体の溝内にジ
ャッキ推力伝達用ブロックを保持する場合 図7〜図9は、ジャッキ推力伝達部本体の溝内にジャッ
キ推力伝達用ブロックを保持させる場合の一実施形態を
示す斜視図である。このうち、図7および図9(a) はジ
ャッキ推力伝達用ブロック33をジャッキ推力伝達部本
体31の溝310から取り外した状態を示しており、図
8および図9(b) はジャッキ推力伝達用ブロック33を
溝310内に保持させた状態を示している。
【0054】なお、図7〜図9に示す実施形態におい
て、ジャッキ推力伝達用ブロック33は、溝310内に
て向かい合うようにして固定された一対の押え板32間
に保持されている。また、押え板32はボルト孔18a
に挿通させた荷重支持材(図示せず)によってセグメン
トリング13,13’に支持されている。図7および図
8に示す可撓性シール材30は次のようにして組み立て
られる。すなわち、まず、図9(a) に示すように、既設
のセグメントリング13の側面に、溝310を有するジ
ャッキ推力伝達部本体31を取り付ける。この際、ジャ
ッキ推力伝達部本体31の溝310内に、一対の押え板
32を設けておく。次いで、ジャッキ推力伝達部本体3
1を挟み込むようにセグメント13’を取り付けて、新
たなセグメントリングを組み立てた後、セグメントリン
グ13,13’間に装着されたジャッキ推力伝達部本体
31の溝310内にジャッキ推力伝達用ブロック33を
挿入し、保持させる。
【0055】こうして可撓性シール材30と新たなセグ
メントリング13’とを組み立てた後、シールド掘削機
を掘進させ、シールド掘削機のジャッキ推力が可撓性シ
ール材30に伝達しなくなった後で前記ジャッキ推力伝
達用ブロック33を除去すればよい。ジャッキ推力伝達
用ブロック33を除去する際の作業性を良好なものとす
るために、例えばジャッキ推力伝達用ブロック33の側
面に、当該ブロック33を引抜き易くするための抜取り
用孔33aを設けておくのが好ましい。
【0056】ジャッキ推力伝達部本体の溝に保持される
ジャッキ推力伝達用ブロックは、シールドトンネルの掘
進時において、ジャッキ推力を伝達するためにジャッキ
推力伝達部本体の溝内に設けられ、当該溝により構成さ
れる空間部が変形するのを防止するスペーサーである。
かかるジャッキ推力伝達用ブロックには、ジャッキ推力
伝達時には圧縮しにくい性質を示し、ジャッキ推力が伝
達しなくなった後には、ジャッキ推力伝達部本体の溝か
ら容易に除去できる性質を持つ材料を用いるのが好まし
い。熱可塑性樹脂材料は、かかる要求を満たす好適な材
料である。
【0057】また、ジャッキ推力伝達用ブロックは、内
部に流体が充填された、中空でかつ可撓性を有する部材
であるのも好ましい態様である。すなわち、例えばプラ
スチック等からなる、中空で、かつ溝162の形状に対
応した容器であって、その内部に水等の流体を充填した
ものであってもよい。 (iii) ジャッキ推力伝達部本体の溝内にジャッキ推力伝
達用フレームを保持する場合 図10(a) は、ジャッキ推力伝達部本体31の溝350
内にジャッキ推力伝達用フレーム36を保持させる場合
の一実施形態を示す斜視図であって、同図(b)は、ジャ
ッキ推力伝達用フレーム(ジャッキ推力伝達板)36の
取り付け部分を示す要部拡大図である。
【0058】ジャッキ推力伝達用フレームとしては、図
10に示すような、板状の部材(ジャッキ推力伝達板3
6)であるほか、棒状の部材であってもよい。ジャッキ
推力伝達用フレーム36の取付方法は特に限定されるも
のではないが、例えば一対の押え板32にあらかじめジ
ャッキ推力伝達用フレーム36装着用のフランジ37を
設けておき、このフランジ37にビス38等を用いて固
定すればよい。ジャッキ推力伝達用フレーム36の固定
にボルト等を用いることは可能であるが、シールド掘削
機のジャッキ推力が伝達しなくなった後でジャッキ推力
伝達用フレームを除去することを考慮すると、十分に固
定させることができる範囲で、図10に示すビス38の
ような簡易な固定方法を採用するのが好ましい。
【0059】上記ジャッキ推力伝達用フレームに用いら
れる材質は、剛性を有するものであるほかは特に限定さ
れるものではない。従って、例えば鋼製、高強度プラス
チック製等の種々のものを用いることができる。かかる
ジャッキ推力伝達用フレームは、上記(i) の場合におけ
る芯部および上記(ii)の場合におけるジャッキ推力伝達
用ブロックと同様の機能を有する。すなわち、ジャッキ
推力伝達用フレームは、シールドトンネルの掘進時にお
いて、ジャッキ推力を伝達するためにジャッキ推力伝達
部本体の溝内に設けられ、当該溝により構成される空間
部が変形するのを防止するスペーサーである。
【0060】上記(i) 〜(iii) の実施形態において、可
撓性シール材のジャッキ推力伝達部全体を除去せずに、
芯部、ジャッキ推力伝達用ブロックまたはジャッキ推力
伝達用フレームのみを除去してジャッキ推力伝達部本体
を残存させるのは、当該ジャッキ推力伝達部本体がシー
ル部のバックアップ材として作用するためであって、ジ
ャッキ推力伝達部本体の存在により、シール部を保持し
て、土水圧による止水性の低下を効果的に防止させるよ
うにするからである。
【0061】なお、例えば可撓性シール材15の補修に
おいては、ジャッキ推力伝達部16全体を取り除いても
よいが、この場合には、あらためてバックアップ材の敷
設が必要となる。(可撓性シール材の各部について) ・ジャッキ推力伝達部 上記本発明に係る可撓性シール材において、ジャッキ推
力伝達部の材質や形状は、シールド掘削機の駆動に要す
る推進力等に応じて、ジャッキ推力受け材としての機能
を十分に満足し得るように決定されるものである。従っ
て、本発明においては特に限定されるものではないが、
通常、ジャッキ推力伝達部の材質には剛性のある合成樹
脂や金属材料を用いられるほか、施工時のハンドリング
性やシール性(止水性)を良好なものにするという観点
から、繊維物または繊維物と合成樹脂、ゴム等との複合
体を用いることもできる。推力伝達部を構成する材質と
して水膨張ゴムを用いたときは、可撓性シール材の止水
性をより一層確実なものとすることができる。
【0062】上記可撓性シール材がシールド掘削機から
のジャッキ推力を受けることによって生ずるジャッキ推
力伝達部の圧縮変位量は、トンネルの切り羽のバランス
を崩すことのないように、当該ジャッキ推力伝達部の圧
縮弾性率を適宜設計することによって調整することがで
きる。 ・シール部 本発明の可撓性シール材におけるシール部に用いられる
材料としては、上記ジャッキ推力伝達部と必ずしも同じ
材料でなくてもよい。また、ジャッキ推力伝達帯状部分
とシール部分は必ずしも一体となっていることは必要で
なく、例えば図1に示すように、ジャッキ推力伝達部4
1とシール部42を分離して、セグメントへの取付作業
時等におけるハンドリング性等が良好となるように設計
することができる。ジャッキ推力伝達部とシール部と
は、別途成形されたジャッキ推力伝達部とシール部とを
接着等によって一体としたものであってもよい。
【0063】シール部の材質や形状は、シールドトンネ
ルの施工場所での土水圧等に応じて、止水材としての機
能を十分に満足し得るように決定されるものであって、
特に限定されるものではない。また、その材質や形状の
設計の自由度は、ジャッキ推力伝達部によって形成され
るセグメントリング間の間隔等によって増大する。シー
ル部に用いられる材質は、一般的には弾性のあるものが
好ましく、合成樹脂やゴムが好適である。また、シール
部に十分な剛性を付与する目的で、繊維や金属等の材質
を合成樹脂やゴムと複合させてもよい。なお、シール部
を構成する材質として水膨張ゴムを用いたときは、可撓
性シール材の止水性をより一層確実なものとすることが
できる。
【0064】シール部の断面形状は、一般的には略円形
状、略矩形状、Oリング状、略Y字状、それらの組合せ
等であるのが好適であるが、その他、種々の形状を採用
することができる。図11は、本発明に係る可撓性シー
ル材についてのさらに他の実施形態を示す斜視図であっ
て、この可撓性シール材40では、ジャッキ推力伝達部
本体41からなるジャッキ推力伝達部と、シール部42
とは互いに分離した別部材である。ジャッキ推力伝達部
本体41はボルト孔18aに挿通させた荷重支持材(図
示せず)によってセグメントリング13,13’に支持
されている。
【0065】この図11に示す場合において、ジャッキ
推力伝達部本体41には、シールドトンネルの周方向に
複数箇所で分離された部材が用いられるが、シール部4
2には周方向に連続したリング状の部材を用いることが
できる。この場合の効果は、図1〜図6に示す実施形態
において得られる効果と同じである。また、既設のセグ
メントリング13にジャッキ推力伝達部本体41を取り
付けた後、シール部42を所定の位置に嵌め入れ、次い
で、新たなセグメントリング13’を組み立てればよ
い。
【0066】なお、この実施形態において、ジャッキ推
力伝達部本体41によって区画される溝410に設けら
れるスペーサー(図示せず)には、前述の図8に示すジ
ャッキ推力伝達用ブロック33や、図10に示すジャッ
キ推力伝達用フレーム36等の、いずれの形態のものも
使用可能である。また、シール部42aには、例えば図
12に示すように、1本または2本以上の突条42bを
設けてもよい。かかる突条を設けることにより、セグメ
ントリング間にてシール部42aを挟持して、当該シー
ル部42aを変形させた場合においても、十分な止水性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明に係る可撓性シール材の一実施形
態を示す斜視図であって、(b)はその実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1に示す可撓性シール材の設計変更例を示す
斜視図である。
【図3】(a) は可撓性シール材の取り付け方法の一例を
示す断面図であって、(b) はジャッキ推力伝達板の一部
を除去した状態を示す断面図である。
【図4】図3に示す可撓性シール材の斜視図である。
【図5】本発明の可撓性シール材における好適態様の一
例を示す断面図であって、(a)は芯部16bが溝162
内に保持された状態を示し、(b) は芯部16bを溝16
2から除去した状態を示す。
【図6】(a) は図5に示す可撓性シール材の設計変更例
を示す斜視図であって、(b) は当該可撓性シール材をリ
ング状に組み立てた状態を示す一部欠截斜視図である。
【図7】本発明の可撓性シール材における好適態様の他
の例を示す一部欠截斜視図であって、ジャッキ推力伝達
用ブロックを溝310から除去した状態を示す。
【図8】図7に示す可撓性シール材において、ジャッキ
推力伝達用ブロック33を溝310内に保持させた状態
を示す一部欠截斜視図である。
【図9】図8に示す可撓性シール材30の組み立て工程
を示す説明図である。
【図10】(a) は本発明の可撓性シール材における好適
態様のさらに他の例を示す一部欠截斜視図であって、
(b) は推力伝達用フレーム36の拡大図である。
【図11】本発明の可撓性シール材における止水材およ
びジャッキ推力伝達部本体のさらに他の実施形態を示す
一部欠截斜視図である。
【図12】止水材およびジャッキ推力伝達部本体のさら
に他の実施形態を示す斜視図である。
【図13】従来の可撓性セグメントを示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
10,15,19,30,35,40 可撓性シール材 11,16 ジャッキ推力伝達部 12,17,42 シール部 13,13’ セグメント(セグメントリング) 16a,31,41 ジャッキ推力伝達部本体 16b 芯部 32 押え板 33 ジャッキ推力伝達用ブロック 36 ジャッキ推力伝達用フレーム(ジャッキ推力伝達
板) 130 セグメントリングの側面 162,310,350,410 溝 x トンネルの軸方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 和資 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 (72)発明者 山本 稔 東京都町田市玉川学園1−15−2 (72)発明者 澁谷 欽也 東京都大田区上池台1−47−15 Fターム(参考) 2D055 GD01 GD03 3H023 AA05 AB07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールドトンネルの一対のセグメントリン
    グ間に配置されて、シールド掘削機のジャッキ推力を受
    ける際には止水材およびジャッキ推力受け材として作用
    し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった
    後には止水材およびそのバックアップ材として作用する
    可撓性シール材。
  2. 【請求項2】前記可撓性シール材が、少なくとも (A) 主として止水材として作用するシール部と、(B) 当
    該シール部よりセグメントリングの内周面側に配置され
    て、主としてジャッキ推力受け材および前記シール部の
    バックアップ材として作用するジャッキ推力伝達部と、
    を備えたものであって、 前記ジャッキ推力伝達部の一部が、シールド掘削機のジ
    ャッキ推力が伝達しなくなった後に除去可能な状態でセ
    グメントリング間に保持されている請求項1記載の可撓
    性シール材。
  3. 【請求項3】前記ジャッキ推力伝達部のうち、シールド
    掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後に除去され
    る部分が熱可塑性材料からなり、ジャッキ推力が伝達し
    なくなった後に加熱によってセグメントリング間から除
    去可能である請求項2記載の可撓性シール材。
  4. 【請求項4】前記ジャッキ推力伝達部のうち、シールド
    掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後に除去され
    る部分が、内部に流体が充填された、中空でかつ可撓性
    を有する部材であって、ジャッキ推力が伝達しなくなっ
    た後に前記流体を取り除くことによって、セグメントリ
    ング間から除去可能である請求項2記載の可撓性シール
    材。
  5. 【請求項5】前記可撓性シール材が、少なくとも (I) 主として止水材、止水材の接続部または止水材との
    接触部として作用する頂部、当該頂部の両端からセグメ
    ントリングの内周面側に伸びて、主としてジャッキ推力
    受け材および前記頂部のバックアップ材として作用する
    一対の脚部、ならびに前記頂部と前記一対の脚部によっ
    て区画された溝を有するジャッキ推力伝達部本体と、(I
    I) 前記溝内に保持されて、主としてジャッキ推力受け
    材として作用する芯部、ジャッキ推力伝達用ブロックま
    たはジャッキ推力伝達用フレームと、を含むジャッキ推
    力伝達部を備えたものであって、 前記芯部、ジャッキ推力伝達用ブロックまたはジャッキ
    推力伝達用フレームが、シールド掘削機のジャッキ推力
    が伝達しなくなった後に除去可能な状態で前記溝内に保
    持されている請求項1記載の可撓性シール材。
  6. 【請求項6】前記芯部もしくはジャッキ推力伝達用ブロ
    ックが熱可塑性材料からなり、シールド掘削機のジャッ
    キ推力が伝達しなくなった後に加熱によって前記溝から
    除去可能である請求項5記載の可撓性シール材。
  7. 【請求項7】前記ジャッキ推力伝達用ブロックが、内部
    に流体が充填された、中空でかつ可撓性を有する部材で
    あって、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくな
    った後に前記流体を取り除くことによって、前記溝から
    除去可能である請求項5記載の可撓性シール材。
  8. 【請求項8】前記ジャッキ推力伝達部本体の溝内に、ジ
    ャッキ推力が伝達しなくなった後において当該ジャッキ
    推力伝達部本体の頂部のバックアップ材として作用する
    押え板が設けられている、請求項5〜7のいずれかに記
    載の可撓性シール材。
  9. 【請求項9】前記可撓性シール材が、前記ジャッキ推力
    伝達部とともに、当該ジャッキ推力伝達部よりもシール
    ドトンネルの外周部側に配置されるシール部を備えた請
    求項5〜8のいずれかに記載の可撓性シール材。
  10. 【請求項10】ジャッキ推力が伝達しなくなった後にジ
    ャッキ推力伝達部全体を取り除き、バックアップ材を挿
    入する請求項2〜4および9のいずれかに記載の可撓性
    シール材。
  11. 【請求項11】シールド掘削機のテール内で、既設置の
    セグメントリングの側面に請求項1〜9のいずれかに記
    載の可撓性シール材を装着し、当該可撓性シール材を介
    して新たなセグメントリングを延設した後、新たに設け
    られたセグメントリングの側面にシールドジャッキを固
    定して切羽を掘削することを特徴とするシールドトンネ
    ルの施工方法。
JP37438199A 1999-12-28 1999-12-28 可撓性シール材とそれを用いたシールドトンネルの施工方法 Pending JP2001182495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37438199A JP2001182495A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 可撓性シール材とそれを用いたシールドトンネルの施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37438199A JP2001182495A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 可撓性シール材とそれを用いたシールドトンネルの施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001182495A true JP2001182495A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18503756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37438199A Pending JP2001182495A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 可撓性シール材とそれを用いたシールドトンネルの施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001182495A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101463727B (zh) * 2008-12-31 2013-06-12 上海市隧道工程轨道交通设计研究院 用于隧道的全包防水层边端封闭防水装置
JP6254657B1 (ja) * 2016-09-27 2017-12-27 植村 誠 コンクリート函体の可撓継手構造
JP2018012984A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 植村 誠 オープンシールド工法およびそれに使用するコンクリート函体
CN109357939A (zh) * 2018-12-12 2019-02-19 中铁十八局集团有限公司 盾构空推现场试验方法
CN113279706A (zh) * 2021-07-12 2021-08-20 中原工学院 一种煤层钻孔用支壁管及使用该支壁管的煤层气抽采系统

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101463727B (zh) * 2008-12-31 2013-06-12 上海市隧道工程轨道交通设计研究院 用于隧道的全包防水层边端封闭防水装置
JP2018012984A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 植村 誠 オープンシールド工法およびそれに使用するコンクリート函体
JP6254657B1 (ja) * 2016-09-27 2017-12-27 植村 誠 コンクリート函体の可撓継手構造
JP2018053465A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 植村 誠 コンクリート函体の可撓継手構造
CN109357939A (zh) * 2018-12-12 2019-02-19 中铁十八局集团有限公司 盾构空推现场试验方法
CN109357939B (zh) * 2018-12-12 2023-11-21 中铁十八局集团有限公司 盾构空推现场试验方法
CN113279706A (zh) * 2021-07-12 2021-08-20 中原工学院 一种煤层钻孔用支壁管及使用该支壁管的煤层气抽采系统
CN113279706B (zh) * 2021-07-12 2023-09-22 中原工学院 一种煤层钻孔用支壁管及使用该支壁管的煤层气抽采系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5046723B2 (ja) 杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール構造
JP2001182495A (ja) 可撓性シール材とそれを用いたシールドトンネルの施工方法
JP4279057B2 (ja) 可撓セグメントとそれを用いたシールドトンネルの継手構造
US5704657A (en) Flexible joint for a culvert
JP5599329B2 (ja) 継手構造
WO2004007849A1 (ja) マンホール構造,マンホール構造用止水可とう継手及びマンホール構造の施工方法
JP2003254474A (ja) 鋼管の拡径接合継手構造
JP4656773B2 (ja) 可撓シール材の取付け構造および取付け方法
JP2008274577A (ja) 止水部材、止水構造、コンクリート矢板の接合構造及び鋼管矢板の連結構造
JP2005307583A (ja) 杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール部材
US5794987A (en) Flexible joint for a culvert
JP3537369B2 (ja) 暗渠の継手
JP3595234B2 (ja) 暗渠の継手
JP2001182493A (ja) 可撓性継手およびそれを用いたシールドトンネルの施工方法
JP2598751B2 (ja) 沈埋トンネル用沈埋函及びその設置方法
JP2002038886A (ja) 可撓性シール材およびその取付方法
JP4173602B2 (ja) 可撓継手
JP3863344B2 (ja) シールドトンネルの二次覆工内管用可撓継手
JPH0423997Y2 (ja)
JP3745664B2 (ja) 暗渠の継手
JP6979417B2 (ja) オープンシールド工法用コンクリート函体の可撓継手用シール材の配設方法
JP2614183B2 (ja) シールド工法トンネル用セグメント
JP2598749B2 (ja) シールド工法トンネル用セグメント
JP2003003798A (ja) 可撓性シール材およびそれを用いたシールドトンネルの継手構造
JP2791758B2 (ja) ボックスカルバートの連結工法及び同工法に用いる可撓連結体