JP2001181676A - 高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩組成物 - Google Patents

高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩組成物

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JP2001181676A
JP2001181676A JP37693099A JP37693099A JP2001181676A JP 2001181676 A JP2001181676 A JP 2001181676A JP 37693099 A JP37693099 A JP 37693099A JP 37693099 A JP37693099 A JP 37693099A JP 2001181676 A JP2001181676 A JP 2001181676A
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alkyl ester
acid alkyl
ester salt
sulfofatty acid
high concentration
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JP37693099A
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Hiroshi Nishio
拓 西尾
Masahisa Yoshiya
昌久 吉屋
Seiji Matoba
誠二 的場
Tetsuo Tano
哲雄 田野
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩(A
I)58〜76質量%、脂肪酸アルキルエステル0.2
〜8質量%対AI、メチルサルフェート3〜15質量%
対AI及びメタノール0.2〜5質量%対AIをする高
濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩組成物。 【効果】α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を主成分
とするハンドリング性の良好な10Pa・s(50℃)
以下の低粘度スラリーを洗剤原料等の工業用途に適した
高濃度で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗剤組成物の原料と
して有用なα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩組成物
を主成分とするα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩組
成物に関し、特にα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩
を高濃度に含み、流動性に優れた低粘度のα−スルホ脂
肪酸アルキルエステル塩組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】洗剤組成物の原料として有用なα−スル
ホ脂肪酸アルキルエステル塩は、原料輸送や無乾燥洗剤
製造等の見知からできるだけ高濃度であることが望まし
いが、高濃度化すると中和物(α−スルホ脂肪酸エステ
ル塩)スラリーの粘度が特異的な挙動を示すため、ある
濃度範囲においては得られる中和物スラリーの粘度が上
昇し、ハンドリングが困難になるといった問題点があっ
た。α−スルホ脂肪酸エステル塩水性スラリーの高濃度
化に関しては、以下の種々の技術が提案されているが、
目的の高濃度で良好な物性のスラリーを得る実用的な技
術については未だ十分なものがない。C1〜4のアルコ
ールサルフェート3〜8wt%共存せしめ、AI40〜
65wt%とするもの(特開昭59−74195号公
報)。エチレンオキサイドの平均付加モル数1〜20の
ノニオン界面活性剤を1〜15wt%添加し、AI50
wt%以上とするもの(特開昭59−157199号公
報)。α−スルホ脂肪酸エステル塩の炭素数をC16−
18とし、AI60wt%以上とするもの(特開昭61
−11833号公報)。α−スルホ脂肪酸エステル塩の
炭素数分布をC16−24/C6−18=95/5〜5
0/50とし、AI30〜60wt%とするもの(特開
昭61−27689号公報)。C11〜21のアルカノ
スルホン酸塩を0.5〜10wt%添加し、AI30%
以上とするもの(特開昭61−162596号公報)。
無機硫酸塩を2〜30wt%共存させ、AI30〜60
wt%とするもの(特開昭61−280467号公
報)。中和に先立って、スルホン化時に残った未反応S
O3とアルコール類を反応せしめ、対AI当たりのα−
スルホ脂肪酸ジ塩量が10wt%以下で、AI35wt
%以上、好ましくは40〜65wt%のスラリーを得る
もの(特開昭62−108853号公報)。無機硫酸塩
0.2〜30wt%、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、グリセリン等0.1〜15wt%
を共存させ、AI35〜60wt%とするもの(特開昭
62−116698号公報)。C2〜22の脂肪酸を1
0〜30wt%共存させることにより、AIを50〜7
0wt%とするもの(特開昭62−186930号公
報)。中和物を中性無機質(NaCl)で塩析し、AI
50〜70wt%とするもの(特開昭62−22059
7号公報)。α−スルホ脂肪酸エステル塩/α−スルホ
脂肪酸ジ塩を重量比で96/4〜100/0の範囲で含
んで、かつ無機硫酸塩の含有量が2wt%以下にするこ
とによりAI65〜80wt%の高濃度組成物を得るも
の(特開平3−101828号公報)。α−スルホ脂肪
酸エステル塩の炭素数分布をC16−24/C6−15
=8/2〜0/10とし、AI65〜80wt%とする
もの(特開平3−106436号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、α
−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を主成分とするハン
ドリング性の良好な低粘度スラリーを用途に応じて高濃
度で提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者等は、鋭意研究した結果、α−スルホ脂肪酸アル
キルエステル塩を製造する際、中和物スラリー中の脂肪
酸アルキルエステル、メチルサルフェート及びメタノー
ル含有量をそれぞれを特定濃度に調整することにより目
的の高濃度で低粘度スラリーを得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0005】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
なお、以下に記載の配合量の%表示は、質量%のことで
ある。α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩58〜76
質量%、脂肪酸アルキルエステル0.2〜8質量%対A
I、メチルサルフェート3〜15質量%対AI及びメタ
ノール0.2〜5質量%対AIを含有する高濃度α−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステル塩組成物である。
【0006】本発明において、脂肪酸アルキルエステル
は、0.2〜8%対AI、好ましくは0.5〜4%対A
I、メチルサルフェートは、:3〜15%対AI、好ま
しくは5〜10%対AI、メタノールは0.2〜5%対
AI、好ましくは0.5〜2%対AIである。このよう
に脂肪酸アルキルエステル、メチルサルフェート及びメ
タノール含有量をそれぞれを特定濃度に調整することに
よりα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩組成物の粘度
を10Pa・s(50℃)以下の低粘度に保つことがで
きる。
【0007】本発明の組成物に用いられるα−スルホ脂
肪酸アルキルエステル塩は、公知の以下の方法で製造で
きる。原料として、下記一般式(I)で表される脂肪酸
アルキルエステル
【0008】
【化1】 RCH2COOR′ (I) R:炭素鎖長6〜24、好ましくは炭素鎖長12〜18
のアルキル基又はアルケニル基を表す。 R′:炭素鎖長1〜6のアルキル基、好ましくは炭素鎖
長1〜3のアルキル基を表す。特に好ましくはメチル基
である。 ヨウ素価:0.5以下、好ましくは0.1以下
【0009】を用い、これとスルホン化ガス(脱湿した
空気または窒素などの不活性ガスで濃度3〜30容量%
に希釈したSO3ガス)を接触させて脂肪酸アルキルエ
ステルにSO3を二分子導入したSO3二分子付加体と
する。SO3と脂肪酸アルキルエステルとのモル比(S
O3/脂肪酸アルキルエステル)は、1.0〜2.0、
好ましくは1.0〜1.5である。スルホン化反応器と
しては、流下薄膜式、槽型、管型気液混相流反応器など
が用いられ、反応温度は、脂肪酸アルキルエステルの凝
固点以上、好ましくは凝固点から凝固点より70℃高い
温度までである。反応時間は、流下薄膜式反応器の場
合、5〜60秒、回分式反応器の場合10〜120分で
ある。スルホン化反応時に無機硫酸塩、カルボン酸塩な
どの着色抑制剤を添加してスルホン化反応を行い、淡色
な脂肪酸エステルのスルホン化物を得ることが好まし
い。次いで、温度70〜100℃で1〜120分熟成反
応を行う。SO3二分子付加体から一分子SO3を脱離
させてα−スルホ脂肪酸アルキルエステルとし、スルホ
ン化を完了させる。
【0010】この後、好ましくはα−スルホ脂肪酸ジ塩
の生成を抑制するために、炭素数1〜6のアルコール、
特に好ましくはメタノールをスルホン化物に対して1〜
30%加えて、50〜100℃で5〜120分間エステ
ル化反応を行う。次に、アルカリ水溶液を用いて中和
し、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を主成分とし
て含む水性スラリーを得る。中和は、苛性アルカリ(ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属)あるいはアンモニア水
溶液やエタノールアミンなどの15〜50%の水溶液を
用い、温度50〜140℃でpH4〜9になるように、
ループ中和方式、好ましくはプレミックス中和方式(ス
ルホン化物を中和物であらかじめ完全混合した後に、ア
ルカリ水溶液で中和を行う)で行う。スルホン化反応時
の着色が著しく漂白処理が必要となる場合、通常H2O
2、NaClOなどを用いて漂白を行う。漂白処理は中
和前(エステル化の段階)、中和後のいずれでも良い。
【0011】本発明の組成物は、脂肪酸アルキルエステ
ル、メチルサルフェート及びメタノール含有量調整は中
和前、中和時、中和後いずれでも良く、これら成分を添
加又は除去して所定の濃度範囲に調整する。本発明の組
成物のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩は、58〜
76%、好ましくは、64〜72%、水分は、10〜3
5%、特に、20〜30%とすると好適である。
【0012】
【発明の効果】本発明の組成物によれば、α−スルホ脂
肪酸アルキルエステル塩を主成分とするハンドリング性
の良好な10Pa・s(50℃)以下の低粘度スラリー
を洗剤原料等の工業用途に適した高濃度で得られる。
【0013】〔実施例、比較例〕以下、実施例及び比較
例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下
記の実施例に制限されるものではない。
【0014】
【実施例1】C14:C16=2:8の飽和脂肪酸メチ
ルエステル(平均分子量=264)を常法通りスルホン
化、、エステル化、漂白、中和し、中和物スラリー中の
脂肪酸アルキルエステル、メチルサルフェート及びメタ
ノールの含有量をそれぞれ表1に示す濃度に調整し、濃
縮時の粘度挙動を測定した。粘度測定は、(株)トキメ
ック製BH形粘度計を用いて測定した(ロータNo.
5、20rpm、1分後の値)。その時の10Pa・s
以下の低粘度範囲、及び極小粘度のAI濃度の結果を表
1に示す。表1から、中和物スラリー中の脂肪酸アルキ
ルエステル、メチルサルフェート及びメタノールをそれ
ぞれを所定濃度に調整することによりα−スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩の濃度58〜76%の範囲で低粘度
スラリーが得られることわかる。
【0015】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 田野 哲雄 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB21 EB04 EB09 EB21 FA30 4H006 AA03 AB70 AC61 BE43 TB53

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩(A
    I)58〜76質量%、脂肪酸アルキルエステル0.2
    〜8質量%対AI、メチルサルフェート3〜15質量%
    対AI及びメタノール0.2〜5質量%対AIを含有す
    ることを特徴とする高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエ
    ステル塩組成物。
JP37693099A 1999-12-24 1999-12-24 高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩組成物 Pending JP2001181676A (ja)

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