JP2001181627A - 真空紫外線励起発光素子用蛍光体 - Google Patents
真空紫外線励起発光素子用蛍光体Info
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Abstract
子用蛍光体およびそれを用いた真空紫外励起素子を提供
する。 【解決手段】(1)一般式M1M2M3O4(ただし、組成
式中、M1はNaおよびLiから選択される一種以上の
元素、M2はGdおよびYから選択される一種以上の元
素、M3はGeおよびSiから選択される一種以上の元
素)で表される化合物基体に付活剤としてEuが添加さ
れることを特徴とする真空紫外線励起発光素子用蛍光
体。 (2)一般式NaGd1-aEuaGeO4(但し、0.0
03≦a≦0.5)で表されることを特徴とする上記
(1)記載の真空紫外線励起発光素子用蛍光体。 (3)Gdの0.5乃至100mol%がYに置換され
ることを特徴とする上記(2)記載の真空紫外線励起発光
素子用蛍光体。 (4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の蛍光体を
含有することを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
Description
レイパネル(以下「PDP」という。)および希ガスラ
ンプなどの真空紫外線励起発光素子に好適な蛍光体およ
びその蛍光体を用いた真空紫外素子に関するものであ
る。
紫外線によって蛍光体を励起して発光させる構造を有す
る真空紫外線励起発光素子の開発が盛んに行われてい
る。その代表例がPDPの開発である。PDPは画面の大
型化および薄型化が可能なことから、陰極線管(CR
T)に代わり得るフラットパネルディスプレイとして注
目されている。PDPは多数の微小放電空間(以下「表示
セル」と略すことがある)をマトリックス状に配置して
構成した表示素子であり、各表示セル内には放電電極が
設けられ、各表示セルの内壁には蛍光体が塗布されてい
る。各表示セル内の空間にはHe−Xe、Ne−Xe、
Ar等の希ガスが封入されており、放電電極に電圧を印
加することにより、表示セル内で希ガスの放電が起こ
り、真空紫外線が放射される。この真空紫外線により蛍
光体が励起され、可視光を発する。表示素子の所定位置
の表示セルの蛍光体の発光によって画像が表示される。
各表示セルに用いられる蛍光体としてそれぞれ、青、
緑、赤に発光する蛍光体を用い、これらをマトリクス状
に塗り分けることにより、フルカラーの表示を行うこと
ができる。
を低減する傾向にあり、水銀を使用しない希ガスのみの
放電で真空紫外線を放出し蛍光体を励起して発光させる
希ガスランプが注目されている。
外線等によって励起して発光させる蛍光体の開発が盛ん
に行われている。例えば、PDP用では、青色発光蛍光
体としてはBaMgAl10O17:Eu、緑色発光蛍光体
としてZn2SiO4:Mn、赤色発光蛍光体として
(Y,Gd)BO3:Euが実用化されている。しかし
ながら、フルカラーPDPの特性を改良するためには、
蛍光体の輝度、色純度、寿命などの向上が望まれてい
る。
効率が良好で、PDPなど真空紫外励起素子用蛍光体お
よびそれを用いた真空紫外励起素子を提供することにあ
る。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、M1M2M3O
4(ただし、組成式中、M1はNaおよびLiから選択さ
れる一種以上の元素、M2はGdおよびYから選択され
る一種以上の元素、M3はGeおよびSiから選択され
る一種以上の元素)の母体結晶系でEuを付活した蛍光
体が有用であることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
に関するものである。 (1)一般式M1M2M3O4(ただし、組成式中、M1は
NaおよびLiから選択される一種以上の元素、M2は
GdおよびYから選択される一種以上の元素、M3はG
eおよびSiから選択される一種以上の元素)で表され
る化合物基体に付活剤としてEuが添加されることを特
徴とする真空紫外線励起発光素子用蛍光体。 (2)一般式NaGd1-aEuaGeO4(但し、0.0
03≦a≦0.5)で表されることを特徴とする上記
(1)記載の真空紫外線励起発光素子用蛍光体。 (3)Gdの0.5乃至100mol%がYに置換され
ることを特徴とする上記(2)記載の真空紫外線励起発光
素子用蛍光体。 (4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の蛍光体を
含有することを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
する。本発明の真空紫外線励起発光素子用蛍光体は一般
式M1M2M3O4(ただし、組成式中、M1はNaおよび
Liから選択される一種以上の元素、M2はGdおよび
Yから選択される一種以上の元素、M3はGeおよびS
iから選択される一種以上の元素)で表される化合物基
体に付活剤としてEuが添加されることを特徴とする。
物基体に付活剤としてEuイオンE3 +を添加した場合、
一般式NaGd1-aEuaGeO4(但し、0.003≦
a≦0.5)で表される真空紫外線励起発光素子用蛍光
体が好ましい。またNaGd1- aEuaGeO4のGdを
Yに置換した場合、Gdの0.5乃至100mol%が
Yに置換されることが好ましい。
は真空紫外域以外の紫外線、X線および電子線励起の蛍
光体およびそれを用いた素子へも応用可能である。
法)は、特に限定されるものではなく、例えば、下記の
ようにそれぞれの蛍光体原料を所定成分組成となるよう
に配合して製造される。ナトリウムやリチウムの原料と
しては、高純度(99%以上)の炭酸塩、水酸化物、ハ
ロゲン化物、硝酸塩など、ガドリニウムやイットリウム
の原料としては、高純度(99%以上)の酸化物、炭酸
塩、水酸化物、ハロゲン化物、硝酸塩など、ゲルマニウ
ムやケイ素の原料としては、酸化物、炭酸塩など高温で
分解し酸化物になりうるものが使用できる。
となるユーロピウムの原料としては、高純度(99%以
上)の酸化物、あるいは同じく高純度(99%以上)の水
酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩な
ど高温で分解し酸化物になりうるものが使用できる。
機、または攪拌装置等を用い、混合した後、900℃か
ら1100℃の範囲にて数時間から数十時間焼成し、蛍
光体を得る。原料に水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲ
ン化物、シュウ酸塩など高温で分解し酸化物になりうる
ものが使用した場合、本焼成の前に、600℃から80
0℃の範囲にて仮焼することも可能である。このときの
焼成雰囲気としては、大気雰囲気や酸素雰囲気が好まし
い。また、焼成反応を促進するために、適量のフラックスを
添加してもよい。
ルミル、ジェットミル等を用い解砕した後、洗浄する
が、必要に応じ分級する。また、さらに得られた蛍光体
の結晶性を高めるために、必要に応じて再焼成を行う。
ンプなどの真空紫外線励起発光素子に用いると発光強度
が高く、好適な蛍光体が得られる。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
原料として、炭酸ナトリウムNa2CO3[関東化学
(株)製]、酸化ゲルマニウムGeO2[関東化学
(株)製]、酸化ガドリニウムGd2O3[和光純薬工業
(株)製]、酸化ユーロピウムEu2O3[信越化学工業
(株)製]を用いた。用いた原料は全て純度99.5%
以上の特級試薬である。これら原料をNa2CO3:Gd
2O3:Eu2O3:GeO2のモル比が1.3:0.8:
0.2:2になるように配合し、アセトン中、乳鉢で十
分湿式混合し、乾燥した。なお、Na2CO3を化学量論
比より30%多く混合しているのは、Na2CO3自身が
NaGd0.8Eu0.2GeO4生成中に反応促進剤として
も作用するためである。得られた混合原料をステンレス
製の金型に入れ、20MPaの圧力で加圧して直径15
mm×3mmの円形ペレットに成形した。得られたペレ
ットをアルミナ坩堝に入れ、電気炉内で950℃で24
時間焼成した。なお昇温速度は10℃/分とした。焼成
した試料を乳鉢を用いて粉砕後、水洗し、NaGd0.8
Eu0.2GeO4を製造した。粉末X線回折装置[理学電
気(株)製、ガイガーフレックス、SG−7型]を使用
して、NaGd 0.8Eu0.2GeO4の単一相が生成して
いることを確認した。5×10-2Torr以下の真空層
内で、得られた蛍光体にエキシマ146nmランプ(ウ
シオ電機社製)を用いて、紫外線を照射したところ、赤色
の強い発光を示した。
料として、炭酸ナトリウムNa2CO3[関東化学(株)
製]、酸化ゲルマニウムGeO2[関東化学(株)
製]、酸化ガドリニウムY2O3[和光純薬工業(株)
製]、酸化ユーロピウムEu2O3[信越化学工業(株)
製]を用いた。用いた原料は全て純度99.5%以上の
特級試薬である。これら原料をNa2CO3:Y2O3:E
u2O3:GeO 2のモル比が1.3:0.8:0.2:
2になるように配合し、アセトン中、乳鉢で十分湿式混
合し、乾燥した。なお、Na2CO3を化学量論比より3
0%多く混合しているのは、Na2CO3自身がNaY
0.8Eu0.2GeO4生成中に反応促進剤としても作用す
るためである。得られた混合原料をステンレス製の金型
に入れ、20MPaの圧力で加圧して直径15mm×3
mmの円形ペレットに成形した。得られたペレットをア
ルミナ坩堝に入れ、電気炉内で950℃で24時間焼成
した。なお昇温速度は10℃/分とした。焼成した試料
を乳鉢を用いて粉砕後、水洗し、NaY0.8Eu0.2Ge
O4を製造した。5×10-2Torr以下の真空層内で、
得られた蛍光体にエキシマ146nmランプ(ウシオ電
機社製)を用いて、紫外線を照射したところ、赤色の強い
発光を示した。
プなどの真空紫外線励起発光素子に用いると発光強度が
高く、好適な蛍光体が得られ、高輝度な真空紫外励起発
光素子が実現でき、工業的に極めて有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式M1M2M3O4(ただし、組成式中、
M1はNaおよびLiから選択される一種以上の元素、
M2はGdおよびYから選択される一種以上の元素、M3
はGeおよびSiから選択される一種以上の元素)で表
される化合物基体に付活剤としてEuが添加されること
を特徴とする真空紫外線励起発光素子用蛍光体。 - 【請求項2】一般式NaGd1-aEuaGeO4(但し、
0.003≦a≦0.5)で表されることを特徴とする
請求項1記載の真空紫外線励起発光素子用蛍光体。 - 【請求項3】Gdの0.5乃至100mol%がYに置
換されることを特徴とする請求項2記載の真空紫外線励
起発光素子用蛍光体。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光体を
含有することを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36699699A JP2001181627A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 真空紫外線励起発光素子用蛍光体 |
US09/730,581 US6627112B2 (en) | 1999-12-24 | 2000-12-07 | Phosphor for vacuum ultraviolet excited light emitting device |
TW089126618A TW524839B (en) | 1999-12-24 | 2000-12-13 | Phosphor for vacuum ultraviolet excited light emitting device |
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EP00128210A EP1111025A3 (en) | 1999-12-24 | 2000-12-22 | Phosphor for vacuum ultraviolet excited light emitting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36699699A JP2001181627A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 真空紫外線励起発光素子用蛍光体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP36699699A Pending JP2001181627A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 真空紫外線励起発光素子用蛍光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001181627A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069250A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Niigata Univ | 発光ダイオード用蛍光体 |
JP2013535528A (ja) * | 2010-07-19 | 2013-09-12 | ▲海▼洋王照明科技股▲ふん▼有限公司 | 発光材料及びその製造方法、並びに電界放射デバイス |
JP2015516015A (ja) * | 2012-05-08 | 2015-06-04 | ▲海▼洋王照明科技股▲ふん▼有限公司 | コア−シェル構造のケイ酸塩発光材料およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36699699A patent/JP2001181627A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069250A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Niigata Univ | 発光ダイオード用蛍光体 |
JP2013535528A (ja) * | 2010-07-19 | 2013-09-12 | ▲海▼洋王照明科技股▲ふん▼有限公司 | 発光材料及びその製造方法、並びに電界放射デバイス |
JP2015516015A (ja) * | 2012-05-08 | 2015-06-04 | ▲海▼洋王照明科技股▲ふん▼有限公司 | コア−シェル構造のケイ酸塩発光材料およびその製造方法 |
US9416308B2 (en) | 2012-05-08 | 2016-08-16 | Ocean's King Lighting Science & Technology Co., Ltd. | Core-shell structured silicate luminescent material and preparation method therefor |
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