JP2001181513A - 複合材料の製造方法、複合材料及び成形品 - Google Patents

複合材料の製造方法、複合材料及び成形品

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JP2001181513A
JP2001181513A JP36604199A JP36604199A JP2001181513A JP 2001181513 A JP2001181513 A JP 2001181513A JP 36604199 A JP36604199 A JP 36604199A JP 36604199 A JP36604199 A JP 36604199A JP 2001181513 A JP2001181513 A JP 2001181513A
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Akihisa Nakajima
彰久 中島
Yuji Hosoi
勇治 細井
Ikuo Kurachi
育夫 倉地
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄処理物として焼却処理される際、あるい
は家庭内で使用中火災にあっても、有毒ガスの発生がな
く、また成形時、材料が劣化しなく、更に成形品の外観
が良く、強度が強く、安心して使用することの出来る複
合材料及びその製造方法を提供し、また、この複合材料
を用いた成形品、特に環境に優しいインクジェット受像
用支持体及び壁紙を提供する。 【解決手段】 植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂の混合
物を主として含有する複合材料を製造する方法におい
て、該混合物が、植物繊維に対する反応性あるいは吸着
性を有し、植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂との親和性
を高める物質を含有して混合されることを特徴とする複
合材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物繊維と非塩素
系熱可塑性樹脂の混合物を主成分とする複合材料の製造
方法、複合材料、及び成形品に関し、特にインクジェッ
ト受像用支持体及び壁紙等の成形品に有用な複合材料及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の粉末を充填した熱可塑性樹
脂材料、特に木粉を充填した塩化ビニル樹脂材料が壁紙
等に用いられている。しかし、最近では、燃焼時に塩素
を含む有害ガスを発生するという公害問題などから脱塩
化ビニル化の要請があり、これに代わる材料が望まれて
いる。塩化ビニル樹脂に代わり得る材料として、無害で
加工性やコストなどからポリエチレンやポリプロピレン
樹脂等のポリオレフィン樹脂が注目されている。
【0003】しかしながら、ポリオレフィン自身は溶融
すると、粘着性が出て成形し難くいという欠点があり、
また、焼却の際には自己の焼却熱で融解していまい、炉
に付着して燃えにくいという問題があった。このような
粘着性を減じたり、焼却の際に燃え易くするために植物
材料を混入させる試みがあるが、非極性のポリオレフィ
ン樹脂と極性の高い植物材料の配合し、それぞれの特徴
を持たせ、また新たな機能を発現させることは技術的に
難しかった。その原因は、木粉等の植物体には水分以外
に多糖類やリグニン、タンニンをはじめ熱的、化学的に
分解や変質し易い成分も多く含まれることにあるらし
い。また、たとえこれらを取り除いたとしても、繊維質
のセルロース系物質とポリエチレンとは親和性が無いと
いう問題もある。
【0004】これらの問題を改良するべく数多くの提
案、発明がなされてきた。例えば、親和性の改良の一つ
の方法としては、化学的に修飾する方法、あるいは物理
的に親和性を持たせる改良方法がある。特開昭54−7
2247号公報には、予め木粉を160〜260℃に加
熱処理して、熱可塑性樹脂の加工助剤を添加してこの木
粉に溶融含浸させる方法が記載されているが、この方法
では、木粉成分の変質、変色が問題がとなる。特開平7
−266313号公報には、熱可塑性樹脂とセルロース
粉末を混合攪拌摩擦熱でゲル化させた後に冷却粉砕して
整粒することが開示されているが、熱可塑性樹脂が溶融
して全体がゲル化し易いという問題がある。次に、特開
昭63−112639号公報では、ポリオレフィン樹脂
に鉱油または合成油とワックス、無機フィラー、木粉を
含む有機フィラーを配合した組成物が開示されている
が、このような成形品は鉱油や合成油がブリードし易
く、成形品の外観を損ない易い。特開昭55−1274
51号公報には、ポリオレフィン粉末と木粉、炭酸カル
シュウムまたはタルクからなる組成物が開示されている
が、ポリオレフィン粉末を用いることは成形する際、ホ
ッパーブリッジが起こり易く作業性が悪くなる。また、
特開昭58−217552号公報には、ポリプロピレ
ン、木粉及び高級アルコールと酸のエステル、グリセリ
ンと脂肪酸のエステルを配合した組成物のような滑剤を
配合した組成物が開示されている。また、特公昭58−
56534号公報には、ポリオレフィン樹脂にロジン又
はロジン誘導体又は石油樹脂、可塑剤および植物繊維粉
末からなる組成物が開示されている。更に、特開平7−
225453号公報には、ポリプロピレン樹脂とセルロ
ース系繊維とを混合成形した感光材料用遮光容器が提案
されているが、150℃という高い温度で混合するた
め、セルロース系繊維がダメージを受けやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な課題に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、
廃棄処理物として焼却処理される際、あるいは家庭内で
使用中火災にあっても、有毒ガスの発生がなく、また成
形時、材料が劣化しなく、更に成形品の外観が良く、強
度が強く、安心して使用することの出来る複合材料及び
その製造方法を提供することにあり、第2の目的はこの
複合材料を用いた成形品、特に環境に優しいインクジェ
ット受像用支持体及び壁紙を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成より
なる。
【0007】(1) 植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂
の混合物を主として含有する複合材料を製造する方法に
おいて、該混合物が、植物繊維に対する反応性あるいは
吸着性を有し、植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂との親
和性を高める物質を含有して混合されることを特徴とす
る複合材料の製造方法。
【0008】(2) 前記親和性を高める物質が、下記
一般式(I)で示される化合物、下記一般式(II)で示
される化合物、下記一般式(III)で示される化合物、
該(I)、(II)及び(III)から選ばれる一般式で表
される化合物とフマル酸の混合物、ロジンまたはロジン
誘導体とフマル酸の混合物、ポリオレフィンの末端が無
水マレイン酸で変性された化合物、ノニオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれ
ることを特徴とする(1)に記載の複合材料の製造方
法。
【0009】
【化2】
【0010】ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6
びR7はそれぞれ、水素原子、炭素原子数1〜30のア
ルキル基または炭素原子数2〜30のアルケニル基を表
す。また、M+はアルカリ金属イオンまたはアンモニウ
ムイオンを表す。
【0011】(3) 前記親和性を高める物質を、予め
植物繊維と混合した後に、非塩素系熱可塑性樹脂を混合
することを特徴とする(1)または(2)に記載の複合
材料の製造方法。
【0012】(4) 前記親和性を高める物質を、植物
繊維と非塩素系熱可塑性樹脂との混合時に添加すること
を特徴とする(1)または(2)に記載の複合材料の製
造方法。
【0013】(5) 前記混合物中の植物繊維が非塩素
系熱可塑性樹脂よりも多量にあることを特徴とする
(1)乃至(4)の何れか1項に記載の複合材料の製造
方法。
【0014】(6) 前記混合物が、前記親和性を高め
る物質を、0.01〜30質量%含有することを特徴と
する(1)乃至(5)の何れか1項に記載の複合材料の
製造方法。
【0015】(7) 前記非塩素系熱可塑性樹脂が13
0℃以下の融点を有することを特徴とする(1)乃至
(6)の何れか1項に記載の複合材料の製造方法。
【0016】(8) 前記植物繊維が古紙パルプである
ことを特徴とする(1)乃至(7)の何れか1項に記載
の複合材料の製造方法。
【0017】(9) 前記植物繊維が非木材パルプであ
ることを特徴とする(1)乃至(7)の何れか1項に記
載の複合材料の製造方法。
【0018】(10) (1)乃至(9)の何れか1項
に記載の方法で製造したことを特徴とする複合材料。
【0019】(11) (10)に記載の複合材料を用
いて成形したことを特徴とする成形品。
【0020】(12) インクジェット受像用支持体で
あることを特徴とする(11)に記載の成形品。
【0021】(13) 壁紙であることを特徴とする
(11)に記載の成形品。本発明を詳述する。
【0022】本発明で使用する植物繊維は、原料とし
て、松、杉、ヒノキ等の針葉樹材、ブナ、シイ、ユーカ
リ等の広葉樹材、亜麻、楮、ミツマタ、竹、バカス、ケ
ナフ等の非木材等の紙の原料となるものである。これら
から作られる純正紙であっても、またこれらを原料とす
る古紙(再生紙)であってもよいが、近年の森林資源に
関わる地球環境問題を鑑み、古紙や上記非木材からの繊
維を使用するのが好ましい。再生紙は、オフィス等で使
用するパソコンの出力用紙、コピー紙、新聞、週刊誌、
雑誌、広告チラシなど、家庭、会社や駅等から回収され
たもの、製本・印刷工場で発生する截落および損紙など
から、離解、粗選、熟成、脱墨、精選、漂白などの各工
程により古紙パルプとして再生されたもの等である。こ
れらのうちでは、オフィスより出される古紙を原料とし
た古紙パルプが本発明の成形品としての白色度を高める
点で好ましい。また、非木材の竹パルプやケナフパルプ
が本発明には好ましい。
【0023】本発明に使用する植物繊維は、純正品であ
れ、再生品であれ、一般に製造する方法で作られるパル
プである。パルプは、クラフトパルプ化法、サルファイ
トパルプ化法、アルカリパルプ化法等のケミカルパルプ
化法によるもの、架橋反応やマーセル化反応の如く化学
的な処理によるもの等で作られ、多段漂白法により漂白
したものがよい。更に水や炭酸ガスを用いた超臨界抽出
装置により、余分な油性分や再生の場合の不純物を取り
除いたものでもよい。
【0024】本発明に使用する熱可塑性樹脂としては、
天然ゴム、アクリレートゴム、ブチルゴム、ニトリルゴ
ム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、アクリル
ゴム、ネオプレンゴム、EPDMゴム(エチレン/プロ
ピレン/ジエン化合物)、ウレタンエラストマー等のエ
ラストマー、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリブタジエン樹脂、ポリブテン樹脂、耐衝撃性ABS
樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、セルロースアセ
テート樹脂、アミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリ
スチレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂、ポリエステル樹脂、耐衝撃性アクリル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂等
を挙げることが出来るが、熱を加えることにより流動性
を生じるゴムや樹脂であれば、制限なく使用出来る。
【0025】本発明において、植物繊維と混合する熱可
塑性樹脂としては、使用済みの成形品の廃棄性を考慮し
た場合、焼却時炭酸ガスや水以外物質が発生しにくいポ
リエチレン樹脂、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン類が好まし
い。
【0026】ポリオレフィン類の中では、エチレン/α
−オレフィン共重合体が好ましく、密度が860〜94
0kg/m3、メルトインデックスが0.01〜40g
/10min、DSCの融点の主ピークの値が50〜1
15℃の範囲のものが好ましく、より好ましくはメタロ
セン触媒を重合触媒としたエチレン/α−オレフィン共
重合体である。更に好ましくは、密度が890〜920
kg/m3、メルトインデックスが5〜25g/10m
in、メタロセン触媒を重合触媒として得られるエチレ
ン/4−メチルペンテン、エチレン/1−ヘキセン、あ
るいはエチレン/オクテン−1等の共重合物で、9〜3
0%がエチレン部分のものが好ましい。本発明で使用さ
れる熱可塑性樹脂の融点は、植物繊維の分解温度以下で
あることが好ましく、好ましい温度としては、130℃
以下である。
【0027】本発明の混合物の植物繊維と非塩素系熱可
塑性樹脂の親和性を高める物質は、接触することによる
植物繊維に対する反応性を有するか、あるいは吸着性の
ある物質、例えば紙のサイズ剤のような化合物、もしく
は、植物繊維または非塩素系熱可塑性樹脂に吸着し易い
物質熱可塑性樹脂であって、これらの物質が植物繊維ま
たは非塩素系熱可塑性樹脂の両方あるいは片方に存在す
ることによって両者の親和性を高めることが出来る。
【0028】本発明の植物繊維に対する反応性あるいは
吸着性を有し、植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂との親
和性を高める物質(以降、親和性物質と略すこともあ
る)は、植物繊維と反応するか、もしくは植物繊維また
は非塩素系熱可塑性樹脂の両方または片方に吸着し易い
化合物であれば、また吸着することによって植物繊維と
非塩素系熱可塑性樹脂両方の界面の親和性を高めること
が出来る化合物であれば、制限なく使用出来る。特に前
記一般式(I)、(II)及び(III)で表される化合
物、該(I)、(II)及び(III)から選ばれる一般式
で表される化合物とフマル酸の混合物、ロジンまたはロ
ジン誘導体とフマル酸の混合物、ポリオレフィンの末端
が無水マレイン酸で変性された化合物、カチオンを除く
界面活性剤から選ばれる化合物が好ましい。
【0029】一般式(I)で表される化合物はアルキル
ケテンダイマーであって、通常紙のサイズ剤として使用
されているものと同様のものが使用出来る。以下にアル
キルケテンダイマーの例を示す。実際には、例えばサイ
ズパインK−903、サイズパインK−910(荒川化
学(株)製)等が本発明に有用である。
【0030】
【化3】
【0031】一般式(II)で表される化合物はエチレン
性無水コハク酸であって、無水コハク酸の2の位置にエ
チレン性基が結合している。以下に例を示す。実際に
は、例えばサイズパインS−300、サイズパインS−
400S(荒川化学(株)製)等が本発明に有用であ
る。
【0032】
【化4】
【0033】一般式(III)で表される化合物はエチレ
ン性コハク酸であって、開環しているコハク酸で2の位
置にエチレン性基が結合している。以下に例を示す。実
際には、例えばNSP−サイズ(ミサワセラミックス
(株)製)等が本発明に有用である。
【0034】
【化5】
【0035】また、上記一般式(I)、(II)または
(III)で表される化合物にフマル酸を混合することに
よって、植物繊維に対して良好なサイズ性能を発揮する
ことが出来る。
【0036】ロジンまたはロジン誘導体とフマル酸の混
合物は、ロジンは木材の特に松脂からの樹脂状のもの
で、このものとフマル酸を混合したもので、紙のサイズ
剤に用いられるものと同様であり、例えば、サイズパイ
ン−E、サイズパインN−771(荒川化学(株)製)
等が本発明に有用である。
【0037】ポリオレフィンの末端が無水マレイン酸で
変性された化合物は、末端無水マレイン酸変性LDPE
として三洋化成(株)製のユーメックスシリーズが本発
明に有用で、この中でも主鎖が低密度ポリエチレンであ
るユーメックス2000がより好ましい。
【0038】また、紙パルプ技術タイムズ(1999年
版臨時増刊166〜169頁)に挙げられているサイズ
剤も本発明において有用である。
【0039】更に、製紙の薬剤である硫酸バンド(硫酸
アルミニウム)の添加も好ましい結果を得る。
【0040】本発明に有用な界面活性剤は、カチオンを
除く、ノニオン、アニオン、両性またはベタイン型の界
面活性剤である。
【0041】アニオン界面活性剤としては、炭素原子数
10〜18のポリエチレンオキシドアルキルエーテル硫
酸塩で、塩はアルカリ金属またはアンモニウム塩であ
り、例えばC1223O(C24O)2.5SO3Na、C12
23CONHC24O(C24O)4SO3Na、長鎖ア
シルサルコシネートまたはそのアルカリ塩、α−オレフ
ィンスルホン酸エステルまたはその塩、スルホコハク酸
ハーフエステルのアルカリ塩、例えばモノオクチルスル
ホコハク酸エステルの2ナトリウム塩、長鎖モノアルキ
ルエトキシスルホコハク酸エステルのアルカリ塩、例え
ば、ラウリル−ポリエチレンオキシド(重合度2〜6)
コハク酸エステルナトリウム塩、長鎖モノ及びジアルキ
ルリン酸エステル塩、長鎖アルキルエーテルカルボン酸
及びそのアルカリ塩等を挙げることが出来る。アニオン
界面活性剤については、K.Schrader著、Gr
undlagen und Rezepturen d
erKosmetika、第2版(1989年、Hut
hig Buchverlag Heidelber
g)683〜691頁に記載されているものを本発明に
おいて好ましく使用出来る。アニオン界面活性剤の混合
物も好ましく使用出来る。例えば、ヨーロッパ特許第7
0074号または第358216号明細書に記載ある混
合物を挙げることが出来る。市販品として、例えば、三
洋化成(株)製のサンデットEは好ましく用いることが
出来る。
【0042】ノニオン界面活性剤としては、炭素原子数
6〜18のアルキルのポリエチレンオキサイド(重合度
2〜100)エーテル、炭素原子数6〜18のアルキル
の炭素原子数5〜6の糖残基の平均糖重合度1〜2.5
(特に1.2〜1.8)の多糖類エーテルを挙げること
が出来る。また、アルキルアミンオキシド、例えばラウ
リルジメチルアミンオキシドまたはジ(2−ヒドロキシ
エチル)アミンオキシドを挙げることが出来、これらは
特に好ましい。ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ミ
リスチン酸モノエタノールアミド等の長鎖脂肪酸モノ及
びジアルカノールアミド、ポリエチレングリコールソル
ビタンステアリン酸エステルソルビタンエステル、脂肪
酸ポリグリコールエステル、エチレンオキシドとプロピ
レンオキシドとの共重合体等も挙げることが出来る。例
えば、ヨーロッパ特許第70074号または第3582
16号明細書に記載ある混合物を挙げることが出来る。
また前記K.Schraderの論文に記載されている
ノニオン界面活性剤も好ましく用いられる。市販品とし
て、例えば、三洋化成(株)製のイオネットT−60
C、エマルミンCC、TG−C等を好ましく用いること
が出来る。
【0043】両性界面活性剤も用いることが出来る。両
性界面活性剤としては長鎖アルキルアミノ酸、脂肪酸ア
ミドアルキルベタイン、スルホベタイン等のベタイン類
等を挙げることが出来、好ましくはラウリルヒドロキシ
スルホベタインである。好適な両性またはベタイン型界
面活性剤は前記K.Schraderの論文の第598
〜600頁に記載されているものも好ましく用いられ
る。市販品としては、例えば、レポン2000を好まし
く用いることが出来る。
【0044】本発明の複合材料の製造法において、親和
性物質を混合する工程としては、複合材料の製造方法の
一つは、植物繊維をせん断機で粉砕してから、非塩素系
熱可塑性樹脂を混練し、その後に親和性物質を添加して
更に混練する方法であり、他の一つの方法は、植物繊維
と親和性物質とを予めまぶし、その後に非塩素系熱可塑
性樹脂と混練機に混入した後、温度をかけて混合する方
法である。親和性物質が界面活性剤の場合、植物繊維と
熱可塑性樹脂の混練の何時の時期に加えてもよいが、界
面活性剤を純水で希釈し植物繊維に均一に振りかけ、こ
れを乾燥させた後に熱可塑性樹脂と混練する後者の方法
をとることにより、より効果的に効果を発揮する。
【0045】混練機としては、バンバリーミキサー、回
分式ニーダー、2軸押出型ニーダー等を挙げることが出
来るが、混合物が非常に高粘度であるため、高トルクで
混練する必要があり、トルクの高いバンバリーミキサー
が好ましい。
【0046】本発明の複合材料は、植物繊維と非塩素系
熱可塑性樹脂の混合物を主成分としており、主成分とは
複合材料のうち質量にして50%以上をいう。また、混
合物中の植物繊維は非塩素系熱可塑性樹脂よりも多量に
含有されており、50質量%以上あることが好ましく、
植物繊維が50〜90質量%であることがより好まし
く、特に55〜75質量%が好ましい。
【0047】また、本発明の複合材料における親和性物
質の含量は0.01〜30質量%で好ましくは1.0〜
10質量%である。
【0048】本発明において、植物繊維と非塩素系熱可
塑性樹脂との混合物を主成分とする複合材料から成形品
を製造する方法は、特に限定されないが、植物繊維と非
塩素系熱可塑性樹脂を非塩素系熱可塑性樹脂の融点+1
0℃以上の温度で混合して、所望の成形品に成形出来る
方法であれば何れでもよい。
【0049】本発明の複合材料からの成形品は、前記の
この種類の成形材料に比べ成形性が容易で、離形剤が少
なくて済み、仕上がりの外観が優れている。機械的強
さ、耐衝撃性にも優れている。成形品としては、インク
ジェット受像用支持体、ハロゲン化銀写真感光材料の印
画紙支持体、地図用紙、白色ボード、壁紙、タイル、敷
物、植木鉢、荷物梱包容器、ハロゲン化銀写真感光材料
フィルム容器、レンズ付ハロゲン化銀写真感光材料フィ
ルムユニットのボディー、トレイ、食品等包装容器等を
挙げることが出来、特に限定されない。
【0050】本発明においては、特に、インクジェット
受像用支持体及び壁紙が好ましい。本発明の複合材料を
インクジェット受像用支持体に使用する場合、インクジ
ェットインクの溶媒の吸収性、浸透性に優れ、表面での
インク像の受像性能が良好で、鮮鋭なにじみやぼけのな
い画像受像層を得ることが出来る。また壁紙の場合、匂
いや煙を吸着させる能力があり、室内の環境を保全する
ことも出来る。また、火災の時、従来の塩化ビニール等
のように有害ガスを発することもなく環境に優しいもの
である。このように、上記、種々の用途においても、同
様な効果を得ることが出来、例えば、印刷インクの溶媒
の浸透性に優れ、鮮鋭な印刷画像を得ることが出来る。
【0051】このようなシート状の成形品は、通常のシ
ートあるいはフィルムを成形する方法により製造するこ
とが出来る。例えば、混練機で加熱混合した複合材料を
シート状成形品に成形する工程としては、複合材料をT
ダイやコートハンガーダイのような押出機に接続したダ
イを用いて冷却ロール上に押出成形する方法、あるい
は、一対以上のロールの間隙に複合材料を導入して成形
シートとする精密型カレンダーシート成形機を用いる方
法等、フィルム及びシート業界で用いられる公知の方法
が制限なく適用出来る。更にシートを4本以上のロール
を組み合わせたカレンダー装置(前述の精密型カレンダ
ーシート成形機とは異なる)に通して平面性や厚さを整
えるシート平坦化装置、あるいは2軸延伸装置を用いて
縦及びまたは横に、いろいろな組み合わせの延伸順序、
延伸倍率で行う装置等を使用することが出来る。また、
精密型カレンダーシート成形機でシートとした後、2軸
延伸機で更に延伸して整えてもよい。2軸延伸の延伸順
序は制限なく行え、例えば、横延伸・縦延伸の逐次2軸
延伸法、横・縦・縦延伸法、縦・横・縦延伸法、縦・縦
・横延伸法、または同時2軸延伸法等を採用することも
出来、要求される機械的強度や寸法安定性等の諸特性に
応じて適宜選択することが出来る。2軸延伸による場合
は、最初に長手方向に、次に幅手方向に延伸を行う逐次
2軸延伸方法が好ましく、この場合、縦横の延伸倍率と
しては、1.1〜6倍程度がよい。通常、縦延伸温度
は、ポリマーのガラス転移温度(Tg)+10℃の温度
の範囲で延伸するが、植物繊維と熱可塑性樹脂との混合
物を主成分とする複合材料の場合は、50〜150℃で
行うことが好ましい。幅手方向の延伸温度としては、長
手方向より若干高くして65〜160℃で行うことが好
ましいが、より好ましくは、70〜150℃である。更
に、この延伸シートを熱処理してもかまわない。熱処理
時間は、特に限定されないが1秒〜10分程度である。
必要に応じて、縦熱弛緩、横熱弛緩処理等を施してもよ
い。その温度はやはり150℃以下が好ましい。
【0052】本発明のインクジェット受像用支持体や壁
紙等に使用する複合材料は、植物繊維、非塩素系熱可塑
性樹脂及び前記親和性物質の混合物だけでもよいが、他
の物質、例えば、白色顔料、無機充填剤、多孔性無機化
合物、滑り剤等を含有させて複合材料としてもよい。こ
れらの多孔性無機化合物を支持体組成物中に混合する方
法としては、あらかじめ原材料となる植物繊維(パル
プ)をコロイド状多孔性無機化合物液に含浸させ、これ
を乾燥後、複合材料として使用してもよい。
【0053】例えば、インクジェット受像用支持体は、
表面が白色であることが好ましく、複合材料として混練
する前に、植物繊維と熱可塑性樹脂との混合物に白色顔
料や上記他の物質を添加して同時に混練するのが好まし
い。白色化のための白色顔料としては、例えば、酸化チ
タン、亜鉛華、鉛白、リトボン(硫化亜鉛と硫酸バリウ
ムの混合物)、酸化珪素、バライト、沈降性硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、石膏、合成珪酸塩系ホワイトカー
ボン、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等を挙げる
ことが出来る。中でも、本発明に有用な白色顔料とし
て、酸化チタン及び酸化珪素が好ましい。酸化チタン
は、アナターゼ型、ルチル型の何れでもよいが、白色度
を優先する場合には、アナターゼ型を使用することが望
ましい。また、鮮鋭度を優先する場合には、ルチル型を
使用することが好ましい。白色度及び鮮鋭度の双方を考
慮して、アナターゼ型とルチル型とをブレンドして用い
てもよい。酸化チタンの活性を抑え、黄変を防止するた
め、その表面を含水酸化アルミニウム、含水酸化珪素等
の無機物質で表面処理したもの、多価アルミニウム、多
価アミン、金属石鹸、アルキルチタネート、ポリシロキ
サン等の有機物質で表面処理したもの、及び無機物質・
有機物質を併用して表面処理したもの等を使用すること
が望ましい。もう一つの本発明に有用な白色顔料の酸化
珪素は、ホワイトカーボンと称され、ハロゲン化珪酸の
熱分解、珪砂を加熱還元して気化した一酸化珪素を空気
酸化させた物、有機珪素化合物の熱分解により作られる
乾式法ホワイトカーボン、珪酸ソーダの熱分解やアルカ
リ土類金属珪酸塩の熱分解またはオルガノゲルの加圧分
解あるいは過燐酸石灰肥料製造時に副生する湿式法ホワ
イトカーボン、高純度の無水珪酸の微粒子を水中に分散
させてコロイド状にさせたコロイダルシリカ、四塩化珪
素を1800℃の酸素水素円柱で加水分解させた無水珪
酸等を挙げることが出来る。これら白色顔料の平均粒径
は、0.1〜0.4μmの範囲にあることが好ましい。
【0054】また、本発明のインクジェット受像用支持
体の白色度を増進するために、更に、ブルーイング剤ま
たは蛍光増白剤等を適宜含有させることが出来る。ブル
ーイング剤としては、一般に知られている群青、コバル
トブルー、酸化燐酸コバルト、キナクリドン系顔料等を
挙げることが出来る。白色顔料の全複合材料に対する含
有量は1〜25質量%であることが好ましい。白色顔料
は植物繊維と熱可塑性樹脂の混合物に対して、5〜30
質量%添加するのがよく、好ましくは10〜30質量%
である。また、壁紙の場合、種々の着色顔料を使用して
よく、その含有量は上記白色顔料と同様である。
【0055】本発明において、遮光性を増すために、シ
ート組成物に無機充填剤を混合してもよい。無機充填剤
としては、炭酸カルシウムや、クレー、シラン改質クレ
ー、タルク、シリカ、ウォラストナイト、ゼオライト、
瀝青質微粉体、珪藻土、けい砂、軽石粉、スレート粉、
アルミナホワイト、硫酸アルミニウム、雲母粉、グラフ
ァイト、火山ガラス中空体、炭素中空体、無煙炭粉、ク
リオライト、炭素繊維、ガラス繊維等を挙げることが出
来る。これらのうち、炭素繊維またはガラス繊維が好ま
しい。これらの繊維は長いまま使用してもよいが、1m
m〜50mm程度に短くしたものの方が好ましい。また
添加量は、混合物に対して2〜30質量%含有するのが
よく、好ましくは、3〜25質量%である。
【0056】また、本発明のインクジェット受像用支持
体の場合、インク成分の吸収能力を高めるために、複合
材料に多孔質無機化合物を混合して用いてもよい。多孔
質無機化合物としては、水中に懸濁した場合コロイド状
となるもので、コロイダルシリカ、ベーマイト、擬ベー
マイト等の酸化アルミニウム、コロイダルアルミナ、カ
チオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、あるい
は、特公昭47−26959号公報に開示されているよ
うなコロイド状シリカ粒子表面をアルミナコーティング
した粒子等を挙げることが出来る。これらの多孔質無機
化合物は、2種類以上併用して使用してもよい。多孔質
無機化合物の平均粒子径は300nm以下、好ましくは
200nm以下がよい。多孔質無機化合物は、平均粒子
径200nm以下の無定形で、多孔質構造を有するもの
が好ましい。多孔質無機化合物は、植物繊維、非塩素系
熱可塑性樹脂及び親和性物質との混合物に対して5〜3
0質量%含有するのがよく、好ましくは10〜25質量
%である。
【0057】上記の他、カーボンブラック、滑り剤、帯
電防止層等も任意に添加することが出来る。
【0058】本発明のインクジェット受像用支持体の耐
擦り傷性を付与するために、物性を損なわない程度に、
滑り性を持たせることが好ましい。滑り剤としては、炭
酸カルシウム、酸化チタン、カオリン、二酸化珪素等を
挙げることが出来る。
【0059】本発明のインクジェット受像用支持体はそ
のままのシートで支持体として使用出来るが、他の支持
体、例えばポリエステルフィルム等プラスティックフィ
ルムに積層してもよい。積層する方法は、プラスティッ
クフィルム上に本発明のシート材料を押出成型法により
積層する方法、積層用共流延T型ダイより共押出するこ
とにより同時に積層する方法、本発明の成型されたシー
ト(薄目の)をプラスティックフィルムに積層する方法
等がある。積層の接着性を良好にするために、粘着性付
与剤(樹脂)や接着性樹脂を両方の間に有することが好
ましい。その他、用途に応じて酸化防止剤、離型剤、中
空ポリマー等を含有させてもよい。
【0060】粘着性付与剤(樹脂)としては、ロジン誘
導体樹脂、テルペン樹脂、クマロン・インデン樹脂また
は石油系炭化水素樹脂等を挙げることが出来、接着性樹
脂としては、酸変性ポリオレフィン樹脂、アイオノマー
樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂またはこれら
の金属塩等を挙げることが出来る。また、プラスティッ
クフィルムには、積層する前に、接着性を向上させるた
めに、フィルム表面にコロナ放電処理、火炎処理、グロ
ー放電処理、プラズマ処理等の活性化処理を施すことが
望ましい。本発明のシート材料からなるシートの厚さと
プラスティックフィルムの厚さとの比は、99.5/
0.5〜70/30であることが寸法安定性、積層厚み
の一定性等の点から好ましい。
【0061】本発明において、平面性を付与するため
に、シート成型後、カレンダー装置で処理することが好
ましい。カレンダー装置としては、スーパーカレンダー
やグロスカレンダーが好ましく、圧力や温度をかけた複
数のロール間に成型されたシートを通すカレンダー処理
条件は、下記の如き許容されるインク吸収容量の範囲内
で選択すればよい。カレンダー処理の温度は60〜12
0℃程度が、またカレンダー圧力は1×106〜1×1
9Pa程度が好ましい。
【0062】シート成型後、急冷して巻き取っても良い
が、40℃〜熱処理温度の間で0.1分〜1500時間
かけて徐冷し大きな径のコアに巻取り40℃〜100℃
間でさらに−0.01〜−20℃/分の間の平均冷却速
度で冷却すると、支持体に巻ぐせを付けにくくする効果
がある点で好ましい。もちろん40℃〜100℃間での
熱処理は、支持体を巻とってから製品断裁までに0.1
分〜1500時間恒温槽に入れて行うことが出来る。
【0063】この様に植物繊維、非塩素系熱可塑性樹脂
及び親和性物質の複合材料を主要構成要素とするインク
ジェット受像用支持体は、非塩素系熱可塑性樹脂の混合
による補強効果からコックリング等の波うちがないのが
特徴である。
【0064】本発明のインクジェット受像用支持体は、
通常の紙のように製造時多量の水を使うことなく、また
シート化後の湿度によるカールなどもなく、また寸法安
定性が良いのでゆがみによる搬送性不良や引き出し不良
が大幅に改善出来る。また多孔性構造を有しており、イ
ンク中成分、特にインクの有機溶媒(後述のインク受像
媒体のインク受像層において、インクの染料成分が捕捉
固定された残りの)を吸収することが出来、残りのイン
ク成分がインク受像層に残ることもなく、乾きが早く、
滲みもなく鮮明な画像を得ることが出来る等、本発明の
インクジェット受像用支持体は優れた性質を有する。
【0065】本発明のインクジェット受像用支持体の厚
さは30〜500μmで、好ましくは50〜300μm
である。
【0066】本発明のインクジェット受像用支持体はそ
のままで、インクジェット受像媒体として、記録が出来
るが、インク染料を捕捉し固定出来るインク受像層を設
けてもよい。インク受像層はそのような性質を有する層
であれば、制限なく使用出来る。また、従来、公知の受
像層も、本発明において有用に使用出来るが、従来のよ
うなインクの有機溶媒や水を吸収するために受像層や他
の吸収層等を厚くする必要がなく、インク受像層は、イ
ンクをインクジェット受像用支持体自体が充分に吸収す
ることが出来るので薄い層で充分である。また、受像層
を厚くすることによるインク受像層のひび割れもなく、
作製工程も簡便で、支持体と合わせコストダウンが出
来、しかも鮮明な画像が得られる。
【0067】本発明の壁紙は、シートを成形する過程は
上記インクジェット受像用支持体と同様であるが、主に
カレンダーによる方法が採られる。
【0068】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこれに制限されない。
【0069】実施例1 植物繊維の種類及び添加量を表1の如くとし、細かく粉
砕またはMSシュレッダー(株)製4290にかけて短
冊状とした後、120℃のオーブンで乾燥させ、金属バ
ット上にひろげ、表1の親和性物質を水で希釈または分
散して表1のような添加量で乾燥パルプに均一に振りか
け手でよく揉みほぐした。これを60℃のオーブンで1
2時間乾燥させた後、内容積500mlのバンバリーミ
キサーに入れ、ヒーターで内温を120℃に加熱しなが
ら、非塩素系熱可塑性樹脂としてユメリット15200
(ポリエチレン、メタロセン触媒LDPE、宇部興産
(株)製)を表1の如く添加量として加え、更にステア
リン酸ブチル1質量部とアルコンP−90(荒川化学
(株)製の石油樹脂の水添物)1質量部、また、フマル
酸を表1の如く加え、加圧して混練した。ユメリット1
5200を投入し加圧するとすぐに発熱が始まり、ヒー
ターの電源を切り23℃の冷水をジャケットに流すこと
により内温を123±3℃となるように保持しながら混
練りを続けた。混練物が餅状になった時点で攪拌を止
め、ミキサーから取りだし冷却し粉砕器で粉砕し複合材
料を得、これを試料1〜21とした。なお、表におい
て、樹脂は非塩素系熱可塑性樹脂(但し、表中*印はポ
リ塩化ビニル樹脂)を表し、(1)はサイズパインK−
903、(2)はサイズパインK−910、(3)はサ
イズパインS−300、(4)はサイズパインS−40
0、(5)はNSP−サイズ、(6)はユメックス20
00、(7)はサイズパインE、(8)はサイズパイン
N−771、(9)はノニオン界面活性剤イオネットT
−60C(三洋化成(株)製)、(10)はアニオン界
面活性剤サンデットE(三洋化成(株)製)及び(1
1)は両性界面活性剤レポン2000(三洋化成(株)
製)を表す。また古紙パルプは北米からの輸入品、竹パ
ルプは中国産及びケナフパルプはタイ産を使用した。各
添加量は質量部を表す。表中樹脂とは非塩素系熱可塑性
樹脂のことである。
【0070】比較例1 植物繊維としてケナフパルプを55質量部をMSシュレ
ッダー(株)製4290にかけて短冊状とした後、12
0℃のオーブンで乾燥させた。これを60℃のオーブン
で12時間乾燥させた後、内容積500mlのバンバリ
ーミキサーに入れ、ヒーターで内温を120℃に加熱し
ながら、非塩素系熱可塑性樹脂としてユメリット152
00を44質量部を加え、更にステアリン酸ブチル1質
量部とアルコンP−90(荒川化学(株)製の石油樹脂
の水添物)1質量部を加え、加圧して混練した。ユメリ
ット15200を投入し加圧するとすぐに発熱が始ま
り、ヒーターの電源を切り23℃の冷水をジャケットに
流すことにより内温を123±3℃となるように保持し
ながら混練を続けた。混練物が餅状になった時点で攪拌
を止め、ミキサーから取りだし冷却し粉砕器で粉砕し複
合材料を得、これを試料22とした。
【0071】比較例2 非塩素系熱可塑性樹脂ユメリット15200をポリ塩化
ビニルとした以外は実施例1と同様に行い、試料23と
した。
【0072】上記試料No.1〜23を、成形機(日本
製鋼(株)製、J75SA)を用いて100mm×10
0mm×1mm(縦、横、厚さ)の金型に射出成形し
た。これをJISK7113の2号形試験片に切断し
て、20℃、50%RHの条件下で調湿し、同条件下で
テンシロン引張試験機(オリエンティック(株)製、R
TC−1210)で引張試験を行った。結果を表1に示
す。なお、ディメンションとして、破断強さはMPa、
破断伸びは%である。また表1の試料No.23の樹脂
添加量の項の*43は非塩素系熱可塑性樹脂でない塩化
ビニル樹脂を43(質量部)使用したという意味であ
る。
【0073】
【表1】
【0074】(結果)表1からわかるように、本発明の
複合材料は、板状に成形された状態での破断強度が強
く、破断伸びも適度であり、成形品として適しているこ
とがわかった。これに対して、植物繊維と反応性あるい
は吸着性を有し、植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂との
親和性を高める物質を含まない比較例は強度も伸びも小
さく成形品としては弱いことがわかった。
【0075】実施例2 植物繊維の種類及び添加量を表2の如くとし、細かく粉
砕またはMSシュレッダー(株)製4290にかけて短
冊状とした後、120℃のオーブンで乾燥させ、内容積
500mlのバンバリーミキサーに入れ、ヒーターで内
温を120℃に加熱攪拌しながら、非塩素系熱可塑性樹
脂として実施例1と同様のユメリット15200を表2
の添加量を加え、更に、ステアリン酸ブチル1質量部、
アルコンP−90(荒川化学(株)製の石油樹脂の水添
物)1質量部、また、表2の如くフマル酸を添加し、加
圧して混練した。ユメリット15200を投入し加圧す
るとすぐに発熱が始まり、ヒーターの電源を切り23℃
の冷水をジャケットに流すことにより内温を123±3
℃となるように保持しながら混練を続けた。混練物が餅
状になった時点で、表2の種類の親和性物質を表2の添
加量で加え、更に練りを続け30分後に攪拌を止め、ミ
キサーから取り出して冷却し粉砕器で粉砕し、試料N
o.24〜44を得た。
【0076】比較例3 非塩素系熱可塑性樹脂ユメリット15200をポリ塩化
ビニルとした以外は実施例2と同様に行い、試料45と
した。表2中、43*は実施例1と同様である。
【0077】上記試料No.24〜45を実施例1と同
様に引張試験を行った。結果を表2に示す。
【0078】
【表2】
【0079】(結果)表2からわかるように、本発明の
複合材料は、板状に成形された状態での破断強度が強
く、破断伸びも適度であり、成形品として適しているこ
とがわかった。これに対して、植物繊維と反応性あるい
は吸着性を有し、植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂との
親和性を高める物質を含まない比較例は強度も伸びも小
さく成形品としては弱いことがわかった。表1と比較す
ると、親和性物質を植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂と
共に混練する方が若干強度が低下するようであるが、成
形品として適していることがわかった。比較例について
は表1と同様に強度も伸びも小さく成形品としては弱い
ことがわかった。
【0080】実施例3 表3のような試料を各々100質量部、ロール温度12
0±2℃に調節したミキシングロールにかけ、練りなが
ら粉末状の酸化チタン(アナターゼ型)5質量部を徐々
に加え、複合材料の酸化チタンを均一に分散した。白色
複合材料をミキシングロール間のギャップを調節し温度
を120±2℃として、膜厚0.2mmの白色のインク
ジェット受像用支持体を作製した。
【0081】〔インクジェットインクの乾燥性評価〕セ
イコーエプソン(株)製のインクジェットプリンターM
J-900Cを用い、専用のOHPシートモードで評価
パターンを、試料のインクジェット受像用支持体に印字
を行い、印字後直ぐから5秒間隔で、その表面に普通紙
を重ねてインクが普通紙に転写しなくなるまでの時間を
以下の基準で評価した。
【0082】A:印字直後でも転写しない B:印字直後には若干転写するが、5秒経つと転写しな
くなる C:印字直後には若干転写するが、10秒経つと転写し
なくなる D:転写しなくなるまでに、15秒以上30秒未満かか
る E:転写しなくなるまでに、30秒以上かかる A**:印字直後でも転写しないが、印字が滲み、若干
ぼやける 〔通紙性の評価〕上記プリンターを使用し、同様に試料
のインクジェット受像用支持体に印字を行い、プリンタ
ー中の通紙状態を以下の基準で評価した。
【0083】A:25枚以上連続通紙可能 B:25枚は通紙出来るが、ひっかかることがある C:5枚は通紙出来るが、5枚を超えて、15枚未満の
間でひっかかるシートがある D:2〜5枚の間でひっかかる E:一枚も通紙できない 結果を表3に示す。
【0084】
【表3】
【0085】(結果)インクジェット受像用支持体とし
て成形した本発明の複合材料は、インクの乾燥性及び通
紙性共に優れており、インクジェット受像用支持体とし
て有用であることがわかった。これに対して、比較例と
して、植物繊維と親和性物質だけのものは、インクの滲
みがあり、画像が若干ぼやけており、また、親和性物質
を含んでいないものは、インクの乾燥性があまり良くな
く、通紙性もスムースでなかった。
【0086】実施例4 表4のような試料を各々100質量部を120±2℃に
調節したミキシングロールにかけ、練りながら粉末状酸
化チタン(アナターゼ型)3質量部を徐々に加え、均一
に分散し、ミキシングロールの間隙を調節して膜厚3m
mの白色のシートを作製した。このシートを更にロール
表面に刻印してあるカレンダー成形機に通し、表面に模
様をつけながら、引き延ばし膜厚1mmの壁紙を作製し
た。この壁紙をパーティクルボードにでんぷんとポリ酢
酸ビニルラテックスの混合接着剤を塗り、張り付けた。
【0087】これらの壁紙の張り付けた後の、貼った状
態、自然剥がれの状態と、張り付けた壁紙の表面に水性
インクを薄めた液を吹きかけ、洗剤入りの水で濡らした
布で擦り汚れの落ち易さ、更に焼却炉で燃焼試験を行
い、下記の基準で評価した。
【0088】〔壁紙を貼った状態の観察と評価〕 A:たるみもなく、平らである B:若干、たるんだ所がある C:たるみがかなりある D:凸凹な状態 〔壁紙の自然剥がれの状態の観察と評価〕 A:全く剥がれない B:壁紙の一番上の端の部分がやや剥がれている C:壁紙の上の方が剥がれ始めている D:壁紙が上から1/3位は剥がれている E:壁紙が1/2も剥がれている F:剥がれ落ちている 〔汚れの落ちやすさの評価〕 A:汚れが全くない B:極僅か汚れがあるような感じ D:汚れがうっすらとある E:汚れがはっきりと残る 〔燃焼性の評価〕 A:灰分以外は全く残らず燃焼している B:灰分の周りに樹脂の残りがほんの僅か残っている C:樹脂の熔けた燃え残りが若干ある D:樹脂の熔けた燃え残りがかなりある E:樹脂の燃え残りが黒くこびりついている F:有害ガスを発生、燃え残りがこびりついている 結果を表4に示す。
【0089】
【表4】
【0090】(結果)表4からわかるように、本発明の
複合材料から成形した壁紙は、貼った状態もきれいで、
自然剥がれもなく、汚れが落ち易く、環境に優しく燃焼
させても有害ガスの発生がない。これに対して、比較例
のものは、樹脂を含まないものは貼った状態が悪く、親
和性物質を含まないものは自然剥がれや、汚れが落ち難
く、また、塩素系の樹脂を使用したものは燃焼時有害ガ
スを発生し劣っていることがわかる。
【0091】
【発明の効果】植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂の混合
物の複合材料を用いることにより、環境に優しいインク
ジェット受像用支持体や壁紙等の成形品を提供出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/07 C08K 5/07 5/092 5/092 5/098 5/098 5/1539 5/1539 C08L 23/26 C08L 23/26 93/04 93/04 97/00 97/00 Fターム(参考) 2H086 BA19 BA21 4F070 AA11 AB09 AC39 AC42 AC75 AD02 AE14 AE30 FA17 FB07 FB09 4F072 AB03 AD03 AD04 AD53 AE14 AF13 AF17 AF24 AF27 AG07 AH14 AH21 4J002 AA01W AB01X FD20Y FD206 FD316 GL00 GS00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂の混合
    物を主として含有する複合材料を製造する方法におい
    て、該混合物が、植物繊維に対する反応性あるいは吸着
    性を有し、植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂との親和性
    を高める物質を含有して混合されることを特徴とする複
    合材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記親和性を高める物質が、下記一般式
    (I)で示される化合物、下記一般式(II)で示される
    化合物、下記一般式(III)で示される化合物、該
    (I)、(II)及び(III)から選ばれる一般式で表さ
    れる化合物とフマル酸の混合物、ロジンまたはロジン誘
    導体とフマル酸の混合物、ポリオレフィンの末端が無水
    マレイン酸で変性された化合物、ノニオン界面活性剤、
    アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の複合材料の製造方法。 【化1】 ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7はそれ
    ぞれ、水素原子、炭素原子数1〜30のアルキル基また
    は炭素原子数2〜30のアルケニル基を表す。また、M
    +はアルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオンを表
    す。
  3. 【請求項3】 前記親和性を高める物質を、予め植物繊
    維と混合した後に、非塩素系熱可塑性樹脂を混合するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の複合材料の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記親和性を高める物質を、植物繊維と
    非塩素系熱可塑性樹脂との混合時に添加することを特徴
    とする請求項1または2に記載の複合材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記混合物中の植物繊維が非塩素系熱可
    塑性樹脂よりも多量にあることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れか1項に記載の複合材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記混合物が、前記親和性を高める物質
    を、0.01〜30質量%含有することを特徴とする請
    求項1乃至5の何れか1項に記載の複合材料の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記非塩素系熱可塑性樹脂が130℃以
    下の融点を有することを特徴とする請求項1乃至6の何
    れか1項に記載の複合材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記植物繊維が古紙パルプであることを
    特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の複合材
    料の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記植物繊維が非木材パルプであること
    を特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の複合
    材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れか1項に記載の
    方法で製造したことを特徴とする複合材料。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の複合材料を用いて
    成形したことを特徴とする成形品。
  12. 【請求項12】 インクジェット受像用支持体であるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の成形品。
  13. 【請求項13】 壁紙であることを特徴とする請求項1
    1に記載の成形品。
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