JP2001181260A - ε−カプロラクタムの製造方法 - Google Patents

ε−カプロラクタムの製造方法

Info

Publication number
JP2001181260A
JP2001181260A JP36961899A JP36961899A JP2001181260A JP 2001181260 A JP2001181260 A JP 2001181260A JP 36961899 A JP36961899 A JP 36961899A JP 36961899 A JP36961899 A JP 36961899A JP 2001181260 A JP2001181260 A JP 2001181260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
crystalline zeolite
caprolactam
group
zeolite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36961899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4716536B2 (ja
Inventor
Kenji Akakishi
賢治 赤岸
Takashi Tsunoda
隆 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP36961899A priority Critical patent/JP4716536B2/ja
Publication of JP2001181260A publication Critical patent/JP2001181260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4716536B2 publication Critical patent/JP4716536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、高活性、高選択性、及び耐再
生劣化性を有する結晶性ゼオライトの提供。 【解決手段】 実質的にプロトンを含まず、かつ、周期
律表第IB族に属する金属よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の金属を含有する結晶性ゼオライトを用い
る。 【効果】 この結晶性ゼオライトは、製造が容易な上、
高活性、高選択性、及び耐再生劣化性を有するため気相
下でのε−カプロラクタム製造に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、6−ナイロン等の
原料として有用なε−カプロラクタムを製造する方法に
関し、更に詳しくは気相下においてシクロヘキサノンオ
キシムからε−カプロラクタムを製造するに当たり、特
定の結晶性ゼオライトを触媒として用いる事を特徴とす
る、ε−カプロラクタムの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ε−カプロラクタムは、6−ナイロン等
の原料として用いられる非常に重要な基幹化学原料であ
る。その工業的製造方法としては、触媒として硫酸を用
い、液相下でシクロヘキサノンオキシムを転位させる方
法が広く採用されている。又、シクロヘキサノンオキシ
ムから気相下においてε−カプロラクタムを製造する方
法としては、シクロヘキサノンオキシムを固体酸触媒と
気相接触させる方法が知られており、例えば、ホウ酸系
触媒を用いる方法(特公昭48−12754号公報)、
リン酸系触媒を用いる方法(特公昭45−23549号
公報)、シリカアルミナ系触媒を用いる方法(特公昭4
8−39952号公報)、ゼオライト系触媒を用いる方
法(特開昭62−123167号公報)等が開示されて
いる。
【0003】しかしながら、上記の液相下において硫酸
を用いる方法では、副生物として硫安が多量に生成する
点や、硫酸による装置の腐食等の問題が大きな課題とし
て残っている。一方、気相下において固体酸触媒を用い
る方法では、例えばホウ酸系触媒やリン酸系触媒では反
応温度下での使用により、活性成分が徐々に揮発して触
媒が劣化するという問題がある。又、シリカアルミナ系
触媒では、ε−カプロラクタムの選択性が低い。
【0004】ゼオライト系触媒を用いる方法では、例え
ば、特開昭57−139062号公報には、シリカ対ア
ルミナの比が少なくとも12で、かつ、拘束指数が1〜
12であるゼオライト(ZSM−5を中心とする群)を
使用する方法が記載されている。しかし、ε−カプロラ
クタムの選択性については全く記載がなく、本発明者ら
が実際に実施例を参考に追試を行っても、十分高い選択
性は得られなかった。又、特開昭62−123167号
公報では、触媒としてSi/Al原子比が500以上か
つ細孔外酸量が5μ等量/g以下である結晶性ゼオライ
ト触媒を使用する方法が記載されている。
【0005】本発明者らが実際に実施例を参考に触媒を
調製し追試を行ってみたところ、活性、選択性について
は上記の特開昭57−139062号公報の実施例を追
試した値より高い値を示したものの、本触媒の工業的実
施にはかなりの問題が存在している事も同時に判明し
た。例えば、Si/Al原子比が非常に高いゼオライト
を製造するには、ゼオライトの原料となるシリカ源にア
ルミニウムの極めて少ない高純度原料を用いなければな
らず、かつ、製造工程においても不純物としてのアルミ
ニウムの混入を防止しなければならない事等で製造コス
トが高くなってしまう。
【0006】又更には、特開平5−9180号公報、特
開平6−107627号公報等に記載されている様に、
この様なSi/Al原子比の非常に高いゼオライトを用
いた場合にも、反応及び触媒の焼成再生(つまり、反応
によって触媒上に蓄積した炭素質物質を分子状酸素含有
ガスの存在下、例えば空気中において燃焼除去する操
作)を繰り返す事によって、触媒の永久劣化が起こり、
再生した後も初期活性にまで十分回復できない事が記載
されている。その点を解決するために、特開平5−91
80号公報では活性が低下した触媒を、アンモニアと接
触再生させた触媒を用いる方法や、特開平6−1076
27号公報ではメチルアミン類の共存下で反応を行わせ
る方法が提案されている。しかしながら、これらの方法
も、工業上はプロセスをより複雑にする要因を抱えてお
り、工業的に実施する上で、より簡便でより効果的な方
法が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シクロヘキ
サノンオキシムを気相下で結晶性ゼオライトを用いて、
ε−カプロラクタムを製造する方法において、工業的に
簡易に製造でき、かつ、繰り返し再生に対する耐劣化性
の高い結晶性ゼオライトを用いた、ε−カプロラクタム
の製造方法を提供する事を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために鋭意研究を重ねた結果、実質的にプロトン
を含まず、かつ、周期律表第IB族に属する金属よりな
る群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有する結晶
性ゼオライトが、その目的に適合しうることを見いだ
し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0009】すなわち、本発明は、シクロヘキサノンオ
キシムを気相下において結晶性ゼオライトと接触させて
ε−カプロラクタムを製造する方法において、使用され
る結晶性ゼオライトが実質的にプロトンを含まず、か
つ、周期律表第IB族に属する金属よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の金属を含有する事を特徴とする、
ε−カプロラクタムの製造方法に関するものである。
【0010】ここで言う、実質的にプロトンを含まない
結晶性ゼオライトとは、後述の液相イオン交換/ろ液滴
定法によって求められる、結晶性ゼオライト中のプロト
ン量(酸量)が、0.02mmol/g−ゼオライト以
下の結晶性ゼオライトである事を意味する。尚、本発明
においては、結晶性ゼオライト中のプロトン量は、0.
01mmol/g−ゼオライト以下である事がより好ま
しい。以下に液相イオン交換/ろ液滴定法について述べ
る。本測定法は日本化学会誌、[3]、P.521−5
27(1989)等に記載されている方法である。
【0011】先ず、3.4モル濃度の塩化ナトリウム水
溶液25gにプロトン量を測定する精秤した結晶性ゼオ
ライト(予め200〜500℃で5〜12Hr処理)
1.5gを添加する。氷冷下で10分間イオン交換後、
この混合物をろ過し、更に純水50gで洗浄する。こう
して得た洗浄に用いた液を含むろ液全量を、0.1N定
量分析用水酸化ナトリウム水溶液により中和滴定し、中
和点から結晶性ゼオライトのプロトン量(酸量)を求め
る。
【0012】尚、アンモニウムイオン型(アンモニウム
イオンをカチオンとして含む形態。後述も同様)及び多
価金属型ゼオライト(例えば希土類金属カチオン型ゼオ
ライト)は、加熱処理によりプロトンを生成する事が知
られている。従って、上記の方法によるプロトン量の測
定に先立って、ゼオライトを焼成処理する必要がある。
焼成処理の代表的な条件は、空気中又は窒素中等の不活
性ガス中で、500〜600℃、1〜10時間の処理で
ある。又、周期律表第IB族に属する金属(以降「IB
族金属」と称する)を含有するとは、IB族金属を対応
するカチオンの状態で含むことを意味する。ここで言う
周期律表とは、imidas1995(集英社)P85
3に掲載されている周期表(長周期型)のことであり、
IB族とは、Cu,Ag,Auのことである。ただし、
IB族金属は結晶性ゼオライト中にカチオンの状態で含
まれているものに加え、カチオン以外の状態で含まれて
もよく、例えば酸化物の状態で含まれてもよい。これは
後述するアルカリ金属、アルカリ土類金属に属する金属
を含有する場合についても、同様である。
【0013】本発明に使用される結晶性ゼオライトは、
実質的にプロトンを含まず、かつ、IB族金属よりなる
群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有させる事が
できれば、結晶性ゼオライトのタイプを限定するもので
はない。例えば、A型、X型、Y型、USY型、L型、
オフレタイト、エリオナイト、モルデナイト、フェリエ
ライト、メタロシリケート、ZSM−5類、ZSM−1
2、ZSM−21、ZSM−23、ZSM−35、ZS
M−38、β型、MCM−22、SAPO−5、SAP
O−11、SAPO−31等が挙げられる。ZSM−5
類としては、ZSM−5、ZSM−8、ZSM−11が
挙げられる。又、P.A.Jacobs and J.
A.Martens著“Stud.Surf.Sci.
Catal.”33、P.167−215(1987、
オランダ)に記載のZSM−5、ZSM−11に類似の
ゼオライトを用いることもできる。
【0014】この中でもより好ましくはZSM−5類、
フェリエライト、β型であり、特に好ましくはZSM−
5である。ZSM−5類のシリカ/アルミナモル比は2
0〜4000が好ましく、より好ましくは200〜40
00である。フェリエライトのシリカ/アルミナモル比
は10〜100が好ましく、より好ましくは14〜10
0である。β型のシリカ/アルミナモル比は15〜20
00が好ましく、より好ましくは20〜2000であ
る。それぞれのゼオライトのシリカ/アルミナモル比は
ゼオライトを合成する段階で所望のシリカ/アルミナモ
ル比に組成を調整して合成する事もできるし、酸処理や
スチーム処理等の後処理により、ゼオライトから脱アル
ミニウムを行って達成する事もできる。
【0015】本発明に使用される結晶性ゼオライトを調
製する場合において、結晶性ゼオライトにアルカリ金
属、アルカリ土類金属に属する金属よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の金属を含有させる方法、並びに、
IB族金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金
属を含有させる方法には、順序や回数に特に制限はな
い。例えば、結晶性ゼオライトにアルカリ金属、アルカ
リ土類金属に属する金属よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の金属を含有させた後に、IB族金属を含有さ
せてもよく、IB族金属を含有させた後に、アルカリ金
属、アルカリ土類金属に属する金属よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の金属を含有させてもよい。
【0016】ただしいずれの場合においても、上記の通
り金属を含有させた後の結晶性ゼオライトが、実質的に
プロトンを含まない様にする事が必要である。本発明の
結晶性ゼオライトが含有するIB族金属よりなる群から
選ばれる少なくとも1種の金属のうち、好ましい金属は
銀と銅であり、より好ましくは銀である。
【0017】結晶性ゼオライトにIB族金属を含有させ
る方法の例としては、IB族金属を含まない結晶性ゼオ
ライトを、公知の方法、例えばイオン交換法、含浸法、
混練り法等の方法、好ましくはイオン交換法により処理
する方法が挙げられる。イオン交換法により結晶性ゼオ
ライトにIB族金属を含有させる場合、IB族金属の塩
を使用する必要がある。IB族金属の塩としては、例え
ば硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
【0018】IB族金属の含有量に厳密な限定はない
が、結晶性ゼオライトの重量に対し、好ましくは0.0
1〜10重量%の範囲であり、より好ましくは0.02
〜3重量%の範囲である。IB族金属の含有量が0.0
1重量%以下では、本発明の効果が不十分となる傾向が
あり、10重量%以上添加しても特段の効果の向上が見
られない傾向がある。尚、結晶性ゼオライト中のIB族
金属の含有量は、公知の方法、例えば蛍光X線分析法等
により求めることができる。
【0019】又、本発明の結晶性ゼオライトに、更に含
有されるアルカリ金属、アルカリ土類金属に属する金属
よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属のうち、
好ましくはナトリウムとカリウムであり、より好ましく
はナトリウムである。結晶性ゼオライトにアルカリ金
属、アルカリ土類金属に属する金属よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の金属を含有させる方法及び使用さ
れる金属塩は、上記のIB族金属を結晶性ゼオライトに
含有させる方法及び金属塩と、同様の方法や金属塩を挙
げる事ができる。
【0020】アルカリ金属、アルカリ土類金属に属する
金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の含
有量に厳密な限定はないが、例えば、ZSM−5にナト
リウムを含有させる場合には、結晶性ゼオライト重量に
対して0.01〜2重量%の範囲が好ましく、より好ま
しくは0.01〜0.5重量%の範囲である。カリウム
の場合には、結晶性ゼオライト重量に対して0.01〜
3重量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜
1重量%の範囲である。
【0021】所望であれば、ε−カプロラクタムの収率
向上や、反応による炭素質付着による劣化抑制等を目的
として、上記結晶性ゼオライトに、バナジウム、クロ
ム、モリブデン、タングステン、マンガン、白金、パラ
ジウム、ルテニウム、ロジウム、鉄、ニッケル、亜鉛、
ガリウム、ランタン等の周期律表第IIB、III、V
B、VIB、VIIB、VIII族に属する金属よりな
る群から選ばれる少なくとも1種の金属を、更に含有さ
せる事もできる。これらの金属を含有させる方法は、上
記のIB族金属を結晶性ゼオライトに含有させる方法と
同様である。これらの金属の含有量は、結晶性ゼオライ
トに対して、0.1〜2重量%である事が好ましい。
【0022】次に、本発明の結晶性ゼオライトに含有さ
れるカチオンの効果について詳細に述べる。通常前記の
様なタイプのゼオライトは、特開昭62−123167
号公報、特開平5−9180号公報、特開平9−241
236号公報に記載されている様に、ほとんどの場合、
合成したゼオライトをほぼ中性まで水洗後、乾燥、空気
下で焼成してテンプレートを除去後、塩化アンモニウム
や硝酸アンモニウム水溶液中で残留するナトリウム、カ
リウム等のイオンを除去し、最後にもう一度焼成してプ
ロトン型に変換するか、又は、希塩酸や希硝酸で直接プ
ロトン型に変換して用いられる。特開平9−24123
6号公報には、β型ゼオライトを本反応に用いる場合に
は、上記の様な方法でプロトン型に変換して使用するこ
とが好ましいと記載されている。特開昭62−1231
67号公報では、プロトンの代わりにZSM−5にカル
シウムの様なアルカリ土類金属や、ランタンの様なラン
タノイド類金属をイオン交換して使用する例が記載され
ている。しかし、その反応成績はプロトン型と実質的に
何ら変化がなく、交換するカチオンの違いによる特段の
効果の記述も見あたらない。
【0023】それに対し、本発明の触媒の様に、実質的
にプロトンを含まず、かつ、例えば銀イオン、又は銀イ
オンとナトリウムイオンとで交換された結晶性ゼオライ
トが、従来のプロトンを始めとする他の金属イオン含有
の触媒と遜色のない活性、選択性を示しながら、かつ、
それらの金属イオンでは決して見られない繰り返し再生
による活性低下を抑制する優れた効果を持つ事は、実に
驚くべき事実である。殊に、製造が容易で安価に製造で
きるタイプの結晶性ゼオライトでその様な効果を発現す
る事は、工業上極めて有益な特性と言える。
【0024】次に、本発明の触媒を用いて、シクロヘキ
サノンオキシムの気相反応によりε−カプロラクタムを
製造する方法について述べる。反応は、本発明の触媒を
充填した固定床、移動床、流動床等の反応器に、原料気
化器で気化させたシクロヘキサノンオキシムをガス状と
して接触させる事で行われる。触媒は、本発明の結晶性
ゼオライトを粉状のまま用いても良いが、結晶性ゼオラ
イトのみを圧縮成型、打錠成型等によって成型したもの
や、例えば、アルミナ、シリカ、シリカ/アルミナ、ジ
ルコニア、チタニア、ケイソウ土、粘土等の多孔性耐火
性無機酸化物をバインダー又は成型用希釈剤として結晶
性ゼオライトと混合後、その混合物を成型したもの等を
用いてもよい。バインダー又は成型用希釈剤を用いる場
合には、それらの含有量は、結晶性ゼオライトとバイン
ダー又は成型用希釈剤の全重量に対して、10〜90重
量%の範囲が好ましく、20〜50重量%の範囲がより
好ましい。通常それらの成型体は、適度な粒度に揃えら
れた後、反応に供される。
【0025】反応温度は、200〜500℃の範囲が好
ましく、300〜450℃の範囲がより好ましい。20
0℃未満では反応速度が十分ではない傾向があり、50
0℃を越えるとシクロヘキサノンオキシムが熱分解して
しまう傾向がある。反応圧力は0.01〜1MPaの範
囲が好ましく、0.05〜0.15MPaの範囲がより
好ましい。原料シクロヘキサノンオキシムの重量空間速
度は0.01〜100Hr-1の範囲が好ましく、0.1
〜10Hr-1の範囲がより好ましい。
【0026】上記の重量空間速度は以下の式で算出され
る。 重量空間速度=F/C(Hr-1) F=シクロヘキサノンオキシム供給量(g/Hr) C=触媒重量(g) シクロヘキサノンオキシムは単独で供給されても良い
が、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素や、メタノ
ール、エタノール、1−プロパノール、1−ブタノー
ル、1−ヘキサノール、1−ヘプタノール、1−オクタ
ノール等の脂肪族アルコール類等の有機溶媒に希釈して
供給する方がより好ましい。その他のニトリル系、アミ
ド系、エーテル系、ケトン系溶媒等も好んで用いられ
る。
【0027】キャリヤーガスは、用いなくとも良いが、
例えば窒素ガス、ヘリウムガス、炭酸ガス、水素ガス等
の不活性ガスを用いる方がより好ましい。尚、有機溶媒
の希釈量、キャリヤーガスの供給量は、前記シクロヘキ
サノンオキシムの重量空間速度が満たされる範囲なら
ば、特に制限はない。その他、水、アンモニアガスやメ
チルアミン類等の塩基性物質、又、生成物であるε−カ
プロラクタム等を原料と共に供給しても良い。
【0028】反応に使用した触媒の焼成による再生は、
空気を窒素で所望の酸素濃度になる様に希釈したガスを
使用するか、空気そのものを使用して、触媒上に蓄積し
た炭素質物質が燃焼するに十分な温度と時間、保持する
ことによって行われる。温度は400〜700℃が好ま
しく、使用するガス中の酸素濃度は0.1〜21容量%
の範囲が好ましい。この時、炭素質物質の急激な燃焼に
よる発熱で触媒に熱的ダメージを極力与えない様に、燃
焼初期は低い温度と酸素濃度で行い、燃焼終盤で両者を
徐々に高くする方法が好ましい。
【0029】
【発明の実施形態】次に、実施例及び比較例によって本
発明を更に具体的に説明する。尚、反応によって生成し
たε−カプロラクタムを含む反応ガスは、約3℃に制御
された冷却管を通し液化させた後、0℃に氷冷したトラ
ップに回収した。キャリアガスはベントに導いた。この
反応液を1時間毎に回収しガスクロマトグラフィーによ
り分析を行った。(キャピラリーカラム:ULBON−
HR−20M、装置:島津GC−17A)
【0030】
【実施例1】シリカ/アルミナモル比が300であり、
走査型電子顕微鏡(日立製、X−650形微小部走査X
線分析装置)により測定した平均粒子径(結晶性ゼオラ
イト粒子100個体の粒子直径の算術平均)が約2μm
でほぼ球形結晶である、H(プロトン)型ZSM−5
(日揮ユニバーサル社製)を1N硝酸ナトリウム水溶液
(10cc/g−ゼオライト)に分散させ、40℃、3
時間イオン交換を行った後、ろ過、水洗を行った。この
操作を3度繰り返した後、150℃、12時間乾燥を行
った。次にこのゼオライトを、0.0015N硝酸銀水
溶液(10cc/g−ゼオライト)に分散させ、室温、
2時間イオン交換を行った。ろ過、水洗、乾燥(150
℃、12時間)を行った後、空気中500℃で3時間焼
成して、触媒Aを調製した。
【0031】この触媒Aの蛍光X線分析法によるAg量
は0.15重量%であった。Ag量の測定方法は、蛍光
X線分析装置(理学電気製、蛍光X線分析装置RIX−
3000)を用いて測定した。液相イオン交換/ろ液滴
定法で測定したプロトン量は0.002mmol/g−
ゼオライトであった。圧縮成型後粉砕し0.5〜1.5
mmに整粒した触媒A0.6gを石英ガラス製反応管
(長さ40cm、内径8mm)に充填し、窒素ガスを2
00cc/minで流し、400℃で1時間加熱した。
次いで窒素ガスを20cc/min流しながら350℃
に保持し、メタノール溶媒にシクロヘキサノンオキシム
9重量%溶解させた溶液を9.0g/Hrで供給し、常
圧下で6時間反応させた。この時の重量空間速度は、
1.35Hr-1であった。1時間毎に反応液を回収し、
ガスクロマトグラフィーで分析を行った。
【0032】反応終了後、シクロヘキサノンオキシム溶
液の供給を停止し、窒素ガスで反応管内を十分置換し
た。次いで酸素を2容積%含有する酸素と窒素の混合ガ
スに切り替え、この混合ガスを100cc/minで流
しながら、400℃で1時間、450℃で1時間、更に
520℃で3時間保持し、最後に混合ガスを空気に切り
替えて520℃で1時間保持し、触媒に付着した炭素質
物質を除去した。その後再度、窒素ガスにて反応管内を
十分置換した。
【0033】この再生した触媒を用いて、上記と同じ条
件で反応及び再生を5回繰り返した。この時の反応結果
の一部を表1に示す。シクロヘキサノンオキシムの転化
率とε−カプロラクタムの選択率は、以下の様に算出さ
れる。 シクロヘキサノンオキシム転化率(%)=(O−R)/
O×100 ε−カプロラクタム選択率(%)=L/(O−R)×1
00 O=シクロヘキサノンオキシム供給量(mol) R=未反応シクロヘキサノンオキシム量(mol) L=ε−カプロラクタム生成量(mol)
【0034】
【比較例1】実施例1に用いたH型ZSM−5(日揮ユ
ニバーサル社製)を空気中500℃で3時間焼成して、
触媒Bを調製した。触媒Bの液相イオン交換/ろ液滴定
法で測定したプロトン量は0.09mmol/g−ゼオ
ライトであった。その触媒Bを、触媒Aと同様にして整
粒した後反応に用いた以外は、実施例1と同一条件で反
応及び再生を5回繰り返した。この時の反応結果の一部
を表2に示す。
【0035】
【実施例2】コロイダルシリカ97g(日産化学製、商
品名スノーテックス30、シリカ含有量31重量%)と
10重量%水酸化テトラ−n−プロピルアンモニウム水
溶液224.0g、エタノール60gをホモジナイザー
(日本精機製、AM−10)で5000rpmで30分
間激しく撹拌した。そこに硫酸アルミニウム・14〜1
8水塩1.51gを水48gに溶解した水溶液を、撹拌
しながら徐々に加えた。この混合物をホモジナイザーで
8000rpmで30分間激しく撹拌した。この溶液を
1Lステンレス製オートクレーブに仕込み密閉し、40
0rpmで撹拌を行いながら150℃で190時間、水
熱合成を行った。生成した白色結晶をろ過後、ほぼ中性
まで水洗した。この結晶を150℃で12時間乾燥後、
電気炉で550℃で6時間空気下で焼成し、白色結晶を
得た(結晶(1)とする)。
【0036】この結晶(1)を粉末X線回折法(理学電
気製、粉末回折X線測定装置)により分析したところ、
ZSM−5と同定された。平均粒子径は約0.3μmの
球状結晶であった。又、シリカ/アルミナモル比は22
0であった。シリカ/アルミナモル比の測定は以下の様
に行った。先ず、結晶(1)0.2gと5N水酸化ナト
リウム水溶液50gをマイクロボンベに仕込み、150
℃で8〜24時間保持し完全に溶解した後、その溶解液
を分析に適する希釈度に希釈してSi及びAlの含有量
をプラズマ発光分光分析装置(理学電気社製、JOBI
N−YBON)を用いて測定しシリカ/アルミナモル比
を求めた。
【0037】この結晶を実施例1と同様にして調製した
ものを触媒Cとする。この触媒Cの蛍光X線分析法によ
るAg量は0.16重量%であった。液相イオン交換/
ろ液滴定法で測定したプロトン量は0.0015mmo
l/g−ゼオライトであった。この触媒Cを、触媒Aと
同様に整粒した後反応に用いた以外は、実施例1と同一
条件で反応及び再生の繰り返しを5回行った。その結果
の一部を表3に示す。
【0038】
【比較例2】実施例2において合成した結晶(1)を、
1N硝酸水溶液に室温で3時間保持して、プロトン型に
変換した後、ろ過、水洗、乾燥(150℃で12時間)
して、最後に空気中で500℃で3時間焼成して触媒D
を得た。この触媒Dのシリカ/アルミナモル比は230
であり、液相イオン交換/ろ液滴定法で測定したプロト
ン量は0.12mmol/g−ゼオライトであった。そ
の触媒Dを、触媒Aと同様にして整粒した後反応に用い
た以外は、実施例1と同一条件で反応及び再生の繰り返
しを5回行った。その反応結果の一部を表4に示す。
【0039】
【実施例3】コロイダルシリカ97gと10重量%水酸
化テトラ−n−プロピルアンモニウム水溶液224.0
g、エタノール60gをホモジナイザーで5000rp
mで30分間激しく撹拌した。そこに硫酸アルミニウム
・14〜18水塩0.158gを水48gに溶解した水
溶液を、撹拌しながら徐々に加えた。この混合物をホモ
ジナイザーで8000rpmで30分間激しく撹拌し
た。この溶液を1Lステンレス製オートクレーブに仕込
み密閉し、400rpmで撹拌を行いながら160℃で
120時間の水熱合成を行った。生成した白色結晶をろ
過後、ほぼ中性まで水洗した。この結晶を150℃で1
2時間乾燥後、電気炉で550℃で6時間空気下で焼成
し、白色結晶を得た(結晶(2)とする)。この結晶
(2)を粉末X線回折法により分析したところ、ZSM
−5と同定された。平均粒子径は約0.3μmの球状結
晶であった。又、シリカ/アルミナモル比は1900で
あった。この結晶を実施例1と同様にして調製したもの
を触媒Eとする。
【0040】この触媒Eの蛍光X線分析法によるAg量
は0.10重量%であった。液相イオン交換/ろ液滴定
法で測定したプロトン量は0.001mmol/g−ゼ
オライトであった。この触媒Eを、触媒Aと同様に整粒
した後、触媒Eを用いて、シクロヘキサノンオキシムを
溶解する溶媒をエタノールとして、触媒量を1.2gと
して、重量空間速度を0.675Hr-1に変更した以外
は、実施例1と同一条件で反応及び再生の繰り返しを1
0回行った。その結果の一部を表5に示す。
【0041】
【比較例3】実施例3において合成した結晶(2)を、
1N硝酸水溶液に室温で3時間保持して、プロトン型に
変換した後、ろ過、水洗、乾燥(150℃で12時間)
して、最後に空気中で500℃で3時間焼成して触媒F
を得た。この触媒Fのシリカ/アルミナモル比は195
0であり、液相イオン交換/ろ液滴定法で測定したプロ
トン量は0.016mmol/g−ゼオライトであっ
た。その触媒Fを、触媒Aと同様にして整粒した後反応
に用いた以外は、実施例3と同一条件で反応及び再生の
繰り返しを10回行った。その結果の一部を表6に示
す。
【0042】
【実施例4】コロイダルシリカ97gと10重量%水酸
化テトラ−n−プロピルアンモニウム水溶液224.0
g、エタノール60gをホモジナイザーで5000rp
mで30分間激しく撹拌した。そこに硫酸アルミニウム
・14〜18水塩0.0789gを水48gに溶解した
水溶液を、撹拌しながら徐々に加えた。この混合物をホ
モジナイザーで8000rpmで30分間激しく撹拌し
た。この溶液を1Lステンレス製オートクレーブに仕込
み密閉し、400rpmで撹拌を行いながら160℃で
120時間の水熱合成を行った。生成した白色結晶をろ
過後、ほぼ中性まで水洗した。この結晶を150℃で1
2時間乾燥後、電気炉で550℃で6時間空気下で焼成
し、白色結晶を得た(結晶(3)とする)。この結晶
(3)を粉末X線回折法により分析したところ、ZSM
−5と同定された。平均粒子径は約0.3μmの球状結
晶であった。又、シリカ/アルミナモル比は3800で
あった。この結晶を実施例1と同様にして調製したもの
を触媒Gとする。
【0043】この触媒Gの蛍光X線分析法によるAg量
は0.07重量%であった。液相イオン交換/ろ液滴定
法で測定したプロトン量は0.001mmol/g以下
であった。この触媒Gを、触媒Aと同様に整粒した後反
応に用いた以外は、実施例1と同一条件で反応及び再生
の繰り返しを5回行った。その結果の一部を表7に示
す。
【0044】
【比較例4】実施例4において合成した結晶(3)を、
1N硝酸水溶液に室温で3時間保持して、プロトン型に
変換した後、ろ過、水洗、乾燥(150℃で12時間)
して、最後に空気中で500℃で3時間焼成して触媒H
を得た。この触媒Hのシリカ/アルミナモル比は380
0であり、液相イオン交換/ろ液滴定法で測定したプロ
トン量は0.008mmol/g−ゼオライトであっ
た。その触媒Hを、触媒Aと同様にして整粒した後反応
に用いた以外は、実施例1と同一条件で反応及び再生の
繰り返しを5回行った。その結果の一部を表8に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】
【発明の効果】本発明の結晶性ゼオライトは、気相下で
シクロヘキサノンオキシムからε−カプロラクタムを製
造する場合、極めて高い活性と選択性を示し、しかも繰
り返し再生よる活性低下を抑制する著しい効果を有する
ので、上記反応の触媒として極めて有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロヘキサノンオキシムを気相下にお
    いて結晶性ゼオライトと接触させてε−カプロラクタム
    を製造する方法において、使用される結晶性ゼオライト
    が実質的にプロトンを含まず、かつ、周期律表第IB族
    に属する金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の
    金属を含有する事を特徴とする、ε−カプロラクタムの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 該周期律表第IB族に属する金属が、銀
    である事を特徴とする、請求項1記載のε−カプロラク
    タムの製造方法。
  3. 【請求項3】 該結晶性ゼオライトがアルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属に属する金属よりなる群から選ばれる少
    なくとも1種の金属を、更に含有する事を特徴とする、
    請求項1又は2記載のε−カプロラクタムの製造方法。
  4. 【請求項4】 該アルカリ金属、アルカリ土類金属が、
    ナトリウム及び/又はカリウムである事を特徴とする、
    請求項3記載のε−カプロラクタムの製造方法。
  5. 【請求項5】 該結晶性ゼオライトがZSM−5類、フ
    ェリエライト、ベ−タ型から選ばれる少なくとも1種の
    結晶性ゼオライトである事を特徴とする、請求項1〜4
    記載のε−カプロラクタムの製造方法。
JP36961899A 1999-12-27 1999-12-27 ε−カプロラクタムの製造方法 Expired - Fee Related JP4716536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36961899A JP4716536B2 (ja) 1999-12-27 1999-12-27 ε−カプロラクタムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36961899A JP4716536B2 (ja) 1999-12-27 1999-12-27 ε−カプロラクタムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001181260A true JP2001181260A (ja) 2001-07-03
JP4716536B2 JP4716536B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=18494897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36961899A Expired - Fee Related JP4716536B2 (ja) 1999-12-27 1999-12-27 ε−カプロラクタムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4716536B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024927A1 (fr) * 2001-09-12 2003-03-27 Asahi Kasei Chemicals Corporation Procede de production de lactame
WO2018051869A1 (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 住友化学株式会社 ε-カプロラクタムの製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6894163B2 (en) * 2001-02-14 2005-05-17 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Process for preparation of epsilon-caprolactam

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4878192A (ja) * 1972-01-27 1973-10-20
JPS57139062A (en) * 1981-01-15 1982-08-27 Mobil Oil Corp Manufacture of epsilon-caprolactam
JPH05139724A (ja) * 1991-11-21 1993-06-08 Idemitsu Kosan Co Ltd 金属含有結晶質アルミノシリケートの製造方法
JPH0912539A (ja) * 1995-06-27 1997-01-14 Sumitomo Chem Co Ltd ε−カプロラクタムの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4878192A (ja) * 1972-01-27 1973-10-20
JPS57139062A (en) * 1981-01-15 1982-08-27 Mobil Oil Corp Manufacture of epsilon-caprolactam
JPH05139724A (ja) * 1991-11-21 1993-06-08 Idemitsu Kosan Co Ltd 金属含有結晶質アルミノシリケートの製造方法
JPH0912539A (ja) * 1995-06-27 1997-01-14 Sumitomo Chem Co Ltd ε−カプロラクタムの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024927A1 (fr) * 2001-09-12 2003-03-27 Asahi Kasei Chemicals Corporation Procede de production de lactame
CN100375741C (zh) * 2001-09-12 2008-03-19 旭化成化学株式会社 生产内酰胺的方法
WO2018051869A1 (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 住友化学株式会社 ε-カプロラクタムの製造方法
JPWO2018051869A1 (ja) * 2016-09-14 2019-06-24 住友化学株式会社 ε−カプロラクタムの製造方法
US10457636B2 (en) 2016-09-14 2019-10-29 Sumitomo Chemical Company, Limited Production method of ϵ-caprolactam

Also Published As

Publication number Publication date
JP4716536B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2931406B1 (en) One-pot method for the synthesis of cu-ssz-13
JP4221532B2 (ja) メチルアミン製造用触媒及び該触媒を用いたメチルアミン類の製造方法
KR101519409B1 (ko) Zsm-5, 이의 제조 및 에틸벤젠 탈알킬화에서의 이의 용도
JP4987894B2 (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
KR20160030933A (ko) 인을 함유하는 aei 형 제올라이트 및 그 제조 방법
KR20200039727A (ko) Aei 구조 분자체 및 이의 제조방법과 용도
JPS62281856A (ja) ε−カプロラクタムの製造法
EP3585765A1 (en) Process for the conversion of monoethanolamine to ethylenediamine employing a copper-modified zeolite of the mor framework structure
JP4506908B2 (ja) メチルアミン製造触媒
JP2001181260A (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
JP4247504B2 (ja) 脱アルミニウムゼオライトim−5
CA2468767C (en) Porous crystalline material (itq-21) and the method of obtaining same in the absence of fluoride ions
CN109311780B (zh) 用于在氢气和固体催化剂存在下乙炔低聚的方法
CN108530247B (zh) 环己烯和苯烷基化制备环己基苯的方法
CN106518600A (zh) 液相烷基化制环己基苯的方法
JP6912564B2 (ja) ゼオライト転換によるmtwフレームワーク型ゼオライトの合成
CN115697909A (zh) 分子筛ssz-120、其合成和用途
Weitkamp et al. Introduction of noble metals into small pore zeolites via solid state ion exchange
US20040158103A1 (en) Cyclohexane oxidation catalysts
JP3547181B2 (ja) トリメチルアミンの不均化方法
KR20180095526A (ko) 촉매 조성물, 이의 제조 및 이러한 조성물을 이용하는 방법
JP2553609B2 (ja) ゼオライトzsm−5の合成法
KR100666753B1 (ko) 나노미터크기의 산화갈륨입자가 세공 내에 담지된모더나이트 제올라이트 및 그 제조 방법
JPH075296B2 (ja) 結晶性メタロシリケ−ト
JPH03206060A (ja) フェノール類の製法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees