JP2001179906A - Ptp包装用ポリプロピレン系樹脂シート - Google Patents

Ptp包装用ポリプロピレン系樹脂シート

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JP2001179906A
JP2001179906A JP36747699A JP36747699A JP2001179906A JP 2001179906 A JP2001179906 A JP 2001179906A JP 36747699 A JP36747699 A JP 36747699A JP 36747699 A JP36747699 A JP 36747699A JP 2001179906 A JP2001179906 A JP 2001179906A
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Hironori Nakada
博紀 中田
Koichi Yanase
幸一 柳瀬
Yuji Kawachi
優治 河内
Sadafumi Furukawa
禎史 古川
Masaki Takeda
昌樹 武田
Yasuo Shimobe
安雄 下邊
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ箔との熱シールなどの二次加工を施し
てもカール(反り)を生じ難いPTP包装用ポリプロピ
レン系樹脂シートを提供する。 【解決手段】ポリプロピレン系樹脂からなる2以上の層
からなり、該ポリプロピレン系樹脂からなる層が、これ
らの層の中で最高の含有率Cmax(ただし、5重量%≦
Cmax≦50重量%)で充填剤を含有する一つの層(第
一層)、およびCmaxよりも低い含有率C(ただし、C
≧0)で充填剤を含有する1層以上の層であることを特
徴とするPTP包装用ポリプロピレン系樹脂シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PTP(プレスス
ルーパック)包装用ポリプロピレン系樹脂シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】PTP包装は、例えば、医薬品包装の分
野で錠剤やカプセル剤等の固形剤の包装に広く用いられ
ている。従来のPTP包装では、透明性、成形性、腰の
強さ、コストなどの観点から、主に硬質塩化ビニル樹脂
からなるシートを底材として用い、該底材に固形内容物
(例えば、医薬品の錠剤やカプセル)を収容するための
ポケットを形成してそこに固形内容物を充填し、次いで
アルミ箔からなる蓋材で密封する。医薬品の錠剤やカプ
セル剤等は吸湿によって変質や変形を起こすものがある
ため、従来は、アルミ箔層を含む複合フィルムを用いて
ピロー包装等の2次包装を施したり、あるいは硬質塩化
ビニル樹脂シートに防湿性の優れたポリ塩化ビニリデン
樹脂をコーティング等によって積層したシートを底材と
して用いることにより対応してきたが、これらの技術に
はコスト上の問題がある。また、近年、廃棄処理の問題
から塩化ビニル樹脂が敬遠される傾向が強まっている。
このような状況の下、ポリプロピレン系樹脂からなるシ
ートが、その優れた防湿性、低コスト、処分の容易さな
どの点で評価され、従来使用されていた塩化ビニル樹脂
シートに代わりPTP包装用シートとして使用されるよ
うになってきた。プロピレンのホモポリマーと石油樹脂
とからなる樹脂組成物からなるシートは、PTP包装用
シートとして既に実用化されている。しかしながらかか
る従来のシートは、蓋材であるアルミ箔と熱シールし製
品形状に裁断したときに、従来の塩化ビニル樹脂シート
と比較して大きなカール(反り)を生じるため、この問
題の解決が望まれている。また、透明性や表面外観につ
いても改善が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アルミ箔と
の熱シールなどの二次加工を施してもカール(反り)を
生じ難いPTP包装用ポリプロピレン系樹脂シートを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリプロピレン系樹脂
からなり充填剤含有量が互いに異なる2以上の層からな
るシートが、アルミ箔との熱シールなどの二次加工を施
してもカールが著しく生じ難いことを見出し、本発明を
完成した。すなわち、本発明は、ポリプロピレン系樹脂
からなる2以上の層からなり、該ポリプロピレン系樹脂
からなる層が、これらの層の中で最高の含有率Cmax
(ただし、5重量%≦Cmax≦50重量%)で充填剤を
含有する一つの層(第一層)、およびCmaxよりも低い
含有率C(ただし、C≧0)で充填剤を含有する1層以
上の層であることを特徴とするPTP包装用ポリプロピ
レン系樹脂シートを提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】第一層を構成するポリプロピレン
系樹脂は、プロピレンの単独重合体、もしくはプロピレ
ン単位含有量が50重量%以上のプロピレンと他の1種
以上のモノマーとの共重合体である。好ましいポリプロ
ピレン系樹脂の例としては、プロピレンの単独重合体、
プロピレンとエチレンとのランダムもしくはブロック共
重合体、プロピレンとプロピレン以外のα−オレフィン
(ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテンなど)とのラ
ンダムもしくはブロック共重合体が挙げられる。とりわ
け、プロピレンの単独重合体およびエチレン単位含有量
が1重量%以下であるエチレン/プロピレンランダム共
重合体がカール抑制効果の点で好ましい。なお、第一層
に含まれるポリプロピレン系樹脂は、1種類のみであっ
ても、2種類以上であってもよい。第一層以外のポリプ
ロピレン系樹脂からなる層は、前記第一層を構成しうる
上記と同様のポリプロピレン系樹脂の群の中から第一層
とは独立に選択した少なくとも1種類のポリプロピレン
系樹脂からなる。その選択にあたっては、その層の曲げ
剛性が第一層の曲げ剛性よりも小さくなるものを選択す
ることが好ましい。曲げ剛性は、層の曲げ弾性率と厚み
とから算出される。第一層以外のポリプロピレン系樹脂
からなる層が2以上ある場合には、それぞれの層のポリ
プロピレン系樹脂は同じであっても異なっていてもよ
い。
【0006】第一層は、本発明のPTP包装用シートを
構成するポリプロピレン系樹脂からなる層の中で最高の
含有率Cmaxで充填剤を含有する層である。第一層の充
填剤含有率は、シートのカール抑制効果と第一の層の透
明性とのバランスを考慮し、第一層の全重量に対し5重
量%以上、50重量%以下の範囲に設定するが、好まし
くは7.5重量%以上、40重量%以下、更に好ましく
は10重量%以上、30重量%以下に設定する。充填剤
の含有率が5重量%未満ではカール抑制効果が不十分と
なり、50重量%を超えると第一層中で充填剤が十分に
分散して存在することが困難となり、第一層の透明性が
著しく低下する。
【0007】第一層が含有する充填剤としては、例え
ば、硫酸マグネシウム、マグネシウム−アルミニウム水
酸化物の複合炭酸塩(ハイドロタルサイト類)、金属
(ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウ
ム、カルシウム等)の珪酸塩、例えば、長石、ゼオライ
ト、含水コロイド珪酸の焼成品(焼成珪藻土)、シリカ
が挙げられる。第一層が含有する充填剤は、シートの透
明性の観点から、その23℃での屈折率と第一層が含有
するポリオレフィン系樹脂の23℃での屈折率との差が
0.04以下のものが好ましく、0.03以下のものが
より好ましく、0.02以下のものが更に好ましい。中
でも、シートの優れたカール抑制効果と高い透明性の両
立の観点から、硫酸マグネシウムウィスカーが好まし
い。
【0008】第一層中の充填剤の粒径は、通常は0.1
μm以上、50μm以下の範囲内とするが、樹脂中での
分散状態を考慮し、また第一層をシートの最外層とする
ときにはシートの表面外観も考慮すれば、好ましくは
0.2μm以上、30μm以下、更に好ましくは0.5
μm以上、10μmとする。また、充填剤の形状として
は、球状よりも平板状、さらには繊維状がカール抑制効
果の観点から好ましく、アスペクト比(充填剤の縦横の
長さ比)は、好ましくは1よりも大きく、より好ましく
は2以上、更に好ましくは5以上であり、その上限は概
ね5000である。
【0009】第一層以外のポリプロピレン系樹脂からな
る層が充填剤を含有する場合には、その充填剤含有率
は、第一層の充填剤含有率よりも低いことが必要であ
り、第一層の充填剤含有率Cmaxの50%以下が好まし
く、30%以下がより好ましく、10%以下が更に好ま
しい。第一層以外のポリプロピレン系樹脂からなる層が
2以上ある場合には、それぞれの層の充填剤含有率は同
じであっても異なっていてもよい。第一層以外のポリプ
ロピレン系樹脂からなる層が充填剤を含有する場合に
は、充填剤は、第一層に使用し得る上記と同様の充填剤
の群の中から、第一層の充填剤とは独立して選択するこ
とができる。第一層以外のポリプロピレン系樹脂からな
る層が2以上ある場合には、それぞれの層が含有する充
填剤は同じであっても異なっていてもよい。また、シー
トの透明性の観点から、充填剤の23℃での屈折率は、
それを含む層が含むポリプロピレン系樹脂の23℃での
屈折率との差が小さいものが好ましく、通常その差は
0.04以下が好ましく、0.03以下がより好まし
く、0.02以下が更に好ましい。
【0010】更に、本発明のPTP包装用ポリプロピレ
ン系樹脂シートは、高度な水蒸気バリア性を達成する目
的で、本発明の主たる効果が著しく損われない範囲で石
油樹脂を含有することが好ましい。石油樹脂には、合成
樹脂系石油樹脂と天然物系石油樹脂とがあるが、本発明
では合成樹脂系石油樹脂が好ましい。合成樹脂系石油樹
脂としては、脂肪族系炭化水素樹脂系、芳香族炭化水素
樹脂系、脂環族飽和炭化水素樹脂系、共重合系がある
が、中でも、臭気や透明性等の観点から、脂環族飽和炭
化水素樹脂系石油樹脂が好ましい。本発明のシートが石
油樹脂を含有する場合、石油樹脂は本発明のシートを構
成するいずれの層に含有されていてもよい。本発明のシ
ートが石油樹脂を含有する場合、その量は、シートの全
量の1〜10重量%が好ましい。石油樹脂の含有量が1
重量%未満であると十分な水蒸気バリア効果が得難く、
10重量%を超えるとn−ヘプタンで抽出される成分量
が厚生省告示第20号に規定される上限を超える恐れが
生じる。
【0011】また、本発明の主たる効果が著しく損なわ
れない限り、第一層およびそれ以外のポリプロピレン系
樹脂からなる層は、上記ポリプロピレン系樹脂に加え
て、エチレンの単独重合体、プロピレン以外のα−オレ
フィン(ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテンなど)
の単独重合体、エチレンとプロピレン以外のα−オレフ
ィン(ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテンなど)と
の共重合体、環状オレフィンの重合体、エチレン/メチ
ルメタクリレート共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重
合体、エチレン/メタクリレート共重合体、エチレン/
酢酸ビニル/メチルメタクリレート三元共重合体等のエ
チレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体、エチ
レン/アクリル酸共重合体等のエチレン性不飽和結合を
有するカルボン酸とエチレンとの共重合体、エチレン/
酢酸ビニル共重合体のけん化物、ポリビニルアルコー
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチ
ル、熱可塑性エラストマー、ゴム、水素添加ゴム等の重
合体を含有してもよい。第一層およびこれ以外のポリプ
ロピレン系樹脂からなる層の各層におけるこれらの重合
体の量は、各層に含まれる樹脂成分の総量(すなわち、
ポリプロピレン系樹脂とそれ以外の重合体の合計量)に
対して、通常50重量%以下、好ましくは30重量%以
下、更に好ましくは20重量%以下に設定する。また、
これらの重合体を含有する各層の透明性の観点から、各
層が含有するポリプロピレン系樹脂とこれらの重合体と
の23℃における屈折率差は小さいほど好ましく、0.
04以下であることがより好ましく、0.03以下であ
ることがより好ましく、0.02以下であることが更に
好ましい。
【0012】本発明のPTP包装用ポリプロピレン系樹
脂シートは、第一層とポリプロピレン系樹脂からなる他
の一層のみからなる二層シートであってよい。また、第
一層およびこれ以外のポリプロピレン系樹脂からなる2
以上の層からなる多層シートであってもよい。更には、
本発明のシートは、本発明の効果が著しく損われない限
り、第一層、これ以外のポリプロピレン系樹脂からなる
1以上の層およびポリプロピレン系樹脂以外の樹脂から
なる1以上の層からなる多層シートであってもよい。ポ
リプロピレン系樹脂以外の樹脂からなる層を構成する樹
脂としては、ポリプロピレン系樹脂からなる層が含有し
うるポリプロピレン系樹脂以外の樹脂として先に例示し
たポリプロピレン樹脂以外の樹脂が挙げられる。三層以
上からなる多層シートの場合、各層の曲げ剛性は第一層
の曲げ剛性よりも小さいことが好ましい。また、第一層
を本発明のシートの一方の最外層とし、他方の最外層の
剛性を最も低くすることが好ましい。
【0013】カール抑制効果の観点から、本発明のPT
P包装用ポリプロピレン系樹脂シートの全厚みに対する
第一層の厚みの割合は0.3以上、0.95以下の範囲が
好ましく、0.5以上、0.95以下の範囲がより好まし
く、0.7以上、0.95以下の範囲が更に好ましい。
第一層の厚みのシート全厚みに対する割合が0.3未満
の場合には、十分なカール抑制効果が得られない場合が
ある。シートの厚みは、通常は0.1〜0.5mmの範囲
に設定し、好ましくは0.25〜0.35mmの範囲に設
定する。
【0014】本発明のシートを構成する第一層をはじめ
とする各層は、本発明の効果が著しく損なわれない限
り、適宜、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑
剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、界面活性剤、
染料、顔料、難然剤、可塑剤、結晶造核剤等を含有する
ことができる。
【0015】本発明のシートは、先ず、該シートの各層
を形成する材料を各層毎に、従来広く行われている混練
方法、すなわちバッチ式混練機(バンバリーミキサー、
ニーダー、ロールなど)や連続式混練機(単軸押出機、
2軸押出機、カレンダーロールなど)を使用する混練方
法により調製し、次いで、得られた各層用の混練物を多
層ダイあるいはフィードブロックダイより押し出してシ
ート化する共押出法により製造することができる。ま
た、本発明のシートの各層に対応する単層シートまたは
単層フィルムを予め作製し、これらを適当な接着剤を用
いて貼り合わせるドライラミネート法により製造するこ
ともできる。また、前記のようにして各層用の混練物を
調製し、次いで押出ラミネートを行うことにより製造す
ることもできる。更には、前記ドライラミネート法と押
出しラミネート法とを組み合せた方法により製造するこ
ともできる。
【0016】本発明のPTP包装用ポリプレン系樹脂シ
ートは、熱成形などにより所望の形状に成形し、PTP
包装に使用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のPTP包装用ポリプロピレン系
樹脂シートは、アルミ箔との熱シール後などの二次加工
後のカール発生が十分に抑制されるので、医薬品などの
PTP包装用シートとして好適である。本発明のシート
を用いるPTP包装においては、例えば該シートが二層
シートである場合には、第一層以外の層とアルミ箔とを
熱シールすることにより、カールを殆ど生じることなく
アルミ箔が貼合された最終製品を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
の実施例に何ら限定されることはない。 [物性の評価方法]カール高さ (10ポケット×2面)/ショットの型を備えたCKD
(株)製ブリスターパック成形機 FBP−M2を使用
して、成形温度140℃、毎分50ショットの条件で樹
脂シートをプラグアシスト圧空成形した。ポケットの形
状は、底部10mmΦ、上部9mmΦ、深さ4.1mm
であった。得られた成形シートとアルミ箔とを成形シー
トのチルロールに接触していた面をアルミ箔側として1
75℃で熱シールし、さらに130℃でスリッター(罫
線)を入れた後、幅37mm、長さ94mm、コーナー
5mmRに打ち抜いて成形品を得た。これを平らな台面
に置き、打ち抜きから5分後に成形品の四隅の反り高さ
(台面からの高さ)を測定し、それらの平均値を求め
た。同一の樹脂シートから同様にして作製した9個の成
形品についても、前記と同様にしてそれぞれ四隅の反り
高さを測定し、平均値を求めた。このようにして得られ
た10個の平均値の平均値をさらに計算し、得られた平
均値をこの樹脂シートのカール高さと定義した。なお、
アルミ箔としては、硬質アルミ箔20μmにマレイン化
ポリプロピレン5μmを塗布したものを使用した。PTP包装用シートとしての適合性 要件:カール高さが4.0mm以下 上記要件を満たすものを「適合」と判定した。
【0019】実施例1 プロピレン単独重合体パウダー(MFR=2.5g/1
0分、Tm=158〜159℃、23℃での屈折率=
1.50)73.8重量部、プロピレンとブテン−1と
の共重合体パウダー(ブテン含有量=22重量%、Tm
=132℃、23℃での屈折率=1.50)8.2重量
部、石油樹脂(トーネックス株式会社製エスコレッツ5
320)8.0重量部、硫酸マグネシウムウィスカー
(宇部マテリアルズ株式会社製 モスハイジ−A:繊維
径=0.5〜1.0μm、繊維長=8〜15μm、アスペ
クト比=8〜30、23℃での屈折率=1.53)1
0.0重量部を2軸押出機を用いて230℃でベント造
粒し、第一層用の樹脂組成物を得た。一方、プロピレン
単独重合体パウダー(MFR=2.5g/10分、Tm
=158〜159℃、23℃での屈折率=1.50)8
2.8重量部、プロピレンとブテン−1との共重合体パ
ウダー(ブテン含有量=22重量%、Tm=132℃、
23℃での屈折率=1.50)9.2重量部、石油樹脂
(トーネックス株式会社製 エスコレッツ5320)
8.0重量部を2軸押出機を用いて230℃でベント造
粒し、第一層以外の層(以下、第二層と称する)樹脂組
成物を得た。これらの樹脂組成物を別々の押出機を用い
て溶融した後、T−ダイ押出機を用いて230℃で、第
二層がチルロール(30℃)に接触するように、第一層
と第二層との厚み比が7:3となるように共押出して、
300μm厚のシートに成形した。得られた樹脂シート
の評価結果を表1に示す。
【0020】比較例1 プロピレン単独重合体パウダー(MFR=2.5g/1
0分、Tm=158〜159℃、23℃での屈折率=
1.50)92.0重量部、石油樹脂(トーネックス株
式会社製 エスコレッツ5320)8.0重量部を2軸
押出機を用いて230℃でベント造粒し、樹脂組成物を
得た。樹脂シートの製造に用いる樹脂組成物を全てこの
樹脂組成物に置き換えた以外は実施例1と同様の条件で
共押出し、300μm厚のシートに成形した。得られた
樹脂シートの評価結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳瀬 幸一 千葉県市原市姉崎海岸5番1号 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 河内 優治 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 (72)発明者 古川 禎史 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 (72)発明者 武田 昌樹 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 (72)発明者 下邊 安雄 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA07A AA07H AK02 AK07A AK07B AK07J AK09J AL01 BA02 BA16 CA23A CA23B DG03A GB15 GB66 JA20A JL04 JN18A YY00A YY00B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン系樹脂からなる2以上の層
    からなり、該ポリプロピレン系樹脂からなる層が、これ
    らの層の中で最高の含有率Cmax(ただし、5重量%≦
    Cmax≦50重量%)で充填剤を含有する一つの層(第
    一層)、およびCmaxよりも低い含有率C(ただし、C
    ≧0)で充填剤を含有する1層以上の層であることを特
    徴とするPTP包装用ポリプロピレン系樹脂シート。
  2. 【請求項2】下記式を満たすことを特徴とする請求項1
    に記載のPTP包装用ポリプロピレン系樹脂シート。 0≦C≦0.5×Cmax
  3. 【請求項3】第一層の厚みのシートの全厚みに対する割
    合が0.3以上、0.95以下であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のPTP包装用ポリプロピレン
    系樹脂シート。
  4. 【請求項4】第一層が含有する充填剤の23℃での屈折
    率と、第一層が含有するポリプロピレン系樹脂の23℃
    での屈折率との差が0.04以下であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のPTP包装用ポ
    リプロピレン系樹脂シート。
  5. 【請求項5】第一層が含有する充填剤が塩基性硫酸マグ
    ネシウムウィスカーであることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載のPTP包装用ポリプロピレン
    系樹脂シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021756A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ポリオレフィン系樹脂積層シートおよびこれを用いたptp包装体
CN115181359A (zh) * 2022-07-28 2022-10-14 江苏金发科技新材料有限公司 一种低翘曲玻纤增强聚丙烯材料及其制备方法

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