JP2001179807A - 成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリュ - Google Patents
成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリュInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/505—Screws
- B29C48/62—Screws characterised by the shape of the thread channel, e.g. U-shaped
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C48/505—Screws
- B29C48/53—Screws having a varying channel depth, e.g. varying the diameter of the longitudinal screw trunk
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 原材料の焼き付きに伴う不良品の発生を防止
できるとともに使用寿命の長い成形材料押出し装置及び
同装置におけるスクリュを提供する。 【解決手段】 射出成形機11における押出し装置13
のシリンダ17内に螺旋状の突条22が一体形成された
スクリュ18を配設し、前記スクリュ18の先端側のテ
ーパ部18aに至るまでの数ピッチにおける各谷部23
を当該谷部23の径の中心が突条22によって形成され
る山部24の径の中心に対して偏心した偏心谷底25a
〜25fとして連続形成した。従って、スクリュ18が
回転駆動されると、シリンダ17内へ供給された原材料
は前記各偏心谷底25a〜25fにおいて断続的に加圧
力を受けつつ下流端側へ押し出される。
できるとともに使用寿命の長い成形材料押出し装置及び
同装置におけるスクリュを提供する。 【解決手段】 射出成形機11における押出し装置13
のシリンダ17内に螺旋状の突条22が一体形成された
スクリュ18を配設し、前記スクリュ18の先端側のテ
ーパ部18aに至るまでの数ピッチにおける各谷部23
を当該谷部23の径の中心が突条22によって形成され
る山部24の径の中心に対して偏心した偏心谷底25a
〜25fとして連続形成した。従って、スクリュ18が
回転駆動されると、シリンダ17内へ供給された原材料
は前記各偏心谷底25a〜25fにおいて断続的に加圧
力を受けつつ下流端側へ押し出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形の際に使
用される成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリ
ュに関するものである。
用される成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリ
ュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂成形品の製造に際して
は、射出成形機やブロー成形機などの各種の成形機が各
成形品の特性に応じて使い分けされている。そして、前
記各成形機においては、供給された原材料(例えば、樹
脂ペレットと粉末ガラスの混合材)を押出し装置内で加
熱軟化させて練った後、下流側の成形用金型等へ送り出
すようにしている。
は、射出成形機やブロー成形機などの各種の成形機が各
成形品の特性に応じて使い分けされている。そして、前
記各成形機においては、供給された原材料(例えば、樹
脂ペレットと粉末ガラスの混合材)を押出し装置内で加
熱軟化させて練った後、下流側の成形用金型等へ送り出
すようにしている。
【0003】即ち、各成形機には図6に示すように、成
形品用の原材料を次工程へ供給するための押出し装置5
1が備えられており、同装置51にはバンドヒータ52
を巻装したシリンダ53が設けられている。また、シリ
ンダ53内にはスクリュ54が回転可能に配設されてお
り、同スクリュ54においては下流端側(図6において
は左側)に位置する数ピッチの谷底部分54aの谷径が
央部側から下流端側へいくに従い次第に大きくなるよう
に形成されている。そのため、前記シリンダ53内にホ
ッパ55を介して供給された原材料はスクリュ54の回
転により剪断力を受けてシリンダ53内を下流端側へ移
動しつつバンドヒータ52により加熱されることにより
溶融して混練されるとともに、前記谷径の変化した部分
において加圧される。
形品用の原材料を次工程へ供給するための押出し装置5
1が備えられており、同装置51にはバンドヒータ52
を巻装したシリンダ53が設けられている。また、シリ
ンダ53内にはスクリュ54が回転可能に配設されてお
り、同スクリュ54においては下流端側(図6において
は左側)に位置する数ピッチの谷底部分54aの谷径が
央部側から下流端側へいくに従い次第に大きくなるよう
に形成されている。そのため、前記シリンダ53内にホ
ッパ55を介して供給された原材料はスクリュ54の回
転により剪断力を受けてシリンダ53内を下流端側へ移
動しつつバンドヒータ52により加熱されることにより
溶融して混練されるとともに、前記谷径の変化した部分
において加圧される。
【0004】そして、この加圧力により前記原材料はシ
リンダ53内から押し出されて前記成形用金型(図示し
ない)等へ供給され、その金型等の内部で固化すること
により所定形状の樹脂成形品に成形される。
リンダ53内から押し出されて前記成形用金型(図示し
ない)等へ供給され、その金型等の内部で固化すること
により所定形状の樹脂成形品に成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の各成形機における押出し装置51では次のよう
な問題があった。即ち、前記スクリュ54における下流
端側の数ピッチにおいて原材料には谷底部分54aの谷
径の増大に伴い圧力が加わることになるが、この圧力は
必ずしもその全てが下流方向へ加わるわけではなく、そ
の一部は原材料を上流側へ押し戻すようにも作用する。
そのため、シリンダ53内において前記原材料はスクリ
ュ54の谷底部分54aとの間でスリップしながら滞留
してしまうことになり、特に下流端側の前記谷径が比較
的大きく形成されたピッチ部分においては、前記バンド
ヒータ52の加熱作用によって原材料が焼き付いてしま
い、不良な成形品を製造してしまうという問題があっ
た。かかる問題に対し、従来の押出し装置51では、例
えば前記スクリュ54の回転数を上げることにより加圧
力を断続的に変化させて対処しようという試みもなされ
たが、回転数を変化させた(特に大きくした)場合に
は、スクリュ54自体の消耗を早めてしまうという新た
な問題を生じていた。
た従来の各成形機における押出し装置51では次のよう
な問題があった。即ち、前記スクリュ54における下流
端側の数ピッチにおいて原材料には谷底部分54aの谷
径の増大に伴い圧力が加わることになるが、この圧力は
必ずしもその全てが下流方向へ加わるわけではなく、そ
の一部は原材料を上流側へ押し戻すようにも作用する。
そのため、シリンダ53内において前記原材料はスクリ
ュ54の谷底部分54aとの間でスリップしながら滞留
してしまうことになり、特に下流端側の前記谷径が比較
的大きく形成されたピッチ部分においては、前記バンド
ヒータ52の加熱作用によって原材料が焼き付いてしま
い、不良な成形品を製造してしまうという問題があっ
た。かかる問題に対し、従来の押出し装置51では、例
えば前記スクリュ54の回転数を上げることにより加圧
力を断続的に変化させて対処しようという試みもなされ
たが、回転数を変化させた(特に大きくした)場合に
は、スクリュ54自体の消耗を早めてしまうという新た
な問題を生じていた。
【0006】本発明は、上記した各問題を解決するため
になされたものであり、その目的は原材料の焼き付きに
伴う不良品の発生を防止できるとともに使用寿命の長い
成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリュを提供
することにある。
になされたものであり、その目的は原材料の焼き付きに
伴う不良品の発生を防止できるとともに使用寿命の長い
成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリュを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、シリンダ内に回転可能
に配設されるスクリュ本体の外周面に螺旋状の突条が一
体形成され、そのスクリュ本体の回転に伴いシリンダ内
に供給された成形品用の原材料を前記突条により押圧し
て下流端側へ送り出すスクリュにおいて、前記突条によ
りスクリュ本体の長手方向に沿って形成される各ピッチ
のうち少なくとも一部のピッチにおける谷底を当該谷底
部分の径の中心がネジ山部分の径の中心に対して偏心し
た偏心谷底として形成したことを要旨とする。
めに、請求項1に記載の発明は、シリンダ内に回転可能
に配設されるスクリュ本体の外周面に螺旋状の突条が一
体形成され、そのスクリュ本体の回転に伴いシリンダ内
に供給された成形品用の原材料を前記突条により押圧し
て下流端側へ送り出すスクリュにおいて、前記突条によ
りスクリュ本体の長手方向に沿って形成される各ピッチ
のうち少なくとも一部のピッチにおける谷底を当該谷底
部分の径の中心がネジ山部分の径の中心に対して偏心し
た偏心谷底として形成したことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスクリュにおいて、前記偏心谷底は、スクリュ本体の
長手方向において複数設けられていることを要旨とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスクリ
ュにおいて、前記偏心谷底は、スクリュ本体の長手方向
において一定の周期間隔をおいて設けられていることを
要旨とする。
のスクリュにおいて、前記偏心谷底は、スクリュ本体の
長手方向において複数設けられていることを要旨とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスクリ
ュにおいて、前記偏心谷底は、スクリュ本体の長手方向
において一定の周期間隔をおいて設けられていることを
要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載のスクリュにおいて、前記各偏心谷底は、
スクリュ本体の長手方向において連続して設けられてい
ることを要旨とする。
求項3に記載のスクリュにおいて、前記各偏心谷底は、
スクリュ本体の長手方向において連続して設けられてい
ることを要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のうち何れか一項に記載のスクリュにおいて、前記
各偏心谷底のうち一部の偏心谷底は他の偏心谷底に比較
して偏心量が大きくされていることを要旨とする。
項4のうち何れか一項に記載のスクリュにおいて、前記
各偏心谷底のうち一部の偏心谷底は他の偏心谷底に比較
して偏心量が大きくされていることを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のうち何れか一項に記載のスクリュを加熱手段が設
けられたシリンダ内に回転可能に配設した成形材料押出
し装置であることを要旨とする。
項5のうち何れか一項に記載のスクリュを加熱手段が設
けられたシリンダ内に回転可能に配設した成形材料押出
し装置であることを要旨とする。
【0012】(作用)請求項1の発明によれば、シリン
ダ内に供給された原材料はスクリュの螺旋状の突条から
剪断力を受けながらシリンダの下流方向へ送り出される
際に、スクリュの偏心谷底では、その谷底部分とネジ山
部分及びシリンダ内周面によって形成される周方向にお
ける通路の通過断面積に差異が生じており、その断面積
の大きい部分で溜められた原材料が断面積の小さい部分
で圧力をかけられて送り出されるため、原材料が滞留す
ることなく下流方向へ送り出される。
ダ内に供給された原材料はスクリュの螺旋状の突条から
剪断力を受けながらシリンダの下流方向へ送り出される
際に、スクリュの偏心谷底では、その谷底部分とネジ山
部分及びシリンダ内周面によって形成される周方向にお
ける通路の通過断面積に差異が生じており、その断面積
の大きい部分で溜められた原材料が断面積の小さい部分
で圧力をかけられて送り出されるため、原材料が滞留す
ることなく下流方向へ送り出される。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、原材料は通過断面積の大きい部分と小
さい部分を移動する毎に、圧力がかけられ、よく混練さ
れて、下流方向に送り出される。
の作用に加えて、原材料は通過断面積の大きい部分と小
さい部分を移動する毎に、圧力がかけられ、よく混練さ
れて、下流方向に送り出される。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の作用に加えて、原材料は決められた偏心谷底の周期に
従って断続的に圧力がかけられながら下流方向に送り出
される。
の作用に加えて、原材料は決められた偏心谷底の周期に
従って断続的に圧力がかけられながら下流方向に送り出
される。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の発明の作用に加えて、偏心谷底は下流方向に亘
って連続して設けられているため、通路の通過断面積の
小さい部分も連続して現れ、原材料には小刻みに絶え間
なく圧力がかけられる。
求項3の発明の作用に加えて、偏心谷底は下流方向に亘
って連続して設けられているため、通路の通過断面積の
小さい部分も連続して現れ、原材料には小刻みに絶え間
なく圧力がかけられる。
【0016】請求項5の発明によれば、請求項2〜請求
項4のうちいずれか1項の発明の作用に加えて、偏心量
を大きくした偏心谷底の部分では、通路の通過断面積の
小さい部分はさらに小さくなっているため、原材料はよ
り大きな圧力がかけられて下流方向に確実に押し出され
る。
項4のうちいずれか1項の発明の作用に加えて、偏心量
を大きくした偏心谷底の部分では、通路の通過断面積の
小さい部分はさらに小さくなっているため、原材料はよ
り大きな圧力がかけられて下流方向に確実に押し出され
る。
【0017】請求項6の発明によれば、成形材料押出し
装置のシリンダ内には請求項1〜請求項5のうち何れか
一項の作用を有するスクリュが配設される。
装置のシリンダ内には請求項1〜請求項5のうち何れか
一項の作用を有するスクリュが配設される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を射出成形機に具体
化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0019】図1に示すように、本実施形態に係る射出
成形機11は、材料供給部12、成形材料押出し装置
(以下、「押出し装置」という。)13、及び材料成形
部14を備えている。
成形機11は、材料供給部12、成形材料押出し装置
(以下、「押出し装置」という。)13、及び材料成形
部14を備えている。
【0020】前記材料供給部12には有蓋円筒状をなす
ホッパ15が設けられ、同ホッパ15の上方側は、粒状
の樹脂ペレット及び粉末ガラスが混合されたもの(以
下、「原材料」という。)を収容可能にするために下方
側よりも大径に形成されている。前記ホッパ15の上方
側と下方側はホッパ15の側面がテーパ状に縮径してい
くことにより連なっており、ホッパ15の上部側面には
原材料をホッパ15内に供給するための原材料供給管1
6が連結されている。なお、原材料を構成するペレット
は熱可塑性樹脂であり、例えば塩化ビニル、ナイロン樹
脂、ポリカーボネイド等である。
ホッパ15が設けられ、同ホッパ15の上方側は、粒状
の樹脂ペレット及び粉末ガラスが混合されたもの(以
下、「原材料」という。)を収容可能にするために下方
側よりも大径に形成されている。前記ホッパ15の上方
側と下方側はホッパ15の側面がテーパ状に縮径してい
くことにより連なっており、ホッパ15の上部側面には
原材料をホッパ15内に供給するための原材料供給管1
6が連結されている。なお、原材料を構成するペレット
は熱可塑性樹脂であり、例えば塩化ビニル、ナイロン樹
脂、ポリカーボネイド等である。
【0021】前記材料供給部12におけるホッパ15の
下端部には前記押出し装置13が配設され、同装置13
にはシリンダ17が設けられている。前記シリンダ17
は筒状に形成されており、ホッパ15の下端部はシリン
ダ17内部に開口するように同シリンダ17の基端部側
の壁面に装着されている。前記シリンダ17の先端部は
先端側に向かって縮径するテーパ状のノズル部17aと
なっており、シリンダ17の内部にはスクリュ18が回
転可能に配設されている。また、このスクリュ18はシ
リンダ17内において前後方向(図1において左右方
向)へ往復移動が可能な構成とされ、図1に示す初期状
態ではスクリュ18の先端部がシリンダ17の先端部内
面に対して空間Sを有して配設されるようになってい
る。
下端部には前記押出し装置13が配設され、同装置13
にはシリンダ17が設けられている。前記シリンダ17
は筒状に形成されており、ホッパ15の下端部はシリン
ダ17内部に開口するように同シリンダ17の基端部側
の壁面に装着されている。前記シリンダ17の先端部は
先端側に向かって縮径するテーパ状のノズル部17aと
なっており、シリンダ17の内部にはスクリュ18が回
転可能に配設されている。また、このスクリュ18はシ
リンダ17内において前後方向(図1において左右方
向)へ往復移動が可能な構成とされ、図1に示す初期状
態ではスクリュ18の先端部がシリンダ17の先端部内
面に対して空間Sを有して配設されるようになってい
る。
【0022】前記シリンダ17の外周面には加熱手段と
してのバンドヒータ19がシリンダ17の中間部位から
先端側部位に亘って巻装されており、このヒータ19の
加熱作用に基づきシリンダ17内が加熱され、ホッパ1
5を介して供給された原材料は同シリンダ17内でバン
ドヒータ19の熱により溶融されるようになっている。
また、シリンダ17の基端部側の外部には、図示しない
駆動手段が設けられており、同駆動手段に対して前記ス
クリュ18の基端部が接続されている。従って、スクリ
ュ18は前記駆動手段の駆動に基づきシリンダ17内に
おいて回転及び往復移動されるようになっている。一
方、シリンダ17の先端部には、前記材料成形部14を
構成する成形用金型20が設けられている。そして、こ
の成形用金型20内部のキャビティ20aにて前記シリ
ンダ17から射出される溶融した原材料が所定の形状に
成形されるようになっている。
してのバンドヒータ19がシリンダ17の中間部位から
先端側部位に亘って巻装されており、このヒータ19の
加熱作用に基づきシリンダ17内が加熱され、ホッパ1
5を介して供給された原材料は同シリンダ17内でバン
ドヒータ19の熱により溶融されるようになっている。
また、シリンダ17の基端部側の外部には、図示しない
駆動手段が設けられており、同駆動手段に対して前記ス
クリュ18の基端部が接続されている。従って、スクリ
ュ18は前記駆動手段の駆動に基づきシリンダ17内に
おいて回転及び往復移動されるようになっている。一
方、シリンダ17の先端部には、前記材料成形部14を
構成する成形用金型20が設けられている。そして、こ
の成形用金型20内部のキャビティ20aにて前記シリ
ンダ17から射出される溶融した原材料が所定の形状に
成形されるようになっている。
【0023】ここで、前記スクリュ18について更に説
明すると、前記スクリュ18は略棒状のスクリュ本体2
1と同スクリュ本体21の外周面に長手方向に亘って等
ピッチで螺旋状に一体形成された突条22とから構成さ
れている。スクリュ18の先端部は往復移動した際に、
シリンダ17の先端部内面と密着するよう円錐状に形成
されている。そして、前記突条22により、スクリュ1
8の長手方向に亘って谷底部分としての谷部23とネジ
山部分としての山部24が交互に形成されている。
明すると、前記スクリュ18は略棒状のスクリュ本体2
1と同スクリュ本体21の外周面に長手方向に亘って等
ピッチで螺旋状に一体形成された突条22とから構成さ
れている。スクリュ18の先端部は往復移動した際に、
シリンダ17の先端部内面と密着するよう円錐状に形成
されている。そして、前記突条22により、スクリュ1
8の長手方向に亘って谷底部分としての谷部23とネジ
山部分としての山部24が交互に形成されている。
【0024】前記スクリュ18の下流端側(先端側)に
位置する数ピッチは、その谷部23の径(以下、「谷
径」という。)が下流端側に向かうほど次第に大きくな
るテーパ部18aとなっている。また、図2〜図4に示
すように、スクリュ18の上流端側(基端側)から前記
テーパ部18aに至るまでの各ピッチは、山部24の径
(以下、「山径」という。)の中心mに対して谷径の中
心o〜tが偏心している谷部(以下、「偏心谷底」とい
う。)25a〜25fが連続して形成された第1及び第
2偏心部18b,18cとなっている。ここで、前記第
2偏心部18cはスクリュ18におけるバンドヒータ1
9の基端部側に対応する部位、即ち、原材料が溶融し始
める位置と対応する部位に形成されている。そして、こ
の第2偏心部18cにおける偏心谷底25e,25fの
中心s,tの偏心量は、図3,図4に示すように、第1
偏心部18bにおける偏心谷底25a〜25dの中心o
〜rの偏心量に比較して大きく設定されている。
位置する数ピッチは、その谷部23の径(以下、「谷
径」という。)が下流端側に向かうほど次第に大きくな
るテーパ部18aとなっている。また、図2〜図4に示
すように、スクリュ18の上流端側(基端側)から前記
テーパ部18aに至るまでの各ピッチは、山部24の径
(以下、「山径」という。)の中心mに対して谷径の中
心o〜tが偏心している谷部(以下、「偏心谷底」とい
う。)25a〜25fが連続して形成された第1及び第
2偏心部18b,18cとなっている。ここで、前記第
2偏心部18cはスクリュ18におけるバンドヒータ1
9の基端部側に対応する部位、即ち、原材料が溶融し始
める位置と対応する部位に形成されている。そして、こ
の第2偏心部18cにおける偏心谷底25e,25fの
中心s,tの偏心量は、図3,図4に示すように、第1
偏心部18bにおける偏心谷底25a〜25dの中心o
〜rの偏心量に比較して大きく設定されている。
【0025】前記第1偏心部18bにおける最も上流端
側に位置する偏心谷底25aは、図3(a)に示すよう
に、そのピッチの略中央部において谷径の中心oが、山
径の中心mに対して上方に偏心するように形成されてい
る。又、この偏心谷底25aと山部24を介して下流端
側に隣り合う偏心谷底25bは、図3(b)に示すよう
に、そのピッチの略中央部において谷径の中心pが、山
径の中心mに対して水平方向(図中右方)に偏心するよ
うに形成されている。即ち、偏心谷底25bの中心pは
偏心谷底25aの中心oから山径の中心mを基準として
略90度時計回り方向に変位した位置にある。又、前記
偏心谷底25bと山部24を介して下流端側に隣り合う
偏心谷底25cは、図3(c)に示すように、そのピッ
チの略中央部において谷径の中心qが、山径の中心mに
対して下方に偏心するように形成されている。即ち、偏
心谷底25cの中心qは偏心谷底25bの中心pから山
径の中心mを基準として略90度時計回り方向に変位し
た位置にある。そして、又、前記偏心谷底25cと山部
24を介して下流端側に隣り合う偏心谷底25dは、図
3(d)に示すように、そのピッチの略中央部において
谷径の中心rが、山径の中心mに対して水平方向(図中
左方)に偏心するように形成されている。即ち、偏心谷
底25dの中心rは偏心谷底25cの中心qから山径の
中心mを基準として時計回り方向に略90度変位した位
置にある。
側に位置する偏心谷底25aは、図3(a)に示すよう
に、そのピッチの略中央部において谷径の中心oが、山
径の中心mに対して上方に偏心するように形成されてい
る。又、この偏心谷底25aと山部24を介して下流端
側に隣り合う偏心谷底25bは、図3(b)に示すよう
に、そのピッチの略中央部において谷径の中心pが、山
径の中心mに対して水平方向(図中右方)に偏心するよ
うに形成されている。即ち、偏心谷底25bの中心pは
偏心谷底25aの中心oから山径の中心mを基準として
略90度時計回り方向に変位した位置にある。又、前記
偏心谷底25bと山部24を介して下流端側に隣り合う
偏心谷底25cは、図3(c)に示すように、そのピッ
チの略中央部において谷径の中心qが、山径の中心mに
対して下方に偏心するように形成されている。即ち、偏
心谷底25cの中心qは偏心谷底25bの中心pから山
径の中心mを基準として略90度時計回り方向に変位し
た位置にある。そして、又、前記偏心谷底25cと山部
24を介して下流端側に隣り合う偏心谷底25dは、図
3(d)に示すように、そのピッチの略中央部において
谷径の中心rが、山径の中心mに対して水平方向(図中
左方)に偏心するように形成されている。即ち、偏心谷
底25dの中心rは偏心谷底25cの中心qから山径の
中心mを基準として時計回り方向に略90度変位した位
置にある。
【0026】さらに、前記第1偏心部18bにおける偏
心谷底25dと山部24を介して下流端側に隣り合う第
2偏心部18cにおける偏心谷底25eは、図4に示す
ように、ピッチの略中央部においてその谷径の中心s
が、山径の中心mに対して再び上方に偏心するように形
成されている。即ち、偏心谷底25eの中心sは偏心谷
底25dの中心rから山径の中心mを基準として略90
度時計回り方向に変位した位置にある。又、前記偏心谷
底25eと山部24を介して下流端側に隣り合う偏心谷
底25fは、そのピッチの略中央部において谷径の中心
tが、山径の中心mに対して水平方向(図中右方)に偏
心するように形成されている。即ち、偏心谷底25fの
中心tは偏心谷底25eの中心sから山径の中心mを基
準として時計回り方向に略90度変位した位置にある。
心谷底25dと山部24を介して下流端側に隣り合う第
2偏心部18cにおける偏心谷底25eは、図4に示す
ように、ピッチの略中央部においてその谷径の中心s
が、山径の中心mに対して再び上方に偏心するように形
成されている。即ち、偏心谷底25eの中心sは偏心谷
底25dの中心rから山径の中心mを基準として略90
度時計回り方向に変位した位置にある。又、前記偏心谷
底25eと山部24を介して下流端側に隣り合う偏心谷
底25fは、そのピッチの略中央部において谷径の中心
tが、山径の中心mに対して水平方向(図中右方)に偏
心するように形成されている。即ち、偏心谷底25fの
中心tは偏心谷底25eの中心sから山径の中心mを基
準として時計回り方向に略90度変位した位置にある。
【0027】このように、前記第1及び第2偏心部18
b,18cにおける各ピッチでは、各偏心谷底25a〜
25fの中心o〜tが周方向へロータリ状に変位するよ
うに形成されている。この結果、第1及び第2偏心部1
8b,18cにおいては、各偏心谷底25a〜25fと
山部24及びシリンダ17内周面にて形成される原材料
の通路26の通過断面積に断続的に差異が生じ、原材料
は前記通路26の通過断面積が広がっていく部分(以
下、「広がり部」という。)26aと前記断面積が狭ま
っていく部分(以下、「狭まり部」という。)26bを
介して下流方向に送り出されるようになっている。
b,18cにおける各ピッチでは、各偏心谷底25a〜
25fの中心o〜tが周方向へロータリ状に変位するよ
うに形成されている。この結果、第1及び第2偏心部1
8b,18cにおいては、各偏心谷底25a〜25fと
山部24及びシリンダ17内周面にて形成される原材料
の通路26の通過断面積に断続的に差異が生じ、原材料
は前記通路26の通過断面積が広がっていく部分(以
下、「広がり部」という。)26aと前記断面積が狭ま
っていく部分(以下、「狭まり部」という。)26bを
介して下流方向に送り出されるようになっている。
【0028】ちなみに、本実施形態では、前記シリンダ
17の内径が30mmとされる一方、前記スクリュ18に
あっては、山径が29.85mm、谷径は、下流端側の谷
部23の谷径が26mm、上流端側の谷部23の谷径が2
0mmとされている。そして、第1偏心部18bにおける
各偏心谷底25a〜25dの偏心量は0.1mm、第2偏
心部18cにおける各偏心谷底25e,25fの偏心量
は0.15mmとされている。尚、シリンダ17の内径は
30.00mm〜30.02mm、スクリュ18の山径は2
9.85mm〜29.9mm、偏心谷底25a〜25dの偏
心量は0.1〜0.15mm以内であれば適用可能であ
る。又、例えば図2及び図3に示す偏心谷底25a〜2
5fの偏心量は理解を容易にするため、誇張して表現さ
れている。
17の内径が30mmとされる一方、前記スクリュ18に
あっては、山径が29.85mm、谷径は、下流端側の谷
部23の谷径が26mm、上流端側の谷部23の谷径が2
0mmとされている。そして、第1偏心部18bにおける
各偏心谷底25a〜25dの偏心量は0.1mm、第2偏
心部18cにおける各偏心谷底25e,25fの偏心量
は0.15mmとされている。尚、シリンダ17の内径は
30.00mm〜30.02mm、スクリュ18の山径は2
9.85mm〜29.9mm、偏心谷底25a〜25dの偏
心量は0.1〜0.15mm以内であれば適用可能であ
る。又、例えば図2及び図3に示す偏心谷底25a〜2
5fの偏心量は理解を容易にするため、誇張して表現さ
れている。
【0029】次に上記のように構成されたスクリュ18
の製造方法を説明する。本実施形態におけるスクリュ1
8は、公知のネジ研削盤(図示しない)により製造され
る。即ち、棒状のワークをその軸心を中心に回転させな
がら、軸線方向に直線移動させ、その移動中に当該ワー
クの外周面を一山のネジ山をもった砥石により研削す
る。そして、その際において、本実施形態では、図示し
ない制御装置の制御に従い、前記棒状のワークの回転軸
線を砥石が偏心谷底25a〜25fを研削するタイミン
グに合わせて該ワークの回転軸線と直交する方向へ各偏
心量に応じて移動させながら、前記ワークと砥石を軸線
方向に沿って相対移動させている。そして、第1及び第
2偏心部18b,18cの研削が終了した後は、テーパ
部18aが研削される。
の製造方法を説明する。本実施形態におけるスクリュ1
8は、公知のネジ研削盤(図示しない)により製造され
る。即ち、棒状のワークをその軸心を中心に回転させな
がら、軸線方向に直線移動させ、その移動中に当該ワー
クの外周面を一山のネジ山をもった砥石により研削す
る。そして、その際において、本実施形態では、図示し
ない制御装置の制御に従い、前記棒状のワークの回転軸
線を砥石が偏心谷底25a〜25fを研削するタイミン
グに合わせて該ワークの回転軸線と直交する方向へ各偏
心量に応じて移動させながら、前記ワークと砥石を軸線
方向に沿って相対移動させている。そして、第1及び第
2偏心部18b,18cの研削が終了した後は、テーパ
部18aが研削される。
【0030】次に上記のように構成された射出成形機1
1の作用を説明する。射出成形機11を用いて樹脂成形
品を成形する際には、まず、原材料供給管16からホッ
パ15を介して原材料がシリンダ17内に供給され、ス
クリュ18が駆動手段により回転駆動される。すると、
原材料がスクリュ18の突条22に噛み込まれて剪断力
を受けつつ下流方向へ送り出される。
1の作用を説明する。射出成形機11を用いて樹脂成形
品を成形する際には、まず、原材料供給管16からホッ
パ15を介して原材料がシリンダ17内に供給され、ス
クリュ18が駆動手段により回転駆動される。すると、
原材料がスクリュ18の突条22に噛み込まれて剪断力
を受けつつ下流方向へ送り出される。
【0031】ホッパ15からシリンダ17内に供給され
た原材料は図3(a)及び図3(b)に示すように、ま
ず、偏心谷底25aが形成されたピッチ部分において該
谷底25aとシリンダ17間の広がり部26aを通過
し、さらにスクリュ18の回転により、偏心谷底25a
における狭まり部26bを通過する。このとき、原材料
が広がり部26aから狭まり部26bに移動するに従っ
て、シリンダ17の内周面及び偏心谷底25aの外周面
から原材料に対して径方向に圧力がかかる。それに加え
て、原材料はスクリュ18の回転により突条22から剪
断力を受けてシリンダ17内を下流方向へ移動する。こ
の結果、広がり部26aから狭まり部26bに至るまで
に、原材料には下流方向への押圧力が蓄勢され、狭まり
部26bを過ぎるときに前記押圧力に基づき加勢された
原材料は混練されながら下流端側へ送り出される。この
ように、偏心谷底25a〜25fが形成された数ピッチ
間では広がり部26aと狭まり部26bとが断続的に現
れ、原材料には径方向及び下流方向に押圧力が断続的に
且つ小刻みにかかり、原材料は滞留することなく混練さ
れ下流端側に送り出される。
た原材料は図3(a)及び図3(b)に示すように、ま
ず、偏心谷底25aが形成されたピッチ部分において該
谷底25aとシリンダ17間の広がり部26aを通過
し、さらにスクリュ18の回転により、偏心谷底25a
における狭まり部26bを通過する。このとき、原材料
が広がり部26aから狭まり部26bに移動するに従っ
て、シリンダ17の内周面及び偏心谷底25aの外周面
から原材料に対して径方向に圧力がかかる。それに加え
て、原材料はスクリュ18の回転により突条22から剪
断力を受けてシリンダ17内を下流方向へ移動する。こ
の結果、広がり部26aから狭まり部26bに至るまで
に、原材料には下流方向への押圧力が蓄勢され、狭まり
部26bを過ぎるときに前記押圧力に基づき加勢された
原材料は混練されながら下流端側へ送り出される。この
ように、偏心谷底25a〜25fが形成された数ピッチ
間では広がり部26aと狭まり部26bとが断続的に現
れ、原材料には径方向及び下流方向に押圧力が断続的に
且つ小刻みにかかり、原材料は滞留することなく混練さ
れ下流端側に送り出される。
【0032】そして、前記バンドヒータ19による加熱
により、前記原材料は第2偏心部18cと対応する位置
において溶融しはじめる。この原材料が溶融しはじめる
谷部23は同原材料が滞留しやすい部位となるが、図4
に示すように、この第2偏心部18cでは偏心谷底25
e,25fの偏心量がさらに大きくなっているため、即
ち、これらの偏心谷底25e,25fにおける狭まり部
26bではシリンダ17の内周面との間に形成される通
路26の通過断面積がさらに狭くなっているため、原材
料にはより大きな押圧力がかかり、さらに加勢されて送
り出される。そして、前記バンドヒータ19にて加熱さ
れ、溶融された原材料はテーパ部18aに送り出され、
そこで前記テーパ部18aの谷径の増大した部分におい
てさらに加圧、混練される。
により、前記原材料は第2偏心部18cと対応する位置
において溶融しはじめる。この原材料が溶融しはじめる
谷部23は同原材料が滞留しやすい部位となるが、図4
に示すように、この第2偏心部18cでは偏心谷底25
e,25fの偏心量がさらに大きくなっているため、即
ち、これらの偏心谷底25e,25fにおける狭まり部
26bではシリンダ17の内周面との間に形成される通
路26の通過断面積がさらに狭くなっているため、原材
料にはより大きな押圧力がかかり、さらに加勢されて送
り出される。そして、前記バンドヒータ19にて加熱さ
れ、溶融された原材料はテーパ部18aに送り出され、
そこで前記テーパ部18aの谷径の増大した部分におい
てさらに加圧、混練される。
【0033】その後、テーパ部18aの先端部まで送り
出された原材料は空間Sに蓄積される。そして、スクリ
ュ18が駆動手段の駆動に基づき、図1に示す初期位置
から下流方向に移動されると、原材料はシリンダ17の
ノズル部17aから成形用金型20の内部へと射出さ
れ、前記成形用金型20のキャビティ20aで固化する
ことにより所定形状の樹脂成形品に成形される。
出された原材料は空間Sに蓄積される。そして、スクリ
ュ18が駆動手段の駆動に基づき、図1に示す初期位置
から下流方向に移動されると、原材料はシリンダ17の
ノズル部17aから成形用金型20の内部へと射出さ
れ、前記成形用金型20のキャビティ20aで固化する
ことにより所定形状の樹脂成形品に成形される。
【0034】従って、上記実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、原材料がシリンダ17の内周
面とスクリュ本体21の外周面との間に形成される通路
26を突条22により押されて送り出される際に、偏心
谷底25a〜25fが形成されたピッチ部分において、
下流方向に加勢されるため、原材料は滞留することなく
下流方向に確実に送り出される。従って、原材料の焼き
付きに伴う不良品の発生を防止できる。
うな効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、原材料がシリンダ17の内周
面とスクリュ本体21の外周面との間に形成される通路
26を突条22により押されて送り出される際に、偏心
谷底25a〜25fが形成されたピッチ部分において、
下流方向に加勢されるため、原材料は滞留することなく
下流方向に確実に送り出される。従って、原材料の焼き
付きに伴う不良品の発生を防止できる。
【0035】(2)上記実施形態では、原材料は各偏心
谷底25a〜25fの広がり部26aから狭まり部26
bへの移動時に、断続的に加圧されながら下流方向に送
り出されるため、従来と異なり、回転速度を上げること
なく確実に混練される。従って、スクリュ18の突条2
2とシリンダ17の内周面との間の摩耗が抑制され、ス
クリュ18の使用寿命を長くすることができる。
谷底25a〜25fの広がり部26aから狭まり部26
bへの移動時に、断続的に加圧されながら下流方向に送
り出されるため、従来と異なり、回転速度を上げること
なく確実に混練される。従って、スクリュ18の突条2
2とシリンダ17の内周面との間の摩耗が抑制され、ス
クリュ18の使用寿命を長くすることができる。
【0036】(3)上記実施形態では、原材料が溶融し
始めて滞留しやすいバンドヒータ19の基端部と対応す
る位置における第2偏心部18cの各偏心谷底25e,
25fの偏心量が大きく設定されているため、その偏心
谷底25e,25fにおける狭まり部26bでは原材料
は一段と加圧されて、より確実に下流方向に送り出され
る。従って、さらに原材料の焼き付きを防止できる。
始めて滞留しやすいバンドヒータ19の基端部と対応す
る位置における第2偏心部18cの各偏心谷底25e,
25fの偏心量が大きく設定されているため、その偏心
谷底25e,25fにおける狭まり部26bでは原材料
は一段と加圧されて、より確実に下流方向に送り出され
る。従って、さらに原材料の焼き付きを防止できる。
【0037】(4)上記実施形態では、第1及び第2偏
心部18b,18cにおける各偏心谷底25a〜25f
はそのピッチの中央部分において略90度づつその谷径
の中心o〜tが順次変位しつつ周方向へロータリ状に偏
心しているため、スクリュ18の回転駆動により原材料
に対して断続的に圧力をかけることができる。
心部18b,18cにおける各偏心谷底25a〜25f
はそのピッチの中央部分において略90度づつその谷径
の中心o〜tが順次変位しつつ周方向へロータリ状に偏
心しているため、スクリュ18の回転駆動により原材料
に対して断続的に圧力をかけることができる。
【0038】(5)上記実施形態では、各偏心谷底25
a〜25fはスクリュ本体21の先端部に形成されたテ
ーパ部18aに至るまでの各ピッチに連続して形成され
ていたため、原材料に対して小刻みに圧力をかけること
ができる。
a〜25fはスクリュ本体21の先端部に形成されたテ
ーパ部18aに至るまでの各ピッチに連続して形成され
ていたため、原材料に対して小刻みに圧力をかけること
ができる。
【0039】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・上記実施形態では、複数の偏心谷底25a〜25fが
テーパ部18aに至るまで各ピッチに連続的に形成され
ていたが、図5に示すように、上流端側から下流端側に
至るまで一つおきの谷部23を偏心谷底25として形成
してもよい。また、図示はしないが、すべての谷部23
を偏心谷底25としても、任意若しくは一部の谷部23
のみを偏心谷底25としてもよい。このように構成して
も、各偏心谷底25が形成されたピッチ部分において原
材料には加圧力を与えることができる。
てもよい。 ・上記実施形態では、複数の偏心谷底25a〜25fが
テーパ部18aに至るまで各ピッチに連続的に形成され
ていたが、図5に示すように、上流端側から下流端側に
至るまで一つおきの谷部23を偏心谷底25として形成
してもよい。また、図示はしないが、すべての谷部23
を偏心谷底25としても、任意若しくは一部の谷部23
のみを偏心谷底25としてもよい。このように構成して
も、各偏心谷底25が形成されたピッチ部分において原
材料には加圧力を与えることができる。
【0040】・上記実施形態では、スクリュ18は射出
成形機11における押出し装置13に備えられていた
が、ブロー成形機や押出し成形機など他の成形機におけ
る押出し装置に備えてもよい。
成形機11における押出し装置13に備えられていた
が、ブロー成形機や押出し成形機など他の成形機におけ
る押出し装置に備えてもよい。
【0041】・上記実施形態では、原材料として粒状の
ペレット及び粉末ガラスが混合されたものを使用した
が、可塑化が促進されやすい熱可塑性樹脂であるならば
形状、サイズ、材質はどのようにしてもよい。
ペレット及び粉末ガラスが混合されたものを使用した
が、可塑化が促進されやすい熱可塑性樹脂であるならば
形状、サイズ、材質はどのようにしてもよい。
【0042】・上記実施形態では、偏心谷底25a〜2
5fがそのピッチの中央部分において略90度の角度間
隔で順次変位するように設けられていたが、断続的に原
材料に圧力をかけることができるなら、どのような角度
間隔で設けてもよい。
5fがそのピッチの中央部分において略90度の角度間
隔で順次変位するように設けられていたが、断続的に原
材料に圧力をかけることができるなら、どのような角度
間隔で設けてもよい。
【0043】・上記実施形態では、スクリュ18を製造
する際に、ワークの回転軸線を動かすことによって偏心
谷底25a〜25fを形成したが、砥石を動かすことに
よって偏心谷底25a〜25fを形成してもよい。
する際に、ワークの回転軸線を動かすことによって偏心
谷底25a〜25fを形成したが、砥石を動かすことに
よって偏心谷底25a〜25fを形成してもよい。
【0044】次に、上記実施形態及び各別例から把握で
きる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、
それらの効果と共に以下に記載する。 (1)スクリュとして研削されるワークを回転させなが
らワーク又は砥石の少なくともいずれか一方を、ワーク
の軸線方向に沿って相対移動させると共に、ワークの軸
線方向と直交する方向へ相対移動させることによって、
スクリュ本体の各ピッチのうち少なくとも一部のピッチ
における谷底を偏心谷底として形成する請求項1〜請求
項5のうち何れか一項に記載のスクリュの製造方法。こ
のようにすれば、偏心谷底を有するスクリュを容易に製
造することができる。
きる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、
それらの効果と共に以下に記載する。 (1)スクリュとして研削されるワークを回転させなが
らワーク又は砥石の少なくともいずれか一方を、ワーク
の軸線方向に沿って相対移動させると共に、ワークの軸
線方向と直交する方向へ相対移動させることによって、
スクリュ本体の各ピッチのうち少なくとも一部のピッチ
における谷底を偏心谷底として形成する請求項1〜請求
項5のうち何れか一項に記載のスクリュの製造方法。こ
のようにすれば、偏心谷底を有するスクリュを容易に製
造することができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、偏心谷底の部分において原材料に圧力をかけら
れるため、原材料の焼き付きに伴う不良品の発生を防止
できるとともに使用寿命を長くすることができる。
よれば、偏心谷底の部分において原材料に圧力をかけら
れるため、原材料の焼き付きに伴う不良品の発生を防止
できるとともに使用寿命を長くすることができる。
【0046】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、複数回に亘り原材料に圧力をかけるこ
とができる。請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、原材料に対して断続的に圧力をかける
ことができる。
の効果に加えて、複数回に亘り原材料に圧力をかけるこ
とができる。請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、原材料に対して断続的に圧力をかける
ことができる。
【0047】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の発明の効果に加えて、原材料に対して、小刻み
に絶え間なく圧力をかけることができる。請求項5の発
明によれば、請求項2〜請求項4のうちいずれか1項の
発明の効果に加えて、偏心量を大きくした偏心谷底の部
分では、より大きな圧力をかけることができる。
求項3の発明の効果に加えて、原材料に対して、小刻み
に絶え間なく圧力をかけることができる。請求項5の発
明によれば、請求項2〜請求項4のうちいずれか1項の
発明の効果に加えて、偏心量を大きくした偏心谷底の部
分では、より大きな圧力をかけることができる。
【0048】請求項6の発明によれば、スクリュを備え
る成形材料押出し装置において、前記請求項1〜5の発
明とほぼ同様の効果を奏し得る。
る成形材料押出し装置において、前記請求項1〜5の発
明とほぼ同様の効果を奏し得る。
【図1】 本実施形態における射出成形機の模式的な断
面図。
面図。
【図2】 本実施形態におけるスクリュの拡大図
【図3】(a)は図1におけるA−A線断面図、(b)
は同じくB−B線断面図、(c)は同じくC−C線断面
図、(d)は同じくD−D線断面図。
は同じくB−B線断面図、(c)は同じくC−C線断面
図、(d)は同じくD−D線断面図。
【図4】 図1におけるE−E線断面図。
【図5】 別の実施形態におけるスクリューを示す一部
破断側面図。
破断側面図。
【図6】 従来の押出し装置を示す模式的な断面図。
17…シリンダ、18…スクリュ、19…バンドヒータ
(加熱手段)、21…スクリュ本体、22…突条、23
…谷部(谷底部分)、24…山部(ネジ山部分)、25
a〜25f…偏心谷底。
(加熱手段)、21…スクリュ本体、22…突条、23
…谷部(谷底部分)、24…山部(ネジ山部分)、25
a〜25f…偏心谷底。
Claims (6)
- 【請求項1】 シリンダ内に回転可能に配設されるスク
リュ本体の外周面に螺旋状の突条が一体形成され、その
スクリュ本体の回転に伴いシリンダ内に供給された成形
品用の原材料を前記突条により押圧して下流端側へ送り
出すスクリュにおいて、 前記突条によりスクリュ本体の長手方向に沿って形成さ
れる各ピッチのうち少なくとも一部のピッチにおける谷
底を当該谷底部分の径の中心がネジ山部分の径の中心に
対して偏心した偏心谷底として形成したスクリュ。 - 【請求項2】 前記偏心谷底は、スクリュ本体の長手方
向において複数設けられている請求項1に記載のスクリ
ュ。 - 【請求項3】 前記偏心谷底は、スクリュ本体の長手方
向において一定の周期間隔をおいて設けられている請求
項2に記載のスクリュ。 - 【請求項4】 前記各偏心谷底は、スクリュ本体の長手
方向において連続して設けられている請求項2又は請求
項3に記載のスクリュ。 - 【請求項5】 前記各偏心谷底のうち一部の偏心谷底は
他の偏心谷底に比較して偏心量が大きくされている請求
項2〜請求項4のうち何れか一項に記載のスクリュ。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のうち何れか一項に
記載のスクリュを加熱手段が設けられたシリンダ内に回
転可能に配設した成形材料押出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37130399A JP2001179807A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37130399A JP2001179807A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリュ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001179807A true JP2001179807A (ja) | 2001-07-03 |
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ID=18498481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37130399A Pending JP2001179807A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 成形材料押出し装置及び同装置におけるスクリュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001179807A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102358056A (zh) * | 2011-10-26 | 2012-02-22 | 邢征 | 一种压榨装置及压榨机 |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP37130399A patent/JP2001179807A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102358056A (zh) * | 2011-10-26 | 2012-02-22 | 邢征 | 一种压榨装置及压榨机 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060922 |
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090210 |