JP2001179371A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2001179371A
JP2001179371A JP37005399A JP37005399A JP2001179371A JP 2001179371 A JP2001179371 A JP 2001179371A JP 37005399 A JP37005399 A JP 37005399A JP 37005399 A JP37005399 A JP 37005399A JP 2001179371 A JP2001179371 A JP 2001179371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの搬送距離を長くし、搬送時間を短縮
し、かつワークを非反転で搬送できる搬送装置を提供す
る。 【解決手段】 駆動装置57が、第1移動部材52を第
1スライダ本体51の下流側端部56まで移動させる
と、これに連動して第1倍尺機構61が、第2スライダ
本体53の上流側端部58に第1移動部材52が配置さ
れるまで第2スライダ本体53を搬送方向に移動させ
る。この第2スライダ本体53の移動に連動して、第2
倍尺機構66が、第2移動部材54を第2スライダ本体
53の下流側端部59にまで移動させる。このとき、ワ
ーク38は、搬送装置31の長さLの3倍の距離3Lを
搬送されている。このように、本発明の搬送装置31で
は、従来技術の搬送装置よりもコンパクトな構成で、さ
らに長い距離を搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを搬送する
搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来技術の搬送装置1を示す図
である。搬送装置1は、たとえば6軸垂直多関節型ロボ
ット2の手首部10に装備されており、第1プレス機械
6でプレス加工されたワーク5を第2プレス機械7まで
搬送するために用いられる。ワーク5を搬送するには、
まずロボット2を図7に実線で示す位置まで、(図7か
ら見て)反時計方向に旋回させる。次に、搬送装置1の
保持部材4を、外方(図7の左方)にスライド移動さ
せ、保持部材4をワーク5の上方に配置し、保持部材4
でワーク5を吸引保持する。ワーク5が保持されると、
搬送装置1が仮想線9で示される元の位置まで退避し、
ロボット2が仮想線8に示す位置まで(図7から見て)
時計方向に旋回する。その後、保持部材4が外方(図7
の右方)にスライド移動し、ワーク5が第2プレス機械
7内に配置される。その後、吸引保持を解除してワーク
5が第2プレス機械7に配置される。
【0003】図8は他の従来技術の搬送装置11の斜視
図であり、図9は搬送装置11の断面図である。この搬
送装置11は、特開平8−141969号公報に開示さ
れる。搬送装置11は、ロボット12の手首部24に取
付けられるスライダガイド18と、長尺のスライド本体
13と、保持部材14と、モータ20、ピニオン19お
よびラック21から成る駆動装置と、一対のプーリ22
a,22bおよび一対のタイミングベルト23a,23
bから成る倍尺機構とを備えて構成される。ワーク15
を搬送するには、まずロボット12が、搬送装置11を
搬送方向A上流側(図9の左方)にスライドさせて送
る。これに伴って、ピニオン19が回転し、ラック21
を上流側(図9の左方)に移動させる。すると、スライ
ダ本体13が、スライダガイド18に対して上流側に移
動する。このスライダ本体13の移動に連動して、プー
リ22a,22bおよびタイミングベルト23a,23
bによって、保持部材14が、スライダ本体13の上流
側端部にまで移動する。保持部材14が、スライダ本体
13の上流側端部にまで移動したとき、ワーク15の上
方に保持部材14が配置され、その後、保持部材14が
ワーク15を吸引して保持する。
【0004】ワーク15が保持されると、ロボット12
が搬送装置11を搬送方向A下流側(図8の右方)に送
り、これと同時に、スライダ本体13がスライダガイド
18に対して下流側に移動する。このスライダ本体13
の移動に連動して、保持部材14が、スライダ本体13
の下流側端部にまで移動する。すると、保持部材14
が、第2プレス機械17内に配置され、吸引保持を解除
することによって、ワーク15の第2プレス機械17へ
の搬送作業が完了する。
【0005】このように搬送装置11は、倍尺機構を備
えているので、ワーク15を搬送装置11の長さLの2
倍の距離2Lを搬送することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す搬送装置1
では、ロボット2が旋回してワーク5を搬送する構成で
あるため、搬送後のワーク5aが反転してしまうという
問題があった。また、搬送装置1のスライド速度にも限
界があり、高速でワーク5を搬送することができず、プ
レス機械6,7のプレスサイクルタイムを短縮すること
が困難であった。また、ワーク5の搬送距離は、ロボッ
ト2の手首部10の旋回距離程度しかなく、第1プレス
機械6と第2プレス機械7との距離が離れていると、装
置が大型化してしまうという問題があった。
【0007】特開平8−141969号公報に開示され
る搬送装置11では、手首部24の旋回距離に加えて、
さらに搬送装置11の長さLの2倍の距離2Lを搬送す
ることができるが、工場の省スペース化のために、さら
にコンパクトな構成で、ワークの搬送距離が長く、かつ
搬送速度が速い搬送装置が望まれている。
【0008】本発明の目的は、ワークの搬送距離を長く
し、搬送時間を短縮し、さらにワークを非反転で搬送す
ることができる搬送装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロボットの手
首部に取付けられる長尺の第1スライダ本体と、前記第
1スライダ本体の下部に、第1スライダ本体の長手方向
一方側端部から他方側端部にわたって移動可能に支持さ
れる第1移動部材と、前記第1移動部材の下部に、前記
第1スライダ本体に平行に支持され、第1移動部材に対
して、長手方向一方側端部から他方側端部にわたって移
動可能に設けられる長尺の第2スライダ本体と、前記第
2スライダ本体の下部に、第2スライダ本体の長手方向
一方側端部から他方側端部にわたって移動可能に支持さ
れる第2移動部材と、前記第2移動部材に取付けられ、
ワークを保持する保持部材とを含むことを特徴とする搬
送装置である。
【0010】また本発明は、前記第1移動部材を、前記
第1スライダ本体の長手方向に沿う予め定める搬送方向
の上流側端部から下流側端部にまで移動させる駆動装置
と、前記第1移動部材が前記第1スライダ本体の前記上
流側端部から下流側端部まで移動するとき、前記第2ス
ライダ本体を第1移動部材に対して、第2スライダ本体
の前記下流側端部から上流側端部にまで移動させる第1
倍尺機構と、前記第2スライダ本体が、前記第1移動部
材に対して、第2スライダ本体の前記下流側端部から上
流側端部にまで移動するとき、前記第2移動部材を、第
2スライダ本体の前記上流側端部から下流側端部にまで
移動させる第2倍尺機構とを含むことを特徴とする。
【0011】本発明の搬送装置31を用いたワーク38
の搬送動作について、図6(a)〜(c)を参照して説
明する。図6(a)〜(c)は、ワーク38の搬送動作
の1サイクルを模式的に示す図である。本発明の搬送装
置1は、第1スライダ本体51と、第1移動部材52
と、第2スライダ本体53と、第2移動部材54と、保
持部材50とを含んで構成される。なお、以下の説明に
おいて、特に明記しない限り各部材の移動方向は、ワー
ク38の搬送方向Aである。
【0012】図6(a)は、ワーク38を搬送する前の
搬送装置31の状態を示す図である。なお、図6(a)
に示される搬送装置31の位置を初期位置とする。搬送
装置31は、ワーク38の搬送方向A上流側の第1プレ
ス機械34と、下流側の第2プレス機械35との間に設
けられるロボットの手首部36に取付けられる。なお、
搬送装置31は、搬送方向Aに平行になるように配置さ
れる。なお、第1スライダ本体51の長さと第2スライ
ダ本体53の長さとは、ともに長さLとする。図6
(a)に示すように、第1スライダ本体51と第2スラ
イダ本体53とは上下に重ねられ、第1プレス機械34
と第2プレス機械35の中央に配置されるように、ロボ
ットによって支持される。このとき、第1移動部材52
は、第1スライダ本体51の長手方向中央部に配置さ
れ、第2移動部材54は、第2スライダ本体53の長手
方向中央部に配置される。
【0013】図6(b)は、ワーク38を保持した状態
の搬送装置31を示す図である。なお、図6(b)に示
される搬送装置31の位置を搬送開始位置とする。初期
位置にある搬送装置31が、ワーク38を保持すると
き、以下に述べるように各部材が移動する。駆動装置
が、第1移動部材52を第1スライダ本体51の上流側
端部55にまで移動させる。この第1移動部材52の移
動に連動して、第1倍尺機構が第2スライダ本体53を
上流側に移動させ、第2スライダ本体53の下流側端部
59に第1移動部材52が配置される。この第2スライ
ダ本体53の移動に連動して、第2倍尺機構が、第2移
動部材54を第2スライダ本体53の上流側端部58に
まで移動させる。上述のようにして各部材が移動するこ
とによって、保持部材50が第1プレス機械34内に配
置され、その後、保持部材50がワーク38を保持す
る。
【0014】図6(c)は、ワーク38を搬送した後の
搬送装置31を示す図である。なお、図6(c)に示さ
れる搬送装置31の位置を搬送終了位置とする。保持状
態にある搬送装置31が、搬送終了位置にまで移動する
とき、以下に述べるように各部材が移動する。まず、駆
動装置が、第1移動部材52を第1スライダ本体51の
上流側端部55から下流側端部56にまで移動させる。
このとき、第1移動部材52は、第1スライダ本体51
に沿って、距離Lを下流側に移動したことになる。この
第1移動部材52の移動に連動して、第1倍尺機構が、
第2スライダ本体53を下流側に移動させ、第2スライ
ダ本体53の上流側端部58に、第1移動部材52が配
置される。このとき、第2スライダ本体53は、第1移
動部材52に対して下流側に距離Lを移動したことにな
る。第2スライダ本体53の移動に連動して、第2倍尺
機構が、第2移動部材54を第2スライダ本体53の上
流側端部58から下流側端部59にまで移動させる。こ
のとき、第2移動部材54は、第2スライダ本体53に
沿って、距離Lを下流側に移動したことになる。
【0015】すなわち、第1移動部材52が、第1スラ
イダ本体51に沿って距離Lを下流側に移動したとき、
第2スライダ本体53は、距離2Lを移動し、第2移動
部材54は、距離3Lを移動する。これによって、保持
部材50に保持されたワーク38は、搬送開始位置から
搬送終了位置になるまでに、搬送装置31によって下流
側に距離3Lを搬送されたことになる。その後、保持部
材50がワーク38の吸引保持を解除して第2プレス機
械35にワーク38が配置される。上述のようにして、
第1プレス機械34のワーク38が、本発明の搬送装置
31によって第2プレス機械35にまで搬送される。
【0016】図11に示す搬送装置1では、ロボット2
の手首部10の旋回距離程度しか搬送できなかったのに
対して、本発明の搬送装置31を用いると、ロボットの
手首部36の旋回距離に加えて、さらに搬送装置31の
長さLの3倍の距離3Lを搬送することができる。した
がって、特開平8−141969号公報に開示される搬
送装置11よりも、さらに距離Lを搬送することができ
る。また、第1移動部材52の移動に連動して第2スラ
イダ本体53が移動し、第2スライダ本体53の移動に
連動して第2移動部材54が移動する構成であるため、
特開平8−1419695号公報に開示される搬送装置
11と同じ搬送時間でこの搬送装置11よりも長い距離
を搬送することができる。
【0017】また、特開平8−141969号公報に開
示される搬送装置11と、本発明の搬送装置31とによ
って同一距離を搬送するとき、本発明の搬送装置31
は、短い時間で搬送することができる。これによって、
ワーク38を搬送するための作業時間が短縮され、プレ
ス機械34,35のプレスサイクルタイムを短縮するこ
とができる。また、特開平8−1419695号公報に
開示される搬送装置11よりも、長さを短くすることが
できるので、省スペース化が図れる。
【0018】また、第1プレス機械34で保持したワー
ク38を搬送方向Aに沿ってスライド移動させて第2プ
レス機械35に搬送する構成であるため、搬送後のワー
ク38が反転してしまうことがない。これによって、第
2プレス機械35のプレス型の向きの変更が不要とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の搬
送装置31の使用状態を示す正面図であり、図2はその
平面図である。搬送装置31は、2台の第1プレス機械
34および第2プレス機械35の間に配置された6軸垂
直多関節型ロボット33の手首部36に取付けられる。
この搬送装置31は、第1プレス機械34でプレス加工
されたワーク38を取出し、前記2台のプレス機械3
4,35を結ぶ直線に平行な搬送方向Aに沿って、取出
したワーク38を直線状に第2プレス機械35にまで搬
送する装置である。なお、この搬送装置31は、6軸垂
直多関節型ロボット33に取付けて使用されるだけでな
く、直交座標型ロボットなどのその他のロボットに取付
けて、使用してもよい。
【0020】ロボット33は、支持台40に支持される
ベース本体49と、このベース本体49に連結される第
1アーム41と、この第1アーム41に連結される第2
アーム42と、この第2アーム42に連結される手首部
36とによって構成される。ベース本体49は、第1モ
ータ(図示せず)によって垂直な第1軸43まわりに旋
回自在である。第1アーム41は、第2モータ(図示せ
ず)によって水平な第2軸44まわりに上下に角変位自
在である。第2アーム42は、第3モータ(図示せず)
によって、水平な第3軸45まわりに角変位自在であ
る。手首部36は、第4モータ(図示せず)によって第
2アーム42の軸心を通る第4軸46まわりに旋回自在
であり、かつ第5モータ(図示せず)によって、第4軸
46に垂直な第5軸47まわりに角変位自在である。搬
送装置31は、手首部36に取付けられ、第6モータ
(図示せず)によって、手首部36の軸心を通る第6軸
48まわりに旋回自在である。前記第1〜第6モータ
は、制御装置によって制御される。なお、搬送装置31
は、搬送方向Aに平行になるように配置される。
【0021】次に、図3〜図5を参照して、搬送装置3
1について説明する。図3は搬送装置31の断面図であ
り、図4は図3の切断面線IV−IVから見た断面図で
あり、図5は図3の切断面線V−Vから見た断面図であ
る。搬送装置31は、ロボット33の手首部36に取付
けられる長尺の第1スライダ本体51と、この第1スラ
イダ本体51の下部に搬送方向Aに移動可能に支持され
る第1移動部材52と、この第1移動部材52の下部に
搬送方向Aに移動可能に支持される長尺の第2スライダ
本体53と、この第2スライダ本体53の下部に搬送方
向Aに移動可能に支持される第2移動部材54と、この
第2移動部材54の下部に取付けられる保持部材50
と、第1移動部材52の駆動源である駆動装置57と、
第2スライダ本体53の駆動源となる第1倍尺機構61
と、第2移動部材54の駆動源となる第2倍尺機構66
とによって構成される。これらの第1スライダ本体5
1、第1移動部材52、第2スライダ本体53および第
2移動部材54は、たとえばアルミニウムの合金から成
り、軽量である。なお、以下の説明において、特に明記
しない限り上記各部材の移動方向は搬送方向Aである。
【0022】第1スライダ本体51は、長尺の部材であ
り、その上面の中央部が、ロボット33の手首部36
に、たとえばボルトなどによって取付けられる。第1ス
ライダ本体51には、搬送方向Aに延びる中空部60が
形成され、下面には搬送方向Aに延びる開口が形成され
る。前記中空部60は、前記開口を介して下方に臨んで
いる。中空部60には、搬送方向Aと平行に配置された
1本のボールねじ65が設けられる。このボールねじ6
5は、第1スライダ本体51の両端部55,56に設け
られた一対の軸受62a,62bによってボールねじ6
5の軸心である第7軸67まわりに回転自在に支持され
る。このボールねじ65には、ナット部材73が螺合さ
れており、このナット部材73の上流側には、一対の取
付け部材74が設けられる。この一対の取付け部材74
は、ナット部材73の移動とともにナット部材73の移
動方向と同方向に移動する。前記取付け部材74の下部
に、第1移動部材52が固定される。なお、このナット
部材73の移動距離は、たとえばロータリーエンコーダ
によって検出される。
【0023】第1スライダ本体51の幅方向両側壁に
は、搬送方向Aに延びる第1案内レール90a,90b
が設けられる。また、第1移動部材52には、第1案内
レール90a,90bに沿って案内される第1案内部材
91a,91bが取付けられる。この第1案内レール9
0と第1案内部材91とによってリニアスライダが構成
され、これによって、第1移動部材52は第1スライダ
本体51に沿って移動可能に支持される。
【0024】ボールねじ65の上流側端部には、第1歯
車68が取付けられる。また、第1スライダ本体51の
上流側には、サーボモータ70が設けられ、このサーボ
モータ70の出力軸に、第2歯車69が取付けられる。
前記第1歯車68および第2歯車69には、無端状のタ
イミングベルト72が巻回され、これによってサーボモ
ータ70の回転動力がボールねじ65に伝達される。な
お、前記サーボモータ70は、前記ロータリーエンコー
ダに基づいて、前述したロボット33の第1〜第6モー
タを制御する制御装置によって制御される。
【0025】上述のサーボモータ70、歯車68,6
9、タイミングベルト72、ボールねじ65およびナッ
ト部材73によって、駆動装置57が構成される。サー
ボモータ70が所定方向に回転駆動すると、第1歯車6
8、タイミングベルト72および第2歯車69を介し
て、ボールねじ65が回転し、ナット部材73が下流側
に移動する。これによって、第1移動部材52が、第1
スライダ本体51の上流側端部55から下流側端部56
まで移動することができる。また、サーボモータ70が
前記所定方向とは反対方向に回転駆動すると、ナット部
材73が上流側に移動する。これによって、第1移動部
材52が、第1スライダ本体51の下流側端部56から
上流側端部55まで往復移動することができる。なお、
この第1移動部材52の移動速度は、たとえば最大で
1.4m/secである。
【0026】第1スライダ本体51には、搬送方向Aに
延びる第1ラック71が取付けられており、第1移動部
材52には、幅方向(図5の左右方向)に延びる軸線ま
わりに回転自在に支持され、第1ラック71に噛合する
アイドラピニオン76が設けられる。
【0027】第2スライダ本体53は、長尺の部材であ
り、幅方向(図5の左右方向)に所定の間隔をあけて配
置され、搬送方向Aに延びる一対の側板81a,81b
と、この2枚の側板81a,81bを連結する底板83
とによって構成される。この2枚の側板81a,81b
の内側面には、搬送方向A(図5の紙面に垂直な方向)
に延びる第2案内レール79a,79bが設けられる。
この第2案内レール79a,79bに、第1移動部材5
2の一対の第2案内部材82a,82bが第2案内レー
ル79に沿って変位自在に装着される。この第2案内レ
ール79と、第2案内部材82とによってリニアスライ
ダが構成され、これによって、第2スライダ本体53は
移動可能となる。上述のように構成されているので、第
2スライダ本体53は、第1スライダ本体51と平行な
状態を保ちながら、第1移動部材52に対して移動する
ことができる。
【0028】また、側板81bの上部には、搬送方向A
に延びる第2ラック77が取付けられ、第2ラック77
と前述のアイドラピニオン76とは噛合している。この
第2ラック77と、前述したアイドラピニオン76およ
び第1ラック71とによって、第1倍尺機構61が構成
される。
【0029】図3に示すように、駆動装置57によっ
て、第1移動部材52が、仮想線で示す上流側端部55
から実線で示す下流側端部56にまで移動するとき、ア
イドラピニオン76は図3から見て反時計方向に回転す
る。このようにアイドラピニオン76が反時計方向に回
転すると、第2ラック77が、下流側に送られる。これ
によって、第1移動部材52の下流側への移動に連動し
て、第2スライダ本体53が下流側に送られ、第1移動
部材52が第2スライダ本体53の上流側端部58まで
移動する。また、駆動装置57によって、第1移動部材
52が実線で示される下流側端部59から仮想線で示さ
れる上流側端部58に移動すると、前述とは逆の動作に
よって、第1移動部材52が第2スライダ本体53の下
流側端部59にまで移動する。
【0030】また、第2スライダ本体53の2枚の側板
81a,81bの幅方向(図5の左右方向)外側面に
は、それぞれ搬送方向A(図5の紙面に垂直な方向)に
延びる第3案内レール80a,80bが設けられ、第3
案内レール80a,80bに、第2移動部材54の第3
案内部材86a,86bが第3案内レール80に沿って
変位自在に装着される。この第3案内レール80と、第
3案内部材86とによってリニアスライダが構成され、
これによって第2移動部材54は移動可能となる。
【0031】また、図3に示すように、第2スライダ本
体53の両端部58,59には、一対のプーリ84a,
84bが幅方向(図3の紙面に垂直な方向)に平行な軸
線まわりに回転自在に設けられ、これらのプーリ84
a,84b間にわたって無端状のタイミングベルト85
が巻回される。また、タイミングベルト85は、第1移
動部材52の第2案内部材82a,82bおよび第3移
動部材54の第2案内部材86a,86bに固着されて
いる。これによって、第1移動部材52が上流側に移動
すると、これに連動して、第2移動部材54が下流側に
移動する。また、第1移動部材52が下流側に移動する
と、これに連動して、第2移動部材54が上流側に移動
する。この一対のプーリ84a,84bとタイミングベ
ルト85とによって、第2倍尺機構66が構成される。
また、第2倍尺機構66は、タイミングベルト85によ
って構成されているので、軽量である。
【0032】図3の実線に示すように、第2スライダ本
体53の上流側端部58に、第1移動部材52が配置さ
れるまで、第1倍尺機構61が第2スライダ本体53を
下流側に移動させると、これに連動して第2移動部材5
4が第2スライダ本体53の上流側端部58から下流側
端部59にまで移動する。また、図3の仮想線に示すよ
うに、第2スライダ本体53の下流側端部59に、第1
移動部材52が配置されるまで、第1倍尺機構61が第
2スライダ本体53を上流側に移動させると、これに連
動して第2移動部材54が第2スライダ本体53の下流
側端部59から上流側端部58にまで移動する。
【0033】第2移動部材54の底部には、ワーク38
を保持する保持部材50が取付けられる。保持部材50
には、ワーク38を吸着保持するための複数、好ましく
は4つ以上(本実施形態では4つ)のパット87が設け
られる。この複数のパット87には、エアチューブ88
の一端部が取付けられ、このエアチューブ88の他端部
は、図示しない吸引装置に接続される。なお、このエア
チューブ88は、搬送装置31の各部材が移動したとき
に、エアチューブ88にねじれおよびたるみが起こらな
いように、ケーブルベア89内に収容されて、保護され
る。なお、この保持部材50は、たとえば最大で30k
gのワーク38を保持することができる。
【0034】次に、本発明の搬送装置31を用いたワー
ク38の搬送動作について図6(a)〜図6(c)を参
照して説明する。図6(a)〜(c)は、ワーク38の
搬送動作の1サイクルを模式的に示す図である。
【0035】図6(a)は、ワーク38の搬送開始前の
搬送装置31の状態を示す模式図である。なお、図6
(a)に示される搬送装置31の位置を初期位置とす
る。なお、第1スライダ本体51の長さと第2スライダ
本体53の長さとは、ともに長さLであり、たとえば1
m以上1.5m以下である。図6(a)に示すように、
初期位置では、第1移動部材52は第1スライダ本体5
1の中央部に配置され、第2移動部材54は、第2スラ
イダ本体53の中央部に配置される。
【0036】図6(b)は、ワーク38を保持した状態
の搬送装置31を示す図である。なお、図6(b)に示
される搬送装置31の位置を搬送開始位置とする。
【0037】また、図6(c)は、ワーク38を搬送し
た後の搬送装置31を示す図である。なお、図6(c)
に示される搬送装置31の位置を搬送終了位置とする。
搬送開始位置にある搬送装置31が搬送終了位置にまで
移動するとき、以下に述べるように各部材が移動する。
まず、駆動装置57が、第1移動部材52を第1スライ
ダ本体51の下流側端部56まで移動させる。このと
き、第1移動部材52は、第1スライダ本体51に沿っ
て距離Lを下流側に移動したことになる。この第1移動
部材52の移動に連動して、第1倍尺機構61が、第2
スライダ本体53を下流側に移動させ、第2スライダ本
体53の上流側端部58に、第1移動部材52が配置さ
れる。このとき、第2スライダ本体53は、第1移動部
材52に対して下流側に距離Lを移動したことになる。
第2スライダ本体53の移動に連動して、第2倍尺機構
66が、第2移動部材54を第2スライダ本体53の下
流側端部59にまで移動させる。このとき、第2移動部
材54は第2スライダ本体53に沿って距離Lを下流側
に移動したことになる。すなわち、第1移動部材52が
第1スライダ本体51に沿って距離Lを下流側に移動し
たとき、第2スライダ本体53は、距離2Lを下流側に
移動し、第2移動部材54は距離3Lを下流側に移動し
たことになる。これによって、ワーク38を保持した保
持部材50が、第2プレス機械35内に配置される。そ
の後、保持部材50がワーク38の吸引保持を解除する
ことによって、第2プレス機械35にワーク38が搬送
される。
【0038】前述したように駆動装置57は、第1移動
部材52を速度1.4m/secで移動させることがで
きるので、第2スライダ本体53は速度2.8m/se
cで移動することができ、第2移動部材54は速度4.
2m/secで移動することができる。
【0039】上述のように、図6(b)の搬送開始位置
から、図6(c)の搬送終了位置に移動するまでに、ワ
ーク38は、搬送装置31の長さLの3倍の距離3Lを
搬送されたことになる。
【0040】また、ロボット33は、図1に示すように
支持台40上に設置され、第1アーム41をほぼ水平に
配置し、第2アーム42を下方に垂下した状態で、搬送
装置31を支持する。搬送装置31がワーク38を下流
側に移動させると、これに伴って、ロボット33が第1
アーム41を第1軸43まわりに水平方向に旋回させ
て、搬送装置31を搬送方向Aに沿って直線移動させ
る。このように、図11に示す従来の搬送装置1では、
手首部10の旋回距離程度しか搬送できなかったのに対
して、本発明の搬送装置31では、さらに手首部36の
旋回距離に加えて搬送装置31の長さLの3倍の距離3
Lを搬送することができる。また、特開平8−1419
69号公報に開示される搬送装置11よりも、さらに距
離Lを搬送することができる。
【0041】また、第1移動部材52の移動に連動して
第2スライダ本体53が移動し、第2スライダ本体53
の移動に連動して第2移動部材54が移動する構成であ
るため、前述した従来技術の搬送装置1,11と同じ搬
送時間でこれらの搬送装置1,11よりも長い距離を搬
送することができる。また、前述した従来技術の搬送装
置と同じ距離を搬送するとき、本実施形態の搬送装置3
1では、第1スライダ本体51および第2スライダ本体
53の長さLを短くすることができる。これによって、
搬送装置31の構成がコンパクトにできるので、ロボッ
トの旋回時の慣性モーメントが小さくなり、ロボット動
作の加減速度を大きくでき、かつ搬送装置31自身の搬
送速度も大きくできるので、ワーク38を搬送するため
の作業時間が短縮され、プレス機械34,35のサイク
ルタイムを短縮することができる。また、第1プレス機
械34で保持したワーク38を、搬送方向Aにそってス
ライド移動させて第2プレス機械35に搬送する構成で
あるため、搬送後のワーク38が反転してしまうことが
ない。これによって、第2プレス機械35のプレス型の
向きの変更が不要となり、またワークの回転によるイナ
ーシャが及ぼすロボットの動作への悪影響が抑えられ
る。
【0042】また、本発明の搬送装置31では、第1ス
ライダ本体51の搬送方向A中央部でロボットの手首部
36に取付けられているので、この手首部36に大きな
荷重が集中して負担が生じるといったことが減少する。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の搬送装置によれ
ば、従来技術の搬送装置よりも、コンパクトな構成で、
ワークを短時間で長い距離を搬送することができる。ま
た、搬送後のワークの反転を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の搬送装置31の使用状
態を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】搬送装置31の断面図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図5】図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】(a)ワーク38の搬送前の搬送装置31の状
態を示す模式図である。 (b)ワーク38を保持した状態の搬送装置31の状態
を示す模式図である。 (c)ワーク38の搬送後の搬送装置31の状態を示す
模式図である。
【図7】従来技術の搬送装置1を示す図である。
【図8】他の従来技術の搬送装置11の斜視図である。
【図9】搬送装置11の断面図である。
【符号の説明】
1,11,31 搬送装置 2,12,33 ロボット 4,14,50 保持部材 5,15,38 ワーク 51 第1スライダ本体 52 第1移動部材 53 第2スライダ本体 54 第2移動部材 57 駆動装置 61 第1倍尺機構 66 第2倍尺機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F060 AA02 BA00 DA10 EB13 EC13 FA01 FA03 FA05 GA13 GB00 GB02 GB19 GB22 GB31 GD07 GD14 HA15 HA39

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの手首部に取付けられる長尺の
    第1スライダ本体と、前記第1スライダ本体の下部に、
    第1スライダ本体の長手方向一方側端部から他方側端部
    にわたって移動可能に支持される第1移動部材と、 前記第1移動部材の下部に、前記第1スライダ本体に平
    行に支持され、第1移動部材に対して、長手方向一方側
    端部から他方側端部にわたって移動可能に設けられる長
    尺の第2スライダ本体と、 前記第2スライダ本体の下部に、第2スライダ本体の長
    手方向一方側端部から他方側端部にわたって移動可能に
    支持される第2移動部材と、 前記第2移動部材に取付けられ、ワークを保持する保持
    部材とを含むことを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1移動部材を、前記第1スライダ
    本体の長手方向に沿う予め定める搬送方向の上流側端部
    から下流側端部にまで移動させる駆動装置と、前記第1
    移動部材が前記第1スライダ本体の前記上流側端部から
    下流側端部まで移動するとき、前記第2スライダ本体を
    第1移動部材に対して、第2スライダ本体の前記下流側
    端部から上流側端部にまで移動させる第1倍尺機構と、 前記第2スライダ本体が、前記第1移動部材に対して、
    第2スライダ本体の前記下流側端部から上流側端部にま
    で移動するとき、前記第2移動部材を、第2スライダ本
    体の前記上流側端部から下流側端部にまで移動させる第
    2倍尺機構とを含むことを特徴とする請求項1記載の搬
    送装置。
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