JP2001178825A - 医療用チューブおよびその製造方法 - Google Patents

医療用チューブおよびその製造方法

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JP2001178825A
JP2001178825A JP2000141632A JP2000141632A JP2001178825A JP 2001178825 A JP2001178825 A JP 2001178825A JP 2000141632 A JP2000141632 A JP 2000141632A JP 2000141632 A JP2000141632 A JP 2000141632A JP 2001178825 A JP2001178825 A JP 2001178825A
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titanium oxide
oxide photocatalyst
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Yoshinobu Kubota
吉信 窪田
Akira Fujishima
昭 藤嶋
Kazuhito Hashimoto
和仁 橋本
Toshiya Watabe
俊也 渡部
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Japan Science and Technology Agency
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Kanagawa Academy of Science and Technology
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チューブ表面に十分に強固に酸化チタン光触
媒層を成膜できる医療用チューブの製造方法と、その方
法によって製造された実用に供し得る抗菌性に優れた医
療用チューブとを提供する。 【解決手段】 エラストマーからなるチューブ本体に、
その表面を酸処理した後、酸化チタン光触媒層をコーテ
ィングすることを特徴とする、医療用チューブの製造方
法、およびその方法により製造された医療用チューブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用チューブお
よびその製造方法に関し、とくに、酸化チタン光触媒を
用いて抗菌性をもたせた医療用チューブおよびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、酸化チタンの光触媒反応が注目さ
れつつあり、酸化チタン光触媒が各種有機物の分解に極
めて有効であるとともに、細菌やウイルスの付着防止、
殺菌等の抗菌性をもたせる場合にも極めて有効であるこ
とが知られつつある。
【0003】医療の分野においては、実質的に全ての装
置や周囲の全ての物に抗菌性をもたせることが好ましい
が、とくに、直接治療等に用いる各種医療用チューブ
(たとえば、生体内への挿入又は留置を目的としたカテ
ーテルや、内視鏡)には、二次感染防止等の観点から、
優れた抗菌性が求められる。
【0004】したがって、このような医療用チューブに
酸化チタン光触媒層を設けて抗菌性をもたせることがで
きれば非常に望ましいと考えられるが、医療用チューブ
は通常シリコーンゴム等の可撓性あるいは弾力性を有す
るフレキシブルなチューブからなっており、フレキシブ
ルなチューブの表面に実質的に無機物の固い膜を形成す
る酸化チタン光触媒の薄い層を形成、固着させるのが難
しいためか、現状では、医療用チューブに酸化チタン光
触媒層を設けた提案は未だ見当たらない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】今回、本発明者らは、
特定の製法を採用することにより、フレキシブルな医療
用チューブの表面に十分に強固に酸化チタン光触媒層を
成膜できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】すなわち本発明の課題は、チューブ表面に
十分に強固に酸化チタン光触媒層を成膜できる医療用チ
ューブの製造方法と、その方法によって製造された実用
に供し得る抗菌性に優れた医療用チューブとを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る医療用チューブの製造方法は、エラス
トマーからなるチューブ本体に、その表面を酸処理した
後、酸化チタン光触媒層をコーティングすることを特徴
とする方法からなる。
【0008】酸化チタン光触媒層の成膜には、とくに低
温硬化2層タイプのゾル液を用いることができる。つま
り、チューブ本体の表面を酸処理した後、まず接着剤層
をコーティングし、次いで接着剤層上に酸化チタン光触
媒層をコーティングする方法を採用できる。コーティン
グは、少なくとも酸化チタン光触媒層についてはディッ
プコーティングにより行うことができ、これによって均
一な膜厚で成膜することができる。
【0009】この酸化チタン光触媒層を設けた医療用チ
ューブには、酸化チタン光触媒層以外の抗菌性物質を併
用することもできる。たとえば、酸化チタン光触媒層の
成膜後に、さらに、該酸化チタン光触媒層上に抗菌性物
質を担持させることができる。抗菌性物質としては、た
とえば銀を用いることができ、その他の抗菌性物質も用
いることができる。
【00010】また、本発明に係る医療用チューブは、
このような製造方法によって製造されたもので、エラス
トマーからなるチューブ本体の内外面の少なくとも一方
に酸化チタン光触媒層が成膜されていることを特徴とす
るものからなる。
【0011】酸化チタン光触媒層は、エラストマーから
なるチューブ本体の表面上に直接成膜されていてもよい
が、接着強度を増すためには、チューブ本体の内外面の
少なくとも一方と酸化チタン光触媒層との間に接着剤層
が介在され、酸化チタン光触媒層と接着剤層が実質的に
一体の層に形成されている構成が好ましい。
【0012】この医療用チューブにおいては、チューブ
本体に、その長手方向に沿って延び、酸化チタン光触媒
層に向けて導光可能な導光体を埋設しておいてもよい。
また、エラストマーからなるチューブ本体の材質は、と
くに限定されないが、現状大半のチューブ本体はシリコ
ーンゴムからなっており、本発明においても、シリコー
ンゴムを使用できる。
【0013】このような医療用チューブにおいては、エ
ラストマーからなるチューブ本体の表面上に成膜された
酸化チタン光触媒層には、顕微鏡で観察すると、多数の
マイクロクラックが形成されている。
【0014】さらに、この医療用チューブにおいては、
酸化チタン光触媒層上に、酸化チタン光触媒とは別の抗
菌性物質が担持されていてもよい。抗菌性物質として
は、たとえば銀を用いることができ、その他の抗菌性物
質も用いることができる。
【0015】本発明に係る医療用チューブおよびその製
造方法は、代表的には生体内に挿入する時に留置を目的
とした各種のカテーテルや、内視鏡に適用できるが、こ
れに限らず、抗菌性をもたせることが望ましいあらゆる
種類の医療用チューブに適用できる。
【0016】上記のような本発明に係る医療用チューブ
およびその製造方法においては、チューブ本体の表面
に、実用に供し得る程度に十分に強固に酸化チタン光触
媒層が成膜され、それに光が照射されることによって、
後述の実施例に示すように、酸化チタン光触媒層を有す
る医療用チューブは優れた抗菌性を発揮できるようにな
る。この優れた抗菌性により、殺菌はもちろんのこと、
細菌やウイルスの付着も防止され、医療用チューブを使
用する場合の二次感染等の問題が効果的に防止されるこ
とになる。
【0017】また、酸化チタン光触媒層上に、酸化チタ
ン光触媒以外の抗菌性物質を担持させれば、その抗菌性
物質による抗菌作用も付加され、全体として一層優れた
抗菌性が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の一実施態様に係る医療用チューブの部分斜視図
を示しており、本発明をカテーテルに適用した場合を示
している。図1において、1は医療用チューブとしての
カテーテルを示しており、カテーテル1は、エラストマ
ーからなるチューブ本体2と、その表面に成膜された酸
化チタン光触媒層3からなる。本実施態様では、酸化チ
タン光触媒層3は、チューブ本体2の内外両面上に成膜
されている(層3a、3b)。
【0019】上記カテーテル1は、たとえば次のように
製造される。まず、チューブ本体2、とくにその表面を
洗浄、乾燥した後、表面を酸処理する。酸処理に用いる
酸は、とくに限定されず、たとえば硫酸を使用できる。
処理は、たとえばチューブ本体2を、所定濃度に調製さ
れた酸に、所定時間浸漬することにより行う。
【0020】酸処理を行った後、チューブ本体2の対象
とする面、つまり、内外面の少なくとも一方に酸化チタ
ン光触媒層をコーティングにより成膜し、固着させる。
この酸化チタン光触媒層のコーティングは、チューブ本
体2の酸処理された表面に直接行うことも可能である
が、たとえば低温硬化2層タイプのゾル液を用い、まず
接着層をコーティング、乾燥し、その上に、酸化チタン
光触媒層をコーティングする方が、より強固に成膜でき
る。このように接着層と酸化チタン光触媒層を順次コー
ティングする場合にも、仕上がった層は、一体的な酸化
チタン光触媒層3として成膜される。
【0021】コーティング方法としては、スプレー等の
方法によることもできるが、均一な薄い酸化チタン光触
媒層を成膜するためには、ディップコーティング法を採
用することが好ましい。たとえば図2に示すように、容
器4内にコーティングすべきディップ液5を収容し、デ
ィップ液5中に、酸処理後のチューブ本体2を所定時間
浸漬し、しかる後に、コーティングされたチューブ本体
2を、モーター6の回転速度を制御することにより所定
の速度で引き上げる。コーティングにおけるディップ液
5の温度、浸漬時間、引き上げ速度、引き上げ後の乾燥
温度、乾燥時間は、酸化チタン光触媒層の成膜状態を決
定する重要な要因となるので、チューブ本体2の材質や
ディップ液5の仕様に応じて、各種試験により最適な条
件を決定する。
【0022】
【実施例】以下に、実施例に基づいて、本発明をより具
体的に説明し、併せて、本発明の医療用チューブの特
性、とくに抗菌性についての評価結果について説明す
る。
【0023】チューブ本体として、従来から使用されて
いるカテーテル(シリコーンゴム製、オールシリコーン
バルーンカテーテル腎盂タイプ)を準備し、それを洗
浄、乾燥後、5規定の硫酸に3時間浸漬して表面を酸処
理した。
【0024】表面が酸処理されたチューブ本体を、光触
媒層用の接着剤NDC−100A(日本曹達(株)製)
に、室温、相対湿度30%の条件下で1回ディップコー
ティングし、引き上げ速度15cm/分にて引き上げ、
110℃で15分間乾燥することにより、チューブ本体
の内外両面に接着層を形成した。
【0025】次いで、接着層が形成されたチューブ本体
を、酸化チタン光触媒のゾル液NDC−110C(日本
曹達(株)製)に、室温、相対湿度30%の条件下で1
回ディップコーティングし、引き上げ速度15cm/分
にて引き上げ、110℃で15分間乾燥することによ
り、チューブ本体の内外両面に酸化チタン光触媒層を成
膜した(酸化チタン光触媒層の成膜の厚さ:1.5μ
m)。接着層、酸化チタン光触媒層ともに均一にコーテ
ィングされたことは目視で確認できた。
【0026】出来上がった酸化チタン光触媒層付きのカ
テーテルについて、まず、その酸化チタン光触媒層が光
触媒活性をもっていることを確認した。確認は、色素と
してのメチレンブルーを使用し、該色素をカテーテルの
表面に塗布した状態で、カテーテルの酸化チタン光触媒
層に紫外線を約1mW/cm2 の強度で照射し、照射時
間とともにメチレンブルーが分解されていく程度を、色
差計にて測定した。色素分解性能は色差計におけるΔA
BSにより表した。結果、図3に示すように、メチレン
ブルーのみに直接紫外線を照射した場合には、色素分解
性能は実質的に皆無であったが、酸化チタン光触媒層付
きカテーテル上に塗布されたメチレンブルーの場合に
は、紫外線の照射時間とともにメチレンブルーが分解さ
れていき、カテーテル上に成膜された酸化チタン光触媒
層が優れた光触媒活性をもっていることが確認できた。
【0027】次に、上記酸化チタン光触媒層付きカテー
テルの紫外線の透過率を、各種波長について測定した。
測定には紫外線透過率測定装置UV−VISを用い、と
くに酸化チタン光触媒が光触媒活性を発揮する励起波長
である380nm以下の波長、中でも360nm近傍の
波長に注目して測定した。測定装置の試料台には、上記
酸化チタン光触媒層付きカテーテルを切り開き、プレー
ト状にしてセットした。
【0028】すなわち、図4、図5に示すように、酸化
チタン光触媒層付きカテーテルを適当な長さに切断した
サンプル11を作成した。このサンプル11の横断面を
観ると、チューブ本体としてのオールシリコーンバルー
ンカテーテル腎盂タイプのカテーテル部分12は、透明
な内層13と白っぽい外層14とからなり、内層13の
内面上、および外層14の外面上に、酸化チタン光触媒
層15、16が成膜されたものであった。図4に示すよ
うに円筒形のサンプル11をその軸方向に沿った切断線
17で切断してプレート状に切り開いた。また、酸化チ
タン光触媒層を成膜していないカテーテル部分12のみ
のサンプルも同様に作成した。これらサンプルは、図5
に示すように、内層13と外層14とは剥離可能であっ
たので、次のような各種のプレート状サンプルに形成し
て、紫外線透過率を測定した。結果を図6に示す。
【0029】図6において、「内外層」というのは、カ
テーテル部分12のみのサンプルを切り開いてプレート
状にしたもの、「外層」というのはそのサンプルの白っ
ぽい膜を剥がし、その膜を測定したもの、「内層」とい
うのは、外側の白っぽい膜を剥がした透明なカテーテル
部分を測定したもの、「内外層TiO2 付き」というの
は、酸化チタン光触媒層付きカテーテルを切り開き、プ
レート状にしたそのままの状態で測定したもの、「外層
TiO2 付き」というのは、酸化チタン光触媒層の付い
たカテーテルの外側の白っぽい膜を剥がし、その膜を測
定したものである。図6の結果から、波長360nm近
傍において、「内外層TiO2 付き」であっても紫外線
が透過していることが分かり、かつ、「外層」が、薄膜
であるにもかかわらず透過率を低下させていることが分
かる。
【0030】次に、上記のようなシリコーンゴム製のカ
テーテルに酸処理後、酸化チタン光触媒層を成膜したも
のにおける、酸化チタン光触媒層の接着強度を評価する
ために、以下のようなモデルテストを行った。
【0031】平板からなるシリコーンゴムの基板の表面
を酸処理後、その表面に酸化チタン光触媒層を成膜した
(接着層、酸化チタン光触媒層ともに1回コート)。酸
処理および接着層、酸化チタン光触媒層のコーティング
条件は、前述のカテーテル製造時と同じ条件とした(酸
化チタン光触媒層の成膜の厚さ:1.5μm)。この酸
化チタン光触媒層を成膜した基板を、JIS−K−54
00に準じて、心棒のまわりに約1秒かけて180°折
り曲げた。基板を元に戻し、肉眼により膜の割れ、剥が
れを調べた。曲げ回数を1、5、30、50回として試
験したが、いずれの場合にも膜の割れ、剥がれは生じな
かった。また、この曲げ試験の後に、セロハンテープを
接着し、それを剥離する試験を行ったが、酸化チタン光
触媒層は剥がれなかった。また、50回の曲げを行った
後、さらに逆方向に50回折り曲げ、思いっきり引っ張
ったり、ねじったりしたが、やはり酸化チタン光触媒層
は剥がれなかった。
【0032】さらに、上記基板を、オートクレーブによ
り120℃、1kgf/cm2 の条件で20分間処理し
たが、肉眼による膜の割れ、剥がれは確認できなかっ
た。
【0033】このように、折り曲げや引っ張り、ねじり
に対し、酸化チタン光触媒層の接着強度は極めて高く、
また、オートクレーブによる加熱に対しても、優れた接
着強度を示した。とくに、酸化チタン光触媒層の表面を
電子顕微鏡で観察すると、小さなクラック(マイクロク
ラック)が多数入っているが、折り曲げ回数を増すごと
に比較的大きなクラックにさらに細かい亀裂が増してい
ったが、上記のようなシリコーンゴムの基板側との優れ
た密着性、接着性は維持されていた。したがって、この
ようなマイクロクラックは、フレキシブルな、あるいは
弾力性を有する基板等が繰り返し折り曲げや引っ張り、
ねじりを受ける場合に、その変形力を適切に吸収する役
目を果たしていると考えられ、それが、優れた密着性、
接着性の維持に寄与していると考えられる。
【0034】次に、酸化チタン光触媒層付きのカテーテ
ルの抗菌性について評価した。使用カテーテルは、フ
ァイコン、シリコーンゴム製、オールシリコーンバルー
ンカテーテル腎盂タイプ、シリコーンゴム製、セフテ
ィカテーテル、シリコーンゴム製、サクションカテー
テルの3種とし、図7に示すように、酸化チタン光触媒
層付きと酸化チタン光触媒層無しのカテーテル21内
に、大腸菌株(E.coli,IF03301)の懸濁
液22を100μl収容し、両端をキャップ23で封止
して、外側から、FLCブラックライト蛍光灯(HOY
A−SCOTT,UV LIGHT SOURCE U
L200M)により360nmの波長をもつ紫外線を照
射した。
【0035】上記のファイコン14Frのカテーテル
を用いて、紫外線の照射強度を1000μW/cm2
2500μW/cm2 、5000μW/cm2 に制御し
て試験した結果を図8に示す。図8に示すように、25
00μW/cm2 以上の照射強度では、酸化チタン光触
媒層無し(TiO2 無)でも比較的高い死滅率(60分
照射で生存率約30%)を示し、紫外線照射による影響
が出てしまったが、酸化チタン光触媒層有り(TiO2
有)では、1000μW/cm2 でも十分な殺菌効果が
得られた。
【0036】図9、図10に、上記のセフティカテー
テル(14Fr、12Fr)と上記のサクションカテ
ーテル(14Fr、12Fr)についての試験結果を示
す。紫外線照射強度は、セフティカテーテルに対しては
1100μW/cm2 、サクションカテーテルに対して
は1000μW/cm2 とした。
【0037】図9、図10から分かるように、両カテー
テルともに、酸化チタン光触媒層による優れた抗菌性を
確認することができた。また、セフティカテーテルにお
いては、酸化チタン光触媒層無しでも、殺菌効果が見ら
れ、14Frの方が、12Frに比べて殺菌効率が良い
と考えられたが、図10から明らかなように、酸化チタ
ン光触媒層有りでも、紫外線が照射されないと、所望の
優れた抗菌性が発揮されないことが分かる。
【0038】上述のように、いずれのタイプのカテーテ
ルにおいても、酸化チタン光触媒層による優れた抗菌性
を確認することができた。
【0039】カテーテルに光を照射する方法としては、
上記試験のように、カテーテルの外側から照射すること
もできるが、より効率よく内外面の酸化チタン光触媒層
に光を照射するために、カテーテルのチューブ本体内に
導光体を埋設しておくこともできる。たとえば図11の
(A)に示すように、内外面の少なくとも一方に酸化チ
タン光触媒層が成膜されたカテーテルのチューブ本体3
1内に、チューブ本体31の長手方向に沿って延び、酸
化チタン光触媒層に向けて導光可能な導光体32を埋設
した構造を採用できる。また、カテーテルのチューブ本
体33の肉厚と、導光体34の径との関係によっては、
図11の(B)に示すような断面形状とすることも可能
である。導光体32、34の本数は特に限定されず、ま
た、埋設位置や埋設構造も特に限定されず、要求仕様に
応じて適宜設計すればよい。
【0040】次に、酸化チタン光触媒層の成膜後に、さ
らに、該酸化チタン光触媒層上に、酸化チタン光触媒以
外の抗菌性物質を担持させた場合の効果を確認する試験
を行った。担持させる抗菌性物質には銀を使用した。
【0041】酸化チタン光触媒層をコーティングにより
成膜済みのシリコーンゴム製サクションカテーテル(サ
イズ:14Fr)を、0.2mMのAgNO3 水溶液
(10%エタノール溶液)に浸漬させ、紫外光(強度:
1mW/cm2 )を3分、5分、7分それぞれ照射する
ことにより、酸化チタン光触媒層上に銀を吸着させ担持
させた。紫外光を照射することにより、シリコーンゴム
基板が茶色くなり、銀の担持が肉眼でも確認できたが、
電子顕微鏡で観察したところ、図12、図13に示すよ
うな結果となり、とくに、酸化チタン光触媒層のマイク
ロクラック内およびその周辺に、効果的に銀が担持され
ていることが確認された(図12、図13における白っ
ぽく観察される部分)。紫外光を長く照射したものほど
色が濃いことから、銀の析出量が多いと考えられる。
【0042】この銀を担持させたカテーテルのサンプル
(銀吸着用紫外線照射時間が3分のサンプル:Ag3、
5分のサンプル:Ag5、7分のサンプル:Ag7)
と、銀を担持させない酸化チタン光触媒層をコーティン
グにより成膜しただけのサンプル(Ag0)とについ
て、抗菌試験を行った。結果を表1および図14に示
す。試験には、前述したのと同じ大腸菌株(E.col
i,IF03301)の懸濁液を使用してそれを150
μlスポットで付与し、担持されている銀による抗菌性
を観るためにすべて暗所にて試験し、生存率を求めた。
【0043】
【表1】
【0044】表1および図14に示すように、酸化チタ
ン光触媒層上に銀を担持したカテーテル(Ag3、Ag
5、Ag7)は、銀を担持させないもの(Ag0)に比
べ、暗所でも(紫外線の照射がなくても)十分に殺菌効
果を示すことがわかる。また、Ag3、Ag5、Ag7
間の効果に大きな差がないことから、銀を吸着、担持さ
せるための紫外線の照射時間は、極めて短時間でよく、
ほんの数分で、十分に殺菌効果を示すだけの銀を担持さ
せることができることがわかる。
【0045】銀の担持量の抗菌効果への影響を観るため
に、より太いカテーテル(オールシリコーンフォーリ、
サイズ:26Fr)に上記と同様に酸化チタン光触媒層
成膜後に該層上に銀を担持させた。カテーテルの各サン
プル(銀吸着用紫外線照射時間が3分のサンプル:Ag
3’、5分のサンプル:Ag5’、7分のサンプル:A
g7’、銀を担持させない酸化チタン光触媒層のみのサ
ンプル:Ag0’)について、上記と同様に暗所で試験
したところ、図15に示す結果を得た。図15に示すよ
うに、オールシリコーンフォーリの太いカテーテルで
も、高い抗菌効果を確認することができた。この太いカ
テーテルでは、太くなった分、銀の担持量は相当多くな
っており、銀に接触後極めて短時間のうちに(数秒のう
ちに)速やかに殺菌されていることがわかる。この結果
と図14に示した結果から、殺菌速度は担持した銀の量
に比例していることがわかる。
【0046】また、上記のように酸化チタン光触媒層上
に銀が担持されたカテーテルにおける抗菌効果が、担持
された銀によるものか否かを確認するために、次の試験
を行った。オールシリコーンフォーリ、サイズ18Fr
のカテーテルの内面のみに酸化チタン光触媒層を成膜
し、その層上に上記と同様に銀を担持させてサンプルを
作成した(銀吸着用紫外線照射時間が30秒のサンプ
ル:Ag30、180秒のサンプル:Ag180)。こ
れらサンプルの内面を、市販の1モル/lの硝酸溶液に
浸漬し、0〜120秒かけて担持されていた銀を溶解に
より除去させていった。この浸漬時間とともに、銀の担
持量は減少していくが、そのときに抗菌効果がどのよう
に変化するかを測定した。抗菌性の評価は、前述したの
と同様に暗所での試験とし、20分経過後の菌の死滅率
で測定した。結果を図16に示す。
【0047】図16に示すように、Ag30、Ag18
0ともに、硝酸浸漬時間の増加に伴って死滅率が低下す
ることから、これらカテーテルの抗菌効果が銀によるも
のでることが確認された。
【0048】さらに、銀の抗菌性は従来から知られてい
るので、単に銀を付着させて市販のカテーテルと、本発
明による酸化チタン光触媒層上に銀が担持されたカテー
テルとの間の性能の比較を行った。比較試験は、サイズ
20Frのシリコーンカテーテルに酸化チタン光触媒層
を成膜しただけのもの(サンプル:Ag0sec)、そ
の酸化チタン光触媒層上に90秒の銀溶液処理により銀
を担持させたもの(サンプル:Ag90sec)、およ
び市販の銀付きカテーテル(”Bardex”20F
r)に関し、前述と同じ大腸菌の菌液を150μlスポ
ットで与え、暗所にて、菌液処理時間(反応時間)0、
15、30、45、60分のそれぞれについて行った。
結果を図17に示す。
【0049】図17に示すように、従来品である”Ba
rdex”20Frでは、殺菌効果はみられるものの弱
い(反応時間60分で死滅率約20%〔生存率約80
%〕)。それに比較して本発明による酸化チタン光触媒
層−銀付きカテーテル(Ag90sec)は、30分で
100%の死滅率(生存率0%)の強い殺菌効果をもつ
ことが明らかになった。したがって、単に銀を付着させ
ただけの従来のカテーテルに比べ、本発明による酸化チ
タン光触媒層−銀付きカテーテルは、はるかに優れた抗
菌性を有している。
【0050】以上の説明は主としてカテーテルについて
行ったが、本発明は、生体内への挿入又は留置を目的と
したカテーテルに限らず、内視鏡等、エラストマーから
なるチューブ本体を有し、抗菌性が求められるあらゆる
医療用チューブに適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る医療
用チューブおよびその製造方法によれば、酸処理後にチ
ューブ本体に酸化チタン光触媒層をコーティングするこ
とにより、フレキシブルなチューブに対しても極めて強
固な接着性をもって酸化チタン光触媒層を成膜すること
ができ、優れた抗菌性を発揮させることができる。
【0052】また、この酸化チタン光触媒層上に銀等の
抗菌性物質を担持させれば、暗所でも優れた抗菌性をも
たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る医療用チューブとし
てのカテーテルの概略斜視図である。
【図2】ディップコーティング法を示す装置の概略構成
図である。
【図3】酸化チタン光触媒層の色素分解特性図である。
【図4】酸化チタン光触媒層付きカテーテルのサンプル
の横断面図である。
【図5】図4のサンプルを切り開く様子を示した斜視図
である。
【図6】カテーテルの光透過率の特性図である。
【図7】カテーテルの抗菌性試験の方法を示す概略斜視
図である。
【図8】カテーテルの抗菌性試験の結果を示す特性図で
ある。
【図9】別のカテーテルの抗菌性試験の結果を示す特性
図である。
【図10】さらに別のカテーテルの抗菌性試験の結果を
示す特性図である。
【図11】導光体を備えたカテーテルの横断面図であ
る。
【図12】銀を担持させた酸化チタン光触媒層表面の電
子顕微鏡写真である。
【図13】図12に比べ倍率を上げた場合の電子顕微鏡
写真である。
【図14】銀を担持させた場合の抗菌性試験の結果を示
す特性図である。
【図15】銀を担持させた場合の別の抗菌性試験の結果
を示す特性図である。
【図16】担持させた銀の抗菌性に対する効果を確認す
るための試験の結果を示す特性図である。
【図17】本発明による銀担持カテーテルと市販の銀付
着カテーテルの性能比較試験の結果を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 酸化チタン光触媒層付きカテーテル 2 チューブ本体 3、3a、3b 酸化チタン光触媒層 4 容器 5 ディップ液 6 モーター 11 カテーテルのサンプル11 12 チューブ本体としてのカテーテル部分 13 透明な内層 14 白っぽい外層 15、16 酸化チタン光触媒層 17 切断線 21 カテーテル 22 大腸菌株の懸濁液 23 封止用キャップ 31、33 カテーテルのチューブ本体 32、34 導光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区小菅ケ谷町2000−10− 2−5 (72)発明者 渡部 俊也 神奈川県藤沢市鵠沼海岸6−15−7 Fターム(参考) 4C058 AA12 AA15 BB07 JJ05 JJ21 JJ23 4C061 DD04 FF24 JJ03 JJ06 4C066 AA01 BB05 FF01 FF03 FF04 PP04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマーからなるチューブ本体に、
    その表面を酸処理した後、酸化チタン光触媒層をコーテ
    ィングすることを特徴とする、医療用チューブの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 チューブ本体の表面を酸処理した後、接
    着剤層をコーティングし、該接着剤層上に酸化チタン光
    触媒層をコーティングする、請求項1の医療用チューブ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも酸化チタン光触媒層のコーテ
    ィングをディップコーティングにより行う、請求項1ま
    たは2の医療用チューブの製造方法。
  4. 【請求項4】 酸化チタン光触媒層の成膜後に、さら
    に、該酸化チタン光触媒層上に抗菌性物質を担持させ
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用チュー
    ブの製造方法。
  5. 【請求項5】 抗菌性物質に銀を用いる、請求項4の医
    療用チューブの製造方法。
  6. 【請求項6】 医療用チューブが生体内挿入又は留置用
    カテーテルである、請求項1ないし5のいずれかに記載
    の医療用チューブの製造方法。
  7. 【請求項7】 医療用チューブが内視鏡である、請求項
    1ないし5のいずれかに記載の医療用チューブの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 エラストマーからなるチューブ本体の内
    外面の少なくとも一方に酸化チタン光触媒層が成膜され
    ていることを特徴とする医療用チューブ。
  9. 【請求項9】 チューブ本体の内外面の少なくとも一方
    と酸化チタン光触媒層との間に接着剤層が介在され、酸
    化チタン光触媒層と接着剤層が実質的に一体の層に形成
    されている、請求項8の医療用チューブ。
  10. 【請求項10】 チューブ本体に、その長手方向に沿っ
    て延び、酸化チタン光触媒層に向けて導光可能な導光体
    が埋設されている、請求項8または9の医療用チュー
    ブ。
  11. 【請求項11】 チューブ本体がシリコーンゴムからな
    る、請求項8ないし10のいずれかに記載の医療用チュ
    ーブ。
  12. 【請求項12】 酸化チタン光触媒層に多数のマイクロ
    クラックが形成されている、請求項8ないし11のいず
    れかに記載の医療用チューブ。
  13. 【請求項13】 酸化チタン光触媒層上に抗菌性物質が
    担持されている、8ないし12のいずれかに記載の医療
    用チューブ。
  14. 【請求項14】 抗菌性物質が銀である、請求項13の
    医療用チューブ。
  15. 【請求項15】 生体内挿入又は留置用カテーテルであ
    る、請求項8ないし14のいずれかに記載の医療用チュ
    ーブ。
  16. 【請求項16】 内視鏡である、請求項8ないし14の
    いずれかに記載の医療用チューブ。
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