JP2001178798A - 蒸気滅菌器およびその運転方法 - Google Patents

蒸気滅菌器およびその運転方法

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JP2001178798A
JP2001178798A JP36616699A JP36616699A JP2001178798A JP 2001178798 A JP2001178798 A JP 2001178798A JP 36616699 A JP36616699 A JP 36616699A JP 36616699 A JP36616699 A JP 36616699A JP 2001178798 A JP2001178798 A JP 2001178798A
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steam
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tank
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Kazuyuki Hondo
和志 本藤
Takuya Shiraishi
▲琢▼也 白石
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、滅菌槽からのドレンを確
実に滅菌することができる蒸気滅菌器およびその運転方
法を提供すること。 【解決手段】 滅菌槽1とドレン用滅菌手段8とを備え
た蒸気滅菌器において、前記滅菌槽1と前記ドレン用滅
菌手段8との間に循環路を設けた蒸気滅菌器である。ま
た、滅菌槽1とドレン用滅菌手段8とを備え、前記滅菌
槽1への給蒸ライン3と前記ドレン用滅菌手段8との間
に循環路を設けてなる蒸気滅菌器の運転方法であって、
滅菌工程時、前記滅菌槽1への給蒸とともに前記ドレン
用滅菌手段8内の蒸気やドレンを前記滅菌槽1内へ導入
する蒸気滅菌器の運転方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蒸気滅菌器およ
びその運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、所謂バイオハザード対
応型の蒸気滅菌器の要望が高まっている。このバイオハ
ザード対応型の蒸気滅菌器においては、滅菌槽からのド
レンや排気についても、滅菌を行ってから排出するよう
に構成されている。たとえば、滅菌槽からのドレンにつ
いては、つぎのような構成によって滅菌を行ってから排
出している。すなわち、前記滅菌槽のドレンラインに容
器を設け、この容器内に貯留したドレンを所定の滅菌温
度で、所定の滅菌時間加熱することによって滅菌を行
い、その後前記容器内から排出している。ここで、前記
ドレン用滅菌手段におけるドレンの滅菌は、前記蒸気滅
菌器の滅菌工程,すなわち前記滅菌槽内の被滅菌物を滅
菌する間行われるように構成されている。
【0003】ところで、このような従来のバイオハザー
ド対応型の蒸気滅菌器においては、前記滅菌槽内で発生
したドレンが前記滅菌槽と前記容器との間のドレンライ
ン内で滞留すると、所定の滅菌が行われないまま排出さ
れてしまうおそれがある。たとえば、前記滅菌槽で発生
したドレンの量が極端に多い場合、このドレンは、前記
容器から溢れ、前記ドレンラインや前記滅菌槽に滞留し
た状態となる。前記容器内へ流入したドレンは、所定の
滅菌温度で、所定の滅菌時間加熱されるため、所定の滅
菌が行われる。しかし、前記ドレンライン内のドレン
は、前記ドレンラインに滞留している間に放熱するた
め、滅菌温度以下に低下してしまう。そのため、前記容
器内のドレンは、所定の滅菌が行われた後排出される
が、このときに前記ドレンラインに滞留していたドレン
は、所定の滅菌が行われないまま前記容器を介して排出
されてしまう。
【0004】そこで、前記ドレンラインにドレンが滞留
したとしても、このドレンを確実に滅菌するため、前記
ドレンラインに蒸気ジャケットを設け、この蒸気ジャケ
ットによって前記ドレンラインを加熱するようにした構
成が提案され、実施されている。しかし、このような構
成では、前記ドレンラインの配管構造が複雑になってし
まう。しかも、前記ドレンラインの蒸気ジャケットにも
給蒸ラインを設ける必要があるため、前記蒸気滅菌器全
体の構造が複雑になってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、簡単な構成で、滅菌槽からのドレンを確
実に滅菌することができる蒸気滅菌器およびその運転方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、滅菌槽とドレン用滅菌手段とを備えた蒸気滅菌器に
おいて、前記滅菌槽と前記ドレン用滅菌手段との間に循
環路を設けたことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記循環路が、
前記滅菌槽への給蒸ラインと前記ドレン用滅菌手段とを
接続することによって形成されていることを特徴として
いる。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明は、滅菌槽
とドレン用滅菌手段とを備え、前記滅菌槽への給蒸ライ
ンと前記ドレン用滅菌手段との間に循環路を設けてなる
蒸気滅菌器の運転方法であって、滅菌工程時、前記滅菌
槽への給蒸とともに前記ドレン用滅菌手段内の蒸気やド
レンを前記滅菌槽内へ導入することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。この発明は、滅菌槽からのドレンを滅菌
してから排出する所謂バイオハザード対応型の蒸気滅菌
器およびその運転方法として好適に実施することができ
る。前記蒸気滅菌器は、滅菌槽からのドレンラインにド
レン用滅菌手段を備えている。このドレン用滅菌手段
は、加熱によって滅菌を行う構成であり、この加熱の際
の熱源には、たとえば蒸気を用いる。すなわち、前記ド
レン用滅菌手段は、ドレンを貯留する容器と、この容器
を取り囲むように設けた蒸気ジャケットとで構成する。
【0010】さて、この発明に係る蒸気滅菌器において
は、前記滅菌槽と前記ドレン用滅菌手段との間に循環路
を設ける。この循環路のうち、前記滅菌槽から前記容器
内への流路は、前記ドレンラインによって形成し、また
前記容器から前記滅菌槽への流路は、前記滅菌槽への給
蒸ラインとこの給蒸ラインと前記容器とに間に接続した
配管とによって形成する。また、前記容器から前記滅菌
槽への流路は、前記給蒸ラインとは別の配管を前記滅菌
槽と前記容器との間に接続することによって形成するこ
ともできる。この循環路には、循環手段として適宜の形
式の吸引手段,たとえばエゼクタを設ける。とくに、前
記給蒸ラインと前記容器とに間に配管を接続することに
よって循環路を形成する場合、前記給蒸ラインにエゼク
タを設け、このエゼクタによって前記容器内の蒸気やド
レンを吸引するように構成する。
【0011】前記のように、前記滅菌槽と前記容器との
間に循環路を形成すると、前記滅菌槽内の蒸気や前記滅
菌槽で発生したドレンは、前記ドレンラインから前記容
器へ流入し、さらに前記容器から前記滅菌槽内へ流入す
る。すなわち、前記滅菌槽内の蒸気や前記滅菌槽で発生
したドレンは、前記ドレン用滅菌手段と前記滅菌槽内と
の間を循環する。このように、前記ドレン用滅菌手段と
前記滅菌槽との間でドレンや蒸気を循環させるようにす
ると、前記ドレンラインの温度低下を防止できる。その
ため、前記ドレンライン内にドレンが滞留したとして
も、ドレンの温度低下を防止することができ、前記ドレ
ンライン内におけるドレンの温度を前記滅菌槽内の温度
や前記容器内のドレンの温度とほぼ同じに保つことがで
きる。したがって、前記ドレンライン内においてもドレ
ンの温度を所定の滅菌温度に保つことができるため、ド
レンを確実に滅菌することができる。
【0012】さらに、この発明に係る蒸気滅菌器の運転
方法においては、滅菌工程時、前記滅菌槽への給蒸とと
もに前記ドレン用滅菌手段内の蒸気やドレンを前記滅菌
槽内へ導入するようにしている。すなわち、前記滅菌工
程においては、前記滅菌槽内の蒸気温度を所定の滅菌温
度に保つため、前記給蒸ラインから前記滅菌槽内へ蒸気
を供給している。そこで、前記ドレン用滅菌手段内の蒸
気やドレンを前記滅菌槽への蒸気とともに前記滅菌槽内
へ導入すると、蒸気滅菌器における滅菌工程中に、前記
ドレンを同時に滅菌することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、この発明に係る蒸気滅菌器の第
一実施例を概略的に示す説明図である。
【0014】図1において、滅菌槽1は、扉(図示省
略)を備えた被滅菌物の出入口を備えており、この扉を
閉じることで前記滅菌槽1内を完全に密閉することがで
きるようになっている。前記滅菌槽1の周囲には、前記
滅菌槽1の加熱手段としての第一蒸気ジャケット2が設
けられている。
【0015】前記滅菌槽1には、第一給蒸ライン3が接
続されており、また前記第一蒸気ジャケット2には、第
二給蒸ライン4が接続されている。前記第一給蒸ライン
3には、第一給蒸弁5が設けられている。また、前記第
一給蒸ライン3の上流端は、蒸気発生手段としてのボイ
ラ(図示省略)に接続されている。一方、前記第二給蒸
ライン4には、第二給蒸弁6が設けられている。また、
前記第二給蒸ライン4の上流端は、前記第一給蒸ライン
3における前記第一給蒸弁5の上流側に接続されてい
る。
【0016】また、前記滅菌槽1には、第一ドレンライ
ン7が接続されている。この第一ドレンライン7には、
ドレン用滅菌手段8およびドレン排出弁9が前記滅菌槽
1側からこの順に設けられている。
【0017】ここで、前記ドレン用滅菌手段8について
説明する。前記ドレン用滅菌手段8は、ドレンを貯留す
る容器10と、この容器10を取り囲むように設けた第
二蒸気ジャケット11とで構成されている。前記容器1
0には、配管12が接続されている。この配管12の他
端は、前記第一給蒸ライン3における前記滅菌槽1と前
記第一給蒸弁5との間に接続されている。前記配管12
と前記第一給蒸ライン3との接続部には、エゼクタ13
が設けられている。したがって、前記第一ドレンライン
7と前記配管12とによって、前記滅菌槽1と前記容器
10との間に循環路が形成されている。一方、前記第二
蒸気ジャケット11には、第三給蒸ライン14が接続さ
れている。この第三給蒸ライン14の上流端は、前記第
一給蒸ライン3における前記第一給蒸弁5の上流側に接
続されている。また、前記第二蒸気ジャケット11に
は、第二ドレンライン15が接続されている。
【0018】また、前記滅菌槽1には、空気導入ライン
16が接続されている。この空気導入ライン16には、
前記滅菌槽1側から順に、空気導入弁17および除菌フ
ィルタ18が設けられている。また、前記空気導入ライ
ン16における前記滅菌槽1と前記空気導入弁17との
間には、逆止弁(符号省略)が設けられてる。
【0019】また、前記滅菌槽1には、第一排気ライン
19が接続されている。この第一排気ライン19には、
前記滅菌槽1側から順に、排気フィルタ20および第一
排気弁21が設けられている。前記排気フィルタ20に
は、前記滅菌槽1からの排気を加熱することによって滅
菌するための第三蒸気ジャケット22が設けられてい
る。
【0020】前記第一排気ライン19における前記排気
フィルタ20と前記第一排気弁21との間には、第二排
気ライン23が接続されている。この第二排気ライン2
3には、上流側から順に第二排気弁24および真空ポン
プ25が設けられている。
【0021】ここにおいて、前記第一ドレンライン7,
前記第二ドレンライン15,前記第一排気ライン19お
よび前記第二排気ライン23は、下流位置で合流させて
ある。そして、前記第一ドレンライン7における前記ド
レン排出弁9の下流側,前記第二ドレンライン15の途
中,前記第一排気ライン19における前記第一排気弁2
1の下流側および前記第二排気ライン23における前記
真空ポンプ25の下流側には、それぞれ逆止弁(符号省
略)が設けられている。また、前記第二ドレンライン1
5における前記第二蒸気ジャケット11と前記逆止弁と
の間には、スチームトラップ(符号省略)が設けられて
いる。そして、前記第一蒸気ジャケット2および前記第
三蒸気ジャケット22には、前記第二ドレンライン15
と同様の構成のドレンライン(図示省略)が接続されて
いる。
【0022】さらに、前記蒸気滅菌器においては、自動
運転を可能とするための各種検出手段が設けられてい
る。まず、前記滅菌槽1には、前記滅菌槽1内の圧力を
検出するための圧力検出手段26が設けられている。ま
た、前記第一ドレンライン7における前記滅菌槽1近傍
には、前記滅菌槽1内で発生したドレンの温度に基づい
て前記滅菌槽1内の蒸気温度を検出するための第一温度
検出手段27が設けられている。さらに、前記容器10
には、前記容器10内のドレンの温度を検出するための
第二温度検出手段28が設けられている。
【0023】前記圧力検出手段26,前記第一温度検出
手段27および前記第二温度検出手段28は、回線29
を介してそれぞれ制御器30に接続されている。また、
前記制御器30には、前記第一給蒸弁5,前記第二給蒸
弁6,前記ドレン排出弁9,前記空気導入弁17,前記
第一排気弁21,前記第二排気弁24および前記真空ポ
ンプ25が回線29を介してそれぞれ接続されている。
【0024】前記制御器30は、予め設定されたプログ
ラムにしたがい、前記圧力検出手段26,前記第一温度
検出手段27および前記第二温度検出手段28からの検
出値に基づいて、前記第一給蒸弁5,前記第二給蒸弁
6,前記ドレン排出弁9,前記空気導入弁17,前記第
一排気弁21および前記第二排気弁24の開閉や、前記
真空ポンプ25の運転を制御する。
【0025】つぎに、前記制御器30の制御内容を前記
蒸気滅菌器における運転工程とともに説明する。この運
転工程は、予熱工程,空気排除工程,給蒸工程,滅菌工
程,排気工程および乾燥工程の各工程からなっている。
ここで、前記蒸気滅菌器の運転中においては、前記第二
蒸気ジャケット11内および前記第三蒸気ジャケット2
2内へ常時蒸気が供給されている。したがって、前記蒸
気滅菌器の運転中においては、前記容器10および前記
排気フィルタ20は、常時加熱されている。
【0026】まず、前記滅菌槽1内へ被滅菌物を収容
し、予熱工程を行う。この予熱工程においては、前記制
御器30は、前記第二給蒸弁6を開き、前記第二給蒸ラ
イン4から前記第一蒸気ジャケット2へ蒸気を供給す
る。このとき、前記制御器30は、前記第一給蒸弁5,
前記ドレン排出弁9,前記空気導入弁17,前記第一排
気弁21および前記第二排気弁24を閉じ、また前記真
空ポンプ25を停止させている。
【0027】前記予熱工程において、前記第一蒸気ジャ
ケット2内への給蒸により、前記滅菌槽1が加熱され、
前記滅菌槽1の加熱によって前記滅菌槽1内の被滅菌物
が加熱される。前記予熱工程は、前記滅菌槽1内の温度
が所定温度に達するまで行われる。そして、前記滅菌槽
1および被滅菌物が十分に加熱されると、前記制御器3
0は、前記予熱工程を終了し、空気排除工程を開始す
る。
【0028】前記空気排除工程においては、まず前記制
御器30は、前記第二排気弁24を開くとともに前記真
空ポンプ25を作動させ、前記滅菌槽1内を減圧する。
つぎに、前記制御器30は、前記圧力検出手段26から
の検出値に基づいて、前記滅菌槽1内が所定の圧力まで
減圧されたと判断すると、前記第二排気弁24を閉じる
とともに前記真空ポンプ25を停止させ、前記第一給蒸
弁5を開いて前記滅菌槽1内へ蒸気を供給する。この減
圧操作と蒸気供給操作を交互に所定回数繰り返すことに
よって、前記滅菌槽1内の空気を排除する。
【0029】前記空気排除工程が終了すると、給蒸工程
を開始する。この給蒸工程においては、前記制御器30
は、前記第一給蒸弁5を開き、前記滅菌槽1内へ所定の
圧力まで蒸気を導入する。そして、前記滅菌槽1内に蒸
気を充満させた状態を所定時間継続する滅菌工程を行
う。この滅菌工程は、前記第一温度検出手段27が所定
の滅菌温度,たとえば135℃を検出することによって
開始される。ここで、前記滅菌工程においては、前記滅
菌槽1内への蒸気の供給は、前記圧力検出手段26から
の検出値に基づいて前記第一給蒸弁5を適宜開閉するこ
とにより行われる。この第一実施例では、前記滅菌槽1
内の圧力は、前記所定の滅菌温度(135℃)に対応す
る飽和蒸気圧力(2.2kg/cm2)に制御される。
【0030】前記滅菌槽1内を所定の圧力で所定の滅菌
時間維持した後、前記滅菌工程を終了し、排気工程を開
始する。この排気工程においては、前記第一排気弁21
を開放し、前記滅菌槽1内の蒸気を前記第一排気ライン
19から排出する。そして、前記滅菌槽1内の圧力が大
気圧近くになると、前記第一排気弁21を閉じて前記排
気工程を終了し、乾燥工程を開始する。
【0031】前記乾燥工程では、前記制御器30は、前
記真空ポンプ25を作動させるとともに前記第二排気弁
24を開いて前記滅菌槽1内を減圧する操作と、前記空
気導入弁17を開いて前記除菌フィルタ18を通して清
浄な空気を前記滅菌槽1内へ導入する操作とを交互に所
定回数繰り返す。そして、前記制御器30は、減圧操作
と清浄空気の導入操作を所定回数繰り返した後、前記第
二排気弁24を閉じるとともに前記真空ポンプ25を停
止させ、前記空気導入弁17を開いて前記滅菌槽1内を
大気圧とし、前記乾燥工程を終了する。前記乾燥工程が
終了すれば、扉(図示省略)を開き、被滅菌物を取り出
す。
【0032】さて、前記空気排除工程,前記給蒸工程お
よび前記滅菌工程においては、前記滅菌槽1内へ蒸気が
供給されている。前記滅菌槽1内へ供給された蒸気は、
主に被滅菌物との接触によって凝縮し、ドレンとなる。
そして、前記滅菌槽1内で発生したドレンは、前記第一
ドレンライン7を介して前記容器10内へ流入する。前
記制御器30は、前記第一温度検出手段27による前記
滅菌槽1内の温度と、前記第二温度検出手段28による
前記容器10内のドレンの温度とが、所定の滅菌温度に
達してからの経過時間を計測する。この経過時間が所定
の滅菌時間に達すると、前記制御器30は、前記滅菌槽
1内の被滅菌物が滅菌されたと判断するとともに、前記
容器10内のドレンも滅菌されたと判断する。そして、
前記制御器30は、前記ドレン排出弁9を開いて前記容
器10内のドレンを排出する。
【0033】ここで、前記滅菌工程において、前記制御
器30は、前記滅菌槽1内を所定の滅菌温度に保つた
め、前記滅菌槽1内の圧力が所定の滅菌温度に対応する
飽和蒸気圧力を保つように、蒸気の供給を制御してい
る。そのため、前記制御器30は、前記第一給蒸弁5を
適宜開閉させている。したがって、前記第一給蒸弁5が
開となったとき、前記第一給蒸ライン3内を蒸気が流れ
ると、前記エゼクタ13によって前記容器10内の蒸気
やドレンが吸引され、前記第一給蒸ライン3を介して前
記滅菌槽1内へ導入される。そして、前記滅菌槽1内へ
導入されたドレンは、前記第一ドレンライン7を介して
再び前記容器10内へ流入する。
【0034】すなわち、前記滅菌槽1内の蒸気や前記滅
菌槽1で発生したドレンは、前記ドレン用滅菌手段8と
前記滅菌槽1との間を循環する。このように、前記ドレ
ン用滅菌手段8と前記滅菌槽1との間で蒸気やドレンを
循環させると、前記第一ドレンライン7の温度低下を防
止することができるため、前記第一ドレンライン7にお
ける前記滅菌槽1と前記容器10との間の温度を前記滅
菌槽1内や前記容器10内の温度とほぼ同じに保つこと
ができる。したがって、前記第一ドレンライン7内にお
いてもドレンの温度を前記滅菌槽1内や前記容器10内
と同様に、所定の滅菌温度に保つことができるため、ド
レンを確実に滅菌することができる。
【0035】つぎに、この発明の第二実施例について、
図2を参照しながら説明する。図2は、この発明に係る
蒸気滅菌器の第二実施例を概略的に示す説明図である。
この第二実施例を示す図2において、前記第一実施例を
示す図1と同一の符号は、同一の部材を示し、それらの
詳細な説明は省略する。
【0036】この第二実施例においては、前記循環路を
前記第一給蒸ライン3を用いて構成する代わりに、前記
滅菌槽1と前記容器10とを直接接続する配管31を設
け、この配管31に循環手段としてのポンプ32を設け
た構成としている。このポンプ32は、回線29を介し
て前記制御器30に接続されている。そして、この第二
実施例においては、前記滅菌槽1内および前記容器10
内が所定の滅菌温度に達した状態のときに、前記ポンプ
32を作動させ、前記容器10内のドレンを前記滅菌槽
1との間で循環させる。この第二実施例においても、前
記第一実施例と同様に、前記第一ドレンライン7の温度
低下を防止することができ、前記第一ドレンライン7に
おける前記滅菌槽1と前記容器10との間の温度を所定
の滅菌温度に保つことができるため、ドレンを確実に滅
菌することができる。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、簡単な構成で、滅菌
槽からのドレンを確実に滅菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る蒸気滅菌器の第一実施例を概略
的に示す説明図である。
【図2】この発明に係る蒸気滅菌器の第二実施例を概略
的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 滅菌槽 3 第一給蒸ライン(給蒸ライン) 8 ドレン用滅菌手段 12 配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌槽1とドレン用滅菌手段8とを備え
    た蒸気滅菌器において、前記滅菌槽1と前記ドレン用滅
    菌手段8との間に循環路を設けたことを特徴とする蒸気
    滅菌器。
  2. 【請求項2】 前記循環路が、前記滅菌槽1への給蒸ラ
    イン3と前記ドレン用滅菌手段8とを接続することによ
    って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    蒸気滅菌器。
  3. 【請求項3】 滅菌槽1とドレン用滅菌手段8とを備
    え、前記滅菌槽1への給蒸ライン3と前記ドレン用滅菌
    手段8との間に循環路を設けてなる蒸気滅菌器の運転方
    法であって、滅菌工程時、前記滅菌槽1への給蒸ととも
    に前記ドレン用滅菌手段8内の蒸気やドレンを前記滅菌
    槽1内へ導入することを特徴とする蒸気滅菌器の運転方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002095723A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Iwatani Internatl Corp 蒸気滅菌装置及び蒸気滅菌方法
JP2019107383A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 サクラエスアイ株式会社 蒸気滅菌装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002095723A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Iwatani Internatl Corp 蒸気滅菌装置及び蒸気滅菌方法
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