JP2001178406A - ヒアルロン酸含有食品 - Google Patents

ヒアルロン酸含有食品

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JP2001178406A
JP2001178406A JP37390699A JP37390699A JP2001178406A JP 2001178406 A JP2001178406 A JP 2001178406A JP 37390699 A JP37390699 A JP 37390699A JP 37390699 A JP37390699 A JP 37390699A JP 2001178406 A JP2001178406 A JP 2001178406A
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JP
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food
hyaluronic acid
present
cockscomb
protease
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Kenji Tanaka
賢志 田中
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KOSUMERUSHII JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口から摂取することにより、全身の皮膚の保
水性を容易に高め、老化を防止することができるヒアル
ロン酸含有食品を提供すること。 【解決手段】 ヒアルロン酸と蛋白質とを含有する組成
物をプロテアーゼで分解した分解生成物を含有すること
を特徴とする食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒアルロン酸を含有する
食品に関する。特に皮膚保水性が高い食品に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒアルロン酸は、保湿効果や保水効果を
高める働きがあることが知られており、従来からさまざ
まな化粧品や医薬品に配合されている。これらの化粧品
や医薬品は、ほとんどが皮膚に直接適用するものであ
る。例えば、乾燥肌や荒れ肌に直接適用することにより
保湿性を高めて肌のコンディションを調えたり、乾燥期
に皮膚表面から水分が失われることを防ぐために予防的
に皮膚表面に適用することが通常行われている。
【0003】これらの方法によれば、確かにヒアルロン
酸を適用した部位における皮膚保水性は高まるが、ヒア
ルロン酸を適用していない部位における皮膚保水性は高
めることができない。特に大気が乾燥している季節に
は、外気に触れる部位にもれなくヒアルロン酸を適用す
ることは容易でないうえに、極めて煩わしいことであ
る。このため、肌に直接適用するタイプのヒアルロン酸
保湿剤には実用上の限界があり、消費者のニーズに完全
に応えるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題を解決することを課題とした。すなわち
本発明は、口から摂取することにより、全身の皮膚の保
水性を容易に高め、老化を防止することができるヒアル
ロン酸含有食品を提供することを課題とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討を進めた結果、ヒアルロン酸と蛋
白質を含む組成物を分解した分解生成物を経口摂取する
ことにより、全身の皮膚の保水性を効果的に高め得るこ
とを見出し、本発明を提供するに至った。すなわち本発
明は、ヒアルロン酸と蛋白質とを含有する組成物をプロ
テアーゼで分解した分解生成物を含有することを特徴と
する食品を提供する。
【0006】本発明で使用する上記組成物は鶏冠である
ことが好ましい。このとき鶏冠は、1辺0.5cm角以
上に小片化してからプロテアーゼで分解することが好ま
しい。また、組成物をプロテアーゼで分解した後には、
凍結乾燥して粉砕することが好ましい。さらに、本発明
の食品には野菜粉末(特にニンジン)も含ませることが
好ましい。
【0007】以上の特徴を有する本発明の食品は、皮膚
保水性を保つために好ましく適用される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の食品につ
いて詳細に説明する。本発明の食品は、ヒアルロン酸と
蛋白質とを含有する組成物をプロテアーゼで分解した分
解生成物を含有する点に特徴がある。
【0009】上記組成物に含まれるヒアルロン酸は、化
粧品や医薬品の成分として通常用いられているヒアルロ
ン酸であれば特に制限なく使用することができる。ヒア
ルロン酸は、元来ウシの眼の硝子体から単離されたもの
であるが、これに限らず、動物の関節液やニワトリの鶏
冠などから単離されたものであっても使用することがで
きる。また、自然界から単離されたものでなく、合成す
ることにより得られたものでもよい。
【0010】ヒアルロン酸は、アミノ酸とウロン酸から
なる複雑な多糖類であるが、その構造の詳細は特に限定
されない。例えば、D−グルクロン酸とN−アセチル−
D−グルコサミンからなるニ糖を繰り返し単位とする多
糖を挙げることができる。本発明で使用するヒアルロン
酸はその保水性を過度に失わない限り、誘導化や熱変性
を受けたものであっても構わない。いわゆるヒアルロン
酸誘導体として知られている保水性を有する化合物は、
本発明で有効に使用することができる。
【0011】上記組成物に含まれる蛋白質はその種類を
問わないが、鶏冠に含まれる蛋白質が極めて好ましい。
鶏冠の種類は特に制限されないが、ニワトリの鶏冠を用
いるのが好ましい。ニワトリの鶏冠はヒアルロン酸を含
有するため、本発明の食品製造の際に用いる組成物を提
供するに際して、鶏冠にヒアルロン酸を別途添加しなく
てもよいというメリットがある。このため、鶏冠を用い
れば本発明の食品の製造工程が簡略化でき、製造コスト
も下げることができる。
【0012】ニワトリの鶏冠を利用する場合には、性
別、年令を問わず使用し得る。ただし、採取後なるべく
時間を置かずにプロテアーゼ分解に供することが好まし
い。また、時間を置いてプロテアーゼ分解するときに
は、冷凍保存した後に解凍して使用することが好まし
い。
【0013】鶏冠をプロテアーゼ分解するときには、ま
ず鶏冠を小片化してからプロテアーゼ含有溶液に接触さ
せることが好ましい。鶏冠は、好ましくは0.5cm角
以上、より好ましくは0.7cm角以上、さらに好まし
くは0.9cm角以上の小片にする。過度に細片化して
しまったり、ミンチ状にしてしまうと、水分が過度に流
れ出てしまうため好ましくない。
【0014】本発明で使用するプロテアーゼの種類は特
に制限されない。通常の蛋白質分解に用いられるプロテ
アーゼであればいずれも使用することができる。すなわ
ち、エンドペプチダーゼであっても、エキソぺプチダー
ゼであっても使用することが可能であり、また活性部位
はセリン、システイン、金属、アスパラギン酸等のいず
れであってもよい。また、複数のプロテアーゼを混合し
て使用してもよい。好ましいプロテアーゼとして、例え
ばプロナーゼを使用することができる。
【0015】上記組成物をプロテアーゼで分解した分解
物は、ろ過などの方法により鶏冠等の固形分を除去し
て、液状の分解生成物として用いることができる。ま
た、凍結乾燥してさらに粉砕することにより粉末状の分
解生成物として用いることもできる。
【0016】これらの分解生成物は、そのまま本発明の
食品としてもよいし、適宜精製して他の成分と組み合わ
せる等して本発明の食品としてもよい。分解生成物が液
状である場合は、液状の食品を提供することが可能であ
る。すなわち、飲料タイプの食品を提供することが可能
である。また、分解生成物が粉末状であるときには錠剤
等にすることが可能である。本発明の食品は、このよう
な液状物や固体状物をすべて包含するものである。好ま
しいのは錠剤である。
【0017】本発明の食品には、上記分解生成物以外に
も、さまざまな成分を含有させることができる。例え
ば、ビタミン、野菜粉末、ミネラル、酵母エキス、着色
剤、増粘剤、賦形剤などを必要に応じて含有させること
ができる。これらの成分の種類は特に制限されず、含有
量は目的とする機能を十分に発揮させることができる範
囲内で適宜調節することができる。
【0018】本発明の食品は、摂取することにより全身
の皮膚の保水性を効果的に高めることができる。また、
全身の皮膚の老化防止にも役立つものである。いかなる
理論にも拘泥するものではないが、このような効果は、
ヒアルロン酸の体内における吸収効率が良いために、ヒ
アルロン酸が本来有する保水効果がよりよく発揮される
ためと考えられる。このようなヒアルロン酸の効果は、
蛋白質分解物と組み合わせて経口摂取することにより初
めて高めることが可能になるものと考えられる。
【0019】このような皮膚の保水性および老化防止効
果は、上記分解生成物の他に、特に野菜粉末を同時摂取
することによりさらに高めることができる。野菜粉末は
ニンジンに代表される野菜を粉末化したものであるが、
エキスのみを使用しても構わない。上記分解生成物の混
合物に対する野菜粉末の固形分重量比は、1:100か
ら100:1の範囲内であることが好ましく、1:10
から10:1の範囲内であることがより好ましく、1:
2から2:1の範囲内であることがさらにより好まし
い。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す材料、割合、操作等
は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更すること
ができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体
例に制限されるものではない。
【0021】(製造例)採取したての鶏冠1kgを約1
cm角に切断して小片化し、プロナーゼを5%含有する
水溶液1,000mlを添加して5時間35℃で反応さ
せた。その後、濾過して鶏冠を除去し、凍結乾燥して粉
砕することにより、本発明の食品の原料となるC−ME
を製造した。
【0022】(実施例1)以下の表に示す成分を混合し
て300mgの錠剤を製造した。
【表1】
【0023】(実施例2)以下の表に示す成分を混合し
て300mgの錠剤を製造した。
【表2】
【0024】(実施例3)以下の表に示す成分を混合し
て300mgの錠剤を製造した。
【表3】
【0025】
【発明の効果】本発明の食品は、極めて簡単に経口摂取
することが可能である。このため、時間をかけずに簡単
に全身の皮膚の保水性を高めることができる。また、本
発明の食品は、老化防止にも役立つため、美容や健康の
ためにも有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/16 A61K 37/18 Fターム(参考) 4B018 LE01 MD20 MD33 MD54 MD69 MD90 ME10 ME14 MF12 4B042 AC04 AC09 AD39 AE02 AG07 AH02 AK09 AK10 AK11 AP15 AP21 AP27 4C084 AA02 BA43 CA59 MA02 MA35 MA52 NA10 ZA892 ZC522 4C087 AA01 BB48 MA35 MA52 NA10 ZA89 ZC52 4C088 AB40 AC11 CA11 MA02 MA35 MA52 NA10 ZA89 ZC52

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒアルロン酸と蛋白質とを含有する組成物
    をプロテアーゼで分解した分解生成物を含有することを
    特徴とする食品。
  2. 【請求項2】前記組成物が鶏冠であることを特徴とする
    請求項1の食品。
  3. 【請求項3】前記鶏冠が1辺0.5cm角以上に小片化
    した鶏冠であることを特徴とする請求項2の食品。
  4. 【請求項4】前記組成物をプロテアーゼで分解した後、
    凍結乾燥して粉砕した粉砕物を含有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかの食品。
  5. 【請求項5】さらに野菜粉末を含有することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかの食品。
  6. 【請求項6】前記野菜粉末がニンジン粉末を含むことを
    特徴とする請求項5の食品。
  7. 【請求項7】皮膚保水性を保つための請求項1〜6のい
    ずれかの食品。
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