JP2001178284A - 減圧パイプ並びに灌水用点滴チューブ - Google Patents
減圧パイプ並びに灌水用点滴チューブInfo
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- JP2001178284A JP2001178284A JP36837599A JP36837599A JP2001178284A JP 2001178284 A JP2001178284 A JP 2001178284A JP 36837599 A JP36837599 A JP 36837599A JP 36837599 A JP36837599 A JP 36837599A JP 2001178284 A JP2001178284 A JP 2001178284A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】野菜その他の植物を栽培する際の自動灌水に適
する灌水点滴用の減圧パイプならびに灌水用点滴チュー
ブに関し、上流側も下流側も均一に減圧でき、しかも取
り扱いが最も簡便な丸チューブの中に円筒状の減圧パイ
プを一定間隔に内蔵した灌水手段を実現する。 【解決手段】外周面にラビリンス（迷路）形状の減圧溝
２ｗを有し、その始端２ａは、減圧パイプ１内部と連通
しており、終端２ｂは、合成樹脂製チューブ４に開けた
滴下孔５と連通されるように構成された減圧パイプを、
合成樹脂製の長尺チューブ４の中に所定の間隔で挿入し
て、該長尺チューブ４を塑性変形させて収縮させてなる
灌水用点滴チューブである。
する灌水点滴用の減圧パイプならびに灌水用点滴チュー
ブに関し、上流側も下流側も均一に減圧でき、しかも取
り扱いが最も簡便な丸チューブの中に円筒状の減圧パイ
プを一定間隔に内蔵した灌水手段を実現する。 【解決手段】外周面にラビリンス（迷路）形状の減圧溝
２ｗを有し、その始端２ａは、減圧パイプ１内部と連通
しており、終端２ｂは、合成樹脂製チューブ４に開けた
滴下孔５と連通されるように構成された減圧パイプを、
合成樹脂製の長尺チューブ４の中に所定の間隔で挿入し
て、該長尺チューブ４を塑性変形させて収縮させてなる
灌水用点滴チューブである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜その他の植物を栽
培する際の自動灌水に適する灌水点滴用の減圧パイプな
らびに灌水用点滴チューブに関する。
培する際の自動灌水に適する灌水点滴用の減圧パイプな
らびに灌水用点滴チューブに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から点滴による自動灌水技術がいろ
いろ提案されている。例えば、特開昭５７−２０２２２
７号公報や特開平９−６５７７９号公報、特開昭５６−
２９９３５号公報、特開平４−２６７８２４号公報な
ど、多数の技術が公開されている。
いろ提案されている。例えば、特開昭５７−２０２２２
７号公報や特開平９−６５７７９号公報、特開昭５６−
２９９３５号公報、特開平４−２６７８２４号公報な
ど、多数の技術が公開されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの技
術はいずれも、減圧機構に問題があり、上流側では灌水
量が多く、下流側では圧力不足で灌水量が不足するとい
った問題がある。
術はいずれも、減圧機構に問題があり、上流側では灌水
量が多く、下流側では圧力不足で灌水量が不足するとい
った問題がある。
【０００４】また、強度的に弱く、農作業時に破損した
り、取り扱いに細心の注意を要するなどの問題がある。
り、取り扱いに細心の注意を要するなどの問題がある。
【０００５】肉厚が薄く、平坦に畳まれていて、送水時
の水圧でチューブを丸く拡げながら送水される構造の場
合は、背圧がかかり、遠距離までの灌水が困難である。
の水圧でチューブを丸く拡げながら送水される構造の場
合は、背圧がかかり、遠距離までの灌水が困難である。
【０００６】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、上流側も下流側も均一に減圧でき、しかも取り
扱いが最も簡便な丸チューブの中に円筒状の減圧パイプ
を一定間隔に内蔵した灌水手段を実現することにある。
着目し、上流側も下流側も均一に減圧でき、しかも取り
扱いが最も簡便な丸チューブの中に円筒状の減圧パイプ
を一定間隔に内蔵した灌水手段を実現することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項１は、合成樹
脂製の長尺チューブの中に所定の間隔をおいて挿入され
る減圧パイプであって、外周面にラビリンス（迷路）形
状の減圧溝を有し、その始端は、減圧パイプ内部と連通
しており、終端は、前記の長尺チューブに開けた滴下孔
と連通されるように構成されている灌水点滴用の減圧パ
イプである。
のような手段によって解決される。請求項１は、合成樹
脂製の長尺チューブの中に所定の間隔をおいて挿入され
る減圧パイプであって、外周面にラビリンス（迷路）形
状の減圧溝を有し、その始端は、減圧パイプ内部と連通
しており、終端は、前記の長尺チューブに開けた滴下孔
と連通されるように構成されている灌水点滴用の減圧パ
イプである。
【０００８】このように、本発明の減圧パイプは、外周
面にラビリンス形状の減圧溝を有し、その始端は、減圧
パイプ内部と連通しており、終端は、前記の長尺チュー
ブに開けた滴下孔と連通されるように構成されているた
め、減圧パイプ単体の状態では外周面のラビリンス形状
の減圧溝は全体が露出しているが、この減圧パイプを長
尺チューブの中に所定の間隔をおいて挿入した状態で
は、減圧パイプの外周面のラビリンス形状の減圧溝の外
側が長尺チューブによってカバーされるので、１本の長
い減圧管路を容易に形成できる。その結果、上流側も下
流側も均一に減圧できる。
面にラビリンス形状の減圧溝を有し、その始端は、減圧
パイプ内部と連通しており、終端は、前記の長尺チュー
ブに開けた滴下孔と連通されるように構成されているた
め、減圧パイプ単体の状態では外周面のラビリンス形状
の減圧溝は全体が露出しているが、この減圧パイプを長
尺チューブの中に所定の間隔をおいて挿入した状態で
は、減圧パイプの外周面のラビリンス形状の減圧溝の外
側が長尺チューブによってカバーされるので、１本の長
い減圧管路を容易に形成できる。その結果、上流側も下
流側も均一に減圧できる。
【０００９】請求項２は、請求項１に記載の減圧パイプ
の外周面に一対のラビリンス形状の減圧溝が対向配置さ
れると共に、一方の減圧溝の終端と他方の減圧溝の始端
とが連通され、一方の減圧溝の始端は減圧パイプ内と連
通され、他方の減圧溝の終端は、前記長尺チューブに開
けた滴下孔と連通されるように構成されている灌水点滴
用の減圧パイプである。
の外周面に一対のラビリンス形状の減圧溝が対向配置さ
れると共に、一方の減圧溝の終端と他方の減圧溝の始端
とが連通され、一方の減圧溝の始端は減圧パイプ内と連
通され、他方の減圧溝の終端は、前記長尺チューブに開
けた滴下孔と連通されるように構成されている灌水点滴
用の減圧パイプである。
【００１０】このように、１本の減圧パイプの外周面に
一対のラビリンス形状の減圧溝が対向配置されると共
に、一方の減圧溝の終端と他方の減圧溝の始端とが連通
されているので、１本の減圧パイプに形成される減圧溝
を長くでき、その結果、上流側も下流側も均一に減圧で
きる。
一対のラビリンス形状の減圧溝が対向配置されると共
に、一方の減圧溝の終端と他方の減圧溝の始端とが連通
されているので、１本の減圧パイプに形成される減圧溝
を長くでき、その結果、上流側も下流側も均一に減圧で
きる。
【００１１】請求項３は、請求項１または請求項２に記
載の減圧溝の前記滴下孔と連通する終端位置が、減圧パ
イプの両端に配置されている減圧パイプである。
載の減圧溝の前記滴下孔と連通する終端位置が、減圧パ
イプの両端に配置されている減圧パイプである。
【００１２】このように、減圧溝の終端が減圧パイプの
両端に配置されているので、減圧パイプを長尺チューブ
中に挿入する際に、どの方向から挿入しても常に減圧溝
の終端の位置と滴下孔の位置とが一致するので、減圧パ
イプの挿入方向を決める必要がなく、製造効率が向上す
る。
両端に配置されているので、減圧パイプを長尺チューブ
中に挿入する際に、どの方向から挿入しても常に減圧溝
の終端の位置と滴下孔の位置とが一致するので、減圧パ
イプの挿入方向を決める必要がなく、製造効率が向上す
る。
【００１３】請求項４は、外周面にラビリンス形状の減
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブ
の中に所定の間隔で挿入して、該長尺チューブを塑性変
形させて収縮させてなる灌水用点滴チューブである。
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブ
の中に所定の間隔で挿入して、該長尺チューブを塑性変
形させて収縮させてなる灌水用点滴チューブである。
【００１４】このように、外周面にラビリンス形状の減
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブ
の中に所定の間隔で挿入して該長尺チューブを塑性変形
させて収縮させることで、通常の合成樹脂製の長尺チュ
ーブによって灌水が可能となり、取り扱いも簡便とな
る。
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブ
の中に所定の間隔で挿入して該長尺チューブを塑性変形
させて収縮させることで、通常の合成樹脂製の長尺チュ
ーブによって灌水が可能となり、取り扱いも簡便とな
る。
【００１５】請求項５は、外周面にラビリンス形状の減
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブ
の製造時の熱軟化チューブの中に所定の間隔で挿入して
から、冷却して該合成樹脂製チューブを収縮させること
を特徴とする灌水用点滴チューブの製造方法である。
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブ
の製造時の熱軟化チューブの中に所定の間隔で挿入して
から、冷却して該合成樹脂製チューブを収縮させること
を特徴とする灌水用点滴チューブの製造方法である。
【００１６】このように、外周面にラビリンス形状の減
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製チューブの製造
時の熱軟化チューブの中に所定の間隔で挿入してから冷
却して、該合成樹脂製チューブを収縮させる製法による
と、所定の間隔で減圧パイプを内蔵した長尺の合成樹脂
製チューブを容易に製造できる。また、内部の減圧パイ
プの外周面と合成樹脂製チューブ内面との密着度がよ
く、ラビリンス形状の減圧管路を確実に形成できる。
圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製チューブの製造
時の熱軟化チューブの中に所定の間隔で挿入してから冷
却して、該合成樹脂製チューブを収縮させる製法による
と、所定の間隔で減圧パイプを内蔵した長尺の合成樹脂
製チューブを容易に製造できる。また、内部の減圧パイ
プの外周面と合成樹脂製チューブ内面との密着度がよ
く、ラビリンス形状の減圧管路を確実に形成できる。
【００１７】以上のように本発明によると、減圧パイプ
の外周面と合成樹脂製チューブの内面との間に、細く長
い減圧管路を形成できるので、長尺チューブの上流側も
下流側もともに確実に減圧して灌水を滴下できる。ま
た、通常の合成樹脂製チューブで実現できるので、取り
扱いも簡便でかつ強度も十分確保できる。
の外周面と合成樹脂製チューブの内面との間に、細く長
い減圧管路を形成できるので、長尺チューブの上流側も
下流側もともに確実に減圧して灌水を滴下できる。ま
た、通常の合成樹脂製チューブで実現できるので、取り
扱いも簡便でかつ強度も十分確保できる。
【００１８】
【発明の実施の形態】次に本発明による灌水点滴用の減
圧パイプと灌水用点滴チューブが実際上どのように具体
化されるか実施形態を説明する。図１は減圧パイプの構
造と灌水用点滴チューブの製造方法を例示する部分断面
側面図、図２は完成した灌水用点滴チューブの断面図で
ある。
圧パイプと灌水用点滴チューブが実際上どのように具体
化されるか実施形態を説明する。図１は減圧パイプの構
造と灌水用点滴チューブの製造方法を例示する部分断面
側面図、図２は完成した灌水用点滴チューブの断面図で
ある。
【００１９】１は減圧パイプであり、例えば直径が１０
〜３０ｍｍ程度、長さ５０〜２００ｍｍ程度の寸法の合
成樹脂製の円筒の外周面に、Ｕ字状の凹溝２をラビリン
ス形状に形成してある。ラビリンス形状の減圧溝２の一
端（始端）２ａには、パイプ内部に通じる流入孔３を複
数個開けてある。
〜３０ｍｍ程度、長さ５０〜２００ｍｍ程度の寸法の合
成樹脂製の円筒の外周面に、Ｕ字状の凹溝２をラビリン
ス形状に形成してある。ラビリンス形状の減圧溝２の一
端（始端）２ａには、パイプ内部に通じる流入孔３を複
数個開けてある。
【００２０】この減圧パイプ１は、合成樹脂製の長尺チ
ューブ４の中に所定の間隔で複数個挿入される。そし
て、挿入した状態で長尺チューブ４を収縮させると、図
２のように、凹溝２の外側の開口が全長に渡って長尺チ
ューブ４でカバー閉鎖されるため、断面がほぼ四角状の
管状の減圧管路２ｗが形成される。すなわち、道路のＵ
字側溝にコンクリート蓋を被せたような状態となる。
ューブ４の中に所定の間隔で複数個挿入される。そし
て、挿入した状態で長尺チューブ４を収縮させると、図
２のように、凹溝２の外側の開口が全長に渡って長尺チ
ューブ４でカバー閉鎖されるため、断面がほぼ四角状の
管状の減圧管路２ｗが形成される。すなわち、道路のＵ
字側溝にコンクリート蓋を被せたような状態となる。
【００２１】長尺チューブ４には、減圧管路２ｗの他端
（終端）２ｂの位置に滴下孔５が開けてある。したがっ
て、長尺チューブ４の中を加圧された水が流れて来る
と、矢印ａ１のように、長尺チューブ４から減圧パイプ
１の中に流入し、その一部が流入孔３から、減圧管路２
ｗの始端２ａに流入する。
（終端）２ｂの位置に滴下孔５が開けてある。したがっ
て、長尺チューブ４の中を加圧された水が流れて来る
と、矢印ａ１のように、長尺チューブ４から減圧パイプ
１の中に流入し、その一部が流入孔３から、減圧管路２
ｗの始端２ａに流入する。
【００２２】そして、矢印のようにラビリンス形状の減
圧管路２ｗに沿って終端２ｂに向かってジグザグ状に流
れるが、この間の流動抵抗によって水圧が弱められてか
ら、終端２ｂに達し、滴下孔５から少しずつ流出して、
土壌に点滴灌水が行われる。
圧管路２ｗに沿って終端２ｂに向かってジグザグ状に流
れるが、この間の流動抵抗によって水圧が弱められてか
ら、終端２ｂに達し、滴下孔５から少しずつ流出して、
土壌に点滴灌水が行われる。
【００２３】図１、図２の例では、ラビリンス形状の減
圧溝２は減圧パイプ１の手前の半周のみに形成したよう
に見えるが、その配置は任意である。例えば、図示のラ
ビリンス形状の減圧溝２を背面まで拡張して、ほぼ全周
にわたって１組の減圧溝２を形成してもよいし、図３、
図４のように、９０度間隔に一対のラビリンス形状の減
圧溝２１、２２を配置してもよい。
圧溝２は減圧パイプ１の手前の半周のみに形成したよう
に見えるが、その配置は任意である。例えば、図示のラ
ビリンス形状の減圧溝２を背面まで拡張して、ほぼ全周
にわたって１組の減圧溝２を形成してもよいし、図３、
図４のように、９０度間隔に一対のラビリンス形状の減
圧溝２１、２２を配置してもよい。
【００２４】図３は中央の減圧パイプ１の外周面を９０
度ごとに展開した図であり、〔１ａ〕は減圧パイプ１の
１ａ部の展開図、〔１ｂ〕は減圧パイプ１の１ｂ部の展
開図、〔１ｃ〕は減圧パイプ１の１ｃ部の展開図、〔１
ｄ〕は減圧パイプ１の１ｄ部の展開図である。また、
〔Ａ−Ａ〕〜〔Ｄ−Ｄ〕は展開図におけるＡ−Ａないし
Ｄ−Ｄ位置の断面図である。
度ごとに展開した図であり、〔１ａ〕は減圧パイプ１の
１ａ部の展開図、〔１ｂ〕は減圧パイプ１の１ｂ部の展
開図、〔１ｃ〕は減圧パイプ１の１ｃ部の展開図、〔１
ｄ〕は減圧パイプ１の１ｄ部の展開図である。また、
〔Ａ−Ａ〕〜〔Ｄ−Ｄ〕は展開図におけるＡ−Ａないし
Ｄ−Ｄ位置の断面図である。
【００２５】減圧パイプ１の右側面の展開図〔１ｂ〕に
現れている流入孔３から流入した水は、ラビリンス形状
の減圧溝２を右向きにジグザグ状に流れて右端の流出路
２ｃを経て、左側面の展開図〔１ａ〕に現れている流入
路２ｄに回り込んで、再度ラビリンス形状の減圧溝２を
右向きに流れて右端の流出路２ｃから狭隘路２ｅを通過
して水溜部２ｆに溜まり、低圧状態の水が、長尺チュー
ブ４の滴下孔５から流出して滴下灌水される。
現れている流入孔３から流入した水は、ラビリンス形状
の減圧溝２を右向きにジグザグ状に流れて右端の流出路
２ｃを経て、左側面の展開図〔１ａ〕に現れている流入
路２ｄに回り込んで、再度ラビリンス形状の減圧溝２を
右向きに流れて右端の流出路２ｃから狭隘路２ｅを通過
して水溜部２ｆに溜まり、低圧状態の水が、長尺チュー
ブ４の滴下孔５から流出して滴下灌水される。
【００２６】このように、一対のラビリンス形状減圧溝
２１、２２を１本のパイプ１の両側に対向配置し、両減
圧溝２１、２２を連結することで、減圧溝２の長さを長
くし、十分に減圧することができる。なお、両減圧溝２
１と２２との間に設けた１ｃ、１ｄの部分は、減圧作用
とは関係なく、減圧パイプ１の強度保持と、長尺チュー
ブ４と減圧パイプ１との食いつきが良くなるようにリブ
と凹部を適宜配置したものである。
２１、２２を１本のパイプ１の両側に対向配置し、両減
圧溝２１、２２を連結することで、減圧溝２の長さを長
くし、十分に減圧することができる。なお、両減圧溝２
１と２２との間に設けた１ｃ、１ｄの部分は、減圧作用
とは関係なく、減圧パイプ１の強度保持と、長尺チュー
ブ４と減圧パイプ１との食いつきが良くなるようにリブ
と凹部を適宜配置したものである。
【００２７】図１、図２の減圧パイプの場合は、その一
端に、流入孔３に通じる始端２ａを有し、他端に、滴下
孔５に通じる終端２ｂを有しており、図３の場合も減圧
パイプの一端に終端水溜部２ｆを有しているので、合成
樹脂製チューブ４に挿入する際に、挿入方向を常に一定
にしないと、滴下孔５との位置合わせができない。
端に、流入孔３に通じる始端２ａを有し、他端に、滴下
孔５に通じる終端２ｂを有しており、図３の場合も減圧
パイプの一端に終端水溜部２ｆを有しているので、合成
樹脂製チューブ４に挿入する際に、挿入方向を常に一定
にしないと、滴下孔５との位置合わせができない。
【００２８】これに対し、図４は挿入方向を限定されな
いようにした減圧パイプであり、合成樹脂製チューブに
挿入する作業が容易になる。この減圧パイプは、その両
端に減圧管路の終端２ｏ、２ｐが配置されているので、
減圧パイプは合成樹脂製チューブ４中にどの方向から挿
入してもよい。
いようにした減圧パイプであり、合成樹脂製チューブに
挿入する作業が容易になる。この減圧パイプは、その両
端に減圧管路の終端２ｏ、２ｐが配置されているので、
減圧パイプは合成樹脂製チューブ４中にどの方向から挿
入してもよい。
【００２９】流入孔３から流入して来た水は、図の右側
の減圧溝２２の始端２ｈから減圧溝を図の左向きに流れ
て、２ｉ部を経て左側の減圧溝２１の２ｊ部に回り込
み、さらに左向きに流れて２ｋ部から右側の減圧溝２２
の２ｌ部に回り込む。
の減圧溝２２の始端２ｈから減圧溝を図の左向きに流れ
て、２ｉ部を経て左側の減圧溝２１の２ｊ部に回り込
み、さらに左向きに流れて２ｋ部から右側の減圧溝２２
の２ｌ部に回り込む。
【００３０】そして、全長の約２分の１の位置に配置さ
れた中間位置２ｇに到達した後、図の上側の側壁１ｃに
回り込んで両側に分流して拡幅溝２ｍ、２ｎを経由し
て、両端の終端２ｏ、２ｐ到達する。
れた中間位置２ｇに到達した後、図の上側の側壁１ｃに
回り込んで両側に分流して拡幅溝２ｍ、２ｎを経由し
て、両端の終端２ｏ、２ｐ到達する。
【００３１】この減圧パイプが挿入される合成樹脂製チ
ューブには、減圧パイプの両端のいずれか片方に滴下孔
５が開けられるので、この減圧パイプをどの方向から挿
入しても、常に減圧溝の終端２ｏまたは２ｐの位置と滴
下孔５との位置が一致することになる。
ューブには、減圧パイプの両端のいずれか片方に滴下孔
５が開けられるので、この減圧パイプをどの方向から挿
入しても、常に減圧溝の終端２ｏまたは２ｐの位置と滴
下孔５との位置が一致することになる。
【００３２】なお、図示の減圧溝２、２１、２２のラビ
リンス形状は一例であって、流路の経路を長く、しかも
ジグザグ状の流路を多数形成して、水の流動抵抗を増大
できる形状であればよい。
リンス形状は一例であって、流路の経路を長く、しかも
ジグザグ状の流路を多数形成して、水の流動抵抗を増大
できる形状であればよい。
【００３３】図５は合成樹脂製チューブ４中に前記のよ
うな減圧パイプ１を一定間隔をおいて挿入した状態で塑
性変形させて収縮させたものである。したがって、減圧
パイプ１が入っている部分の外径よりも、入っていない
部分の外径が小さい。
うな減圧パイプ１を一定間隔をおいて挿入した状態で塑
性変形させて収縮させたものである。したがって、減圧
パイプ１が入っている部分の外径よりも、入っていない
部分の外径が小さい。
【００３４】塑性変形させる方法は、既成の合成樹脂製
チューブを熱収縮させる方法か合成樹脂製チューブを製
造する時点で収縮させる方法が適している。熱収縮させ
るには、シリコーンやポリエチレン、ポリプロピレンな
どからなる既成の合成樹脂製チューブの中に減圧パイプ
１を挿入した後、湯の中を通過させることで加熱して、
収縮させる。つまり、減圧パイプ１を一定の間隔で挿入
しながら、加熱する。そして、常温に戻った時点で、前
記の減圧管路の終端の位置に滴下孔５を開ける。
チューブを熱収縮させる方法か合成樹脂製チューブを製
造する時点で収縮させる方法が適している。熱収縮させ
るには、シリコーンやポリエチレン、ポリプロピレンな
どからなる既成の合成樹脂製チューブの中に減圧パイプ
１を挿入した後、湯の中を通過させることで加熱して、
収縮させる。つまり、減圧パイプ１を一定の間隔で挿入
しながら、加熱する。そして、常温に戻った時点で、前
記の減圧管路の終端の位置に滴下孔５を開ける。
【００３５】図６は合成樹脂製チューブの製造時点で収
縮させる方法である。この図において、６はチューブ成
型機であり、注入管７に連結された押し出し機によっ
て、合成樹脂材料が連続的に充填される。そして、チュ
ーブ成型機６で加熱溶融されてチューブに成型される
が、その際に、前記の減圧パイプ１が、エアシリンダー
８などで一定の周期で熱軟化チューブ中に挿入される。
縮させる方法である。この図において、６はチューブ成
型機であり、注入管７に連結された押し出し機によっ
て、合成樹脂材料が連続的に充填される。そして、チュ
ーブ成型機６で加熱溶融されてチューブに成型される
が、その際に、前記の減圧パイプ１が、エアシリンダー
８などで一定の周期で熱軟化チューブ中に挿入される。
【００３６】こうして減圧パイプ１が挿入された熱軟化
状態のチューブは次の水槽９中に送られ、冷却されるこ
とによって合成樹脂製チューブが完成する。また、この
冷却時に収縮して外径が多少収縮する。その結果、減圧
パイプが一定の間隔で合成樹脂製チューブ中に確実に固
定される。
状態のチューブは次の水槽９中に送られ、冷却されるこ
とによって合成樹脂製チューブが完成する。また、この
冷却時に収縮して外径が多少収縮する。その結果、減圧
パイプが一定の間隔で合成樹脂製チューブ中に確実に固
定される。
【００３７】水槽９を通過すると、長さ検出器１０で減
圧パイプ１の到来を検出し、その先端位置から所定の位
置において、合成樹脂製チューブ４に滴下孔をドリル１
１で開ける。
圧パイプ１の到来を検出し、その先端位置から所定の位
置において、合成樹脂製チューブ４に滴下孔をドリル１
１で開ける。
【００３８】このドリル１１の動作とエアシリンダー８
による減圧パイプの挿入動作は同期しており、一定の長
さが通過したことを長さ検出器１０で検出した時点でエ
アシリンダー８が動作して、減圧パイプ１を挿入するよ
うにすることで、常に一定の間隔で減圧パイプを合成樹
脂製チューブ４中に挿入配置できる。
による減圧パイプの挿入動作は同期しており、一定の長
さが通過したことを長さ検出器１０で検出した時点でエ
アシリンダー８が動作して、減圧パイプ１を挿入するよ
うにすることで、常に一定の間隔で減圧パイプを合成樹
脂製チューブ４中に挿入配置できる。
【００３９】こうして出来上がった灌水用点滴チューブ
は、最終的に、引き取り機１２で引き取り、次の巻き取
り機１３で巻き取られる。なお、図示の装置は一例であ
って、これに限定されるものではない。使用される材料
は、図示装置の場合は、ポリエチレンで適しているが、
他の材料も可能である。
は、最終的に、引き取り機１２で引き取り、次の巻き取
り機１３で巻き取られる。なお、図示の装置は一例であ
って、これに限定されるものではない。使用される材料
は、図示装置の場合は、ポリエチレンで適しているが、
他の材料も可能である。
【００４０】
【発明の効果】請求項１のように、本発明の減圧パイプ
は、外周面にラビリンス形状の減圧溝を有し、その始端
は、減圧パイプ内部と連通しており、終端は、前記の長
尺チューブに開けた滴下孔と連通されるように構成され
ているため、減圧パイプ単体の状態では外周面のラビリ
ンス形状の減圧溝は全体が露出しているが、この減圧パ
イプを長尺チューブの中に所定の間隔をおいて挿入した
状態では、減圧パイプの外周面のラビリンス形状の減圧
溝の外側が長尺チューブによってカバーされるので、１
本の長い減圧管路を容易に形成できる。その結果、上流
側も下流側も均一に減圧できる。
は、外周面にラビリンス形状の減圧溝を有し、その始端
は、減圧パイプ内部と連通しており、終端は、前記の長
尺チューブに開けた滴下孔と連通されるように構成され
ているため、減圧パイプ単体の状態では外周面のラビリ
ンス形状の減圧溝は全体が露出しているが、この減圧パ
イプを長尺チューブの中に所定の間隔をおいて挿入した
状態では、減圧パイプの外周面のラビリンス形状の減圧
溝の外側が長尺チューブによってカバーされるので、１
本の長い減圧管路を容易に形成できる。その結果、上流
側も下流側も均一に減圧できる。
【００４１】請求項２によると、１本の減圧パイプの外
周面に一対のラビリンス形状の減圧溝が対向配置される
と共に、一方の減圧溝の終端と他方の減圧溝の始端とが
連通されているので、１本の減圧パイプに形成される減
圧溝を長くでき、その結果、上流側も下流側も均一に減
圧できる。
周面に一対のラビリンス形状の減圧溝が対向配置される
と共に、一方の減圧溝の終端と他方の減圧溝の始端とが
連通されているので、１本の減圧パイプに形成される減
圧溝を長くでき、その結果、上流側も下流側も均一に減
圧できる。
【００４２】請求項３によると、減圧溝の終端が減圧パ
イプの両端に配置されているので、減圧パイプを長尺チ
ューブ中に挿入する際に、どの方向から挿入しても常に
減圧溝の終端の位置と滴下孔の位置とが一致するので、
減圧パイプの挿入方向を決める必要がなく、製造効率が
向上する。
イプの両端に配置されているので、減圧パイプを長尺チ
ューブ中に挿入する際に、どの方向から挿入しても常に
減圧溝の終端の位置と滴下孔の位置とが一致するので、
減圧パイプの挿入方向を決める必要がなく、製造効率が
向上する。
【００４３】請求項４のように、外周面にラビリンス形
状の減圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チ
ューブの中に所定の間隔で挿入して該長尺チューブを塑
性変形させて収縮させることで、通常の合成樹脂製の長
尺チューブによって灌水が可能となり、取り扱いも簡便
となる。
状の減圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チ
ューブの中に所定の間隔で挿入して該長尺チューブを塑
性変形させて収縮させることで、通常の合成樹脂製の長
尺チューブによって灌水が可能となり、取り扱いも簡便
となる。
【００４４】請求項５のように、外周面にラビリンス形
状の減圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製チューブ
の製造時の熱軟化チューブの中に所定の間隔で挿入して
から冷却して、該熱軟化チューブを収縮させる製法によ
ると、所定の間隔で減圧パイプを内蔵した長尺の合成樹
脂製チューブを容易に製造できる。また、内部の減圧パ
イプの外周面と合成樹脂製チューブ内面との密着度がよ
く、ラビリンス形状の減圧管路を確実に形成できる。
状の減圧溝を有する減圧パイプを、合成樹脂製チューブ
の製造時の熱軟化チューブの中に所定の間隔で挿入して
から冷却して、該熱軟化チューブを収縮させる製法によ
ると、所定の間隔で減圧パイプを内蔵した長尺の合成樹
脂製チューブを容易に製造できる。また、内部の減圧パ
イプの外周面と合成樹脂製チューブ内面との密着度がよ
く、ラビリンス形状の減圧管路を確実に形成できる。
【００４５】以上のように本発明によると、減圧パイプ
の外周面と合成樹脂製チューブの内面との間に、細く長
い減圧管路を形成できるので、長尺チューブの上流側も
下流側もともに確実に減圧して灌水を滴下できる。ま
た、通常の合成樹脂製チューブで実現できるので、取り
扱いも簡便でかつ強度も十分確保できる。
の外周面と合成樹脂製チューブの内面との間に、細く長
い減圧管路を形成できるので、長尺チューブの上流側も
下流側もともに確実に減圧して灌水を滴下できる。ま
た、通常の合成樹脂製チューブで実現できるので、取り
扱いも簡便でかつ強度も十分確保できる。
【図１】 減圧パイプの構造と灌水用点滴チューブの製
造方法を例示する部分断面側面図である。
造方法を例示する部分断面側面図である。
【図２】 完成した灌水用点滴チューブの断面図であ
る。
る。
【図３】 図１、図２の減圧パイプの外周面を９０度ご
とに展開した図である。
とに展開した図である。
【図４】 方向性のない減圧パイプにおいて、外周面を
９０度ごとに展開した図である。
９０度ごとに展開した図である。
【図５】 合成樹脂製チューブ中に減圧パイプを一定間
隔で挿入してなる灌水用点滴チューブの断面図である。
隔で挿入してなる灌水用点滴チューブの断面図である。
【図６】 合成樹脂製チューブの製造時点で減圧パイプ
を挿入して収縮させる方法を例示する斜視図である。
を挿入して収縮させる方法を例示する斜視図である。
１ 減圧パイプ ２、２１、２２ ラビリンス形状減圧溝 ２ａ 減圧溝の始端 ２ｂ、２ｆ、２ｏ、２ｐ 減圧溝の終端 ２ｗ 減圧管路 ３ 流入孔 ４ 合成樹脂製の長尺チューブ ５ 滴下孔 ６ チューブ成型機 １０ 長さ検出器 １１ ドリル
Claims (5)
- 【請求項１】 合成樹脂製の長尺チューブの中に所定の
間隔をおいて挿入される減圧パイプであって、 外周面にラビリンス（迷路）形状の減圧溝を有し、その
始端は、減圧パイプ内部と連通しており、終端は、前記
の合成樹脂製チューブに開けた滴下孔と連通されるよう
に構成されていることを特徴とする灌水点滴用の減圧パ
イプ。 - 【請求項２】 前記減圧パイプの外周面に一対のラビリ
ンス形状の減圧溝が対向配置されると共に、 一方の減圧溝の終端と他方の減圧溝の始端とが連通さ
れ、 一方の減圧溝の始端は減圧パイプ内と連通され、他方の
減圧溝の終端は、前記長尺チューブに開けた滴下孔と連
通されるように構成されていることを特徴とする請求項
１に記載の灌水点滴用の減圧パイプ。 - 【請求項３】 前記減圧溝の前記滴下孔と連通する終端
位置が、減圧パイプの両端に配置されていることを特徴
とする請求項１または請求項２に記載の灌水点滴用の減
圧パイプ。 - 【請求項４】 外周面にラビリンス形状の減圧溝を有す
る減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブの中に所定
の間隔で挿入して、該長尺チューブを塑性変形させて収
縮させてなることを特徴とする灌水用点滴チューブ。 - 【請求項５】 外周面にラビリンス形状の減圧溝を有す
る減圧パイプを、合成樹脂製の長尺チューブの製造時の
熱軟化チューブの中に所定の間隔で挿入してから、冷却
して該合成樹脂製チューブを収縮させることを特徴とす
る灌水用点滴チューブの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36837599A JP2001178284A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 減圧パイプ並びに灌水用点滴チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36837599A JP2001178284A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 減圧パイプ並びに灌水用点滴チューブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001178284A true JP2001178284A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18491660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36837599A Pending JP2001178284A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 減圧パイプ並びに灌水用点滴チューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001178284A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100817262B1 (ko) | 2007-03-14 | 2008-03-27 | 위계대 | 식물의 물 급수호스 |
| JP2009542527A (ja) * | 2006-07-12 | 2009-12-03 | ラバル エー．シー．エス． リミテッド | 燃料タンクのベントチューブシステム |
| CN102806155A (zh) * | 2012-08-21 | 2012-12-05 | 李良 | 圆柱体锯齿形迷宫式双流道灌水器 |
| CN106258863A (zh) * | 2016-10-26 | 2017-01-04 | 中国农业科学院农业资源与农业区划研究所 | 一种土壤自控式灌水方法 |
| WO2017034794A1 (en) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | Newbegin Edward | Circle in-line emitter |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36837599A patent/JP2001178284A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009542527A (ja) * | 2006-07-12 | 2009-12-03 | ラバル エー．シー．エス． リミテッド | 燃料タンクのベントチューブシステム |
| US8376180B2 (en) | 2006-07-12 | 2013-02-19 | Raval A.C.S. Ltd. | Venting tubing system for a fuel tank |
| KR100817262B1 (ko) | 2007-03-14 | 2008-03-27 | 위계대 | 식물의 물 급수호스 |
| CN102806155A (zh) * | 2012-08-21 | 2012-12-05 | 李良 | 圆柱体锯齿形迷宫式双流道灌水器 |
| WO2017034794A1 (en) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | Newbegin Edward | Circle in-line emitter |
| US9795092B2 (en) | 2015-08-27 | 2017-10-24 | Edward Newbegin | Circle in-line emitter |
| CN106258863A (zh) * | 2016-10-26 | 2017-01-04 | 中国农业科学院农业资源与农业区划研究所 | 一种土壤自控式灌水方法 |
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