JP2001176828A - 半導体基板及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体基板及び半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2001176828A
JP2001176828A JP35658699A JP35658699A JP2001176828A JP 2001176828 A JP2001176828 A JP 2001176828A JP 35658699 A JP35658699 A JP 35658699A JP 35658699 A JP35658699 A JP 35658699A JP 2001176828 A JP2001176828 A JP 2001176828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
semiconductor substrate
undulation
manufacturing
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35658699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4580488B2 (ja
Inventor
Hiroe Kawamura
宏枝 川村
Naoyoshi Tamura
直義 田村
Masanobu Hatanaka
正信 畠中
Masataka Kase
正隆 加勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu VLSI Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu VLSI Ltd
Priority to JP35658699A priority Critical patent/JP4580488B2/ja
Publication of JP2001176828A publication Critical patent/JP2001176828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4580488B2 publication Critical patent/JP4580488B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトリソグラフィ工程の増加を伴うことな
く、かつ研磨残りの生じにくい研磨方法を用いて半導体
装置を製造する方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板の表面のうねりを検査する。
検査工程の結果を基準値と比較し、半導体基板の合否を
判断する。合否を判断する工程で合格となった半導体基
板の表面上に誘電体膜を形成する。その後、誘電体膜を
研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に半導体基板を研磨する工程を含む半導
体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置の微細化に伴い、シリ
コン局所酸化(LOCOS)法を用いた素子分離に代わ
り、シャロートレンチを用いた素子分離が注目されてい
る。以下、シャロートレンチを用いた素子分離について
簡単に説明する。
【0003】シリコン基板の表面のうち素子形成領域
を、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との2層構造を有
するマスクパターンで覆う。このマスクパターンをエッ
チングマスクとして、シリコン基板の表面に浅い溝を形
成する。シリコン基板上に酸化シリコン膜を形成して浅
い溝を埋め込む。このとき、幅の広い溝内が酸化シリコ
ン膜で埋め込まれる条件で埋め込みを行うと、酸化シリ
コン膜は、広い素子形成領域上において厚くなり、狭い
素子形成領域上において薄くなる傾向にある。
【0004】酸化シリコン膜を研磨して、マスクパター
ンの窒化シリコン膜を露出させるとともに、溝内に酸化
シリコン膜を残す。マスクパターンを除去し、シリコン
基板の素子形成領域を露出させる。ここまでの工程で、
浅い溝に埋め込まれた酸化シリコンにより、複数の素子
形成領域が電気的に分離される。この方法では、酸化シ
リコン膜の厚さにばらつきが生じているため、研磨後に
酸化シリコン膜の厚い部分が残りやすい。
【0005】酸化シリコン膜の厚い部分が完全に除去さ
れるまで十分な研磨を行うと、浅い溝内に埋め込まれた
酸化シリコン膜の上面が下方に湾曲し、いわゆるディッ
シングが発生してしまう。
【0006】酸化シリコン膜の研磨残りを防止するため
に、研磨の前に酸化シリコン膜の厚い部分を一部除去す
る方法が知られている。酸化シリコン膜の部分的な除去
は、厚い部分以外をレジストパターンで覆い、酸化シリ
コン膜の厚い部分をドライエッチングすることにより行
うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】研磨の前に酸化シリコ
ン膜の厚い部分を除去する方法では、酸化シリコン膜を
部分的に除去するために、フォトリソグラフィ工程とド
ライエッチング工程が新たに追加される。このため、製
造コストの上昇につながる。
【0008】本発明の目的は、フォトリソグラフィ工程
の増加を伴うことなく、かつ研磨残りの生じにくい研磨
方法を用いて半導体装置を製造する方法を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、半導体基板の表面のうねりを検査する工程と、前記
検査工程で検査された半導体基板の表面上に誘電体、半
導体、もしくは導電体からなる薄膜を形成する工程と、
前記薄膜を研磨する工程とを有する半導体装置の製造方
法が提供される。
【0010】うねり検査工程で合格となった基板を用い
ると、薄膜を研磨した後の膜厚の面内のうねりを少なく
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】シリコン基板の表面上に形成した
酸化シリコン膜を、ある厚さだけ研磨した後の酸化シリ
コン膜の表面の凹凸が、下地のシリコン基板の表面の凹
凸の影響を受けることが報告されている(C. Shan Xu e
t al., "Effect of Silicon Front Surface Topography
on Silicon Oxide Chemical Planarization", ECS Let
ters,1 (4) pp.181-183, 1998)。本願発明者らは、シ
リコン基板の表面のうねりが、研磨後の酸化シリコン膜
の膜厚に影響を及ぼしているのではないかと考えた。シ
リコン基板の表面のうねりと、研磨後の酸化シリコン膜
の膜厚のばらつきとの関係を明確にするために評価実験
を行った。本発明の実施例を説明する前に、本願発明者
らの行った評価実験について説明する。
【0012】まず、異なる製造会社から入手した2種類
のシリコン基板W1とW2を準備し、両者の表面の凹凸
を、光学式平坦度測定法により測定した。ここでは、シ
リコン基板の表面に測定光を照射し、シリコン基板を前
後左右にチルトさせた時の反射光量の変動から基板表面
の傾斜を検出する方法を用いた。測定は、シリコン基板
表面のひとつの直径上の420点について行った。
【0013】このようにして測定した基板表面のうねり
のうち、ある周期(評価対称うねり周期の上限値)以上
のうねりを除去して得られたうねりの標準偏差の6倍
(6σ)により、うねりの大きさを評価した。6σでう
ねりの大きさを評価することとしたのは、6σがうねり
の最大振幅にほぼ対応すると考えられるからである。
【0014】図1(A)に、うねりの6σを、評価対称
うねり周期の上限値の関数として示す。横軸は評価対称
うねり周期の上限値を単位「mm」で表し、縦軸はうね
りの6σを単位「μm」で表す。図中の黒丸記号及び白
丸記号は、それぞれシリコン基板W1及びW2のうねり
の6σを示す。なお、シリコン基板の縁から5mmまで
の外周近傍領域は、評価対称から除いた。
【0015】評価対称うねり周期の上限値をx(mm)
とし、うねりの6σをy(μm)とすると、シリコン基
板W1のうねりの6σは、ほぼy=0.0031xの直
線に沿う。また、シリコン基板W2のうねりの6σは、
ほぼy=0.0084xの直線に沿う。
【0016】シリコン基板W1及びW2の表面上に、プ
ラズマ励起型化学気相成長(PE−CVD)により厚さ
1μmの酸化シリコン膜を形成した。この酸化シリコン
膜を60秒間研磨し、表面を平坦化した。このときの平
均研磨量は350nmであった。
【0017】研磨後の酸化シリコン膜の膜厚を、光干渉
式膜厚測定法によって測定した。測定個所は、シリコン
基板のうねりを測定した個所とほぼ同一である。
【0018】図1(B)に、酸化シリコン膜の膜厚のう
ねりの6σを、評価対称うねり周期の上限値の関数とし
て示す。横軸は、評価対称うねり周期の上限値を単位
「mm」で表し、縦軸は、膜厚のうねりの6σを単位
「μm」で表す。
【0019】シリコン基板W1の表面上に形成した酸化
シリコン膜の膜厚の、周期5〜20mmのうねりが、シ
リコン基板W2のそれに比べて小さい。この結果から、
シリコン基板表面のうねりのうち周期が5〜20mmの
ものが、研磨後の酸化シリコンの膜厚のうねりに影響を
及ぼしていると考えることができる。
【0020】図1(A)では、シリコン基板の表面内の
ひとつの直径に沿った方向に関するうねりについてのみ
評価した。次に、ひとつの直径に沿った方向に関するう
ねりが、基板全面のうねりの様子を代表していると考え
られる根拠を示す。
【0021】シリコン基板の面内のうねりを測定し、う
ねり周期が20mm以上のうねりを除去した。基板面内
を一定の大きさの複数のサイトに分割し、サイトの各々
について、表面の高さの最高値と最低値との差の最大値
(以下、うねりの最大振幅と呼ぶ)を求めた。このサイ
トの大きさを種々変化させて、サイトの大きさごとに最
大振幅を求めた。
【0022】図2は、サイトごとに求めた最大振幅のう
ち最も大きな最大振幅を、サイトの直径の関数としてプ
ロットしたグラフである。図中の黒丸記号及び白丸記号
は、それぞれシリコン基板W1及びW2に関する測定値
である。図2に示すように、シリコン基板W1のうねり
の最大振幅の最大値が、シリコン基板W2のそれよりも
小さい。これは、シリコン基板の表面内のひとつの直径
に沿った方向に関して測定したうねりの結果と対応す
る。すなわち、ひとつの直径に沿った方向に関するうね
りを測定することにより、面内のうねりの様子を推測す
ることができる。
【0023】次に、シリコン基板W1及びW2を用い
て、シャロートレンチ型の素子分離構造を形成した結果
について説明する。まず、図3〜図5を参照して、シャ
ロートレンチ型の素子分離構造の形成方法について説明
する。
【0024】図3(A)に示すように、直径8インチ
(約20cm)のシリコン基板1の表面内に、複数の広
い素子形成領域4及び複数の狭い素子形成領域5が画定
されている。広い素子分形成域4同士は、広い素子分離
領域6により分離され、狭い素子形成領域5同士は、狭
い素子分離領域7によって分離されている。
【0025】シリコン基板1の表面上に、厚さ約10n
mの酸化シリコン(SiO2)膜2及び厚さ約100〜
250nmの窒化シリコン(SiN)膜3を成長させ
る。なお、窒化シリコン膜3の代わりに、酸化窒化シリ
コン(SiON)膜を用いてもよい。
【0026】図3(B)に示すように、素子分離領域6
及び7上の酸化シリコン膜2及び窒化シリコン膜3を除
去する。
【0027】図3(C)に示すように、窒化シリコン膜
3をエッチングマスクとして、シリコン基板1の表面層
をエッチングし、深さが0.2〜0.5μmの溝6a及
び7aを形成する。
【0028】図3(D)に示すように、溝6a及び7a
の内面に露出したシリコン基板1の表面を熱酸化し、厚
さ10nmの酸化シリコン膜10を形成する。基板の全
面を覆うように、厚さ730nm程度の酸化シリコン膜
11を堆積する。酸化シリコン膜11の堆積は、誘導結
合あるいは電子サイクロトロン共鳴により生ずる高密度
プラズマを用いたCVDにより行われる。原料ガスとし
て、例えばシラン(SiH4)と酸素(O2)とをヘリウ
ム(He)で希釈したガスが用いられる。このとき、シ
ランの流量を150sccm、酸素の流量を300sc
cm、ヘリウムの流量を400sccmとする。溝6a
及び7a内が、酸化シリコン膜11で埋め込まれる。酸
化シリコン膜11を、フォスフォシリケートガラス(P
SG)やボロフォスフォシリケートガラス(BPSG)
やボロシリケートガラス(BSG)等で形成してもよ
い。
【0029】酸化シリコン膜11の表面に、凹凸が現れ
る。広い素子形成領域4の上の酸化シリコン膜11の膜
厚が、狭い素子形成領域5の上の酸化シリコン膜11の
膜厚よりも厚くなる。また、狭い溝7a内の酸化シリコ
ン膜11の厚さt2は、広い溝6a内の酸化シリコン膜
11の厚さt1よりも厚くなる。例えば、溝の深さが
0.4μm、狭い溝7aの幅が0.25μm、広い素子
形成領域4の上の酸化シリコン膜11の膜厚が730n
mである場合、厚さt2がt1の約1.1倍になる。
【0030】図4(E)に示すように、第1回目の研磨
を行い、酸化シリコン膜11の表面を平坦化する。1回
目の研磨では、比較的硬い研磨布、例えばロデール社製
のIC−1000を用いる。研磨布IC−1000の圧
縮荷重に対する圧縮歪みの量は、湿潤状態で約0.02
μm・cm2/gである。また、スラリーとして、水酸
基を有する分散剤もしくはアミン系の分散剤中に、シリ
カ系物質もしくは酸化セシウムからなる砥粒を含むもの
を用いることができる。このようなスラリーとして、例
えばフジミ社製のPLANERLITE−6103、キ
ャボット社製のSS−25、あるいはロデール社製のロ
デール2371が挙げられる。PLANERLITE−
6103、あるいはSS−25を用いる場合には、これ
らを純水で希釈して用いる。
【0031】図5に、研磨装置の概略断面図を示す。基
台25の上面に研磨布24が貼り付けられている。基板
保持台21の下面に弾性部材20が取り付けられ、その
下面に被研磨基板1が、被研磨面を下に向けるようにし
て保持されている。基板保持台21は、基台25の支持
軸26からずれた位置に配置される。基板保持台21の
支持軸27は、基台25の支持軸26と平行である。
【0032】基台25及び基板保持台21を、それぞれ
支持軸26及び27を中心として回転させ、スラリー供
給口30から研磨布24の上にスラリーを供給する。ス
ラリーの供給量は、例えば350cc/分である。基板
保持台21を下降させて被研磨基板1を研磨布24に押
しつけ、研磨を行う。弾性部材20は、被研磨面に加わ
る圧力を基板面内で一様に分布させる。弾性部材20の
ヤング率の好適な範囲は、1×104N/m2〜1×10
10N/m2であり、より好適な範囲は、1×105N/m
2〜1×107N/m2である。
【0033】第1回目の研磨工程では、比較的硬い研磨
布を用いているため、広い素子形成領域4の上の厚い酸
化シリコン膜11に加わる研磨圧が大きくなり、その部
分が優先的に研磨される。なお、研磨布として、圧縮荷
重に対する圧縮歪み量の比が0.06μm・cm2/g
以下のものを用いることが好ましい。
【0034】図4(F)に示すように、第1回目の研磨
で用いた研磨布よりも柔らかい研磨布、例えばロデール
社製のIC−1400を用いて第2回目の研磨を行う。
スラリーとして、例えばキャボット社製のSS−25を
純水で1:1に薄めたものを用いることができる。スラ
リーの供給量は、例えば300cc/分とする。窒化シ
リコン膜3が露出した時点で研磨を停止する。
【0035】第2回目の研磨では、柔らかい研磨布を使
用するため、凸部に加わる圧力と凹部に加わる圧力との
差が小さくなる。このため、凸部の研磨速度と凹部の研
磨速度との差が小さくなる。
【0036】素子形成領域4及び5上に残った酸化シリ
コン膜2及び窒化シリコン膜3を除去し、シリコン基板
1の表面を露出させる。このようにして、シャロートレ
ンチ型素子分離構造が形成される。
【0037】シリコン基板W1及びW2の表面上に、図
3及び図4に示した方法でシャロートレンチ型素子分離
構造を形成した。図4(F)に示す窒化シリコン膜3の
除去工程を行った後、窒化シリコン膜3が残っているか
否かを検査し、窒化シリコン膜3が残っている基板を不
合格とした。シリコン基板W1を用いた場合には、不良
率が0%であったのに対し、シリコン基板W2を用いた
場合には、不良率が35%であった。
【0038】シリコン基板W2を用いた場合には、図3
(D)に示した酸化シリコン膜11の厚い部分のうち、
基板表面のうねりにより低くなっている部分に位置する
ものが研磨されにくい。特に、第1回目の研磨は、硬い
研磨布を用いて行われるため、低い部分に位置する酸化
シリコン膜11が研磨されにくい。
【0039】第2回目の研磨は、柔らかい研磨布を用い
て行われるため、第1回目の研磨で残された素子形成領
域4上の酸化シリコン膜11の厚い部分は、完全には除
去されない。素子形成領域4の上に酸化シリコン膜11
が残ると、その下の窒化シリコン膜3が除去されず、最
後まで残ってしまう。
【0040】シリコン基板W1は、表面のうねりが小さ
いため、第1回目の研磨において、酸化シリコン膜11
の厚い部分の研磨不足が発生しにくい。このため、シリ
コン基板11を用いた場合には、不良率が少ないと考え
られる。
【0041】従来の方法では、図3(D)に示す状態か
ら、フォトリソグラフィ技術を用いて、酸化シリコン膜
11の厚い部分を予め除去しておく。図3及び図4で説
明した方法では、このフォトリソグラフィ工程が不要で
あるため、工程数の削減を図ることが可能になる。
【0042】次に、本発明の実施例による半導体装置の
製造方法について説明する。まず、ウエハプロセスに入
る前に、シリコン基板の表面のうねりを検査する。シリ
コン基板の製造者と半導体装置の製造者とが異なる場合
には、うねりの検査は、いずれの製造者が行ってもよ
い。うねりがある基準値を超えているシリコン基板を不
合格とし、うねりが基準値以下のものを合格とする。不
合格のシリコン基板を除き、合格のシリコン基板の表面
に、図3及び図4で説明した方法によりシャロートレン
チ型の素子分離構造を形成する。予めうねりの大きなシ
リコン基板を除いているため、シャロートレンチ型素子
分離構造の不良発生率を少なくすることができる。
【0043】例えば、うねりを検査する工程において、
評価対象うねり周期の上限値をx(mm)とし、うねり
の6σをy(μm)としたとき、評価対象うねり周期の
上限値が5mm〜20mmの範囲において、y≦0.0
031xを満たすものを合格とし、満たさないものを不
合格とすればよい。これは、うねりの標準偏差σ(μ
m)が、評価対象うねり周期の上限値5mm〜20mm
の範囲において、0.00052x以下であることと等
価である。この基準を用いると、上述のシリコン基板W
1が合格となり、シリコン基板W2が不合格となる。
【0044】なお、実施例では、5mm〜20mmの範
囲内の複数ポイントにおいて、うねりを評価したが、図
1(A)を見ると、評価対象うねり周期の上限値が7m
m〜20mmの範囲内の一つのポイントでうねりを評価
しても、シリコン基板W1とW2とを区別することが可
能であることがわかる。なお、標準偏差σの合否の判定
基準は、0.00052xに限らず、その後の工程で歩
留まりが低下しない程度の基準としてもよい。
【0045】また、うねりを検査する工程において、図
2で説明したように、基板面内を複数のサイトに分割
し、各サイトごとにうねりの最大振幅を求め、求められ
た最大振幅の最大値を、基準値と比較してもよい。
【0046】次に、図6を参照して、うねりの検査工程
における他の合否判断手法について説明する。
【0047】図6(A)は、上述のシリコン基板W1の
表面のうねりの6σを、評価対象うねり周期の上限値の
関数として示す。図中の三角記号、丸記号、及び四角記
号は、それぞれ基板の縁から5mm、30mm、及び5
0mmまでの外周近傍領域を評価対象外とした場合のう
ねりの6σを示す。評価対象うねり周期の上限値が20
mm〜40mmの範囲において、うねりの6σに差が生
じていることがわかる。
【0048】図6(B)は、シリコン基板W1の表面に
形成した酸化シリコン膜の研磨後の膜厚のうねりの6σ
を、評価対象うねり周期の上限値の関数として示す。図
中の三角記号、丸記号、及び四角記号は、それぞれ基板
の縁から5mm、30mm、及び50mmまでの外周近
傍領域を評価対象外とした場合のうねりの6σを示す。
外周から30mm及び50mmまでの領域を除外した場
合に、評価対象うねり周期の上限値が25mm近傍で6
σが極大値を示しているが、これは、周波数解析による
見かけ上の問題と思われる。
【0049】評価対象うねり周期の上限値が20mm〜
40mmの範囲において、評価対象から除外した領域の
幅が異なると、うねりの6σも大きく異なっている。こ
れは、もとのシリコン基板の外周近傍に、周期20〜4
0mmのうねりが存在するためと考えられる。
【0050】この結果から、うねり周期が20mm〜4
0mmの範囲のうねりも、シリコン基板表面に形成され
た酸化シリコン膜の研磨後の膜厚のうねりに影響を与え
ていると考えられる。本願発明者らの実験結果による
と、評価対象うねり周期の上限値が20mm〜40mm
の範囲において、表面のうねりの6σの好適値が0.1
μm以下であることが確認された。すなわち、評価対象
うねり周期の上限値が20mm〜40mmの範囲におい
て、表面のうねりの6σの好適値が0.1μm以下のも
のを合格とすればよい。これは、うねりの標準偏差σが
0.017μm以下であることと等価である。
【0051】上記実施例では、評価対象うねり周期の上
限値を20mm〜40mmの範囲内で変化させて6σを
求めたが、評価対象うねり周期の上限値を、20mm〜
40mmの範囲内でひとつに定めてもよい。この場合に
は、定められた評価対象うねり周期の上限値以上の周期
のうねりを除去した波形の標準偏差を求める。求められ
た標準偏差が、0.017μm以下であれば、半導体基
板を合格とすればよい。なお、標準偏差の基準は、0.
017μmに限らず、その後の工程で歩留まりが低下し
ない程度の基準を定めてもよい。
【0052】上記実施例では、シリコン基板の表面にシ
ャロートレンチ型の素子分離構造を形成する場合を例に
とって実施例を説明したが、シリコン以外の半導体基板
を用いた場合にも同様の効果が期待される。また、シャ
ロートレンチ型の素子分離構造を形成する場合のみなら
ず、半導体基板の表面上に誘電体膜、半導体膜、あるい
は導体膜を堆積し、その堆積した膜を研磨する場合に、
予め基板表面のうねりを検査しておくことにより、堆積
された後、研磨された膜の膜厚のうねりを少なくするこ
とができる。
【0053】上記実施例を、下記のように、より一般化
させてもよい。まず、半導体基板の表面を、最小2乗法
を用いて1つの仮想平面で代表させる。この仮想平面を
基準とした半導体基板の表面の起伏波形を周波数解析す
る。この周波数解析結果から、半導体基板の合否を判定
することができる。また、うねりが2次元的である場合
には、基板表面を、最小2乗法を用いて1つの仮想直線
で代表させ、この仮想直線を基準として表面の起伏波形
を求めてもよい。
【0054】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
うねりの少ない基板を用いることになる。これにより、
製品の歩留まりを向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコン基板の表面のうねりの6σ、及びその
基板上に形成し研磨した酸化シリコン膜の膜厚のうねり
の6σを表すグラフである。
【図2】シリコン基板の表面のうねりの、サイトごとの
最大振幅の最大値を示すグラフである。
【図3】実施例で用いられるシャロートレンチ型素子分
離構造の形成方法を説明するための基板の断面図(その
1)である。
【図4】実施例で用いられるシャロートレンチ型素子分
離構造の形成方法を説明するための基板の断面図(その
2)である。
【図5】研磨装置の概略断面図である。
【図6】シリコン基板の表面のうねりの6σ、及びその
基板上に形成し研磨した酸化シリコン膜の膜厚のうねり
の6σを表すグラフである。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 酸化シリコン膜 3 窒化シリコン膜 4 広い素子形成領域 5 狭い素子形成領域 6 広い素子分離領域 7 狭い素子分離領域 10、11 酸化シリコン膜 20 弾性部材 21 基板保持台 24 研磨布 25 基台 26、27 支持軸 30 スラリー供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 直義 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 畠中 正信 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番地2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 加勢 正隆 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA09 AC02 BA01 BA07 BB09 CB05 CB10 DA17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査前の半導体基板の表面のうねりを測
    定する工程と、 周期が第1の周期以上のうねりを除去したうねりの大き
    さを検査する工程とを有する半導体基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記検査工程が、 前記第1の周期以上のうねりを除去した波形の標準偏差
    を求める工程と、 求められた標準偏差を、標準偏差の基準値と比較し、該
    半導体基板の合否を判断する工程とを含む請求項1に記
    載の半導体基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記検査工程において、前記第1の周期
    が、7mm以上20mm以下であり、求められた標準偏
    差をσ(μm)とし、前記第1の周期をx(mm)とし
    たとき、σが0.00052x以下である半導体基板を
    合格とする請求項2に記載の半導体基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記検査工程において、前記第1の周期
    が、20mm以上40mm以下であり、求められた標準
    偏差が0.017μm以下であるとき、半導体基板を合
    格とする請求項2に記載の半導体基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記検査工程が、 前記半導体基板の表面を、最小2乗法を用いて1つの仮
    想平面もしくは1つの仮想直線で代表させる工程と、 前記仮想平面もしくは仮想直線を基準とした前記半導体
    基板の表面の起伏波形を周波数解析する工程とを有する
    請求項1に記載の半導体基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 表面のうねりが測定され、周期が第1の
    周期以上のうねりを除去したうねりの大きさが検査され
    た半導体基板を準備する工程と、 前記半導体基板の表面上に誘電体、半導体、もしくは導
    電体からなる薄膜を形成する工程と、 前記薄膜を研磨する工程とを有する半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記誘電体膜を形成する工程の前に、さ
    らに、前記半導体基板の表面に溝を形成する工程を含
    み、前記薄膜を形成する工程において、前記溝を誘電体
    からなる前記薄膜で埋め込み、前記研磨する工程におい
    て、前記溝内に該薄膜が残り、前記溝の形成されていな
    い領域上の該薄膜が除去されるように研磨する請求項6
    に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記研磨工程において、圧縮荷重に対す
    る圧縮歪み量の比が0.06μm・cm2/g以下の硬
    い研磨布を用いて研磨する請求項6または7に記載の半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記研磨工程が、 第1の研磨布を用いて研磨する第1回目の研磨工程と、 前記第1回目の研磨工程の後、前記第1の研磨布よりも
    柔らかい研磨布を用いて研磨する第2回目の研磨工程と
    を含む請求項6または7に記載の半導体装置の製造方
    法。
JP35658699A 1999-12-15 1999-12-15 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4580488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35658699A JP4580488B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35658699A JP4580488B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001176828A true JP2001176828A (ja) 2001-06-29
JP4580488B2 JP4580488B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=18449775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35658699A Expired - Fee Related JP4580488B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4580488B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246619A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Fujitsu Microelectronics Ltd 化学機械研磨装置の管理方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03135712A (ja) * 1989-07-19 1991-06-10 Olympus Optical Co Ltd 表面形状測定装置
JPH07142432A (ja) * 1991-11-29 1995-06-02 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JPH09248758A (ja) * 1996-03-08 1997-09-22 Shin Etsu Handotai Co Ltd 薄板ワーク平面研削方法及びその装置
JPH11111653A (ja) * 1997-10-07 1999-04-23 Toshiba Ceramics Co Ltd 半導体ウェーハの製造方法
JPH11170169A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Toshiba Ceramics Co Ltd 半導体ウェーハの製造方法およびその装置
JPH11297813A (ja) * 1998-04-15 1999-10-29 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
JPH11317443A (ja) * 1998-05-01 1999-11-16 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JP2000031224A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウエーハの評価方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03135712A (ja) * 1989-07-19 1991-06-10 Olympus Optical Co Ltd 表面形状測定装置
JPH07142432A (ja) * 1991-11-29 1995-06-02 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JPH09248758A (ja) * 1996-03-08 1997-09-22 Shin Etsu Handotai Co Ltd 薄板ワーク平面研削方法及びその装置
JPH11111653A (ja) * 1997-10-07 1999-04-23 Toshiba Ceramics Co Ltd 半導体ウェーハの製造方法
JPH11170169A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Toshiba Ceramics Co Ltd 半導体ウェーハの製造方法およびその装置
JPH11297813A (ja) * 1998-04-15 1999-10-29 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
JPH11317443A (ja) * 1998-05-01 1999-11-16 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JP2000031224A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウエーハの評価方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246619A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Fujitsu Microelectronics Ltd 化学機械研磨装置の管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4580488B2 (ja) 2010-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100579538B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법
CN107017161B (zh) 一种减小sti-cmp过程中碟型凹陷的方法
JPH09162292A (ja) 半導体装置の製造方法
US6391781B1 (en) Method of making a semiconductor device
US6410403B1 (en) Method for planarizing a shallow trench isolation
KR100518150B1 (ko) 정렬마크의콘트라스트를향상시킨반도체가공물및그상부에정렬마크를형성하는방법
JP2000156360A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008226935A (ja) 半導体装置の製造方法
US20050170661A1 (en) Method of forming a trench structure
US6653202B1 (en) Method of shallow trench isolation (STI) formation using amorphous carbon
JP4580488B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6395635B1 (en) Reduction of tungsten damascene residue
JP2007081241A (ja) アライメントマークの形成方法
JPH10326779A (ja) 半導体基板の平坦化方法
KR20020050762A (ko) 반도체장치의 소자격리방법
KR0177396B1 (ko) 반도체 디바이스의 표면 평탄화 방법
US6897121B2 (en) Method of removing HDP oxide deposition
JP3959877B2 (ja) 張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造方法
US6780771B1 (en) Forming a substantially planar upper surface at the outer edge of a semiconductor topography
KR100240927B1 (ko) 반도체 기판의 평탄화 방법
JP2000500920A (ja) Cmpを用いた集積回路内の多層メタライゼーション構造の平坦化の効率的かつ経済的な方法
KR100632034B1 (ko) 반도체 소자의 소자 분리막 형성 방법
JP2002252279A (ja) 半導体素子の素子分離膜形成方法
US6761619B1 (en) Method and system for spatial uniform polishing
JPH11260772A (ja) 表面平坦化法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050830

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060925

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4580488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees