JP2001176297A - 半導体記憶装置およびその検査方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその検査方法

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JP2001176297A
JP2001176297A JP35521599A JP35521599A JP2001176297A JP 2001176297 A JP2001176297 A JP 2001176297A JP 35521599 A JP35521599 A JP 35521599A JP 35521599 A JP35521599 A JP 35521599A JP 2001176297 A JP2001176297 A JP 2001176297A
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over
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cell transistors
erasing
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Yoshinaga Okamoto
吉永 岡本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビット線の読み出し時の温度特性を十分保証
することができ、さらに過消去ビットを効率的に検出す
ることができるとともに、それらのビットに対する過消
去状態の回避を、効率的にかつ最良の状態で安定して行
うことができる半導体記憶装置およびその検査方法を提
供する。 【解決手段】 不揮発性メモリセルトランジスタMC
1、MC2からなるメモリセルアレイの製品検査時にお
いて、非選択のメモリセルトランジスタMC1のワード
線WL1を負に固定するか、または非選択のメモリセル
トランジスタMC1のワード線WL1を選択したメモリ
セルトランジスタMC2と同電位にすることにより、室
温において効率的かつ安定に消去状態の検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書き込み
及び消去が可能で不揮発記憶を実現するフラッシュメモ
リなどの半導体記憶装置およびその検査方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やデジタルカメラなどの
携帯機器等に、情報記憶媒体である半導体記憶装置の1
つとして広く使用されているフラッシュメモリは、電気
的に書き込み及び消去が可能な不揮発性メモリであり、
通常、構成要素であるメモリセルトランジスタのしきい
値電圧Vtを高くしたり(書き込み状態)低くしたり
(消去状態)することにより、0データ及び1データか
らなる情報を電気的に記録する。そして、メモリセルト
ランジスタのゲートに電圧を加えたときのセル電流Id
sの大小により、メモリセルトランジスタのデータとし
て0あるいは1が読み出される。
【0003】フラッシュメモリの製品検査工程におい
て、書き込み状態にあるメモリセルトランジスタを消去
する場合、複数のビットを一括して同時に消去するた
め、メモリセルトランジスタ特性のばらつきにより、V
tが負の値になるメモリセルトランジスタ(過消去ビッ
ト)が存在する。メモリセルトランジスタが行列状に配
置されたメモリセルアレイで、例えばある領域に対して
のみ消去を行い、その領域に上述の過消去ビットが存在
した場合には、同一メモリセルアレイ内の消去を行って
いない領域で、消去を行った領域の過消去ビットとビッ
トラインを共有するメモリセルトランジスタに対して
は、その0データは読み出しができなくなる。
【0004】また、同一ビットライン上に複数の過消去
ビットが存在する場合には、読み出し時の温度加速係数
が大きくなる。同時にウイークプログラム動作による過
消去ビットを是正する効果が小さくなるといった問題が
生ずる。このため、従来技術においては、過消去ビット
の有無をビット線単位で検出する方法、またはNAND
型のフラッシュメモリの場合にはビット単位で検出する
方法が用いられていた。
【0005】図5はビット線単位で検出する場合の従来
の半導体記憶装置の回路構成を示すブロック図である。
この半導体記憶装置は、図5に示すように、メモリセル
トランジスタMC51、MC52のコントロールゲート
がそれぞれワード線WL51、WL52に接続されてお
り、メモリセルトランジスタMC51、MC52のドレ
インが同一のビット線BL51に接続され、メモリセル
トランジスタMC51、MC52のソースは共通のソー
ス線SL51に接続されている構成とする。
【0006】過消去ビットをビット線単位で検出する場
合においては、コントロール信号が端子CN51からコ
ントロール回路53に、アドレス信号が端子AD51か
らロウデコーダ51及びカラムデコーダ52に入力さ
れ、ロウデコーダ51により、ワード線WL51、WL
52を選択する。また、カラムデコーダ52から選択ゲ
ート54に制御信号YSWが出力されており、この制御
信号YSWにより、ビット線BL51は、選択ゲート5
4を介して、センスアンプ55に接続される。そして、
センスアンプ55は、その出力バッファを介して入出力
バスDIO(図示せず)に接続される。
【0007】図6は図5中のセンスアンプ55の回路構
成の概要を示すブロック図である。センスアンプ55の
入力端子PG51からの信号PGは、トランスファーゲ
ート57を介し、過消去検出時には過消去検出用負荷ト
ランジスタ56に接続され、消去ベリファイ時には消去
ベリファイ用負荷トランジスタ59に接続される。負荷
トランジスタ56および負荷トランジスタ59のゲート
は、それぞれ端子LD51および端子EV51を通じ
て、過消去ビットを検出する場合にアクティブとなる制
御信号LDおよび制御信号EVに接続される。トランス
ファーゲート57のゲートは、端子NS51を通じて、
センスアンプ起動信号NSAAにより制御される。負荷
トランジスタ56とトランスファーゲート57を結ぶノ
ードNOUTは、センスアンプ55の出力ゲート58を
介して、端子RO51のセンスアンプ出力ROUTに接
続される。
【0008】次に、図6における過消去ビットをビット
線単位で検出する場合の動作を説明する。図7および図
8に示すように、過消去ビットはメモリセルトランジス
タのしきい値Vtが負であるため、ワード線WL51、
WL52に同一の正の電圧を印加することにより、それ
ぞれメモリセルトランジスタMC51、MC52に流れ
るセル電流Id1、Id2の和がビット線BL51に流
れる電流Iblとなる。ビット線BL51に流れる電流
Iblと図6の負荷トランジスタ56に流れる判定電流
Isとの比較により、ノードNOUTの電位が決まり、
出力ROUTのH、Lが決定する。
【0009】図7により、過消去ビットの電源電圧VD
Dに対するセル電流Idの特性をId1に、過消去では
ない通常消去ビットの電源電圧VDDに対するセル電流
Idの特性をId2に示す。また、負荷トランジスタ5
6の電源電圧VDDに対する判定電流Isの特性を判定
レベルとして示す。例えば、メモリセルトランジスタM
C51が過消去ビットの場合、セル電流特性はId1の
ようになっている。このとき、過消去ビットを検出する
ときの電源電圧がVDD=Vldのとき、メモリセルト
ランジスタMC51のセル電流はId1、負荷トランジ
スタ56に流れる判定電流はIsである。従ってId1
>Isにより、図6におけるノードNOUTはLにな
り、出力ROUTはLになる。逆に、メモリセルトラン
ジスタMC51が過消去ビットではない場合は、セル電
流特性はId2のようになるため、Id2<Isによ
り、ノードNOUTはHになり、出力ROUTはHにな
る。
【0010】過消去ビットをビット単位で検出する場合
の動作は以下の通りである。入力されたアドレス信号に
より、ロウデコーダ51を介して選択されたワード線W
L51に正の電圧を印加し、非選択のワード線WL52
に負の電圧を印加することにより、メモリセルトランジ
スタMC51に流れるセル電流Id1がビット線BL5
1に流れる電流Iblとなる。よって、ビット線BL5
1に流れる電流Iblと負荷トランジスタ56に流れる
判定電流Isとの比較により、出力ROUTのH、Lが
決定する。
【0011】過消去ビットをウイークプログラム動作に
より是正する方式を図9に示す。図9のように、アドレ
ス信号により選択された(ステップS91)ビット線に
接続されている複数のメモリセルトランジスタを、ビッ
ト線単位で過消去を検出するモードにおいて過消去の有
無を判別し(ステップS92)、過消去を検出した場合
は、一定時間Twpのウイークプログラム動作(ステッ
プS93)を実施する。
【0012】その後、再びビット線単位で過消去を検出
するモード(ステップS92)にして、ウイークプログ
ラム動作(ステップS93)により過消去状態を回避で
きなかった場合には、ウイークプログラム動作不良品と
する(ステップS94)。過消去状態を回避できた場合
には、次のビット線に選択を移す(ステップS95)。
この一連の動作を全ビット線について繰り返して、ウイ
ークプログラム動作良品とする(ステップS96)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】通常、フラッシュメモ
リのデータ書き換え時には、書き換えを行う領域のデー
タを全て1(消去状態)にしてから0データの書き込み
を行う。当該領域のデータを1にするときには、メモリ
セルトランジスタの特性により過消去となるビットが存
在するため、上記の過消去ビットを検出して、ウイーク
プログラムを実行し過消去状態を回避しなければならな
い。そのため、消去処理時には、まず過消去ビットを検
出し、ウイークプログラムを実行して、過消去状態を回
避できたかどうかを判定する必要がある。
【0014】しかしながら、上記のようなビット線単位
で過消去ビットを検出する従来の検査方法では、過消去
ビットの有無をビット線単位で検出しているため、ある
ビット線に複数の過消去ビットが存在していても過消去
ビット数を検出できないので、ビット線の読み出し時の
温度特性を保証できない。また、ビット単位で過消去ビ
ットを検出する方法では、全ビットに対して過消去状態
の検出動作を行う必要があるため、その検出時間が増大
する。
【0015】また、図9に示したような過消去ビットを
ウイークプログラムにより是正する従来の方式では、ウ
イークプログラム時間が固定であるため、電源電圧の変
動や周囲温度の変動、さらにビット線に存在する過消去
ビットの数の変動により、ウイークプログラム効果自身
が変動するため、安定した過消去状態の回避が困難であ
るという問題点を有していた。
【0016】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、ビット線の読み出し時の温度特性を十分保証する
ことができ、さらに過消去ビットを効率的に検出するこ
とができるとともに、それらのビットに対する過消去状
態の回避を、効率的にかつ最良の状態で安定して行うこ
とができる半導体記憶装置およびその検査方法を提供す
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の半導体記憶装置は、メモリセルトランジ
スタの過消去状態をビット線単位またはビット単位で検
知できるようにするため、同一ビット線上に複数の過消
去ビットが存在している場合の温度特性やウイークプロ
グラム特性などの特性評価を効率化するとともに、適切
な温度マージンを設定することを特徴とする。
【0018】また、本発明の半導体記憶装置の検査方法
は、メモリセルトランジスタの過消去状態をビット線単
位で検知し、それがビット線として過消去状態にある場
合のみビット単位で検知するため、消去処理時間を短縮
するとともに、同一ビット線上に複数の過消去ビットが
存在している場合でも、読み出し時の温度特性に対し
て、長時間にわたる消去処理により起こる不具合をなく
すことを特徴とする。
【0019】以上により、ビット線の読み出し時の温度
特性を十分保証することができ、さらに過消去ビットを
効率的に検出することができるとともに、それらのビッ
トに対する過消去状態の回避を、効率的にかつ最良の状
態で安定して行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の半導体
記憶装置は、電気的にデータの書き込みおよび消去が可
能な複数の不揮発性メモリセルトランジスタが行方向お
よび列方向に配置されたメモリセルアレイと、前記複数
のメモリセルトランジスタのうち各行に対応するメモリ
セルトランジスタの各制御ゲートに接続された複数のワ
ード線と、前記複数のメモリセルトランジスタのうち各
列に対応するメモリセルトランジスタの各ドレインに接
続された複数のビット線と、前記複数のメモリセルトラ
ンジスタの各ソースに接続された複数のソース線とを有
する半導体記憶装置であって、前記メモリセルアレイに
対する一括消去動作時には前記複数のメモリセルトラン
ジスタを一括して消去する消去手段と、前記一括消去さ
れた複数のメモリセルトランジスタから少なくとも1つ
以上を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手段
の繰り返し選択による前記複数のメモリセルトランジス
タが完全に消去されたことを検出する第1の検出手段
と、前記複数のワード線の全てを所定の電位に設定し、
前記複数のビット線から少なくとも1つ以上を選択する
第2の選択手段と、前記第2の選択手段によって選択さ
れたビット線に接続されている全メモリセルトランジス
タから過消去状態のメモリセルトランジスタを検出する
第2の検出手段と、任意に選択したワード線を所定の電
位に設定するとともに非選択のワード線を負の電位に設
定し、前記複数のメモリセルトランジスタから少なくと
も1つ以上を選択する第3の選択手段と、前記第3の選
択手段によって選択された全メモリセルトランジスタか
ら過消去状態のメモリセルトランジスタを検出する第3
の検出手段と、前記第2の検出手段または前記第3の検
出手段によって検出された過消去状態のメモリセルトラ
ンジスタに対して、通常の書き込みより浅い書き込みを
行うウイークプログラム手段とを備えた構成とする。
【0021】請求項2に記載の半導体記憶装置は、請求
項1に記載の消去手段を、メモリセルアレイに対する一
括消去動作時に、各ソース線には所定の正の電圧を印加
し、各ワード線には所定の負の電圧を印加するよう構成
する。請求項3に記載の半導体記憶装置は、請求項1ま
たは請求項2に記載の第3の選択手段による非選択ワー
ド線の設定電圧と、消去手段によるメモリセルアレイに
対する一括消去動作時のワード線の印加電圧とが、同一
である構成とする。
【0022】請求項4に記載の半導体記憶装置は、請求
項1に記載の第2の検出手段と第3の検出手段とを、過
消去状態のメモリセルトランジスタを検出するためにビ
ット線の信号レベルを判別するセンスアンプ回路を、同
一とするよう構成する。請求項5に記載の半導体記憶装
置は、請求項1に記載の第2の選択手段によるビット線
の選択の際と、ウイークプログラム手段による過消去状
態のメモリセルトランジスタに対する浅い書き込みの際
とで、ワード線の電圧を同一に設定するよう構成する。
【0023】これらの構成によると、メモリセルトラン
ジスタの過消去状態をビット線単位またはビット単位で
検知できるようにするため、同一ビット線上に複数の過
消去ビットが存在している場合の温度特性やウイークプ
ログラム特性などの特性評価を効率化するとともに、適
切な温度マージンを設定する。請求項6に記載の半導体
記憶装置の検査方法は、請求項1から請求項5のいずれ
かに記載の半導体記憶装置において、第1の選択手段に
より選択された全てのメモリセルトランジスタで、第1
の検出手段による完全消去状態の検出が成されるまで、
消去手段による一括消去を繰り返す工程と、前記全ての
メモリセルトランジスタが前記完全消去状態となった場
合に、第2の選択手段により選択されたビット線ごとの
全てのメモリセルトランジスタに対して、第2の検出手
段により過消去状態を検出する工程と、前記第2の検出
手段により検出された前記過消去状態のメモリセルトラ
ンジスタが接続されたビット線が存在する場合に、その
ビット線に接続された全てのメモリセルトランジスタか
ら、第3の選択手段により選択されたメモリセルトラン
ジスタのうち、第3の検出手段により前記過消去状態が
検出されたメモリセルトランジスタの数をカウントする
工程と、前記過消去状態のメモリセルトランジスタの数
が所定数以下である場合にのみ、ウイークプログラム手
段により前記過消去状態のメモリセルトランジスタに対
して、弱い書き込みを行い前記過消去状態を回避して通
常の消去状態にする工程とを有する方法とする。
【0024】この方法によると、メモリセルトランジス
タの過消去状態をビット線単位で検知し、それがビット
線として過消去状態にある場合のみビット単位で検知す
るため、消去処理時間を短縮するとともに、同一ビット
線上に複数の過消去ビットが存在している場合でも、読
み出し時の温度特性に対して、長時間にわたる消去処理
により起こる不具合をなくす。
【0025】請求項7に記載の半導体記憶装置の検査方
法は、請求項6に記載の消去手段による一括消去の後
に、第2の検出手段または第3の検出手段により検出さ
れた過消去状態のメモリセルトランジスタに対して、ウ
イークプログラム手段と前記第2の検出手段または前記
第3の検出手段による工程を繰り返すようにした工程を
有する方法とする。
【0026】この方法によると、ウイークプログラムの
実行により消去処理時に得られる効果が、電源電圧およ
び周囲温度や同一ビット線上の過消去ビット数等に応じ
て変動することを、抑制する。以下、本発明の実施の形
態を示す半導体記憶装置およびその検査方法について、
図面を参照しながら具体的に説明する。
【0027】図1は本実施の形態の半導体記憶装置の1
つであるフラッシュメモリの回路構成を示すブロック図
である。また、図2は同実施の形態におけるメモリセル
トランジスタのバイアス条件の説明図であり、図3は同
実施の形態の検査方法における消去処理時の過消去ビッ
トの検出方式を示すフローチャートである。半導体記憶
装置の検査工程での消去処理における消去ステップで
は、コントロール回路3により、ロウデコーダ1に接続
されているすべてのワード線WL1、WL2に負電圧を
印加すると同時に、端子TS1を通じてソース線SL1
に正電圧を印加することにより、メモリセルトランジス
タMC1、MC2のデータを消去する。この際、コント
ロール回路3により、選択ゲート4に端子RI1を通じ
てR入力信号(RIN)を印加して、選択ゲート4をオ
ープンとする。
【0028】消去ベリファイステップでは、コントロー
ル回路3により、端子AD1からのアドレス信号(AD
DRESS)がロウデコーダ1及びカラムデコーダ2に
入力され、ロウデコーダ1により、選択したワード線W
L1に所定の電圧が印加されるとともに、非選択のワー
ド線WL2は接地される。また、カラムデコーダ2から
は選択ゲート4へ制御信号YSWが入力されており、こ
の制御信号YSWにより、ビット線BL1は選択ゲート
4を介してセンスアンプ5に接続される。これにより、
メモリセルトランジスタMC1が選択される。
【0029】この状態において、カラムデコーダ2から
選択ゲート4への制御信号YSWがアクティブになるこ
とにより、センスアンプ5への入力信号PGがビット線
BL1から供給される。そして、センスアンプ5への起
動信号NSAAおよび第1の検出手段による処理実行時
の制御信号EVがアクティブとなることにより、メモリ
セルトランジスタMC1のドレインノードは、選択ゲー
ト4およびトランスファーゲート7(図6)を介して、
消去ベリファイ用負荷トランジスタ9(図6)に接続さ
れる。
【0030】ここで、メモリセルトランジスタMC1の
消去が完了していない場合は、図6のノードNOUTは
H(ハイレベル)となり、センスアンプ5のR出力信号
(ROUT)はHとなる。消去が完了している場合に
は、ノードNOUTとセンスアンプ5のR出力信号はL
(ローレベル)となる。過消去検出ステップ(1)で
は、コントロール回路3により、アドレス信号がロウデ
コーダ1及びカラムデコーダ2に入力され、ロウデコー
ダ1によりワード線WL1、WL2の両方に所定の電圧
が印加される。また、カラムデコーダ2から選択ゲート
4へ制御信号YSWが入力されており、この制御信号Y
SWにより、ビット線BL1は選択ゲート4を介してセ
ンスアンプ5に接続される。これにより、メモリセルト
ランジスタMC1、MC2の両方が選択される。
【0031】この状態において、カラムデコーダ2から
選択ゲート4への制御信号YSWがアクティブになるこ
とにより、センスアンプ5への入力信号PGがビット線
BL1から供給される。そして、センスアンプ5への起
動信号NSAAおよび制御信号LDがアクティブとなる
ことにより、メモリセルトランジスタMC1、MC2の
ドレインノードは、ともに選択ゲート4およびトランス
ファーゲート7(図6)を介して、過消去検出用負荷ト
ランジスタ6(図6)に接続される。
【0032】ここで、メモリセルトランジスタMC1ま
たはメモリセルトランジスタMC2が過消去状態にある
場合は、図6のノードNOUTはLとなり、センスアン
プ5のR出力信号はLとなる。メモリセルトランジスタ
MC1、MC2の両方が過消去状態でない場合には、図
6のノードNOUTとセンスアンプ5のR出力信号はH
となる。
【0033】過消去検出ステップ(2)では、コントー
ル回路3により、アドレス信号がロウデコーダ1及びカ
ラムデコーダ2に入力され、ロウデコーダ1により、選
択したワード線WL1に所定の電圧が印加され、非選択
のワード線WL2には所定の負の電圧が印加される。ま
た、カラムデコーダ2から選択ゲート4へ制御信号YS
Wが入力されており、この制御信号YSWより、ビット
線BL1は選択ゲート4を介してセンスアンプ5に接続
される。これにより、メモリセルトランジスタMC1が
選択される。
【0034】この状態において、カラムデコーダ2から
選択ゲート4への制御信号YSWがアクティブになるこ
とにより、センスアンプ5への入力信号PGがビット線
BL1から供給される。そして、センスアンプ5への起
動信号NSAAおよび制御信号LDがアクティブとなる
ことにより、メモリセルトランジスタMC1のドレイン
ノードは選択ゲート4、トランスファーゲート7を介し
て過消去検出用負荷トランジスタ6に接続される。
【0035】ここで、メモリセルトランジスタMC1が
過消去状態にある場合は、図6のノードNOUTはLと
なり、センスアンプ5のR出力信号はLとなる。メモリ
セルトランジスタMC1が過消去状態でない場合は、ノ
ードNOUTとセンスアンプ5のR出力信号はHとな
る。この際、上述の消去ステップにおけるワード線電圧
と過消去検出ステップ(2)における非選択のワード線
電圧とを同一に設定することにより、これら各電圧印加
用のワード線が共用でき回路規模の縮小が実現できる。
【0036】また、過消去検出ステップ(1)とウイー
クプログラムステップとで、各ワード線の電圧を同一に
設定することにより、それぞれのワード線が共用でき回
路規模の縮小が実現できる。さらに、過消去検出ステッ
プ(1)と過消去検出ステップ(2)において、センス
アンプ5を同一にすることにより、それぞれの検出手段
を交互に実行した場合でも安定した検出結果を得ること
ができる。
【0037】次に、消去処理時における過消去ビットの
検出方式を、図3を参照しながら以下に説明する。メモ
リセルアレイの全てのメモリセルトランジスタが消去状
態となった後に、第2の選択手段により最初のビット線
を選択し(ステップS31)、第2の検出手段により選
択されたビット線に過消去ビットが存在するかどうかを
検知する(ステップS32)。第2の検出手段によりビ
ット線に過消去ビットが存在した場合は、第3の選択手
段と第3の検出手段により、選択されたビット線に存在
する過消去ビット数をカウントする(ステップS3
3)。
【0038】選択されたビット線に存在する過消去ビッ
ト数が所定の数(max回数)以下の場合には(ステッ
プS34)、ウイークプログラム手段により選択された
ビット線に存在する全ての過消去ビットに対して浅い書
き込みを行い(ステップS35a)、過消去状態を回避
する(ステップS35)。選択されたビット線に存在す
る過消去ビット数が所定の数を超える場合は不良品と判
定する(ステップS36)。
【0039】第2の選択手段および第2の検出手段によ
り選択されて検出されたビット線に過消去ビットが存在
しない場合(ステップS37)、または第3の選択手段
および第3の検出手段により選択されて検出されたビッ
ト線に存在する過消去ビット数が所定の数以下であり
(ステップS34)、ウイークプログラム手段により過
消去状態を回避した場合は(ステップS35)、次のビ
ット線に選択を移し(ステップS38およびステップS
39)、再び第2の選択手段と第2の検出手段により選
択されて検出されたビット線に過消去ビットが存在する
かどうかを検知する(ステップS32)。
【0040】これを全ビット線について繰り返す。ま
た、第2の選択手段と第2の検出手段による処理実行に
おいて過消去ビット線の数をカウントし(ステップS3
3)、過消去ビット線の数が所定の数を超える場合は不
良品と判定する(ステップS36)。最後に、消去処理
における過消去状態の回避方式を、図4に示すウイーク
プログラムによる処理手順を参照しながら以下に説明す
る。
【0041】第2の選択手段と第2の検出手段により、
または第3の選択手段と第3の検出手段により過消去状
態にあるメモリセルトランジスタが存在する場合には、
ウイークプログラム手段により該メモリセルトランジス
タに対して、所定の時間を設定して(ステップS41)
浅い書き込みを行い、該メモリセルトランジスタの閾値
電圧をわずかに上昇させる(ステップS42)。
【0042】その後、再び第2の選択手段と第2の検出
手段により、または第3の選択手段と第3の検出手段に
より、該メモリセルトランジスタが過消去状態にあるか
どうかを検知し(ステップS43)、過消去状態にある
場合(ステップS44)は再びウイークプログラム手段
により該メモリセルトランジスタの閾値電圧を上昇させ
る(ステップS41およびステップS42)。この工程
を所定の回数、または過消去状態が回避されるまで繰り
返す(ステップS45)。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、メモリセ
ルトランジスタの過消去状態をビット線単位またはビッ
ト単位で検知できるようになるため、同一ビット線上に
複数の過消去ビットが存在している場合の温度特性やウ
イークプログラム特性などの特性評価を効率化すること
ができるとともに、適切な温度マージンを設定すること
ができる。
【0044】また、メモリセルトランジスタの過消去状
態をビット線単位で検知し、それがビット線として過消
去状態にある場合のみビット単位で検知するため、消去
処理時間を短縮することができるとともに、同一ビット
線上に複数の過消去ビットが存在している場合でも、読
み出し時の温度特性に対して、長時間にわたる消去処理
により起こる不具合をなくすことができる。
【0045】さらに、ウイークプログラムの実行により
消去処理時に得られる効果が、電源電圧および周囲温度
や同一ビット線上の過消去ビット数等に応じて変動する
ことを、抑制することができる。以上のため、ビット線
の読み出し時の温度特性を十分保証することができ、さ
らに過消去ビットを効率的に検出することができるとと
もに、それらのビットに対する過消去状態の回避を、効
率的にかつ最良の状態で安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の1つで
あるフラッシュメモリの回路構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態におけるメモリセルトランジスタ
のバイアス条件の説明図
【図3】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の検査方
法における消去検査時の過消去ビットの検出方式を示す
フローチャート
【図4】同実施の形態の半導体記憶装置の検査方法にお
ける過消去状態の回避方式を示すフローチャート
【図5】従来の半導体記憶装置の1つであるフラッシュ
メモリの回路構成を示すブロック図
【図6】同従来例におけるセンスアンプの回路構成を示
すブロック図
【図7】同従来例における消去状態に対応する電源電圧
−セル電流特性の説明図
【図8】同従来例における消去状態に対応するゲート電
圧−セル電流特性の説明図
【図9】同従来例の半導体記憶装置の検査方法における
消去検査時の過消去ビットの検出方式を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
1 ロウデコーダ 2 カラムデコーダ 3 コントロール回路 4 選択ゲート 5 センスアンプ 56 過消去検出用負荷トランジスタ 57 トランスファーゲート 58 センスアンプ出力ゲート 59 消去ベリファイ用負荷トランジスタ MC1、MC2 メモリセルトランジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にデータの書き込みおよび消去が
    可能な複数の不揮発性メモリセルトランジスタが行方向
    および列方向に配置されたメモリセルアレイと、前記複
    数のメモリセルトランジスタのうち各行に対応するメモ
    リセルトランジスタの各制御ゲートに接続された複数の
    ワード線と、前記複数のメモリセルトランジスタのうち
    各列に対応するメモリセルトランジスタの各ドレインに
    接続された複数のビット線と、前記複数のメモリセルト
    ランジスタの各ソースに接続された複数のソース線とを
    有する半導体記憶装置であって、前記メモリセルアレイ
    に対する一括消去動作時には前記複数のメモリセルトラ
    ンジスタを一括して消去する消去手段と、前記一括消去
    された複数のメモリセルトランジスタから少なくとも1
    つ以上を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手
    段の繰り返し選択による前記複数のメモリセルトランジ
    スタが完全に消去されたことを検出する第1の検出手段
    と、前記複数のワード線の全てを所定の電位に設定し、
    前記複数のビット線から少なくとも1つ以上を選択する
    第2の選択手段と、前記第2の選択手段によって選択さ
    れたビット線に接続されている全メモリセルトランジス
    タから過消去状態のメモリセルトランジスタを検出する
    第2の検出手段と、任意に選択したワード線を所定の電
    位に設定するとともに非選択のワード線を負の電位に設
    定し、前記複数のメモリセルトランジスタから少なくと
    も1つ以上を選択する第3の選択手段と、前記第3の選
    択手段によって選択された全メモリセルトランジスタか
    ら過消去状態のメモリセルトランジスタを検出する第3
    の検出手段と、前記第2の検出手段または前記第3の検
    出手段によって検出された過消去状態のメモリセルトラ
    ンジスタに対して、通常の書き込みより浅い書き込みを
    行うウイークプログラム手段とを備えたことを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 消去手段を、メモリセルアレイに対する
    一括消去動作時に、各ソース線には所定の正の電圧を印
    加し、各ワード線には所定の負の電圧を印加するよう構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 第3の選択手段による非選択ワード線の
    設定電圧と、消去手段によるメモリセルアレイに対する
    一括消去動作時のワード線の印加電圧とが、同一である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 第2の検出手段と第3の検出手段とを、
    過消去状態のメモリセルトランジスタを検出するために
    ビット線の信号レベルを判別するセンスアンプ回路を、
    同一とするよう構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 第2の選択手段によるビット線の選択の
    際と、ウイークプログラム手段による過消去状態のメモ
    リセルトランジスタに対する浅い書き込みの際とで、ワ
    ード線の電圧を同一に設定するよう構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の半導体記憶装置において、第1の選択手段により選択
    された全てのメモリセルトランジスタで、第1の検出手
    段による完全消去状態の検出が成されるまで、消去手段
    による一括消去を繰り返す工程と、前記全てのメモリセ
    ルトランジスタが前記完全消去状態となった場合に、第
    2の選択手段により選択されたビット線ごとの全てのメ
    モリセルトランジスタに対して、第2の検出手段により
    過消去状態を検出する工程と、前記第2の検出手段によ
    り検出された前記過消去状態のメモリセルトランジスタ
    が接続されたビット線が存在する場合に、そのビット線
    に接続された全てのメモリセルトランジスタから、第3
    の選択手段により選択されたメモリセルトランジスタの
    うち、第3の検出手段により前記過消去状態が検出され
    たメモリセルトランジスタの数をカウントする工程と、
    前記過消去状態のメモリセルトランジスタの数が所定数
    以下である場合にのみ、ウイークプログラム手段により
    前記過消去状態のメモリセルトランジスタに対して、弱
    い書き込みを行い前記過消去状態を回避して通常の消去
    状態にする工程とを有することを特徴とする半導体記憶
    装置の検査方法。
  7. 【請求項7】 消去手段による一括消去の後に、第2の
    検出手段または第3の検出手段により検出された過消去
    状態のメモリセルトランジスタに対して、ウイークプロ
    グラム手段と前記第2の検出手段または前記第3の検出
    手段による工程を繰り返すようにした工程を有すること
    特徴とする請求項6に記載の半導体記憶装置の検査方
    法。
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