JP2001175931A - 無人取引システム - Google Patents

無人取引システム

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JP2001175931A
JP2001175931A JP35979899A JP35979899A JP2001175931A JP 2001175931 A JP2001175931 A JP 2001175931A JP 35979899 A JP35979899 A JP 35979899A JP 35979899 A JP35979899 A JP 35979899A JP 2001175931 A JP2001175931 A JP 2001175931A
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Tadanao Murayama
忠直 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無人取引システムを構成する顧客端末装置に
おいて、契約の申込書と身分証明書のイメージデータ取
得の処理の高速化を図る。 【解決手段】 イメージ読取部21は、申込書48と身
分証明書49を同時に載せることができる大きさを持つ
読取面を備え、書類投入口23にセットされた申込書4
8をイメージ読取部21の所定の位置に取り込み、顧客
が蓋20aを開閉してイメージ読取部21の所定の位置
に身分証明書49をセットした後、申込書48と身分証
明書49を同時に読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等におい
て、顧客が顧客端末装置を操作して契約の申込みを行
い、遠隔地にあるセンタ端末装置でオペレータが審査を
行って契約を行う無人取引システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金融機関等においては、現金の入
出金、その他の処理を顧客の操作によって自動的に実行
する装置が広く普及している。顧客がキャッシュカード
等の所定の金融商品を利用する場合には、契約の申込書
等の記入や提出等の手続きが必要になる。このような手
続きは、従来は金融機関の窓口で直接案内係の案内によ
り処理されているが、近年、顧客が記入した申込書等の
書類をイメージスキャナで読み取り、取得したイメージ
データを本店の管理センタへ送って契約の申込み手続き
を行う無人取引システムが登場してきた。
【0003】この無人取引システムでは、顧客が操作す
る顧客端末装置にイメージスキャナを搭載し、このイメ
ージスキャナで申込書のイメージデータを取得し、管理
センタに送られたイメージデータをオペレータが操作す
るセンタ端末装置に表示して内容を確認し、顧客が記入
した事項に誤りがなければ身分証明書等のイメージデー
タとともにファイルに保管し、顧客端末装置側で契約書
を発行する。申込書や顧客が署名した契約書は、顧客端
末装置内に取り込み、その写しが顧客に渡される。以上
のようにして、顧客のみによる申込み手続きを可能に
し、金融機関の窓口の負担を軽減するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】無人取引システムで
は、顧客が記入した申込書の内容確認をセンタ側で行う
際、顧客の本人確認のための身分証明書のデータが必要
となる。この身分証明書のデータも、例えば免許証をイ
メージスキャナで読み取らせることで、イメージデータ
として取得するものであるが、従来は、申込書の読み取
りと身分証明書の読み取りを独立した動作で行っていた
ので、処理時間が長くなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明の請求項1に係る発明は、顧客が顧客端末
装置を操作して契約の申込みを行い、該顧客端末装置と
センタ端末装置との間でデータの授受を行って、オペレ
ータがセンタ端末装置を操作して顧客端末装置から送ら
れたデータを元に審査を行って契約を結ぶ無人取引シス
テムにおいて、前記顧客端末装置に、契約の申込書と本
人の確認のための身分証明書を同時に載せることができ
る読取面を持つイメージ読取部を備え、申込書と身分証
明書のイメージデータを一括して取得することを特徴と
する無人取引システムである。
【0006】本発明の請求項2に係る発明は、請求項1
に記載した無人取引システムにおいて、前記イメージ読
取部の申込書と身分証明書を載せる部分の上に開閉可能
な蓋を設け、前記蓋の申込書を押さえる部分には、該申
込書を搬送する機構を設けたことを特徴とするものであ
る。本発明の請求項3に係る発明は、請求項2に記載し
た無人取引システムにおいて、前記蓋は、身分証明書を
押さえる部分が、申込書を押さえる部分に対して独立し
て開閉することを特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項4に係る発明は、請求項1
に記載した無人取引システムにおいて、前記イメージ読
取部の申込書を載せる部分と身分証明書を載せる部分の
間に仕切を設け、この仕切が退避することを特徴とする
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の無人取引システム
の第1の実施の形態を示す説明図で、この図1は、本発
明の第1の実施の形態の無人取引システムを構成する顧
客端末装置の要部構成を示す。図2は無人取引システム
の全体構成の概略を示す説明図であり、まず、図2を用
いて無人取引システムの全体構成について説明する。
【0009】顧客端末装置1は顧客2が操作する装置
で、通信網3を介してセンタ端末装置4に接続されてい
る。センタ端末装置4はオペレータ5が操作する装置
で、該センタ端末装置4は複数台の顧客端末装置1と通
信網3を介して接続され、これら顧客端末装置1の中
で、取引を実行している顧客端末装置1とセンタ端末装
置4との間で、データの授受が行われる。
【0010】オペレータ5は、センタ端末装置4を操作
して、取引を実行している顧客端末装置1に対して通信
網3を介してガイダンスを送れるようになっており、顧
客端末装置1は、音声や画像でガイダンスを出力する。
そして、顧客端末装置1を操作する顧客2は、センタ端
末装置4を操作するオペレータ5から適宜ガイダンスを
受けながら申込書等の書類の記入や、記入済、あるいは
持参した書類の所定位置へのセットを行う。
【0011】図3は顧客端末装置の外観斜視図である。
顧客端末装置1の本体キャビネット11の正面上部に
は、スピーカ12、人物カメラ13、近接センサ14お
よび手元カメラ15が並べて設けてある。スピーカ12
は、一連の操作案内およびオペレータからのガイダンス
等の音声を顧客に向けて出力する。人物カメラ13は、
顧客端末装置1の前に座った顧客の姿を撮影するための
カメラで、その映像はセンタ端末装置4へ送られる。
【0012】近接センサ14は、取引作業を自動的に開
始するため、顧客の接近を検知するものである。手元カ
メラ15は、顧客が申込書等の書類に署名したり、取引
作業を行ったりする場合に、その手元を撮影するカメラ
で、その映像はセンタ端末4へ送られる。本体キャビネ
ット11の正面中央部には、表示部16、タッチパネル
部17、ハンドセット18、マイク19、書類記入台2
0、イメージ読取部21、カード発行口22、書類投入
口23、書類取り出し口24が設けられている。
【0013】表示部16は、顧客に対するガイダンス等
を表示するためのディスプレイである。タッチパネル部
17は、表示部16に表示された仮想キーを押すと、そ
の圧力を検出して所定の処理を実行させるものである。
ハンドセット18は、顧客がオペレータの呼び出しを行
うためのものである。マイク19は、顧客の声の入力を
受けて、センタ端末装置4に送るためのものである。
【0014】書類記入台20は、水平な面を有して、顧
客が申込書に記入したり、契約書に署名したりする場合
に用いるものである。この書類記入台20には開閉可能
な蓋20aが設けられ、この蓋20aの下に、イメージ
読取部21が設けられる。このイメージ読取部21は、
申込書等と身分証明書を読み取ってイメージデータを取
得する。そして、取得したイメージデータはセンタ端末
4へ送られる。
【0015】カード発行口22は、契約が成立した時、
顧客に対してカードを発行するためのものである。書類
投入口23は、申込書や契約書等を受け入れるものであ
り、蓋20aの奥に位置する。そして、書類投入口23
に投入された申込書や契約書は、ここでは図示しない搬
送路によってイメージ読取部21に搬送され、イメージ
データの取得が行えるようになっているとともに、イメ
ージ読取部21でイメージデータの取得の終了した申込
書や契約書は、該イメージ読取部21から、やはりここ
では図示しない搬送路によって回収ボックスに搬送され
る。
【0016】書類取り出し口24は、契約書や契約書の
写し等を印刷し発行するためのものである。図4は顧客
端末装置のブロック図である。制御部28は顧客端末装
置1の動作全体を制御するもので、内部には記憶部29
が設けられている。
【0017】制御部28は、近接センサ14、表示部1
6、タッチパネル部17、カード発行部22a、プリン
タ部24a、イメージ読取部21、スピーカ12および
書類取込機構23aが接続されている。カード発行部2
2aは、必要事項をカードに例えば磁気記録して発行す
るもので、カード発行部22aで処理されたカードが、
カード発行口22から発行される。
【0018】書類取込機構23aは、書類投入口23に
セットされた申込書や契約書等を取り込み、イメージ読
取部21に搬送して所定の位置にセットしたり、イメー
ジ読取部21にある申込書や契約書等を後述する回収ボ
ックスへ搬送する。プリンタ部24aは、契約書や署名
した契約書の写し等を印刷し、書類取り出し口24から
発行する。
【0019】また、イメージ読取部21で取得したイメ
ージデータは、記憶部29に記憶される。制御部28に
はマルチメディア通信制御部25が接続されている。こ
のマルチメディア通信制御部25は、顧客を撮影した映
像や顧客の声等をセンタ端末装置4へ送る制御を行うも
ので、人物カメラ13、手元カメラ15、マイク19お
よびハンドセット18が接続されている。
【0020】さらに、制御部28はLANや通信網に接
続される。図5はセンタ端末装置の外観図である。オペ
レータが操作するセンタ端末装置4には、ディスプレイ
31、キーボード32、マウス33等を備えた制御部3
8と、カメラ34、ヘッドセット35、マルチメディア
通信装置36、プリンタ37が設けられている。カメラ
34は、オペレータの顔を顧客端末装置1の表示部16
に表示させるため、オペレータの顔を撮影する。ヘッド
セット35はレシーバ35bで顧客の声を聞き、マイク
35aでオペレータの声を入力する。マルチメディア通
信装置36は、音声や画像を送受信するための装置であ
る。プリンタ37は、オペレータが必要とする事項を印
刷出力する。
【0021】図6はセンタ端末装置のブロック図であ
る。制御部38はセンタ端末装置4の動作全体を制御す
るもので、内部には記憶部39が設けられている。記憶
部39には定型フォームの書類のイメージ等のデータが
記憶されている。制御部38は、これに接続されるディ
スプレイ31、キーボード32、マウス33、マルチメ
ディア通信装置36およびプリンタ37を制御する。
【0022】そして、制御部38はLANに接続され、
同じLANに接続される顧客端末装置の制御部や、他の
通信網を介して接続される顧客端末装置の制御部と接続
される。次に、図1を用いて本発明の第1の実施の形態
の詳細について説明する。書類取込機構23aは、書類
投入口23とイメージ読取部21を結ぶ第1の搬送路4
1、イメージ読取部21と回収ボックス42を結ぶ第2
の搬送路43、第1の搬送路41および第2の搬送路4
3において申込書48等を搬送する搬送ローラ44、イ
メージ読取部21にある申込書48等の搬送先を、書類
投入口23方向か、回収ボックス42方向かに切り替え
るブレード45、申込書48の位置を検知する書類検知
センサ46a〜46c等を備えるものである。また、図
示しないが、搬送ローラ44を駆動するモータや、ブレ
ード45を駆動するアクチュエータ等も備える。
【0023】イメージ読取部21は、申込書48と免許
証等の身分証明書49を同時に載せることが可能な大き
さを持つ読取面を備える。そして、イメージ読取部21
の身分証明書49を載せる部分の上には開閉可能な蓋2
0aが設けられ、顧客がアクセス可能となっている。こ
れに対して、イメージ読取部21の申込書48を載せる
部分の上は開閉はせず、さらに、イメージ読取部21の
身分証明書49を載せる部分と申込書48を載せる部分
の間には仕切47を設けることで、イメージ読取部21
の申込書48を載せる部分には顧客はアクセスできない
ようにしてある。なお、申込書48は、その記入面を上
側に向けた状態で書類投入口23にセットするようにし
て、顧客が、記入した申込書48を書類投入口23にセ
ットする段階で裏返すという手間を省くようにしてい
る。
【0024】また、身分証明書49は、その対象が免許
証であったり健康保険証であったりと、サイズや厚みが
統一されていないので、顧客が直接イメージ読取部21
の読取面にセットすることとしてある。顧客が直接イメ
ージ読取部21の読取面に身分証明書49をセットでき
るようにするため、イメージ読取部21の身分証明書4
9が載る部分は、図3に示す書類記入台20の下側に位
置する。そして、書類記入台20の蓋20aの奥に書類
投入口23があって、かつ、イメージ読取部21の読取
面に申込書48と身分証明書49を並べるために、第1
の搬送路41はU字状となっている。
【0025】次に、本発明の第1の実施の形態の動作を
説明する。なお、以下の動作は、顧客が顧客端末装置を
操作することで金融機関との間で契約書を交わし、キャ
ッシュカードを発行する場合を例に説明する。図7およ
び図8は本発明の第1の実施の形態の処理の流れを示す
フローチャートで、図7は顧客が記入した申込書と顧客
が持参した身分証明書のイメージデータを取得し、これ
ら書類を返却するまでの処理を示し、図8はこれ以降の
動作、すなわち、契約書発行以降の処理を示す。
【0026】図9は第1の実施の形態におけるイメージ
読取部の動作を示す説明図で、図9(a)は申込書の吸
入および排出と身分証明書のセット時の状態を示し、図
9(b)は申込書の回収と身分証明書の返却時の状態を
示す。以下に、動作を説明する。顧客2が顧客端末装置
1に接近すると、近接センサ14の出力から顧客の接近
が検出され、制御部28は表示部16にガイダンスを表
示する。
【0027】顧客2はガイダンスに従ってタッチパネル
部17を操作し、取引項目を選択する。ここでは、キャ
ッシュカードの発行取引が選択されるものとする。ま
た、顧客2は、持参した身分証明書49を特定する情報
をタッチパネル部17から入力する。顧客2が顧客端末
装置1から入力した情報は、通信網3を介してセンタ端
末装置4に送信される。
【0028】次に、顧客2はガイダンスに従って申込書
48を作成する(S1)。すなわち、顧客2は申込書に
必要事項を記入する。なお、顧客2があらかじめ記入済
の申込書を持参してもよい。顧客2は、記入の終了した
申込書48を記入面を上にした状態で書類投入口23に
セットする(S2)。申込書48が書類投入口23にセ
ットされると、書類取込機構23aによりこれを吸入し
(S3)、イメージ読取部21に送り込む。すなわち、
書類検知センサ46aが申込書48を検知すると、制御
部28は、図示しないモータを駆動することにより搬送
ローラ44を回転させて、書類投入口23にセットされ
た申込書48を第1の搬送路41によりイメージ読取部
21に送り込む。
【0029】書類検知センサ46bの出力から申込書4
8がイメージ読取部21の所定の位置に搬送されたと判
断すると、制御部28は顧客に対して持参した身分証明
書49を蓋20aを開けてセットするように促すガイダ
ンスを表示部16やスピーカ12を用いて出力する。顧
客2は、このガイダンスを受けて、蓋20aを開け、身
分証明書49をイメージ読取部21にセットする(S
4)。ここで、図9(a)は、申込書48が吸入済で、
蓋20aを開けて身分証明書49をセットした状態を示
す。
【0030】ここで、イメージ読取部21の申込書48
を載せる部分と身分証明書49を載せる部分の間には仕
切47が設けられているので、身分証明書49をイメー
ジ読取部21にセットする際、蓋20aを開けても、既
に吸入してイメージ読取部21にセットしてある申込書
48にアクセスすることはできない。顧客2は身分証明
書49をイメージ読取部21にセットすると、蓋20a
を閉める。
【0031】制御部28は、図示しないセンサの出力か
ら蓋20aが閉状態となったことを検出すると、イメー
ジ読取部21を制御して読取動作を実行する(S5)。
このとき、申込書と身分証明書の両方を一度に読み取っ
てイメージデータを取得する。そして、取得したイメー
ジデータをセンタ端末装置4に送信し、センタ端末装置
4の制御部38は、受信した申込書と身分証明書のイメ
ージデータを記憶部39に記憶する。
【0032】一方、センタ端末装置4側では、送られて
きたイメージデータのオペレータによる確認が行われ
る。図10は申込書と身分証明書のイメージデータの表
示例を示す説明図で、センタ端末装置4では、ディスプ
レイ31に申込書48のイメージと身分証明書49のイ
メージが並べて表示される。オペレータ5は、ディスプ
レイ31に表示された申込書48のイメージと身分証明
書49のイメージを見て、顧客2が記入した申込書48
の内容を確認するとともに(S6)、身分証明書49の
位置の確認および内容確認を行う(S7)。
【0033】前記S6の判断で申込書48の記入内容に
不備があった場合は、オペレータ5はキーボード32や
マウス33を操作して、顧客端末装置1に対して申込書
48を返却して、表示部16から申込書48の訂正のガ
イダンスを出力するように指示を出すとともに、ヘッド
セット35からオペレータ5自身が顧客2に対して音声
によるガイダンスを入力する。
【0034】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から申込書48の返却指示を受けると、イメー
ジ読取部21にある申込書48を、書類取込機構23a
により書類投入口23に搬送して排出する(S8)。そ
して、表示部16からガイダンスを出力するとともに、
センタ端末装置4のヘッドセット35からオペレータ5
自身が顧客2に対して入力した音声によるガイダンスを
スピーカ12から出力する。
【0035】顧客2は、書類投入口23から排出された
申込書48を受け取り、表示部16からの映像によるガ
イダンスとスピーカ12からの音声によるガイダンスに
従い申込書48を修正し、修正の終了した申込書48
を、記入面を上にした状態で書類投入口23にセットす
る(S2)。申込書48が書類投入口23にセットされ
ると、書類取込機構23aによりこれを吸入し(S
3)、イメージ読取部21に送り込んで、イメージ読取
部21により読取動作を実行する(S5)。このとき、
申込書48と既にセットしてある身分証明書49の両方
を一度に読み取ってイメージデータを取得する。そし
て、取得したイメージデータをセンタ端末装置4に送信
し、センタ端末装置4の制御部38は、受信した申込書
48と身分証明書49のイメージデータを記憶部39に
上書き記憶する。
【0036】前記S7の判断で身分証明書49の位置に
不備があった場合は、オペレータ5はキーボード32や
マウス33を操作して、顧客端末装置1に対して表示部
16から身分証明書49の位置の訂正のガイダンスを出
力するように指示を出すとともに、ヘッドセット35か
らオペレータ5自身が顧客2に対して音声によるガイダ
ンスを入力する。
【0037】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から身分証明書49の位置の訂正指示を受ける
と、表示部16から蓋20aを開けて身分証明書49を
セットし直させるガイダンスを出力するとともに、セン
タ端末装置4のヘッドセット35からオペレータ5自身
が顧客2に対して入力した音声によるガイダンスをスピ
ーカ12から出力する。
【0038】このガイダンスを受けて、顧客2は、蓋2
0aを開けて身分証明書49をセットし直し、再度蓋2
0aを閉める(S4)。制御部28は、図示しないセン
サの出力から蓋20aが閉状態となったことを検出する
と、イメージ読取部21を制御して読取動作を実行する
(S5)。このとき、既に取り込んである申込書48と
セットし直された身分証明書49の両方を一度に読み取
ってイメージデータを取得する。そして、取得したイメ
ージデータをセンタ端末装置4に送信し、センタ端末装
置4の制御部38は、受信した申込書48と身分証明書
49のイメージデータを記憶部39に上書き記憶する。
【0039】申込書48の内容に不備がなく、身分証明
書49の位置にも不備がなければ、契約内容の審査を行
い、審査が通ると、契約書の交付手続きに移行するべ
く、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客端末装置1に対して契約書の発行を指示す
る。顧客端末装置1の制御部28は、センタ端末装置4
から契約書の発行指示を受けると、イメージ読取部21
にある申込書48を、書類取込機構23aにより回収ボ
ックス42に搬送して回収する(S9)。すなわち、図
9(b)に示すように、ブレード45を作動させてイメ
ージ読取部21にある申込書48の搬送方向を、書類投
入口23方向から回収ボックス42方向に切り替え、搬
送ローラ44を回転させてイメージ読取部21にある申
込書48を第2の搬送路43を搬送させて回収ボックス
42に回収する。
【0040】また、身分証明書49を返却するため、表
示部16とスピーカ12からガイダンスを出力して、顧
客2に対して身分証明書49を受け取るように促す。こ
のガイダンスを受けて、顧客2は蓋20aを開け、身分
証明書49を受け取る(S10)。なお、イメージ読取
部21の申込書48を載せる部分と身分証明書49を載
せる部分の間には仕切47が設けてあり、蓋20aを開
けても申込書48を差し替える等の不正を行うことはで
きないので、申込書48の回収動作と並行して身分証明
書49の返却動作を行うことが可能であり、蓋20aが
開いた時に、申込書48がイメージ読取部21に残って
いる状態が許されるので、処理の高速化が図れるもので
ある。
【0041】次に、顧客端末装置1の制御部28は、プ
リンタ部24aを制御して、契約書の用紙に必要事項を
印刷して、書類取り出し口24から排出する(S1
1)。顧客2はこの契約書を受け取り、署名する(S1
2)。そして、顧客2は署名の終了した契約書を書類投
入口23にセットする(S13)。
【0042】契約書が書類投入口23にセットされる
と、書類検知センサ46aがこれを検知し、制御部28
は書類投入口23にセットされた契約書を、書類取込機
構23aによりイメージ読取部21に送り込む。書類検
知センサ46bの出力から契約書がイメージ読取部21
の所定の位置に搬送されたと判断すると、イメージ読取
部21を制御して読取動作を実行する(S14)。そし
て、取得したイメージデータをセンタ端末装置4に送信
し、センタ端末装置4の制御部38は、受信した契約書
のイメージデータを記憶部39に記憶する。また、取得
したイメージデータは、顧客端末装置1の記憶部29に
も記憶される。
【0043】センタ端末装置4側では、送られてきたイ
メージデータのオペレータ5による確認が行われる。図
11は契約書のイメージデータの表示例を示す説明図
で、センタ端末装置4では、ディスプレイ31に契約書
のイメージが表示される。オペレータ5は、ディスプレ
イ31に表示された契約書のイメージを見て、顧客2の
署名を確認する(S15)。
【0044】前記S15の判断で契約書の署名に不備が
あった場合は、オペレータ5はキーボード32やマウス
33を操作して、顧客端末装置1に対して契約書を返却
して、表示部16から署名の訂正のガイダンスを出力す
るように指示を出すとともに、ヘッドセット35からオ
ペレータ5自身が顧客2に対して音声によるガイダンス
を入力する。
【0045】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から契約書の返却指示を受けると、イメージ読
取部21にある契約書を、書類取込機構23aにより書
類投入口23に搬送して排出する。そして、表示部16
からガイダンスを出力するとともに、センタ端末装置4
のヘッドセット35からオペレータ5自身が顧客2に対
して入力した音声によるガイダンスをスピーカ12から
出力する。
【0046】顧客2は、書類投入口23から排出された
契約書を受け取り、表示部16からの映像によるガイダ
ンスとスピーカ1からの音声によるガイダンスに従い契
約書の署名を修正し、修正の終了した契約書を、記入面
を上にした状態で書類投入口23にセットする(S1
3)。契約書が書類投入口23にセットされると、書類
取込機構23aによりこれを吸入し、イメージ読取部2
1に送り込んで、該イメージ読取部21により読取動作
を実行する(S14)。そして、取得したイメージデー
タをセンタ端末装置4に送信し、センタ端末4の制御部
38は、受信した契約書のイメージデータを記憶部39
に上書き記憶するとともに、ディスプレイ31に表示
し、オペレータ5による再確認が行われる(S15)。
また、取得したイメージデータは記憶部29にも上書き
記憶する。
【0047】S15の判断で契約書の署名に不備がなけ
れば、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操
作して、顧客端末装置1に対して契約書の回収および契
約書の写しの発行を指示する。顧客端末装置1の制御部
28は、センタ端末装置4から契約書の回収および契約
書の写しの発行指示を受けると、イメージ読取部21に
ある契約書を、書類取込機構23aにより回収ボックス
42に搬送して回収する(S16)。
【0048】次に、顧客端末装置1の制御部28は、記
憶部29に記憶してある契約書のイメージデータを用
い、プリンタ部24aを制御して、契約書の写しを印刷
して、書類取り出し口24から排出する(S17)。さ
らに、カード発行部22aを制御してカードに必要事項
を記憶し、カード発行口22から発行する(S18)。
顧客が書類取り出し口24から契約書の写しを受け取
り、カード発行口22からカードを受け取ると、キャッ
シュカードの発行取引が終了する。
【0049】以上説明した本発明の第1の実施の形態に
よれば、イメージ読取部の読取面は、申込書と身分証明
書を同時に載せることができる大きさを持ち、申込書は
書類取り込み機構によりイメージ読取部に送り込み、身
分証明書は顧客が蓋を開けてイメージ読取部にセットす
ることとし、申込書と身分証明書を同時に読み取ること
としたので、データの読取やデータの転送が一度で済む
ため、処理速度を上げることができるとともに、センタ
端末装置側では、申込書のイメージと身分証明書のイメ
ージを並べて表示できるので、オペレータによる確認作
業が容易になり、処理をスムーズに行えるようになる。
【0050】また、申込書は、その記入面を上にして書
類投入口にセットすれば良いので、顧客の操作が簡素化
され、サービス向上につながるものである。図12は本
発明の無人取引システムの第2の実施の形態を示す説明
図で、この図12は、本発明の第2の実施の形態の無人
取引システムを構成する顧客端末装置の要部構成および
動作を示し、図12(a)は申込書および身分証明書を
セットする状態を示し、図12(b)はイメージ読取と
申込書を回収する状態を示す。
【0051】イメージ読取部21は、申込書48と身分
証明書49を同時に載せることが可能な大きさを持つ読
取面を備える。そして、イメージ読取部21の申込書4
8と身分証明書49を載せる部分の上には開閉可能な蓋
50が設けられ、顧客がアクセス可能となっている。そ
して、申込書48をイメージ読取部21の所定位置にセ
ットして蓋50を閉めた時に、該蓋50の申込書48と
対向する部分には、搬送ローラ51を設けてある。
【0052】52はイメージ読取部21と回収ボックス
42を結ぶ搬送路で、蓋50を閉めた時に、該蓋50の
搬送ローラ51を設けた部分が、搬送路52の一部を構
成する。53は搬送路52において申込書48等を搬送
する搬送ローラで、蓋50に設けた搬送ローラ51と協
働でイメージ読取部21にある申込書48等を回収ボッ
クス42に搬送する。また、図示しないが、搬送ローラ
51および搬送ローラ53を駆動するモータも備える。
【0053】この第2の実施の形態において、無人取引
システム全体の構成は、図2で説明したものと同じであ
り、顧客端末装置の全体構成は、図3および図4で説明
したものとほぼ同じである。また、センタ端末装置の構
成は、図5および図6で説明したものと同じである。な
お、第2の実施の形態における顧客端末装置と、図3お
よび図4で説明した第1の実施の形態における顧客端末
装置とは、以下の点が異なる。すなわち、第2の実施の
形態における顧客端末装置は、図3に示す書類投入口2
3は設けられておらず、また、第1の実施の形態におけ
る蓋20aは、第2の実施の形態では、図12で説明し
たように、イメージ読取部21に顧客自身が申込書48
と身分証明書49を並べてセットできる大きさを持ち、
かつ、搬送ローラ51を備えた蓋50となっている。
【0054】さらに、図4に示す書類取込機構23a
は、図12で説明したように、イメージ読取部21と回
収ボックス42を結ぶ搬送路52と、イメージ読取部2
1にセットされた申込書48等を搬送する搬送ローラ5
1と搬送ローラ53、およびこれら搬送ローラを駆動す
るモータ等から構成されるものとする。以下に、第2の
実施の形態の動作を、図12と、図2〜図6を用いて説
明する。なお、図3および図4については、上述した第
1の実施の形態における顧客端末装置との相違点を置き
換えて説明する。この第2の実施の形態の動作も、顧客
が顧客端末装置を操作することで金融機関との間で契約
書を交わし、キャッシュカードを発行する場合を例に説
明する。
【0055】顧客2が顧客端末装置1に接近すると、近
接センサ14の出力から顧客の接近が検出され、制御部
28は表示部16にガイダンスを表示する。顧客2はガ
イダンスに従ってタッチパネル部17を操作し、取引項
目を選択する。ここでは、キャッシュカードの発行取引
が選択されるものとする。また、顧客2は、持参した身
分証明書49を特定する情報をタッチパネル部17から
入力する。顧客2が顧客端末装置1から入力した情報
は、通信網3を介してセンタ端末装置4に送信される。
【0056】次に、顧客2はガイダンスに従って申込書
48を作成する。すなわち、顧客2は申込書に必要事項
を記入する。なお、顧客2があらかじめ記入済の申込書
を持参してもよい。申込書48の記入が終了すると、顧
客2は、ガイダンスに従って申込書48と身分証明書4
9をイメージ読取部21にセットする。すなわち、顧客
2は、蓋50を開けて、記入の終了した申込書48を記
入面を下にした状態でイメージ読取部21の所定の位置
にセットするとともに、持参した身分証明書49をイメ
ージ読取部21の所定の位置にセットする。ここで、図
12(a)は、蓋50を開けて、申込書48と身分証明
書49をセットした状態を示す。
【0057】顧客2は申込書48と身分証明書49をイ
メージ読取部21にセットすると、蓋50を閉める。制
御部28は、図示しないロック機構により蓋50を閉状
態でロックし、イメージ読取部21を制御して読取動作
を実行する。このとき、申込書48と身分証明書49の
両方を一度に読み取ってイメージデータを取得する。そ
して、取得したイメージデータをセンタ端末装置4に送
信し、センタ端末装置4の制御部38は、受信した申込
書48と身分証明書49のイメージデータを記憶部39
に記憶する。
【0058】一方、センタ端末装置4側では、送られて
きたイメージデータのオペレータによる確認が行われ
る。図10で説明したように、センタ端末装置4では、
ディスプレイ31に申込書48のイメージと身分証明書
49のイメージが並べて表示される。オペレータ5は、
ディスプレイ31に表示された申込書48のイメージと
身分証明書49のイメージを見て、顧客2が記入した申
込書48と身分証明書49の位置の確認および内容確認
を行う。
【0059】申込書48の記入内容に不備があった場合
は、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客2に対して蓋50を開け、申込書48を取り
出して訂正するよう促すガイダンスを出力するように顧
客端末装置1に指示を出すとともに、ヘッドセット35
からオペレータ5自身が顧客2に対して音声によるガイ
ダンスを入力する。
【0060】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から申込書48の訂正指示を受けると、蓋50
の図示しないロック機構を解除し、表示部16からガイ
ダンスを出力するとともに、センタ端末装置4のヘッド
セット35からオペレータ5自身が顧客2に対して入力
した音声によるガイダンスをスピーカ12から出力す
る。
【0061】顧客2は、ガイダンスに従い蓋50を開
け、申込書48を取り出して、表示部16からの映像に
よるガイダンスとスピーカ12からの音声によるガイダ
ンスに従い申込書48を訂正し、訂正の終了した申込書
48を、記入面を下にした状態でイメージ読取部21に
セットし、蓋50を閉じる。制御部28は、蓋50が閉
じると、図示しないロック機構により該蓋50を閉状態
でロックし、イメージ読取部21により読取動作を実行
する。このとき、再セットした申込書48と既にセット
してある身分証明書49の両方を一度に読み取ってイメ
ージデータを取得する。そして、取得したイメージデー
タをセンタ端末装置4に送信し、センタ端末装置4の制
御部38は、受信した申込書48と身分証明書49のイ
メージデータを記憶部39に上書き記憶する。
【0062】申込書48あるいは身分証明書49の位置
に不備があった場合は、オペレータ5はキーボード32
やマウス33を操作して、顧客2に対して蓋50を開
け、申込書48あるいは身分証明書49の位置を修正す
るよう促すガイダンスを出力するように顧客端末装置1
に指示を出すとともに、ヘッドセット35からオペレー
タ5自身が顧客2に対して音声によるガイダンスを入力
する。
【0063】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から申込書48あるいは身分証明書49の位置
修正指示を受けると、蓋50の図示しないロック機構を
解除し、表示部16からガイダンスを出力するととも
に、センタ端末装置4のヘッドセット35からオペレー
タ5自身が顧客2に対して入力した音声によるガイダン
スをスピーカ12から出力する。
【0064】顧客2は、ガイダンスに従い蓋50を開
け、申込書48あるいは身分証明書49をセットし直
し、再度蓋50を閉じる。制御部28は、蓋50が閉じ
ると、図示しないロック機構により該蓋50を閉状態で
ロックし、イメージ読取部21により読取動作を実行す
る。このとき、申込書48と身分証明書49の両方を一
度に読み取ってイメージデータを取得する。そして、取
得したイメージデータをセンタ端末装置4に送信し、セ
ンタ端末装置4の制御部38は、受信した申込書48と
身分証明書49のイメージデータを記憶部39に上書き
記憶する。
【0065】申込書48の内容に不備がなく、該申込書
48や身分証明書49の位置にも不備がなければ、契約
内容の審査を行い、審査が通ると、契約書の交付手続き
に移行するべく、オペレータ5はキーボード32やマウ
ス33を操作して、顧客端末装置1に対して契約書の発
行を指示する。顧客端末装置1の制御部28は、センタ
端末装置4から契約書の発行指示を受けると、イメージ
読取部21にある申込書48を、書類取込機構23aに
より回収ボックス42に搬送して回収する。すなわち、
図12(b)に示すように、図示しないモータにより搬
送ローラ51と搬送ローラ53を回転させ、まず、搬送
ローラ51により、イメージ読取部21にある申込書4
8を搬送して搬送ローラ53に受渡し、搬送ローラ53
により回収ボックス42に回収する。
【0066】このとき、制御部28は蓋50のロック状
態を保持し、内容確認が終了した申込書48が差し替え
られることを防ぐ。制御部28は、書類検知センサ46
cの出力から申込書48が回収ボックス42に回収され
たと判断すると、図示しないロック機構による蓋50の
ロック状態を解除し、表示部16とスピーカ12からガ
イダンスを出力して、顧客2に対して身分証明書49を
受け取るように促す。このガイダンスを受けて、顧客2
は蓋50を開け、身分証明書49を受け取る。
【0067】次に、顧客端末装置1の制御部28は、プ
リンタ部24aを制御して、契約書の用紙に必要事項を
印刷して、書類取り出し口24から排出する。顧客2は
この契約書を受け取り、署名する。そして、顧客2は蓋
50を開け、署名の終了した契約書をイメージ読取部2
1にセットし、蓋50を閉じる。
【0068】蓋50が閉じると、制御部28は図示しな
いロック機構により蓋50を閉状態でロックし、イメー
ジ読取部21を制御して読取動作を実行する。そして、
取得したイメージデータをセンタ端末装置4に送信し、
センタ端末装置4の制御部38は、受信した契約書のイ
メージデータを記憶部39に記憶する。また、取得した
イメージデータは、顧客端末装置1の記憶部29にも記
憶される。
【0069】センタ端末装置4側では、送られてきたイ
メージデータのオペレータ5による確認が行われる。オ
ペレータ5は、図11に示すようにディスプレイ31に
表示された契約書のイメージを見て、顧客2の署名を確
認する。ここで契約書の署名に不備があった場合は、オ
ペレータ5はキーボード32やマウス33を操作して、
顧客2に対して蓋50を開け、契約書を取り出して訂正
するよう促すガイダンスを出力するように顧客端末装置
1に指示を出すとともに、ヘッドセット35からオペレ
ータ5自身が顧客2に対して音声によるガイダンスを入
力する。
【0070】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から契約書の訂正指示を受けると、蓋50の図
示しないロック機構を解除し、表示部16からガイダン
スを出力するとともに、センタ端末装置4のヘッドセッ
ト35からオペレータ5自身が顧客2に対して入力した
音声によるガイダンスをスピーカ12から出力する。顧
客2は、ガイダンスに従い蓋50を開け、契約書を取り
出して、表示部16からの映像によるガイダンスとスピ
ーカ1からの音声によるガイダンスに従い契約書の署名
を修正し、修正の終了した契約書を、記入面を下にした
状態でイメージ読取部21にセットし、蓋50を閉じ
る。制御部28は、蓋50が閉じると、図示しないロッ
ク機構により該蓋50を閉状態でロックし、イメージ読
取部21により読取動作を実行して、イメージデータを
取得する。そして、取得したイメージデータをセンタ端
末装置4に送信し、センタ端末4の制御部38は、受信
した契約書のイメージデータを記憶部39に上書き記憶
するとともに、ディスプレイ31に表示し、オペレータ
5による再確認が行われる。また、取得したイメージデ
ータは記憶部29にも上書き記憶する。
【0071】契約書の署名に不備がなければ、オペレー
タ5はキーボード32やマウス33を操作して、顧客端
末装置1に対して契約書の回収および契約書の写しの発
行を指示する。顧客端末装置1の制御部28は、センタ
端末装置4から契約書の回収および契約書の写しの発行
指示を受けると、イメージ読取部21にある契約書を、
上述した申込書48と同様の動作で書類取込機構23a
により回収ボックス42に搬送して回収する。
【0072】次に、顧客端末装置1の制御部28は、記
憶部29に記憶してある契約書のイメージデータを用
い、プリンタ部24aを制御して、契約書の写しを印刷
して、書類取り出し口24から排出する。さらに、カー
ド発行部22aを制御してカードに必要事項を記憶し、
カード発行口22から発行する。顧客が書類取り出し口
24から契約書の写しを受け取り、カード発行口22か
らカードを受け取ると、キャッシュカードの発行取引が
終了する。
【0073】以上説明した本発明の第2の実施の形態に
よれば、イメージ読取部の読取面は、申込書と身分証明
書を同時に載せることができる大きさを持ち、顧客自身
が申込書と身分証明書の両方をイメージ読取部に直接セ
ットすることとしたので、申込書や契約書をイメージ読
取部に送り込むための機構が不要となり、顧客操作端末
の構造を簡略化できるとともに、申込書や契約書をイメ
ージ読取部に送り込むまでの搬送中に発生する障害を回
避できる。
【0074】図13は本発明の無人取引システムの第3
の実施の形態を示す説明図で、この図13は、本発明の
第3の実施の形態の無人取引システムを構成する顧客端
末装置の要部構成および動作を示し、図13(a)は申
込書および身分証明書をセットする状態を示し、図13
(b)は申込書を回収する状態および身分証明書を返却
する状態を示す。
【0075】イメージ読取部21は、申込書48と身分
証明書49を同時に載せることが可能な大きさを持つ読
取面を備える。そして、イメージ読取部21の申込書4
8と身分証明書49を載せる部分の上には開閉可能な蓋
60が設けられ、顧客がアクセス可能となっている。こ
の蓋60は、イメージ読取部21の所定位置に申込書4
8と身分証明書49のそれぞれをセットした時に、申込
書48と対向する第1の蓋60aと、身分証明書49と
対向する第2の蓋60bとに分かれている。この第1の
蓋60aと第2の蓋60bとの間は、蝶番により連結さ
れており、蓋60は中折れ可能な構造となっている。そ
して、第1の蓋60aには、搬送ローラ61が設けてあ
る。
【0076】62はイメージ読取部21と回収ボックス
42を結ぶ搬送路で、蓋60を閉めた時に、第1の蓋6
0aが、この搬送路62の一部を構成する。63は搬送
路62において申込書48等を搬送する搬送ローラで、
第1の蓋60aに設けた搬送ローラ61と協働でイメー
ジ読取部21にある申込書48等を回収ボックス42に
搬送する。
【0077】64は第1のロック機構で、蓋60のう
ち、第1の蓋60aを閉状態でロックする。65は第2
のロック機構で、第2の蓋60bを閉状態でロックする
ことにより、蓋60全体を閉状態でロックする。また、
図示しないが、搬送ローラ61および搬送ローラ63を
駆動するモータも備える。この第3の実施の形態におい
て、無人取引システム全体の構成は、図2で説明したも
のと同じであり、顧客端末装置の全体構成は、図3およ
び図4で説明したものとほぼ同じである。また、センタ
端末装置の構成は、図5および図6で説明したものと同
じである。
【0078】なお、第3の実施の形態における顧客端末
装置と、図3および図4で説明した第1の実施の形態に
おける顧客端末装置とは、以下の点が異なる。すなわ
ち、第3の実施の形態における顧客端末装置は、図3に
示す書類投入口23は設けられておらず、また、第1の
実施の形態における蓋20aは、第3の実施の形態で
は、図13で説明したように、イメージ読取部21に顧
客自身が申込書48と身分証明書49を並べてセットで
きる大きさを持ち、かつ、第1の蓋60aと第2の蓋6
0bに分かれた中折れ構造で、さらに、第1の蓋60a
に搬送ローラ61を備えた蓋60となっている。
【0079】また、図4に示す書類取込機構23aは、
図13で説明したように、イメージ読取部21と回収ボ
ックス42を結ぶ搬送路62と、イメージ読取部21に
セットされた申込書48等を搬送する搬送ローラ61と
搬送ローラ63、およびこれら搬送ローラを駆動するモ
ータ等から構成されるものとする。以下に、第3の実施
の形態の動作を、図13と、図2〜図6を用いて説明す
る。なお、図3および図4については、上述した第1の
実施の形態における顧客端末装置との相違点を置き換え
て説明する。この第3の実施の形態の動作も、顧客が顧
客端末装置を操作することで金融機関との間で契約書を
交わし、キャッシュカードを発行する場合を例に説明す
る。
【0080】顧客2が顧客端末装置1に接近すると、近
接センサ14の出力から顧客の接近が検出され、制御部
28は表示部16にガイダンスを表示する。顧客2はガ
イダンスに従ってタッチパネル部17を操作し、取引項
目を選択する。ここでは、キャッシュカードの発行取引
が選択されるものとする。また、顧客2は、持参した身
分証明書49を特定する情報をタッチパネル部17から
入力する。顧客2が顧客端末装置1から入力した情報
は、通信網3を介してセンタ端末装置4に送信される。
【0081】次に、顧客2はガイダンスに従って申込書
48を作成する。すなわち、顧客2は申込書に必要事項
を記入する。なお、顧客2があらかじめ記入済の申込書
を持参してもよい。申込書48の記入が終了すると、顧
客2は、ガイダンスに従って申込書48と身分証明書4
9をイメージ読取部21にセットする。すなわち、顧客
2は、蓋60を開けて、記入の終了した申込書48を記
入面を下にした状態でイメージ読取部21の所定の位置
にセットするとともに、持参した身分証明書49をイメ
ージ読取部21の所定の位置にセットする。ここで、図
13(a)は、蓋60を開けて、申込書48と身分証明
書49をセットした状態を示し、顧客2から見て、身分
証明書49が手前になるように、イメージ読取部21に
申込書48と身分証明書49をセットする。
【0082】顧客2は申込書48と身分証明書49をイ
メージ読取部21にセットすると、蓋60を閉める。制
御部28は、第1のロック機構64と第2のロック機構
65により蓋60を閉状態でロックし、イメージ読取部
21を制御して読取動作を実行する。このとき、申込書
48と身分証明書49の両方を一度に読み取ってイメー
ジデータを取得する。そして、取得したイメージデータ
をセンタ端末装置4に送信し、センタ端末装置4の制御
部38は、受信した申込書48と身分証明書49のイメ
ージデータを記憶部39に記憶する。
【0083】一方、センタ端末装置4側では、送られて
きたイメージデータのオペレータによる確認が行われ
る。図10で説明したように、センタ端末装置4では、
ディスプレイ31に申込書48のイメージと身分証明書
49のイメージが並べて表示される。オペレータ5は、
ディスプレイ31に表示された申込書48のイメージと
身分証明書49のイメージを見て、顧客2が記入した申
込書48と身分証明書49の位置の確認および内容確認
を行う。
【0084】申込書48の記入内容に不備があった場合
は、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客2に対して蓋60を開け、申込書48を取り
出して訂正するよう促すガイダンスを出力するように顧
客端末装置1に指示を出すとともに、ヘッドセット35
からオペレータ5自身が顧客2に対して音声によるガイ
ダンスを入力する。
【0085】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から申込書48の訂正指示を受けると、第1の
ロック機構64および第2のロック機構65による蓋6
0の閉状態でのロックを解除し、表示部16からガイダ
ンスを出力するとともに、センタ端末装置4のヘッドセ
ット35からオペレータ5自身が顧客2に対して入力し
た音声によるガイダンスをスピーカ12から出力する。
【0086】顧客2は、ガイダンスに従い蓋60を開
け、申込書48を取り出して、表示部16からの映像に
よるガイダンスとスピーカ12からの音声によるガイダ
ンスに従い申込書48を訂正し、訂正の終了した申込書
48を、記入面を下にした状態でイメージ読取部21に
セットし、蓋60を閉じる。制御部28は、蓋60が閉
じると、第1のロック機構64および第2のロック機構
65により蓋60を閉状態でロックし、イメージ読取部
21により読取動作を実行する。このとき、再セットし
た申込書48と既にセットしてある身分証明書49の両
方を一度に読み取ってイメージデータを取得する。そし
て、取得したイメージデータをセンタ端末装置4に送信
し、センタ端末装置4の制御部38は、受信した申込書
48と身分証明書49のイメージデータを記憶部39に
上書き記憶する。
【0087】申込書48、あるいは申込書48と身分証
明書49の両方の位置に不備があった場合は、オペレー
タ5はキーボード32やマウス33を操作して、顧客2
に対して蓋60を開け、申込書48、あるいは申込書4
8と身分証明書49の両方の位置を修正するよう促すガ
イダンスを出力するように顧客端末装置1に指示を出す
とともに、ヘッドセット35からオペレータ5自身が顧
客2に対して音声によるガイダンスを入力する。
【0088】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から申込書48、あるいは申込書48と身分証
明書49の両方の位置修正指示を受けると、第1のロッ
ク機構64と第2のロック機構65による蓋60の閉状
態でのロックを解除し、表示部16からガイダンスを出
力するとともに、センタ端末装置4のヘッドセット35
からオペレータ5自身が顧客2に対して入力した音声に
よるガイダンスをスピーカ12から出力する。
【0089】顧客2は、ガイダンスに従い蓋60を開
け、申込書48、あるいは申込書48と身分証明書49
の両方をセットし直し、再度蓋60を閉じる。制御部2
8は、蓋60が閉じると、第1のロック機構64と第2
のロック機構65により該蓋60を閉状態でロックし、
イメージ読取部21により読取動作を実行する。このと
き、申込書48と身分証明書49の両方を一度に読み取
ってイメージデータを取得する。そして、取得したイメ
ージデータをセンタ端末装置4に送信し、センタ端末装
置4の制御部38は、受信した申込書48と身分証明書
49のイメージデータを記憶部39に上書き記憶する。
【0090】身分証明書49の位置に不備があった場合
は、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客2に対して第2の蓋60bを開け、身分証明
書49の位置を修正するよう促すガイダンスを出力する
ように顧客端末装置1に指示を出すとともに、ヘッドセ
ット35からオペレータ5自身が顧客2に対して音声に
よるガイダンスを入力する。
【0091】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から身分証明書49の位置修正指示を受ける
と、第2のロック機構65による第2の蓋60bの閉状
態でのロックを解除し、表示部16からガイダンスを出
力するとともに、センタ端末装置4のヘッドセット35
からオペレータ5自身が顧客2に対して入力した音声に
よるガイダンスをスピーカ12から出力する。
【0092】顧客2は、図13(b)に示すように、ガ
イダンスに従い第2の蓋60bを開け、身分証明書49
をセットし直し、再度第2の蓋60bを閉じる。制御部
28は、第2の蓋60bが閉じると、第2のロック機構
65により第2の蓋60bを閉状態でロックし、イメー
ジ読取部21により読取動作を実行する。このとき、申
込書48と身分証明書49の両方を一度に読み取ってイ
メージデータを取得する。そして、取得したイメージデ
ータをセンタ端末装置4に送信し、センタ端末装置4の
制御部38は、受信した申込書48と身分証明書49の
イメージデータを記憶部39に上書き記憶する。
【0093】上述した、身分証明書49のみをセットし
直す場合、第1のロック機構64は第1の蓋60aを閉
状態でロックし続けることにより、顧客が開けられるの
は、蓋60のうち、第2の蓋60bのみとなり、第1の
蓋60aは開けられないので申込書48にアクセスする
ことはできない。これにより、例えば、申込書48の内
容は不備がないが、身分証明書49の位置に不備があっ
た場合、顧客が申込書48を差し替えることはできない
ので、身分証明書49を再セットした後に取得したイメ
ージデータでの確認作業では、申込書48の内容確認の
手間を省くことができることになる。
【0094】申込書48の内容に不備がなく、該申込書
48や身分証明書49の位置にも不備がなければ、契約
内容の審査を行い、審査が通ると、契約書の交付手続き
に移行するべく、オペレータ5はキーボード32やマウ
ス33を操作して、顧客端末装置1に対して契約書の発
行を指示する。顧客端末装置1の制御部28は、センタ
端末装置4から契約書の発行指示を受けると、イメージ
読取部21にある申込書48を、書類取込機構23aに
より回収ボックス42に搬送して回収する。すなわち、
図示しないモータにより搬送ローラ61と搬送ローラ6
3を回転させ、まず、搬送ローラ61により、イメージ
読取部21にある申込書48を搬送して搬送ローラ63
に受渡し、搬送ローラ63により回収ボックス42に回
収する。
【0095】このとき、制御部28は第1のロック機構
64による第1の蓋60aの閉状態でのロックを保持
し、内容確認が終了した申込書48が差し替えられるこ
とを防ぐ。次に、制御部28は、第2のロック機構65
による第2の蓋60bの閉状態でのロックを解除し、表
示部16とスピーカ12からガイダンスを出力して、顧
客2に対して身分証明書49を受け取るように促す。こ
のガイダンスを受けて、顧客2は第2の蓋60bを開
け、身分証明書49を受け取る。
【0096】なお、申込書48に対応する第1の蓋60
aは、第2の蓋60bとは独立したロック機構を備えて
いるので、第1の蓋60aは閉状態でのロックを保持
し、第2の蓋60bの閉状態でのロックを解除すれば、
顧客2は身分証明書49のみにアクセス可能で、申込書
48を差し替える等の不正を行うことはできない。よっ
て、申込書48の回収動作と並行して身分証明書49の
返却動作を行うことが可能であり、第2の蓋60bが開
いた時に、申込書48がイメージ読取部21に残ってい
る状態が許されるので、処理の高速化が図れるものであ
る。
【0097】次に、顧客端末装置1の制御部28は、プ
リンタ部24aを制御して、契約書の用紙に必要事項を
印刷して、書類取り出し口24から排出する。顧客2は
この契約書を受け取り、署名する。そして、顧客2は蓋
60を開け、署名の終了した契約書をイメージ読取部2
1にセットし、蓋60を閉じる。
【0098】蓋60が閉じると、制御部28は第1のロ
ック機構64および第2のロック機構65により蓋60
を閉状態でロックし、イメージ読取部21を制御して読
取動作を実行する。そして、取得したイメージデータを
センタ端末装置4に送信し、センタ端末装置4の制御部
38は、受信した契約書のイメージデータを記憶部39
に記憶する。また、取得したイメージデータは、顧客端
末装置1の記憶部29にも記憶される。
【0099】センタ端末装置4側では、送られてきたイ
メージデータのオペレータ5による確認が行われる。オ
ペレータ5は、ディスプレイ31に表示された契約書の
イメージを見て、顧客2の署名を確認する。ここで契約
書の署名に不備があった場合は、オペレータ5はキーボ
ード32やマウス33を操作して、顧客2に対して蓋6
0を開け、契約書を取り出して訂正するよう促すガイダ
ンスを出力するように顧客端末装置1に指示を出すとと
もに、ヘッドセット35からオペレータ5自身が顧客2
に対して音声によるガイダンスを入力する。
【0100】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から契約書の訂正指示を受けると、第1のロッ
ク機構64および第2のロック機構65による蓋60の
閉状態でのロックを解除し、表示部16からガイダンス
を出力するとともに、センタ端末装置4のヘッドセット
35からオペレータ5自身が顧客2に対して入力した音
声によるガイダンスをスピーカ12から出力する。
【0101】顧客2は、ガイダンスに従い蓋60を開
け、契約書を取り出して、表示部16からの映像による
ガイダンスとスピーカ1からの音声によるガイダンスに
従い契約書の署名を修正し、修正の終了した契約書を、
記入面を下にした状態でイメージ読取部21にセット
し、蓋60を閉じる。制御部28は、蓋60が閉じる
と、第1のロック機構64および第2のロック機構65
により蓋60を閉状態でロックし、イメージ読取部21
により読取動作を実行して、イメージデータを取得す
る。そして、取得したイメージデータをセンタ端末装置
4に送信し、センタ端末4の制御部38は、受信した契
約書のイメージデータを記憶部39に上書き記憶すると
ともに、ディスプレイ31に表示し、オペレータ5によ
る再確認が行われる。また、取得したイメージデータは
記憶部29にも上書き記憶する。
【0102】契約書の署名に不備がなければ、オペレー
タ5はキーボード32やマウス33を操作して、顧客端
末装置1に対して契約書の回収および契約書の写しの発
行を指示する。顧客端末装置1の制御部28は、センタ
端末装置4から契約書の回収および契約書の写しの発行
指示を受けると、イメージ読取部21にある契約書を、
上述した申込書48と同様の動作で書類取込機構23a
により回収ボックス42に搬送して回収する。
【0103】次に、顧客端末装置1の制御部28は、記
憶部29に記憶してある契約書のイメージデータを用
い、プリンタ部24aを制御して、契約書の写しを印刷
して、書類取り出し口24から排出する。さらに、カー
ド発行部22aを制御してカードに必要事項を記憶し、
カード発行口22から発行する。顧客が書類取り出し口
24から契約書の写しを受け取り、カード発行口22か
らカードを受け取ると、キャッシュカードの発行取引が
終了する。
【0104】以上説明した本発明の第3の実施の形態に
よれば、イメージ読取部の読取面は、申込書と身分証明
書を同時に載せることができる大きさを持ち、顧客自身
が申込書と身分証明書の両方をイメージ読取部に直接セ
ットすることとしたので、申込書や契約書をイメージ読
取部に送り込むための機構が不要となり、顧客操作端末
の構造を簡略化できるとともに、申込書や契約書をイメ
ージ読取部に送り込むまでの搬送中に発生する障害を回
避できる。
【0105】また、申込書と身分証明書とを押さえる蓋
は、中折れ構造として、身分証明書がセットされる部分
を申込書がセットされる部分に対して独立して開閉可能
とするとともに、蓋全体を閉状態でロックするロック機
構に加えて、申込書に対応する部分を閉状態でロックす
るロック機構を備えて、蓋の身分証明書に対応する部分
のみを開閉可能としたので、申込書の差し替え等の不正
が行えず、確実に申込書を回収できるとともに、申込書
の回収動作と身分証明書の返却動作を並行して行えるこ
とで、処理速度を向上させることができる。
【0106】図14は本発明の無人取引システムの第4
の実施の形態を示す説明図で、この図14は、本発明の
第4の実施の形態の無人取引システムを構成する顧客端
末装置の要部構成および動作を示し、図14(a)は申
込書の吸入および排出と、身分証明書のセット時の状態
を示し、図14(b)は契約書の回収時の状態を示す。
【0107】この第4の実施の形態の無人取引システム
における顧客端末装置1の書類取込機構23aは、書類
投入口23とイメージ読取部21を結ぶ第1の搬送路4
1、イメージ読取部21と回収ボックス42を結ぶ第2
の搬送路43、第1の搬送路41および第2の搬送路4
3において申込書48等を搬送する搬送ローラ44、イ
メージ読取部21にある申込書48等の搬送先を、書類
投入口23方向か、回収ボックス42方向かに切り替え
るブレード45、申込書48の位置を検知する書類検知
センサ46a〜46c等を備えるものである。
【0108】また、図示しないが、搬送ローラ44を駆
動するモータや、ブレード45を駆動するアクチュエー
タ等も備える。前記書類検知センサ46aは、第1の搬
送路41の書類投入口23の近傍に設けられ、申込書4
8等が書類投入口23にセットされたことを検出する。
書類検知センサ46bは、第1の搬送路41と第2の搬
送路43の合流部の近傍、すなわち、書類投入口23に
セットされた申込書48等を第1の搬送路41を搬送さ
せてイメージ読取部21に取り込んだ際、この申込書4
8等の後端を検知できる位置に設けられ、申込書48等
がイメージ読取部21にセットされたことを検出する。
【0109】書類検知センサ46cは、第2の搬送路4
3の回収ボックス42の近傍に設けられ、申込書48等
が回収ボックス42に回収されたことを検出する。イメ
ージ読取部21は、申込書48と免許証等の身分証明書
49を同時に載せることが可能な大きさを持つ読取面を
備える。そして、イメージ読取部21の身分証明書49
を載せる部分の上には開閉可能な蓋20aが設けられ、
顧客がアクセス可能となっている。これに対して、イメ
ージ読取部21の申込書48を載せる部分の上は開閉は
せず、さらに、イメージ読取部21の身分証明書49を
載せる部分と申込書48を載せる部分の間には仕切71
を設けることで、イメージ読取部21の申込書48を載
せる部分には顧客はアクセスできないようにしてある。
なお、申込書48は、その記入面を上側に向けた状態で
書類投入口23にセットするようにして、顧客が、記入
した申込書48を書類投入口23にセットする段階で裏
返すという手間を省くようにしている。
【0110】また、身分証明書49は、その対象が免許
証であったり健康保険証であったりと、サイズや厚みが
統一されていないので、顧客が直接イメージ読取部21
の読取面にセットすることとしてある。顧客が直接イメ
ージ読取部21の読取面に身分証明書49をセットでき
るようにするため、イメージ読取部21の身分証明書4
9が載る部分は、図3に示す書類記入台20の下側に位
置する。そして、書類記入台20の蓋20aの奥に書類
投入口23があって、かつ、イメージ読取部21の読取
面に申込書48と身分証明書49を並べるために、第1
の搬送路41はU字状となっている。
【0111】さらに、前記仕切71は、イメージ読取部
21上の申込書48が載る部分と身分証明書49が載る
部分を仕切る位置から、イメージ読取部21上から退避
する位置まで、図示しない駆動機構により移動可能とな
っており、図14(b)に示すように、仕切71を開放
することで、身分証明書49と一緒にイメージデータを
取得する必要のある申込書48以外の書類、例えば契約
書72のサイズを、申込書48のサイズに合わせること
なく、独自のサイズを採ることが可能となる。
【0112】この第4の実施の形態において、無人取引
システム全体の構成は、図2で説明したものと同じであ
り、顧客端末装置の全体構成は、図3および図4で説明
したものとほぼ同じである。また、センタ端末装置の構
成は、図5および図6で説明したものと同じである。な
お、第4の実施の形態における顧客端末装置と、図3お
よび図4で説明した第1の実施の形態における顧客端末
装置とは、以下の点が異なる。すなわち、第4の実施の
形態では、図4における書類取込機構23aに、上述し
た可動式の仕切71が追加され、この仕切71を駆動す
る図示しない駆動機構を制御部28が制御するようにな
っている。なお、第4の実施の形態における顧客端末装
置の外観は、図3に示すものと同じである。
【0113】以下に、第4の実施の形態の動作を、図1
4と、図2〜図6を用いて説明する。なお、図4につい
ては、上述した第1の実施の形態における顧客端末装置
との相違点を置き換えて説明する。この第4の実施の形
態の動作も、顧客が顧客端末装置を操作することで金融
機関との間で契約書を交わし、キャッシュカードを発行
する場合を例に説明する。
【0114】顧客2が顧客端末装置1に接近すると、近
接センサ14の出力から顧客の接近が検出され、制御部
28は表示部16にガイダンスを表示する。顧客2はガ
イダンスに従ってタッチパネル部17を操作し、取引項
目を選択する。ここでは、キャッシュカードの発行取引
が選択されるものとする。また、顧客2は、持参した身
分証明書49を特定する情報をタッチパネル部17から
入力する。顧客2が顧客端末装置1から入力した情報
は、通信網3を介してセンタ端末装置4に送信される。
【0115】次に、顧客2はガイダンスに従って申込書
48を作成する。すなわち、顧客2は申込書に必要事項
を記入する。なお、顧客2があらかじめ記入済の申込書
を持参してもよい。顧客2は、記入の終了した申込書4
8を記入面を上にした状態で書類投入口23にセットす
る。申込書48が書類投入口23にセットされると、書
類取込機構23aによりこれを吸入し、イメージ読取部
21に送り込む。すなわち、書類検知センサ46aが申
込書48を検知すると、制御部28は、図示しないモー
タを駆動することにより搬送ローラ44を回転させて、
書類投入口23にセットされた申込書48を第1の搬送
路41によりイメージ読取部21に送り込む。
【0116】書類検知センサ46bの出力から申込書4
8がイメージ読取部21の所定の位置に搬送されたと判
断すると、制御部28は顧客に対して持参した身分証明
書49を蓋20aを開けてセットするように促すガイダ
ンスを表示部16やスピーカ12を用いて出力する。顧
客2は、このガイダンスを受けて、蓋20aを開け、身
分証明書49をイメージ読取部21にセットする。ここ
で、図14(a)は、申込書48が吸入済で、蓋20a
を開けて身分証明書49をセットした状態を示す。そし
て、この身分証明書49をセットする段階では、イメー
ジ読取部21上を仕切71で仕切り、蓋20aを開けて
も、既に取り込んである申込書48に顧客がアクセスで
きないようにしてある。
【0117】顧客2は身分証明書49をイメージ読取部
21にセットすると、蓋20aを閉める。制御部28
は、図示しないセンサの出力から蓋20aが閉状態とな
ったことを検出すると、イメージ読取部21を制御して
読取動作を実行する。このとき、申込書と身分証明書の
両方を一度に読み取ってイメージデータを取得する。そ
して、取得したイメージデータをセンタ端末装置4に送
信し、センタ端末装置4の制御部38は、受信した申込
書と身分証明書のイメージデータを記憶部39に記憶す
る。
【0118】一方、センタ端末装置4側では、送られて
きたイメージデータのオペレータによる確認が行われ
る。センタ端末装置4では、ディスプレイ31に申込書
48のイメージと身分証明書49のイメージが並べて表
示される。オペレータ5は、ディスプレイ31に表示さ
れた申込書48のイメージと身分証明書49のイメージ
を見て、顧客2が記入した申込書48の内容を確認する
とともに、身分証明書49の位置の確認および内容確認
を行う。
【0119】申込書48の記入内容に不備があった場合
は、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客端末装置1に対して申込書48を返却して、
表示部16から申込書48の訂正のガイダンスを出力す
るように指示を出すとともに、ヘッドセット35からオ
ペレータ5自身が顧客2に対して音声によるガイダンス
を入力する。
【0120】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から申込書48の返却指示を受けると、イメー
ジ読取部21にある申込書48を、書類取込機構23a
により書類投入口23に搬送して排出する。そして、表
示部16からガイダンスを出力するとともに、センタ端
末装置4のヘッドセット35からオペレータ5自身が顧
客2に対して入力した音声によるガイダンスをスピーカ
12から出力する。
【0121】顧客2は、書類投入口23から排出された
申込書48を受け取り、表示部16からの映像によるガ
イダンスとスピーカ12からの音声によるガイダンスに
従い申込書48を修正し、修正の終了した申込書48
を、記入面を上にした状態で書類投入口23にセットす
る。申込書48が書類投入口23にセットされると、書
類取込機構23aによりこれを吸入し、イメージ読取部
21に送り込んで、イメージ読取部21により読取動作
を実行する。このとき、申込書48と既にセットしてあ
る身分証明書49の両方を一度に読み取ってイメージデ
ータを取得する。そして、取得したイメージデータをセ
ンタ端末装置4に送信し、センタ端末装置4の制御部3
8は、受信した申込書48と身分証明書49のイメージ
データを記憶部39に上書き記憶する。
【0122】身分証明書49の位置に不備があった場合
は、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客端末装置1に対して表示部16から身分証明
書49の位置の訂正のガイダンスを出力するように指示
を出すとともに、ヘッドセット35からオペレータ5自
身が顧客2に対して音声によるガイダンスを入力する。
【0123】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から身分証明書49の位置の訂正指示を受ける
と、表示部16から蓋20aを開けて身分証明書49を
セットし直させるガイダンスを出力するとともに、セン
タ端末装置4のヘッドセット35からオペレータ5自身
が顧客2に対して入力した音声によるガイダンスをスピ
ーカ12から出力する。
【0124】このガイダンスを受けて、顧客2は、蓋2
0aを開けて身分証明書49をセットし直し、再度蓋2
0aを閉める。制御部28は、図示しないセンサの出力
から蓋20aが閉状態となったことを検出すると、イメ
ージ読取部21を制御して読取動作を実行する。このと
き、既に取り込んである申込書48とセットし直された
身分証明書49の両方を一度に読み取ってイメージデー
タを取得する。そして、取得したイメージデータをセン
タ端末装置4に送信し、センタ端末装置4の制御部38
は、受信した申込書48と身分証明書49のイメージデ
ータを記憶部39に上書き記憶する。
【0125】申込書48の内容に不備がなく、身分証明
書49の位置にも不備がなければ、契約内容の審査を行
い、審査が通ると、契約書の交付手続きに移行するべ
く、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客端末装置1に対して契約書の発行を指示す
る。顧客端末装置1の制御部28は、センタ端末装置4
から契約書の発行指示を受けると、イメージ読取部21
にある申込書48を、書類取込機構23aにより回収ボ
ックス42に搬送して回収する。すなわち、ブレード4
5を作動させてイメージ読取部21にある申込書48の
搬送方向を、書類投入口23方向から回収ボックス42
方向に切り替え、搬送ローラ44を回転させてイメージ
読取部21にある申込書48を第2の搬送路43を搬送
させて回収ボックス42に回収する。なお、申込書48
が回収ボックス42に回収されたことは、書類検知セン
サ46cの出力から検出できる。
【0126】また、身分証明書49を返却するため、表
示部16とスピーカ12からガイダンスを出力して、顧
客2に対して身分証明書49を受け取るように促す。こ
のガイダンスを受けて、顧客2は蓋20aを開け、身分
証明書49を受け取る。なお、身分証明書49を返却す
る段階では、仕切71によりイメージ読取部21の申込
書48を載せる部分と身分証明書49を載せる部分を仕
切っており、蓋20aを開けても申込書48を差し替え
る等の不正を行うことはできないので、申込書48の回
収動作と並行して身分証明書49の返却動作を行うこと
が可能であり、蓋20aが開いた時に、申込書48がイ
メージ読取部21に残っている状態が許されるので、処
理の高速化が図れるものである。
【0127】制御部28は、申込書48が回収ボックス
42に回収され、身分証明書49が顧客により受け取ら
れると、仕切71を退避させる。また、蓋20aを図示
しないロック機構により閉状態でロックする。次に、制
御部28は、プリンタ部24aを制御して、契約書72
の用紙に必要事項を印刷して、書類取り出し口24から
排出する。
【0128】顧客2はこの契約書72を受け取り、署名
する。そして、顧客2は署名の終了した契約書72を書
類投入口23にセットする。契約書72が書類投入口2
3にセットされると、書類検知センサ46aがこれを検
知し、制御部28は書類投入口23にセットされた契約
書72を、書類取込機構23aによりイメージ読取部2
1に送り込む。書類検知センサ46bの出力から図14
(b)に示すように契約書72がイメージ読取部21の
所定の位置に搬送されたと判断すると、イメージ読取部
21を制御して読取動作を実行する。そして、取得した
イメージデータをセンタ端末装置4に送信し、センタ端
末装置4の制御部38は、受信した契約書72のイメー
ジデータを記憶部39に記憶する。また、取得したイメ
ージデータは、顧客端末装置1の記憶部29にも記憶さ
れる。
【0129】センタ端末装置4側では、送られてきたイ
メージデータのオペレータ5による確認が行われる。図
15は契約書のイメージデータの表示例を示す説明図
で、センタ端末装置4では、ディスプレイ31に契約書
のイメージが表示される。ここで、契約書72のイメー
ジデータを取得する段階では、仕切71を退避させてあ
るので、契約書72のサイズは、申込書48と同等のサ
イズにする必要はなく、イメージ読取部21で読取可能
なサイズであれば、例えば図15に示すように大きなサ
イズであってもよい。
【0130】オペレータ5は、ディスプレイ31に表示
された契約書72のイメージを見て、顧客2の署名を確
認する。ここで契約書72の署名に不備があった場合
は、オペレータ5はキーボード32やマウス33を操作
して、顧客端末装置1に対して契約書72を返却して、
表示部16から署名の訂正のガイダンスを出力するよう
に指示を出すとともに、ヘッドセット35からオペレー
タ5自身が顧客2に対して音声によるガイダンスを入力
する。
【0131】顧客端末装置1の制御部28は、センタ端
末装置4から契約書72の返却指示を受けると、イメー
ジ読取部21にある契約書72を、書類取込機構23a
により書類投入口23に搬送して排出する。そして、表
示部16からガイダンスを出力するとともに、センタ端
末装置4のヘッドセット35からオペレータ5自身が顧
客2に対して入力した音声によるガイダンスをスピーカ
12から出力する。
【0132】顧客2は、書類投入口23から排出された
契約書72を受け取り、表示部16からの映像によるガ
イダンスとスピーカ1からの音声によるガイダンスに従
い署名を修正し、修正の終了した契約書72を、記入面
を上にした状態で書類投入口23にセットする。契約書
72が書類投入口23にセットされると、書類取込機構
23aによりこれを吸入し、イメージ読取部21に送り
込んで、該イメージ読取部21により読取動作を実行す
る。そして、取得したイメージデータをセンタ端末装置
4に送信し、センタ端末4の制御部38は、受信した契
約書72のイメージデータを記憶部39に上書き記憶す
るとともに、ディスプレイ31に表示し、オペレータ5
による再確認が行われる。また、取得したイメージデー
タは記憶部29にも上書き記憶する。
【0133】契約書72の署名に不備がなければ、オペ
レータ5はキーボード32やマウス33を操作して、顧
客端末装置1に対して契約書72の回収および契約書の
写しの発行を指示する。顧客端末装置1の制御部28
は、センタ端末装置4から契約書72の回収および契約
書の写しの発行指示を受けると、図14(b)に示すよ
うに、イメージ読取部21にある契約書72を、書類取
込機構23aにより回収ボックス42に搬送して回収す
る。なお、契約書72を書類投入口23からイメージ読
取部21に取り込んで、このイメージ読取部21にある
契約書72を回収ボックス42に取り込むまでの間、蓋
20aは図示しないロック機構により閉状態でロックさ
れているので、顧客は蓋20aを開けてイメージ読取部
21にある契約書72にアクセスすることはできず、仕
切71が退避していても、イメージデータを取得した契
約書72を差し替える等の不正を行うことはできない。
【0134】次に、顧客端末装置1の制御部28は、記
憶部29に記憶してある契約書72のイメージデータを
用い、プリンタ部24aを制御して、契約書の写しを印
刷して、書類取り出し口24から排出する。さらに、カ
ード発行部22aを制御してカードに必要事項を記憶
し、カード発行口22から発行する。顧客が書類取り出
し口24から契約書の写しを受け取り、カード発行口2
2からカードを受け取ると、キャッシュカードの発行取
引が終了する。
【0135】以上説明した本発明の第4の実施の形態に
よれば、申込書と身分証明書を同時に載せることができ
る大きさを持つイメージ読取部において、申込書を載せ
る部分と身分証明書を載せる部分を仕切る仕切を、イメ
ージ読取部から退避可能としたので、身分証明書と同時
にイメージを取得する必要のある申込書以外の書類、例
えば契約書は、仕切を退避させることで大きなサイズを
扱うことができるようになり、契約書のサイズに制限が
無くなることで、契約書に記載できる内容を増やすこと
が可能となる。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、顧客が
操作する顧客端末装置に、契約の申込書と顧客の本人の
確認のための身分証明書を同時に載せることができる読
取面を持つイメージ読取部を備え、該イメージ読取部に
申込書と身分証明書の両方を載せて読取動作を行い、申
込書と身分証明書のイメージデータを一括して取得する
こととしたので、申込書と身分証明書の読取が同時に行
え、処理速度を向上させることができる。
【0137】また、前記イメージ読取部の申込書と身分
証明書を載せる部分の上に開閉可能な蓋を設け、前記蓋
の申込書を押さえる部分には、該申込書を搬送する機構
を設けたので、申込書と身分証明書の読取を同時に行
い、かつ読取の終了した申込書を回収するために必要な
構成を、簡単な機構で実現可能となり、コストの低減を
図ることが可能となる。
【0138】さらに、前記蓋は、身分証明書を押さえる
部分が、申込書を押さえる部分に対して独立して開閉す
ることとしたので、読取の終了した申込書を顧客が差し
替える等の不正を防ぐことができ、契約の安全性を高め
ることができる。また、読取の終了した申込書を顧客が
差し替える等の不正を防ぐため、前記イメージ読取部の
申込書を載せる部分と身分証明書を載せる部分の間に仕
切を設ける構成で、この仕切を退避可能としたので、扱
うことが可能な書類のサイズの自由度が増え、柔軟な運
用に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無人取引システムの第1の実施の形態
を示す説明図
【図2】無人取引システムの全体構成の概略を示す説明
【図3】顧客端末装置の外観斜視図
【図4】顧客端末装置のブロック図
【図5】センタ端末装置の外観図
【図6】センタ端末装置のブロック図
【図7】本発明の第1の実施の形態の処理の流れを示す
フローチャート
【図8】本発明の第1の実施の形態の処理の流れを示す
フローチャート
【図9】第1の実施の形態におけるイメージ読取部の動
作を示す説明図
【図10】申込書と身分証明書のイメージデータの表示
例を示す説明図
【図11】契約書のイメージデータの表示例を示す説明
【図12】本発明の無人取引システムの第2の実施の形
態を示す説明図
【図13】本発明の無人取引システムの第3の実施の形
態を示す説明図
【図14】本発明の無人取引システムの第4の実施の形
態を示す説明図
【図15】契約書のイメージデータの表示例を示す説明
【符号の説明】
20a 蓋 21 イメージ読取部 23 書類投入口 47 仕切 48 申込書 49 身分証明書
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/30 H Fターム(参考) 3E044 AA07 BA10 CA10 DA05 DE07 EB02 EB08 5B049 BB46 DD02 EE24 FF01 GG02 5B055 BB03 CA05 CB05 GG10 5C062 AA01 AA05 AB17 AB26 AB32 AB35 AC04 AD02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客が顧客端末装置を操作して契約の申
    込みを行い、該顧客端末装置とセンタ端末装置との間で
    データの授受を行って、オペレータがセンタ端末装置を
    操作して顧客端末装置から送られたデータを元に審査を
    行って契約を結ぶ無人取引システムにおいて、 前記顧客端末装置に、契約の申込書と本人の確認のため
    の身分証明書を同時に載せることができる読取面を持つ
    イメージ読取部を備え、 申込書と身分証明書のイメージデータを一括して取得す
    ることを特徴とする無人取引システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記イメージ読取部の申込書と身分証明書を載せる部分
    の上に開閉可能な蓋を設け、前記蓋の申込書を押さえる
    部分には、該申込書を搬送する機構を設けたことを特徴
    とする無人取引システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記蓋は、身分証明書を押さえる部分が、申込書を押さ
    える部分に対して独立して開閉することを特徴とする無
    人取引システム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記イメージ読取部の申込書を載せる部分と身分証明書
    を載せる部分の間に仕切を設け、この仕切が退避するこ
    とを特徴とする無人取引システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008269551A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 契約書作成装置及び契約書作成方法
JP2018142932A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法

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