JP2001175908A - 硬貨等の振分け搬送装置 - Google Patents

硬貨等の振分け搬送装置

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JP2001175908A
JP2001175908A JP36335499A JP36335499A JP2001175908A JP 2001175908 A JP2001175908 A JP 2001175908A JP 36335499 A JP36335499 A JP 36335499A JP 36335499 A JP36335499 A JP 36335499A JP 2001175908 A JP2001175908 A JP 2001175908A
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coin
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guide wall
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JP36335499A
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English (en)
Inventor
Yuichi Takizawa
祐一 滝沢
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金種、サイズの異なる複数の硬貨等が一括投
入された場合にこれらを金種別に振り分ける振分け装置
において、搬送ベルト及びプーリ等の部品点数を減少し
てコストの低減、構成の簡潔化を図ると共に、更にプー
リが縦向きであることにより発生する装置の全高の大型
化という不具合を解決する。 【解決手段】 一括投入された複数の異金種硬貨等を径
寸法別に振分ける装置であって、硬貨等を一定の間隔を
隔てて横臥した状態で一枚づつ搬送する搬送路23と、
搬送路の搬送方向に沿って搬送路面に形成され金種別に
開口径を異ならせた落下穴25〜30と、搬送路の外側
縁に沿って立設されたガイド壁35と、搬送路に沿って
張設されて搬送路面との間で搬送路面上に横臥した状態
の硬貨等の上面に圧接し硬貨等をガイド壁に押付けなが
ら前進させる搬送ベルト36と、プーリ37と、を備え
たものにおいて、各プーリを搬送路面と平行に寝かせた
状態で回転自在に支持し、各プーリ間に一本の搬送ベル
トをエンドレスに張設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動入出金機、自動
販売機、自動両替機、金銭払出し装置等の硬貨やメダル
等を取扱う硬貨等の取扱い装置の改良に関し、特に金
種、サイズの異なる複数の硬貨、メダル等が一括投入さ
れた場合に、これらを自動的に分別して夫々の収納庫等
に振り分ける硬貨等の振分け搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動入出金機、自動販売機、自動両替
機、金銭払出し装置等は、投入口から金種が混合した複
数の硬貨、メダル(以下、硬貨等という)が一括投入さ
れた場合に、これを金種別に分別、仕分けして金種別の
収納庫に収納保管したり、リジェクト庫に収納したり、
或は釣銭やリジェクト硬貨等として利用者に払出したり
返却する等の種々の処理を行う機構を備えている。具体
的には例えば小売店に設置されるレジスターに装備され
る自動入出金機は、顧客がレジにて支払った複数枚数の
硬貨を受入れる投入口を有し、この投入口から投入され
た異金種混在した複数硬貨を金種別に分別すると同時に
計数し、更に金種別の収納庫に収納する等の処理を実施
する。釣銭を払出す必要がある場合には、釣銭の金額に
相当する金種を必要枚数だけ、金種別の各収納庫から払
出すように制御を行う。このように異金種混在した複数
硬貨を受入れた後で、金種別に分別を行う振分け作業
は、例えば図6に示した如き振分け装置によって行われ
ていた。即ち、図6(a) 及び(b) は従来の硬貨の振分け
装置の構成を示す平面図及び搬送ベルトの構成図であ
り、この振分け装置は、異金種混在した複数枚数の硬貨
を一括投入する投入口1と、投入口1内に投入された複
数硬貨を一枚づつに分離して下方の供給口から吐出する
分離ローラ等から成る分離部2と、分離部2から一枚づ
つ送り出された硬貨を寝かせた状態で所定の経路にて搬
送する平坦な面から成る搬送路3と、搬送路3の面上に
寝かせた状態で送出された硬貨Cの上面に圧接してこれ
を矢印で示す搬送方向へ強制搬送する複数本の搬送ベル
ト4と、各搬送ベルト4を夫々エンドレスに張設する複
数のプーリ5と、プーリ5を駆動する図示しないモータ
と、搬送路3の面上に搬送路に沿って順次配置された硬
貨落下穴6〜12と、搬送ベルト4との協働により各硬
貨を対応する各落下穴に導く為のガイド壁13と、を有
する。
【0003】この振分け装置は、各金種の硬貨を同じ搬
送路3に沿って一枚づつ移動させる過程で、ガイド壁1
3に沿って配置され且つ金種に合わせて開口径を異なら
せた各落下穴7〜12内に夫々対応する金種の硬貨を落
下させることにより硬貨の振分けを行うものである。な
お、各落下穴6は偽造硬貨等のリジェクト硬貨を落下さ
せたり、硬貨収納庫がオーバーフローした場合に真正硬
貨を落下させるための穴であり、常時はソレノイドによ
り開閉されるゲートにより閉止され、リジェクト硬貨等
が通過するタイミングでゲートを開放して落下させ、リ
ジェクト庫、返却口、或は予備収納庫に導くようにして
いる。搬送方向最上流に位置する落下穴7は日本国の硬
貨を例に挙げれば、最小径サイズの1円硬貨用の穴であ
り、順次落下穴8は50円硬貨用、落下穴9は5円硬貨
用、落下穴10は100円用、落下穴11は10円硬貨
用、落下穴12は500円硬貨用である。各落下穴の幅
方向(搬送方向と直交する方向)サイズ及びガイド壁1
3との位置関係は、ガイド壁13に沿って各硬貨が搬送
されてきた時に当該落下穴に合致するサイズの硬貨だけ
を落下させる一方で、それよりも大きいサイズの硬貨に
ついては通過させるように設定されている。また、図7
(a) に示したように搬送ベルト4が硬貨Cに接する位置
は、ガイド壁13に沿って移動する硬貨Cの中心部をガ
イド壁13から離れる方向へ偏位した位置であることが
理想的であり、このように構成することにより硬貨がガ
イド壁から離脱することが防止される。逆に、図7(b)
のように硬貨の中心部よりもガイド壁13寄りに搬送ベ
ルト4を位置させると硬貨はガイド壁13から脱落し易
くなる。更に、搬送ベルト4を下流へ向かうほどガイド
壁13へ接近するように傾斜して張設することにより、
硬貨を搬送する過程で常にガイド壁13に圧接させた状
態を維持することができる。ところで、ガイド壁13に
対する搬送ベルト4の傾斜角度や硬貨に対する搬送ベル
トの接触位置を図7(a) のように落下穴を形成した搬送
路3全長に亙って理想的な状態に維持することは容易で
はない。つまり、一本の搬送ベルト4がカバーする搬送
路3の長さが長過ぎたり、一本の搬送ベルトの傾斜角度
が大きいと、搬送路の終端付近では搬送ベルトとガイド
壁13との間隙が狭くなり、大きい直径の硬貨の中心部
よりも内側(ガイド壁13寄り)を抑えるようになり、
押付け力が低下する。このため、従来は図6(a) に示す
ように搬送ベルト4及びプーリ5から成る搬送ベルト機
構を複数区分に分けて配置し、各区分ごとにガイド壁1
3に対する搬送ベルトの傾斜角度や硬貨上面との接触位
置を理想状態に近づける設計を行ったので、各区画毎に
理想的な状態で硬貨を搬送し、各硬貨を対応する落下穴
内に落下させることができた。
【0004】しかし、このように複数の搬送ベルトを用
いて各区画毎の搬送を担当させる構成であると、一つの
プーリ5を2本の搬送ベルト4にて共用するベルトの掛
け替えが必要であり、搬送ベルト及びプーリの個数の増
大による高コスト化、構成の複雑化、組立工数の増大と
あいまって、ガイド壁13の傾斜角度の設計が複雑化し
ていた。特に、搬送ベルトを掛け替えるプーリ部分では
硬貨の脱落を防止する為のガイド壁13の傾斜角度の設
計が難しかった。また、機構上、ベルト掛け替え用のプ
ーリを配置した箇所の直下に落下穴を配置することがで
きない為、該プーリと落下穴を設置するスペースを共に
確保する必要があり、その結果搬送経路が長尺化し、装
置の平面積が大型化し易くなる。また、従来の搬送ベル
ト4は搬送経路に対して縦向きに支持されたプーリ5に
より張設されている為、振分け装置の全高が高くなり、
装置の高さ方向の小型化を図る上で大きなネックとなっ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、金種、サイズの異なる複数の硬貨、メダル
等が一括投入された場合にこれらを金種別に振り分ける
振分け装置であって、搬送方向に沿って開口サイズが順
次大きくなる金種別の落下穴を有した搬送路と、該搬送
路の搬送面に横臥した状態にて送出された硬貨の上面に
接触して搬送路に沿って立設したガイド壁に沿って硬貨
を接触させながら搬送する搬送ベルトと、とを備えたも
のにおいて、搬送ベルト及びプーリ等の部品点数を減少
してコストの低減、構成の簡潔化を図ると共に、更にプ
ーリが縦向きであることにより発生する装置の全高の大
型化という不具合を解決することができる硬貨等の振分
け搬送装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、投入口から一括投入された金種
の異なる複数の硬貨等を径寸法別に振分ける振分け搬送
装置であって、該投入口から投入された複数の硬貨等を
一枚づつに分離する分離部と、該分離部により一枚づつ
に分離された硬貨等を一定の間隔を隔てて横臥した状態
で搬送する搬送路と、該搬送路の搬送方向に沿って搬送
路面に形成され金種別に開口径を異ならせた落下穴と、
該搬送路の外側縁に沿って立設されたガイド壁と、搬送
路に沿って張設されて搬送路面上に横臥した状態の硬貨
等の上面に圧接し該硬貨等を前記ガイド壁に押付けなが
ら前進させる搬送ベルトと、該搬送ベルトを搬送路面に
沿って張設して駆動する複数のプーリと、を備えたもの
において、前記各プーリを搬送路面と平行に寝かせた状
態で回転自在に支持し、各プーリ間に一本の搬送ベルト
をエンドレスに張設したことを特徴とする。請求項2の
発明は、投入口から一括投入された金種の異なる複数の
硬貨等を径寸法別に振分ける振分け搬送装置であって、
該投入口から投入された複数の硬貨等を一枚づつに分離
する分離部と、該分離部により一枚づつに分離された硬
貨等を一定の間隔を隔てて横臥した状態で搬送する搬送
路と、該搬送路の搬送方向に沿って搬送路面に形成され
金種別に開口径を異ならせた落下穴と、該搬送路の外側
縁に沿って立設された外側ガイド壁と、搬送路に沿って
張設されて搬送路面上に横臥した状態の硬貨等の上面に
圧接し該硬貨等を前記ガイド壁に押付けながら前進させ
る搬送ベルトと、該搬送ベルトを搬送路面に沿って張設
して駆動する複数のプーリと、を備えたものにおいて、
前記搬送路の少なくとも一部については、搬送路の外側
縁に沿って立設した外側ガイド壁に対向させて搬送路の
内側縁に沿って内側ガイド壁を立設し、前記外側ガイド
壁と内側ガイド壁とにより囲まれた搬送路内において
は、前記搬送ベルトが硬貨等を外側ガイド壁に押し付け
る機能に依存することなく、専ら対向する両ガイド壁間
の搬送路面に順次形成した少なくとも2つの落下穴の幅
方向両端縁と各ガイド壁との間の間隔を適正に設定する
ことにより、各落下穴の幅方向寸法に適合した径寸法を
有した硬貨等だけを落下させるように構成したことを特
徴とする。
【0007】請求項3の発明は、前記外側ガイド壁と内
側ガイド壁との間に位置する前記搬送路内に上流から下
流に向けて小径落下穴と大径落下穴を順次配置した場
合、上流側に位置する小径落下穴の幅方向両端縁と両ガ
イド壁との間の搬送路面上に張出しガイド面を設けて、
該張出しガイド面により下流側の大径落下穴内に落下さ
せるべき大径の硬貨等の両端部をガイドして通過させつ
つ大径の硬貨等が小径落下穴内に落下することを防止し
たことを特徴とする。請求項4の発明は、前記各プーリ
を前記搬送路面と平行に寝かせた状態で回転自在に支持
し、各プーリ間に一本の前記搬送ベルトをエンドレスに
張設したことを特徴とする。請求項5の発明は、投入口
から一括投入された金種の異なる複数の硬貨等を径寸法
別に振分ける振分け搬送装置であって、該投入口から投
入された複数の硬貨等を一枚づつに分離する分離部と、
該分離部により一枚づつに分離された個々の硬貨等の金
種、真贋等を識別する識別部と、を備えたものにおい
て、前記識別部を通過した硬貨等を一定の間隔を隔てて
横臥した状態で搬送する共通搬送路と、該共通搬送路の
上流から下流に向けて順次設けた分岐部から分岐した複
数の分岐搬送路と、最下流側の分岐部を除いた上流側の
分岐部に配置され識別部による識別結果に基づいて作動
して共通搬送路上を通過する個々の硬貨等を専用の分岐
搬送路内に切り換え搬送する切り換えゲートと、各分岐
搬送路の搬送路面上の硬貨等の上面に圧接して各分岐搬
送路上を下流側へ搬送する分岐搬送ベルト及び該分岐搬
送ベルトを張設して駆動するプーリと、該各分岐搬送路
の搬送方向に沿って各分岐搬送路面に形成され金種別に
開口径を異ならせた落下穴と、該分岐搬送路の両側縁に
沿って夫々立設されたガイド壁と、を備え、前記両ガイ
ド壁により囲まれた分岐搬送路内においては、該分岐搬
送路面に順次形成した少なくとも2つの落下穴の幅方向
両端縁と各ガイド壁との間の間隔を適正に設定すること
により、各落下穴の幅方向寸法に適合した径寸法を有し
た硬貨等だけを落下させるように構成したことを特徴と
する。請求項6の発明は、前記両ガイド壁間に位置する
前記分岐搬送路内に上流から下流に向けて小径落下穴と
大径落下穴を順次配置した場合、上流側に位置する小径
落下穴の幅方向両端部と両ガイド壁との間の分岐搬送路
面上に張出しガイド面を設けて、該張出しガイド面によ
り下流側の大径落下穴内に落下させるべき大径の硬貨等
の両端部をガイドして通過させつつ大径の硬貨等が小径
落下穴内に落下することを防止したことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記各プーリを前記分岐搬送路面と
平行に寝かせた状態で回転自在に支持し、各プーリ間に
一本の前記分岐搬送ベルトをエンドレスに張設したこと
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態に係る硬貨等の振分け搬送装置の平面図であり、この
振分け搬送装置は、自動入出金機、自動販売機、自動両
替機、金銭払出し装置等の如く、投入口から金種が混合
した複数の硬貨、メダル(以下、硬貨等という)が一括
投入された場合に、これを金種別(径寸法別)に分別、
仕分けして金種別の収納庫に収納保管したり、リジェク
ト庫に収納したり、或は釣銭やリジェクト硬貨等として
利用者に払出したり、返却する等の種々の処理を行う機
構を備えた硬貨取扱装置に適用される。なお、以下の説
明では硬貨、特に日本国の硬貨を振り分ける場合を中心
として説明する。
【0009】この振分け装置は、一括投入された異金種
混在した複数枚の硬貨Cを受入れる投入口21と、投入
口21から投入された該複数枚の硬貨Cを一枚づつに分
離する図示しない分離ローラ等から成る分離部22と、
該分離部22により一枚づつに分離された硬貨を一定の
間隔を隔てて横臥した状態で搬送する搬送路23と、該
搬送路23の搬送方向に沿って搬送路面に形成され5つ
の金種(1円、50円、5円、100円、10円、50
0円硬貨)別に開口径を異ならせた6つの落下穴25〜
30と、該搬送路3の外側縁に沿って立設された外側ガ
イド壁(寄せガイド壁)35と、搬送路23に沿って張
設されて搬送路面との間で搬送路面上に横臥した状態の
硬貨の上面に圧接し該硬貨を外側ガイド壁35に押付け
ながら前進させる一本の長尺な搬送ベルト36と、該搬
送ベルト36を搬送路面に沿ってエンドレスに張設して
駆動する複数のプーリ37と、を備えている。なお、符
号24は、落下穴25の手前側の搬送路23上に配置し
たリジェクト硬貨、或はオーバーフロー硬貨を受入れる
ためにゲートにより開閉される排出穴である。この実施
形態の特徴的な構成の一つは、各プーリ37を搬送路面
と平行に寝かせた状態でその軸心を搬送路23を或は搬
送路23を含んだベース38の適所により回転自在に支
持し、各プーリ37間に一本の搬送ベルト36をエンド
レスに張設した点にある。勿論、いずれか一つのプーリ
37は図示しない駆動源としてのモータの出力軸に連結
されて駆動力を搬送ベルト36の伝達する。また、モー
タ等の駆動源は図示しない制御部の制御指令に基づいて
作動する。このようにプーリ37を寝かせた状態で回転
自在に支持し、且つプーリ37によって一本の搬送ベル
ト36をエンドレスに張設するようにしたため、図2の
比較図に示すようにプーリを縦向きに支持した場合と比
して大幅な高さ低減を実現できることが明らかである。
【0010】次に、本発明では、最も上流側に位置する
落下穴25を一円硬貨用、次の落下穴26を50円硬貨
用、落下穴27を5円硬貨用、落下穴28を100円硬
貨用、落下穴29を10円硬貨用、落下穴30を500
円硬貨用として、下流へ向かうほど幅方向寸法が順次大
きくなるように設定しているが、最下流側に位置する2
つの落下穴29、30に関しては、搬送ベルト36によ
る寄せ機能に依存することなく、専ら搬送路23の両サ
イドに夫々立設された外側ガイド壁35、内側ガイド壁
40と、幅方向寸法を所定に設定された各落下穴29、
30との協働によって、落下穴29内には10円硬貨だ
けが落下して500円硬貨は通過し、その後500円硬
貨は落下穴30内に落下するように構成している。これ
を更に図3に基づいて詳述すると、各硬貨の直径はそれ
ぞれ、1円硬貨:20mm,50円硬貨:21mm,5
円硬貨:22mm,100円硬貨:22.6mm,10
円硬貨:23.5mm,500円硬貨:26.5mmで
あり、各落下穴25〜30の幅方向径dは夫々が受入れ
る金種の硬貨の直径に対応させて、下流側へ向かうほど
順次大きくなるように設定されており、また外側ガイド
壁35と各落下穴25〜29(落下穴30を除く)の外
側端縁25a〜29aとの間には張出しガイド面41が
形成されている。従って、図3(a) に示すように搬送ベ
ルト36により外側ガイド壁35面に押し付けられなが
ら落下穴26上を50円硬貨Cが通過しようとすると、
50円硬貨の外側端部は張出しガイド面41上に乗って
いるものの、内側端部は落下穴26の内側端縁26bに
達しないため、50円硬貨はバランスを失ってその内側
端部から落下穴26内に落下してゆく。一方、50円硬
貨よりも大きい硬貨、例えば5円硬貨Cは図3(b) に示
すように外側端部を張出しガイド面41により支持され
ると同時に内側端部を落下穴26の内側端縁26bより
も外側の搬送路面により確実に支持されているので落下
穴26内には落下せずにこれを通過することができる。
なお、符号26cは、落下穴26の下流側端縁に設けた
面取り部(傾斜面)であり、下流側から上流側へ下向き
傾斜する傾斜面を設けることにより該落下穴を通過しよ
うとする硬貨が落下穴の下流側端縁にて引っ掛かること
を防止している。
【0011】ところで、図3に詳述した落下穴25〜2
9の構成及び落下穴と外側ガイド壁との間の位置関係等
を所要に設定することにより硬貨の選別を良好に行うた
めには、更に搬送ベルト36が硬貨と接する位置を理想
的な状態に維持しておく必要がある。即ち、硬貨の中心
部よりも外側ガイド壁35の壁面から離間する位置に搬
送ベルト36が接しており、且つ搬送ベルト36の延在
方向が下流側へ向かうほど外側ガイド壁面に対して接近
するように傾斜させる必要がある。しかし、仮に図示の
ごとく搬送路23をU字状に形成して反転部分23Bを
除いた2つの直線状の搬送経路23Aに沿って各落下穴
を配置することにより搬送ベルトの理想的な傾斜状態
と、搬送ベルトと硬貨との理想的な接触位置を確保しよ
うとしても、一本の搬送ベルト36を用い、しかも各落
下穴が位置する直線状の搬送経路23Aにプーリ37を
配置しない、という厳しい条件下においては、上記の構
成により安定して落下穴の径に合致した硬貨の落下と、
合致しない大径の硬貨の通過を行わせることができるの
は、せいぜい落下穴25〜28までである。特に、搬送
ベルト36の下流側には、大径の硬貨を落下させるため
の落下穴が位置しているので、搬送ベルトが大径の硬貨
と接する位置がその中心部よりも外側ガイド壁寄りにな
らざるを得なくなる。
【0012】なお、直線状の搬送経路23Aにプーリ3
7を配置することができない理由は次のとおりである。
即ち、落下穴を配置しない反転部分23Bにプーリ37
を配置することは差し支えない一方で、落下穴を配置し
た直線状の搬送経路23Aの途中にプーリ37を配置す
ることにより理想的なベルトの傾斜状態と硬貨との接触
位置を確保しようとすれば、寝た状態のプーリ37が障
害となって落下穴の形成位置に制限が生じるので、直線
状の搬送経路23Aの全長が長くなり、小型化に反する
結果となる。従って、直線状の搬送経路23A内にプー
リ37を配置しないで、最後の2つの落下穴29、30
についても合致するサイズの硬貨だけを確実に落下させ
るように構成する必要がある。このような事情から、本
発明では最後の2つの落下穴29、30については、搬
送ベルト36による外側ガイド壁35への押付け力や、
搬送ベルトと硬貨との接触位置を理想的な状態に確保す
る、という条件に依存せずに、専ら10円硬貨と500
円硬貨の外径差に依存した選別を実現した。その結果、
落下穴29に合致したサイズの硬貨である10円硬貨だ
けを落下穴29内に落下させるとともに、500円硬貨
については落下穴29を通過して落下穴30内に落下さ
せることが可能となった。即ち、100円硬貨用の落下
穴28よりも下流側の落下穴29、30において、外側
ガイド壁35と各落下穴、及び張出しガイド面41との
協働により、安定した硬貨の選別を行うことを可能なら
しめるためには、落下穴28と落下穴29との間に搬送
ベルト36の角度を変更する為のプーリを配置する等の
改変が必要となるが、プーリ増設に伴うコストアップ、
搬送経路の長尺化等を回避する為に、本発明では搬送ベ
ルト36によって、外側ガイド壁35と対向する内側ガ
イド壁40との間の経路内に硬貨を導き、もっぱら硬貨
の外径差によって選別が行われるようにしている。これ
を図4に示した要部拡大図によって詳述すると、直径2
3.5mmの10円硬貨用の落下穴29の幅方向径は2
4.5mmに設定されていると共に、その両側の張出し
ガイド面41、42の幅は夫々1.5mmに設定されて
いる。従って、10円硬貨は両ガイド壁35、40に接
触しないで落下穴29の中央部を通過した時に該落下穴
内にストレートに落下する一方で、いずれか一方のガイ
ド壁35、40側に偏位して搬送された場合には当該ガ
イド壁側の10円硬貨端部はいずれかの張出しガイド面
41、42に乗るが、他端部は落下穴29内に落込むの
で、バランスを維持することができず、最終的には落下
穴29を通過できずに該落下穴内に落下する。
【0013】これに対して500円硬貨は直径が26.
5mmであるため、両ガイド壁35、40間の間隔(2
7.5mm)を円滑に通過できる一方で、落下穴29の
幅方向径は24.5mmであるため500円硬貨が落下
穴29の中央部を通過する場合は落下穴29内に落下す
る虞れはない。また、500円硬貨がいずれか一方のガ
イド壁35、40側に偏位しながら通過する際には、5
00円硬貨が接する側のガイド壁、例えば外側ガイド壁
35から落下穴29の内側端縁29bまでの距離は、
1.5+24.5=26mmであるため、直径が26.
5mmである500円硬貨を落下穴29内に落下させる
ことは不可能であり、500円硬貨はこれを通過する。
また、500円硬貨用の落下穴30は、その幅方向直径
が27.5mmに設定されており、張出しガイド面を有
していない。このため、落下穴30に達した500円硬
貨はこの落下穴30内に確実に落下する。このように最
後の2つの落下穴29と30に関しては、図4に示すよ
うに搬送ベルト36が各硬貨の中心部よりも外側ガイド
壁35側に偏位して接触することにより寄せ能力が発揮
されていない場合であっても、専ら各硬貨の外径差と、
両ガイド壁の間隔、各落下穴の幅方向径、張出しガイド
面の寸法、搬送ベルトによる前進方向への搬送力等の各
要素を適正に組み合わせることによって確実に選別を行
うことができる。なお、上記実施形態では、各プーリ3
7を搬送路23の上面と平行に寝かせた状態で回転自在
に支持した例を示したが、本発明による選別機構は、各
プーリを縦向きに支持して該プーリ間に搬送ベルトを張
設した構成に対しても適用することができる。即ち、プ
ーリを縦向きに設置した場合であっても、搬送経路の終
端部において搬送ベルトにより硬貨上面の理想的な位置
と接触することが不可能となる場合には、上記した2つ
の落下穴29、30に適用した如き選別機構を採用する
ことが可能である。
【0014】次に、図5は本発明の他の実施形態に係る
硬貨等の振分け搬送装置の平面略図であり、この実施形
態は前記第1の実施形態における最後の2つの落下穴2
9、30に適用した選別のための構成を、6金種全てに
ついて適用した例を示している。なお、この実施形態の
説明では硬貨についてのみ言及する。即ち、この振分け
搬送装置は、投入口51から一括投入された金種、直径
の異なる複数の硬貨を径寸法別に振分ける装置であっ
て、該投入口51から投入された複数の硬貨を一枚づつ
に分離する図示しない分離部と、該分離部により一枚づ
つに分離された個々の硬貨の金種、真贋等を識別する識
別部52と、識別部52を通過した硬貨を一定の間隔を
隔てて横臥した状態で搬送する共通搬送路53と、該共
通搬送路53の上流から下流に向けて順次設けた分岐部
54、55、56から夫々分岐した複数の分岐搬送路6
1、62、63と、最下流側の分岐部56を除いた上流
側の分岐部54、55に夫々配置され識別部52による
識別結果に基づいて作動して共通搬送路53上を通過す
る個々の硬貨を専用の分岐搬送路内に切り換え搬送する
切り換えゲート65、66と、各切り換えゲートを駆動
する図示しないソレノイド等の駆動源と、共通搬送路5
3上に沿って配置された共通搬送ベルト67及び縦向き
のプーリ68と、各分岐搬送路61、62、63の搬送
路面上の硬貨の上面に圧接して各分岐搬送路上を下流側
へ搬送する分岐搬送ベルト71、72、73及び該分岐
搬送ベルト74を張設して駆動する縦向きのプーリ69
と、各分岐搬送路61、62、63の搬送方向に沿って
各分岐搬送路面に形成され金種別に開口径を異ならせた
落下穴75〜80と、各分岐搬送路61、62、63の
両側縁に沿って夫々立設されたガイド壁85、86、8
7と、を備えている。更に、両ガイド壁85、86、8
7により囲まれた各分岐搬送路61、62、63内にお
いては、該分岐搬送路面に順次形成した少なくとも2つ
の落下穴「75、76」、「77、78」、「79、8
0」の幅方向両端縁と各ガイド壁との間の間隔を適正に
設定することにより、各落下穴の幅方向寸法に適合した
径寸法を有した硬貨だけを落下させるように構成した。
【0015】具体的にはまず次のごとく各落下穴を硬貨
との関係でグループ分けした。 分岐搬送路61:「1円(落下穴75)、100円(落
下穴76)」 分岐搬送路62:「50円(落下穴77)、10円(落
下穴78)」 分岐搬送路63:「5円(落下穴79)、500円(落
下穴80)」 そして、各分岐搬送路には、各分岐搬送路に設けた各落
下穴に対応した金種の硬貨だけを分岐搬送するように図
示しない制御部がゲート65、66を個別に作動させ
る。従って、例えば識別部52が分離部から排出されて
きた硬貨を100円硬貨であると判別し、この硬貨を共
通搬送ベルト67が共通搬送路53に送り込んだ場合に
は、ゲート65を閉じることにより分岐部54を越えて
100円硬貨が共通搬送路を移動することを阻止した上
で、分岐搬送ベルト71を駆動して100円硬貨を分岐
搬送路61内に導く。一円硬貨の場合も同様である。な
お、本装置の稼働中は、全てのベルト67、71、7
2、73を同時に駆動し続けるようにしてもよい。ま
た、識別部52が50円硬貨、或は10円硬貨を判別し
た場合には、ゲート65を開放する一方で、ゲート66
を閉じることにより、共通搬送路53から分岐搬送路6
2内に導く。また、識別部52が5円硬貨、或は500
円硬貨を判別した場合には、両ゲート65、66を開放
することにより、硬貨を分岐搬送路63に導く。各分岐
搬送路61、62、63の搬送路面に設けた2個づつの
落下穴「75、76」、「77、78」、「79、8
0」と、両ガイド壁85、86、87と、上流側の各落
下穴75、77、79の幅方向両端縁に沿って設けた各
張出しガイド面61a,62a,63aと、の協働によ
り、上流側の落下穴75、77、79に合致した径寸法
の硬貨1円、50円、5円だけを夫々各落下穴内に落下
させる。また、下流側に位置する各落下穴76、78、
80内に夫々合致する寸法を有した硬貨である100
円、10円、500円は、各張出しガイド面61a,6
2a,63aが存在することにより、上流側の各落下穴
75、77、79内に落下することはできず、これを通
過して分岐下流側へ移動する。
【0016】また、各分岐搬送路の下流側に位置する各
落下穴76、78、80の幅方向両端縁は夫々各ガイド
壁85、86、87の裾部に直結しており、張出しガイ
ド面を有しない。このため、各硬貨100円、10円、
500円はこれらの落下穴上に達した時にスムーズに落
下することができる。各分岐搬送路61、62、63内
に張設された各分岐搬送ベルト71、72、73は、各
分岐搬送路の幅方向中央部を各分岐搬送路と平行に延び
ている為、硬貨はいずれかのガイド壁に偏って搬送され
る訳ではないが、各落下穴の寸法と、両ガイド壁85、
86、87の位置と、上流側の各落下穴75、77、7
9の幅方向両端縁に沿って設けた各張出しガイド面61
a,62a,63aの幅等を適正に設定することによ
り、上記の如くサイズが合致した硬貨だけの落下、サイ
ズが大きい硬貨の通過を夫々確実に実現することができ
る。なお、図5の実施形態では、各プーリを縦向きに支
持した例を示したが、図1の例の如く横向きに支持して
もよい。また、上記実施形態では日本国の硬貨を例に挙
げて説明したが、これは一例に過ぎず、他国の硬貨であ
ってもよい。また、本発明は、硬貨に限らず、メダル等
の振分けにも適用可能である。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金種、サ
イズの異なる複数の硬貨、メダル等が一括投入された場
合にこれらを金種別に振り分ける振分け装置であって、
搬送方向に沿って幅方向開口サイズが順次大きくなる金
種別の落下穴を有した搬送路と、該搬送路の搬送面に横
臥した状態にて送出された硬貨の上面に接触して搬送路
に沿って立設したガイド壁に沿って硬貨を接触させなが
ら搬送する搬送ベルトと、とを備えたものにおいて、搬
送ベルト及びプーリ等の部品点数を減少してコストの低
減、構成の簡潔化、平面積の縮小を図ると共に、更にプ
ーリが縦向きであることにより発生する装置高さの大型
化という不具合を解決することができる。即ち、請求項
1の発明は、搬送路に沿って張設されて搬送路面との間
で搬送路面上に横臥した状態の硬貨等の上面に圧接し該
硬貨等をガイド壁に押付けながら前進させる搬送ベルト
と、該搬送ベルトを搬送路面に沿って張設して駆動する
複数のプーリと、を備えたものにおいて、各プーリを搬
送路面と平行に寝かせた状態で回転自在に支持し、各プ
ーリ間に一本の搬送ベルトをエンドレスに張設したの
で、硬貨等の振分け搬送装置の高さを減縮して小型化を
図ることができる。請求項2の発明は、搬送路の少なく
とも一部については、搬送路の外側縁に沿って立設した
外側ガイド壁に対向させて搬送路の内側縁に沿って内側
ガイド壁を立設し、外側ガイド壁と内側ガイド壁とによ
り囲まれた搬送路内においては、対向する両ガイド壁間
の搬送路面に順次形成した少なくとも2つの落下穴の幅
方向両端縁と各ガイド壁との間の間隔を適正に設定する
ことにより、各落下穴の幅方向寸法に適合した径寸法を
有した硬貨等だけを落下させるように構成した。このた
め、一本の搬送ベルトを用いて搬送路全体をカバーした
場合に、搬送経路の終端部において搬送ベルトを硬貨上
面の中心部よりも内側に接触させざるを得ない状況にな
ったとしても、搬送ベルトが硬貨等を外側ガイド壁に押
し付ける機能に依存することなく、2つの落下穴による
確実な硬貨の分別を実現することができる。
【0018】請求項3の発明は、請求項2において、上
流側に位置する小径落下穴の幅方向両端縁と両ガイド壁
との間の搬送路面上に張出しガイド面を設けて、該張出
しガイド面により下流側の大径落下穴内に落下させるべ
き大径の硬貨等の両端部をガイドして通過させつつ大径
の硬貨等が小径落下穴内に落下することを防止したの
で、2つの落下穴による確実な硬貨の分別を実現するこ
とができる。請求項4の発明は、前記各プーリを前記搬
送路面と平行に寝かせた状態で回転自在に支持し、各プ
ーリ間に一本の前記搬送ベルトをエンドレスに張設した
ので、装置の高さを減縮し小型化を図ることができる。
請求項5及び請求項6の発明は、搬送ベルトによる寄せ
力に依存せずに2金種の硬貨の直径差を利用して、2つ
の落下穴内に夫々合致する径寸法を有した硬貨を落下さ
せることを可能とする振分け機構を、2つの金種だけで
なく、2金種一組として成立する複数組の落下穴に対し
て適用したので、搬送路全体に渡って搬送ベルトと硬貨
面との接触位置を調整する必要がなくなり、設計の自由
度が高まる。請求項7の発明は、各プーリを分岐搬送路
面と平行に寝かせた状態で回転自在に支持し、各プーリ
間に一本の分岐搬送ベルトをエンドレスに張設したの
で、装置の高さを減縮して小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る硬貨等の振分け搬送
装置の一例の平面図。
【図2】図1の実施形態における搬送ベルトとプーリの
構造を従来例と比較する図。
【図3】(a) 及び(b) は一つの落下穴における硬貨の落
下、及び通過状態を示す図。
【図4】本発明の要部構成説明図。
【図5】本発明の他の実施形態の振分け搬送装置の構成
を示す平面図。
【図6】(a) 及び(b) は従来の振分け搬送装置の説明
図。
【図7】(a) 及び(b) は搬送ベルトを硬貨に接触させる
状態を説明する図。
【符号の説明】
21 投入口、22 分離部、23 搬送路、24 排
出穴、25〜30 落下穴、35 外側ガイド壁、36
搬送ベルト、37 プーリ、38 ベース、40 内
側ガイド壁、41 張出しガイド面、51 投入口、5
2 識別部、53 共通搬送路、54、55、56 分
岐部、61、62、63 分岐搬送路、61a,62
a,63a張出しガイド面、65、66 切り換えゲー
ト、67共通搬送ベルト、68 プーリ、71、72、
73 分岐搬送ベルト、75〜80 落下穴、85、8
6、87 ガイド壁。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入口から一括投入された金種の異なる
    複数の硬貨等を径寸法別に振分ける振分け搬送装置であ
    って、該投入口から投入された複数の硬貨等を一枚づつ
    に分離する分離部と、該分離部により一枚づつに分離さ
    れた硬貨等を一定の間隔を隔てて横臥した状態で搬送す
    る搬送路と、該搬送路の搬送方向に沿って搬送路面に形
    成され金種別に開口径を異ならせた落下穴と、該搬送路
    の外側縁に沿って立設されたガイド壁と、搬送路に沿っ
    て張設されて搬送路面上に横臥した状態の硬貨等の上面
    に圧接し該硬貨等を前記ガイド壁に押付けながら前進さ
    せる搬送ベルトと、該搬送ベルトを搬送路面に沿って張
    設して駆動する複数のプーリと、を備えたものにおい
    て、 前記各プーリを搬送路面と平行に寝かせた状態で回転自
    在に支持し、各プーリ間に一本の搬送ベルトをエンドレ
    スに張設したことを特徴とする硬貨等の振分け搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 投入口から一括投入された金種の異なる
    複数の硬貨等を径寸法別に振分ける振分け搬送装置であ
    って、該投入口から投入された複数の硬貨等を一枚づつ
    に分離する分離部と、該分離部により一枚づつに分離さ
    れた硬貨等を一定の間隔を隔てて横臥した状態で搬送す
    る搬送路と、該搬送路の搬送方向に沿って搬送路面に形
    成され金種別に開口径を異ならせた落下穴と、該搬送路
    の外側縁に沿って立設された外側ガイド壁と、搬送路に
    沿って張設されて搬送路面上に横臥した状態の硬貨等の
    上面に圧接し該硬貨等を前記ガイド壁に押付けながら前
    進させる搬送ベルトと、該搬送ベルトを搬送路面に沿っ
    て張設して駆動する複数のプーリと、を備えたものにお
    いて、 前記搬送路の少なくとも一部については、搬送路の外側
    縁に沿って立設した外側ガイド壁に対向させて搬送路の
    内側縁に沿って内側ガイド壁を立設し、 前記外側ガイド壁と内側ガイド壁とにより囲まれた搬送
    路内においては、前記搬送ベルトが硬貨等を外側ガイド
    壁に押し付ける機能に依存することなく、専ら対向する
    両ガイド壁間の搬送路面に順次形成した少なくとも2つ
    の落下穴の幅方向両端縁と各ガイド壁との間の間隔を適
    正に設定することにより、各落下穴の幅方向寸法に適合
    した径寸法を有した硬貨等だけを落下させるように構成
    したことを特徴とする硬貨等の振分け搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記外側ガイド壁と内側ガイド壁との間
    に位置する前記搬送路内に上流から下流に向けて小径落
    下穴と大径落下穴を順次配置した場合、上流側に位置す
    る小径落下穴の幅方向両端縁と両ガイド壁との間の搬送
    路面上に張出しガイド面を設けて、該張出しガイド面に
    より下流側の大径落下穴内に落下させるべき大径の硬貨
    等の両端部をガイドして通過させつつ大径の硬貨等が小
    径落下穴内に落下することを防止したことを特徴とする
    請求項2記載の硬貨等の振分け搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記各プーリを前記搬送路面と平行に寝
    かせた状態で回転自在に支持し、各プーリ間に一本の前
    記搬送ベルトをエンドレスに張設したことを特徴とする
    請求項2又は3記載の硬貨等の振分け搬送装置。
  5. 【請求項5】 投入口から一括投入された金種の異なる
    複数の硬貨等を径寸法別に振分ける振分け搬送装置であ
    って、該投入口から投入された複数の硬貨等を一枚づつ
    に分離する分離部と、該分離部により一枚づつに分離さ
    れた個々の硬貨等の金種、真贋等を識別する識別部と、
    を備えたものにおいて、 前記識別部を通過した硬貨等を一定の間隔を隔てて横臥
    した状態で搬送する共通搬送路と、該共通搬送路の上流
    から下流に向けて順次設けた分岐部から分岐した複数の
    分岐搬送路と、最下流側の分岐部を除いた上流側の分岐
    部に配置され識別部による識別結果に基づいて作動して
    共通搬送路上を通過する個々の硬貨等を専用の分岐搬送
    路内に切り換え搬送する切り換えゲートと、各分岐搬送
    路の搬送路面上の硬貨等の上面に圧接して各分岐搬送路
    上を下流側へ搬送する分岐搬送ベルト及び該分岐搬送ベ
    ルトを張設して駆動するプーリと、該各分岐搬送路の搬
    送方向に沿って各分岐搬送路面に形成され金種別に開口
    径を異ならせた落下穴と、該分岐搬送路の両側縁に沿っ
    て夫々立設されたガイド壁と、を備え、 前記両ガイド壁により囲まれた分岐搬送路内において
    は、該分岐搬送路面に順次形成した少なくとも2つの落
    下穴の幅方向両端縁と各ガイド壁との間の間隔を適正に
    設定することにより、各落下穴の幅方向寸法に適合した
    径寸法を有した硬貨等だけを落下させるように構成した
    ことを特徴とする硬貨等の振分け搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記両ガイド壁間に位置する前記分岐搬
    送路内に上流から下流に向けて小径落下穴と大径落下穴
    を順次配置した場合、上流側に位置する小径落下穴の幅
    方向両端部と両ガイド壁との間の分岐搬送路面上に張出
    しガイド面を設けて、該張出しガイド面により下流側の
    大径落下穴内に落下させるべき大径の硬貨等の両端部を
    ガイドして通過させつつ大径の硬貨等が小径落下穴内に
    落下することを防止したことを特徴とする請求項5記載
    の硬貨等の振分け搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記各プーリを前記分岐搬送路面と平行
    に寝かせた状態で回転自在に支持し、各プーリ間に一本
    の前記分岐搬送ベルトをエンドレスに張設したことを特
    徴とする請求項5又は6記載の硬貨等の振分け搬送装
    置。
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