JP2001175874A - 動画像内の移動物体検出方法および装置 - Google Patents

動画像内の移動物体検出方法および装置

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JP2001175874A
JP2001175874A JP35614299A JP35614299A JP2001175874A JP 2001175874 A JP2001175874 A JP 2001175874A JP 35614299 A JP35614299 A JP 35614299A JP 35614299 A JP35614299 A JP 35614299A JP 2001175874 A JP2001175874 A JP 2001175874A
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frame
inter
motion vector
moving
data
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JP35614299A
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Tsuyoshi Hagiwara
強 萩原
Seiji Kikazawa
征二 気賀沢
Masato Nishizawa
眞人 西澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像信号符号化データから移動物体を精度
良く検出する。 【解決手段】 動画像信号符号化データから、Iフレー
ムとPフレームの動画像信号を復号するとともに、Pフ
レームの動きベクトル情報を得る。復号画像データから
フレーム間差分を求める。Pフレームの動きベクトル情
報のうちから、フレーム間差分が大きいマクロブロック
の動きベクトルを選択する。選択した動きベクトル情報
に基づいて、動画像内の移動物体の検出を行なう。この
ようにすれば、影などの外乱の影響を除くことができる
ので、動画像信号符号化データから移動物体を精度良く
検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像内の移動物
体検出方法および装置に関し、特に、動画像信号符号化
データから移動物体を精度良く検出する移動物体検出方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像内の移動物体を検出する従来技術
として、特開平8-106534号公報に開示された装置があ
る。この装置の動作を、図51を参照して説明する。
【0003】画像入力部51bは、カメラ51aが撮像した
画像を一定の時間間隔で取り込む。変化領域検出部51c
は、入力された画像と所定時間後に入力された画像との
差分を計算して差分画像を作成し、差分画像の濃度分布
から2値化しきい値を決定し、差分画像を2値化して変
化領域を抽出する。さらに、領域ブロック化部51dが、
抽出された変化領域を囲むブロックを生成する。特徴量
抽出部51eが、このブロックの特徴量(面積、水平/垂
直幅、移動方向/距離、濃度分布)を算出する。移動物
体識別部51fが、これらの特徴から変化領域の物体が検
出対象物であるかどうか判定する。結果出力部51gが、
この判定結果に基づいて、表示装置51hに結果を表示す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、検出対象物でないものを検出してしまう
という問題があった。なぜなら、従来の装置は、基本的
に輝度の時間的変化をとらえて移動物体を検出するしく
みであるので、影や外光の差込み、日照の変化、カメラ
のゲインコントロールなど、検出対象外の要因による映
像信号の変化(外乱)にまで反応してしまうからである。
したがって、検出領域の特徴量を用いて移動物体を識別
しても、検出対象物でないものを検出してしまうという
問題があった。
【0005】また、輝度の時間変化で移動物体を検出し
ても、物体の一部しか検出できないことがあるし、複数
の物体を1つのまとまりとして検出することもある。し
たがって、面積や水平/垂直方向幅、あるいは移動方向
/距離が大きく異なって、移動物体を正しく識別できな
いことがあるという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決して、動
画像信号符号化データから移動物体を精度良く検出する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、移動物体検出方法を、動画像信号符
号化データを入力して順方向予測フレーム間符号化画像
であるPフレームの動きベクトル情報を出力するととも
に、フレーム内符号化画像であるIフレームとPフレー
ムの動画像信号を復号する動画像信号復号処理ステップ
と、復号された画像データからフレーム間差分を算出す
るフレーム間差分算出処理ステップと、Pフレームの動
きベクトル情報から、動きがある画素を含むマクロブロ
ックの動きベクトルをフレーム間差分に応じて選択する
動きベクトル選択処理ステップと、選択された動きベク
トル情報に基づいて動画像内の移動物体を検出する移動
物体検出処理ステップとを含む構成とした。このように
構成したことにより、動画像信号符号化データから移動
物体を精度良く検出することができる。
【0008】また、Iフレームの小ブロックDC成分デ
ータおよびPフレーム動きベクトル情報を出力する動画
像信号部分復号処理ステップと、Iフレームの小ブロッ
クDC成分に基づいてフレーム間差分を算出するフレー
ム間差分算出処理ステップと、フレーム間差分とPフレ
ーム動きベクトル情報に基づいて、Pフレームのフレー
ム間差分を予測するフレーム間差分予測処理ステップ
と、Pフレーム動きベクトル情報からフレーム間差分の
予測結果に応じて動きベクトルを選択する動きベクトル
選択処理ステップと、選択された動きベクトル情報に基
づいて動画像内の移動物体を検出する移動物体検出処理
ステップとを含む構成とした。このように構成したこと
により、部分的な動画像信号復号処理で、精度良く移動
物体を検出することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図50を参照しながら詳細に説明する。な
お、各図において、同一機能のものについては同一記号
を付してある。
【0010】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、Pフレームの動きベクトルのうち、フレーム
間差分が大きいマクロブロックの動きベクトルを選択
し、選択した動きベクトル情報に基づいて動画像内の移
動物体の検出を行なう移動物体検出装置である。
【0011】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る移動物体検出装置の処理フロー図である。図1におい
て、動画像信号復号処理1aは、動画像信号符号化デー
タを入力して、Pフレーム動きベクトル情報と、Iフレ
ームとPフレームの復号画像データを求める処理ステッ
プである。IフレームとPフレームをまとめてIPフレ
ームとよぶ。IPフレーム判定処理1bは、Iフレーム
とPフレームを判定するステップである。フレーム間差
分算出処理1cは、2フレームの復号画像間の輝度の差
分を2値化する処理ステップである。動きベクトル選択
処理1dは、フレーム間差分に基づいて動きベクトルを
選択する処理ステップである。移動物体検出処理1e
は、選択した動きベクトル情報に基づいて、各マクロブ
ロックが移動物体であるかどうか判定する処理ステップ
である。終了判定処理1fは、次のフレームがなければ
終了するステップである。
【0012】図2は、IフレームとPフレームとBフレ
ームで構成された動画像信号符号化データ例を示す図で
ある。IフレームとPフレームとBフレームをまとめて
IPBフレームとよぶ。図2において、Iフレーム2a
は、フレーム内データのみに基づいて符号化した画像デ
ータである。Pフレーム2bは、Iフレームを参照画像
とした順方向予測ベクトルと、このベクトルを元に作成
された予測画像との差分データからなる順方向予測フレ
ーム間符号化画像データである。Bフレーム2cは、I
フレームおよびPフレームを参照画像とした双方向予測
ベクトルと、このベクトルを元に作成された予測画像と
の差分データからなる双方向予測フレーム間符号化画像
データである。図3は、IPフレームで構成された動画
像信号符号化データ例を示す図である。
【0013】図4は、図1における動画像信号復号処理
1aの詳細処理フローを示す図である。図4において、
ヘッダー解読処理4aは、動画像信号符号化データのヘ
ッダー情報を解読する処理ステップである。IPフレー
ム判定処理4bは、ヘッダー情報からIPフレームを判
定して、Bフレームの場合は復号処理を中止するステッ
プである。可変長復号処理4cは、動きベクトル情報や
DCT係数等の可変長符号化データを復号する処理ステ
ップである。逆量子化処理4dは、DCT係数を逆量子
化する処理ステップである。IDCT処理4eは、逆コ
サイン変換する処理ステップである。動き補償処理4f
は、Pフレームの場合に、予測画像データに復号データ
を加算して復号画像データを算出する処理ステップであ
る。
【0014】図5は、図1におけるフレーム間差分算出
処理1cの詳細処理フロー図である。図5において、初
期化処理5aは、画素の座標変数x、yを初期化するス
テップである。絶対値算出処理5bは、画素輝度差分の
絶対値を算出する処理ステップである。分岐処理5c
は、画素輝度差分の絶対値を閾値と比較して分岐するス
テップである。正の判定処理5dは、閾値よりも差分絶
対値が大きい場合にフレーム間差分結果を正とする処理
ステップである。負の判定処理5eは、閾値よりも差分
絶対値が小さい場合にフレーム間差分結果を負とする処
理ステップである。判定処理5fは、水平座標の終了を
判定するステップである。更新処理5gは、水平座標を
更新するステップである。判定処理5hは、垂直座標の
終了を判定するステップである。更新処理5iは、垂直
座標を更新するステップである。
【0015】図6は、図1におけるフレーム間差分算出
処理1cの説明図である。図6において、前フレーム6
aは、現フレームの直前のフレームである。現フレーム
6bは、移動物体を検出する対象フレームである。フレ
ーム間差分結果6cは、前フレームと現フレームの差分
である。画像6dは、前フレーム6aにおける人物の画
像である。画像6eは、現フレーム6bにおける人物の
画像である。画像6hは、現フレーム6bで発生した外
乱である。画像6f、6g、6iは、フレーム間差分結
果が正の画素の集合である。
【0016】図7は、図1における動きベクトル選択処
理1dの詳細処理フロー図である。図7において、初期
化処理7aは、マクロブロック座標変数を初期化する処
理ステップである。分岐処理7bは、マクロブロック内
のフレーム間差分結果が正の数の画素数と閾値を比較し
て分岐する処理ステップである。有効化処理7cは、フ
レーム間差分結果が正である画素数が閾値よりも多い場
合に、そのマクロブロックの動きベクトルを有効とする
処理ステップである。無効化処理7dは、フレーム間差
分結果が正である画素数が閾値よりも少ない場合に、そ
のマクロブロックの移動ベクトルを無効とする処理ステ
ップである。判定処理7eは、水平マクロブロック座標
の終了を判定する処理ステップである。更新処理7f
は、水平マクロブロック座標を更新する処理ステップで
ある。判定処理7gは、垂直マクロブロック座標の終了
を判定する処理ステップである。更新処理7hは、垂直
マクロブロック座標を更新する処理ステップである。
【0017】図8は、フレーム間差分結果とPフレーム
動きベクトル情報の例を示す図である。図6と対応する
部分には同一符号を付してある。図8において、ベクト
ル8aは、Pフレーム動きベクトル情報である。マクロ
ブロック8bは、前フレームで人物が存在した位置のマ
クロブロックである。マクロブロック8cは、現フレー
ムで人物が存在する位置のマクロブロックである。マク
ロブロック8dは、外乱が存在する位置のマクロブロッ
クである。
【0018】図9は、図1に示した移動物体検出方法に
よる検出結果情報の一例を示す図である。図9におい
て、マクロブロック群9aは、移動物体として検出され
たマクロブロック群である。
【0019】図10は、図1における移動物体検出処理
1eの詳細処理フロー図である。図7と同一機能部分に
は同一符号を付してある。図10において、分岐処理10
aは、相似な動きベクトルを持つ周囲マクロブロック数
と閾値を比較して分岐する処理ステップである。判定処
理10bは、相似な動きベクトルを持つ周囲マクロブロッ
ク数が閾値より大きいときに移動物体と判定する処理ス
テップである。判定処理10cは、相似な動きベクトルを
持つ周囲マクロブロック数が閾値より小さいときに移動
物体でないと判定する処理ステップである。
【0020】図11は、第1の実施の形態における移動
物体検出装置のブロック図である。図1における処理フ
ローと同一機能のブロックについては同一符号を付して
ある。図12は、図11における動画像信号復号部1a
の詳細ブロック図である。図4における処理フローと同
一機能のブロックについては同一符号を付してある。図
4と異なるところは、動き補償処理4fに対応する部分
を、フレームメモリ12aと加算部12bで構成している点
である。
【0021】上記のように構成された本発明の第1の実
施の形態における移動物体検出装置の動作を、図1〜図
12を参照しながら説明する。最初に、動画像信号符号
化データについて説明する。動画像を圧縮する規格とし
ては、ITU−TのH.261、MPEG1、MPEG2等
が国際標準として規定されている。ITU−TのH.261
はテレビ電話等の通信メディアに、MPEG1はビデオ
CD等の蓄積メディアに、MPEG2はDVD等の蓄積
メディアやDTV等の通信メディアに利用されている。
【0022】これらの動画像信号符号化データのフレー
ム構成を、図2と図3を参照しながら説明する。図2に
示すように、MPEG1やMPEG2では、通常15枚の
フレームを1GOPとしている。この15枚のフレームの
構成は、転送順で最初の1枚目がIフレームであり、以
降、2枚のBフレームと1枚のPフレームが周期的に挿
入される。
【0023】動きベクトルと画像フレームの関係につい
て、図2を参照しながら説明する。例えば、図2におけ
るP5フレームの符号化データには、I2フレームを参
照画像とした順方向予測ベクトルと、このベクトルを元
に作成された予測画像との差分データが含まれている。
図2におけるB3フレームの符号化データには、I2フ
レームおよびP5フレームを参照画像とした双方向予測
ベクトルと、このベクトルを元に作成された予測画像と
の差分データが含まれている。MPEG2では、図3に
示すようなIフレームとPフレームだけで構成されたG
OPが認められている。H.261では、GOPというまと
め方は行なっていないが、フレームの構成はIフレーム
とPフレームによるものであり、図3と同様の構成をと
っている。
【0024】次に、図1と図4と図11と図12を参照
して動画像信号符号化データの復号処理を説明する。図
11に示す移動物体検出装置に入力された動画像信号符
号化データは、図12に示す動画像信号復号部で復号さ
れ、Pフレーム動きベクトル情報とIPフレーム復号画
像データが得られる。図1の動画像信号復号処理1aに
ついて、図4を参照しながら説明する。
【0025】まず、図4に示すヘッダー解読処理4a
で、動画像信号符号化データのヘッダー情報を解読す
る。ここでいうヘッダー情報の例としては、MPEGに
おけるSequence HeaderやGOP Header、Picture Header
等がある。なお、フレームタイプはPicture Header内の
情報であるから、図4のIPフレーム判定処理4bのよ
うに、IPフレーム以外の時には、ヘッダー解読処理4
a後に処理を中止することが可能である。
【0026】可変長復号処理4cでは、動きベクトル情
報やDCT係数等の可変長符号化データを復号する。可
変長復号されたDCT係数は、逆量子化処理4dで逆量
子化され、IDCT処理4eで、画像空間のデータに戻
される。動き補償処理4fでは、画像がIフレームの場
合は、IDCT処理後のデータをそのまま復号画像デー
タとして出力する。また、画像がPフレームの場合は、
参照画像データと動きベクトル情報を元に作成された予
測画像データとの加算処理を行ない、復号画像データを
算出する。
【0027】図1に示すフレーム間差分算出処理1cで
は、2フレームの復号画像間で、同座標の画素毎に輝度
の差分絶対値を算出し、閾値と比較することによって、
2値化を行なう。フレーム間差分算出処理1cについ
て、図5を参照しながら説明する。初期化処理5aで、
画素の座標変数を初期化後、絶対値算出処理5bにおい
て、前フレームの輝度Y0(x,y)と、現フレームの同
座標における輝度Y1(x,y)の差分の絶対値を算出す
る。この差分絶対値と閾値を、分岐処理5cにおいて比
較し、閾値よりも差分絶対値が大きい場合は、フレーム
間差分結果を正とし(判定処理5d)、小さい場合は負
とする(判定処理5e)。以降、判定処理5f〜更新処
理5iで座標の更新を行ない、フレーム内全画素の判定
処理を行なう。
【0028】フレーム間差分算出処理1cの具体的な処
理結果例を、図6を参照しながら説明する。図6におい
て、前フレーム6aと現フレーム6bのフレーム間差分
結果は、画像6cに示すようになる。画像6fは、前フ
レーム6aにおける人物の画像6dに対応する画像であ
り、画像6gは、現フレーム6bにおける人物の画像6
eに対応する画像である。また、現フレーム6bで発生
した外乱6hのために、誤検出画像6iが発生してい
る。
【0029】図1に示す動きベクトル選択処理1dで
は、フレーム間差分に基づいて動きベクトルを選択す
る。選択方法として、判定を行なうマクロブロックの画
素のうち、フレーム間差分が正の画素の数を閾値と比較
する方法がある。動きベクトル選択処理1dについて、
図7を参照しながら説明する。図7において、初期化処
理7aで、マクロブロック座標変数を初期化後、判定処
理7bにおいて、座標(mbx,mby)のマクロブロッ
クの画素のうちフレーム間差分が正の画素数を閾値と比
較する。閾値よりも多い場合は、そのマクロブロックの
動きベクトルは有効であるとし(有効化処理7c)、少
ない場合は無効とする(無効化処理7d)。以降、判定
処理7e〜更新処理7hの処理で、マクロブロック座標
の更新を行ない、フレーム内全マクロブロックの判定処
理を行なう。
【0030】動きベクトル選択処理1dの具体的な処理
結果の例を、図8を参照しながら説明する。図8に示す
サイズが16画素×16画素の格子は、H.261とMPEGに
おいてマクロブロック(MB)と呼ばれ、動きベクトル
を使用する画素集合の単位となっている。以下、マクロ
ブロックを単にMBと略記することがある。動きベクト
ル選択処理1dでは、全MBの動きベクトルから、フレ
ーム間差分結果が正の画素(図6における6f、6g、
6iはその集合)を閾値量以上含むMBのPフレーム動
きベクトル6aを選択する。
【0031】図1に示す移動物体検出処理1eでは、選
択した動きベクトル情報に基づいて、各MBが移動物体
であるかどうかを判定する。移動物体検出処理1eの詳
細処理フローである図10を参照しながら説明する。図
10の比較処理10aでは、座標(mbx,mby)のMB
を囲む8個のMBについて、動きベクトルが相似のMB
数を閾値と比較する。閾値よりも多い場合は、そのMB
を移動物体と判定し(判定処理10b)、少ない場合は、
移動物体でないと判定する(判定処理10c)。ベクトル
の相似性の指標としては、内積を用いる方法や、ベクト
ル(X,Y)のXおよびYの符号を比較する方法などが
ある。以降、判定処理7e〜更新処理7hで、MB座標
の更新を行ない、フレーム内全MBの判定処理を行な
う。
【0032】図1の移動物体検出処理1dの具体的な処
理結果の例を、図8と図9を参照しながら説明する。現
フレームにおいて人物が存在する画像6gの位置にある
MB8cの動きベクトルは、周囲のMBの動きベクトル
と強い相似性を持っている。これに対して、前フレーム
において人物が存在しない画像6fの位置にあるMB8
bの動きベクトルは、周囲のMBの動きベクトルとの相
似性がない。また、外乱である画像6iの位置にあるM
B8dの動きベクトルも、周囲のMBの動きベクトルと
の相似性がない。
【0033】こうした特徴を用いて、図10に示すよう
な処理フローによって、各MBの移動物体判定を行なう
と、図9の画像9aに示すように、図8における現フレ
ームにおいて人物が存在する位置6gを含むMBのみが
検出できる。
【0034】上記のように、本発明の第1の実施の形態
では、移動物体検出装置を、Pフレームの動きベクトル
情報を求め、復号画像データからフレーム間差分を求
め、Pフレーム動きベクトル情報のうち、フレーム間差
分が大きいマクロブロックの動きベクトルを選択し、選
択した動きベクトル情報に基づいて動画像内の移動物体
の検出を行なう構成としたので、動画像信号符号化デー
タにおける移動物体の検出を精度良く行なうことができ
る。
【0035】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、IPフレーム復号画像データを低解像度化
し、低解像度画像データに基づいてフレーム間差分を求
め、Pフレーム動きベクトル情報から、低解像度フレー
ム間差分の大きい動きベクトルを選択する移動物体検出
装置である。
【0036】図13は、本発明の第2の実施の形態にお
ける移動物体検出装置の処理フロー図である。図1と同
一機能部分には同一符号を付してある。図1の処理フロ
ーと異なるところは、画像データ低解像度化処理13aを
行なう点と、フレーム間差分算出処理13bと動きベクト
ル選択処理13cの処理内容を一部変更した点である。図
1において、画像データ低解像度化処理13aは、復号さ
れたIPフレーム復号画像データを低解像度化する処理
ステップである。フレーム間差分算出処理13bは、低解
像度画像データからフレーム間差分を求める処理ステッ
プである。動きベクトル選択処理13cは、低解像度フレ
ーム間差分に基づいて動きベクトルを選択する処理ステ
ップである。
【0037】図14は、MPEG2における復号画像の
解像度およびマクロブロック(MB)と小ブロックのサ
イズを示す図である。小ブロックを単にブロックとよぶ
ことがある。図14において、画像14aは、復号画像の
解像度を示す図である。画像14bは、MBのサイズを示
す図である。画像14cは、小ブロックのサイズを示す図
である。画像14dは、復号画像14aをMB単位の解像度
で示した図である。画像14eは、復号画像14aを小ブロ
ック単位の解像度で示した図である。
【0038】図15は、移動物体検出装置の機能ブロッ
ク図である。図13における処理フローと同一機能の機
能ブロックについては同一符号を付してある。図15に
おいて、画像データ低解像度化部13aは、IPフレーム
復号画像データの解像度を下げる手段である。フレーム
間差分算出部13bは、低解像度画像データからフレーム
間差分を求める手段である。動きベクトル選択部13c
は、低解像度フレーム間差分に基づいて動きベクトルを
選択する手段である。
【0039】以上のように構成された本発明の第2の実
施の形態における移動物体検出装置の動作について、第
1の実施の形態と異なる部分についてのみ、図13〜図
15を参照しながら説明する。
【0040】図1に示した動画像信号復号処理1aで復
号されたPフレームの動きベクトル情報は、MB単位の
情報である。そのため、IPフレーム復号画像データの
解像度が、図14の画像14aに示す解像度の場合、Pフ
レーム動きベクトル情報の解像度は、画像14dに示す解
像度になる。すなわち、Pフレームの解像度は、動きベ
クトル情報の解像度に比較して非常に高い。こうしたこ
とを考慮して、動画像信号復号処理1aで復号されたI
Pフレーム復号画像データを、画像データ低解像度化処
理13aにおいて低解像度化する。低解像度化する方法と
しては、水平・垂直フィルタをかける方法や、複数画素
集合で画素平均を求める方法や、単純に間引く方法等が
ある。
【0041】図13におけるフレーム間差分算出処理13
bでは、画像の解像度が低くなったため、判定を行なう
画素数が少なくなり、必要な処理量とメモリ量が減る。
【0042】図13における動きベクトル選択処理13c
では、低解像度フレーム間差分に基づいて動きベクトル
を選択する。図7に示した動きベクトル選択処理1dと
の違いは、分岐処理7bにおける分岐条件で必要となる
座標(mbx,mby)のMBに対応する画素数が少なく
なる点である。MB単位の解像度まで低解像度化を行な
った場合、座標(mbx,mby)のMBに対応する画素
数は1画素となる。
【0043】上記のように、本発明の第2の実施の形態
では、移動物体検出装置を、IPフレーム復号画像デー
タを低解像度化し、低解像度画像データからフレーム間
差分を求め、Pフレーム動きベクトル情報のうちから、
低解像度フレーム間差分の大きい動きベクトルを選択す
る構成としたので、フレーム間差分算出処理の処理量と
メモリ量を減らすことができる。
【0044】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、Pフレーム動きベクトル情報を求め、Iフレ
ームの小ブロックDC成分およびPフレームの動画像信
号の復号を行ない、Pフレーム復号画像データの解像度
をIフレームの小ブロックDC成分の解像度に合わせて
小ブロック解像度化し、小ブロック解像度画像データを
元にフレーム間差分の算出を行ない、Pフレーム動きベ
クトル情報のうちから、小ブロック解像度フレーム間差
分に基づいて動きベクトルを選択する移動物体検出装置
である。
【0045】図16は、本発明の第3の実施の形態にお
ける移動物体検出装置の処理フロー図である。図1と同
一機能部分には同一符号を付してある。図1と異なると
ころは、画像データブロック解像度化処理16bを行なう
点と、動画像信号復号処理16aとフレーム間差分算出処
理16cと動きベクトル選択処理16dの処理内容を一部変
更した点である。図16において、動画像信号復号処理
16aは、Pフレーム画像を復号し、Pフレーム動きベク
トルを求め、Iフレームの小ブロックDC成分を求める
処理ステップである。画像データブロック解像度化処理
16bは、Pフレーム復号画像データを小ブロック解像度
化する処理ステップである。フレーム間差分算出処理16
cは、フレーム間差分を算出して2値化する処理ステッ
プである。動きベクトル選択処理16dは、小ブロック解
像度フレーム間差分結果に基づいて動きベクトルを選択
する処理ステップである。
【0046】図17は、図16における動画像信号復号
処理16aの詳細処理フロー図である。図4と同一機能部
分には同一符号を付してある。図4と異なるところは、
分岐処理17aを行なう点である。図17において、分岐
処理17aは、Iフレームの時に逆量子化以降の処理を行
なわないように分岐するステップである。図18は、移
動物体検出装置の機能ブロック図である。図16におけ
る処理と同一機能のブロックについては同一符号を付し
てある。図18において、動画像信号復号部16aは、P
フレームの画像を復号し、Pフレームの動きベクトルを
求め、Iフレームの小ブロックDC成分を求める手段で
ある。画像データブロック解像度化部16bは、Pフレー
ム復号画像データを小ブロック解像度化する手段であ
る。フレーム間差分算出部16cは、フレーム間差分を算
出して2値化する手段である。動きベクトル選択部16d
は、小ブロック解像度フレーム間差分結果に基づいて動
きベクトルを選択する手段である。
【0047】図19は、図18における動画像信号復号
部16aの詳細ブロック図である。図12における処理と
同一機能のブロックについては同一符号を付してある。
図12と異なるところは、可変長符号部19aがIフレー
ムの小ブロックDC成分を出力する点である。
【0048】上記のように構成された第3の実施の形態
における移動物体検出装置の動作について、復号画像の
解像度が図14の画像14aに示す解像度である場合を例
として、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ、
図16〜図19を参照しながら説明する。
【0049】図18に示す動画像信号復号部16aに入力
された動画像信号符号化データは、復号処理が行なわれ
る。動画像信号復号処理16aについて、図17を参照し
ながら説明する。H.261やMPEGでは、イントラMB
の小ブロックDC成分は、ヘッダー解読処理4aおよび
可変長復号処理4cによって得ることができる。そこ
で、フレームタイプがIフレームの時には、逆量子化以
降の処理を行なわずに、小ブロックDC成分を出力す
る。また、Pフレームについては全ての処理を行ない、
復号画像データを出力する。こうして得られたIフレー
ムの小ブロックDC成分データの解像度は、図14の画
像14eに示す小ブロック解像度に等しい。
【0050】画像データブロック解像度化処理16bで
は、Pフレーム復号画像データを、Iフレームの小ブロ
ックDC成分の解像度に合わせて小ブロック解像度化す
る。小ブロック解像度化する方法としては、小ブロック
単位で水平・垂直フィルタをかける方法や、小ブロック
単位の画素平均を求める方法や、単純に間引く方法等が
ある。
【0051】図16におけるフレーム間差分算出処理16
cでは、Iフレームの小ブロックDC成分およびPフレ
ームの小ブロック解像度データのフレーム間差分を算出
し、閾値と比較することによって、2値化したフレーム
間差分結果を出力する。フレーム間差分結果の解像度
は、図14の画像14eに示す小ブロック解像度に等し
い。
【0052】図16における動きベクトル選択処理16d
では、小ブロック解像度フレーム間差分に基づいて動き
ベクトルを選択する。図7に示した動きベクトル選択処
理1dと分岐処理7bでは、分岐条件が異なる。1つの
MBは4つの小ブロックから成っているので、座標(m
bx,mby)に対応するMBの画素数は4画素になる。
【0053】上記のように、本発明の第3の実施の形態
では、移動物体検出装置を、Pフレーム動きベクトル情
報を求め、Iフレームの小ブロックDC成分およびPフ
レームの動画像信号の復号を行ない、Pフレーム復号画
像データの解像度をIフレームの小ブロックDC成分の
解像度に合わせて小ブロック解像度化し、小ブロック解
像度画像データを元にフレーム間差分の算出を行ない、
Pフレーム動きベクトル情報のうちから、小ブロック解
像度フレーム間差分結果を元に動きベクトルを選択する
構成としたので、移動物体検出に必要な処理量を減らす
ことができる。
【0054】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、Iフレームの小ブロックDC成分データおよ
びPフレーム動きベクトル情報を求め、Iフレームの小
ブロックDC成分を元にフレーム間差分を求め、フレー
ム間差分結果とPフレーム動きベクトル情報を元にPフ
レームのフレーム間差分を予測し、Pフレーム動きベク
トル情報から、フレーム間差分予測結果を元に動きベク
トルを選択し、選択動きベクトル情報を元に動画像内の
移動物体の検出を行なう移動物体検出装置である。
【0055】図20は、本発明の第4の実施の形態にお
ける移動物体検出装置の処理フロー図である。図1と同
一機能部分には同一符号を付してある。図1と異なると
ころは、動画像信号復号処理1aの代わりに動画像信号
部分復号処理20aを設けた点と、フレーム間差分予測処
理20cを追加した点と、フレーム間差分算出処理20bお
よび動きベクトル選択処理16dの処理内容を一部変更し
た点である。図20において、動画像信号部分復号処理
20aは、画像信号符号化データの部分復号を行なう処理
ステップである。フレーム間差分算出処理20bは、Iフ
レームの小ブロックDC成分に基づいてフレーム間差分
を算出する処理ステップである。フレーム間差分予測処
理20cは、フレーム間差分結果とPフレーム動きベクト
ル情報に基づいてPフレームのフレーム間差分を予測す
る処理ステップである。動きベクトル選択処理16dは、
フレーム間差分予測結果に基づいて動きベクトルを選択
する処理ステップである。
【0056】図21は、第4の実施の形態において扱う
動画像信号符号化データの一例を示す図である。図2と
同一機能部分には同一符号を付してある。図21におい
て、フレーム21aは、小ブロックDC成分データを復号
する対象のIフレームである。フレーム21bは、動きベ
クトル情報を復号する対象のPフレームである。
【0057】図22は、動画像信号部分復号処理20aの
詳細処理フロー図である。図4と同一機能部分には同一
符号を付してある。
【0058】図23は、フレーム間差分予測処理20cの
詳細処理フロー図である。図7と同一機能部分には同一
符号が付してある。図23において、分岐処理23aは、
ベクトル始点近傍の9つの小ブロックのうち、フレーム
間差分結果が正の小ブロック数を閾値と比較して分岐す
る処理ステップである。判定処理23bは、閾値より大き
い場合に正とする判定処理ステップである。判定処理23
cは、閾値より小さい場合に負とする判定処理ステップ
である。
【0059】図24は、フレーム間差分予測処理20cの
処理説明図である。図24において、差分24aは、フレ
ーム間差分結果である。ベクトル24bは、Pフレーム動
きベクトル情報である。差分24cは、フレーム間差分予
測結果である。ブロック24dは、ベクトル始点近傍の9
つの小ブロックである。ブロック24eは、判定を行なう
対象のMBである。図25は、図24における24dと24
eを抜き出して表示したものである。図25において、
ブロック25aは、ベクトル始点近傍の9つの小ブロック
である。ブロック25bは、判定対象のMBである。
【0060】図26は、移動物体検出装置の機能ブロッ
ク図である。図20における処理と同一機能のブロック
については同一符号を付してある。図26において、動
画像信号部分復号部20aは、画像信号符号化データの部
分復号を行なう手段である。フレーム間差分算出部20b
は、Iフレームの小ブロックDC成分に基づいてフレー
ム間差分を算出する手段である。フレーム間差分予測部
20cは、フレーム間差分結果とPフレーム動きベクトル
情報に基づいてPフレームのフレーム間差分を予測する
手段である。動きベクトル選択部16dは、フレーム間差
分予測結果に基づいて動きベクトルを選択する手段であ
る。図27は、図26における動画像信号部分復号部20
aの詳細ブロック図である。図4における処理と同一機
能のブロックについては同一符号を付してある。
【0061】上記のように構成された第4の実施の形態
における移動物体検出装置の動作について、第1の実施
の形態と異なる部分についてのみ、図20〜図27を参
照しながら説明する。動画像信号部分復号部20aに入力
された動画像信号符号化データは、部分復号処理が行な
われる。ここでの部分復号処理とは、図22に示すよう
に、ヘッダー解読処理4aから可変長復号処理4cまで
の処理である。
【0062】図20におけるフレーム間差分算出処理20
bでは、Iフレームの小ブロックDC成分を元に、フレ
ーム間差分を算出する。ここでのフレーム間差分は、図
21の動画像信号符号化データにおけるIフレーム21a
の小ブロックDC成分間のフレーム間差分である。
【0063】図20におけるフレーム間差分予測処理20
cでは、フレーム間差分結果とPフレーム動きベクトル
情報を元に、Pフレームのフレーム間差分を予測する。
フレーム間差分予測処理20cの処理フローの一例につい
て、図23を参照しながら説明する。
【0064】図23において、23aでは、ベクトル始点
近傍の9つの小ブロックのうち、フレーム間差分結果が
正の小ブロック数を閾値と比較する。閾値より多い場合
は、正の判定処理23bを行なう。少ない場合は、負の判
定処理23cを行なう。以降、判定処理7e〜更新処理7
hによってMB座標を更新し、フレーム内全てのMBに
ついて判定処理を行なう。
【0065】図20におけるフレーム間差分予測処理20
cの具体的処理例について、図24と図25を参照しな
がら説明する。図20におけるフレーム間差分予測処理
20cでは、フレーム間差分結果24aとPフレーム動きベ
クトル情報24bから、Pフレームのフレーム間差分予測
結果24cを求める。例えば、MB24eを判定するのに、
動きベクトルの始点近傍の9つの小ブロック24dのフレ
ーム間差分結果をチェックする。
【0066】図25のベクトル始点近傍の9つの小ブロ
ック25aのうち3つの小ブロックがフレーム間差分の結
果が正である。この場合、閾値の設定が2以下であれ
ば、MB25bはフレーム間差分予測処理20cにおいて正
であると判定する。こうして求めたフレーム間差分予測
結果を元に、Pフレーム動きベクトル情報の選択処理を
行なう。
【0067】上記のように、本発明の第4の実施の形態
では、移動物体検出装置を、Iフレームの小ブロックD
C成分データおよびPフレーム動きベクトル情報を求
め、Iフレームの小ブロックDC成分を元にフレーム間
差分を求め、フレーム間差分結果とPフレーム動きベク
トル情報を元にPフレームのフレーム間差分を予測し、
Pフレーム動きベクトル情報から、フレーム間差分予測
結果を元に動きベクトルを選択し、選択動きベクトル情
報を元に動画像内の移動物体の検出を行なう構成とした
ので、部分的な動画像信号復号処理でも精度良く移動物
体を検出することができる。
【0068】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態は、フレーム間差分結果とPフレーム動きベクト
ル情報を元にPフレームのフレーム間差分を小ブロック
解像度で予測し、フレーム間差分予測結果と検出結果情
報の論理積を算出する移動物体検出装置である。
【0069】図28は、本発明の第5の実施の形態にお
ける移動物体検出装置の処理フロー図である。図20と
同一機能部分には同一符号を付してある。図20と異な
るところは、論理積処理28bを設けた点と、フレーム間
差分予測処理28aの処理内容を一部変更した点である。
図28において、フレーム間差分予測処理28aは、フレ
ーム間差分結果とPフレーム動きベクトル情報に基づい
てPフレームのフレーム間差分を予測する処理ステップ
である。論理積処理28bは、フレーム間差分予測結果と
移動物体検出結果情報との論理積をとる処理ステップで
ある。
【0070】図29は、図28におけるフレーム間差分
予測処理28aの処理説明図である。差分29aは、フレー
ム間差分結果である。ベクトル29bは、Pフレーム動き
ベクトル情報である。差分29cは、フレーム間差分予測
結果である。ブロック群29dは、ベクトル始点近傍の9
つの小ブロックである。MB29eは、判定対象のMBで
ある。
【0071】図30は、図29におけるブロック群29d
とMB29eを抜き出して表示したものである。ブロック
群30aは、ベクトル始点近傍の9つの小ブロックであ
る。MB30bは、判定対象のMBである。小ブロック30
c〜30fは、判定対象のMB30bを形成する4つの小ブ
ロックである。
【0072】図31は、移動物体検出装置の機能ブロッ
ク図である。図28における処理と同一機能のブロック
については同一符号を付してある。図31において、フ
レーム間差分予測部28aは、フレーム間差分結果とPフ
レーム動きベクトル情報に基づいてPフレームのフレー
ム間差分を予測する手段である。論理積部28bは、フレ
ーム間差分予測結果と移動物体検出結果情報との論理積
をとる手段である。
【0073】上記のように構成された移動物体検出装置
の動作について、第4の実施の形態と異なる部分につい
てのみ、図28〜図31を参照しながら説明する。フレ
ーム間差分予測処理28aでは、フレーム間差分結果とP
フレーム動きベクトル情報を元に、Pフレームのフレー
ム間差分を予測する。
【0074】フレーム間差分予測処理28aの動作例を、
図29と図30を参照しながら説明する。MB29eを判
定するのに、MB29eの動きベクトルの始点近傍の9つ
の小ブロック29dのフレーム間差分結果をチェックす
る。例えば、小ブロック30cを判定する時は、ブロック
群30aの左上の4つの小ブロックのフレーム間差分結果
を元に判定する。4つの小ブロックのうち、フレーム間
差分結果が正の小ブロックが2つ以上の時、小ブロック
30cは正であると予測する。同様に、小ブロック30dを
判定する時は、右上の4つの小ブロックを使い、小ブロ
ック30eを判定する時は、左下の4つの小ブロックを使
い、小ブロック30fを判定する時は、右下の4つの小ブ
ロックを使って、フレーム間差分に基づいて判定する。
【0075】こうして求めた小ブロック解像度のフレー
ム間差分予測結果を元に、Pフレーム動きベクトル情報
の選択処理を行なう。また、論理積処理28bにおいて検
出結果情報との論理積をとることにより、検出結果情報
の解像度をMB解像度から小ブロック解像度にすること
ができる。
【0076】上記のように、本発明の第5の実施の形態
では、移動物体検出装置を、フレーム間差分結果とPフ
レーム動きベクトル情報を元にPフレームのフレーム間
差分を小ブロック解像度で予測し、フレーム間差分予測
結果と検出結果情報の論理積を算出する構成としたの
で、検出結果情報の解像度をMB解像度からBlock解像
度にすることができる。
【0077】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態は、第1フレームと第2フレームおよび第2フレ
ームと第3フレームのフレーム間差分をそれぞれ算出
し、2つのフレーム間差分の論理積をとって第2フレー
ムのフレーム間差分結果とする移動物体検出装置であ
る。
【0078】図32は、本発明の第6の実施の形態にお
ける移動物体検出装置の処理フロー図である。図20と
同一機能部分には同一符号を付してある。図20と異な
るところは、フレーム間差分算出処理32aの処理内容を
一部変更した点である。図32において、フレーム間差
分算出処理32aは、3つのIフレームの小ブロックDC
成分を用いて小ブロック解像度のフレーム間差分結果を
算出する処理ステップである。フレーム間差分予測処理
20cは、第5の実施の形態におけるフレーム間差分予測
処理28aであってもよい。
【0079】図33は、フレーム間差分算出処理32aの
処理説明図である。図33において、画像33aは、3つ
のIフレームの小ブロックDC成分データ例である。画
像33bは、第1フレームと第2フレームのフレーム間差
分結果である。画像33cは、第2フレームと第3フレー
ムのフレーム間差分結果である。画像33dは、画像33b
と画像33cの論理積処理の結果である。
【0080】図34は、第6の実施の形態における移動
物体検出装置のブロック図である。図32における処理
と同一機能のブロックについては同一符号を付してあ
る。図34において、フレーム間差分算出部32aは、3
つのIフレームの小ブロックDC成分を用いて小ブロッ
ク解像度のフレーム間差分結果を算出する手段である。
【0081】上記のように構成された移動物体検出装置
の動作について、第4の実施の形態と異なる部分につい
てのみ、図32〜図34を参照しながら説明する。フレ
ーム間差分算出処理32aでは、3つのIフレームの小ブ
ロックDC成分を用いて小ブロック解像度のフレーム間
差分を算出する。フレーム間差分算出処理32aの動作例
を、図33を参照しながら説明する。3フレームをそれ
ぞれ、第1フレーム、第2フレーム、第3フレームとす
ると、第2フレームのフレーム間差分を求める際に、ま
ず、第1フレームと第2フレームのフレーム間差分結果
33bおよび第2フレームと第3フレームのフレーム間差
分結果33cを算出する。そして、2つのフレーム間差分
結果33bと33cの論理積処理の結果33dを、第2フレー
ムのフレーム間差分結果とする。
【0082】2フレーム間によるフレーム間差分結果で
は、例えば画像33bに示すように、人物の移動前と移動
後の領域が正となり、人型が2つ出現するような結果と
なる。しかし、3フレーム間でフレーム間差分を算出す
ることにより、第2フレームにおいて人物が存在する領
域のみを検出することができる。また、第1フレームや
第3フレームのみで発生したノイズを除去することがで
きる。
【0083】上記のように、第6の実施の形態では、移
動物体検出装置を、第1フレームと第2フレームおよび
第2フレームと第3フレームのフレーム間差分をそれぞ
れ算出し、2つのフレーム間差分の論理積をとって第2
フレームのフレーム間差分結果とする構成としたので、
フレーム間差分結果の精度を上げることができる。
【0084】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態は、フレームベクトルとトップフィールドベクト
ルを用いてPフレームのフレーム間差分を予測し、フレ
ームベクトルとボトムフィールドベクトルを用いてPフ
レームのフレーム間差分を予測し、2つのフレーム間差
分予測結果の論理積をとってフレーム間差分結果とする
移動物体検出装置である。
【0085】図35は、本発明の第7の実施の形態にお
ける移動物体検出装置の処理フロー図である。図20と
同一機能部分には同一符号を付してある。図20と異な
るところは、フレーム間差分予測処理20cに代えて、第
1フレーム間差分予測処理(フレーム間差分予測処理
1)35a、第2フレーム間差分予測処理(フレーム間差
分予測処理2)35bおよび論理積処理35cを行なう点で
ある。第1フレーム間差分予測処理35aは、フレーム間
差分結果とフレームベクトルとトップフィールドベクト
ルを使って、Pフレームのフレーム間差分を予測する処
理ステップである。第2フレーム間差分予測処理35b
は、フレーム間差分結果とフレームベクトルとボトムフ
ィールドベクトルを使って、Pフレームのフレーム間差
分を予測する処理ステップである。論理積処理35cは、
フレームベクトルとボトムフィールドベクトルを用いて
予測したフレーム間差分予測結果25cの論理積をとる処
理ステップである。フレーム間差分算出処理20bは、第
6の実施の形態におけるフレーム間差分算出処理32aで
あってもよい。
【0086】図36は、本発明の第7の実施の形態の動
作説明図である。画像36aは、フレーム間差分結果であ
る。画像36bは、第1フレーム間差分予測処理の処理結
果である。画像36cは、第2フレーム間差分予測処理の
処理結果である。画像36dは、論理積の処理結果であ
る。
【0087】図37は、MPEG2のフレーム構造にお
けるフレームベクトルおよびフィールドベクトルの説明
図である。図37において、画像37aは、図21に示し
たGOP構造を持つMPEG2符号化データにおけるI
2フレームである。画像37bは、P5フレームである。
ベクトル37cは、画像37aを参照フレームとした画像37
bのフレームベクトルである。画像37dは、I2フレー
ムのトップフィールドである。画像37eは、I2フレー
ムのボトムフィールドである。画像37fは、P5フレー
ムのトップフィールドである。画像37gは、P5フレー
ムのボトムフィールドである。ベクトル37hは、画像37
dを参照フィールドとした画像37fのフィールドベクト
ルである。ベクトル37iは、画像37dを参照フィールド
とした画像37gのフィールドベクトルである。ベクトル
37jは、画像37eを参照フィールドとした画像37fのフ
ィールドベクトルである。ベクトル37kは、画像37eを
参照フィールドとした画像37gのフィールドベクトルで
ある。
【0088】図38は、第7の実施の形態における移動
物体検出装置のブロック図である。図35における処理
と同一機能のブロックについては同一符号を付してあ
る。図38において、第1フレーム間差分予測部35a
は、フレーム間差分結果とフレームベクトルとトップフ
ィールドベクトルを使って、Pフレームのフレーム間差
分を予測する手段である。第2フレーム間差分予測部35
bは、フレーム間差分結果とフレームベクトルとボトム
フィールドベクトルを使って、Pフレームのフレーム間
差分を予測する手段である。論理積部35cは、フレーム
ベクトルとボトムフィールドベクトルを用いて予測した
フレーム間差分予測結果25cの論理積をとる手段であ
る。
【0089】上記のように構成された第7の実施の形態
における移動物体検出装置の動作について、第4の実施
の形態と異なる部分についてのみ、図35〜図38を参
照しながら説明する。第1フレーム間差分予測処理35a
は、フレーム間差分結果とフレームベクトルとトップフ
ィールドベクトルを使って、Pフレームのフレーム間差
分を予測する。同様に、第2フレーム間差分予測処理35
bは、フレーム間差分結果とフレームベクトル、ボトム
フィールドベクトルを使ってPフレームのフレーム間差
分を予測する。第1,第2フレーム間差分予測処理の動
作を、図36と図37を参照しながら説明する。MPE
G2では、フレーム構造において、フレームベクトルも
しくはフィールドベクトルのいずれかが、各マクロブロ
ック(MB)の動きベクトルとして符号化される。
【0090】図37に示すように、フレームベクトルと
は、P5フレームのMBを、参照フレームであるI2フ
レームから1つのベクトルで予測する予測モードにおけ
る予測ベクトルである。フィールドベクトルとは、P5
フレームのMBのトップフィールドを予測するベクトル
(トップフィールドベクトル)と、ボトムフィールドを予
測するベクトル(ボトムフィールドベクトル)の、2つ
のベクトルで予測する予測モードにおける予測ベクトル
である。参照フィールドは、それぞれI2フレームのト
ップフィールド37dとボトムフィールド37eから選択す
る。
【0091】人物等の移動の場合、フィールドベクトル
の2つのベクトルの相似性が強いことを利用し、フレー
ムベクトルとトップフィールドベクトルを用いて予測し
たフレーム間差分予測結果25bと、フレームベクトルと
ボトムフィールドベクトルを用いて予測したフレーム間
差分予測結果25cの論理積をとることにより、フレーム
間差分予測結果の精度向上を図ることができる。
【0092】なお、第1フレーム間差分予測処理35aお
よび第2フレーム間差分予測処理35bについては、第4
の実施の形態におけるフレーム間差分予測処理20cであ
ってもよいし、第5の実施の形態におけるフレーム間差
分予測処理28aであってもよい。
【0093】上記のように、第7の実施の形態では、移
動物体検出装置を、フレームベクトルとトップフィール
ドベクトルを用いてPフレームのフレーム間差分を予測
し、フレームベクトルとボトムフィールドベクトルを用
いてPフレームのフレーム間差分を予測し、2つのフレ
ーム間差分予測結果の論理積をとってフレーム間差分結
果とする構成としたので、MPEG2データから移動物
体を検出する際の検出精度をさらに向上させることがで
きる。
【0094】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態は、参照画像と現画像の画像距離に応じて動きベ
クトルの大きさを正規化する移動物体検出装置である。
【0095】図39は、本発明の第8の実施の形態にお
ける移動物体検出装置の処理フロー図である。図35と
同一機能部分には同一符号を付してある。図35と異な
るところは、動きベクトル正規化処理39aを行なう点で
ある。図39において、動きベクトル正規化処理39a
は、Pフレーム動きベクトル情報の各ベクトルの正規化
を行なう処理ステップである。
【0096】図40は、第8の実施の形態における移動
物体検出装置の機能ブロック図である。図39における
処理と同一機能のブロックについては同一符号を付して
ある。図40において、動きベクトル正規化部39aは、
Pフレーム動きベクトル情報の各ベクトルの正規化を行
なう手段である。
【0097】上記のように構成された第8の実施の形態
における移動物体検出装置の動作について、第7の実施
の形態と異なる部分についてのみ、図37と図39と図
40を参照しながら説明する。動きベクトル正規化処理
39aでは、Pフレーム動きベクトル情報の各ベクトルの
正規化を行なう。動きベクトル正規化処理39aの動作に
ついて、図37を用いて説明する。
【0098】図37において、フレームベクトル37c、
フィールドベクトル37hおよび37kの参照画像と現画像
の画像距離は、6フィールドである。これに対して、フ
ィールドベクトル37iの画像距離は7フィールド、フィ
ールドベクトル37jの画像距離は5フィールドである。
これらのベクトルの画像距離を統一するために、フィー
ルドベクトル37iのベクトルの大きさを6/7倍する。
また、フィールドベクトル37jのベクトルの大きさを6
/5倍する。
【0099】上記のように、第8の実施の形態では、移
動物体検出装置を、参照画像と現画像の画像距離に応じ
て動きベクトルの大きさを正規化する構成としたので、
フレーム間差分予測結果の予測精度を向上させることが
できる。
【0100】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態は、画面内に監視領域を設定し、監視枠内に移動
物体が検出された場合にアラーム信号を生成する自動ア
ラーム発生装置である。
【0101】図41は、本発明の第9の実施の形態にお
ける自動アラーム発生装置のブロック図である。図41
において、移動物体検出部41aは、移動物体を検出し、
検出結果情報を出力する手段である。監視領域設定部41
bは、監視領域に対応する画面の枠を設定する手段であ
る。アラーム信号生成部41cは、枠内に移動物体が検出
された場合にアラーム信号を出力する手段である。
【0102】図42は、図41におけるアラーム信号生
成部41cの動作説明図である。図42において、画像42
aは、移動物体検出部41aの検出結果情報である。枠41
bは、監視領域の設定枠である。
【0103】上記のように構成された第9の実施の形態
における自動アラーム発生装置の動作について、図41
と図42を参照しながら説明する。移動物体検出部41a
は、移動物体を検出し、検出結果情報を出力する。アラ
ーム信号生成部41cは、監視領域設定部41bで設定され
た画面の枠42b内に移動物体検出結果42aが存在する場
合に、アラーム信号を出力する。
【0104】上記のように、第9の実施の形態では、自
動アラーム発生装置を、画面内に監視領域を設定し、監
視枠内に移動物体が検出された場合にアラーム信号を生
成する構成としたので、動画像信号符号化データにおけ
る移動物体を精度良く検出し、自動的にアラーム信号を
発生することができる。
【0105】(第10の実施の形態)本発明の実施の形
態は、動画像信号符号化データから移動物体を検出し、
移動物体が検出されてアラーム信号が発生された時に、
動画像信号符号化データの記録を行なう自動動画像信号
符号化データ記録システムである。
【0106】図43は、本発明の第10の実施の形態に
おける自動動画像信号符号化データ記録システムのブロ
ック図である。図43において、カメラ43aは、動画像
を撮像するビデオカメラである。動画像信号符号化装置
43bは、動画像信号を符号化する手段である。自動アラ
ーム発生装置43cは、移動物体を検出してアラーム信号
を発生する手段である。動画像信号符号化データ記録装
置43dは、アラーム信号が発生された時に動画像信号符
号化データの記録を行なう手段である。
【0107】上記のように構成された第10の実施の形
態における自動動画像信号符号化データ記録システムの
動作について、図43を参照しながら説明する。カメラ
43aで撮像された動画像信号は、動画像信号符号化装置
43bで符号化される。自動アラーム発生装置43cは、動
画像信号符号化データから移動物体を精度良く検出し、
アラーム信号を発生する。動画像信号符号化データ記録
装置43dは、アラーム信号が発生された時に動画像信号
符号化データの記録を行なう。
【0108】上記のように、第10の実施の形態では、
自動動画像信号符号化データ記録システムを、動画像信
号符号化データから移動物体を検出し、移動物体が検出
されてアラーム信号が発生された時に、動画像信号符号
化データの記録を行なう構成としたので、移動物体を精
度良く検出し、動きがあった時だけ動画像信号符号化デ
ータを自動的に記録することができる。
【0109】(第11の実施の形態)本発明の第11の
実施の形態は、動画像信号符号化データから移動物体を
検出し、移動物体が検出されてアラーム信号が発生され
た時に、復号した動画像信号の記録を行なう自動動画像
信号記録システムである。
【0110】図44は、本発明の第11の実施の形態に
おける自動動画像信号記録システムのブロック図であ
る。図43と同一機能部分には同一符号を付してある。
図43と異なるところは、動画像信号復号装置44aを設
けた点と、動画像信号符号化データ記録装置43dに代え
て、画像信号記録装置44bを設けた点である。図44に
おいて、動画像信号復号装置44aは、動画像信号符号化
データを復号して動画像信号を得る手段である。画像信
号記録装置44bは、アラーム信号が発生されたときに動
画像信号の記録を行なう手段である。
【0111】上記のように構成された第11の実施の形
態における自動動画像信号記録システムの動作につい
て、図44を参照しながら説明する。自動アラーム発生
装置43cは、動画像信号符号化データから移動物体を検
出し、アラーム信号を発生する。動画像信号記録装置44
bは、アラーム信号が発生されたときに動画像信号復号
装置44aが復号した動画像信号の記録を行なう。
【0112】上記のように、第11の実施の形態では、
自動動画像信号記録システムを、動画像信号符号化デー
タから移動物体を検出し、移動物体が検出されてアラー
ム信号が発生された時に、復号した動画像信号の記録を
行なう構成としたので、動画像信号符号化データから移
動物体を精度良く検出し、動きがあった時だけ復号動画
像信号を自動的に記録することができる。
【0113】(第12の実施の形態)本発明の第12の
実施の形態は、動画像信号復号装置から移動物体検出に
必要な情報を入力し、これを元に移動物体を検出し、移
動物体を検出した場合に復号画像信号の記録を行なう自
動動画像記録装置である。
【0114】図45は、本発明の第12の実施の形態に
おける自動動画像記録装置のブロック図である。図44
と同一機能部分には同一符号を付してある。図44と異
なるところは、動画像信号復号装置45aおよび自動アラ
ーム発生装置45bの処理内容を一部変更した点である。
図45において、動画像信号復号装置45aは、動画像信
号符号化データを復号して動画像信号を得る手段であ
る。自動アラーム発生装置45bは、復号動画像信号から
移動物体を検出してアラーム信号を発生する手段であ
る。
【0115】上記のように構成された第12の実施の形
態における自動動画像信号記録システムの動作につい
て、第11の実施の形態と異なる部分についてのみ、図
45を参照しながら説明する。自動アラーム発生装置45
bは、動画像信号復号装置45aから移動物体検出に必要
な情報を入力し、これを元に移動物体を検出してアラー
ム信号を発生する。
【0116】自動アラーム発生装置45bの動作について
説明する。自動アラーム発生装置45bには、動画像信号
復号処理が必要である。例えば、図4に示すような動画
像信号復号処理や、図22に示すような動画像信号部分
復号処理を必要とする。これらの動画像信号復号処理
は、動画像信号復号装置45aでも行なっている。そのた
め、自動アラーム発生装置45bでは、移動物体検出装置
毎に必要な情報を、動画像信号復号装置45aから入力す
ることにより、動画像信号復号処理もしくは動画像信号
復号部を省くことができる。
【0117】上記のように、第12の実施の形態では、
自動動画像記録装置を、動画像信号復号装置から移動物
体検出に必要な情報を入力し、これを元に移動物体を検
出し、移動物体を検出した場合に復号画像信号の記録を
行なう構成としたので、少ない処理量で動画像信号符号
化データにおける移動物体を精度良く検出し、動きがあ
った時だけ動画像信号を自動的に記録することができ
る。
【0118】(第13の実施の形態)本発明の第13の
実施の形態は、動画像信号符号化データを通信線を介し
て遠隔伝送し、送信された動画像信号符号化データを受
信して復号し、復号動画像信号を表示し、移動物体が検
出された時に警報を鳴らす自動警報装置である。
【0119】図46は、本発明の第13の実施の形態に
おける自動警報装置のブロック図である。図44と同一
機能部分には同一符号を付してある。図44と異なると
ころは、送信装置46aと、受信装置46bと、表示装置46
cと、警報装置46dを設けた点と、画像信号記録装置44
bを備えていない点である。図46において、送信装置
46aは、動画像信号符号化データを有線または無線で伝
送する手段である。受信装置46bは、動画像信号符号化
データを有線または無線で受信する手段である。表示装
置46cは、復号された動画像信号を表示する手段であ
る。警報装置46dは、アラーム信号が発生すると警報を
鳴らす手段である。
【0120】上記のように構成された第13の実施の形
態における自動警報システムの動作について、第11の
実施の形態と異なる部分についてのみ、図46を参照し
ながら説明する。動画像信号符号化装置43bで符号化さ
れた動画像信号符号化データは、送信装置46aより、有
線または無線の通信路を介して遠隔伝送される。
【0121】遠隔伝送された動画像信号符号化データ
は、受信装置46bで受信され、動画像信号復号装置44a
および自動アラーム発生装置43cに送られる。
【0122】自動アラーム発生装置43cは、動画像信号
符号化データから移動物体を検出し、アラーム信号を発
生する。警報装置46dは、アラーム信号が発生すると警
報を鳴らすことにより、移動物体があることを監視者に
知らせる。警報装置は、警察や警備会社へ自動コールす
る手段でもよいし、光や振動によって知らせる手段であ
ってもよい。表示装置46cには、動画像信号復号装置で
復号された動画像信号が表示される。
【0123】なお、ここでは自動アラーム発生装置43c
と動画像信号復号装置44aによる構成としたが、図45
に示した自動動画像信号記録システムにおける自動アラ
ーム発生装置45bと動画像信号復号装置45aによる構成
も可能である。また、自動記録システムに同様の送受信
装置を設けることにより、容易に遠隔監視等における自
動記録装置を構成することができる。
【0124】上記のように、第13の実施の形態では、
自動警報装置を、動画像信号符号化データを通信線を介
して遠隔伝送し、送信された動画像信号符号化データを
受信して復号し、復号動画像信号を表示し、移動物体が
検出された時に警報を鳴らす構成としたので、動画像信
号符号化データにおける移動物体を精度良く検出し、被
監視場所に動きがあった時に監視者に自動的に警報で知
らせることができる。
【0125】(第14の実施の形態)本発明の第14の
実施の形態は、複数の動画像信号符号化データを多重化
して遠隔伝送し、多重化データを受信して分離し、移動
物体を検出し、検出した移動物体の動画像信号を選択し
て表示する自動映像切替システムである。
【0126】図47は、本発明の第14の実施の形態に
おける自動映像切替システムのブロック図である。図4
7において、カメラ群47aは、複数のビデオカメラであ
る。動画像信号符号化装置群47bは、撮像画像信号を符
号化する複数の符号化装置である。多重化装置47cは、
複数の動画像信号符号化データを多重化する装置であ
る。送信装置47dは、多重化データを有線または無線を
介して遠隔伝送する装置である。受信装置47eは、多重
化データを受信する装置である。分離装置47fは、多重
化データを複数の動画像信号符号化データに分離する装
置である。動画像信号復号装置群47gは、動画像信号符
号化データを復号する複数の復号装置である。自動アラ
ーム発生装置群47hは、動画像信号符号化データから移
動物体を検出する装置である。動画像信号切替装置47i
は、複数のアラーム信号に基づいて動画像信号を1つ選
択して出力する装置である。表示装置46cは、選択され
た動画像信号を表示する装置である。
【0127】上記のように構成された第14の実施の形
態における自動映像切替システムの動作について、図4
7を参照しながら説明する。被監視場所においてカメラ
群47aで撮像された動画像信号は、動画像信号符号化装
置群47bでそれぞれ符号化される。この複数の動画像信
号符号化データは、多重化装置47cで多重化され、送信
装置47dより、有線または無線の通信路を介して遠隔伝
送される。
【0128】遠隔伝送された多重化データは、受信装置
47eで受信され、分離装置47fに送られる。分離装置47
fは、多重化データを複数の動画像信号符号化データに
分離し、画像信号復号装置群47gおよび自動アラーム発
生装置群47hにそれぞれ送る。
【0129】自動アラーム発生装置群47hは、それぞれ
動画像信号符号化データから移動物体を検出し、アラー
ム信号を動画像信号切替装置47iに送る。動画像信号復
号装置群47gは、それぞれ動画像信号符号化データを復
号して得られた動画像信号を、動画像信号切替装置47i
に送る。
【0130】動画像信号切替装置47iは、複数のアラー
ム信号に基づいて動画像信号を1つ選択して出力する。
選択の方法の一例としては、アラームが1つである場合
はアラームの発生した動画像信号を選択し、アラームが
複数である場合には入力チャネルに優先順位を決めてお
き、優先順位の高い動画像信号を選択して出力する方法
がある。表示装置46cには、動画像信号切替装置47iで
選択された動画像信号が表示される。
【0131】自動アラーム発生装置群47hと動画像信号
復号装置群47gの各機能は、自動動画像信号記録システ
ムにおける自動アラーム発生装置43cと動画像信号復号
装置44aの機能と同じであってもよいし、自動動画像信
号記録システムにおける自動アラーム発生装置45bと動
画像信号復号装置45aの機能と同じであってもよい。動
画像信号切替装置47iの出力先を表示装置46cとした
が、動画像信号記録装置であってもよい。
【0132】上記のように、第14の実施の形態では、
自動映像切替システムを、複数の動画像信号符号化デー
タを多重化して遠隔伝送し、多重化データを受信して分
離し、移動物体を検出し、検出した移動物体の動画像信
号を選択して表示する構成としたので、複数箇所の被監
視場所の映像の動画像信号符号化データから移動物体を
精度良く検出し、動きのある場所の映像を選択して自動
的に切り換えることができる。
【0133】(第15の実施の形態)本発明の第15の
実施の形態は、複数の動画像信号符号化データを多重化
して遠隔伝送し、受信した多重化データを複数の動画像
信号符号化データに分離し、動画像信号符号化データか
ら移動物体を検出した複数のアラーム信号に基づいて動
きのある動画像信号符号化データを選択して復号し表示
する自動映像切替システムである。
【0134】図48は、本発明の第15の実施の形態に
おける自動映像切替システムのブロック図である。図4
7と同一機能部分には同一符号を付してある。図47と
異なるところは、動画像信号復号装置群47gと動画像信
号切替装置47iに代えて、動画像信号符号化データ切替
装置48aと動画像信号復号装置44aを設けた点である。
図48において、動画像信号符号化データ切替装置48a
は、複数のアラーム信号に基づいて動画像信号符号化デ
ータを1つ選択して出力する装置である。動画像信号復
号装置44aは、選択された動画像信号符号化データを復
号する装置である。
【0135】上記のように構成された第15の実施の形
態における自動映像切替システムの動作について、第1
4の実施の形態と異なる部分についてのみ、図48を参
照しながら説明する。自動アラーム発生装置群47hは、
動画像信号符号化データから移動物体を検出し、アラー
ム信号を動画像信号符号化データ切替装置48aに送る。
【0136】動画像信号符号化データ切替装置48aは、
複数のアラーム信号に基づいて動画像信号符号化データ
を1つ選択して出力する。選択の方法の一例としては、
アラームが1つである場合はアラームの発生した動画像
信号符号化データを選択し、アラームが複数である場合
には入力チャネルに優先順位を決めておき、優先順位の
高い動画像信号符号化データを選択する方法がある。選
択された動画像信号符号化データは、動画像信号復号装
置44aで復号され、表示装置46cに表示される。
【0137】動画像信号符号化データ切替装置48aの出
力先を、動画像信号復号装置44aとしたが、動画像信号
符号化データ記録装置であってもよい。動画像信号復号
装置44aの出力先を、表示装置46cとしたが、動画像信
号記録装置であってもよい。
【0138】上記のように、第15の実施の形態では、
自動映像切替システムを、複数の動画像信号符号化デー
タを多重化して遠隔伝送し、受信した多重化データを複
数の動画像信号符号化データに分離し、動画像信号符号
化データから移動物体を検出した複数のアラーム信号に
基づいて動きのある動画像信号符号化データを選択して
復号し表示する構成としたので、動画像信号符号化デー
タにおける移動物体を精度良く検出し、複数箇所の被監
視場所の映像から、動きのある場所の動画像信号符号化
データを選択して自動的に切り換え、1台の動画像信号
復号装置で復号して表示することができる。
【0139】(第16の実施の形態)本発明の第16の
実施の形態は、複数のカメラからの動画像信号をそれぞ
れ符号化し、各動画像信号符号化データに基づいて移動
物体を検出してアラーム信号を発生し、複数のアラーム
信号に基づいて動きのある動画像信号符号化データを選
択し、選択した動画像信号符号化データを通信路を介し
て遠隔伝送し、受信した動画像信号符号化データを復号
して表示する自動映像切替システムである。
【0140】図49は、本発明の第16の実施の形態に
おける自動映像切替システムのブロック図である。図4
9において、カメラ群47aは、監視用の複数のビデオカ
メラである。動画像信号符号化装置群47bは、動画像信
号を符号化する複数の符号化装置である。自動アラーム
発生装置群47hは、動画像信号符号化データから移動物
体を検出してアラーム信号を発生する装置である。動画
像信号符号化データ選択装置47cは、アラーム信号に基
づいて動画像信号符号化データを1つ選択する装置であ
る。送信装置46aは、動画像信号符号化データを有線ま
たは無線で送信する装置である。受信装置46bは、動画
像信号符号化データを有線または無線で受信する装置で
ある。動画像信号復号装置44aは、動画像信号符号化デ
ータを復号する装置である。表示装置46cは、復号され
た動画像信号を表示する装置である。
【0141】上記のように構成された第16の実施の形
態における自動映像切替装置の動作について、図49を
参照しながら説明する。被監視場所においてカメラ群47
aで撮像された動画像信号は、動画像信号符号化装置群
47bでそれぞれ符号化される。
【0142】自動アラーム発生装置群47hは、動画像信
号符号化データから移動物体を検出し、アラーム信号を
動画像信号符号化データ選択装置47cに出力する。動画
像信号符号化データ選択装置47cは、入力した複数のア
ラーム信号に基づいて、画像信号符号化データを1つ選
択して出力する。選択の方法の一例としては、アラーム
が1つである場合はアラームの発生した動画像信号符号
化データを選択し、アラームが複数である場合には入力
チャネルに優先順位を決めておき、優先順位の高い動画
像信号符号化データを選択する方法がある。
【0143】選択された動画像信号符号化データは、送
信装置46aより、有線または無線の通信路を介して遠隔
伝送される。遠隔伝送された動画像信号符号化データは
受信装置46bで受信され、動画像信号復号装置44aで復
号されたのち、表示装置46cに表示される。
【0144】なお、受信装置46bの出力先を動画像信号
復号装置44aとしたが、動画像信号符号化データ記録装
置であってもよい。また、動画像信号復号装置44aの出
力先を表示装置46cとしたが、動画像信号記録装置であ
ってもよい。
【0145】上記のように、第16の実施の形態では、
自動映像切替システムを、複数のカメラからの動画像信
号をそれぞれ符号化し、各動画像信号符号化データに基
づいて移動物体を検出してアラーム信号を発生し、複数
のアラーム信号に基づいて動きのある動画像信号符号化
データを選択し、選択した動画像信号符号化データを通
信路を介して遠隔伝送し、受信した動画像信号符号化デ
ータを復号して表示する構成としたので、動画像信号符
号化データにおける移動物体を精度良く検出し、複数箇
所の被監視場所の映像から、動きのある場所の動画像信
号符号化データを選択して自動的に切り換えて送信する
ことができる。
【0146】(第17の実施の形態)本発明の第17の
実施の形態は、複数のカメラからの動画像信号をそれぞ
れ符号化し、移動物体検出に必要な情報に基づいて移動
物体を検出してアラーム信号を発生し、複数のアラーム
信号に基づいて動きのある動画像信号符号化データを選
択し、選択した動画像信号符号化データを通信路を介し
て遠隔伝送し、受信した動画像信号符号化データを復号
して表示する自動映像切替システムである。
【0147】図50は、本発明の第17の実施の形態に
おける自動映像切替システムのブロック図である。図5
0において、カメラ群47aは、監視用の複数のビデオカ
メラである。動画像信号符号化装置群50aは、動画像信
号を符号化する複数の符号化装置である。自動アラーム
発生装置群50bは、移動物体検出に必要な情報に基づい
て移動物体を検出してアラーム信号を発生する装置であ
る。動画像信号符号化データ選択装置47cは、アラーム
信号に基づいて動画像信号符号化データを1つ選択する
装置である。送信装置46aは、動画像信号符号化データ
を有線または無線で送信する装置である。受信装置46b
は、動画像信号符号化データを有線または無線で受信す
る装置である。動画像信号復号装置44aは、動画像信号
符号化データを復号する装置である。表示装置46cは、
復号された動画像信号を表示する装置である。
【0148】上記のように構成された第17の実施の形
態における自動映像切替システムの動作について、第1
6の実施の形態と異なる部分についてのみ、図50を参
照しながら説明する。自動アラーム発生装置群50bは、
それぞれ動画像信号符号化装置群50aから移動物体検出
に必要な情報を入力し、これを元に移動物体を検出し、
アラーム信号を動画像信号符号化データ選択装置47cに
出力する。
【0149】自動アラーム発生装置50bの動作について
説明する。自動アラーム発生装置50bには、動画像信号
復号処理が必要である。例えば、図4に示すような動画
像信号復号処理や、図22に示すような動画像信号部分
復号処理を必要とする。
【0150】これらの動画像信号復号処理で求める情報
は、動画像信号符号化装置群50aに存在する情報である
から、自動アラーム発生装置群50bは、移動物体検出装
置毎に必要な情報を、動画像信号符号化部50aから入力
することにより、動画像信号復号処理を省くことができ
る。
【0151】上記のように、第17の実施の形態では、
自動映像切替システムを、複数のカメラからの動画像信
号をそれぞれ符号化し、移動物体検出に必要な情報に基
づいて移動物体を検出してアラーム信号を発生し、複数
のアラーム信号に基づいて動きのある動画像信号符号化
データを選択し、選択した動画像信号符号化データを通
信路を介して遠隔伝送し、受信した動画像信号符号化デ
ータを復号して表示する構成としたので、少ない処理量
で動画像信号符号化データにおける移動物体を精度良く
検出し、複数箇所の被監視場所の映像から、動きのある
場所の動画像信号符号化データを選択して自動的に切り
換え、送信することができる。
【0152】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、移動物体検出方法を、動画像信号符号化データを
入力して順方向予測フレーム間符号化画像であるPフレ
ームの動きベクトル情報を出力するとともに、フレーム
内符号化画像であるIフレームとPフレームの動画像信
号を復号する動画像信号復号処理ステップと、復号され
た画像データからフレーム間差分を算出するフレーム間
差分算出処理ステップと、Pフレームの動きベクトル情
報から、動きがある画素を含むマクロブロックの動きベ
クトルをフレーム間差分に応じて選択する動きベクトル
選択処理ステップと、選択された動きベクトル情報に基
づいて動画像内の移動物体を検出する移動物体検出処理
ステップとを含む構成としたので、動画像信号符号化デ
ータから外乱の影響を除いて、移動物体を精度良く検出
することができるという効果が得られる。
【0153】また、Iフレームの小ブロックDC成分デ
ータおよびPフレーム動きベクトル情報を出力する動画
像信号部分復号処理ステップと、Iフレームの小ブロッ
クDC成分に基づいてフレーム間差分を算出するフレー
ム間差分算出処理ステップと、フレーム間差分とPフレ
ーム動きベクトル情報に基づいて、Pフレームのフレー
ム間差分を予測するフレーム間差分予測処理ステップ
と、Pフレーム動きベクトル情報からフレーム間差分の
予測結果に応じて動きベクトルを選択する動きベクトル
選択処理ステップと、選択された動きベクトル情報に基
づいて動画像内の移動物体を検出する移動物体検出処理
ステップとを含む構成としたので、部分的な動画像信号
復号処理で、精度良く移動物体を検出することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における移動物体検
出装置の処理フロー図、
【図2】IPBフレームで構成された動画像信号符号化
データのフレーム構成図、
【図3】IPフレームで構成された動画像信号符号化デ
ータのフレーム構成図、
【図4】本発明の第1の実施の形態における動画像信号
復号処理の詳細フロー図、
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるフレーム間
差分算出処理の詳細フロー図、
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるフレーム間
差分算出処理の説明図、
【図7】本発明の第1の実施の形態における動きベクト
ル選択処理の詳細フロー図、
【図8】本発明の第1の実施の形態における移動物体検
出処理の説明図、
【図9】本発明の第1の実施の形態における移動物体検
出処理の検出結果説明図、
【図10】本発明の第1の実施の形態における移動物体
検出処理の詳細フロー図、
【図11】本発明の第1の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図12】本発明の第1の実施の形態における動画像信
号復号部の機能ブロック図、
【図13】本発明の第2の実施の形態における移動物体
検出装置の処理フロー図、
【図14】MPEG2における復号画像の解像度とマク
ロブロックと小ブロックの説明図、
【図15】本発明の第2の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図16】本発明の第3の実施の形態における移動物体
検出装置の処理フロー図、
【図17】本発明の第3の実施の形態における動画像信
号復号処理の詳細フロー図、
【図18】本発明の第3の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図19】本発明の第3の実施の形態における動画像信
号復号部の機能ブロック図、
【図20】本発明の第4の実施の形態における移動物体
検出装置の処理フロー図、
【図21】本発明の第4の実施の形態における動画像信
号符号化データのフレーム構成図、
【図22】本発明の第4の実施の形態における動画像信
号部分復号処理の詳細フロー図、
【図23】本発明の第4の実施の形態におけるフレーム
間差分予測処理の詳細フロー図、
【図24】本発明の第4の実施の形態におけるフレーム
間差分予測処理の説明図、
【図25】本発明の第4の実施の形態における予測判定
処理の説明図、
【図26】本発明の第4の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図27】本発明の第4の実施の形態における動画像信
号部分復号部の機能ブロック図、
【図28】本発明の第5の実施の形態における移動物体
検出装置の処理フロー図、
【図29】本発明の第5の実施の形態におけるフレーム
間差分予測処理の説明図、
【図30】本発明の第5の実施の形態における予測判定
処理の説明図、
【図31】本発明の第5の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図32】本発明の第6の実施の形態における移動物体
検出装置の処理フロー図、
【図33】本発明の第6の実施の形態におけるフレーム
間差分算出処理の説明図、
【図34】本発明の第6の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図35】本発明の第7の実施の形態における移動物体
検出装置の処理フロー図、
【図36】本発明の第7の実施の形態におけるフレーム
間差分予測処理の詳細フロー図、
【図37】MPEG2フレーム構造におけるフレームベ
クトルとフィールドベクトルの説明図、
【図38】本発明の第7の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図39】本発明の第8の実施の形態における移動物体
検出装置の処理フロー図、
【図40】本発明の第8の実施の形態における移動物体
検出装置の機能ブロック図、
【図41】本発明の第9の実施の形態における自動アラ
ーム発生装置の機能ブロック図、
【図42】本発明の第9の実施の形態におけるアラーム
信号生成部の動作説明図、
【図43】本発明の第10の実施の形態における自動動
画像信号符号化データ記録システムの機能ブロック図、
【図44】本発明の第11の実施の形態における自動動
画像信号記録システムの機能ブロック図、
【図45】本発明の第12の実施の形態における自動動
画像信号記録システムの機能ブロック図、
【図46】本発明の第13の実施の形態における自動警
報システムの機能ブロック図、
【図47】本発明の第14の実施の形態における自動映
像切替システムの機能ブロック図、
【図48】本発明の第15の実施の形態における自動動
映像切替システムの機能ブロック図、
【図49】本発明の第16の実施の形態における自動映
像切替システムの機能ブロック図、
【図50】本発明の第17の実施の形態における自動映
像切替システムの機能ブロック図、
【図51】従来の移動物体検出装置の機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1a 動画像信号復号処理 1b IPフレーム判定処理 1c フレーム間差分算出処理 1d 動きベクトル選択処理 1e 移動物体検出処理 1f 終了判定処理 2a フレーム内符号化画像(Iフレーム) 2b 順方向予測フレーム間符号化画像(Pフレーム) 2c 双方向予測フレーム間符号化画像(Bフレーム) 4a ヘッダー解読処理 4b IPフレーム判定処理 4c 可変長復号処理 4d 逆量子化処理 4d IDCT処理 4e 動き補償処理 5a 座標変数x,yの初期化処理 5b 画素輝度差分の絶対値算出処理 5c 画素輝度差分の絶対値と閾値の比較による分岐処
理 5d フレーム間差分・正の判定処理 5e フレーム間差分・負の判定処理 5f 水平座標の判定処理 5g 水平座標の更新処理 5h 垂直座標の判定処理 5i 垂直座標の更新処理 6a 前フレーム 6b 移動物体の検出を行なう現フレーム 6c 6aと6bのフレーム間差分結果 6d 前フレーム6aにおける人物の位置 6e 現フレーム6bにおける人物の位置 6f,6g,6i フレーム間差分結果が正の画素 6h 現フレーム6bで発生した外乱 7a MB座標変数mbx、mbyの初期化処理 7b フレーム間差分結果と閾値の比較による分岐処理 7c 動きベクトルの有効化処理 7d 動きベクトルの無効化処理 7e 水平MB座標の判定処理 7f 水平MB座標の更新処理 7g 垂直MB座標の判定処理 7h 垂直MB座標の更新処理 8a Pフレーム動きベクトル情報 8b 前フレームで人物が存在した位置のMB 8c 現フレームで人物が存在する位置のMB 8d 外乱が存在する位置のMB 9a 移動物体として検出されたMB群 10a 相似なベクトルを持つ周囲MB数と閾値の比較に
よる分岐処理 10b 移動物体検出・正の判定処理 10c 移動物体検出・負の判定処理 12a フレームメモリ 12b 加算部 13a 画像データ低解像度化処理 13b フレーム間差分算出処理 13c 動きベクトル選択処理 14a 復号画像の解像度 14b MBサイズ 14c 小ブロックサイズ 14d 復号画像14aにおけるMB解像度 14e 復号画像14aにおけるBlock解像度 16a 動画像信号復号処理 16b 画像データブロック解像度化処理 16c フレーム間差分算出処理 16d 動きベクトル選択処理 17a 分岐処理 19a 可変長符号部 20a 動画像信号部分復号処理 20b フレーム間差分算出処理 20c フレーム間差分予測処理 21a 小ブロックDC成分データを復号するIフレーム 21b 動きベクトル情報を復号するPフレーム 23a フレーム間差分結果と閾値の比較による分岐処理 23b フレーム間差分・正の処理 23c フレーム間差分・負の処理 24a フレーム間差分結果 24b Pフレーム動きベクトル情報 24c フレーム間差分予測結果 24d ベクトル始点近傍の9つの小ブロック 24e 判定を行なうMB 25a ベクトル始点近傍の9つの小ブロック 25b 判定を行なうMB 28a フレーム間差分予測処理 28b 論理積 29a フレーム間差分結果 29b Pフレーム動きベクトル情報 29c フレーム間差分予測結果 29d ベクトル始点近傍の9つの小ブロック 29e 判定を行なうMB 30a ベクトル始点近傍の9つの小ブロック 30b 判定を行なうMB 30c〜30f 判定を行なうMB・30bを形成する4つ
の小ブロック 32a フレーム間差分算出処理 33a 3フレームのIフレームの小ブロックDC成分デ
ータ例 33b 第1フレームと第2フレームのフレーム間差分結
果 33c 第2フレームと第3フレームのフレーム間差分結
果 33d 33bと33cの論理積結果 35a フレーム間差分予測処理1 35b フレーム間差分予測処理2 35c 論理積処理 36a フレーム間差分結果 36b フレーム間差分予測処理1の処理結果例 36c フレーム間差分予測処理2の処理結果例 36d 36bと36cの論理積結果 37a I2フレーム 37b P5フレーム 37c 37aを参照フレームとした37bのフレームベクト
ル 37d I2フレームのトップフィールド 37e I2フレームのボトムフィールド 37f P5フレームのトップフィールド 37g P5フレームのボトムフィールド 37h 37dを参照フィールドとした37fのフィールドベ
クトル 37i 37dを参照フィールドとした37gのフィールドベ
クトル 37j 37eを参照フィールドとした37fのフィールドベ
クトル 37k 37eを参照フィールドとした37gのフィールドベ
クトル 39a 動きベクトル正規化処理 41a 移動物体検出部 41b 監視領域設定部 41c アラーム信号生成部 42a 移動物体検出部41aの検出結果情報 42b 監視領域の設定枠 43a カメラ 43b 動画像信号符号化装置 43c 自動アラーム発生装置 43d 動画像信号符号化データ記録装置 44a 動画像信号復号装置 44b 動画像信号記録装置 45a 動画像信号復号装置 45b 自動アラーム発生装置 46a 送信装置 46b 受信装置 46c 表示装置 46d 警報装置 47a 複数のカメラ 47b 複数の動画像信号符号化装置 47c 多重化装置 47d 送信装置 47e 受信装置 47f 分離装置 47g 複数の動画像寝具復号装置 47h 複数の自動アラーム発生装置 47i 動画像信号切替装置48a 動画像信号符号化デ
ータ切替装置 50a 複数の動画像信号符号化装置 50b 複数の自動アラーム発生装置 51a カメラ 51b 画像入力装置 51c 変化領域検出装置 51d 領域ブロック化装置 51e 特徴量抽出装置 51f 移動物体識別装置 51g 結果出力装置 51h 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西澤 眞人 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5C054 EA01 EA03 EG06 EG07 EH04 FC01 FC05 FC13 FD00 FF06 HA18 5C059 KK00 MA00 MA05 MA23 MC32 NN01 NN08 NN10 NN21 NN27 NN36 PP00 PP05 PP06 SS20 TA62 TA65 TB04 TB07 TB08 TC04 TC12 TC24 TD01 TD05 TD12 UA34 5C078 BA21 BA37 BA57 CA00 DA00 DA02 5L096 CA02 FA26 HA03 HA04 9A001 HZ30

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像信号符号化データを入力して順方
    向予測フレーム間符号化画像であるPフレームの動きベ
    クトル情報を出力するとともに、フレーム内符号化画像
    であるIフレームと前記Pフレームの動画像信号を復号
    する動画像信号復号処理ステップと、復号された画像デ
    ータからフレーム間差分を算出するフレーム間差分算出
    処理ステップと、前記Pフレームの動きベクトル情報か
    ら、動きがある画素を含むマクロブロックの動きベクト
    ルを前記フレーム間差分に応じて選択する動きベクトル
    選択処理ステップと、選択された動きベクトル情報に基
    づいて動画像内の移動物体を検出する移動物体検出処理
    ステップとを含むことを特徴とする移動物体検出方法。
  2. 【請求項2】 前記Iフレームと前記Pフレームの復号
    画像データを低解像度化する画像データ低解像度化処理
    ステップと、低解像度化した画像データに基づいて低解
    像度フレーム間差分を算出するフレーム間差分算出処理
    ステップと、前記Pフレームの動きベクトル情報から前
    記低解像度フレーム間差分に応じて動きベクトルを選択
    する動きベクトル選択処理ステップとを含むことを特徴
    とする請求項1記載の移動物体検出方法。
  3. 【請求項3】 前記Pフレームの動きベクトル情報を出
    力するとともに、前記Iフレームの小ブロックDC成分
    および前記Pフレームの動画像信号を復号する動画像信
    号復号処理ステップと、前記Pフレームの復号画像デー
    タの解像度を前記Iフレームの小ブロックDC成分の解
    像度に合わせて小ブロック解像度化する画像データブロ
    ック解像度化処理ステップと、小ブロック解像度の画像
    データから小ブロック解像度フレーム間差分を算出する
    フレーム間差分算出処理ステップと、前記Pフレーム動
    きベクトル情報から前記小ブロック解像度フレーム間差
    分に応じて動きベクトルを選択する動きベクトル選択処
    理ステップとを含むことを特徴とする請求項1記載の移
    動物体検出方法。
  4. 【請求項4】 Iフレームの小ブロックDC成分データ
    およびPフレーム動きベクトル情報を出力する動画像信
    号部分復号処理ステップと、前記Iフレームの小ブロッ
    クDC成分に基づいてフレーム間差分を算出するフレー
    ム間差分算出処理ステップと、前記フレーム間差分と前
    記Pフレーム動きベクトル情報に基づいて、前記Pフレ
    ームのフレーム間差分を予測するフレーム間差分予測処
    理ステップと、前記Pフレーム動きベクトル情報から前
    記フレーム間差分の予測結果に応じて動きベクトルを選
    択する動きベクトル選択処理ステップと、選択された動
    きベクトル情報に基づいて動画像内の移動物体を検出す
    る移動物体検出処理ステップとを含むことを特徴とする
    移動物体検出方法。
  5. 【請求項5】 前記フレーム間差分と前記Pフレーム動
    きベクトル情報に基づいて、前記Pフレームのフレーム
    間差分を小ブロック解像度で予測するフレーム間差分予
    測処理ステップと、前記フレーム間差分の予測結果と移
    動物体検出結果情報の論理積を算出する論理積処理ステ
    ップとを含むことを特徴とする請求項4記載の移動物体
    検出方法。
  6. 【請求項6】 第1フレームと第2フレームおよび前記
    第2フレームと第3フレームのフレーム間差分をそれぞ
    れ算出するフレーム間差分算出処理ステップと、2つの
    前記フレーム間差分の論理積をとって前記第2フレーム
    のフレーム間差分結果とする論理積処理ステップとを含
    むことを特徴とする請求項4または5記載の移動物体検
    出方法。
  7. 【請求項7】 フレームベクトルとトップフィールドベ
    クトルを用いて前記Pフレームのフレーム間差分を予測
    する第1のフレーム間差分予測処理ステップと、前記フ
    レームベクトルとボトムフィールドベクトルを用いて前
    記Pフレームのフレーム間差分を予測する第2のフレー
    ム間差分予測処理ステップと、前記2つのフレーム間差
    分予測結果の論理積をとってフレーム間差分結果とする
    論理積処理ステップとを含み、MPEG2データから移
    動物体を検出することを特徴とする請求項4〜6のいず
    れかに記載の移動物体検出方法。
  8. 【請求項8】 画像距離によって動きベクトルの大きさ
    を正規化する動きベクトル正規化処理ステップを含むこ
    とを特徴とする請求項7記載の移動物体検出方法。
  9. 【請求項9】 Pフレーム動きベクトル情報を出力する
    とともにIフレームとPフレームの動画像信号を復号す
    る動画像信号復号部と、復号画像データからフレーム間
    差分を算出するフレーム間差分算出部と、前記Pフレー
    ム動きベクトル情報から動きがある画素を含むマクロブ
    ロックの動きベクトルを前記フレーム間差分に応じて選
    択する動きベクトル選択部と、選択した動きベクトル情
    報に基づいて動画像内の移動物体を検出する移動物体検
    出部とを備えることを特徴とする移動物体検出装置。
  10. 【請求項10】 前記Iフレームと前記Pフレームの復
    号画像データを低解像度化する画像データ低解像度化部
    と、低解像度画像データから低解像度フレーム間差分を
    算出するフレーム間差分算出部と、前記Pフレーム動き
    ベクトル情報から前記低解像度フレーム間差分に応じて
    動きベクトルを選択する動きベクトル選択部とを備える
    ことを特徴とする請求項9記載の移動物体検出装置。
  11. 【請求項11】 前記Pフレーム動きベクトル情報を出
    力するとともに前記Iフレームの小ブロックDC成分お
    よび前記Pフレームの動画像信号を復号する動画像信号
    復号部と、前記Pフレームの復号画像データの解像度を
    前記Iフレームの小ブロックDC成分の解像度に合わせ
    て小ブロック解像度化する画像データブロック解像度化
    部と、小ブロック解像度の画像データからフレーム間差
    分を算出するフレーム間差分算出部とを備えることを特
    徴とする請求項9記載の移動物体検出装置。
  12. 【請求項12】 Iフレームの小ブロックDC成分デー
    タおよびPフレーム動きベクトル情報を出力する動画像
    信号部分復号部と、前記Iフレームの小ブロックDC成
    分に基づいてフレーム間差分を算出するフレーム間差分
    算出部と、前記フレーム間差分と前記Pフレーム動きベ
    クトル情報に基づいて前記Pフレームのフレーム間差分
    を予測するフレーム間差分予測部と、前記Pフレーム動
    きベクトル情報からフレーム間差分の予測結果に応じて
    動きベクトルを選択する動きベクトル選択部と、選択し
    た動きベクトル情報に基づいて動画像内の移動物体を検
    出する移動物体検出部とを備えることを特徴とする移動
    物体検出装置。
  13. 【請求項13】 前記フレーム間差分と前記Pフレーム
    動きベクトル情報に基づいて前記Pフレームのフレーム
    間差分を小ブロック単位の解像度で予測するフレーム間
    差分予測部と、フレーム間差分の予測結果と移動物体検
    出結果情報の論理積を算出する論理積部とを備えること
    を特徴とする請求項12記載の移動物体検出装置。
  14. 【請求項14】 第1フレームと第2フレームおよび前
    記第2フレームと第3フレームのフレーム間差分をそれ
    ぞれ算出するフレーム間差分算出部と、2つの前記フレ
    ーム間差分の論理積をとって前記第2フレームのフレー
    ム間差分結果とする論理積部とを備えることを特徴とす
    る請求項12または13記載の移動物体検出装置。
  15. 【請求項15】 フレームベクトルとトップフィールド
    ベクトルを用いて前記Pフレームのフレーム間差分を予
    測する第1のフレーム間差分予測部と、前記フレームベ
    クトルとボトムフィールドベクトルを用いて前記Pフレ
    ームのフレーム間差分を予測する第2のフレーム間差分
    予測部と、前記2つのフレーム間差分の予測結果の論理
    積をとってフレーム間差分結果とする論理積部とを備
    え、MPEG2データから移動物体を検出することを特
    徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の移動物体
    検出装置。
  16. 【請求項16】 フレーム間距離によって前記動きベク
    トルの大きさを正規化する動きベクトル正規化部を備え
    ることを特徴とする請求項15記載の移動物体検出装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項9〜16のいずれかに記載の移
    動物体検出装置と、画面内に監視領域を設定する監視領
    域設定部と、移動物体検出結果情報と監視枠情報に基づ
    いてアラーム信号を生成するアラーム信号生成部とを備
    えることを特徴とする自動アラーム発生装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の自動アラーム発生装
    置と、カメラと、前記カメラからの動画像信号を符号化
    する動画像信号符号化装置と、動画像信号符号化データ
    を記録する動画像信号符号化データ記録装置とを備える
    ことを特徴とする自動動画像信号符号化データ記録シス
    テム。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の自動アラーム発生装
    置と、カメラと、前記カメラからの動画像信号を符号化
    する動画像信号符号化装置と、動画像信号符号化データ
    を復号する動画像信号復号装置と、復号した画像信号を
    記録する動画像信号記録装置とを備えることを特徴とす
    る自動動画像信号記録システム。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の自動アラーム発生装
    置と、カメラと、前記カメラからの動画像信号を符号化
    する動画像信号符号化装置と、動画像信号符号化データ
    を復号するとともに前記自動アラーム発生装置に移動物
    体検出に必要な情報を出力する動画像信号復号装置と、
    復号した画像信号を記録する動画像信号記録装置とを備
    えることを特徴とする自動動画像信号記録システム。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の自動アラーム発生装
    置と、カメラと、前記カメラからの動画像信号を符号化
    する動画像信号符号化装置と、動画像信号符号化データ
    を通信路を介して遠隔伝送する送信装置と、前記通信路
    を介して送信された動画像信号符号化データを受信する
    受信装置と、前記動画像信号符号化データを復号する動
    画像信号復号装置と、復号した動画像信号を表示する表
    示装置と、アラームが生成された時に警報を鳴らす警報
    装置とを備えることを特徴とする自動警報システム。
  22. 【請求項22】 請求項17記載の自動アラーム発生装
    置を複数備えた自動アラーム発生装置群と、カメラ群
    と、各カメラからの動画像信号の符号化を行なう動画像
    信号符号化装置群と、複数の動画像信号符号化データを
    多重化する多重化装置と、多重化データを通信路を介し
    て遠隔伝送する送信装置と、前記通信路を介して送信さ
    れた多重化データを受信する受信装置と、多重化データ
    を複数の動画像信号符号化データに分離する分離装置
    と、前記動画像信号符号化データを復号する動画像信号
    復号装置群と、複数のアラーム信号に基づいて動きのあ
    る動画像信号を選択する動画像信号切替装置と、選択さ
    れた動画像信号を表示する表示装置とを備えることを特
    徴とする自動映像切替システム。
  23. 【請求項23】 複数の請求項17記載の自動アラーム
    発生装置と、カメラ群と、各カメラからの動画像信号の
    符号化を行なう動画像信号符号化装置群と、複数の動画
    像信号符号化データを多重化する多重化装置と、多重化
    データを通信路を介して遠隔伝送する送信装置と、前記
    通信路を介して送信された多重化データを受信する受信
    装置と、前記多重化データを複数の動画像信号符号化デ
    ータに分離する分離装置と、複数のアラーム信号に基づ
    いて動きのある動画像信号符号化データを選択する動画
    像信号符号化データ切替装置と、選択された動画像信号
    符号化データを復号する動画像信号復号装置と、動画像
    信号を表示する表示装置とを備えることを特徴とする自
    動映像切替システム。
  24. 【請求項24】 請求項17記載の自動アラーム発生装
    置の群と、カメラ群と、各カメラからの動画像信号の符
    号化を行なう動画像信号符号化装置群と、複数のアラー
    ム信号に基づいて動きのある動画像信号符号化データを
    選択する動画像信号符号化データ切替装置と、選択した
    動画像信号符号化データを通信路を介して遠隔伝送する
    送信装置と、前記通信路を介して送信された動画像信号
    符号化データを受信する受信装置と、前記動画像信号符
    号化データを復号する動画像信号復号装置と、動画像信
    号を表示する表示装置とを備えることを特徴とする自動
    映像切替システム。
  25. 【請求項25】 請求項17記載の自動アラーム発生装
    置の群と、カメラ群と、各カメラからの動画像信号の符
    号化を行なうとともに前記自動アラーム発生装置に移動
    物体検出に必要な情報を出力する動画像信号符号化装置
    群と、複数のアラーム信号に基づいて動きのある動画像
    信号符号化データを選択する動画像信号符号化データ切
    替装置と、選択した動画像信号符号化データを通信路を
    介して遠隔伝送する送信装置と、前記通信路を介して送
    信された動画像信号符号化データを受信する受信装置
    と、前記動画像信号符号化データを復号する動画像信号
    復号装置と、動画像信号を表示する表示装置とを備える
    ことを特徴とする自動映像切替システム。
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