JP2001175543A - データ制御装置 - Google Patents

データ制御装置

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JP2001175543A
JP2001175543A JP36298999A JP36298999A JP2001175543A JP 2001175543 A JP2001175543 A JP 2001175543A JP 36298999 A JP36298999 A JP 36298999A JP 36298999 A JP36298999 A JP 36298999A JP 2001175543 A JP2001175543 A JP 2001175543A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データ記憶部に記憶されている全データの損失
や破壊を防止できるデータ制御装置を提供する。 【解決手段】データ記憶部30には、データ書込順序が
規定された3つの記憶領域31,32,33が設けられ
ており、主制御部20からデータ制御部40に書換コマ
ンドが入力されると、データ記憶部30のすべての記憶
領域31,32,33に記憶されているモータ作動時間
データが順に書き換えられる。そして、主制御部20か
らデータ制御部40に新たな書換コマンドまたは読出コ
マンドが入力されたときには、データ記憶部30のすべ
ての記憶領域31,32,33に記憶されているデータ
が読み出されて、その中で最も多く含まれているデータ
が電動モータの累積作動時間を表すデータであると判断
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、パワ
ーステアリング装置の電子制御装置などに適用されて、
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Re
ad-Only Memory)またはフラッシュメモリなどからなる
データ記憶部に対するデータの書込みおよび読出しを制
御するためのデータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、電子制御装置による制御の
下、電動モータによりオイルポンプを駆動して、ステア
リング機構に結合されたパワーシリンダに作動油を供給
し、このパワーシリンダから操舵補助力を発生させるパ
ワーステアリング装置が知られている。このようなパワ
ーステアリング装置の中には、電動モータの累積作動時
間を表すモータ作動時間データや過去に発生した異常の
内容を表すエラーコードなどを記憶しておくためのデー
タ記憶部を電子制御装置内に備えているものがある。
【0003】データ記憶部は、EEPROMやフラッシ
ュメモリなどの不揮発性メモリからなり、このデータ記
憶部に対するデータの書込みおよび読出しは、データ制
御部によって制御されるようになっている。たとえば、
データ記憶部がモータ作動時間データを記憶するもので
ある場合、データ制御部は、電動モータが一定時間作動
する度に、データ記憶部に記憶されているモータ作動時
間データを削除し、新たなモータ作動時間データをデー
タ記憶部に書き込む。これにより、パワーステアリング
装置の点検時などに、データ記憶部に記憶されているモ
ータ作動時間データを読み出すことによって、パワース
テアリング装置に備えられている電動モータの累積作動
時間を確認することができ、たとえば、電動モータなど
のメンテナンスが必要であるか否かを容易に判断するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、データ記憶
部に記憶されているデータの消去および新たな書込みが
行われている途中で、車両のイグニッションスイッチが
オフにされて、電子制御装置への動作電力の供給が中止
されると、データ記憶部に記憶されているデータが失わ
れたり、破壊されたりするおそれがある。このようなデ
ータの損失や破壊が生じるのを防止するために、イグニ
ッションスイッチがオフされてからの一定時間だけ電子
制御装置に動作電力を供給するためのバックアップ電源
を設けることが考えられる。しかしながら、バックアッ
プ電源を設けるとなると、電子制御装置(データ制御
部)のコストが大幅にアップしてしまう。
【0005】そこで、この発明の目的は、大幅なコスト
アップを招くことなく、データ記憶部に記憶されている
全データの損失や破壊を防止できるデータ制御装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、書込順序
が規定された複数の記憶領域(31,32,33)を有
するデータ記憶装置(30)に対するデータの書込みお
よび読出しを制御するためのデータ制御装置(40)で
あって、前記書込順序に従って、前記複数の記憶領域に
異なるデータを順に書き込むデータ書込手段と、前記複
数の記憶領域のうちの所定の記憶領域に記憶されている
データを読み出すデータ読出手段と、このデータ読出手
段によってデータの読出しが良好に行われなかった場合
に、前記所定の記憶領域以外の記憶領域に記憶されてい
るデータを読み出すデータ再読出手段とを含むことを特
徴とするデータ制御装置である。
【0007】なお、括弧内の数字は、後述の実施形態に
おける対応構成要素等を表す。以下、この項において同
じである。この発明によれば、データ記憶装置には、書
込順序が規定された複数の記憶領域が設けられており、
これら複数の記憶領域には、新たなデータが発生する度
に、その新たなデータが書込順序に従って書き込まれて
いく。これにより、いずれかの記憶領域にデータの書込
みが行われている途中で、データ記憶装置およびデータ
制御装置への動作電力の供給が中止された場合に、その
書込み途中であった記憶領域以外の記憶領域に記憶され
ているデータが失われたり、書込み途中であった記憶領
域以外の記憶領域に破壊データが格納されたりすること
を防止できる。
【0008】また、複数の記憶領域のうちの所定の記憶
領域から読み出されたデータが破壊データであったり、
その記憶領域からデータを読み出すことができなかった
りした場合には、その読出対象となった記憶領域とは異
なる記憶領域に記憶されているデータが読み出される。
これにより、データ記憶装置からのデータを確実に読み
出すことができる。なお、上記所定の記憶領域は、最も
新しくデータの書込みが行われた記憶領域であってもよ
く、この場合、上記所定の記憶領域以外の記憶領域は、
上記所定の記憶領域へのデータ書込みの直前にデータが
書き込まれた記憶領域であることが好ましい。
【0009】また、上記データ書込手段による記憶領域
へのデータの書込みは、その書込対象である記憶領域に
記憶されているデータが消去されることにより、その記
憶領域に特定データが一旦書き込まれた後、その記憶領
域に記憶させておくべきデータを書き込むことにより達
成されてもよい。この場合、上記データ読出手段によっ
て読み出されたデータが上記特定データであれば、上記
データ読出手段によるデータの読出しが不良であると判
定することができる。
【0010】さらに、上記データ記憶装置に書き込まれ
るデータが、その性質上、時間経過とともに単調に増加
する場合には、上記特定データ以外の最大データが書き
込まれている記憶領域を、上記最も新しくデータの書込
みが行われた記憶領域と判定してもよい。請求項2記載
の発明は、書込順序が規定された少なくとも3つの記憶
領域(31,32,33)を有するデータ記憶装置(3
0)に対するデータの書込みおよび読出しを制御するた
めのデータ制御装置(40)であって、前記書込順序に
従って、前記少なくとも3つの記憶領域に同一のデータ
を(時間間隔をあけて)順に書き込むデータ書込み手段
と、前記少なくとも3つの記憶領域に記憶されているデ
ータを読み出して、この読み出したデータの中で最も多
く含まれているデータを選出するデータ選出手段とを含
むことを特徴とするデータ制御装置である。
【0011】この発明によれば、データ記憶装置には、
書込順序が規定された少なくとも3つの記憶領域が設け
られており、これらの記憶領域には、書込順序に従って
同一のデータが順に書き込まれる。これにより、いずれ
かの記憶領域へのデータの書込みが行われている途中
で、データ記憶装置およびデータ制御装置への動作電力
の供給が中止された場合に、その書込み途中であった記
憶領域以外の記憶領域に記憶されているデータが失われ
たり、書込み途中であった記憶領域以外の記憶領域に破
壊データが格納されたりすることを防止できる。
【0012】また、データの読出しに際しては、すべて
の記憶領域に記憶されているデータが読み出されて、そ
の中で最も多く含まれているデータが選出される。これ
により、データ記憶装置から読み出したデータを用いた
処理を行う場合などに、この処理に、データの書込み途
中で動作電力の供給が中止されたことによって格納され
た破壊データが用いられることを防止できる。なお、上
記データ選出手段は、上記少なくとも3つの記憶領域か
ら読み出したデータのうち、差または差の和が最小とな
る2以上のデータに基づいて、上記最も多く含まれてい
るデータを定めるものであることが好ましく、たとえ
ば、差または差の和が最小となる2以上のデータの平均
に近いデータを、上記最も多く含まれているデータと定
めてもよい。また、上記データ記憶装置に書き込まれる
データが、その性質上、時間経過に伴って単調に増加
(または減少)する場合には、差または差の和が最小と
なる2以上のデータのうちの最大(または最小)のデー
タを、上記最も多く含まれているデータと定めてもよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るデータ制御装置が適用されたパ
ワーステアリング装置用の電子制御装置の構成を示すブ
ロック図である。この電子制御装置10は、たとえば、
電動モータにより駆動されるオイルポンプの発生油圧に
よって操舵補助力を発生するパワーステアリング装置に
用いられるものであり、パワーステアリング装置の各部
を制御するための主制御部20と、電動モータの累積作
動時間を表すモータ作動時間データを記憶しておくため
のデータ記憶部30と、このデータ記憶部30に対する
モータ作動時間データの書換え(書込み)および読出し
を制御するためのデータ制御部40とを備えている。
【0014】主制御部20には、ステアリングホイール
の操舵角を検出するための舵角センサや、電動モータに
流れる電流を検出するためのモータ電流検出回路などか
らの信号が入力データとして与えられている。主制御部
20は、上記各センサから与えられる入力データに基づ
いて、電動モータなどの各部に与えるべき制御信号を作
成して出力する。データ記憶部30は、たとえば、EE
PROM(Electrically Erasable Programmable Read-O
nly Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ
からなる。データ記憶部30には、たとえば、それぞれ
8個のセルからなる第1記憶領域31、第2記憶領域3
2および第3記憶領域33が設定されており、これらの
記憶領域31,32,33に、それぞれ8ビットのモー
タ作動時間データを記憶させておくことができるように
なっている。
【0015】主制御部20は、たとえば、上記モータ電
流検出回路から入力される信号に基づいて電動モータの
作動時間を計測し、電動モータが一定時間作動する度
に、データ記憶部30に記憶されているモータ作動時間
データを書き換える旨のコマンドをデータ制御部40に
与える。このコマンドを受けたデータ制御部40は、予
め定められたプログラムに従って、データ記憶部30に
記憶されているモータ作動時間データの書換えを行う。
また、データ制御部40は、主制御部20からモータ作
動時間データを読み出す旨のコマンドが与えられると、
予め定められたプログラムに従って、データ記憶部30
からモータ作動時間データを読み出し、その読み出した
モータ作動時間データを主制御部20に与える。
【0016】図2は、データ制御部40によるデータ記
憶部30へのモータ作動時間データの書換え(書込
み)、およびデータ記憶部30からのモータ作動時間デ
ータの読出しについて説明するための図である。まず、
図1および図2(a)を参照して、データ制御部40によ
るデータ記憶部30へのモータ作動時間データの書換え
について説明する。データ記憶部30の初期状態、すな
わちデータ記憶部30の各記憶領域31,32,33に
「11111111」が記憶されている状態で、主制御
部20からデータ制御部40にモータ作動時間データを
書き換える旨のコマンド(以下「書換コマンド」とい
う。)が与えられると、第1記憶領域31にモータ作動
時間データ「00000001」が書き込まれる。
【0017】その後、電動モータが一定時間作動され
て、主制御部20からデータ制御部40に書換コマンド
が再び与えられると、データ制御部40によって、第1
記憶領域31に記憶されているモータ作動時間データ
「00000001」が読み出される。そして、その第
1記憶領域31から読み出されたモータ作動時間データ
「00000001」に「00000001」を足して
得られるデータ「00000010」が新たなモータ作
動時間データとされて、このモータ作動時間データ「0
0000010」が第2記憶領域32に書き込まれる。
【0018】この後、電動モータがさらに一定時間作動
されて、主制御部20からデータ制御部40に書換コマ
ンドが与えられると、データ制御部40によって、第2
記憶領域32に記憶されているモータ作動時間データ
「00000010」が読み出される。そして、その第
2記憶領域32から読み出されたモータ作動時間データ
「00000010」に「00000001」を足して
得られるデータ「00000011」が新たなモータ作
動時間データとされて、このモータ作動時間データ「0
0000011」が第3記憶領域33に書き込まれる。
【0019】第3記憶領域33にモータ作動時間データ
「00000011」が書き込まれた後、さらに電動モ
ータが一定時間作動されて、主制御部20からデータ制
御部40に書換コマンドが与えられると、データ制御部
40により、まず、第1記憶領域31に記憶されている
モータ作動時間データ「00000001」が消去され
る。これにより、第1記憶領域31には、「11111
111」が記憶されている状態となる。次に、第3記憶
領域33に記憶されているモータ作動時間データ「00
000011」が読み出される。そして、その第3記憶
領域33から読み出されたモータ作動時間データ「00
000011」に「00000001」を足して得られ
るデータ「00000100」が新たなモータ作動時間
データとされて、このモータ作動時間データ「0000
0100」が第1記憶領域31に書き込まれる。
【0020】こうして、データ制御部40は、データ記
憶部30の記憶領域31,32,33に記憶されている
モータ作動時間データを、この順序で循環的に書き換え
ていく。ところで、上述のようなデータ制御部40によ
るモータ作動時間データの書換えが行われている途中
で、このパワーステアリング装置が搭載された車両のイ
グニッションスイッチがオフにされて、電子制御装置1
0への動作電力の供給が中止されることが考えられる。
電子制御装置10への動作電力の供給が中止されると、
データ制御部40によるモータ作動時間データの書換え
も中止される。
【0021】たとえば、図2(b)に示すように、主制御
部20からデータ制御部40に書換コマンドが入力され
た直後であって、第1記憶領域31の記憶データが消去
される前に、車両のイグニッションスイッチがオフにさ
れた場合、第1記憶領域31にはモータ作動時間データ
「00000001」が残る。また、図2(c)に示すよ
うに、主制御部20からデータ制御部40に書換コマン
ドが入力されて、第1記憶領域31に記憶されているモ
ータ作動時間データ「00000001」が消去された
直後にイグニッションスイッチがオフにされた場合、第
1記憶領域31にデータ「11111111」が記憶さ
れた状態となる。
【0022】なお、データ記憶部30へのモータ作動時
間データの書込みは最大254回しか行われず、モータ
作動時間データの書込み途中でイグニッションスイッチ
がオフにされた場合を除き、データ記憶部30の記憶領
域31,32,33にデータ「11111111」が記
憶された状態のままになることはない。イグニッション
スイッチがオフにされて、第1記憶領域31にデータ
「11111111」が記憶された状態になった後、イ
グニッションスイッチが再びオンにされ、その後に電動
モータが一定時間作動したことに応答して、主制御部2
0からデータ制御部40に書換コマンドが入力される
と、第1記憶領域31から「11111111」が読み
出される。
【0023】この第1記憶領域31から読み出されたデ
ータ「11111111」は、第1記憶領域31の記憶
データの書換えが行われている途中でイグニッションス
イッチがオフにされたことにより記憶されたものであ
り、電動モータの累積作動時間を正確に表すデータでは
ない。したがって、データ制御部40は、データ記憶部
30の記憶領域31,32,33から読み出したデータ
が「11111111」である場合には、その記憶領域
よりも1つ前にモータ作動時間データが書き込まれた記
憶領域に記憶されているデータを読み出し、この新たに
読み出したデータをモータ作動時間データとして、それ
以後の処理を実行する。
【0024】すなわち、第1記憶領域31から読み出さ
れたデータが「11111111」であれば、第1記憶
領域31よりも1つ前にモータ作動時間データが書き込
まれた第3記憶領域33からデータ「0000001
1」が読み出される。そして、このデータ「00000
011」がモータ作動時間データとされ、主制御部20
からデータ制御部40に書換コマンドが入力された場合
には、モータ作動時間データ「00000011」に
「00000001」を足して得られるデータ「000
00100」が第1記憶領域31に書き込まれる。ま
た、主制御部20からデータ制御部40に読出コマンド
が入力された場合には、第3記憶領域33から読み出さ
れたモータ作動時間データ「00000011」が、デ
ータ制御部40から主制御部20に送信される。
【0025】また、たとえば、パワーステアリング装置
が搭載された車両の販売店などにおいてパワーステアリ
ング装置を点検する際などに、その販売店に設置されて
いるコンピュータと主制御部20とが接続され、この主
制御部20を介して、モータ作動時間データを読み出す
旨のコマンド(以下「読出コマンド」という。)がデー
タ制御部40に入力された場合には、このデータ制御部
40によって、データ記憶部30の記憶領域31,3
2,33のうち、最も新しくデータが書き込まれた記憶
領域からデータが読み出される。そして、その読み出さ
れたデータが「11111111」である場合には、上
述の場合と同様に、そのデータが読み出された記憶領域
よりも1つ前にモータ作動時間データが書き込まれた記
憶領域からデータが読み出される。
【0026】以上のようにこの実施形態によれば、デー
タ記憶部30には、データ書込順序が規定された3つの
記憶領域31,32,33が設けられており、主制御部
20からデータ制御部40に書換コマンドが入力される
と、前回にモータ作動時間データが書き換えられた記憶
領域の次の記憶領域に記憶されているモータ作動時間デ
ータの書換えが行われる。これにより、データ記憶部3
0の記憶領域31,32,33のいずれかへのモータ作
動時間データの書込みが行われている途中で、電子制御
装置10への動作電力の供給が中止された場合に、その
書込み途中であった記憶領域に記憶されていたモータ作
動時間データが失われて、その記憶領域に「11111
111」が記憶された状態になるおそれはあっても、そ
の他の記憶領域に記憶されているモータ作動時間データ
が失われることはない。
【0027】したがって、データ記憶部30から読み出
したデータが「11111111」であれば、その「1
1111111」が読み出された記憶領域とは異なる記
憶領域に記憶されているモータ作動時間データを読み出
すことにより、このモータ作動時間データを用いた処理
を続行することができる。なお、この実施形態では、イ
グニッションスイッチが一旦オフにされた後、イグニッ
ションスイッチが再びオンにされ、その後に主制御部2
0からデータ制御部40に書換コマンドが入力されたと
きに、最も新しくデータ書換えが行われた記憶領域が判
定されて、その記憶領域からデータが読み出されるとし
た。しかしながら、イグニッションスイッチが一旦オフ
にされると、データ制御部40が最も新しくデータを書
き換えた記憶領域を判定できない構成である場合には、
たとえば、データ「11111111」以外の最も大き
いデータが記憶されている記憶領域を新しくデータを書
き換えた記憶領域と判定してもよい。
【0028】図3は、この発明の他の実施形態について
説明するための図である。上述の実施形態では、主制御
部20からデータ制御部40に書換コマンドが入力され
ると、前回にモータ作動時間データが書き換えられた記
憶領域の次の記憶領域に記憶されているモータ作動時間
データの書換えが行われるとしたのに対し、この実施形
態では、主制御部20からデータ制御部40に書換コマ
ンドが入力されると、データ記憶部30のすべての記憶
領域31,32,33に記憶されているモータ作動時間
データが順に書き換えられる。
【0029】たとえば、データ記憶部30の各記憶領域
31,32,33に、モータ作動時間データ「0000
0001」が記憶されている状態で、主制御部20から
データ制御部40に書換コマンドが与えられると、ま
ず、記憶領域31,32,33に記憶されているモータ
作動時間データ「00000001」が読み出される。
そして、その読み出されたモータ作動時間データ「00
000001」に「00000001」を足して得られ
るデータ「00000010」が新たなモータ作動時間
データとされる。
【0030】その後、第1記憶領域31に記憶されてい
るモータ作動時間データ「00000001」が消去さ
れて、この第1記憶領域31に新たなモータ作動時間デ
ータ「00000010」が書き込まれる。これによ
り、第1記憶領域31に記憶されているモータ作動時間
データの書換えが達成される。こうして第1記憶領域3
1に記憶されているモータ作動時間データの書換えが達
成されると、次に、第2記憶領域32に記憶されている
モータ作動時間データ「00000001」が消去され
て、この第2記憶領域32に新たなモータ作動時間デー
タ「00000010」が書き込まれる。
【0031】そして、第2記憶領域32に記憶されてい
るモータ作動時間データの書換えが達成された後に、第
3記憶領域33に記憶されているモータ作動時間データ
「00000001」が消去されて、この第3記憶領域
33に新たなモータ作動時間データ「0000001
0」が書き込まれることにより、第3記憶領域33のモ
ータ作動時間データの書換えが達成される。この後、電
動モータがさらに一定時間作動されて、主制御部20か
らデータ制御部40に新たに書換コマンドが与えられる
と、記憶領域31,32,33に記憶されているモータ
作動時間データ「00000010」が読み出される。
そして、その読み出されたモータ作動時間データ「00
000010」に「00000001」を足して得られ
るデータ「00000011」が新たなモータ作動時間
データとされて、上述の場合と同様にして、第1記憶領
域31に記憶されているモータ作動時間データから順に
書き換えられていく。
【0032】すべての記憶領域31,32,33のモー
タ作動時間データの書換えが良好に行われた場合は、こ
れらの記憶領域31,32,33には同一のモータ作動
時間データが記憶されているので、上述のようにしてモ
ータ作動時間データの書換えを良好に行うことができ
る。しかしながら、たとえば、いずれかの記憶領域への
モータ作動時間データの消去または書込みの途中で、こ
のパワーステアリング装置が搭載された車両のイグニッ
ションスイッチがオフにされた場合、その記憶領域に
は、消去または書込み途中の誤ったデータが格納されて
しまう。このような場合、いずれの記憶領域31,3
2,33から読み出したデータを使用して、それ以後の
データ書換処理を続行すべきであるか判断する必要があ
る。また、主制御部20からデータ制御部40に読出コ
マンドが入力された場合、いずれの記憶領域31,3
2,33から読み出したデータを主制御部20に与える
べきであるか判断する必要がある。
【0033】そこで、この実施形態では、データ記憶部
30の記憶領域31,32,33から読み出されたデー
タに複数種類のデータが含まれる場合、その中で最も多
く含まれているデータが、電動モータの累積作動時間を
表す正しいデータであると判断されて、それ以後のデー
タ書換処理のために参照されたり、主制御部20に送信
されたりするようになっている。たとえば、図3(a)に
示すように、第3記憶領域33に記憶されているモータ
作動時間データが「00000010」から「0000
0011」に書き換えられる途中でイグニッションスイ
ッチがオフにされると、第3記憶領域33には、消去ま
たは書込み途中の誤データ「*」が記憶される。この場
合、第1記憶領域31および第2記憶領域32には同一
のデータ「00000011」が記憶されているから、
このデータ「00000011」が電動モータの累積作
動時間を表す正しいデータであるとされる。
【0034】また、図3(b)に示すように、第1記憶領
域31に記憶されているモータ作動時間データが「00
000010」から「00000011」に書き換えら
れる途中でイグニッションスイッチがオフにされると、
第1記憶領域31には、消去または書込み途中の誤デー
タ「*」が記憶される。この場合、第2記憶領域32お
よび第3記憶領域33には同一のモータ作動時間データ
「00000010」が記憶されているから、このデー
タ「00000010」が電動モータの累積作動時間を
表す正しいデータであるとされる。
【0035】図3(c)に示すように、第2記憶領域32
に記憶されているモータ作動時間データが「00000
010」から「00000011」に書き換えられる途
中でイグニッションスイッチがオフにされると、第2記
憶領域32には消去または書込み途中の誤データ「*」
が記憶される。この場合、第1記憶領域31には、モー
タ作動時間データ「00000011」が記憶されてお
り、第3記憶領域33には、モータ作動時間データ「0
0000010」が記憶されている。そのため、各記憶
領域31,32,33から読み出されるデータの中に、
同一のデータは含まれない。
【0036】そこで、この図3(c)に示すような場合に
は、各記憶領域31,32,33から読み出されたデー
タの差が求められて、差が「00000001」となる
データの組み合わせが見つけ出される。そして、その見
つけ出されたデータの組み合わせのうち、大きい方のデ
ータが電動モータの累積作動時間を表す正しいデータで
あると判断されて、データ制御部40から主制御部20
に送信される。すなわち、この場合には、第1記憶領域
31から読み出されるデータ「00000011」と第
3記憶領域33から読み出されるデータ「000000
10」との差が「00000001」となるから、これ
らのデータ「00000011」および「000000
10」のうちの大きい方のデータ「00000011」
が、電動モータの累積作動時間を表す正しいデータであ
ると判断される。
【0037】以上のようにこの実施形態によれば、デー
タ記憶部30には、データ書込順序が規定された3つの
記憶領域31,32,33が設けられており、主制御部
20からデータ制御部40に書換コマンドが入力される
と、データ記憶部30のすべての記憶領域31,32,
33に記憶されているモータ作動時間データが順に書き
換えられる。これにより、データ記憶部30の記憶領域
31,32,33のいずれかへのモータ作動時間データ
の書込みが行われている途中で、電子制御装置10への
動作電力の供給が中止された場合に、その書込み途中で
あった記憶領域に記憶されていたモータ作動時間データ
が失われたり、その記憶領域に誤データ(破壊データ)
が格納されるおそれはあっても、その他の記憶領域に記
憶されているモータ作動時間データが失われることはな
い。
【0038】また、この実施形態では、主制御部20か
らデータ制御部40に書換コマンドまたは読出コマンド
が入力された場合には、データ記憶部30のすべての記
憶領域31,32,33に記憶されているデータが読み
出されて、その中で最も多く含まれているデータが電動
モータの累積作動時間を表すデータであると判断され
る。これにより、モータ作動時間データの書込み途中で
動作電力の供給が中止されたことによって格納された誤
データが、それ以後のデータ書換処理などに用いられる
ことを防止できる。
【0039】この発明の実施の形態の説明は以上の通り
であるが、この発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではない。たとえば、上述の実施形態では、この発
明に係るデータ制御装置がパワーステアリング装置に備
えられた場合を例にとったが、パワーステアリング装置
以外の装置に備えられても構わない。また、上述のいず
れの実施形態においても、データ記憶部30には3つの
記憶領域31,32,33が設けられているとしたが、
データ記憶部30に設けられる記憶領域の数は3つに限
定されない。たとえば、第1の実施形態では、データ記
憶部30に設けられる記憶領域の数が2つであってもよ
い。また、第1および第2の実施形態において、データ
記憶部30に4つ以上の記憶領域が設けられていてもよ
い。
【0040】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るデータ制御装置が
適用されたパワーステアリング装置用の電子制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】モータ作動時間データ記憶部へのモータ作動時
間データの書換え、およびモータ作動時間データ記憶部
からのモータ作動時間データの読出しについて説明する
ための図である。
【図3】この発明の他の実施形態について説明するため
の図である。
【符号の説明】
30 データ記憶部(データ記憶装置) 31 第1記憶領域 32 第2記憶領域 33 第3記憶領域 40 データ制御部(データ制御装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書込順序が規定された複数の記憶領域を有
    するデータ記憶装置に対するデータの書込みおよび読出
    しを制御するためのデータ制御装置であって、 前記書込順序に従って、前記複数の記憶領域に異なるデ
    ータを順に書き込むデータ書込手段と、 前記複数の記憶領域のうちの所定の記憶領域に記憶され
    ているデータを読み出すデータ読出手段と、 このデータ読出手段によってデータの読出しが良好に行
    われなかった場合に、前記所定の記憶領域以外の記憶領
    域に記憶されているデータを読み出すデータ再読出手段
    とを含むことを特徴とするデータ制御装置。
  2. 【請求項2】書込順序が規定された少なくとも3つの記
    憶領域を有するデータ記憶装置に対するデータの書込み
    および読出しを制御するためのデータ制御装置であっ
    て、 前記書込順序に従って、前記少なくとも3つの記憶領域
    に同一のデータを順に書き込むデータ書込み手段と、 前記少なくとも3つの記憶領域に記憶されているデータ
    を読み出して、この読み出したデータの中で最も多く含
    まれているデータを選出するデータ選出手段とを含むこ
    とを特徴とするデータ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010003074A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc カウントデータ記録装置、および、カウントデータ記録方法
US7654904B2 (en) 2002-11-15 2010-02-02 Nintendo Co., Ltd. Game machine, backup control program of game data and backup control method

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