JP2001174392A - 皮脂移行性の評価法 - Google Patents

皮脂移行性の評価法

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JP2001174392A
JP2001174392A JP35884099A JP35884099A JP2001174392A JP 2001174392 A JP2001174392 A JP 2001174392A JP 35884099 A JP35884099 A JP 35884099A JP 35884099 A JP35884099 A JP 35884099A JP 2001174392 A JP2001174392 A JP 2001174392A
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永里子 武岡
Ryuichi Takamoto
隆一 高本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】頭皮や頭髪において用いるべき成分が作用点に
到達するか否かの簡便・的確な判断手段、及びこれによ
る被検物の皮脂移行性の評価法の提供。 【解決手段】一方の表面が人工皮脂と接触している皮膚
表層に類似させた薄膜の他方に被検物を接触させ、被検
物の人工皮脂への移行程度を指標とする被検物の皮脂移
行性の評価法。上記において薄膜の他方が開放系であ
り、人工皮脂を流動状態とし、薄膜が表面をケラチン処
理した単層シルコーン膜で、そのケラチン処理側に被検
物を接触させる評価法。又以下の要素を含む皮脂移行性
評価キット:(1)開口部に薄膜を脱着可能な状態で被
覆固定可能な固定手段が設けられている人工皮脂の封入
部;(2)封入部の開口部に被覆固定すべき皮膚表層に
類似させた薄膜;(3)封入部に封入すべき人工皮脂。
更にイソステアリルアルコールを皮脂移行促進成分とし
て含有する頭皮頭髪用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭髪に作用する成
分のスクリーニング法及びスクリーニング用キット、並
びにこのスクリーニング法により、皮脂移行促進効果が
確認された成分を含有する組成物に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】養毛剤を開発する場合、その有効成分
が、優れた養毛作用を有することは勿論のこと、その有
効成分が作用点に的確に到達する浸透性を有することが
重要である。この作用点に的確に到達するか否かは、そ
の有効成分の性質や養毛剤の基剤の性質に依るところが
大きい。
【0003】現在のところ、この薬剤の浸透性について
は、蛍光ラベル・ラジオアイソトープによる組織切片
観察[Suzuki,M.,et.al.,J.Soc.Cosmet Chem.(1978)、Ni
cholau,G.,et.al.,Xenobiolica(1987)、Lieb,L.M.,et.a
l.,J.Invest.Dermatol.(1995) 〕や、有毛皮膚と無毛
皮膚での薬剤経皮透過性の比較〔ヘアレスラットと有毛
ラットとの比較:Illel,B.,et.al.,J.Pherm.Sci.(199
1);ヒト通常皮膚と火傷治癒皮膚との比較:Hueber,F.,
et.al.,J.Skin Phermacol.(1994)〕等によって検討され
ている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上記の方法
は、定量的な方法ではなく定性的な方法であり、さらに
組織切片の調製に手間がかかる等の欠点がある。また、
上記の方法は、あくまで薬剤の吸収を経皮吸収の観点
から検討しているのみである。
【0005】これらの従来技術による知見のみでは、薬
剤が作用点に到達し、所望する効果を十分に発揮するか
否かを直接的にスクリーニングすることが困難であっ
た。本発明が解決すべき課題は、頭皮や頭髪において用
いるべき成分が、作用点に到達するか否かを、簡便・的
確に判断する手段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】薬剤の皮脂移行性の大小
が、その薬剤の皮膚内の作用点(例えば、毛根や皮脂
腺)への到達容易性を左右し得ることが、既に報告され
ている[Critical Reviews,14(3):207 219(1997)]。
【0007】本発明者は、薬剤の皮脂移行性が、今後、
薬剤が皮膚内の特定の作用点に到達し易いか否かを判断
する有益な指標となり得ると判断した。薬剤の皮脂移行
性は容易にin vivo において評価し得る指標とは言い難
く、薬剤の皮脂移行性を、正確・簡便に評価し得る、in
vitroにおける手段を見出すことを目指した。
【0008】その結果、人工皮脂を用いた皮膚モデルを
利用することにより、薬剤の皮脂移行性を容易に評価す
ることが可能であることを見出した。すなわち、本発明
者は、第1に、一方の表面が人工皮脂と接触している、
皮膚表層に類似させた薄膜の他方の表面に被検物を接触
させ、この被検物の前記人工皮脂への移行程度を指標と
する、被検物の皮脂移行性の評価法(以下、本発明評価
法ともいう)を提供する。
【0009】本発明評価法において用いる人工皮脂は、
天然の皮脂成分の内容に基づいて調製され得る、主に油
脂類の混合物である。人工皮脂に含有させる油分等とし
ては、例えば、トリグリセリド、炭素原子数が14〜1
8の飽和又は不飽和の脂肪酸、スクワレン、スクワラ
ン、コレステロール、炭素原子数が18〜72のワック
スエステル類等を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0010】人工皮脂の具体的な処方の一例を、後述す
る実施例において記載する。なお、人工皮脂は、物質の
移行性を正確に評価するために、流動状態とすることが
好ましい。この流動状態は、例えば、スターラーとマグ
ネット等を用いて、人工皮脂を攪拌することにより、容
易に形成させることができる。
【0011】人工皮脂に、真皮層を除いた皮膚に類似さ
せた薄膜(以下、単に「薄膜」と記載することもある)
の一方の表面を接触させることにより、あたかも、ヒト
の皮膚表面付近に近い状態を形成させることができる。
なお、想定される皮膚の構造を皮膚表層とするのは、皮
脂の供給源である皮脂腺の開口部が、皮膚表層に存在す
るからである。よって、被検物を接触させる薄膜の表面
は、皮膚と同等の接触状態を保つために、皮膚表層と類
似していることが好ましい。具体的には、基板膜とし
て、表面反応性が認められない薄膜、例えば、単層シリ
コーン膜、ポリエチレンカーボネート膜、セルロース
膜、その他の高分子膜等を用い、これらの基板膜の一方
の表面に、角質層に類似する状態を形成させ得る手段、
例えば、ケラチン処理、粉体処理等を施し、この処理面
を角質層に見立てて、角質層を想定した側(以下、角質
層側ともいう)を形成させ、本発明において用いること
ができる。
【0012】このように、人工皮脂に表皮層側(角質層
側と反対側)を接触させた薄膜の角質層側に、被検物を
接触させて、この被検物の人工皮脂への移行程度、例え
ば、単位時間当りの被検物の人工皮脂への移行量を、人
工皮脂中の被検物の存在量として検出して、この存在量
を指標にすることにより、被検物の皮膚移行性を評価す
ることができる。
【0013】人工皮脂中の、被検物の定量方法は、特に
限定されず、被検物の性質等に応じて既存の方法を自由
に選択して用いることができる。例えば、高速液体クロ
マトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、質量分析等
を用いることができる。
【0014】本発明評価法は、通常は、現実に薬剤等を
使用する環境に似せるために、薄膜の角質層側を開放系
とすることが一般的に好ましい。ただし、想定される薬
剤等の使用態様に応じて、薄膜の角質層側を閉鎖系とす
ることも可能である(例えば、密閉状態における薬剤の
浸潤促進作用を企図する場合等)。
【0015】後述する実施例において示すように、イソ
ステアリルアルコールが、本発明評価法により皮脂移行
促進活性が認められる成分として見出された。すなわ
ち、養毛剤等の形態を採り得る頭皮頭髪用組成物に、イ
ソステアリルアルコールを配合することにより、養毛成
分等の有効成分が、毛穴を通じてターゲット部位である
毛根へ浸潤することを促進することができる(このよう
な、本発明により提供される頭皮頭髪用組成物を、以
下、本発明組成物ともいう)。
【0016】本発明組成物は、少なくとも、イソステア
リルアルコールが、薬剤の皮脂移行を促進ために配合さ
れた組成物であるが、他の目的でこれらの成分を配合す
ることもできる。例えば、イソステアリルアルコール
は、薬剤の溶解剤や結晶化防止剤として配合することも
可能である。
【0017】本発明組成物におけるイソステアリルアル
コールの配合量は、本発明組成物がどのような態様をと
るか、また、どのような目的で配合されるかによって異
なり、特に限定されるものではない。
【0018】本発明組成物が、養毛剤としての形態をと
り、かつ、上記成分に少なくとも薬剤の皮脂移行を促進
させる機能を発揮させることを企図する場合には、概ね
組成物の0.001〜50重量%、好ましくは同0.0
5〜20重量%の範囲で配合され得る。
【0019】本発明組成物には、イソステアリルアルコ
ールの他に、その具体的な態様に応じた薬効成分や基剤
成分が配合され得る。例えば、本発明組成物が養毛剤で
ある場合には、薬効成分として、センブリエキス、セフ
ァランチン、ビタミンE類、γ−オリザノール、キイチ
ゴエキス等の血行促進剤;トウガラシチンキ、ショウキ
ョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエ
ステル等の局所刺激剤;各種ビタミン類やアミノ酸類に
代表される栄養剤;エストラジオール、エチニルエスト
ラジオール等の女性ホルモン剤;パントテン酸類、プラ
センタエキス、アラントイン、感光素301等の毛根賦
活剤;グリチルレチン酸、グリチルリチン酸等の消炎剤
等を配合することができる。
【0020】その他、公知の成分、例えば、保湿剤、角
質溶解剤、清涼剤、油分、界面活性剤、シリコーン、紫
外線吸収剤、香料、水等を、本発明組成物に配合するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明評価方法は、具体的には、
以下のような態様で好ましく実施され得る。すなわち、
本発明者は、第2に、本発明評価法を行うための、少な
くとも下記〜の要素を含む評価キット(以下、本発
明キットともいう)を提供する。
【0022】開口部が設けられており、この開口部に
薄膜を脱着可能な状態で被覆固定することが可能な固定
手段の全部又は一部が設けられている、人工皮脂を封入
するべき封入部。 封入部の開口部に被覆固定すべき、皮膚表層に類似さ
せた薄膜。 封入部に封入すべき人工皮脂。 本発明キットについて、図面を用いつつ説明する。第1
図は、本発明キットの一実施態様を示す図面である。
【0023】第1図(1)において、封入部11は、一
方が開口し、他方が底となっている筒状容器である。そ
の開口部111の突端部は、これが形成する円周に沿っ
て、外側に向かって突出した構造となっている。
【0024】封入部11は、内部の状態を容易に観察可
能にするべく、透明性のある素材を用いることが好まし
く、また、外側から、容易に人工皮脂を取り出すことが
可能とするために、注射針等の針状物を抜き差しして
も、容易に内容物が漏れ出さない機能を有する素材であ
ることが好ましい。
【0025】薄膜12は、一方の面121が、ケラチン
処理等により皮膚表層類似の状態になっている、表面反
応性が認められない薄膜である。本発明キットの使用時
には、この封入部11の開口部111に、薄膜12が被
覆固定する(通常、一方の面121を封入部11の外側
に、他方の面122を同内側に向けて被覆固定する)。
封入部11には、開口部111に薄膜を脱着可能な状態
で被覆固定することが可能な固定手段の全部又は一部を
設けることが必要であるが、この実施態様においては、
薄膜固定用部材13を、主要な固定手段として用いてい
る。
【0026】薄膜固定用部材13は、両端が開口し、か
つ、一方の開口部131の突端部に形成する円周の外側
に向かって突出した、封入部11の開口部111の突端
部と係合可能な構造が設けられている。この封入部11
の開口部111の突端部と薄膜固定用部材13の一方の
開口部131の突端部の構造は、互いに係合可能であれ
ば特に限定されない。例えば、互いの突端部に、互いを
嵌合可能な凹凸構造を設けること等も可能である。ま
た、封入部11と薄膜固定用部材13を、係合させた場
合の係合性や密封性を向上させるための、あらゆる手段
を用いることができる。
【0027】第1図(1)では、薄膜12の一方の面1
21と薄膜固定用部材13との間にパッキン14(パッ
キン14の素材は、シリコーンゴム、合成ゴム、天然ゴ
ム等のゴム類を用いるのが一般的である、シリコーンゴ
ムは腐食しにくいので、好適である)を挟み込んで、
「薄膜固定用部材13−パッキン14−薄膜12−封入
部11」とした状態で固定することにより、上記の係合
性や密封性を向上させ得ることを示している。
【0028】また、本発明キットにおいては、この「薄
膜固定用部材13−パッキン14−薄膜12−封入部1
1」の状態を安定して固定するための、固定用部材15
を用い得る〔第1図(2)参照のこと〕。固定用部材1
5は、長さ(Φ)〔「薄膜固定用部材13−パッキン1
4−薄膜12−封入部11」とした状態の接合部100
の厚さ(φ)よりも若干長い〕がほぼ等しい4本の支持
棒(151a,b,c,d)により支持されて、互いに
平行な位置に保たれている、2枚の板状部材(152・
153)により構成されている〔固定用部材15に、長
さΦを調整可能な機構を設けることも可能である。例え
ば、支持棒(151a,b,c,d)に、長さΦを調整
することが可能なネジ構造等による、長さの調整機構を
設けて、長さΦを長さφに応じて調整することを可能と
することもできる〕。板状部材152・153は、相対
する位置に、開口部111と開口部131の外縁よりも
大きく、これらの開口部を嵌入することが可能な凹形状
が設けられている。
【0029】このような構造を有する固定用部材15に
設けられた凹構造152に、接合部100を嵌め込み、
さらに、一定の長さの支持棒により固定用部材15にお
いて設けられた空隙内に、太い矢印の方向に向かって押
し込むことにより、2枚の板状部材152・153にお
ける棒状部材(151a,b,c,d)の支持力によ
り、「薄膜固定用部材13−パッキン14−薄膜12−
封入部11」の積層状態を維持することが可能となる。
勿論、このような形態の固定用部材15に代えて、他の
積層状態の安定化手段、例えば、クリップによる挟み込
み力による固定等を採用することも可能である。
【0030】第1図(2)は、本発明キット10を使用
する場合の一態様を示している。パッキン14を介し
て、封入部11と薄膜固定用部材13に挟み込まれ、
「薄膜固定用部材13−パッキン14−薄膜12−封入
部11」となっており、薄膜12は、上記処理が施され
た面121を上側に向けて、人工皮脂が封入された封入
部11の開口部111に被覆固定され、面122が、封
入部11内の人工皮脂と接触している。封入部11の底
部には、スターラーマグネット16が配置され、人工皮
脂を流動状態とすることが可能になっている。また、上
記の積層固定状態は、前述の固定用部材15により保た
れ得る。
【0031】薄膜固定用部材13の他方の開口部132
から、被検物を薄膜12の面121に接触させ、この被
検物の、薄膜12を介した、封入部11に封入された人
工皮脂への移行の程度を検討することにより、被検物の
皮脂移行性を評価することができる。なお、本発明評価
法を閉鎖系で行う場合には、他方の開口部132を蓋部
材等により閉じることも可能である。
【0032】この被検物の、人工皮脂への移行の程度
は、人工皮脂を、注射器17によりサンプリングして、
これを分析することにより知ることができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。しかしながら、これにより、本発明の技術
的範囲が限定されるものではない。上述した本発明キッ
ト10を用いて、具体的にミノキシジル製剤の皮脂移行
性を評価した。
【0034】1.ミノキシジル製剤は、第1表に示す処
方のミノキシジル2%製剤を調製し、この製剤20μl
を試験に用いた。
【0035】
【表1】
【0036】 2.用いた人工皮脂の処方を、下記に示す。 配合成分 配合量(重量%) トリオレイン 40.0 パルミトオレイン酸 26.0 ワックスエステル 20.0 スクワラン 10.0 パルミチン酸 2.0 コレステロール 2.0 ────────────────────────────────── 100.0 この人工皮脂11.5mlを、封入部11に封入した。
【0037】3.封入部11として、人工皮脂の採取に
注射針を使用可能な、11.5ml容のフランツセル(Fr
anz cell)を用いた。
【0038】4.薄膜12として、一方の面がケラチン
処理された単層シリコーン膜を用いた。具体的な条件
を、上記の1〜4のように設定して、試験温度を37℃
に設定して、24時間の間のミノキシジルの人工皮脂へ
の移行量を、人工皮脂中のミノキシジル量として、経時
的に検討した。
【0039】ミノキシジルの定量は、計測時間毎に、注
射針付シリンダーで人工皮脂0.5mlを採取し、これを
攪拌して、メタノール1.0mlを添加して静置後、40
00rpm で5分間の遠心処理を行った。次いで、遠心処
理により分離されるメタノール層を0.5ml採取し、こ
れをメタノールで2倍量のメタノールで希釈し、これを
試料として、高速液体クロマトグラフィー〔SHISEIDO
ナノスペース(Nanospace) 、カラムはカプセルパックC
18、溶出溶媒はCH3 CN:H2 O=20:80〕
で、ミノキシジル量を定量した。結果を第2図に示す。
【0040】これにより、イソステアリルアルコール
が、ミノキシジルの皮脂移行性を向上させることが判明
した。以下、上述のように、薬剤の皮脂移行性を向上さ
せる作用が認められたイソステアリルアルコールを含有
する、常法により調製され得る、本発明組成物の処方例
を記載する。
【0041】 〔処方例〕 養毛剤 配合成分 配合量(重量%) パントテニルエチルエーテル 0.5 βグリチルレチン酸 0.5 センブリ抽出ペースト 0.5 ニコチン酸アミド 0.5 ビタミンEアセテート 0.5 エタノール 70.0 イオン交換水 21.41 イソステアリルアルコール 5.0 ラウリルジメチルアミンオキサイドオレイン酸ナトリウム 0.49 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル付加物) 0.5
【0042】
【発明の効果】本発明により、頭皮や頭髪において用い
るべき成分が、作用点に到達するか否かを、簡便・的確
に判断する手段が、皮脂移行性を指標にして提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明キットの一態様を表した図面である。
【図2】本発明キットを用いて本発明評価法を行った結
果を示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AC091 AC092 AC102 AC432 AC562 AC642 AC852 AD532 AD662 CC37 DD27 DD38 EE22 4C206 AA02 CA07 MA01 NA14 ZA92 ZC80

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の表面が人工皮脂と接触している、皮
    膚表層に類似させた薄膜の他方の表面に被検物を接触さ
    せ、この被検物の前記人工皮脂への移行程度を指標とす
    る、被検物の皮脂移行性の評価法。
  2. 【請求項2】薄膜の他方が開放系である、請求項1記載
    の評価法。
  3. 【請求項3】人工皮脂を流動状態とする、請求項1又は
    2記載の評価法。
  4. 【請求項4】薄膜が、表面がケラチン処理された単層シ
    リコーン膜であり、かつ、薄膜のケラチン処理側に被検
    物を接触させる、請求項1ないし3のいずれかの請求項
    記載の評価法。
  5. 【請求項5】少なくとも以下の要素を含む、請求項1な
    いし4のいずれかの請求項記載の評価法を行うための皮
    脂移行性評価キット: 開口部が設けられており、この開口部に薄膜を脱着可
    能な状態で被覆固定することが可能な固定手段が設けら
    れている、人工皮脂を封入するべき封入部; 封入部の開口部に被覆固定すべき、皮膚表層に類似さ
    せた薄膜; 封入部に封入すべき人工皮脂。
  6. 【請求項6】イソステアリルアルコールを皮脂移行促進
    成分として含有する頭皮頭髪用組成物。
JP35884099A 1999-10-29 1999-12-17 皮脂移行性の評価法 Withdrawn JP2001174392A (ja)

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