JP2001174256A - 傾斜角センサ - Google Patents

傾斜角センサ

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JP2001174256A
JP2001174256A JP35723499A JP35723499A JP2001174256A JP 2001174256 A JP2001174256 A JP 2001174256A JP 35723499 A JP35723499 A JP 35723499A JP 35723499 A JP35723499 A JP 35723499A JP 2001174256 A JP2001174256 A JP 2001174256A
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JP
Japan
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slit
angle sensor
shaped
frame
tilt angle
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JP35723499A
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English (en)
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Masaharu Ushihara
正晴 牛原
Susumu Nishimoto
進 西本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型な構造でありながら誤動作の発生がな
く、高分解な測定ができる傾斜角センサを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 第1、第2の透過型フォトインタラプタ
6,7をそれぞれ移動調整するためにフレーム2に取り
付けられた第1、第2の調整機構部を用いて、扇形をし
たスリット板3の円周方向、半径方向にそれぞれ移動す
ることにより第1、第2の透過型フォトインタラプタ
6,7の出力信号の位相差がほぼ90°になるように構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両や産業用機械等
の傾きを検出するための傾斜角センサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の安全機構の一つとして正
面衝突や側面衝突時の事故発生時に動作するエアバッグ
システムが普及してきているが、そのような事故の発生
時には横転を伴うことも考えられ、その回転挙動を検知
し安全機構を動作させるための傾斜角センサが有用と考
えられる。
【0003】このような傾斜角センサの関連技術として
は実開昭60−59912号公報に記載された回転検出
装置がある。図17にこの回転検出装置の構造を示す。
図17において、101は回転軸、102は回転円盤、
103,104はフォトインタラプタ、102aは回転
円盤の歯部、102bは回転円盤のスリットである。図
18において、P1はフォトインタラプタ103より得
られる信号、P2はフォトインタラプタ104より得ら
れる信号を示している。P1の立ち上がり部と、P2の
立ち上がり部のどちらが先に来るかで回転方向を判別す
ることができ、また、パルスの1周期(α)中にP1,
P2のそれぞれの立ち上がり立下りが4個所あるので3
60°/スリット数の1/4の角度の検知が可能で、原
理的にはフォトインタラプタを1個用いた時の角度分解
能の4倍が得られる。従って図17に示す円盤102を
垂直に立てて、これに錘を付加すれば傾斜を測定するた
めの高分解能の傾斜角センサとして使用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな傾斜角センサにおいては、1°の検出をしようとす
ると全周で90個のスリット102bを4°ピッチで設
けるとともに、信号のON区間とOFF区間の幅がほぼ
等しいことが必要である。ON区間の幅はスリット10
2bの幅とフォトインタラプタ103,104の出射光
の開口幅等で決まる。しかし実際はスリット102bの
幅は個々にバラツキがあり、フォトインタラプタ10
3,104も出射光の広がり具合や受光部の感度のバラ
ツキがあるため、量産時にON区間の幅は大きくばらつ
く。このため、P1,P2のONとOFFが順序通りに
はならず、その場合は誤動作することになる。このよう
な誤動作を防ぐには、スリット102bの配列の物理的
なピッチがある程度以上大きいことが必要で、この場合
回転円盤102の直径は例えばφ80mmにもなり、傾
斜角センサとして車両に搭載するには大きすぎるという
難点があった。
【0005】本発明はこの課題を解決するものであり、
例えば自動車等の車両の傾斜角を小型な構造で誤動作の
発生なく高分解能に測定できる傾斜角センサを提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の傾斜角センサは、フレームと、前記フレーム
に保持された軸受と、前記軸受に回動可能に支持された
軸と、前記軸と一体化若しくは別設された振り子と、前
記振り子に固定されるとともに円周方向にスリット列を
有し、そのスリット列の各スリットのピッチが等間隔で
その幅が軸心に向かって広くなるように形成された円盤
状若しくは扇形状の平板と、前記円盤状若しくは扇形状
の平板の動作により出力信号が変化する受発光素子から
なる第1、第2の透過型フォトインタラプタと、前記第
1、第2の透過型フォトインタラプタをそれぞれ移動調
整するために前記フレームに取付けられた第1、第2の
調整機構部とを備え、前記第1、第2の調整機構部の内
の少なくとも一方を前記円盤状若しくは扇形状の平板の
半径方向に移動するとともに前記第1、第2の調整機構
部の内の少なくとも一方を前記円盤状若しくは扇形状の
平板の円周方向に移動することにより前記第1、第2の
透過型フォトインタラプタの出力信号の位相差がほぼ9
0°になるように構成したものである。
【0007】この構成により、小型な構造でありながら
誤動作の発生がなく、高分解能な測定ができる傾斜角セ
ンサが得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、フレームと、前記フレームに保持された軸受と、前
記軸受に回動可能に支持された軸と、前記軸と一体化若
しくは別設された振り子と、前記振り子に固定されると
ともに円周方向にスリット列を有し、そのスリット列の
各スリットのピッチが等間隔でその幅が軸心に向かって
広くなるように形成された円盤状若しくは扇形状の平板
と、前記円盤状若しくは扇形状の平板の動作により出力
信号が変化する受発光素子からなる第1、第2の透過型
フォトインタラプタと、前記第1、第2の透過型フォト
インタラプタをそれぞれ移動調整するために前記フレー
ムに取付けられた第1、第2の調整機構部とを備え、前
記第1、第2の調整機構部の内の少なくとも一方を前記
円盤状若しくは扇形状の平板の半径方向に移動するとと
もに前記第1、第2の調整機構部の内の少なくとも一方
を前記円盤状若しくは扇形状の平板の円周方向に移動す
ることにより前記第1、第2の透過型フォトインタラプ
タの出力信号の位相差がほぼ90°になるように構成し
ているため、小型な構造でありながら両フォトインタラ
プタの出力信号の位相差がほぼ90°になるようにスリ
ットと各フォトインタラプタが高精度に位置決めされ、
誤動作の発生しない高分解能化が図れるという作用を有
する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、円盤状若しくは扇形状の平板上に形成
されたスリット列の近傍に前記スリット列とは別のスリ
ットが設けられるとともに、このスリットを光が透過し
た時に水平位置の基準信号が出力される第3の透過型フ
ォトインタラプタが設けられているため、基準となる水
平位置からの傾斜角の絶対値を検出することが可能にな
るという作用を有する。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、スリット列が設けられた円盤状若しく
は扇形状の平板の外周部には外周から軸心に向かうエッ
ジを境にして欠損部が設けられるとともに、前記エッジ
を境にして光が透過した時に水平位置の基準信号が出力
される第3の透過型フォトインタラプタが設けられてい
るため、エッジを用いて水平位置に相当する基準信号の
急峻な立上がりまたは立下り出力が得られ、傾斜角の絶
対値精度が向上するばかりか、このエッジと第3の透過
型フォトインタラプタのみの構成から方向判別も可能と
なるという作用を有する。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、第1、第2の調整機構部は、フレーム
に設けられたメネジ部に長円形状をした孔が形成された
調整板を前記孔を通してオネジにより連接し、調整後に
オネジを絞め込むことにより固定するように構成されて
いるため、簡易な構成で調整できるという作用を有す
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、フレームに孔が形成されているととも
に調整板には前記孔にほぼ対応する位置に凹部が設けら
れているため、オネジを絞め込み調整板を概略固定した
上で先端の尖った治具を凹部に差込み微調整を容易に行
なうことができるという作用を有する。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、振り子の一部又は全部が非磁性且つ導
電性であり、前記振り子の回動軌跡に直交する方向に優
先的に磁束を発する磁石がフレームに設けられているた
め、磁石と振り子の間の相対運動により発生する渦電流
によってもたらされる制動力により外乱振動を抑制し安
定かつ正確な傾斜角の検出が可能となるという作用を有
する。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、スリット列の各スリットの形状は、楔
形であるため、各フォトインタラプタからの出力信号の
デューティを正確に調整でき、その結果として精度よく
前記各出力信号の位相差を合わせることができるように
なり高分解能な傾斜角の検出ができるという作用を有す
る。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、スリット列の各スリットの形状は、台
形であるため、各フォトインタラプタの出力信号のデュ
ーティを正確に調整でき、その結果として精度よく前記
各出力信号の位相差を合わせることができるようになり
高分解能な傾斜角の検出ができるという作用を有する。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、スリット列の各スリットの外周側は開
放してあるため、円盤状若しくは扇形状の平板の外周部
を取り除くことができ、より小型な傾斜角センサを実現
できるという作用を有する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図16を用いて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の傾斜角セ
ンサの実施の形態を説明する蓋を取った状態の正面図、
図2は同側面断面図である。
【0019】図1と図2において、1はケース、2は断
面がほぼコの字状をしたフレームであり、3は扇形をし
たスリット板、4は銅やアルミのような導電性のよい材
料からなる断面がL字状の振り子、5aは回動軸、5b
は回動軸5aと嵌合した段付部を有した円筒軸、6,
7,8はそれぞれ受発光素子を有した第1、第2、第3
のフォトインタラプタである。第3のフォトインタラプ
タは基準となる水平位置を検知するためのものである。
スリット板3は薄板でできており振り子4に接着やかし
め等で一体化されている。11はスリット板3の外周近
傍の円周方向に設けられたスリット列である。第1、第
2、第3のフォトインタラプタ6,7,8は後述の調整
機構部を介してフレーム2に取り付けられている。9
a,9bは軸受であり回動軸5aを支持しており、軸受
9bの外周にはネジ部が設けられており回動軸5aの軸
方向の遊びを適正に調整することができる。10は磁石
であり、振り子4に近接した状態でフレーム2に取り付
けられている。
【0020】振り子4は通常重力方向を指す。また、回
動軸5aは軸径を小さくするとともに表面を滑らかにし
ているため、軸受9a,9bとの間の摩擦は小さく動き
が滑らかで、ケース1が取り付けられた車両等がわずか
に傾いても振り子4はあくまでも重力方向を指しつづけ
ることができる。
【0021】また、磁石10から発する磁力線は振り子
4の回動軌跡に直交する方向に優先的に貫通しており、
磁石10と振り子4とが速い相対運動をしようとすると
振り子4内に発生する渦電流によって逆磁界が起こる。
この逆磁界により磁石10との間に制動力が働く。車両
の横転時の速度は比較的ゆっくりしているのに対し車両
に外部から加わる振動や外乱は速度の速いものであり、
速い動きに対しては前記制動力がかかる。したがって、
振り子4やスリット板3は揺れることが無く、傾斜して
いないのに誤って傾斜したことを示す信号を発生する心
配が無い。
【0022】14,17は後述の第1の調整機構部をそ
れぞれ構成する上側調整板、下側調整板であり、上側調
整板14は下側調整板17を介してフレーム2に取り付
けられている。
【0023】図3にスリット板3の詳細構造を示す。図
3においてスリット板3の外周近傍にはスリット列11
が回動軸5aを中心として円周上に例えば4°刻みに配
列されている。スリット板3の最外周には基準となる水
平位置を検知するための外周側が開放されたスリット1
2が設けられている。本実施形態では傾斜角度の測定範
囲を±50°に設定した例を示しているので、スリット
板3は略半円に近い形をしているが円盤状にすることも
出来る。
【0024】図4はスリット板3、振り子4と第1のフ
ォトインタラプタ6の位置関係を説明するための概略断
面図である。図4において第1のフォトインタラプタ6
の光軸はスリット板3に設けられたスリット列11の各
スリット(図3参照)を貫通するように配置されてい
る。同様に第2のフォトインタラプタ7の光軸もスリッ
ト板3に設けられたスリット列11の各スリットを貫通
するように配置されている。
【0025】図5はスリット板3、振り子4と第3のフ
ォトインタラプタ8の位置関係を説明するための概略断
面図である。第3のフォトインタラプタ8はスリット1
2を貫通するように配置されている。
【0026】図6は図1、図3に示すスリット板3に設
けられたスリット列11とスリット12の各スリットの
詳細形状を説明するための破断図である。図6において
スリット11aの幅は回動軸5aの中心に向かって広
く、外周に向かって狭くなるような台形状をしている。
【0027】このようなスリット11aの形状と後述の
調整機構部とを組合わせることで各フォトインタラプタ
6,7からの出力信号のデューティを正確に調整できる
ため、誤動作の発生がなくかつ分解能が1°の傾斜角セ
ンサを実現できる。
【0028】また、第3のフォトインタラプタ8の出射
光がスリット12を透過した時に水平位置の基準信号を
出力する。
【0029】図7は第1、第2のフォトインタラプタ
6,7の調整方向を説明するための正面図である。図7
に示すように第1のフォトインタラプタ6は矢印Aに示
す方向(すなわち、回動軸5aの中心方向)及び矢印B
に示す方向(すなわち、スリット板3に設けられたスリ
ット列11に対して接線方向)に調整可能である。ま
た、第2のフォトインタラプタ7は矢印Cに示す方向
(すなわち、回動軸5aの中心方向)に調整可能であ
る。
【0030】図8(a),(b)は第1のフォトインタ
ラプタ6を移動調整するための第1の調整機構部を説明
するための正面破断図、同側面破断図である。
【0031】図8において、第1のフォトインタラプタ
6は上側調整板14に取り付けられている。上側調整板
14には折り曲げ部15と長穴16が設けられており、
折り曲げ部15は下側調整板17に設けられたU字状の
溝18と係合され、下側調整板17に設けられたメネジ
部(符号は省略)に長穴16を通してオネジ19を仮止
めすることで第1のフォトインタラプタ6を矢印Bの方
向に平行移動させることが可能となる。移動調整後所定
の位置でオネジ19を締め付けて下側調整板17に固定
する。また、下側調整板17には長穴20と折り曲げ部
21が設けられており、折り曲げ部21はフレーム2に
設けられた長穴22に係合されフレーム2に設けられた
メネジ部(符号は省略)に長穴20を通してオネジ23
を仮止めすることで下側調整板17を矢印Aの方向に平
行移動させることが可能となる。移動調整可能な範囲を
一点鎖線で示してある。移動調整後所定の位置でオネジ
23を締め付けてフレーム2に対して固定する。
【0032】これらの調整により第1のフォトインタラ
プタ6の出力信号のデューティがほぼ50%になる最良
の位置に位置決めが可能となる。
【0033】矢印A,Bの方向への調整は、いずれもフ
レーム2に設けられた孔(図示せず)を通して、下側、
上側調整板17,14に設けた凹部(図示せず)を操作
することで行なっている。
【0034】図9(a),(b)は、第2のフォトイン
タラプタ7を移動調整するための第2の調整機構部を説
明するための正面破断図、同側面破断図である。
【0035】図9において、第2のフォトインタラプタ
7は調整板24に取り付けられている。調整板24には
長穴25と折り曲げ部26が設けられており、折り曲げ
部26はフレーム2に設けられた長穴27と係合され、
フレーム2に設けられたメネジ部(符号は省略)に長穴
25を通してオネジ28を仮止めすることで第2のフォ
トインタラプタ7を矢印Cの方向に平行移動させること
が可能となる。移動調整可能な範囲を一点鎖線で示して
ある。移動調整後所定の位置でオネジ28を締め付けて
フレーム2に固定する。この調整により第2のフォトイ
ンタラプタ7の出力信号のデューティがほぼ50%にな
る最良の位置に位置決めが可能となる。
【0036】矢印Cの方向への調整は、矢印A,Bの方
向への調整方法と同じく、フレーム2に設けられた孔
(図示せず)を通して調整板24に設けた凹部(図示せ
ず)を操作することで行なっている。
【0037】つぎに本実施形態の傾斜角センサの動作お
よびフォトインタラプタの出力信号波形の調整方法につ
いて説明する。図10のように傾斜角センサを例えば右
周りにゆっくりした一定の速度で回動させたとき、振り
子4とスリット板3とはあくまで重力方向を向きつづけ
るため第1、第2のフォトインタラプタ6,7とスリッ
ト板3との間にはある一定の相対変位が生じ、第1、第
2のフォトインタラプタ6,7からはパルス信号が発生
する。ここで、例えば第1のフォトインタラプタ6の出
射光の光軸中心が図11に示すスリット11aの幅がW
の位置のように広い場合には第1のフォトインタラプタ
6の出力信号波形は図12に示すWpのようにON部が
広く、OFF部が狭い波形となる。また、図11に示す
ように第1のフォトインタラプタ6の出射光の光軸中心
がNの位置のようにスリット11aの幅が狭い位置にあ
るときには第1のフォトインタラプタ6の出力信号波形
は図12に示すNpのようにON部が狭く、OFF部が
広い波形となる。図11に示すようにスリット11aの
形状はスリット板3の回動軸5aの中心から外周に向か
って徐々に狭くなっているので、WとNとの間のどこか
(例えばDの位置)で図12に示すDpのようにON部
とOFF部の幅がほぼ等しくなるところがある。パルス
信号幅の調整の第一段階はこのようにON部とOFF部
の幅がほぼ等しくなるように前述の図8、図9に示す第
1、第2の調整機構部を用いて第1、第2のフォトイン
タラプタ6,7をスリット板3の半径方向にそれぞれ移
動、調整して固定する。次に、図8に示した第1の調整
機構部を用いてフォトインタラプタ6のみを矢印Bの方
向に調整して、両フォトインタラプタ6,7のパルス信
号波形が1/4ピッチ(=90°)だけずれた位置で固
定する。これらの調整により両フォトインタラプタ6,
7の出射光の幅や感度が違っても、正確に両フォトイン
タラプタ6,7からの各パルス信号のON部、OFF部
の幅を等しくできるとともに図13に示すように両パル
ス信号間の位相差を望ましい位置(パルス信号のピッチ
pに対してp/4=90°)に設定することが出来る。
その結果、誤動作の発生しない高分解能化が図れセンサ
の歩留りが向上するとともに、従来に比べて約半分の大
きさのスリット板を用いて目標性能を達成することが出
来るのでセンサ全体を小型にできる。
【0038】本実施の形態においては、図6に示すよう
なスリット列と基準となる水平位置を検出するためのス
リットを用いた例について説明してきたが、これに特定
されるものではなく、例えば以下に説明するような構成
も考えられる。
【0039】図14は図6と同じくスリット板3に設け
られたスリット列11を構成する各スリットの形状の他
の例を説明するためのスリット板3の破断図である。図
14においてスリット11bの幅が回動軸5aの中心に
向かって広くなるような楔形形状をしている。
【0040】図14に示す構成においても、図6に示す
構成と同様の効果が得られる。
【0041】図15は図6に示すスリット板3に設けら
れたスリット列11とスリット12の各スリット形状と
配置の他の例を説明するためのスリット板3の破断図で
ある。図15において、スリット11cはスリット板3
の外周において開放となっていると同時にその幅は回動
軸5aの中心に向かって広くなっている。この場合は、
基準となる水平位置を検知するためのスリット12aは
スリット列11の内側に設けられている。
【0042】図15に示すような構成とすることでスリ
ット板3の外周部を取り除くことができるため、より小
型なセンサを実現できる。
【0043】また、本実施の形態においては、図6、図
14と図15に示すように基準となる水平位置を検出す
るためのスリットとして一定の幅を有した形状について
説明してきたが、例えば以下に説明するような構成も考
えられる。
【0044】図16は図6における基準となる水平位置
を検出するためのスリットに換えて他の例を説明するた
めのスリット板3の破断図である。図16において、図
6と同一構成部分に関しては同一番号を付して詳細な説
明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0045】図16において、スリット板3の外周部に
外周から回動軸5aの中心に向かうエッジ30を境にし
て紙面の左側に欠損部が設けられている。
【0046】このエッジ30を境にして第3のフォトイ
ンタラプタ8の出射光が透過した時に水平位置の基準信
号を出力する。このような構成としているため、水平位
置に相当する基準信号の急峻な立上りまたは立下り出力
が得られ、傾斜角の絶対値精度が向上するばかりか、こ
のエッジ30と第3の透過型フォトインタラプタ8のみ
から方向判別も可能となる。
【0047】なお、本実施の形態においては、スリット
板として扇形の形状をした例について説明してきたが、
これに特定されるものではなく、円盤状、その他様々の
平板を用いることが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明は、フレームと、前
記フレームに保持された軸受と、前記軸受に回動可能に
支持された軸と、前記軸と一体化若しくは別設された振
り子と、前記振り子に固定されるとともに円周方向にス
リット列を有し、そのスリット列の各スリットのピッチ
が等間隔でその幅が軸心に向かって広くなるように形成
された円盤状若しくは扇形状の平板と、前記円盤状若し
くは扇形状の平板の動作により出力信号が変化する受発
光素子からなる第1、第2の透過型フォトインタラプタ
と、前記第1、第2の透過型フォトインタラプタをそれ
ぞれ移動調整するために前記フレームに取付けられた第
1、第2の調整機構部とを備え、前記第1、第2の調整
機構部の内の少なくとも一方を前記円盤状若しくは扇形
状の平板の半径方向に移動するとともに前記第1、第2
の調整機構部の内の少なくとも一方を前記円盤状若しく
は扇形状の平板の円周方向に移動することにより前記第
1、第2の透過型フォトインタラプタの出力信号の位相
差がほぼ90°になるように構成しているため、小型な
構造でありながら誤動作の発生がなく、高分解能な測定
ができる傾斜角センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の傾斜角センサの実施の形態を説明する
ための蓋を取った状態の正面図
【図2】同側面断面図
【図3】同スリット板の詳細構造を説明するための正面
【図4】同スリット板、振り子と第1のフォトインタラ
プタの位置関係を説明するための概略断面図
【図5】同スリット板、振り子と第3のフォトインタラ
プタの位置関係を説明するための概略断面図
【図6】同スリット板のスリット列とスリットの詳細形
状を説明するための破断図
【図7】同第1、第2のフォトインタラプタの調整方向
を説明するための正面図
【図8】(a)同第1の調整機構部を説明するための正
面破断図 (b)同側面破断図
【図9】(a)同第2の調整機構部を説明するための正
面破断図 (b)同側面破断図
【図10】同動作時の振り子、スリット板と第1、第
2、第3のフォトインタラプタの位置関係を説明するた
めの正面図
【図11】同第1のフォトインタラプタの出射光の光軸
中心とスリット列の各スリット幅との位置関係を説明す
るためのスリット板の破断図
【図12】同第1のフォトインタラプタの出力信号波形
【図13】同第1、第2のフォトインタラプタの出力信
号の位相関係を説明するための出力信号波形図
【図14】同スリット列の他の例を説明するためのスリ
ット板の破断図
【図15】同スリット列と水平検知用のスリットの配置
の他の例を説明するためのスリット板の破断図
【図16】同水平検知用のスリットの他の例を説明する
ためのスリット板の破断図
【図17】従来の傾斜角センサの関連技術を説明するた
めの模式斜視図
【図18】同両フォトインタラプタの出力信号の位相関
係を説明するための出力信号波形図
【符号の説明】
1 ケース 2 フレーム 3 スリット板 4 振り子 5a 回動軸 5b 円筒軸 6 第1のフォトインタラプタ 7 第2のフォトインタラプタ 8 第3のフォトインタラプタ 9a,9b 軸受 10 磁石 11 スリット列 11a,11b,11c スリット列を構成するスリッ
ト 12,12a 水平位置検知用のスリット 14 上側調整板 15,21,26 折り曲げ部 16,20,22,25,27 長穴 17 下側調整板 18 U字状の溝 19,23,28 オネジ 24 調整板 30 エッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/12 H01L 31/12 D Fターム(参考) 2F065 AA37 CC11 DD02 DD03 FF02 FF17 HH15 JJ05 LL29 QQ00 2F103 BA37 CA02 DA01 EA03 EA12 EB08 EB16 EB27 EB33 FA01 GA01 5F089 BA05 BB04 CA20 DA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、前記フレームに保持された
    軸受と、前記軸受に回動可能に支持された軸と、前記軸
    と一体化若しくは別設された振り子と、前記振り子に固
    定されるとともに円周方向にスリット列を有し、そのス
    リット列の各スリットのピッチが等間隔でその幅が軸心
    に向かって広くなるように形成された円盤状若しくは扇
    形状の平板と、前記円盤状若しくは扇形状の平板の動作
    により出力信号が変化する受発光素子からなる第1、第
    2の透過型フォトインタラプタと、前記第1、第2の透
    過型フォトインタラプタをそれぞれ移動調整するために
    前記フレームに取付けられた第1、第2の調整機構部と
    を備え、前記第1、第2の調整機構部の内の少なくとも
    一方を前記円盤状若しくは扇形状の平板の半径方向に移
    動するとともに前記第1、第2の調整機構部の内の少な
    くとも一方を前記円盤状若しくは扇形状の平板の円周方
    向に移動することにより前記第1、第2の透過型フォト
    インタラプタの出力信号の位相差がほぼ90°になるよ
    うに構成した傾斜角センサ。
  2. 【請求項2】 円盤状若しくは扇形状の平板上に形成さ
    れたスリット列の近傍に前記スリット列とは別のスリッ
    トが設けられるとともに、このスリットを光が透過した
    時に水平位置の基準信号が出力される第3の透過型フォ
    トインタラプタが設けられた請求項1に記載の傾斜角セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 スリット列が設けられた円盤状若しくは
    扇形状の平板の外周部には外周から軸心に向かうエッジ
    を境にして欠損部が設けられるとともに、前記エッジを
    境にして光が透過した時に水平位置の基準信号が出力さ
    れる第3の透過型フォトインタラプタが設けられた請求
    項1に記載の傾斜角センサ。
  4. 【請求項4】 第1、第2の調整機構部は、フレームに
    設けられたメネジ部に長円形状をした孔が形成された調
    整板を前記孔を通してオネジにより連接し、調整後にオ
    ネジを絞め込むことにより固定するように構成された請
    求項1に記載の傾斜角センサ。
  5. 【請求項5】 フレームに孔が形成されているとともに
    調整板には前記孔にほぼ対応する位置に凹部が設けられ
    た請求項4に記載の傾斜角センサ。
  6. 【請求項6】 振り子の一部又は全部が非磁性且つ導電
    性であり、前記振り子の回動軌跡に直交する方向に優先
    的に磁束を発する磁石がフレームに設けられた請求項1
    に記載の傾斜角センサ。
  7. 【請求項7】 スリット列の各スリットの形状は、楔形
    である請求項1に記載の傾斜角センサ。
  8. 【請求項8】 スリット列の各スリットの形状は、台形
    である請求項1に記載の傾斜角センサ。
  9. 【請求項9】 スリット列の各スリットの外周側は開放
    した請求項1に記載の傾斜角センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100909650B1 (ko) * 2007-06-15 2009-07-27 한국건설기술연구원 광섬유센서를 이용한 경사계 및 이를 이용한 대상물 경사측정방법
JP2019003120A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 船井電機株式会社 光走査装置及び光走査装置における反射部の角度検出方法
CN109631845A (zh) * 2018-11-16 2019-04-16 浙江海洋大学 海洋平台倾斜观察设备

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