JP2001174119A - 温度調節機能付き保管庫 - Google Patents

温度調節機能付き保管庫

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JP2001174119A
JP2001174119A JP35957799A JP35957799A JP2001174119A JP 2001174119 A JP2001174119 A JP 2001174119A JP 35957799 A JP35957799 A JP 35957799A JP 35957799 A JP35957799 A JP 35957799A JP 2001174119 A JP2001174119 A JP 2001174119A
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heater
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネ型の温度調節機能付き保管庫を提供す
る。 【解決手段】 庫内が目標温度まで冷却されて冷凍機が
停止した直後に、庫内ファンを所定時間だけ停止させるこ
とで、庫内空気の循環によって生じるエネルキ゛ーロスを回避
し、加えて結露防止ヒータを所定時間だけオフ状態とするこ
とにより、庫内温度の上昇速度を緩やかにさせる。ま
た、冷凍機の発停保護のために庫内温度が一時的に目標
温度以下となったときに、直ぐに加熱ヒータをオン状態にす
るのではなく、所定時間だけ加熱ヒータの通電を遅延させ
ることでエネルキ゛ーの消費を節約する。さらに、加熱ヒータへの
通電により庫内温度が低温側から目標温度に近づいてき
て当該目標温度よりも所定温度だけ低い温度に達したと
きに、加熱ヒータへの通電率を所定量だけ低下させ、その
状態で庫内温度が目標温度に達するまで所定のタイミンク゛で
加熱ヒータをオン・オフさせることにより、庫内温度のオーハ゛ーシュー
トを防止し、この種のオーハ゛ーシュートによる冷凍機の作動を回
避し、これによってエネルキ゛ーのムタ゛な消費を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望温度の下で被
保管物を保管しうるように温度調節機能を備えた保管庫
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、薬品などを所要温度の下で保管
する場合、恒温庫などの温度調節機能付き保管庫を用い
ることがある。この種の保管庫は、一般に、周壁が断熱
材等から構成されて前面側に開口部が形成された庫本体
を有し、この庫本体の前面側に、前記開口部を開閉する
ための扉を取り付けた構成で、庫内温度を所要温度に保
つための手段として、庫内を加熱する加熱ヒータと、庫
内を冷却する冷凍機と、庫内温度を検出する温度センサ
と、庫内の目標温度を設定する設定手段とを具備する。
そして、温度センサにより検出された庫内温度と設定手
段により設定された目標温度とを比較し、その比較結果
に基づいて加熱ヒータおよび冷凍機をオン・オフさせる
ことにより、庫内温度を、例えば以下のようにして目標
温度を中心とする所定の目標温度帯に維持するようにな
っている。
【0003】すなわち、まず庫内温度が目標温度よりも
所定温度以上高い場合には、冷凍機を作動させることに
より、庫内を目標温度付近まで冷却する。庫内温度が目
標温度付近まで達すると、庫内温度が目標温度を中心に
した所定の目標温度帯(例えば目標温度±1℃)の下限
温度まで下がったときに冷凍機を停止させ、その後に庫
内温度が目標温度帯の上限温度まで上昇したときに冷凍
機を作動させる。ただし、冷凍機の作動直後と停止直後
には、冷凍機を構成している圧縮機の潤滑不良等を防止
する、いわゆる発停保護のため、前記の範囲を超えても
所定時間は作動状態又は停止状態を継続する。そして、
冷凍機が発停保護の状態にない場合には、加熱ヒータに
通電することなく前記のように冷凍機の作動・停止(オ
ン・オフ)を繰り返す。
【0004】ところで、このような温度調節機能付き保
管庫においては、庫内の温度ムラを解消するために庫内
の空気を循環させる庫内ファンが備えられるが、この種
の庫内ファンは、冷凍機のオン・オフとは無関係に回転
駆動されるのが通例である。
【0005】また、扉の開口部の周縁における結露を防
止するために、当該開口部の周縁にヒータが埋設され
る。この種のものでは、例えば、ヒータに常時通電する
ことで扉開口部周縁の結露を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた温度調節機
能付き保管庫では、冷凍機により庫内が所定温度(上記
の例では目標温度帯の下限温度)まで冷却されたときに
冷凍機が停止するようになっているが、そのときに庫内
ファンが作動していると、それによって庫内空気が撹拌
されるため、庫本体の壁面を介して庫内と庫外との間で
熱交換が起こりやすくなる。したがって、その分だけエ
ネルギーのロスが生じる。
【0007】一方、冷凍機の発停保護のために庫内温度
が一時的に目標温度以下となった場合には、少しの時間
待てば冷凍機の発停保護のために予め設定された所定時
間(発停保護時間)が経過して冷凍機が停止し、しばら
くすると庫内温度が上昇に転じることがある。したがっ
て、このような場合には、庫内温度が目標温度以下とな
って冷凍機が停止しても、その直後に加熱ヒータに通電
させる必要はない。ところが、冷凍機により庫内が冷却
されて庫内温度が目標温度以下となった場合において、
冷凍機が停止した時点で一律に加熱ヒータに通電するよ
うになっていたり、あるいは庫内温度が目標温度以下ま
で下がったために加熱ヒータがすでに通電状態にある場
合(冷凍機が発停保護状態にある場合)には当該加熱ヒ
ータへの通電状態を継続させるようになっていたりする
と、必要以上に電力を消費することとなる。
【0008】加えて、先に述べたような温度調節機能付
き保管庫では、加熱ヒータへの通電により庫内が加熱さ
れて庫内温度が低温側から目標温度に近づいてきたとき
に、オーバーシュートして冷凍機が作動することがあ
り、その結果、庫内温度が下がり過ぎてしまう場合があ
る。このような場合もエネルギーを必要以上に消費して
いることに変わりはない。
【0009】また、庫内が所定温度まで冷却されて冷凍
機が停止したときに結露防止ヒータがオン状態になって
いると、そのヒータ熱も庫内温度を上昇させる要因とな
る。そのため、冷凍機を再び作動させる時期が早くな
り、その分だけエネルギー消費量が増えることとなる。
【0010】本発明は、温度調節機能付き保管庫におい
て、消費エネルギーの増大を招く上述のような点を改善
することにより、なるべく少ないエネルギーで庫内温度
を目標温度帯に維持できるようにすることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1ないし4
に記載した各発明は、前面側に開口部が形成された庫本
体と、この庫本体の開口部を閉鎖しうるように庫本体の
前面側に開閉可能に取り付けられた扉とを具備した温度
調節機能付き保管庫において、それぞれ、以下のように
構成したことを特徴とする。
【0012】<請求項1に記載した発明(第1発明)>
庫内を加熱する加熱ヒータと、庫内を冷却する冷凍機
と、扉の開口部の周縁に埋設された結露防止ヒータと、
庫内の空気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出
する温度センサと、庫内の目標温度を設定する設定手段
と、温度センサにより検出された庫内温度と設定手段に
より設定された目標温度とを比較し、その比較結果に基
づいて、庫内温度が目標温度を中心とする所定の目標温
度帯に維持されるように、加熱ヒータおよび冷凍機の動
作を制御する制御手段とを備える。そして、前記制御手
段が、冷凍機により庫内が冷却されて庫内温度が目標温
度以下まで下がったときに冷凍機を停止させ、その直後
に庫内ファンを所定時間だけ停止させる構成とする。
【0013】<請求項2に記載した発明(第2発明)>
庫内を加熱する加熱ヒータと、庫内を冷却する冷凍機
と、扉の開口部の周縁に埋設された結露防止ヒータと、
庫内の空気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出
する温度センサと、庫内の目標温度を設定する設定手段
と、冷凍機が作動状態から停止状態に又は停止状態から
作動状態に移行したときからの経過時間を計時するタイ
マー手段と、温度センサにより検出された庫内温度と設
定手段により設定された目標温度とを比較し、その比較
結果に基づいて、庫内温度が目標温度を中心とする所定
の目標温度帯に維持されるように、加熱ヒータおよび冷
凍機の動作を制御する制御手段とを備え、この制御手段
が次のような制御を行う構成とする。
【0014】すなわち、加熱ヒータがオフ状態で冷凍機
により庫内が冷却されて庫内が目標温度以下となったと
きに、前記タイマー手段によって計時された経過時間が
冷凍機の発停保護のために予め定められた発停保護時間
を超えているか否かを判断し、発停保護時間を超えてい
る場合は加熱ヒータをオフ状態にしたまま庫内が目標温
度帯の下限温度以下となった時点で冷凍機を停止させ
る。一方、発停保護時間を超えていない場合は加熱ヒー
タをオン状態にして前記経過時間が発停保護時間に達し
た時点で冷凍機を停止させる。そして、当該発停保護時
間に達した時から所定時間が経過するまで加熱ヒータを
オフ状態にする。
【0015】<請求項3に記載した発明(第3発明)>
庫内を加熱する加熱ヒータと、庫内を冷却する冷凍機
と、扉の開口部の周縁に埋設された結露防止ヒータと、
庫内の空気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出
する温度センサと、庫内の目標温度を設定する設定手段
と、温度センサにより検出された庫内温度と設定手段に
より設定された目標温度とを比較し、その比較結果に基
づいて、庫内温度が目標温度を中心とする所定の目標温
度帯に維持されるように、加熱ヒータおよび冷凍機の動
作を制御する制御手段とを備える。そして、前記制御手
段が、加熱ヒータへの通電により庫内温度が低温側から
目標温度に近づいてきて当該目標温度よりも所定温度だ
け低い温度に達したときに、加熱ヒータへの通電率を所
定量だけ低下させ、その状態で庫内温度が目標温度に達
するまで所定のタイミングで加熱ヒータをオン・オフさ
せる構成とする。
【0016】<請求項4に記載した発明(第4発明)>
庫内を加熱する加熱ヒータと、庫内を冷却する冷凍機
と、扉の開口部の周縁に埋設されて当該周縁の結露を防
止する結露防止ヒータと、庫内の空気を循環させる庫内
ファンと、庫内温度を検出する温度センサと、庫内の目
標温度を設定する設定手段と、温度センサにより検出さ
れた庫内温度と設定手段により設定された目標温度とを
比較し、その比較結果に基づいて、庫内温度が目標温度
を中心とする所定の目標温度帯に維持されるように、加
熱ヒータおよび冷凍機の動作を制御する制御手段とを備
える。そして、前記制御手段が、冷凍機により庫内が冷
却されて庫内温度が目標温度以下となったときに冷凍機
を停止させ、その直後に結露防止ヒータへの通電を停止
させる構成とする。
【0017】
【作用および効果】<第1発明>第1発明によれば、庫
内温度が目標温度以下まで下がって冷凍機が停止したと
きに、庫内ファンが所定時間だけ停止するから、その間
は庫内空気が循環しなくなる。したがって、庫内空気が
循環している場合と比べると、庫本体内壁面を介して庫
内と庫外との間で生じる熱交換によるエネルギーロスが
少なくなって、庫内温度の上昇速度が緩やかになる。加
えて、庫内ファンの停止により当該ファン自体の発熱も
生じなくなるから、これによっても庫内温度の上昇速度
が緩やかになる。これらにより、冷凍機の稼働時間を全
体として短縮でき、その分だけエネルギーを節約するこ
とができる。もちろん庫内ファン自体のエネルギーも所
定時間だけ節約することができる。
【0018】<第2発明>第2発明によれば、加熱ヒー
タがオフの状態で冷凍機により庫内が冷却されて庫内温
度が目標温度以下となったときに、冷凍機が作動したと
きからの経過時間が冷凍機の発停保護時間を超えている
場合は、庫内温度が目標温度帯の下限温度以下となった
時点で冷凍機が停止する。これにより、庫内に対する冷
却が停止されて、庫内温度が目標温度に向けて上昇する
こととなる。
【0019】一方、冷凍機が作動したときからの経過時
間が発停保護時間を超えていない場合は、発停保護時間
に達するまでの間は冷凍機が作動したまま加熱ヒータが
オンとなる。そして、その後に前記経過時間が発停保護
時間に達したとき(以下、適宜、発停保護終了時とい
う)に冷凍機が停止し、これと同時に加熱ヒータがオフ
状態となって、その状態を所定時間維持する。この場
合、発停保護終了時に庫内温度が目標温度帯の下限温度
以上であれば、庫内温度が目標温度帯の下限温度に達す
るまで冷凍機が作動しつづけて、庫内温度が目標温度帯
の下限温度まで下がった時点で上記の場合と同様にして
冷凍機が停止する。また、発停保護終了時に庫内温度が
目標温度帯の下限温度よりもさらに下がっていれば、発
停保護の解除された状態で庫内温度が目標温度帯の下限
温度以下となっているのであるから当然に冷凍機は停止
状態となる。そして、このときから所定時間が経過する
まで加熱ヒータがオフとなるが、それでも冷凍機が停止
したことによって、通常は庫内温度が下げ止まり、やが
ては庫内温度が上昇に転じることとなる。したがって、
前記所定時間が経過したときに庫内温度が目標温度帯ま
で上昇してれば結果的に加熱ヒータはオンとする必要が
なくなるから、庫内温度が目標温度以下となったときに
常に加熱ヒータに通電させるようにした場合と比べる
と、当該所定時間が経過するまで加熱ヒータをオフ状態
とした分だけ、エネルギーの消費量を節約することがで
きる。それと同時に温度上昇を緩やかにすることができ
るので、冷凍機の稼働時間を全体として短縮できる。な
お、前記所定時間が経過しても目標温度帯の下限温度に
達していなければ、その時点で加熱ヒータをオン状態に
することにより、庫内温度を目標温度帯まで速やかに上
昇させることができるので、加熱ヒータをオンにする時
期を上述のように所定時間だけ遅らせても別段問題が生
じることはない。
【0020】<第3発明>第3発明によれば、加熱ヒー
タへの通電により庫内温度が低温側から目標温度に近づ
いてきて目標温度よりも所定温度だけ低い温度に達した
ときに、加熱ヒータへの通電率を所定量だけ低下させ、
その状態で庫内温度が目標温度に達するまで所定のタイ
ミングで加熱ヒータをオン・オフさせるので、前記の所
定温度だけ低い温度から目標温度に達するまでは庫内温
度の上昇スピードを緩やかにすることができ、また庫内
温度自体も比較的精密にコントロールすることができ
る。これにより、庫内温度が加熱ヒータへの通電時にオ
ーバーシュートして目標温度以上まで上昇するといった
事態を回避することが可能となる。その結果、オーバー
シュートにより冷凍機が作動して庫内温度が下がり過ぎ
てしまうといった不都合も解消することができ、ひいて
はエネルギーの不必要な消費を無くすことができる。
【0021】<第4発明>第4発明の温度調節機能付き
保管庫では、冷凍機により庫内が冷却されて庫内温度が
目標温度以下となったときに冷凍機が停止し、これに伴
って庫内温度が下げ止まり、やがては庫内温度が上昇に
転じる。その場合に、扉の開口部の周縁に埋設されてい
る結露防止ヒータがオン状態になっていると、その発熱
分だけ庫内温度が速く上昇することとなるため、結果的
に冷凍機の再作動時期が早くなり、ひいては冷凍機の稼
働時間が全体として長くなってしまう。しかし、第4発
明の構成によれば、庫内温度が目標温度以下となったと
きに冷凍機が停止し、その直後に結露防止ヒータが所定
時間だけオフ状態となるので、結露防止ヒータをオン状
態にしている場合に比べて庫内温度がゆっくりと上昇す
ることとなる。その結果、冷凍機の再作動時期も遅らせ
ることができ、ひいては全体として冷凍機の稼働時間が
短縮されるので、その短縮化された分だけエネルギーを
節約することができる。また、結露防止ヒータの通電時
間が短縮された分のエネルギーも節約することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。図1は、本発明を適用した
恒温庫(温度調節機能付き保管庫)1の構造を簡略化し
て示したものである。同図に示すように、この恒温庫1
は、前面側(図中の左側)に開口部2aが形成された庫
本体2と、これの開口部2aを閉鎖しうるように庫本体
2の前面側に開閉可能に取り付けられた扉3とを有す
る。庫本体2は、鋼板間に断熱材を挟持させてなる壁材
等によって庫内2bを形成し、開口部2aの周縁に、こ
の部分の結露を防止するヒータ(結露防止ヒータ)4を
埋設する一方、庫内2bの後部側(図中の右側)にパネ
ル5を配置した構成である。このパネル5は、庫本体2
の後壁2cとの間に一定の間隔を隔てて配置されてお
り、これによってパネル5と後壁2cとの間には、庫内
空気の循環経路の一部を構成し且つ後述する蒸発器8a
等を収納しうる所定の空間2dが形成されている。
【0023】パネル5の上部側には、後方側(空間2d
側)から空気を吸い出して庫内2bの前方に向けて風を
送ることにより庫内空気を循環させる庫内ファン6が設
けられている。パネル5と後壁2cとの間に形成された
空間2d内には、庫内2bを加熱する加熱ヒータ7がパ
ネル5の裏面(後壁2cに対向する面)の近傍に取り付
けられているとともに、庫内2bを冷却する冷凍機8の
構成要素である蒸発器8aと、庫内温度を検出する温度
センサ(具体的には例えば熱電対またはサーミスター)
9とが設けられている。庫内2bの底壁2eの下方側に
は機械室2fが設けられており、この機械室2f内に、
冷凍機8の構成要素である圧縮機8b等が収納されてい
る。
【0024】図2は、恒温庫1の庫内温度等を制御する
制御システムの構成を示すブロック図である。同図に示
すように、恒温庫1には、先に述べた加熱ヒータ7、冷
凍機8、庫内ファン6および結露防止ヒータ4に加え
て、これらをそれぞれ駆動するための加熱ヒータ駆動回
路17、冷凍機(圧縮機)駆動回路18、庫内ファン駆
動回路16および結露防止ヒータ駆動回路14と、これ
らの駆動回路17・18・16・14を介して対応する
各機器の動作を制御する制御手段20とが備えられてい
る。
【0025】制御手段20は、マイクロコンピュータお
よびこれに内蔵あるいは外部接続されたRAMやROM
などで構成されている。この制御手段20には、庫内2
bの目標温度を設定する設定手段21と、冷凍機8(正
確にはその構成要素である圧縮機8b)が作動(オン)
状態から停止(オフ)状態に又は停止状態から作動状態
に移行したときからの経過時間を計時するタイマー手段
22とが接続されている。また、制御手段20には、先
に述べた温度センサ9がA/Dコンバータ(アナログ−
デジタル変換器)23を介して接続されているととも
に、前記の各駆動回路17・18・16・14をそれぞ
れ介して加熱ヒータ7、冷凍機8(圧縮機8b)、庫内
ファン6および結露防止ヒータ4が接続されている。そ
して、温度センサ9によって検出された庫内温度と設定
手段21によって設定された庫内の目標温度とが制御手
段20において比較され、その比較結果に基づいて当該
制御手段20が加熱ヒータ7、冷凍機8、庫内ファン6
および結露防止ヒータ4を、対応する各駆動回路17・
18・16・14をそれぞれ介して以下で述べるように
制御するようになっている。
【0026】図3ないし図5は、上記の各機器の動作を
示すタイムチャートである。以下では、主としてこれら
のタイムチャートを用い、制御手段20が冷凍機8や加
熱ヒータ7等をどのように制御するかを具体的に説明す
る。
【0027】<冷凍機8および加熱ヒータ7に対する制
御>庫内を主として加熱して目標温度付近に維持する場
合と、庫内を主として冷却して目標温度付近に維持する
場合とがあるので、冷凍機8および加熱ヒータ7に対す
る制御については、次の2つの場合に分けて説明する。
【0028】(1)目標温度が外気温度よりも低い場
合、具体的には、運転開始時に庫内が目標温度を中心と
する所定の目標温度帯(この例では「(目標温度−1
℃)〜(目標温度+1℃)」の温度領域とする)の上限
温度(目標温度+1℃)よりも高い温度にあり、その状
態からまず冷凍機8により庫内を冷却して目標温度に近
づけ、その上で庫内温度を目標温度帯に維持する場合
(冷却運転時)。
【0029】(2)目標温度が外気温度よりも高い場
合、具体的には運転開始時に庫内が目標温度より所定量
(0.5℃)以上低い温度にある状態にあり、その状態か
らまず加熱ヒータ7により庫内を加熱して目標温度に近
づけ、その上で庫内温度を目標温度帯に維持する場合
(加熱運転時)。
【0030】なお、運転当初から庫内温度が目標温度帯
にある場合には、冷凍機8および加熱ヒータ7はオフ状
態のままとし、時間が経過して上記のいずれかに該当す
るようになった場合に下記に述べるような制御を行う。
【0031】(1)冷却運転時(図3参照):冷却運転
開始時点には、制御手段20は、温度センサ9により検
出された庫内温度と設定手段21によって設定された目
標温度とを比較し、その比較結果から庫内温度が目標温
度帯の上限温度以上であると判断して、まず冷凍機駆動
回路18を介して冷凍機8を作動させる(このとき加熱
ヒータ7はオフ状態である)。これにより、図3に示す
ように庫内が冷却されて庫内温度が目標温度に近づく。
その後、庫内温度が目標温度まで下がったときに、制御
手段20はタイマー手段22(図2参照)によって計時
された経過時間、つまり冷凍機8が作動してからの経過
時間(以下、単に経過時間という)が冷凍機8の発停保
護のために予め定められた発停保護時間(この場合は2
分)を超えているか否かを判断する。そして、経過時間
が発停保護時間を超えていれば(冷凍機8が発停保護の
状態になければ)、庫内温度がさらに下がって目標温度
帯の下限温度に達した時点で、制御手段20は冷凍機駆
動回路18を介して冷凍機8を停止させる。以上が図3
にAで示した過程である。
【0032】冷凍機8が停止すると、庫内温度が上昇し
て、やがては目標温度の上限温度に達する。庫内温度が
目標温度の上限温度に達したときに冷凍機8が発停保護
の状態にない場合は、この時点で冷凍機8を作動させて
庫内を再び冷却し、以後、目標温度を中心に±1.0℃の
幅で冷凍機をオン・オフさせることにより、庫内温度を
目標温度帯に維持する。ただし、図示例の恒温庫1にお
いては、冷凍機8の発停保護のために、その作動後2分
間と停止後5分間はそれぞれ当該冷凍機8の発停保護時
間として予め定められている。この発停保護時間は、制
御手段20を構成するマイクロコンピュータの制御プロ
グラムに書き込まれている。この制御プログラムにした
がって、制御手段20は、冷凍機8がいったん作動する
と図3のBに示すように庫内温度が目標温度帯の下限温
度よりさらに下がっても2分間は冷凍機8に対して作動
状態を継続させ、逆に冷凍機8がいったん停止すると図
3のCに示すように庫内温度が目標温度帯の上限温度を
超えても5分間は冷凍機8に対して停止状態を継続させ
る。
【0033】一方、目標温度帯の上限温度で冷凍機8を
作動させた結果として庫内温度が目標温度まで下がった
ときに、前記のタイマー手段22によって計時された経
過時間が発停保護時間を超えていなければ、つまり冷凍
機8が発停保護の状態にあれば、制御手段20は図3の
BやDに示すように冷凍機8の作動を継続した状態で加
熱ヒータ駆動回路17を介して加熱ヒータ7をオン状態
にする。そして、その後に経過時間が発停保護時間に達
した時点、つまり冷凍機8が作動してから2分が経過し
て発停保護状態が終了した時点で、加熱ヒータ7をオフ
状態にする。このとき、図3のBに示すように庫内温度
が目標温度帯の下限温度以下まで下がっていれば冷凍機
8も停止させるが、そうでない場合(例えば図3のDの
場合)には、庫内温度がさらに目標温度帯の下限温度ま
で下がった時点で冷凍機を停止させる。
【0034】ところで、上記のようにして冷凍機8の発
停保護状態が終了した時点で庫内温度が目標温度帯の下
限温度以下まで下がっていれば冷凍機8を停止させる
が、このときに庫内温度を目標温度帯まで再び上昇させ
るために冷凍機8の停止直後に加熱ヒータ7をオン状態
にしたりオン状態を継続させたりすると、庫内温度は比
較的早く目標温度帯まで上昇するものの、その分、エネ
ルギーを消費することとなる。
【0035】そこで、この恒温庫1においては、なるべ
くエネルギーを消費しないようにするために、制御手段
は、上記のようにして冷凍機8の発停保護のために庫内
温度が一時的に目標温度帯の下限温度以下まで下がった
場合、発停保護の解除により冷凍機8が停止した時点で
直ぐに加熱ヒータ7をオン状態にするのではなく、図3
のEに示すように所定時間(この例では7分間)だけ加
熱ヒータ7をオフ状態にするか、または既に加熱ヒータ
8がオフ状態となっていれば当該オフ状態を継続させ
る。そして、所定時間が経過してもなお庫内温度が目標
温度帯の下限温度以下であれば、図3のFに示すよう
に、その時点で加熱ヒータ7をオン状態にして庫内温度
を目標温度に向けて上昇させる。このようにすると、加
熱ヒータ7をオフ状態にしている所定時間内に冷凍機8
の停止に伴う庫内温度の自然上昇が見込まれるから、所
定時間経過後に庫内温度を目標温度に向けて上昇させる
ために加熱ヒータ7をオン状態にするとしても、そのオ
ン状態の時間を短くすることができるから、その分、エ
ネルギーの消費量を少なくすることができる。また、図
3には示していないが、冷凍機停止後の前記所定時間
(7分間)内に例えば庫内よりも温度の高い庫外からの
外気の侵入等により庫内温度が目標温度まで自然に上昇
するような場合には、その過程で加熱ヒータをオン状態
にする必要が無いから、このような場合は更にエネルギ
ーの消費量を少なくすることが可能となる。
【0036】(2)加熱運転時(図4参照):加熱運転
の開始時には、制御手段20は、図2の温度センサ9に
より検出された庫内温度と設定手段21によって設定さ
れた目標温度とを比較し、その比較結果から庫内温度が
目標温度より所定量(0.5℃)以上低い温度であると判
断して、加熱ヒータ駆動回路17を介して加熱ヒータ7
をオン状態にする(このとき冷凍機8はオフ状態でああ
る)。これにより、庫内が加熱されて庫内温度が目標温
度に向けて上昇する。そして、図3に示すように庫内温
度が目標温度よりも所定量だけ低い所定温度(図示例で
は「目標温度−0.5℃」)に達したときに、制御手段2
0は加熱ヒータ駆動回路17を介して加熱ヒータ7への
通電率を所定量(図示例では50%)だけ低下させる。
その後は、この所定量だけ低下させた通電率の条件下
で、庫内温度が目標温度に達するまで所定のタイミング
で加熱ヒータ7をオン・オフさせる。なお、図3に示し
た例では、庫内温度が「目標温度−0.5℃」から目標温
度に達するまでの時間は30分である。また、庫内温度
が目標温度に達すると、加熱ヒータ7をオフ状態にする
が、それ以後も所定のタイミングで比較的小刻みに加熱
ヒータ7のオン・オフを切り換えることにより、庫内温
度を「目標温度−0.5℃」から目標温度の間に維持す
る。なお、加熱ヒータ7をオン状態からオフ状態に切り
換えるタイミングは、庫内温度が目標温度まで上昇した
ときとする。
【0037】上述のようにすると庫内温度が「目標温度
−0.5℃」から目標温度に達するまでの過程で、加熱ヒ
ータ7のオン・オフに伴って庫内温度が細かく変動しな
がら比較的ゆっくりと上昇するようになるから、庫内温
度がオーバーシュートして目標温度以上まで上昇すると
いった事態を回避することができる。したがって、オー
バーシュートにより冷凍機8が作動して庫内温度が下が
り過ぎてしまうといった事態も生じなくなるから、この
種の冷凍機8の作動に伴うエネルギーの不必要な消費を
回避することができる。
【0038】ところで、庫内温度が上記の目標温度付近
に維持されている状態において、図4に示したように外
乱により庫内温度が目標温度を超えて上昇することがあ
る。このような場合、制御手段20は加熱ヒータ7をオ
フ状態にし、さらに庫内温度が先に述べた目標温度帯の
上限温度(目標温度+1℃)まで上昇したときに、それ
まで停止していた冷凍機8を作動させる。このようにし
て冷凍機8がいったん作動すると、図4のGに示すよう
に冷凍機8は2分間は作動状態を継続するため、庫内温
度が目標温度よりも低い所定温度(目標温度−0.5℃)
以下まで一時的に低下することがある。この場合には、
冷却運転時の場合と同様の理由により、まず庫内が目標
温度まで低下した時点で加熱ヒータ7を100%の通電
率でオン状態にし、その後、冷凍機8の発停保護が解除
されて当該冷凍機8が停止したときに、加熱ヒータ7を
オフ状態にして、所定時間そのオフ状態を継続させる
(図4のH)。そして、所定時間経過後においても庫内
温度が前記所定温度以上まで上昇していない場合には、
当該所定時間が経過した時点で加熱ヒータ7をオン状態
にして庫内温度を前記所定温度以上まで速やかに上昇さ
せる(図4のI)。このようにして、加熱運転時に外乱
により冷凍機8が作動して一時的に庫内温度が目標温度
より低い所定温度以下となったときにも、冷凍運転時の
場合と同様、加熱ヒータ7をオン状態にする時間をでき
るだけ短縮することで、エネルギーの消費を抑えること
ができる。
【0039】<庫内ファンに対する制御>冷却運転時お
よび加熱運転時とも、図1の扉3が閉じられている状態
において、制御手段20は、庫内空気を循環させて庫内
温度を均一にするため、図2の庫内ファン駆動回路16
を介して通常は庫内ファン(正確にはファンモータ)6
を回転させる。
【0040】ただし、例えば図3のC・Eや図4のHに
示すように、冷凍機8の作動により庫内温度が目標温度
よりも低い所定温度まで下がって冷凍機8が停止したと
きには、その直後に庫内ファン6を所定時間(図3の例
では5分間)だけ停止させる。このようにすると、庫内
空気が停滞するために、庫内空気と庫本体2の壁面との
間、ひいては庫内2bと庫外との間で熱交換が比較的起
こりにくくなるから、この種の熱交換によって生じるエ
ネルギーロスを抑えることができる。また、庫内ファン
6の発熱も生じなくなる。したがって、冷凍機8の停止
後において、庫内ファン6の回転により庫内空気が循環
している場合と比べると、緩やかに庫内温度が上昇する
こととなるから、その分だけ冷凍機8の次の作動開始時
期を遅らせることができる。言い換えれば、庫内温度を
上昇させて目標温度帯に維持する局面において、冷凍機
8の停止時間を長くすることができ、その間は冷凍機8
を停止させておくことができる。こうして冷凍機8の稼
働時間を全体として短縮でき、その分だけエネルギーを
節約することが可能となる。なお、庫内温度が目標温度
よりも低い所定温度まで下がって冷凍機8が停止した上
述の状態において、例えば目標温度が比較的高い温度に
変更されたような場合には、庫内ファン停止中の前記所
定時間内であっても庫内ファン6を回転させると同時に
加熱ヒータ7も通常状態にする。このようにすること
で、庫内温度を変更後の新たな目標温度付近まで速やか
に上昇させることが可能となる。
【0041】この恒温庫1においては、上記の場合以外
に、図1に示した蒸発器8aの周辺部の霜を除去してい
る状態(霜取り中)のときと、扉3が開かれたとき(扉
が開いている状態のとき)も、制御手段20は庫内ファ
ン6を停止させるようになっている。霜取り中および扉
3が開かれたときに庫内ファン6を停止させるのは、霜
取り用ヒータ(図示せず)による熱や外気の影響を受け
て庫内温度が変動するのを、できるだけ回避するためで
ある。
【0042】<結露防止ヒータに対する制御(図5参
照)>制御手段20は、図1に示した庫本体2の開口部
2aの周縁部分や扉3の周囲における結露の発生を防止
するため、後述する場合を除き、庫内温度が図5に示す
ような第1所定温度(この例では、−9℃)以下である
ときに図2の結露防止ヒータ駆動回路14を介して結露
防止ヒータ4をオン状態とし、庫内温度が第1所定温度
から第2所定温度(この例では、17℃)の範囲にある
ときに約8分毎に結露防止ヒータ4をオン・オフさせ
る。
【0043】一方、庫内温度が第2所定温度以上で冷凍
機8が停止しているとき(オフの発停保護状態にあると
きを含む)は、上記のような結露は通常生じないので、
制御手段20は、結露防止ヒータ4を原則として常時オ
フ状態にする。ただし、庫内温度が外気の温度よりも1
0℃以上高い場合において冷凍機8が停止しているとき
は、その温度差により開口部2aの周縁部分や扉3の周
囲に結露が生じる可能性があるので、制御手段20は約
8分毎に結露防止ヒータをオン・オフさせる。
【0044】また、先に述べた冷却運転時において、制
御手段20は、冷凍機8を停止させた直後の5分間は結
露防止ヒータ4をオフ状態にする。このようにすると、
結露防止ヒータ4をオン状態にしている場合に比べて庫
内温度がゆっくりと上昇することとなるから、冷凍機8
の次の作動時期を遅らせることができる。したがって、
その分だけ冷凍機8の稼働時間を短縮することができる
ので、その短縮化した分だけエネルギーの消費を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される温度調節機能付き保管庫
(恒温庫)の一例を示す縦断面図である。
【図2】温度調節機能付き保管庫の庫内温度等を制御す
る制御システムの構成を示すブロック図である。
【図3】温度調節機能付き保管庫の冷却運転時における
冷凍機等の動作を例示したタイムチャートである。
【図4】温度調節機能付き保管庫の加熱運転時における
加熱ヒータ等の動作を例示したタイムチャートである。
【図5】温度調節機能付き保管庫の結露防止ヒータの動
作を例示したタイムチャートである。
【符号の説明】
1 恒温庫(温度調節機能付き保管庫) 2 庫本体 2a 開口部 2b 庫内 3 扉 4 結露防止ヒータ 6 庫内ファン 7 加熱ヒータ 8 冷凍機 9 温度センサ 20 制御手段 21 設定手段 22 タイマー手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側に開口部が形成された庫本体と、
    この庫本体の開口部を閉鎖しうるように庫本体の前面側
    に開閉可能に取り付けられた扉とを具備した温度調節機
    能付き保管庫であって、 庫内を加熱する加熱ヒータと、 庫内を冷却する冷凍機と、 扉の開口部の周縁に埋設された結露防止ヒータと、 庫内の空気を循環させる庫内ファンと、 庫内温度を検出する温度センサと、 庫内の目標温度を設定する設定手段と、 温度センサにより検出された庫内温度と設定手段により
    設定された目標温度とを比較し、その比較結果に基づい
    て、庫内温度が目標温度を中心とする所定の目標温度帯
    に維持されるように、加熱ヒータおよび冷凍機の動作を
    制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、冷凍機により庫内が冷却されて庫内温
    度が目標温度以下まで下がったときに冷凍機を停止さ
    せ、その直後に庫内ファンを所定時間だけ停止させるこ
    とを特徴とする温度調節機能付き保管庫。
  2. 【請求項2】 前面側に開口部が形成された庫本体と、
    この庫本体の開口部を閉鎖しうるように庫本体の前面側
    に開閉可能に取り付けられた扉とを具備した温度調節機
    能付き保管庫であって、 庫内を加熱する加熱ヒータと、 庫内を冷却する冷凍機と、 扉の開口部の周縁に埋設された結露防止ヒータと、 庫内の空気を循環させる庫内ファンと、 庫内温度を検出する温度センサと、 庫内の目標温度を設定する設定手段と、 冷凍機が作動状態から停止状態に又は停止状態から作動
    状態に移行したときからの経過時間を計時するタイマー
    手段と、 温度センサにより検出された庫内温度と設定手段により
    設定された目標温度とを比較し、その比較結果に基づい
    て、庫内温度が目標温度を中心とする所定の目標温度帯
    に維持されるように、加熱ヒータおよび冷凍機の動作を
    制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、加熱ヒータがオフ状態で冷凍機により
    庫内が冷却されて庫内が目標温度以下となったときに、
    前記タイマー手段によって計時された経過時間が冷凍機
    の発停保護のために予め定められた発停保護時間を超え
    ているか否かを判断し、発停保護時間を超えている場合
    は加熱ヒータをオフ状態にしたまま庫内が目標温度帯の
    下限温度以下となった時点で冷凍機を停止させる一方、
    発停保護時間を超えていない場合は加熱ヒータをオン状
    態にして前記経過時間が発停保護時間に達した時点で冷
    凍機を停止させ、さらに当該発停保護時間に達した時か
    ら所定時間が経過するまで加熱ヒータをオフ状態にする
    ことを特徴とする温度調節機能付き保管庫。
  3. 【請求項3】 前面側に開口部が形成された庫本体と、
    この庫本体の開口部を閉鎖しうるように庫本体の前面側
    に開閉可能に取り付けられた扉とを具備した温度調節機
    能付き保管庫であって、 庫内を加熱する加熱ヒータと、 庫内を冷却する冷凍機と、 扉の開口部の周縁に埋設された結露防止ヒータと、 庫内の空気を循環させる庫内ファンと、 庫内温度を検出する温度センサと、 庫内の目標温度を設定する設定手段と、 温度センサにより検出された庫内温度と設定手段により
    設定された目標温度とを比較し、その比較結果に基づい
    て、庫内温度が目標温度を中心とする所定の目標温度帯
    に維持されるように、加熱ヒータおよび冷凍機の動作を
    制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、加熱ヒータへの通電により庫内温度が
    低温側から目標温度に近づいてきて当該目標温度よりも
    所定温度だけ低い温度に達したときに、加熱ヒータへの
    通電率を所定量だけ低下させ、その状態で庫内温度が目
    標温度に達するまで所定のタイミングで加熱ヒータをオ
    ン・オフさせることを特徴とする温度調節機能付き保管
    庫。
  4. 【請求項4】 前面側に開口部が形成された庫本体と、
    この庫本体の開口部を閉鎖しうるように庫本体の前面側
    に開閉可能に取り付けられた扉とを具備した温度調節機
    能付き保管庫であって、 庫内を加熱する加熱ヒータと、 庫内を冷却する冷凍機と、 扉の開口部の周縁に埋設されて当該周縁の結露を防止す
    る結露防止ヒータと、庫内の空気を循環させる庫内ファ
    ンと、 庫内温度を検出する温度センサと、 庫内の目標温度を設定する設定手段と、 温度センサにより検出された庫内温度と設定手段により
    設定された目標温度とを比較し、その比較結果に基づい
    て、庫内温度が目標温度を中心とする所定の目標温度帯
    に維持されるように、加熱ヒータおよび冷凍機の動作を
    制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、冷凍機により庫内が冷却されて庫内温
    度が目標温度以下まで下がったときに冷凍機を停止さ
    せ、かつ、その直後に結露防止ヒータへの通電を停止さ
    せることを特徴とする温度調節機能付き保管庫。
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