JP2001173750A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2001173750A
JP2001173750A JP36112499A JP36112499A JP2001173750A JP 2001173750 A JP2001173750 A JP 2001173750A JP 36112499 A JP36112499 A JP 36112499A JP 36112499 A JP36112499 A JP 36112499A JP 2001173750 A JP2001173750 A JP 2001173750A
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JP
Japan
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damper
output member
actuator
plate
stopper
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Pending
Application number
JP36112499A
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English (en)
Inventor
Junichi Toyao
純一 鳥屋尾
Mikio Odawara
巳紀夫 小田原
Kazuo Futamura
村 計 夫 二
Kenji Kato
藤 健 二 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
Toyota Auto Body Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな外形にすることができるアクチ
ュエータを提供する。 【解決手段】 歯車減速機構3の最終段により駆動され
る出力部材4、筒形のダンパ本体9aをもち、このダン
パ本体9aの内周部に、弾性変形した際の逃げのための
第1の弾性変形用空間部9dが形成されて、出力部材4
のストロークエンドで出力部材4に衝突するダンパ9を
備えたアクチュエータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のオート
スライドドアのラッチ解除に用いられるアクチュエータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のオートスライドドアのラッチを
解除するアクチュエータとしては、モータのアーマチュ
ア軸の回転により、歯車減速機構を介して出力部材が移
動することにより、出力部材に連結されたラッチが閉側
から開側に駆動され、ラッチが解除されるものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のアクチュエータ
では、出力部材のストロークエンドで出力部材に衝突す
る円柱形や矩形のゴム製のダンパが設けられているが、
ラッチ側の負荷が大きいと、そのダンパにかかる衝撃力
も大きくなるので、ボリュームの大きなダンパを用いる
ことになり、大きな外形のダンパが外周側に弾性変形す
る分の容量も考慮してアクチュエータのケースにダンパ
を収容するためのスペースを確保しなければならないか
ら、結果的に、アクチュエータの全体が大形になって、
ドアパネル内等の狭い場所でのレイアウトがし難いとい
う問題点があった。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるアクチュエータは、コ
ンパクトな外形にすることができるアクチュエータを提
供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるアクチュエータでは、モータのアーマチュア軸に噛
合された歯車減速機構と、歯車減速機構の最終段に噛合
されたラックギヤが形成され、歯車減速機構の最終段に
より直線的に駆動される出力部材と、筒形のダンパ本体
をもち、このダンパ本体の内周部に、弾性変形した際の
逃げのための第1の弾性変形用空間部が形成されてい
て、出力部材のストロークエンドで該出力部材に衝突す
るダンパと、モータ、歯車減速機構、出力部材、ダンパ
を収容したアクチュエータケースを備えている構成とし
たことを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係わるアクチュエー
タでは、請求項1の構成に加え、出力部材には、ラック
ギヤが形成された出力部材本体の端部にストッパが形成
され、アクチュエータケースには、出力部材のストッパ
を移動可能に収納するストッパ収納部と、ストッパ収納
部の端部に配置されたダンパ取付部とが備えられ、ダン
パには、ダンパ本体の一方側に、出力部材のストッパが
局部的に衝突する第1のプレートが備えられ、ダンパ本
体の他方側に、アクチュエータケースのダンパ取付部の
端壁に全面的に当接する第2のプレートが備えられてい
る構成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係わるアクチュエー
タでは、請求項2の構成に加え、第1のプレートは、第
2のプレートよりも大きい厚さ寸法にされているととも
に、第1、第2のプレートは、アクチュエータケースの
ダンパ取付部の内径寸法よりもわずかに小さい外径寸法
にされ、第1、第2のプレートには、ダンパ本体の第1
の弾性変形用空間部に連通する第1、第2の連通孔がそ
れぞれ形成されている構成としたことを特徴としてい
る。
【0009】この発明の請求項4に係わるアクチュエー
タでは、アクチュエータケースのダンパ取付部には、ダ
ンパのダンパ本体の外周側に、弾性変形した際の逃げの
ための第2の弾性変形用空間部が形成されている構成と
したことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】この発明の請求項1、2、3、4に係わ
るアクチュエータにおいて、アクチュエータケースに収
容されたダンパは、出力部材のストロークエンドで出力
部材に衝突するに際し、筒形のダンパ本体の内周部に形
成された第1の弾性変形用空間部により、内周側への弾
性変形が主に行われる。それ故、円柱形や矩形のダンパ
を用いていたものと比べて、アクチュエータケースに確
保するスペースを大きくしなくてよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
【0012】
【実施例】図1ないし図10には、この発明に係わるア
クチュエータの一実施例が示されている。
【0013】図示するアクチュエータ1は、主として、
モータ2、歯車減速機構3、出力部材4、第1のローラ
5、第2のローラ6、ローラ支持部材7、アクチュエー
タケース8、ダンパ9から構成されており、歯車減速機
構3は、第1のピニオン10、第1の減速ギヤ11、第
2のピニオン12、第2の減速ギヤ13、第3のピニオ
ン14からなり、アクチュエータケース8は、ロアケー
ス15と、該ロアケース15を閉塞するアッパケース1
6とからなる。
【0014】モータ2は、ロアケース15に形成された
モータ取付部15aに取付けられており、外部接続配線
2aが図示しないドアロック制御回路に電気的に接続さ
れている。このモータ2には、図2に示されるアーマチ
ュア2bにアーマチュア軸2cが備えられており、この
アーマチュア軸2cに歯車減速機構3の第1のピニオン
10が結合されている。
【0015】第1のピニオン10には、第1の減速ギヤ
11が噛合されている。第1の減速ギヤ11には、ギヤ
本体11aの中央部に枢軸挿通孔11bが形成されてお
り、この枢軸挿通孔11bが第1の枢支軸17に挿通さ
れている。第1の枢支軸17は、ロアケース15の底板
15bに形成された第1の枢支軸支持部15cと、アッ
パケース16の天板16bに形成された第1の枢支軸支
持部16aとにより支持されている。
【0016】第2のピニオン12は、第1の減速ギヤ1
1に一体的に結合されており、この第2のピニオン12
には、ギヤ本体12aの中央部に枢軸挿通孔12bが形
成されており、この枢軸挿通孔12bが第1の枢支軸1
7に挿通されている。第2のピニオン12は第2の減速
ギヤ13に噛合されている。
【0017】第2の減速ギヤ13には、ギヤ本体13a
の中央部に枢軸挿通孔13bが形成されており、この枢
軸挿通孔13bが第2の枢支軸18に挿通されている。
第2の枢支軸18は、ロアケース15の底板15bに第
1の枢支軸支持部15cとは独立して形成された第2の
枢支軸支持部15dと、ローラ支持部材7に形成された
第2の枢支軸支持部7bとにより支持されている。
【0018】第3のピニオン14は、第2の減速ギヤ1
3に一体的に結合されており、この第3のピニオン14
には、ギヤ本体14aの中央部に枢軸挿通孔14bが形
成され、この枢軸挿通孔14bが第2の枢支軸18に挿
通されている。第3のピニオン14は出力部材4に形成
されたラックギヤ4dに噛合されている。
【0019】歯車減速機構3を構成する第1、第2、第
3のピニオン10、12、14および第1、第2の減速
ギヤ11、13は、ロアケース15に形成された歯車減
速機構収容部15eに収められている。歯車減速機構3
では、第1のピニオン10が回転すると、第1のピニオ
ン10の回転が第1の減速ギヤ11により減速されて第
2のピニオン12の回転に変換され、第2のピニオン1
2の回転が第2の減速ギヤ13により減速されて第3の
ピニオン14の回転に変換される。
【0020】第2の減速ギヤ13には、図6に示される
ように、ロアケース15の底板15bに向けて突出され
たギヤ側突部13cが形成され、ロアケース15には、
底板15b上にケース側突部15b1が形成されてお
り、ギヤ側突部13c、ケース側突部15b1に戻しば
ね19が係止されている。戻しばね19には、図5に示
されるように、ねじりコイル状にされたばね本体19a
の一端部に第1の係止部19bが形成され、ばね本体1
9aの他端部に第2の係止部19cが形成されている。
そして、第1、第2の係止部19b、19cの内側に、
第2の減速ギヤ13のギヤ側突部13cとロアケース1
5のケース側突部15b1とが収容されている。戻しば
ね19は、第2の減速ギヤ13が回転し終わったとき
に、この第2の減速ギヤ13を戻し回転させるための付
勢力を蓄積する。
【0021】出力部材4には、ロアケース15の長さ寸
法よりもわずかに大きい長さ寸法をもって板形にされた
出力部材本体4aが備えられており、この出力部材本体
4aは、ロアケース15の一端部に矩形の溝状に形成さ
れた第1の支持部15fと、同じくロアケース15のほ
ぼ中央部に突出形成された第2の支持部15gとにより
その長さ方向に移動可能に支持されている。
【0022】出力部材4には、出力部材本体4aの一端
部に、図示しないラッチに連結される外部連結部4bが
形成され、出力部材本体4aの他端部に、出力部材本体
4aに対してL字形に折り曲げられたストッパ4cが形
成されている。ストッパ4cは、出力部材4の一方のス
トローク端であるセット位置Sでロアケース15の第2
の支持部15gの側部に形成された第1の衝突面15g
1に衝突するとともに、出力部材4の他方のストローク
端であるラッチ解除位置Fでダンパ9に形成された第2
の衝突面9b2に衝突する。
【0023】出力部材本体4aには、出力部材本体4a
の図4中右方側の第1の端面4a1の反対側の第2の端
面4a2のほぼ中央部に、ラックギヤ4dが形成されて
いる。第1の端面4a1は平面にされている。ラックギ
ヤ4dは、第3のピニオン14に噛合されているため、
モータ2への通電により、アーマチュア軸2c、第1の
ピニオン10、第1の減速ギヤ11、第2のピニオン1
2を介して第3のピニオン14が回転すると、出力部材
4がセット位置Sからラッチ解除位置Fまで直線的に出
力駆動され、モータ2への通電が遮断されると、戻しば
ね19に蓄積された反力により、これら歯車減速機構3
が逆回転され、出力部材4がラッチ解除位置Fからセッ
ト位置Sまで直線的に戻り駆動される。
【0024】第1、第2のローラ5、6は、それぞれ同
一の構造をもち、金属製で円筒形にされた第1、第2の
回転部5a、6aが第1、第2の支持軸5b、6bにそ
れぞれ回転可能に取付けられている。第1、第2のロー
ラ5、6は、第1、第2の支持軸5b、6bがローラ支
持部材7の下面7cに、出力部材4の移動方向に沿って
距離L1を置いてそれぞれ離れて固定されている。第
1、第2の支持軸5b、6bは、第2の枢支軸18を中
心として対称位置に配置されている。
【0025】第1、第2のローラ5、6は、出力部材4
が駆動されていないときに図4に示される出力部材4の
中心に配置された基準線a1から第2の枢支軸18の中
心位置a2までの直交距離L2と、出力部材4が出力駆
動された際および戻り駆動された際に出力部材4の外部
連結部4bに連結されたドアロック機構の負荷により出
力部材4のラックギヤ4dと第3のピニオン14との噛
合い代が小さくなったときの出力部材4の基準線a1か
ら第2の枢支軸18の中心位置a2までの直交距離L3
との偏差距離L4とほぼ同一の間隙寸法(図示せず)を
置いて第1、第2の回転部5a、6aが出力部材4の第
1の端面4a1からそれぞれ離れて配置されている。
【0026】第1、第2のローラ5、6は、第1、第2
の回転部5a、6aが出力部材4の第1の端面4a1か
ら上記の間隙寸法を置いてそれぞれ離れて配置されてい
るため、出力部材4が出力駆動される際および戻り駆動
される際に、出力部材4のラックギヤ4dと第3のピニ
オン14との噛合い代を一定に保つように出力部材4の
第1の端面4a1に対し小さい摺動抵抗でもって回転接
触する。このとき、第1のローラ5の第1の回転部5a
と、第2のローラ6の第2の回転部6aと、第3のピニ
オン14とにより、出力部材4が三点で支持されるた
め、出力部材4は倒れが防止されて駆動される。第1、
第2のローラ5、6は、出力部材4の第1の端面4a1
に小さい摺動抵抗でもって回転接触するため、出力部材
に摺接する突起状のガイドが設けられたものと比べて、
そのガイドの偏摩耗や、摺動抵抗の増大がないから、特
性の変動がなくなって、長期的な使用に耐えられる。
【0027】ローラ支持部材7には、薄板で作成されて
いて第2の減速ギヤ13が収容されている部分でのロア
ケース15の歯車減速機構収容部15eの内側部分に近
似する形状にされたローラ支持部材本体7aが備えられ
ており、このローラ支持部材本体7aのほぼ中央部に、
丸孔の第2の枢支軸支持部7bが形成されている。そし
て、ローラ支持部材7には、この第2の枢支軸支持部7
bを中心として対称に距離L5だけ離れた位置に第1、
第2の支持軸固定部7d、7eがそれぞれ形成されてお
り、第1、第2の支持軸固定部7d、7eに、第1、第
2のローラ5、6の第1、第2の支持軸5b、6bがそ
れぞれ固定されている。第2の枢支軸支持部7bは、第
1、第2の支持軸5b、6bが離れている距離L1の半
分の位置から、第1、第2の支持軸5b、6bの中心を
結ぶ直線に対して直交する線上に配置されている。
【0028】ローラ支持部材7には、第2の枢支軸支持
部7bを挟んで第1、第2の支持軸固定部7d、7eの
反対側に受部7fが形成されている。この受部7fは、
丸孔形にされており、図7に示されるように、ロアケー
ス15を閉塞するアッパケース16の天板16bに形成
されたローラ支持部材位置決め部16cが嵌入されるこ
とによって、ロアケース15とアッパケース16との間
の所定位置に位置ずれを防止されて配置されている。
【0029】ロアケース15には、図2中の下方側にモ
ータ取付部15aが配置され、底板15bの中央部に第
1の枢支軸支持部15cが配置され、第1の枢支軸支持
部15cの図2中の上方側に離れた位置に第2の枢支軸
支持部15dが配置されている。また、図3中の上端部
に第1の支持部15fが配置され、図3中のほぼ中央部
に第2の支持部15gが配置され、モータ取付部15a
の図1中の上方側に歯車減速機構収容部15eが配置さ
れている。
【0030】ロアケース15には、図1中のモータ取付
部15aの右方側にダンパ取付部15hが形成されてい
る。ダンパ取付部15hは、図8に示されるように、コ
字形の凹状にされており、出力部材4のストッパ4cを
ガイドして移動可能に収容するストッパ収納部15iの
端部にストッパ収納部15iに対して段差をもって配置
されている。ダンパ取付部15hには、ダンパ9が取付
けられている。
【0031】アッパケース16には、ロアケース15の
モータ取付部15a、歯車減速機構収容部15eおよび
ローラ支持部材7を覆う天板16bが備えられており、
この天板16bのほぼ中央部に第1の枢支軸支持部16
aが配置されている。そして、天板16bの一部であっ
てローラ支持部材7の受部7fに対応した位置にローラ
支持部材位置決め部16cが形成され、ロアケース15
のダンパ取付部15hと一対になるダンパ取付部16d
が形成されている。
【0032】ローラ支持部材位置決め部16cは、図7
に示されるように、ローラ支持部材7の受部7fの内径
寸法d6よりもわずかに小さい外径寸法d7でもってロ
アケース15に向け円筒形に突出形成されているため、
アッパケース16がロアケース15に組付けられるだけ
で、ローラ支持部材7の受部7fに嵌入されて、ローラ
支持部材7をロアケース15とアッパケース16との間
に位置ずれなく配置する。ローラ支持部材位置決め部1
6cは、アッパケース16がロアケース15に組付けら
れた際に、先端部がロアケース15の端面15kに当接
して、ロアケース15に形成された突部15m上にロー
ラ支持部材7を配置する。
【0033】ダンパ9は、ダンパ本体9a、第1のプレ
ート9b、第2のプレート9cからなる。
【0034】ダンパ本体9aは、ゴムにより円筒形状に
されており、図10に示されるように、幅寸法t1、内
径寸法d1で、外径寸法d2が図1に示されるロアケー
ス15のダンパ取付部15hの内径寸法d3よりも小さ
い。ダンパ本体9aには、その内周部が第1の弾性変形
用空間部9dとなっている。そして、ダンパ本体9aの
外周部であって、ロアケース15のダンパ取付部15h
との間およびアッパケース16のダンパ取付部16dと
の間が第2の弾性変形用空間部9eになっている。
【0035】第1のプレート9bは、円板形にされてい
て、ダンパ本体9aの一端部であって出力部材4のスト
ッパ4c側に配置されており、この第1のプレート9b
は、図10に示されるダンパ本体9aの外径寸法d2よ
りもわずかに大きい図9に示される外径寸法d4をも
ち、ダンパ本体9aの幅寸法t1よりも小さい板厚寸法
t2をもつ、第1のプレート9bのほぼ中央部には、ダ
ンパ本体9aの第1の弾性変形用空間部9dに連通して
いる第1の連通孔9b1が形成されている。そして、第
1のプレート9bは、出力部材4のストッパ4c側が第
2の衝突面9b2になっている。第2の衝突面9b2に
は、出力部材4のストッパ4cが局部的に衝突する。
【0036】第2のプレート9cは、円板形にされてい
て、ダンパ本体9aの他端部であってロアケース15の
端板15j側に配置されており、この第2のプレート9
cは、図10に示されるように、ダンパ本体9aの外径
寸法d2よりもわずかに大きく、第1のプレート9bと
同一の外径寸法d5をもち、第1のプレート9bよりも
小さい板厚寸法t3をもつ、第2のプレート9cのほぼ
中央部には、ダンパ本体9aの第1の弾性変形用空間部
9dに連通している第2の連通孔9c1が形成されてい
る。そして、第2のプレート9cは、ダンパ本体9aと
は反対側がケース当接面9c2になっている。ケース当
接面9c2は、ロアケース15の端板15jおよびアッ
パケース16の端板16eに全面的に当接する。ダンパ
9は、ダンパ本体9a、第1のプレート9b、第2のプ
レート9cが一体成形されている。
【0037】ダンパ9は、図3および図8に示されるよ
うに、ロアケース15のダンパ取付部15hとアッパケ
ース16のダンパ取付部16dに収容されて、第2のプ
レート9cのケース当接面9c2がロアケース15の端
板15jおよびアッパケース16の端板16eに当接し
て組付けられている。ダンパ9は、出力部材4がセット
位置Sにあると、出力部材4のストッパ4cがロアケー
ス15の第2の支持部15gの第1の衝突面15g1に
当接しており、第1のプレート9bの第2の衝突面9b
2が出力部材4のストッパ4cから離れて配置されてい
る。
【0038】ダンパ9は、出力部材4がセット位置Sか
らラッチ解除位置Fまで出力駆動されると、出力部材4
のストッパ4cが第1のプレート9bの第2の衝突面9
b2に衝突する。このとき、ダンパ本体9aは、出力部
材4のストッパ4cから与えられた衝撃エネルギーによ
り、その幅寸法t1を小さく、その内径寸法d1を小さ
く、その外径寸法d2を大きくするように弾性変形さ
れ、その内径寸法d1が小さくなることによって、第
1、第2のプレート9b、9cによって囲まれた第1の
弾性変形用空間部9d内の空気が圧縮されるが、第1、
第2のプレート9b、9cに形成された第1、第2の連
通孔9b1、9c1から第1の弾性変形用空間部9d内
の空気が排出され、その結果、ダンパ本体9aの弾性変
形がスムースに行われる。そして、ダンパ9は、その外
径寸法d2が大きく弾性変形されるが、ダンパ本体9a
の弾性変形前の外径寸法がロアケース15のダンパ取付
部15hの内径寸法d3よりも小さい外径寸法d2にさ
れていて、ロアケース15のダンパ取付部15hとの間
およびアッパケース16のダンパ取付部16dとの間に
第2の弾性変形用空間部9eが形成されているため、そ
の外径寸法d2が大きくなる弾性変形もスムースに行わ
れる。
【0039】このようなアクチュエータ1は、外部接続
配線2aが制御回路に電気的に接続され、出力部材4の
外部連結部4bがラッチ機構に連結され、ロアケース1
5がドアパネル内に取付けられて車体に搭載される。
【0040】通常、出力部材4はセット位置Sにあり、
ストッパ4cは、ロアケース15の第1の支持部15g
に形成された第1の衝突面15g1に当接している。
【0041】制御回路よりモータ2に通電がされてアー
マチュア軸2cが回転されると、第1のピニオン10の
回転が第1の減速ギヤ11、第2のピニオン12、第2
の減速ギヤ13に伝達されて、第3のピニオン14が回
転され、出力部材4がセット位置Sからラッチ解除位置
Fまで出力駆動されることによって、ラッチが解除され
る。
【0042】このとき、出力部材4のストッパ4cは、
ロアケース15の第2の支持部15gに形成された第1
の衝突面15g1から離れて、ダンパ9の第1のプレー
ト9bに形成された第2の衝突面9b2に衝突するた
め、ダンパ9は、ダンパ本体9aが、第1、第2のプレ
ート9b、9cの第1、第2の連通孔9b1、9c1を
通じて第1の弾性変形用空間部9d内の空気を排出しな
がら、その幅寸法t1を小さく、その内径寸法d1を小
さく、その外径寸法d2を大きくするようにスムースに
弾性変形してストッパ4cから与えられた衝撃エネルギ
ーを吸収する。
【0043】そして、出力部材4がセット位置Sからラ
ッチ解除位置Fまで出力駆動される際に、第1、第2の
ローラ5、6の第1、第2の回転部5a、6aが出力部
材4の第1の端面4a1に対し小さい摺動抵抗でもって
回転接触することにより、出力部材4のラックギヤ4d
と第3のピニオン14との噛合い代が一定に保たれて出
力部材4が円滑に駆動される。
【0044】制御回路よりモータ2への通電が遮断され
ると、戻しばね19に蓄積されている反力により歯車減
速機構3が強制的に逆回転され、出力部材4がラッチ解
除位置Fからセット位置Sまで戻り駆動される。
【0045】このとき、出力部材4のストッパ4cは、
ダンパ9の第1のプレート9bに形成された第2の衝突
面9b2から離れて、ロアケース15の第2の支持部1
5gに形成された第1の衝突面15g1に衝突する。
【0046】そして、出力部材4がラッチ解除位置Fか
らセット位置Sまで出力駆動される際に、第1、第2の
ローラ5、6の第1、第2の回転部5a、6aが出力部
材4の第1の端面4a1に対し小さい摺動抵抗でもって
回転接触することにより、出力部材4のラックギヤ4d
と第3のピニオン14との噛合い代が一定に保たれて出
力部材4が円滑に駆動される。
【0047】上述したように、歯車減速機構3の最終段
である第3のピニオン14により直線的に駆動される出
力部材4は、第1の端面4a1に第1、第2のローラ
5、6の第1、第2の回転部5a、6aが回転接触する
ことにより、出力部材4のラックギヤ4dと第3のピニ
オン14との噛合い代が一定に保たれるから、出力部材
に摺接する突起状のガイドがアクチュエータのケースに
設けられていたものの場合での、ガイドの偏摩耗や摺動
抵抗の増加がなく、アクチュエータ1としての特性が常
に安定して得られる。
【0048】そして、ロアケース15のダンパ取付部1
5hおよびアッパケース16のダンパ取付部16dに収
容されたダンパ9は、出力部材4がラッチ解除位置Fま
で駆動されてストッパ4cが衝突した際、筒形のダンパ
本体9aの内周部に形成された第1の弾性変形用空間部
9dにより、内周側への弾性変形が主に行われることに
よって、円柱形や矩形のダンパを用いていたものと比べ
て、ロアケース15のダンパ取付部15hおよびアッパ
ケース16のダンパ取付部16dを大きな容量にする必
要がない。
【0049】また、ダンパ本体9aは、第1のプレート
9bと第2のプレート9cとの間に配設されるので、出
力部材4のストッパ4cが第1のプレート9bの第2の
衝突面9b2に局部的に衝突しても、ゴム材からなるダ
ンパ本体9aは、その衝撃力をほぼ全体で均一に受ける
ことができ、高寿命なものとなる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1、2、3、4に係わるアクチュエータによれば、
アクチュエータケースに収容されたダンパは、出力部材
のストロークエンドで出力部材に衝突するに際し、筒形
のダンパ本体の内周部に形成された第1の弾性変形用空
間部により、内周側への弾性変形が主に行われる。それ
故、円柱形や矩形のダンパを用いていたものと比べて、
アクチュエータケースに確保するスペースを大きくしな
くてよい。よって、コンパクトな外形にすることができ
るという優れた効果を奏する。また、出力部材のストッ
パが局部的に衝突しても、ゴム材からなるダンパ本体
は、その衝撃力をほぼ全体で均一に受けることができる
ので、高寿命となるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるアクチュエータの一実施例に
おいてのアッパケースを取外した状態での正面図であ
る。
【図2】図1に示したアクチュエータのA−A線断面図
である。
【図3】図1に示したアクチュエータのB−B線断面図
である。
【図4】図1に示したアクチュエータのE−E線断面図
である。
【図5】図1に示したアクチュエータにおいての戻しば
ねの組付けを示す正面図である。
【図6】図2に示したアクチュエータのF−F線断面図
である。
【図7】図1に示したアクチュエータのC−C線断面図
である。
【図8】図1に示したアクチュエータのD−D線断面図
である。
【図9】図1に示したアクチュエータに用いたダンパの
正面図である。
【図10】図7に示したダンパの断面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 2 モータ 2c アーマチュア軸 3 歯車減速機構 4 出力部材 4a 出力部材本体 4c ストッパ 4d ラックギヤ 8 アクチュエータケース 9 ダンパ 9a ダンパ本体 9b 第1のプレート 9b1 第1の連通孔 9d 第1の弾性変形用空間部 9c 第2のプレート 9c1 第2の連通孔 9e 第2の弾性変形用空間部 15i ストッパ移動部 15h ダンパ取付部 15j (端壁)端板 16d ダンパ取付部 16e (端壁)端板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二 村 計 夫 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 加 藤 健 二 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 5H607 BB01 CC01 CC03 CC05 DD08 EE31 EE36 EE54 FF01 JJ08 KK08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのアーマチュア軸に噛合された歯
    車減速機構と、 上記歯車減速機構の最終段に噛合されたラックギヤが形
    成され、該歯車減速機構の最終段により直線的に駆動さ
    れる出力部材と、 筒形のダンパ本体をもち、このダンパ本体の内周部に、
    弾性変形した際の逃げのための第1の弾性変形用空間部
    が形成されていて、上記出力部材のストロークエンドで
    該出力部材に衝突するダンパと、 上記モータ、歯車減速機構、出力部材、ダンパを収容し
    たアクチュエータケースを備えていることを特徴とする
    アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 出力部材には、ラックギヤが形成された
    出力部材本体の端部にストッパが形成され、 アクチュエータケースには、上記出力部材のストッパを
    移動可能に収納するストッパ収納部と、該ストッパ収納
    部の端部に配置されたダンパ取付部とが備えられ、 ダンパには、ダンパ本体の一方側に、上記出力部材のス
    トッパが局部的に衝突する第1のプレートが備えられ、
    該ダンパ本体の他方側に、上記アクチュエータケースの
    ダンパ取付部の端壁に全面的に当接する第2のプレート
    が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のア
    クチュエータ。
  3. 【請求項3】 第1のプレートは、第2のプレートより
    も大きい厚さ寸法にされているとともに、第1、第2の
    プレートは、アクチュエータケースのダンパ取付部の内
    径寸法よりもわずかに小さい外径寸法にされ、該第1、
    第2のプレートには、ダンパ本体の第1の弾性変形用空
    間部に連通する第1、第2の連通孔がそれぞれ形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 アクチュエータケースのダンパ取付部に
    は、ダンパのダンパ本体の外周側に、弾性変形した際の
    逃げのための第2の弾性変形用空間部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のアクチュエ
    ータ。
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