JP2001173528A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
蒸発燃料処理装置Info
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Abstract
に、燃料成分が大気に拡散してしまうのを確実に抑制す
ることのできる蒸発燃料処理装置蒸発燃料処理装置の提
供を図る。 【解決手段】 キャニスタ2を前記燃料タンク1と別体
に形成すると共に、ブラケット部材3を介してキャニス
タ2の外壁と燃料タンク1の内壁とを離間して配置、固
定してあるため、キャニスタ2が燃料タンク1外の周囲
雰囲気温度の影響を受けにくく、より安定した燃料成分
の吸着性能を確保すると共に、このようにキャニスタ2
を完全に燃料タンク1内に配置して、大気中に燃料成分
が拡散するのを抑制する。
Description
蒸発燃料処理装置に関し、とりわけキャニスタの配設構
造に関する。
成分を吸着保持可能な活性炭等の吸着剤を備えたキャニ
スタを用いて、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を該キ
ャニスタに吸着させ、これを内燃機関作動時にその吸気
系にパージガスとして供給することにより、蒸発燃料の
大気放出を抑制するようにしたものが知られており、前
記キャニスタは燃料系の部品であることからエンジンル
ーム内、車両の床下等に配設されるのが一般的であっ
た。
剤の吸着性能は温度変化によって左右されることが分か
ってきたため、吸着性能の向上等を狙って、例えば、特
開昭64−00347号公報に示されるように、キャニ
スタを燃料タンク内に配設した構造が知られている。
け、該開口部を塞ぐようにキャニスタを挿入配置したも
のである。
部にキャニスタを挿入配置して、該キャニスタの上面部
の縁部を燃料タンクの開口部周縁にボルト・ナット等で
締結固定すると共に、該締結部分に樹脂製のパッキング
等のシール部材を介装してシールするようにしている。
造では、キャニスタを燃料タンク内に配設してあって
も、燃料タンクの上面部に設けた開口部にキャニスタを
挿入配置して蓋部としてあるため、キャニスタ上面部が
燃料タンクの上壁を兼ねている。即ち、キャニスタが外
気ないしは燃料タンクの壁面と面接触している。
タンク近傍に配設される排気管、エンジンルームからの
熱気等によって変化する燃料タンク外の周囲雰囲気温度
の影響を受け、該キャニスタの充填吸着材の吸着性能が
不安定となるおそれが残っている。
え、このようなキャニスタのケース体等を樹脂材で形成
することが行われているが、最近では、燃料成分(HC
−ハイドロカーボン、等)は、シール部材やキャニスタ
のケース体等を形成する樹脂材を微量ではあるが透過す
るおそれがあることも分かってきた。
クに設けた開口部にキャニスタを挿入配置して蓋部とし
た場合、これら燃料タンクの開口部に設けた樹脂製のパ
ッキング等のシール部材やキャニスタのケース体等を燃
料成分が透過してしまうと大気中に燃料成分が拡散する
ことが考えられる。
蒸発燃料や燃料成分が拡散するのを極力抑制しようとす
る要求が高まってきている折から、このような燃料成分
の大気拡散防止を一層向上させる必要がある。
性能を確保すると共に、燃料成分が大気に拡散してしま
うのを抑制することのできる蒸発燃料処理装置を提供す
るものである。
は、内燃機関の燃料タンク内で発生した蒸発燃料を一時
的に蓄えるためのキャニスタを、該燃料タンク内に配設
した構造であって、前記キャニスタを、前記燃料タンク
と別体に形成すると共に、ブラケット部材を介して燃料
タンクの内壁面から離間配置したことを特徴としてい
る。
載のブラケット部材とキャニスタとの固定部を、該キャ
ニスタに設けた配管用のコネクタ近傍に設定したことを
特徴としている。
に記載のブラケット部材と前記燃料タンクとの固定部
を、該燃料タンクに設けた配管用のコネクタ近傍に設定
したことを特徴としている。
に記載のキャニスタを、ブラケット部材を介して燃料タ
ンク上部から吊下支持したことを特徴としている。
に記載のブラケット部材を弾性変形可能としたことを特
徴としている。
に記載のブラケット部材は、燃料タンク内壁との固定部
と、キャニスタとの固定部との間に脆弱部を備えている
ことを特徴としている。
に記載の燃料タンク内部に、キャニスタの水平方向の挙
動を抑制するガイドブラケットを設けたことを特徴とし
ている。
に記載の燃料タンク内部に、前記キャニスタ下部を振動
吸収可能に支持する弾性支持部材を設けたことを特徴と
している。
スタを、前記燃料タンクと別体に形成すると共に、ブラ
ケット部材を介して燃料タンクの内壁面から離間して燃
料タンク内に配置してあるため、キャニスタが燃料タン
ク外の周囲雰囲気温度の影響を受けにくく、より安定し
た燃料成分の吸着性能を確保することができる。
体を完全に燃料タンク内に配置してあるため、ケース体
を樹脂材で形成した場合、該ケース体を燃料成分が透過
してもさほど問題となることはない上、キャニスタと燃
料タンクとの取付部分から燃料成分が燃料タンクの外へ
透過してしまうことがなく、大気中に燃料成分が拡散す
るのを抑制することができる。
の効果に加えて、ブラケット部材とキャニスタとの固定
部を、該キャニスタに設けた配管用のコネクタ近傍に設
定してあるため、車体振動や走行慣性により、キャニス
タがこのブラケット部材とキャニスタとの固定部を支点
として揺動しても、該コネクタにかかるモーメントを極
力小さく抑えることができるので、コネクタと配管との
接続性を有利に確保することができる。
1,2の効果に加えて、前記ブラケット部材と前記燃料
タンクとの固定部を、該燃料タンクに設けた配管用のコ
ネクタ近傍に設定してあるため、キャニスタから延びる
配管の長さを短くすることができ、これら配管による占
有スペースを少なくしてスペース効率やレイアウト性を
有利に得ることができる。
ことができることにより、配管を樹脂材で形成した場
合、配管への燃料成分の透過量を抑えることができ、ひ
いては、大気中に蒸発燃料及び燃料成分が拡散する放出
するのを抑制することができる。
〜3の効果に加えて、前記キャニスタを、ブラケット部
材を介して燃料タンク上部から吊下支持としてあるた
め、燃料タンクに設けた配管用のコネクタは一般的に燃
料タンク上部に形成してあるので、キャニスタから延び
る配管の長さを短くすることができ、スペース効率やレ
イアウト性を有利に得ることができる。
ことができることにより、配管を樹脂材で形成した場
合、配管への燃料成分の透過量を抑えることができる。
〜4の効果に加えて、前記ブラケット部材を弾性変形可
能にしてあるため、該ブラケット部材により車体振動や
走行慣性によるキャニスタの荷重移動を吸収することが
できるので、該ブラケット部材と燃料タンクとの固定部
に荷重が集中するのを回避することができ、燃料タンク
を保護することができる。
〜5の効果に加えて、前記ブラケット部材は、燃料タン
ク内壁との固定部と、キャニスタとの固定部との間に脆
弱部を備えているため、車両の衝突時など、過大な入力
があった場合、該脆弱部で破断して、ブラケット部材と
燃料タンクとの固定部への荷重集中を回避することがで
き、燃料タンクの保護を徹底することができる。
〜6の効果に加えて、前記燃料タンク内部に、キャニス
タの水平方向の挙動を抑制するガイドブラケットを設け
てあるため、該ガイドブラケットにより車体振動や走行
慣性によるキャニスタの水平方向の荷重移動を抑制し、
該キャニスタを安定して支持することができる。
〜7の効果に加えて、前記燃料タンク内部に、前記キャ
ニスタ下部を振動吸収可能に支持する弾性支持部材を設
けてあるため、車体振動等によるキャニスタの上下方向
の揺動を吸収し、前記ブラケット部材へかかる荷重を低
減することができる。
面と共に詳述する。
した自動車の燃料タンクの一実施形態を示しており、燃
料タンク1内にキャニスタ2を配置して、前記燃料タン
ク1内で発生した蒸発燃料等の燃料成分(HC−ハイド
ロカーボン、等)を吸着保持し、一時的に貯留可能とし
たものである。
アシェル1Bとからなり、これらの周縁フランジ部1
a,1bを接合して形成してある。
燃料を、その中に収容した吸着剤によって一時的に貯留
可能としたキャニスタである。
2はUターンフロー式などのいわゆるボトムクローズタ
イプのキャニスタで、その上面2aには、制御弁6を介
して燃料タンク1内と連通するエバポ通路10を接続す
るエバポコネクタ7、燃料成分を図外の内燃機関の吸気
系に導くパージ通路11を接続するパージコネクタ8、
及び大気と連通するドレーン通路12を接続するドレー
ンコネクタ9等、配管用のコネクタが設けられている。
燃料タンク1とは別体に樹脂等により形成され、前記燃
料タンク1内にブラケット部材3を介して、前記燃料タ
ンク1の内壁から離間して配置、固定してある。
3は、その上部3aを燃料タンク1の上部内壁に溶接S
1,S1等で固定して、該燃料タンク1の上部内壁からキ
ャニスタ2を吊下支持している。特にこの上部3aは、
該燃料タンク1内に配置されるキャニスタ2から該燃料
タンク1の外に向けて配設されるパージ通路11,ドレ
ーン通路12の取出口である配管用のコネクタ13,1
4の近傍に固定されている。
キャニスタ2とは、該キャニスタ2に配設される配管用
のコネクタ、図中では前記エバポコネクタ7,パージコ
ネクタ8,ドレーンコネクタ9の近傍で固定するように
してあり、具体的には、前記ブラケット部材3の下部3
b,3bをリベット15,15によりキャニスタ2の上
部側面に固定してある。
した湾曲部を示している。
3の他の一般部に比べて、キャニスタ2の支持に影響を
与えない範囲で板厚を薄く設定してあり、その湾曲形状
と共に車体振動や走行慣性によるキャニスタの荷重移動
を吸収する弾性変形部としての機能と、車両の衝突時な
ど、過大な入力があった場合には破断可能な脆弱部とし
ての機能を有している。
て弾性変形部及び脆弱部としても良く、また、板厚の薄
肉化のみによって弾性変形部及び脆弱部を形成しても良
い。
ニスタ2を前記燃料タンク1と別体に形成すると共に、
ブラケット部材3を介してキャニスタ2の外壁と燃料タ
ンク1の内壁とを離間して配置、固定してあるため、キ
ャニスタ2が燃料タンク1外の周囲雰囲気温度の影響を
受けにくく、より安定した燃料成分の吸着性能を確保す
ることができる。
のケース体2Aを樹脂材で形成してあっても、キャニス
タ2を完全に燃料タンク1内に配置してあるため、該ケ
ース体2Aを燃料成分が透過してもさほど問題となるこ
とはない上、従来のようにキャニスタ2と燃料タンク1
との取付部分に設けられたシール等から燃料成分が燃料
タンク1の外へ透過してしまうことがなく、大気中に燃
料成分が拡散するのを抑制することができる。
必ずしもシール部材やキャニスタのケース体等を形成す
る樹脂素材を耐燃料透過性、耐燃料浸透性を有する素材
で形成する必要がなくなるため、コスト増を抑えること
ができる。
て、前記ブラケット部材3と前記キャニスタ2との固定
部(本実施形態ではブラケット3の下部3b)を、キャ
ニスタ2の上面2aに設けた配管用のコネクタであるエ
バポコネクタ7,パージコネクタ8,ドレーンコネクタ
9の近傍に設定してあるため、車体振動や走行慣性によ
り、キャニスタ2がブラケット部材3とキャニスタ2と
の固定部を支点として揺動しても、これら配管用のエバ
ポコネクタ7,パージコネクタ8,ドレーンコネクタ9
にかかるモーメントを極力小さく抑えることができるの
で、エバポ通路10,パージ通路11,ドレーン通路1
2の接続性を有利に確保することができる。
ンク1との固定部(本実施形態ではブラケット3の上部
3a)を、該燃料タンク1に設けた配管用のコネクタ1
3,14の近傍に設定してあるため、キャニスタ2から
延びる配管であるパージ通路11やドレーン通路12の
長さを短くすることができ、これらパージ通路11やド
レーン通路12による占有スペースを少なくしてスペー
ス効率やレイアウト性を有利に得ることができる。
とができることにより、パージ通路11やドレーン通路
12を樹脂材で形成した場合、配管部分での燃料成分の
透過量を抑えることができ、ひいては、大気中に蒸発燃
料及び燃料成分が拡散放出するのを抑制することができ
る。
2をブラケット部材3を介して燃料タンク1の上部内壁
から吊下支持としてあるため、前述のコネクタ13,1
4は一般的に燃料タンク上部に形成してあるので、キャ
ニスタ2から延びる配管長さを短くすることができ、ス
ペース効率やレイアウト性をさらに有利に得ることがで
きる。
部材3の燃料タンク1の上部内壁との固定部(3a)
と、キャニスタ2との固定部(3b)との間に、車体振
動や走行慣性によるキャニスタの荷重移動を吸収する弾
性変形部として機能すると共に、車両の衝突時など、過
大な入力があった場合には破断可能な脆弱部として機能
する湾曲部16を形成してあるため、該湾曲部16によ
り車体振動や走行慣性によるキャニスタ2の荷重移動を
吸収し、該ブラケット部材3と燃料タンク1との固定部
に荷重が集中するのを回避すると共に、車両の衝突時な
ど過大な入力があった場合には、該湾曲部16で破断し
て、ブラケット部材3と燃料タンク1との固定部への荷
重集中を回避するので、燃料タンク1を徹底して保護す
ることができる。
で、この実施形態にあっては、前記第1実施形態のキャ
ニスタ2に、該キャニスタ2の水平方向の挙動を抑制す
るガイドブラケット4および前記キャニスタ2の下部を
振動吸収可能に支持する弾性支持部材17を設けた例を
示している。
ケットを示しており、該ガイドブラケット4は、その下
面部を燃料タンク1のロアシェル1Bの下部内壁に溶接
S2,S2等で固定してある。
4は、上部が開口したカップ状になっており、しかも、
その上部開口縁部4aを、受け口状に広がった形状に形
成して、組立作業時にキャニスタ2の下部2bが該ガイ
ドブラケット4に挿入しやすいようになっている。
の実施形態では底面部2bを振動吸収可能に支持する弾
性支持部材としてのコイルスプリングを示している。
イルスプリング17は、前記ガイドブラケット4に収容
されて、該ガイドブラケット4の下面部を介して燃料タ
ンク1の下部内壁に支持されている。
ば、前記第1実施形態の効果に加えて、前記燃料タンク
1の内部に、キャニスタ2の水平方向の挙動を抑制する
ガイドブラケット4を設けてあるため、該ガイドブラケ
ット4により車体振動や走行慣性によるキャニスタ2の
水平方向の荷重移動を抑制し、該キャニスタ2を安定し
て支持することができる。
動吸収可能に支持するコイルスプリング17を設けてあ
るため、車体振動等によるキャニスタ2の上下方向の揺
動を吸収し、前記ブラケット部材3へかかる荷重を低減
することができる。
してコイルスプリング17を用いた例を示しているが、
これに限るものではなく、弾性樹脂部材など所要の条件
を満たすものであれば、他のもので代用することができ
るのは言うまでもない。
ト部材3に他の部分とは板厚を薄くして設けた湾曲部1
6,16を、脆弱部及び弾性変形部として兼用した例を
示したが、この他にも脆弱部としては、ブラケット部材
3の所要位置に切欠部を設けたりしても良いことはもち
ろんである。
グを設けたり、ブラケットそのものを弾性変形可能な素
材で形成するなどしても良いことは言うまでもない。
クローズタイプのキャニスタ2を用いた例を示したが、
他の方式のキャニスタを用いても何ら問題はなく、本発
明の効果を奏することができる。
置の構成図。
置の構成図。
Claims (8)
- 【請求項1】 内燃機関の燃料タンク内で発生した蒸発
燃料を一時的に蓄えるためのキャニスタを、該燃料タン
ク内に配設した構造であって、 前記キャニスタを、前記燃料タンクと別体に形成すると
共に、ブラケット部材を介して燃料タンクの内壁面から
離間配置したことを特徴とする蒸発燃料処理装置。 - 【請求項2】 前記ブラケット部材とキャニスタとの固
定部を、該キャニスタに設けた配管用のコネクタ近傍に
設定したことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処
理装置。 - 【請求項3】 前記ブラケット部材と前記燃料タンクと
の固定部を、該燃料タンクに設けた配管用のコネクタ近
傍に設定したことを特徴とする請求項1,2の何れかに
記載の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項4】 前記キャニスタを、ブラケット部材を介
して燃料タンク上部から吊下支持したことを特徴とする
請求項1〜3の何れかに記載の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項5】 前記ブラケット部材を弾性変形可能とし
たことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の蒸発
燃料処理装置。 - 【請求項6】 前記ブラケット部材は、燃料タンク内壁
との固定部と、キャニスタとの固定部との間に脆弱部を
備えていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記
載の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項7】 前記燃料タンク内部に、キャニスタの水
平方向の挙動を抑制するガイドブラケットを設けたこと
を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の蒸発燃料処
理装置。 - 【請求項8】 前記燃料タンク内部に、前記キャニスタ
下部を振動吸収可能に支持する弾性支持部材を設けたこ
とを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の蒸発燃料
処理装置。
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