JP2001173302A - 門扉取付構造 - Google Patents

門扉取付構造

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JP2001173302A
JP2001173302A JP36089999A JP36089999A JP2001173302A JP 2001173302 A JP2001173302 A JP 2001173302A JP 36089999 A JP36089999 A JP 36089999A JP 36089999 A JP36089999 A JP 36089999A JP 2001173302 A JP2001173302 A JP 2001173302A
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Kojiro Ochi
孝二郎 越智
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 施工が容易であり、かつ門扉取付時の幅寸法
調節の自由度が高い門扉取付構造の提供。 【解決手段】 基板部41と係合部42を有するベース
部材4に取付けられるヒジツボ固定部材5は部材本体5
1と被係部52と雌ネジ部53を有し、雌ネジ部に螺合
する雄ネジ部62とヒジツボ部61を有する壁側ヒジツ
ボ部材6は、ヒジツボ固定部材を反転させた状態でも、
ベース部材の係合部に被係合部が係合可能とされてお
り、被係合部は固定部材の一端に偏して設けられている
ため、反転時に固定部材の突出寸法が異なり、さらに雄
ネジ部の進退量により、ヒジツボの突出寸法の調整が可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、門扉取付
構造に関するものである。さらに詳しくは、この出願の
発明は、施工が容易であり、且つ門扉取付の際の幅寸法
調整を自由度高く容易に行うことのできる、新しい門扉
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】戸建住宅の外構やマンション等の集合住
宅の各住戸の入り口などに門扉を取り付ける構造として
は、従来より以下のようなものが知られている。
【0003】まず、戸建住宅の外構における門扉取付け
において、たとえば図5に例示した門扉取付構造では、
基礎(ウ)に立設された門柱(イ)に、ヒジツボ(エ)
を介して門扉(ア)を取り付けるようにしている。ま
た、たとえば図6に例示した門扉取付構造では、門柱
(イ)を用いずに、ヒジツボ(エ)が門塀や門壁などの
壁(オ)に直接埋め込まれている。
【0004】他方、集合住宅の各住戸の入り口における
門扉取付けにおいて、たとえば図7に例示した門扉取付
構造では、ヒジツボ(エ)がスペーサー(カ)を介して
壁(オ)に直接ボルト固定されている。また、たとえば
図8に例示した門扉取付構造では、壁(オ)に配設され
たコ字形固定具(キ)に、下方部の切断された門柱
(イ)が嵌合・ボルト固定により取り付けられ、この門
柱(イ)にヒジツボ(エ)が固定されるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、このように門扉
取付構造としては従来より様々なものがあるが、門扉
(ア)の取付けでは特に、容易に施工できることはもち
ろんのこと、門扉(ア)の幅寸法と門扉(ア)が取り付
けられる門柱(イ)、壁(オ)間の開口部の幅寸法との
寸法調整を自由度高く容易に行えることが、取付構造の
有用性を決める重要な要因となっているにもかかわら
ず、上述した通りの従来の各門扉取付構造では施工容易
性および寸法調整性を十分に満足していないのが現状で
ある。
【0006】より具体的には、まず、図5に例示した門
扉取付構造では門柱(イ)を基礎(ウ)や地面などに埋
め込んでおり、図6に例示した門扉取付構造ではヒジツ
ボ(エ)を壁(オ)に埋め込んでおり、両者とも、この
ような埋込み施工といった比較的大がかりな施工が必要
である。マンション等のようにコンクリート床面や壁に
対する加工に制約がある集合住宅には適用させることが
困難である。また、上述した幅寸法の調整も、従来のヒ
ジツボ(エ)では、数mm程度(たとえば±8mmな
ど)といったごく僅かな範囲でしか行なうことができな
いものとなっている。
【0007】他方、図7および図8それぞれの門扉取付
構造ではいずれも、埋込み施工が不要となってはいる
が、介在させるスペーサー(カ)の枚数でしか寸法調整
できなかったり(取付強度の問題からおのずと枚数や調
整幅に制限がある)、幅寸法に合わせた数種類のコ字形
固定具(キ)を用意しておく必要があるなど、やはり寸
法調整に難がある。コ字形固定具(キ)では外観性もあ
まり好ましいものでない。入り口の壁(オ)間の開口部
寸法のバラツキが大きいといったマンション等の特殊性
に十分に見合った門扉取付構造は実現されていないので
ある。
【0008】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、
施工が容易であり、且つ門扉取付の際の幅寸法調整を自
由度高く容易に行うことのできる、新しい門扉取付構造
を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、ヒジツボ結合による門扉
の壁面への取付構造であって、壁面側には、これに取り
付けられるベース部材と、ベース部材に取り付けられる
ヒジツボ固定部材およびヒジツボ固定部材に固定される
壁側ヒジツボとを備え、ベース部材は、基板部と基板部
の門扉側に設けられた係合部とを有し、ヒジツボ固定部
材は、部材本体とベース部材の係合部に係合される被係
合部と部材本体内に延びた雌ネジ部とを有し、壁側ヒジ
ツボは、門扉側ヒジツボが連結されるヒジツボ部とヒジ
ツボ部から突出した雄ネジ部とを有しており、ベース部
材およびヒジツボ固定部材は、ヒジツボ固定部材をその
壁側端部と門扉側端部とが互いに入れ代わるように反転
させたいずれの反転状態でも両者の係合部および被係合
部が係合可能とされているとともに、一方の反転状態で
の取付時と他方の反転状態での取付時とにおけるヒジツ
ボ固定部材のベース部材から門扉方向への突出寸法が互
いに異なっており、また、ヒジツボ固定部材および壁側
ヒジツボは、ヒジツボ固定部材がいずれの反転状態でベ
ース部材に取り付けられていても両者の雌ネジ部および
雄ネジ部が螺着可能とされているとともに、雄ネジ部の
進退量によって壁側ヒジツボのヒジツボ固定部材から門
扉方向への突出寸法が異なっており、そして、ヒジツボ
固定部材の前記突出寸法が所望寸法となる一反転状態で
ヒジツボ固定部材がベース部材へ取り付けられ、且つ、
壁側ヒジツボの前記突出寸法が所望寸法となる雄ネジ部
の進退量で壁側ヒジツボがヒジツボ固定部材に固定され
て、この壁側ヒジツボと門扉側ヒジツボとの連結により
門扉が壁面に間隔をもって取り付けられることを特徴と
する門扉取付構造を提供する。
【0010】また、この出願の発明は、上記の門扉取付
構造において、ヒジツボ固定部材がベース部材に対して
上下摺動自在となっていることや、ベース部材の係合部
の裏側に固定片が上下摺動自在に係合される固定片用係
合部が設けられており、ヒジツボ固定部材の被係合部を
通り固定片に螺着される固定ネジにより固定片が固定片
用係合部に固定されて、ヒジツボ固定部材がベース部材
に固定されることや、ベース部材は上下方向に連続した
長尺形状を有していることや、ベース部材と壁面との間
にスペーサが介在されることをその態様として提供す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に沿って実施
例を示し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく
説明する。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である門扉取付
構造を例示した要部分解斜視図である。
【0013】たとえばこの図1に例示したように、この
発明の門扉取付構造は、ヒジツボ結合による門扉(1)
の壁面(2)への取付構造であって、壁面(2)には、
これに取り付けられるベース部材(4)と、ベース部材
(4)に取り付けられるヒジツボ固定部材(5)および
ヒジツボ固定部材(5)に固定される壁側ヒジツボ
(6)とを備え、ベース部材(4)は、壁面(2)に取
り付けられる基板部(41)と基板部(41)の門扉
(1)側に設けられた係合部(42)とを有しており、
ヒジツボ固定部材(5)は、部材本体(51)とベース
部材(4)の係合部(42)に係合される被係合部(5
2)と部材本体(51)内に延びた雌ネジ部(53)と
を有しており、壁側ヒジツボ(6)は、門扉側ヒジツボ
(3)が連結されるヒジツボ部(61)とヒジツボ部
(61)から突出した雄ネジ部(62)とを有してい
る。さらに、これらベース部材(4)およびヒジツボ固
定部材(5)は、ヒジツボ固定部材(5)をその壁側端
部と門扉側端部とが互いに入れ代わるように反転させた
いずれの反転状態でも両者の係合部(42)および被係
合部(52)が係合可能とされているとともに、一方の
反転状態での取付時と他方の反転状態での取付時とにお
けるヒジツボ固定部材(5)のベース部材(4)から門
扉(1)方向への突出寸法が互いに異なっており、ま
た、ヒジツボ固定部材(5)および壁側ヒジツボ(6)
は、ヒジツボ固定部材(5)がいずれの反転状態でベー
ス部材(4)に取り付けられていても両者の雌ネジ部
(53)および雄ネジ部(62)が螺着可能とされてい
るとともに、雄ネジ部(62)の進退量によって壁側ヒ
ジツボ(6)のヒジツボ固定部材(5)から門扉(1)
方向への突出寸法が異なっている。そして、ヒジツボ固
定部材(5)の前記突出寸法が所望寸法となる一反転状
態でヒジツボ固定部材(5)がベース部材(4)へ取り
付けられ、且つ、壁側ヒジツボ(6)の前記突出寸法が
所望寸法となる雄ネジ部(62)の進退量で壁側ヒジツ
ボ(6)がヒジツボ固定部材(5)に固定されて、この
壁側ヒジツボ(6)と門扉側ヒジツボ(3)との連結に
より門扉(1)が壁面(2)に所望間隔をもって取り付
けられることを特徴としている。
【0014】この場合さらに説明すると、図1の例で
は、まずベース部材(4)は、取付対象の門扉(1)の
縦長さ寸法と同一あるいはほぼ同一長さ寸法を有する上
下方向に連続した長尺状物であり、基板部(41)は長
尺平板であり、この基板部(41)の門扉(1)側に設
けられた係合部(42)は引っ掛け部分が互いに対向し
て対をなすものとなっている。さらに両係合部(42)
間には溝状の凹部(43)が形成されている。つまり、
これら係合部(42)および凹部(43)は、基板部
(41)の門扉(1)側表面から門扉(1)方向へ突出
した凹状部分を構成しており、この凹状部分に対して後
述のヒジツボ固定部材(5)が取り付けられるようにな
っている。このようなベース部材(4)は、基板部(4
1)に設けられたボルト貫通孔(44)を通って壁面
(2)に設けられたボルト孔(21)に螺着されるボル
ト(10)などにより固定されて、壁面(2)に取り付
けられる。図中の(8)はベース部材(4)の上端部お
よび/または下端部に取り付けられる外観性向上等のた
めのキャップである。
【0015】このベース部材(4)に取り付けられるヒ
ジツボ固定部材(5)では、部材本体(51)は矩形物
であり、被係合部(52)は部材本体(51)の対向面
から突出した一対の板片となっており、雌ネジ部(5
3)は部材本体(51)内を門扉・壁面方向に水平に貫
通している。そして、このヒジツボ固定部材(5)の一
対の被係合部(52)が上記ベース部材(4)の一対の
係合部(42)に係合されて、ヒジツボ固定部材(5)
はベース部材(4)に取り付けられる。
【0016】この発明ではさらに、この取付けに際し
て、ベース部材(4)とヒジツボ固定部材(5)とは、
前記の通り、ヒジツボ固定部材(5)をその壁側端部と
門扉側端部とが互いに入れ代わるように反転させたいず
れの反転状態でも両者の係合部(42)および被係合部
(52)が係合可能とされているとともに、一方の反転
状態での取付時と他方の反転状態での取付時とにおける
ヒジツボ固定部材(5)のベース部材(4)から門扉
(1)方向への突出寸法が互いに異なっている。より具
体的には、まずヒジツボ固定部材(5)において、その
一対の被係合部(52)は部材本体(51)の門扉・壁
面方向の中心よりも門扉(1)側あるいは壁面(2)側
へある程度ずれて部材本体(51)の対向面に備えられ
ている。これにより、部材本体(51)をその壁側端部
と門扉側端部とが互いに入れ代わるように反転させた場
合、被係合部(52)から門扉(1)側へ突出している
部材本体(51)部分の寸法が異なるようになる。つま
り、一方の反転状態ではその突出部分が長く、他方の反
転状態ではその突出部分が短くなっている。そしてこの
ヒジツボ固定部材(5)はその被係合部(52)がベー
ス部材(4)の係合部(42)に係合されてベース部材
(4)に取り付けられるのであるが、係合部(42)間
の凹部(43)は、ヒジツボ固定部材(5)のいずれの
反転状態にも対応できるように、ヒジツボ固定部材
(5)の被係合部(52)から壁面(2)側への部材本
体(51)の突出部分が納まる凹み寸法を有している。
これにより、たとえば図2および図3にも拡大例示した
ように、ヒジツボ固定部材(5)を反転させて、被係合
部(52)から門扉(1)側への部材本体(51)の突
出寸法が長くなる一方の反転状態でも(図2参照)、被
係合部(52)から門扉(1)側への部材本体(51)
の突出寸法が短くなる他方の反転状態でも(図3参
照)、被係合部(52)から壁面(1)側への部材本体
(51)の突出部分がベース部材(4)の凹部(43)
に納まるとともに、被係合部(52)がベース部材
(4)の係合部(42)に係合するようになる。
【0017】また本実施例では、ベース部材(4)の係
合部(42)および凹部(43)は基板部(41)の長
手方向に沿って連続しており、これによって、ベース部
材(4)に対して上下方向の所望位置で、上述したよう
にヒジツボ固定部材(5)の被係合部(52)を係合部
(42)に係合させるとともに、壁面(2)側への部材
本体(51)の突出部分を凹部(43)に納めて、ヒジ
ツボ固定部材(5)を取り付けることができる。すなわ
ち、ヒジツボ固定部材(5)がベース部材(4)に対し
て上下摺動自在となっており、ヒジツボ固定部材(5)
の取付位置を任意に、且つ容易に調整することができ、
後述する壁側ヒジツボ(6)と連結される門扉側ヒジツ
ボ(3)との位置合わせが容易となる。
【0018】さて、ヒジツボ固定部材(5)に取り付け
られる壁側ヒジツボ(6)はヒジツボ部(61)と雄ネ
ジ部(62)とを有しており、本実施例では、ヒジツボ
部(61)はツボ状のものとなっており、雄ネジ部(6
2)はヒジツボ部(61)の側面から壁面(2)方向へ
水平に突出して設けられている。
【0019】この発明ではさらに、この壁側ヒジツボ
(6)およびヒジツボ固定部材(5)は、前記の通り、
ヒジツボ固定部材(5)がいずれの反転状態でベース部
材(4)に取り付けられていても両者の雌ネジ部(5
3)および雄ネジ部(62)が螺着可能とされていると
ともに、雄ネジ部(62)の進退量によって壁側ヒジツ
ボ(6)のヒジツボ固定部材(5)から門扉(1)方向
への突出寸法が異なっている。より具体的には、ヒジツ
ボ固定部材(5)の雌ネジ部(53)は前述したように
部材本体(51)内を門扉・壁面方向にて貫通している
ので、雌ネジ部(53)の入口が部材本体(51)の門
扉・壁面方向の対向面(門扉側端面および壁側端面)そ
れぞれに開いており、これによって部材本体(51)を
反転させて、つまりヒジツボ固定部材(5)を反転させ
ていずれの反転状態としても、常に門扉側に雌ネジ部
(53)が開口していることとなり、壁側ヒジツボ
(6)の雄ネジ部(62)をヒジツボ固定部材(5)の
雌ネジ部(53)に螺着できるようになる。そして、雄
ネジ部(62)の雌ネジ部(53)に対する進退量によ
って、雄ネジ部(62)の残量が異なる、すなわち壁側
ヒジツボ(6)のヒジツボ固定部材(5)から門扉
(1)方向への突出寸法が異なることとなる。
【0020】ここで、以上のベース部材(4)、ヒジツ
ボ固定部材(5)および壁側ヒジツボ(6)の取付施工
をまとめて説明すると、まず、ベース部材(4)を壁面
(2)に取り付け、ヒジツボ固定部材(5)を、そのベ
ース部材(4)から門扉(1)方向への突出寸法が所望
寸法となるいずれかの反転状態にて、ベース部材(4)
に取り付ける。もちろんヒジツボ固定部材(5)の上下
方向の位置調整も摺動によって行なう。次いで、壁側ヒ
ジツボ(6)を、そのヒジツボ固定部材(5)から門扉
(1)方向への突出寸法が所望寸法となるように雄ネジ
部(62)を雌ネジ部(53)にねじ込んで進退量を調
整して、ヒジツボ固定部材(5)に固定する。
【0021】このようにして、この発明の門扉取付構造
では、壁面(2)から壁側ヒジツボ(6)のヒジツボ部
(61)までの寸法を調整することができ、ヒジツボ固
定部材(5)の反転調整および壁側ヒジツボ(6)の進
退量調整の二段階調整により、自由度高い寸法調整を実
現できる。その調整範囲は、まずヒジツボ固定部材
(5)の反転調整により大きく二寸法に調整でき、次い
で壁側ヒジツボ(6)の進退量(ねじ込み量)調整によ
り細かいピッチで微調整でき、極めて広く、且つ自由度
および精度の高いものとなっている。たとえば数十mm
単位(たとえば50mm)の調整を反転調整により行
い、さらに0.数mm〜数mm単位(たとえば0.7m
mピッチ)の微調整を進退量調整により行なうことがで
きる。
【0022】図2に示した例では、ヒジツボ固定部材
(5)は、その部材本体(51)の門扉(1)方向への
突出部分が大きくなる状態でベース部材(4)に取り付
けられ、壁側ヒジツボ(6)は、その雄ネジ部(62)
がヒジツボ固定部材(5)の雌ネジ部(53)の途中ま
でねじ込まれて半分以上外に露出した状態でヒジツボ固
定部材(5)に固定されている。また図3に示した例で
は、図2の例とは逆にヒジツボ固定部材(5)は、その
部材本体(51)の突出部分が小さくなる状態でベース
部材(5)に取り付けられ、壁側ヒジツボ(6)は、そ
の雄ネジ部(62)のほぼ全部がヒジツボ固定部材
(5)の雌ネジ部(53)にねじ込まれた状態でヒジツ
ボ固定部材(5)に固定されている。これら図2および
図3の状態を比べると、図2の方が図3よりも、壁面
(2)から壁側ヒジツボ(6)のヒジツボ部(61)ま
での距離が大きくなっていることがわかる。
【0023】そして、図1に例示したように、所望寸法
位置に固定された壁側ヒジツボ(6)のヒジツボ部(6
1)に、門扉(1)の縦框などに備えられた門扉側ヒジ
ツボ(3)のヒジツボ部(31)が、両者に挿入される
ヒジツボ軸(12)を介して連結されて、門扉(1)が
壁面(2)に所望間隔をもって取り付けられるようにな
る。
【0024】なお、上述したようにヒジツボ固定部材
(5)と壁側ヒジツボ(6)とによる寸法調整は自由度
の高いものであるが、たとえば、さらなる寸法調整が必
要な場合には、図1に例示したようにベース部材(4)
と壁面(2)との間にスペーサー(7)を介在させても
よい。図1の実施例では、このスペーサー(7)は薄板
片となっており、必要に応じて1枚〜複数枚介在させて
ベース部材(4)の基板部(41)と壁面(2)との間
隔を調整することができる。ボルト(10)によるベー
ス部材(4)の壁面(2)への固定の際に、スペーサー
(7)を、ボルト(10)を貫通させてベース部材
(4)とともに固定させるようにしてもよい。
【0025】ところで、前述したヒジツボ固定部材
(5)のベース部材(4)への固定は、たとえば図1〜
図3に示した例では、被係合部(52)に設けられたネ
ジ貫通孔(54)を通る固定ネジ(11)のベース部材
(4)へのねじ込みなどによって行なわれているが、こ
の他にも、たとえば図4に例示したように、ベース部材
(4)の係合部(42)の裏側に固定片(14)が上下
摺動自在に係合される固定片用係合部(46)が設けら
れており、ヒジツボ固定部材(5)の被係合部(52)
を通り固定片(14)に螺着される固定ネジ(13)に
より固定片(14)が固定片用係合部(46)に固定さ
れて、ヒジツボ固定部材(5)がベース部材(4)に固
定されるようになっていてもよい。
【0026】この場合さらに説明すると、固定片用係合
部(46)はベース部材(4)の長手方向に沿って上下
に連続した溝状となっており、この固定片用係合部(4
6)に小型板状の固定片(14)が上下摺動自在に係合
されている。この固定片(14)に対して、ヒジツボ固
定部材(5)の被係合部(52)を貫通した固定ネジ
(13)がねじ込まれている。そして、この固定ネジ
(13)の締め付けにより固定片(14)が固定片用係
合部(46)内にて固定されて、ヒジツボ固定部材
(5)がベース部材(4)に固定されることとなる。
【0027】図1〜図3の実施例では、固定ネジ(1
1)をベース部材(4)にねじ込むようにしているの
で、ネジ穴(45)(図2および図3参照)をベース部
材(4)に設ける必要があり、せっかくヒジツボ固定部
材(5)がベース部材(4)に対して上下摺動自在に取
付可能となっていてもその固定時にネジ加工が必要であ
ったり固定位置の微調整の自由度が高くないのは、あま
り好ましくない。そこで、上述した通りの固定手段を用
いれば、固定用のネジ穴(45)は不要となり、ヒジツ
ボ固定部材(5)の上下摺動に連動した固定片(14)
の固定片用係合部(46)にての上下摺動によって固定
位置の微調整も容易に行なうことができるようになる。
【0028】なお、前述した図1〜図3の実施例では、
門扉側ヒジツボ(3)のヒジツボ部(31)と壁側ヒジ
ツボ(6)のヒジツボ部(61)はともにツボ状のもの
となっており、両者にヒジツボ軸(12)が挿入されて
ヒジツボ機能を実現しているが、両ヒジツボはこの実施
例に限定されるものではなく、たとえば門扉側ヒジツボ
(3)のヒジツボ部(31)が下方に突出したヒジ状の
ものとなっていたり、逆に壁側ヒジツボ(6)のヒジツ
ボ部(61)が上方に突出したヒジ状のものとなってい
たりしてもよいことは言うまでもない。両者のヒジツボ
部(31)および(61)が連結してヒジツボ機能を実
現できるようになっていればよいのである。
【0029】また、門扉(1)の取付対象面を壁面
(2)と呼んでいるが、この壁面(2)とは、門扉
(1)を取付支持できる面状部を有する物体であれば何
でもよいので、門壁や門塀だけでなく、門柱を用いたけ
れば門柱の側面部等がここでいう門扉(1)の取付対象
面である壁面(2)となる。
【0030】この発明は以上の例に限定されるものでは
なく、細部については様々な態様が可能であることは言
うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明の門
扉取付構造は、従来の取付構造のように門柱(イ)やヒ
ジツボ(エ)の埋込み施工などは不要で(図5および図
6参照)、壁面(2)にベース部材(4)をボルト固定
するだけなので施工が至極容易であり、戸建住宅にはも
ちろんのこと、床や壁等の加工に制約がある集合住宅に
おいても門扉取付の施工容易性を十分に満足することが
できる。ベース部材(4)に対するヒジツボ固定部材
(5)および門扉側ヒジツボ(3)の取付固定も、何ら
特殊な加工や施工具を用いることなく容易に行なうこと
ができる。
【0032】さらに、ヒジツボ固定部材(5)および門
扉側ヒジツボ(3)の取付けと同時に行なわれるそれぞ
れの門扉(1)方向への突出寸法の調整によって、門扉
(1)と壁面(2)との間隔を自由度高く、且つ容易に
調整することができ、たとえば標準サイズ(幅寸法)の
門扉(1)を様々な壁面(2)間の開口幅寸法に対応さ
せて取り付けることができるようになる。
【0033】もちろん、この発明の門扉取付構造全体の
外観性も、雌ネジ部(53)が外部から目立たないなど
優れており、門まわりの美観性を十分に維持することで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である門扉取付構造を例示
した要部分解斜視図である。
【図2】図1の門扉取付構造の要部を拡大例示した横断
面図である。
【図3】図1の門扉取付構造の要部を拡大例示した別の
横断面図である。
【図4】この発明の別の一実施例である門扉取付構造の
要部を拡大例示した横断面図である。
【図5】従来の門扉取付構造の一例を示した正面図であ
る。
【図6】従来の門扉取付構造の別の一例を示した正面図
である。
【図7】従来の門扉取付構造のさらに別の一例を示した
要部分解斜視図である。
【図8】(a)(b)は、各々、従来の門扉取付構造の
一例を示した正面図および要部拡大図である。
【符号の説明】
1 門扉 2 壁面 21 ボルト孔 3 門扉側ヒジツボ 31 ヒジツボ部 4 ベース部材 41 基板部 42 係合部 43 凹部 44 ボルト貫通孔 45 ネジ穴 46 固定片用係合部 5 ヒジツボ固定部材 51 部材本体 52 被係合部 53 雌ネジ部 54 ネジ貫通孔 6 壁側ヒジツボ 61 ヒジツボ部 62 雄ネジ部 7 スペーサー 8 キャップ 10 ボルト 11 固定ネジ 12 ヒジツボ軸 13 固定ネジ 14 固定片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒジツボ結合による門扉の壁面への取付
    構造であって、 壁面側には、これに取り付けられるベース部材と、ベー
    ス部材に取り付けられるヒジツボ固定部材およびヒジツ
    ボ固定部材に固定される壁側ヒジツボとを備え、 ベース部材は、基板部と基板部の門扉側に設けられた係
    合部とを有し、ヒジツボ固定部材は、部材本体とベース
    部材の係合部に係合される被係合部と部材本体内に延び
    た雌ネジ部とを有し、壁側ヒジツボは、門扉側ヒジツボ
    が連結されるヒジツボ部とヒジツボ部から突出した雄ネ
    ジ部とを有しており、 ベース部材およびヒジツボ固定部材は、ヒジツボ固定部
    材をその壁側端部と門扉側端部とが互いに入れ代わるよ
    うに反転させたいずれの反転状態でも両者の係合部およ
    び被係合部が係合可能とされているとともに、一方の反
    転状態での取付時と他方の反転状態での取付時とにおけ
    るヒジツボ固定部材のベース部材から門扉方向への突出
    寸法が互いに異なっており、 また、ヒジツボ固定部材および壁側ヒジツボは、ヒジツ
    ボ固定部材がいずれの反転状態でベース部材に取り付け
    られていても両者の雌ネジ部および雄ネジ部が螺着可能
    とされているとともに、雄ネジ部の進退量によって壁側
    ヒジツボのヒジツボ固定部材から門扉方向への突出寸法
    が異なっており、 そして、ヒジツボ固定部材の前記突出寸法が所望寸法と
    なる一反転状態でヒジツボ固定部材がベース部材へ取り
    付けられ、且つ、壁側ヒジツボの前記突出寸法が所望寸
    法となる雄ネジ部の進退量で壁側ヒジツボがヒジツボ固
    定部材に固定されて、この壁側ヒジツボと門扉側ヒジツ
    ボとの連結により門扉が壁面に間隔をもって取り付けら
    れることを特徴とする門扉取付構造。
  2. 【請求項2】 ヒジツボ固定部材がベース部材に対して
    上下摺動自在となっている請求項1の門扉取付構造。
  3. 【請求項3】 ベース部材の係合部の裏側に固定片が上
    下摺動自在に係合される固定片用係合部が設けられてお
    り、ヒジツボ固定部材の被係合部を通り固定片に螺着さ
    れる固定ネジにより固定片が固定片用係合部に固定され
    て、ヒジツボ固定部材がベース部材に固定される請求項
    2の門扉取付構造。
  4. 【請求項4】 ベース部材は上下方向に連続した長尺形
    状を有している請求項1ないし3のいずれかの門扉取付
    構造。
  5. 【請求項5】 ベース部材と壁面との間にスペーサが介
    在される請求項1ないし4のいずれかの門扉取付構造。
JP36089999A 1999-12-20 1999-12-20 門扉取付構造 Withdrawn JP2001173302A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199806A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Kvk Corp 水栓

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