JP2001173300A - ロック装置 - Google Patents

ロック装置

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JP2001173300A
JP2001173300A JP35507399A JP35507399A JP2001173300A JP 2001173300 A JP2001173300 A JP 2001173300A JP 35507399 A JP35507399 A JP 35507399A JP 35507399 A JP35507399 A JP 35507399A JP 2001173300 A JP2001173300 A JP 2001173300A
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JP35507399A
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Chun Wai Chan
チュン ワイ チャン
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廉価に製造でき、装着作業を容易にでき、開
閉扉の開閉動作の際に耳障りなノイズが発生しないよう
にしたロック装置を提供する。 【解決手段】 取り付け用の係着手段64を有する固定
部材部52と、ロック用構造部58に相対的に移動され
るロックピン72を係着し又は離脱可能とする可動部材
部54と、固定部材部52と可動部材部54との間に橋
渡すように一体に設けられ、弾性変形して固定部材部5
2に対して可動部材部54を移動可能に支持する弾性支
持部材56とを一体に形成して廉価に製造可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気機器の開閉
扉等に用いて好適な、ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、システムコンポーネントのカセ
ットプレーヤといった電気機器の開閉扉等には、扉に対
する押圧操作のみで扉を開き又は閉じた状態に係止する
いわゆるプッシュプッシュ式のロック装置を取り付けた
ものがある。
【0003】このようなロック装置として、図27及び
図28に例示するようなプレートロック装置が用いられ
ている。このプレートロック装置では、支持板10の平
板部に支持ピン12を立設し、この支持ピン12にコイ
ルばね14を装着してからロック板16の基端部に穿孔
した挿通孔が回動自由に嵌め付けられている。
【0004】また、ばね14によってロック板16が支
持ピン12を中心として図27の矢印X方向に回動され
支持板10の所定箇所に立設したストッパピン18に当
接されるよう付勢する。さらに、ばね14によってロッ
ク板16を支持板10の平面から所定高さ浮いた状態に
保持すると共に、この位置からロック板16を図の矢印
Y方向に移動可能なように付勢する。なお、ロック板1
6は、支持ピン12の近傍でも、ばね14の圧縮方向の
動作可能な範囲内において支持板10に接近する方向に
移動可能に支受されている。
【0005】上述のように構成されたプレートロック装
置は、支持板10の直角に折曲された側面部の透孔20
にねじ22を通して図示しないカセットプレーヤの開閉
扉に対応した所定部所に締結して用いられる。そして、
このプレートロック装置は、操作ピン24が開閉扉の開
閉動作時の軌跡に沿って移動し、これに対応してロック
板16が支持ピン12の回りに回動するとともに、支持
ピン12の軸線方向側に移動する動作によって、開閉扉
を閉じた状態にロックする動作と、このロックを解除し
て開閉扉を開放する動作とを行う。
【0006】このようにカセットプレーヤに設置された
プレートロック装置によって開閉扉を閉じる動作を行う
場合には、開閉扉を閉じ終える間近の動作時に開閉扉に
設けられた操作ピン24が、ロック板16の入り口か
ら、図27で上側に横に延びた第1ガイド辺26に沿っ
て矢印A方向に進む。このとき、ロック板16は、開閉
扉の移動軌跡に沿って移動する操作ピン24が第1ガイ
ド辺26を押すように移動するため矢印Xと逆の方向に
若干回動する。
【0007】これと同時に、操作ピン24の先端が、第
1ガイド辺26近傍にあって矢印A方向に行くに従って
斜めに立ち上がる斜面である第2エリア28に摺接しな
がら進む。よって、ロック板16は、ばね14の付勢力
に抗して支持板10側に逃げるように動く。
【0008】操作ピン24がロック板16との関係で相
対的に矢印A方向に進み第1ガイド辺26の終端に至る
と、第2エリア28の斜面から一段下がった平面である
第3エリア30へ進み、第3エリア30の周囲の壁に当
たってそれ以上進めなくなる。なお、操作ピン24が第
2エリア28から第3エリア30へ移動してもばね14
の付勢力によってロック板16が矢印Y方向に移動して
第3エリア30の平面が操作ピン24の先端に当接され
る。
【0009】次に、開閉扉が最も押し込まれた位置で扉
への押圧力が解除されると、この最も奥の位置から若干
引き戻されるよう動作して、操作ピン24が矢印B方向
に移動し第2エリア28と第3エリア30との間の円弧
状の第4ガイド辺32上を摺接してそれに続く小円弧状
の係止辺34内に入り、開閉扉のロック状態に至る。
【0010】次に、カセットプレーヤに設置されたプレ
ートロック装置によって開閉扉を開く動作を行う場合に
は、開閉扉を軽く押す。すると操作ピン24が矢印C方
向(最も奥に向かう方向)に移動して第3エリア30の
平面から一段下がった平面である第5エリア36へ進
み、その最も奥の壁に当たってそれ以上進めなくなる。
なお、操作ピン24が第3エリア30から段違いの第5
エリア36へ移動してもばね14の付勢力によってロッ
ク板16が矢印Y方向に移動して第5エリア36の平面
が操作ピン24の先端に当接される。
【0011】次に、開閉扉を押す力が解除され開閉扉が
開く方向に移動すると、操作ピン24は、第3エリア3
0と第5エリア36との間にある第6ガイド辺38に沿
ってロック板16から離脱する。よって操作ピン24の
動きを制限するものがなくった開閉扉は、自動的に開放
される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなプレート
ロック装置は、支持板10と、ロック板16と、ばね1
4との3個の部品を一体に組立て構成している。よっ
て、このプレートロック装置を製造するには、これら3
個の部品を別々に製作せねばならず、さらにこれら3個
の部品を一体に組み付ける組み立て作業が必要なので製
造工程が多く手間が掛かり、製品コストが高くなるとい
う問題がある。
【0013】また、このプレートロック装置は、ねじ2
2を用いてカセットプレーヤの開閉扉に対応した部所に
締結する構成なので、プレートロック装置をカセットプ
レーヤに装着する作業に手間が掛かるという問題があ
る。
【0014】さらに、このプレートロック装置を装着し
たカセットプレーヤでは、開閉扉の開閉動作の際に、操
作ピン24が第2エリア28に当接するとき及び第2エ
リア28から一段下がった第3エリア30へ移行すると
き又は第3エリア30から一段下がった第5エリア36
へ移行するとき及び第5エリア36から離脱するとき等
に操作ピン24の先端にロック板16が打ち当てられて
耳障りなノイズを発生することがあるという問題があ
る。
【0015】本発明は上記事実を考慮し、廉価に製造で
き、しかも開閉扉に対応した所定部所に装着する作業が
容易にでき、開閉扉の開閉動作の際に耳障りなノイズを
発生することがないロック装置を新たに提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のロック装置は、開閉扉を閉止状態に係止し又は開放可
能とするロック装置において、取り付け用の係着手段を
有する固定部材部と、相対的に移動されるロックピンを
係着し又は離脱可能とするためのロック用構造部を設け
た可動部材部と、固定部材部と可動部材部との間を連結
するように一体に設けられ、弾性変形して固定部材部に
対して可動部材部を移動可能に支持する弾性支持部材
と、を有し、固定部材部、可動部材部及び弾性支持部材
が一体に形成されてなることを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、ロック
装置が固定部材部と可動部材部とを弾性支持部材で接続
した一体構造なので、プラスチックで一体成形して製造
可能であるから、大量生産に適し、廉価に製造できる。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のロック装置において、開閉扉を配置する部所に取り付
け部材を固定し、取り付け部材に突設した係留突部に固
定部材部に突設した係止突部を係止させた状態でロック
装置本体を取り付けできるように構成されたことを特徴
とする。
【0019】上述のように構成することにより、請求項
1に記載の発明の作用及び効果に加えて、ロック装置の
固定部材部に設けた係止突部を、開閉扉に対応した所定
部所に設置した取り付け部材68の係留突部70に係着
して容易に装着することができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のロック装置において、可動部材部に対し
相対的に移動されるロックピンが、可動部材部に設けら
れた凸に湾曲する曲線と折れ曲がって続く凹に湾曲する
曲線との上を、弾性支持部材を弾性変形させて可動部材
部を移動させながら摺動して、係着状態に移行しさらに
離脱状態に移行するよう構成したことを特徴とする。
【0021】上述のように構成することにより、請求項
1又は請求項2に記載の発明の作用及び効果に加えて、
このロック装置では、開閉扉の開閉動作に伴なってロッ
クピンが可動部材部のロック用構造部の曲線上を摺動し
て閉止状態に係止し又は解離する動作を行うので、ロッ
クピンが可動部材部を叩くように動くことがないから、
開閉扉の開閉動作の際に耳障りなノイズを発生しないよ
うにできる。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載されたロック装置において、弾性
支持部材が弾性変形して、可動部材部をロックピンの相
対的な移動軌跡に対し略直角方向に移動可能なように構
成されたことを特徴とする。
【0023】上述のように構成することにより、請求項
1、請求項2又は請求項3に記載の発明の作用及び効果
に加えて、ロック用構造部に対するロックピンの摺動動
作を滑らかにすることができる。
【0024】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載されたロック装置において、弾性
支持部材が弾性変形して、可動部材部を回転動作可能
に、かつ回転時の中心位置を移動可能なように構成され
たことを特徴とする。
【0025】上述のように構成することにより、請求項
1、請求項2又は請求項3に記載の発明の作用及び効果
に加えて、ロック用構造部に対するロックピンの摺動動
作を滑らかにすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のロック装置の実施
の形態について図1乃至図26によって説明する。図1
の斜視図に示すように、ロック装置本体50は、平行に
並んだ固定部材部としての固定プレート52と、可動部
材部としての可動プレート54との間を弾性支持部材5
6で連結した一体構造に構成されている。
【0027】図1乃至図5に示すように、可動プレート
54は、厚肉の矩形板状に形成されている。可動プレー
ト54の外側に向く面部には、係止及び係止解除手段と
しての略6の字形をした溝状のロック用構造部58が形
成されている。
【0028】このロック用構造部58は、図示するよう
に可動プレート54の一方の横側部に開放する端口から
下方に向かって湾曲する溝状に形成されると共に、その
奥の端部が半円形状に膨らむよう形成されている。
【0029】このロック用構造部58は、その湾曲する
溝における周側面部が従動動作用の摺接面として構成さ
れている。すなわち、ロック用構造部58には、その開
放する端口における図1、図4で下側に当たる周側面の
入り口から凸に湾曲しながら上側に向かう導入辺部58
Aが設けられている。
【0030】さらに、ロック用構造部58には、導入辺
部58Aに角を作らないように曲線で折れ曲がって続く
係止辺部58Bが設けられている。この係止辺部58B
は、導入辺部58Aの奥側端部からロック用構造部58
の端口がある可動プレート54の一辺側に向けて折り返
すように凹に湾曲する摺接用の周側面として構成されて
いる。
【0031】また、ロック用構造部58には、係止辺部
58Bに滑らかに続く摺接用の周側面として構成される
と共に、ロック用構造部58の図で最下端の位置近くか
ら、ロック用構造部58における開放端口の図で上側に
当たる周側面の出口にかけて凹に湾曲しながら上側に向
かう導出辺部58Cが設けられている。
【0032】このロック用構造部58には、その奥側の
半円形状に膨らんだ部分における中央近くの所定位置
に、略三角形状の島部60が形成されている。この島部
60には、凹状に湾曲した第1ガイド面60Aと、これ
に続けて小さく凹状に湾曲した第2ガイド面60Bと、
凸状に湾曲した第3ガイド面60Cとが設けられてい
る。
【0033】ロック用構造部58には、その外側面部に
おける導入辺部58Aと係止辺部58Bとの角に近い所
定部位に小円柱状のピン62が立設されている。なお、
図1に示すように、可動プレート54の一つの角部は、
斜状に切欠されている。
【0034】上述のように構成された可動プレート54
と、固定プレート52とを一体に連結する弾性支持手段
としての弾性支持部材56は弾性変形容易な矩形小板状
に構成されている。
【0035】固定プレート52は、可動プレート54よ
り大きな矩形平板に形成されている。固定プレート52
には、係着手段の一部として背面の所定部所に側面台形
の係止突部64が設けられている。なお、図1に示すよ
うに、固定プレート52の一つの角部は、斜状に切欠さ
れている。
【0036】上述のように構成された本実施の形態のロ
ック装置は、カセットプレーヤの前面に配置されたカセ
ットボックスにおける開閉扉に対応した所定部所に装着
される。このため、カセットボックスにおけるハウジン
グ66の所定位置には、取り付け部材68が設けられて
いる。
【0037】この取り付け部材68は、ハウジング66
の側面から略L字形に突設されている。この取り付け部
材68には、その外方に向く側面部の係止突部64に対
応する所定位置に、係着手段の一部としての側面三角形
状の係留突部70が突設されている。なお、取り付け部
材68のハウジング66に向いた側面部には、図2に示
すような三角形状の補強構造が設けられている。
【0038】このロック装置は、ハウジング66の取り
付け部材68部分に、固定プレート52の係止突部64
を向け、図1の上から下に向けて差し込むと、係止突部
64が係留突部70の斜面を乗り越えて係留突部70の
直立する端面に、係止突部64の直立する端面が当接し
て係着された状態に至る。なお、図示しないがハウジン
グ66には、固定プレート52の下端部を支持して固定
プレート52が取り付け部材68から離れないようにす
ると共に、係止突部64と係留突部70との係止状態を
維持する係止手段を設ける。
【0039】また、取り付け部材68に固定プレート5
2を取り付けたときに、ピン62が図示しない支持構造
部に挿入されてロック装置本体50が取り付け部材68
から外れないように支持される。
【0040】このロック装置は、図示しないシステムコ
ンポーネントのカセットプレーヤにおける開閉扉に対応
した所定部分に装着されている。この開閉扉は、一端を
カセットプレーヤのハウジングに軸着され、自由端を揺
動動して開閉動作されるよう構成されている。さらに、
開閉扉は、ばね部品等によって常に開く方向に付勢され
ている。また開閉扉には、開閉扉が開閉動作する際にロ
ック用構造部58内に挿入されて係着し、また係着を解
除されて引き出されるよう構成されたロックピン72が
設けられている。
【0041】次に、上述のように構成された本実施の形
態に係るロック装置の作用及び動作について説明する。
【0042】本実施の形態において図1から図3、図4
及び図5に示すようにロック装置本体50の弾性支持部
材56を小矩形板状に形成した場合には、可動プレート
54は、図7から図14に示すように弾性支持部材56
の厚さ方向(開閉扉が開く動作の軌跡に対し略直角方
向)に略沿って移動しながら係着又は離脱の動作を行う
ことになる。
【0043】まず、カセットプレーヤの開いている開閉
扉を閉じる場合について説明する。この場合には、使用
者がカセットプレーヤの開いている開閉扉をばねの付勢
力に抗して手で押して閉じる。この際、開閉扉が閉じ終
える間際に、開閉扉に設けたロックピン72がロック用
構造部58の導入辺部58Aの入口に当たる図7に示す
状態となる。
【0044】さらにロックピン72が開閉扉の閉じる動
作の軌跡(大径の円弧)に沿って矢印E方向へ進むと、
ロックピン72は導入辺部58Aの曲線に沿って摺接し
ながら進むことになり、図8に示すように可動プレート
54が弾性支持部材56を弾性変形させながら図の矢印
F方向に移動される。
【0045】さらにロックピン72が開閉扉を閉じる方
向に押されると、ロックピン72から導入辺部58Aが
外れて可動プレート54が弾性支持部材56の付勢力で
図の矢印G方向に移動され図9の位置に至る。この状態
ではロックピン72が島部60の第1ガイド面60Aに
当たるのでロックピン72はそれ以上図の矢印E方向に
移動できなくなり、開閉扉の閉じる動作が停止される。
【0046】よって使用者が開閉扉が閉じ終えたものと
して手を離すと、可動プレート54は、弾性支持部材5
6の付勢力で図の矢印G方向に移動され図10に示す当
初の位置に弾性復帰する。
【0047】図10の状態では、開閉扉が図示しないば
ねの付勢力で開く方向に付勢されているためロックピン
72が係止辺部58Bに当接され矢印I方向に移動不能
となるロック状態に至り、開閉扉が閉状態に保持され
る。
【0048】次に、カセットプレーヤの閉じている開閉
扉を開ける場合について説明する。この場合には、使用
者がカセットプレーヤの閉じている開閉扉をばねの付勢
力に抗して手で軽く押す。
【0049】すると、開閉扉に設けたロックピン72が
矢印E方向に少し移動して島部60の第2ガイド面60
Bに当たる図11に示す状態となる。さらにロックピン
72が開閉扉の閉じる動作の軌跡(大径の円弧)に沿っ
て矢印E方向へ進むと、ロックピン72は第2ガイド面
60Bの曲線に沿って摺接しながら進むことになり、図
12に示すように可動プレート54が弾性支持部材56
を弾性変形させながら図の矢印G方向に移動される。
【0050】さらにロックピン72が開閉扉を閉じる方
向に押されると、ロックピン72から第2ガイド面60
Bが外れて可動プレート54が弾性支持部材56の付勢
力で図の矢印E方向に移動され図13の位置に至る。こ
の状態ではロックピン72がロック用構造部58の導出
辺部58Cに当たるのでロックピン72はそれ以上図の
矢印E方向に移動できなくなり、開閉扉の閉じる方向に
小さく移動する動作が停止される。
【0051】これにより使用者が開閉扉を開く操作を終
えたものとして手を離すと、図示しないばねの付勢力で
開閉扉が開く動作の軌跡(大径の円弧)に沿って矢印I
方向へ進む。そしてロックピン72が第3ガイド面60
Cの曲線に沿って摺接しながら進むことになり、図14
に示すように可動プレート54が弾性支持部材56を弾
性変形させながら開閉扉が開く動作の軌跡に対し略直角
方向となる図の矢印F方向に移動される。
【0052】この開閉扉の移動動作に伴なってロックピ
ン72がさらに矢印I方向に移動して第3ガイド面60
Cから外れると、可動プレート54は弾性支持部材56
の付勢力により図の矢印G方向に移動され図7に示す当
初の位置に弾性復帰する。そして、開閉扉は、ロック装
置本体50から離脱しばねの付勢力によって開いた状態
まで移動して止まり、開扉動作を完了する。
【0053】上述のように本実施の形態のロック装置で
は、開閉扉の開閉動作に伴なってロックピン72が可動
プレート54のロック用構造部58に閉止状態に係止し
又は解離する動作の際に、ロックピン72が可動プレー
ト54を叩くように動くことがないので、開閉扉の開閉
動作の際に耳障りなノイズを発生しないようにできる。
【0054】また、ロック装置本体50が固定プレート
52と可動プレート54とを弾性支持部材56で接続し
た一体構造なので、プラスチックで一体成形して製造可
能であるから、大量生産に適し、廉価に製造できる。
【0055】しかも、ロック装置本体50は、その固定
プレート52に設けた係止突部64を開閉扉に対応した
所定部所に取り付け部材68の係留突部70に係着して
容易に装着することができる。
【0056】
【実施例】次に、本発明の他の構成の実施例に係るロッ
ク装置について説明する。このロック装置本体50は、
可動プレート54を前述の図7から図14に示すものの
ように開閉扉が開く動作の軌跡に対し略直角方向となる
略直線状(図の上下方向)に移動する構成に代えて、こ
の開閉扉が開く動作の軌跡に対し略直角方向となる略直
線状(図の上下方向)の動作と、回転動作とを組み合わ
せた動きによって、ロック動作及びロック解除動作とを
行うよう構成されている。
【0057】このため本実施例のロック装置では、固定
プレート52と可動プレート54との間に架設される弾
性支持手段としての弾性支持部材56を、弾性的に略直
線状に変形可能とすると共に弾性的にねじり変形可能な
ものに構成する(すなわち回転中心が移動可能に構成す
る)。例えば、弾性支持部材56を、略正方形の板材に
形成し又は柱状に形成することによって弾性的に略直線
状に変形可能で、かつねじり変形可能に構成しても良
い。
【0058】また本実施例のロック装置では、ロック用
構造部58の係止辺部58Bにおける、開閉扉が閉状態
に保持される状態でロックピン72が係止辺部58Bに
当接される位置に、ロックピン72を嵌める凹部である
係止部74が形成されている。
【0059】次に、上述のように構成された本実施例に
係るロック装置の作用及び動作について説明する。
【0060】本実施例では、可動プレート54は、図1
5から図26に示すように回転中心を移動させながら係
着又は離脱の動作を行うことになる。
【0061】まず、カセットプレーヤの開いている開閉
扉を閉じる場合について説明する。この場合には、開閉
扉が閉じ終える間際に開閉扉に設けたロックピン72が
ロック用構造部58の導入辺部58Aの入口に当たる図
15に示す状態となる。
【0062】さらにロックピン72が開閉扉の閉じる動
作の軌跡(大径の円弧)に沿って矢印E方向へ進むと、
ロックピン72は導入辺部58Aの曲線に沿って摺接し
ながら進むことになり、図16に示すように可動プレー
ト54が弾性支持手段を弾性変形させながら当初の回転
中心Oを軸として図の矢印J方向に回動され、図17に
示す状態に至る。
【0063】さらにロックピン72が開閉扉を閉じる方
向に押されると、ロックピン72から導入辺部58Aが
外れて可動プレート54が弾性支持手段の付勢力で図の
矢印K方向に移動され図18の位置に至る。この図18
の状態ではロックピン72が島部60の第1ガイド面6
0Aに当たるのでロックピン72はそれ以上図の矢印K
方向に移動できなくなり、開閉扉の閉じる動作が停止さ
れる。なお、この図18の状態では、可動プレート54
が当初の回転中心Oから図に向かって若干左斜上に偏芯
した瞬間中心P点を動作上の瞬間中心として回転動作す
る。
【0064】次に使用者が開閉扉を閉じ終えたものとし
て手を離すと、可動プレート54は、弾性支持手段の付
勢力で図の矢印K方向に移動され図19に示す当初の位
置に弾性復帰する。
【0065】このときロックピン72は、係止部74に
嵌まって可動プレート54を回動させないように保持す
る。さらに図19の状態では、開閉扉が図示しないばね
の付勢力で開く方向に付勢されているためロックピン7
2が係止辺部58Bの係止部74に嵌まり矢印I方向に
移動不能となるロック状態に至り、開閉扉が閉状態に保
持される。
【0066】次に、カセットプレーヤの閉じている開閉
扉を開ける場合について説明する。この場合には、使用
者がカセットプレーヤの閉じている開閉扉をばねの付勢
力に抗して手で軽く押す。
【0067】すると、開閉扉に設けたロックピン72が
矢印E方向に少し移動して島部60の第2ガイド面60
Bに当たり、可動プレート54を偏芯した瞬間中心P点
を動作上の瞬間中心として矢印K方向に若干回転動作し
た図20に示す状態となる。さらにロックピン72が開
閉扉の閉じる動作の軌跡(大径の円弧)に沿って矢印E
方向へ進むと、ロックピン72は第2ガイド面60Bの
曲線に沿って摺接しながら進むことになり、図21に示
すように可動プレート54が瞬間中心P点を動作上の瞬
間中心として矢印K方向に回転動作する。
【0068】さらにロックピン72が開閉扉を閉じる方
向に押されると、ロックピン72から第2ガイド面60
Bが外れて可動プレート54が弾性支持手段の付勢力で
図の矢印J方向に移動され図22の位置に至る。この状
態ではロックピン72がロック用構造部58の導出辺部
58Cに当たるのでロックピン72はそれ以上図の矢印
E方向に移動できなくなり、開閉扉の閉じる方向に小さ
く移動する動作が停止される。
【0069】これにより使用者が開閉扉を開く操作を終
えたものとして手を離すと、図示しないばねの付勢力で
開閉扉が開く動作の軌跡(大径の円弧)に沿って矢印I
方向へ進む。そしてロックピン72が第3ガイド面60
Cの曲線に沿って摺接しながら進むことになり、図23
に示す位置から図24、図25に示す位置まで可動プレ
ート54が弾性支持手段を弾性変形させながら、当初の
回転中心Oから図に向かって若干右斜下に偏芯した瞬間
中心Q点を動作上の瞬間中心として図の矢印J方向に回
転動作する。
【0070】この開閉扉の移動動作に伴なってロックピ
ン72がさらに矢印I方向に移動して図26に示すよう
に第3ガイド面60Cから外れると、可動プレート54
は弾性支持手段の付勢力により図の矢印K方向に移動さ
れる。そして可動プレート54が図15に示す当初の位
置に弾性復帰し、開閉扉は、ロック装置本体50から離
脱しばねの付勢力によって開いた状態まで移動して止ま
り、開扉動作を完了する。
【0071】なお、本実施例における以上説明した以外
の構成、作用、及び効果は前述した実施の形態と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0072】
【発明の効果】本発明のロック装置によれば、廉価に製
造でき、しかも開閉扉に対応した所定部所に装着する作
業を容易に実施可能とし、開閉扉の開閉動作の際に耳障
りなノイズを発生しないようにできるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るロック装置を装着し
た部分を正面から見た状態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るロック装置を装着し
た部分を裏面から見た状態を示す全体斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るロック装置を装着し
た部分を側面から見た状態を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体部
分を取り出して示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体部
分を取り出して示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体部
分を取り出して示す側面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体部
分を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着
する動作を開始する状態の正面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体部
分を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着
する動作中の正面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体部
分を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着
する動作中の正面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体
部分を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係
着されたロック状態の正面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体
部分を取り出して示すロックピンがロック用構造部から
離脱する動作を開始する状態の正面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体
部分を取り出して示すロックピンがロック用構造部から
離脱する動作中の正面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体
部分を取り出して示すロックピンがロック用構造部から
離脱する動作中の正面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るロック装置の本体
部分を取り出して示すロックピンがロック用構造部から
離脱する直前状態の正面図である。
【図15】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着す
る動作を開始する状態の正面図である。
【図16】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着す
る動作中の正面図である。
【図17】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着す
る動作中の正面図である。
【図18】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着す
る動作中の正面図である。
【図19】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部に係着さ
れたロック状態の正面図である。
【図20】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部から離脱
する動作を開始する状態の正面図である。
【図21】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部から離脱
する動作中の正面図である。
【図22】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部から離脱
する動作中の正面図である。
【図23】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部から離脱
する動作中の正面図である。
【図24】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部から離脱
する動作中の正面図である。
【図25】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部から離脱
する動作中の正面図である。
【図26】本発明の実施例に係るロック装置の本体部分
を取り出して示すロックピンがロック用構造部から離脱
する動作中の正面図である。
【図27】従来のロック装置を例示する全体斜視図であ
る。
【図28】従来のロック装置を例示する全体正面図であ
る。
【符号の説明】
50 ロック装置本体 52 固定プレート 54 可動プレート 56 弾性支持部材(弾性支持手段) 58 ロック用構造部 58A 導入辺部 58B 係止辺部 58C 導出辺部 60 島部 60A ガイド面 60B ガイド面 60C ガイド面 64 係止突部 66 ハウジング 68 取り付け部材 70 係留突部 72 ロックピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉扉を閉止状態に係止し又は開放可
    能とするロック装置において、 取り付け用の係着手段を有する固定部材部と、 相対的に移動されるロックピンを係着し又は離脱可能と
    するためのロック用構造部を設けた可動部材部と、 前記固定部材部と前記可動部材部との間を連結するよう
    に一体に設けられ、弾性変形して前記固定部材部に対し
    て前記可動部材部を移動可能に支持する弾性支持部材
    と、を有し、 前記固定部材部、前記可動部材部及び弾性支持部材が一
    体に形成されてなることを特徴とするロック装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉扉を配置する部所に取り付け
    部材を固定し、前記取り付け部材に突設した係留突部に
    前記固定部材部に突設した係止突部を係止させた状態で
    ロック装置本体を取り付けできるように構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載のロック装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部材部に対し相対的に移動さ
    れる前記ロックピンが、前記可動部材部に設けられた凸
    に湾曲する曲線と折れ曲がって続く凹に湾曲する曲線と
    の上を、前記弾性支持部材を弾性変形させて前記可動部
    材部を移動させながら摺動して、係着状態に移行しさら
    に離脱状態に移行するよう構成したことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のロック装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性支持部材が弾性変形して、前
    記可動部材部を前記ロックピンの相対的な移動軌跡に対
    し略直角方向に移動可能なように構成されたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のロック
    装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性支持部材が弾性変形して、前
    記可動部材部を回転動作可能に、かつ回転時の中心位置
    を移動可能なように構成されたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載のロック装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105407A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Nifco Inc. ラッチ装置及びそれを用いた開閉装置
JP2011513696A (ja) * 2008-03-14 2011-04-28 ドンウー プレシジョン カンパニー,リミテッド 扉開閉ユニット

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