JP2001173158A - プラスチック製コンクリートスペーサ - Google Patents

プラスチック製コンクリートスペーサ

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JP2001173158A
JP2001173158A JP35715199A JP35715199A JP2001173158A JP 2001173158 A JP2001173158 A JP 2001173158A JP 35715199 A JP35715199 A JP 35715199A JP 35715199 A JP35715199 A JP 35715199A JP 2001173158 A JP2001173158 A JP 2001173158A
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JP
Japan
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concrete
reinforcing bar
spacer
fitting hole
plastic
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JP35715199A
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English (en)
Inventor
Katsuma Noguchi
口 勝 馬 野
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Sanko Co Ltd
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Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持できる鉄筋の範囲を広くすることがで
き、かつその場合のコンクリートのかぶり量にも大きな
違いを発生させずに、安定した姿勢で鉄筋を支持するこ
とが可能なプラスチック製コンクリートスペーサを提供
すること。 【解決手段】 壁あるいは柱など上下方向に所定の幅で
延びるコンクリートの壁体を形成するための一対の型枠
間に介在され、この型枠内に配筋された鉄筋のコンクリ
ートかぶり量を規定するプラスチック製コンクリートス
ペーサ20であって、複数の円弧部分23から構成され
た鉄筋10を係止するための嵌着孔21と、コンクリー
トのかぶり量を規定する大径のリング部24と、前記嵌
着孔21を構成している各1つの円弧部分23の両端と
前記大径のリング部24とを連結する放射状に延びるリ
ブ28と、から構成され、前記複数の円弧部分のうち、
不連続な相隣り合う2つの円弧部分同士を連結するリブ
間に変形可能な連結片が配設されることにより、前記嵌
着孔および前記リング部とが拡開可能に形成されている
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁あるい
は柱など、上下方向に立設されるコンクリートの壁体内
に介在されるプラスチック製コンクリートスペーサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築物の壁あるいは柱などの躯
体をコンクリートで形成する場合は、コンクリート並び
に鉄筋の耐久性を確保するために、鉄筋の外側には、所
定のコンクリートかぶり量が確保される必要がある。コ
ンクリートかぶり量を確保する場合、一対の型枠内に
は、スペーサが介在され、このスペーサに鉄筋が支持さ
れた後、コンクリートが打設されることにより、鉄筋を
覆うコンクリートのかぶり量を調整するようにしてい
る。
【0003】図4は、このような用途で使用されるプラ
スチック製のコンクリートスペーサを示したものであ
る。このプラスチック製コンクリートスペーサ1は、一
般にドーナッツと称され、全体として略円盤状に形成さ
れている。また、中心部に鉄筋10の嵌着孔2を有し、
これと同心状に小径のリング部3および大径のリング部
4が、径方向に放射状に配置されたリブ5により一体化
されている。また、嵌着孔2に外方から連通する片側が
湾曲した案内路6が半径方向に形成され、この案内路6
を介して内部に鉄筋10が装着される。
【0004】このようなスペーサ1は、図5に示したよ
うに、例えば、壁を構築するための一対の型枠7,8間
に配置される。型枠7,8間には、縦筋9と横筋10と
を結束線などで互いに連結してなる格子状の鉄筋ユニッ
ト11、12が型枠7,8に沿って並べられている。一
方、型枠7,8間は、棒状セパレータ13により互いに
組み付けられている。
【0005】このような鉄筋ユニット11,12の各横
筋10は、上記スペーサ1の案内路6の開口端から案内
されて、スペーサ1内に支持されている。したがって、
この状態からコンクリートが打設されれば、型枠7,8
と鉄筋10,10との間に、コンクリートのかぶり量B
が確保されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
して用いられるコンクリートスペーサ1は、ある定めら
れた範囲内の鉄筋10しか支持することができない。仮
にこの範囲外の一回り細い鉄筋10を装着しようとする
と、嵌着孔2内で鉄筋10の回りに隙間が生じ、鉄筋1
0がぐらついてしまうという問題があった。一方、ある
径より太い鉄筋10を装着しようとすると、嵌着孔2が
楕円状に変形し、これに伴って外周のリング部4が楕円
形に変形してしまう。これを模式的に示すと、図6のよ
うになる。すなわち、大径の鉄筋10’を嵌着した場合
は、実線で示したように、案内路6が大きく広がるた
め、この部分でのコンクリートかぶり量S1,S2に違
いがでるという問題があった。
【0007】本発明は上記実情に鑑み、支持できる鉄筋
の径を広く確保することができ、かつその場合のコンク
リートのかぶり量にも大きな違いを発生させず、安定し
た姿勢で鉄筋を支持することが可能なプラスチック製コ
ンクリートスペーサを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、壁あるいは柱など上下方向に所定の幅で延
びるコンクリートの壁体を形成するための一対の型枠間
に介在され、この型枠内に配筋された鉄筋のコンクリー
トかぶり量を規定するプラスチック製コンクリートスペ
ーサであって、複数の円弧部分から構成された鉄筋を係
止するための嵌着孔と、コンクリートのかぶり量を規定
する大径のリング部と、前記嵌着孔を構成している各1
つの円弧部分の両端と前記大径のリング部とを連結する
放射状に延びるリブと、から略円盤状のスリット本体を
構成するとともに、前記複数の円弧部分のうち、不連続
な相隣り合う2つの円弧部分同士を連結するリブ間に変
形可能な連結片が配設されることにより、前記嵌着孔お
よび前記リング部とが拡開可能に形成されていることを
特徴としている。
【0009】係る構成による本発明によれば、嵌着孔に
鉄筋を装着すると、外周側が略均一に放射状に広がるの
で、どこか一部分が膨出してしまうことがない。また、
本発明に係るプラスチック製コンクリートスペーサで
は、前記連結片は、屈曲部を有していることを特徴とし
ている。係る構成によれば、連結片が弾性体となるので
変形し易く、さらに元の状態に復帰することが容易であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例について説明する。図1は、本発明の一実施例
によるプラスチック製コンクリートスペーサを示したも
のである。このプラスチック製コンクリートスペーサ2
0は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
などの合成樹脂から略円盤状に型成形されている。
【0011】コンクリートスペーサ20は、中央部に鉄
筋を係止するための嵌着孔21が形成され、この嵌着孔
21は半径方向に形成された案内路33により外部に開
口されている。また、嵌着孔21は、実質的には、不連
続な複数の円弧部分23から構成されている。一方、外
周側にコンクリートのかぶり量を規定する大径のリング
部24が形成され、このリング部24の外周には、所定
間隔おきに突起30が形成されている。
【0012】さらに、嵌着孔21と大径のリング部24
との間には、小径のリング部25が円弧状のリブ27に
より構成されている。このように形成された中央の嵌着
孔21と外周側のリング部24との間は、放射状に延び
る複数のリブ28により、連結されている。リブ28の
中心側の端部は、それぞれ円弧部分23の両端部に接続
されている。したがって、各円弧部分23の一端部とこ
れに隣接する円弧部分23の一端部との間には、スリッ
トSが形成され、不連続になっている。
【0013】一方、対になっていない相隣り合うリブ2
8、28間は、連結片29により連結されている。この
連結片29は、略くの字状に形成されている。これによ
り、略中間部に屈曲点が具備され、拡開した後、力を解
除したときに、元の状態に戻り易くなっている。また、
実施例では、放射状に4つ配置された連結片29のう
ち、案内路33に最も近い2つの連結片29は、それ以
外の連結片29より中心点から遠い位置に形成されてい
る。
【0014】本実施例によるプラスチック製コンクリー
トスペーサ20は上記のように構成されているが、以下
にその作用について説明する。先ず、一対の型枠内で
は、図4および図5の場合と同じように、鉄筋10が案
内路33の外方から内方に向かって挿入される。このと
き、図2に示したように大径のリング部24を拡開する
ように軽く両側に押し広げると、鉄筋10を入れやすく
なる。この状態から、さらに鉄筋10を挿入すると、嵌
着孔21を構成している5つの円弧部分23がそれぞれ
同程度、外方に押し広げられる。
【0015】なお、この押し広げられて形成される嵌着
孔21は、元あった孔の位置より、同心的に一回り大き
くなった孔となり、どの方向にも同じ距離広がった同心
円になっている。すなわち、図3に示したように、コン
クリートのかぶり量S3は、どの位置でも略同じ寸法に
なっている。したがって、コンクリートのかぶり量は、
どの方向に対しても同じになり、一カ所が厚くなるよう
なことはない。
【0016】このように形成されたコンクリートスペー
サ20では、一般に使用されるどのような太さの鉄筋で
あっても、嵌着孔21内に装着することができる。した
がって、通常の鉄筋を用いる場合は、一つのスペーサで
兼用することができる。しかも、どのような鉄筋を用い
ても、どの方向であっても同心的に広がるため、コンク
リートかぶり量に違いがでることはない。
【0017】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、
上記実施例では、連結片29は4本設けたが、連結片2
0の数は実施例に限定されず、スリットSの数に対応し
て増減することができる。また、連結片20の形状は、
屈曲部を有していれば、くの字以外にも構成することが
できる。
【0018】さらに、リブ28の数などが限定されない
のは勿論で、小径のリング部25も、限定されないこと
は勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るプ
ラスチック製コンクリートスペーサによれば、径の異な
る鉄筋を装着する場合にも、鉄筋を保持する嵌着孔が同
心的に広がるので、コンクリートかぶり量にばらつきが
発生することがない。また、一つのスペーサで保持でき
る鉄筋太さの幅を広くすることができる。
【0020】さらに、軽量なプラスチック製であること
から現場までの搬入が容易で、かつ現場作業に労を要す
ることがない。また、一つの部材で様々な鉄筋径に適用
可能であるので、在庫管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例によるプラスチック製
コンクリートスペーサの正面図である。
【図2】図2は同実施例によるプラスチック製コンクリ
ートスペーサに鉄筋を差し込んだときの正面図である。
【図3】図3は同実施例によるプラスチック製コンクリ
ートスペーサに鉄筋を差し込んだときの説明図である。
【図4】図4は従来のプラスチック製スペーサの正面図
である。
【図5】図5は従来のプラスチック製スペーサの使用状
態を示す断面図である。
【図6】図6は従来のプラスチック製スペーサに鉄筋を
差し込むときの正面図である。
【符号の説明】
20 スペーサ 21 嵌着孔 23 円弧部分 24 リング部 28 リブ 33 案内路 10 鉄筋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁あるいは柱など上下方向に所定の幅で
    延びるコンクリートの壁体を形成するための一対の型枠
    間に介在され、この型枠内に配筋された鉄筋のコンクリ
    ートかぶり量を規定するプラスチック製コンクリートス
    ペーサであって、 複数の円弧部分から構成された鉄筋を係止するための嵌
    着孔と、 コンクリートのかぶり量を規定する大径のリング部と、 前記嵌着孔を構成している各1つの円弧部分の両端と前
    記大径のリング部とを連結する放射状に延びるリブと、
    から略円盤状のスリット本体を構成するとともに、 前記複数の円弧部分のうち、不連続な相隣り合う2つの
    円弧部分同士を連結するリブ間に変形可能な連結片が配
    設されることにより、前記嵌着孔および前記リング部と
    が拡開可能に形成されていることを特徴とするプラスチ
    ック製コンクリートスペーサ。
  2. 【請求項2】 前記連結片は、屈曲部を有していること
    を特徴とする請求項1に記載のプラスチック製コンクリ
    ートスペーサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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