JP2001172800A - 金属の電解加工方法 - Google Patents

金属の電解加工方法

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JP2001172800A JP35449599A JP35449599A JP2001172800A JP 2001172800 A JP2001172800 A JP 2001172800A JP 35449599 A JP35449599 A JP 35449599A JP 35449599 A JP35449599 A JP 35449599A JP 2001172800 A JP2001172800 A JP 2001172800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物の発生量を減少でき、しかも加工仕上
がりを安定させることができる金属の電解加工方法を提
供する。 【解決手段】 電解加工に使用した硝酸ナトリウムを主
成分とする電解液を好ましくは硝酸を用いてpH調整し
たうえ分離機4にかけ、ろ液は電解工程のクリーンタン
ク1等に戻す。スラリーとして分離された金属の溶解物
質は、大気濃縮装置6で濃縮された洗浄排水と混合して
フィルタープレス12に送り、固形分をスラッジとして
廃棄し、ろ液は電解工程に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の発生量を
減少させた金属の電解加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属の電解研磨、電解バリ取り等の電解
加工には、電解加工能力の大きい硝酸ナトリウムを主成
分とする電解液が用いられているが、電解によって生ず
る金属の溶解物質が金属水酸化物として電解液中に蓄積
されていくので、次第に電解液が老化する。
【0003】そこで従来は、図4に示すようにクリーン
タンク1から電解液を電解工程2に供給して電解加工を
行い、ダーティタンク3に戻された使用後の電解液を分
離機4にかけて、電解液中に含まれている金属の溶解物
質を分離してスラリーとして廃棄する一方、ろ液をクリ
ーンタンク1に戻していた。しかしこの方法では電解加
工が進むにつれてpH値が上昇するため、加工仕上がり
を安定させることが困難であった。しかも、スラリーと
ともに多くの電解液が系外に廃棄されてしまうという問
題もあった。
【0004】また従来から図4に示すように、洗浄工程
5からの洗浄排水を大気濃縮装置6で蒸発させることに
より濃縮して排水をなくするとともに、電解工程2で発
生する反応ガスを大気濃縮装置6で洗浄排水と気液接触
させて浄化し、クリーンガスとして大気中に放出してい
る。しかし大気濃縮装置6は水分を減少させるだけであ
るため、濃縮液タンク7内で次第に金属の溶解物質や電
解液の成分が濃縮されて行き、一定期間ごとに廃液とし
て処理する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、系外への電解液の放出量を最小限
に抑制するとともに、廃液処理の必要をなくし、しかも
加工仕上がりを安定させることができる金属の電解加工
方法を提供するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、金属の電解加工に使用した硝酸
ナトリウムを主成分とする電解液をpH調整したうえ分
離機にかけ、金属の溶解物質をスラリーとして分離する
とともにろ液は電解工程に戻し、分離されたスラリーは
大気濃縮装置で濃縮された洗浄排水と混合してフィルタ
ープレスに送り、固形分をスラッジとして廃棄する一
方、ろ液は電解工程に戻すことを特徴とするものであ
る。なお、pH調整は硝酸を用いて行うことが好まし
い。
【0007】本発明では、電解液をpH調整したうえ分
離機にかけて金属の溶解物質を分離するとともにろ液を
電解工程に戻すようにしたので、電解液のpH値の上昇
を招くこともなく、加工仕上がりを安定させることがで
きる。また分離されたスラリーは大気濃縮装置で濃縮さ
れた洗浄排水と混合してフィルタープレスで固液分離
し、ろ液を電解槽に戻すようにしたので、洗浄工程から
の排水を廃液として処理する必要もなくなり、系外には
フィルタープレスで分離されたスラッジのみを放出する
だけでよい。以下に本発明の実施形態を説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の第1の実施形態を示すフローシートであり、クリーン
タンク1から電解液を電解工程2に供給して電解加工を
行い、使用後の電解液はダーティタンク兼pH調整タン
ク10に戻される。この使用後の電解液には金属の溶解
物質が蓄積されているので、硝酸または水酸化ナトリウ
ムを添加してpH調整を行い、硝酸ナトリウム電解液と
同等の中性付近として金属水酸化物とする。このpH調
整された電解液は分離機4にかけられ、金属の溶解物質
をスラリーとして分離するとともにろ液は電解工程2の
クリーンタンク1に戻されるが、ろ液のpHは硝酸ナト
リウム電解液と同等であるから電解液のpH変動はな
く、加工仕上がりの安定化を図ることができる。スラリ
ーは混合タンク11に導かれる。なお分離機4のろ液は
ダーティタンク兼pH調整タンク10を介してクリーン
タンク1に戻してもよい。
【0009】一般にpH調整には硫酸が用いられるので
あるが、硝酸を用いることにより中和生成物を硝酸ナト
リウムとすることができる。これは電解液組成と同一で
あるから、クリーンタンク1に戻しても電解液の変質を
招くことはない。またpH調整のためのセンサとして
は、pH計を用いるのが一般的であるが、pH電極の汚
損によりpH調整に不安のある場合には、電解加工に要
した電流量(例えばアンペア秒)に対応した量の硝酸を
加えてもよい。加工される金属が鉄鋼の場合、電流量1
000アンペア秒当たり0.2〜0.3mL程度の硝酸
を加えればよい。
【0010】従来と同様に、この実施形態でも洗浄工程
5からの洗浄排水を大気濃縮装置6で蒸発させることに
より濃縮するとともに、電解工程2で発生する反応ガス
を大気濃縮装置6で洗浄排水と気液接触させて浄化し、
クリーンガスとして大気中に放出している。しかしこの
実施形態では濃縮液タンク7内から洗浄排水の一部が混
合タンク11に取り出され、スラリーと混合される。こ
の混合液はフィルタープレス12に送られ、固液分離さ
れて金属水酸化物を主体とする固形分はスラッジとして
廃棄される。このスラッジはスラリーよりも固形分が多
く電解液はわずかであるから、系外への電解液の放出量
は従来よりも大幅に減少する。
【0011】また、フィルタープレス12のろ液は電解
液成分を含むため、クリーンタンク1に戻されて再び電
解工程2の電解液として使用される。この結果、洗浄排
水中の水分の大部分は大気濃縮装置6で蒸発されるとと
もに、残部は電解液成分(硝酸ナトリウム)とともに電
解工程2に戻されるため、従来のような濃縮液タンク7
の廃液処理は不要となる。
【0012】(第2の実施形態)図2は本発明の第2の
実施形態を示すフローシートである。前記した第1の実
施形態では、装置の小型化を図るためにダーティタンク
兼pH調整タンク10を用いたが、第2の実施形態はダ
ーティタンク3とpH調整タンク13とを分離したもの
である。第2の実施形態では、大気濃縮装置6で濃縮さ
れた洗浄排水もこのpH調整タンク13でpH調整され
たうえ、フィルタープレス12で固液分離されてろ液は
クリーンタンク1またはダーティタンク3に戻される。
このろ液はpH調整済みの液であるから、第1の実施形
態よりも電解液の安定化を図ることができる。
【0013】(第3の実施形態)図3は本発明の第3の
実施形態を示すフローシートである。この第3の実施形
態は、スラッジ中に含まれる電解液成分(硝酸ナトリウ
ム)の量を更に少なくすることを狙ったものである。こ
の実施形態では、pH調整タンク13内の液(電解工程
2からのスラリーと、大気濃縮装置6で濃縮された洗浄
排水との混合液をpH調整した液)を第2の分離機14
で固液分離し、ろ液はクリーンタンク1に戻すととも
に、スラリーはスラリータンク15において水を添加さ
れ希釈される。その後、フィルタープレス12で固液分
離されてろ液は濃縮液タンク7に戻され、スラッジは廃
棄される。
【0014】このように、第3の実施形態ではスラリー
を水で希釈したうえフィルタープレス12で固液分離が
行われるので、スラッジ中に含まれる電解液成分を他の
実施形態の場合よりも減少させることができ、硝酸ナト
リウムの系外への持ち出しロスを少なくすることができ
る。なお、本発明を実施するための装置構成は上記の実
施形態に限定されるものではなく、細部の構成は様々に
変更することが可能である。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の金属の
電解加工方法によれば、スラッジとともに系外へ持ち出
される電解液の量を最小限に抑制することができるとと
もに、濃縮された洗浄排水を廃液処理する必要もなくす
ることができる。しかも電解工程の電解液のpHは一定
に保たれるので、加工仕上がりを安定させることができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示すフローシートである。
【図2】第2の実施形態を示すフローシートである。
【図3】第3の実施形態を示すフローシートである。
【図4】従来例を示すフローシートである。
【符号の説明】
1 クリーンタンク 2 電解工程 3 ダーティタンク 4 分離機 5 洗浄工程 6 大気濃縮装置 7 濃縮液タンク 10 ダーティタンク兼pH調整タンク 11 混合タンク 12 フィルタープレス 13 pH調整タンク 14 第2の分離機 15 スラリータンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の電解加工に使用した硝酸ナトリウ
    ムを主成分とする電解液をpH調整したうえ分離機にか
    け、金属の溶解物質をスラリーとして分離するとともに
    ろ液は電解工程に戻し、分離されたスラリーは大気濃縮
    装置で濃縮された洗浄排水と混合してフィルタープレス
    に送り、固形分をスラッジとして廃棄する一方、ろ液は
    電解工程に戻すことを特徴とする金属の電解加工方法。
  2. 【請求項2】 硝酸を用いてpH調整を行う請求項1に
    記載の金属の電解加工方法。
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