JP2001171945A - 自走式エレベータ装置 - Google Patents

自走式エレベータ装置

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JP2001171945A JP35812699A JP35812699A JP2001171945A JP 2001171945 A JP2001171945 A JP 2001171945A JP 35812699 A JP35812699 A JP 35812699A JP 35812699 A JP35812699 A JP 35812699A JP 2001171945 A JP2001171945 A JP 2001171945A
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Shoichi Osako
昭一 大迫
Toshiyuki Tadokoro
俊之 田所
Satoshi Yamamoto
諭 山本
Isao Yoshida
勲 吉田
Hideo Takei
日出雄 竹井
Haruhiko Fukuda
治彦 福田
Masaki Ariga
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドレールを把持する把持部の把持位置を
乗かごの昇降中に変更することができる自走式エレベー
タ装置の提供。 【解決手段】 第1の把持部12aおよび第2の把持部
12bのうち何れか一方の把持部がガイドレール4を把
持し、他方の把持部がガイドレール4を把持しない状態
で、モータ14により第1の螺子部11aおよび第2の
螺子部11bを回動する。これにより一方の把持部が一
方の螺子部に沿って螺進し、他方の把持部が他方の螺子
部に沿って一方の把持部とは逆方向に螺進する。そして
一方の把持部および他方の把持部のそれぞれが一方の螺
子部および他方の螺子部のそれぞれの端部近傍まで螺進
した際、他方の把持部がガイドレール4を把持し、一方
の把持部がガイドレール4の把持を解放した状態で、モ
ータ14が逆転する。このようにして、乗かご5を昇降
させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式エレベータ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自走式エレベータ装置の一例とし
ては、特開昭58−193876号公報、特開昭60−
129355号公報に開示されている装置が挙げられ
る。
【0003】前者の従来の自走式エレベータ装置は、乗
かごの上下部のそれぞれに設けられ乗かごの昇降を案内
するガイドレールを把持する上部把持部および下部把持
部と、乗かごに設けられ下部把持部のガイドレール把持
時にこの下部把持部を介してガイドレールに反力を持た
せて伸長し乗かごを上昇させる油圧ラムとを備えた構成
となっている。
【0004】さらに油圧ラムが伸長しきったなら、上部
把持部にてガイドレールを把持して乗かごの自重を支え
た状態で下部把持部のガイドレールの把持を解放し、油
圧ラムを縮めて下部把持部を上昇させて再度下部把持部
にてガイドレールを把持させ、油圧ラムを再度伸長させ
ることにより乗かごを上昇させるという駆動機構となっ
ている。
【0005】また、後者の従来の自走式エレベータ装置
は、前者の自走式エレベータ装置の油圧ラムの部位にラ
ックおよびピニオンを用いて構成したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の自
走式エレベータ装置は、油圧ラムもしくはラックおよび
ピニオンの駆動範囲の限界まで乗かごが移動したなら、
上部把持部に乗かごの自重を持たせた状態で油圧ラムも
しくはラックを変位させる、すなわち下部把持部のガイ
ドレール把持位置変更作業を行う必要がある。
【0007】したがって把持部の把持位置変更作業中に
は乗かごは昇降できないことから、乗かごの昇降に多大
な時間が掛かり効率が悪いという不都合があった。
【0008】本発明の目的は、上記の不都合を鑑みてな
されたもので、把持部の把持位置を乗かごの昇降中に変
更することができる自走式エレベータ装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、昇降路内に立設されたガイ
ドレールと、このガイドレールに案内され前記昇降路内
を昇降する乗かごと、この乗かごに設けられ前記ガイド
レールに係合して駆動力を伝達し、このガイドレールに
持たせた反力で前記乗かごを昇降させる駆動装置とを備
えた自走式エレベータ装置において、前記駆動装置を、
前記ガイドレールの立設方向と略平行となるよう前記乗
かごの鉛直方向に立設させる第1の螺子部と、この第1
の螺子部の立設方向と同方向に立設され前記第1の螺子
部との間で回動力を伝達される第2の螺子部と、前記第
1の螺子部と螺合するとともにこの第1の螺子部の回動
に応じて螺進し前記ガイドレールを選択的に把持可能な
第1の把持部と、前記第2の螺子部に螺合するとともに
この第2の螺子部の回動に応じて前記第1の把持部と逆
方向に螺進し前記ガイドレールを選択的に把持可能な第
2の把持部と、前記第1の螺子部および前記第2の螺子
部の少なくとも何れか一方の螺子部に回動力を伝達する
モータとを含む構成にしてある。
【0010】このように構成した請求項1に係る発明で
は、乗かごを昇降させる際、第1の把持部および第2の
把持部のうちの何れか一方の把持部がガイドレールを把
持し、乗かごがガイドレールから反力を受けるように動
作するとともに、他方の把持部がガイドレールを把持し
ない状態でモータが回転し、第1の螺子部および第2の
螺子部が回動する。このようにすれば、一方の把持部
が、自身が螺合する一方の螺子部の回動によってこの一
方の螺子部に沿って螺進する。また、他方の把持部が、
自身が螺合する他方の螺子部の回動によってこの他方の
螺子部に沿って一方の把持部とは逆方向に螺進する。こ
れにより、ガイドレールを把持する一方の把持部を支点
に乗かごが昇降する。そして、一方の把持部が一方の螺
子部の端部近傍まで螺進した際には、他方の把持部も他
方の螺子部の端部付近まで螺進しているので、この他方
の把持部がガイドレールを把持し、一方の把持部がガイ
ドレールの把持を解放した状態で、モータが逆転すれば
ガイドレールを把持する他方の把持部を支点に乗かごが
昇降を続ける。
【0011】よって、第1の把持部および第2の把持部
のそれぞれは、第1の螺子部および第2の螺子部の回動
に応じて変位するため、第1の把持部および第2の把持
部の把持位置の変更を乗かごの昇降中に行うことができ
る。
【0012】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記第1の把持部および前記第2の
把持部のうち一方の把持部は前記ガイドレールを把持し
て前記反力を受けるよう動作し、他方の把持部は前記ガ
イドレールを把持せず自身が螺合する螺子部の回動によ
ってその螺子部に沿い上下に螺進するように構成したこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明において、前記乗かごが昇降し前記一方の把持
部が自身が螺合する螺子部の端部近傍まで螺進した際
に、前記他方の把持部は前記ガイドレールを把持するよ
う動作し、その後前記一方の把持部は前記ガイドレール
を把持した状態を解放することを特徴としている。
【0014】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明において、前記一方の把持部が前記ガイドレー
ルを把持した状態を解放した後、前記モータは逆方向の
回動力を前記第1の螺子部および第2の螺子部の少なく
とも何れか一方に伝達することを特徴としている。
【0015】また、請求項5に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記第1の螺子部および第2の螺子
部は互いに同方向に切られた螺子部を有するウォームか
らなり、第1の螺子部が正転することに応じて前記第2
の螺子部は逆転することを特徴としている。
【0016】また、請求項6に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記第1の螺子部および第2の螺子
部は互いに逆方向に切られた螺子部を有し同方向に回動
することを特徴としている。
【0017】また、請求項7に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記駆動装置は、前記乗かごの両側
方に位置する一対の前記ガイドレールと対向するよう対
で設けられることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施形態をを示す斜
視図、図2は図1に示す駆動装置の動作手順を示すフロ
ーチャート、図3〜7は図1に示す第1の実施形態の動
作を示す説明図、図8は図1に示す第1の実施形態に備
えられる第1の螺子部および第2の螺子部を示す説明図
である。
【0020】まず、本発明の第1の実施形態、すなわち
図1に示す自走式エレベータ30の構成について説明す
る。
【0021】図1において、1は昇降路、2は昇降路1
の低部に設置され緩衝器3を備えたベース、4はベース
2上に立設され、昇降路1の壁に固定されるガイドレー
ル、5はガイドレール4に案内され昇降路1を昇降する
乗かご、10は乗かご5に設けられガイドレール4に係
合して駆動力を伝達し、このガイドレール4に反力を持
たせて乗かご5を昇降させる駆動装置である。
【0022】また、5aは乗かご5を構成するかご床、
5bはかご床5a下部に設けられている非常止め装置、
6は非常止め装置5bにロープ7を介して連結される調
速機である。
【0023】また、20は乗かご5上部に取り付けられ
る作業床、22a,22bは乗かご5または行き過ぎ停
止スイッチ21を動作させ乗かご5の位置に応じてガイ
ドレール4に任意の高さで取り付けられるカムであり、
これらはエレベータ据付時等において必要に応じて取り
付けられる。
【0024】このように構成した自走式エレベータ装置
30は、乗かご5と、駆動装置10とを含み、乗かご5
の下降速度が著しく増加した場合にその下降を制止させ
る調速機6と、非常止め装置5bとを乗かごの昇降の際
の安全装置として配備する。
【0025】駆動装置10は、ガイドレール4の立設方
向と略平行となるように乗かご5の鉛直方向に立設され
る第1の螺子部11aと、この第1の螺子部11aの立
設方向と同方向に立設され、第1の螺子部11aとの間
で回動力を伝達される第2の螺子部11bと、第1の螺
子部11aおよび第2の螺子部11bのそれぞれに螺合
するとともに、第1の螺子部11aおよび第2の螺子部
11bのそれぞれの回動に応じて螺進し、ガイドレール
4を選択的に把持可能な第1の把持部12aおよび第2
の把持部12bと、かご床5aに取り付けられ駆動チェ
ーン13等により第1の螺子部11aおよび第2の螺子
部11bの少なくとも何れか一方に回動力を伝達するモ
ータ14と、これらの動きを制御する制御装置15とを
備えた構成にされており、また螺子部11a,11bお
よび把持部12a,12bは乗かご5の両側方に位置す
る一対のガイドレール4のそれぞれに対向するよう対で
乗かご5の両側に設けられている。
【0026】第1の螺子部11aおよび第2の螺子部1
1bは互いに、図8に示すように、逆方向に切られた螺
子部を有するウォームであり、接続部16cを介して接
続されている。
【0027】これにより、モータ14を正転(図8に示
す黒い矢印の方向)させ、螺子部11a,11bのうち
の何れか一方、例えば第1の螺子部11aを正転(図8
に示す黒い矢印の方向)させれば、第1の把持部12a
は回転運動を規制された状態では下方(図8に示す白い
矢印の方向)へ移動し、第2の把持部12bは回転運動
を規制された状態では上方(図8に示す白い矢印の方
向)へ移動する。また、モータ14を逆転させれば、第
1の把持部12aは上方へ移動し、第2の把持部12b
は下方へ移動する。このように、把持部12a,12b
のそれぞれは、螺子部11a,11bのそれぞれの回動
によって、これら螺子部11a,11bのそれぞれに沿
って互いに逆方向に螺進する。
【0028】次に、図2〜7に基づいて本発明の実施の
形態に備えられる駆動装置10の動作について説明す
る。
【0029】まず図2のフローチャートに示す手順S1
にて、図示しないかご受台等を用いてかご床5aを支持
し、自走式エレベータ装置30を構成する乗かご5、駆
動装置10を組立てる。次に手順S2にて、第1の把持
部12aおよび第2の把持部12bでガイドレール4を
把持させた状態とする。これにより、乗かご5はガイド
レール4に支持された状態になる。この状態を示すのが
図3である。
【0030】次いで手順S3にて、第2の把持部12b
によるガイドレール4の把持を開放し、手順S4,S5
にて、モータ14を正転させることで、駆動チェーン1
3を介して第1の螺子部11aおよび第2の螺子部11
bを回動させ、第1の把持部12aを支点として乗かご
5を上昇させる。このとき、第1の把持部12aは第1
の螺子部11aに対して下方へ移動することでガイドレ
ール4に反力を持たせこの反力で乗かご5を上昇させる
が、第2の把持部12bは、第2の螺子部11bに第1
の螺子部11aと逆方向の螺子部が切られているため、
第2の螺子部11bに対して上方へ移動する。この状態
を示すのが図4である。
【0031】そして第1の螺子部11aの下端近傍まで
第1の把持部12aが螺進し、第2の螺子部11bの上
端近傍まで第2の把持部12bが螺進したなら、手順S
6にて手順S3〜手順S5で把持が開放状態になってい
た第2の把持部12bでガイドレール4を把持する。こ
の状態を示すのが図5である。
【0032】続いて手順S7にて、第1の把持部12a
でのガイドレール4の把持を開放し、手順S8,S9に
てモータ14を逆転させることで、駆動チェーン13を
介して第1の螺子部11aおよび第2の螺子部11bを
回動させ、第2の把持部12bを支点に乗かご5を上昇
させる。このとき、第2の把持部12bは、第2の螺子
部11bに対して下方へ移動することでガイドレール4
に反力を持たせこの反力により乗かご5を上昇させる
が、第1の把持部12aは、第1の螺子部11aに第2
の螺子部11bと逆方向の螺子部が切られているため、
第1の螺子部11aに対して上方へ移動する。この状態
を示すのが図6である。
【0033】そして第2の螺子部11bの下端近傍まで
第2の把持部12bが螺進し、第1の螺子部11aの上
端近傍まで第1の把持部12aが螺進したなら、把持が
開放状態になっていた第1の把持部12aでガイドレー
ル4を把持する。この状態を示すのが図7である。
【0034】さらに乗かご5を上昇させるには、手順S
10にて以上で説明した手順S2〜S9の一連の動作を
繰り返すことで、連続して乗かご5を上昇させることが
できる。
【0035】また、逆の動作を繰り返すことで、すなわ
ち手順S3にてガイドレール4を把持する第1の把持部
12aを第2の把持部12bに替え、手順S7にてガイ
ドレール4を把持する第2の把持部12bを第1の把持
部12aに替えて、手順S2〜S9の一連の動作を繰り
返すことで、連続して乗かご5を下降させることができ
る。
【0036】なお、駆動装置10全体の制御は、制御装
置15で行っており、実際には図示しない操作スイッチ
にて上昇および下降移動の指令を与えることで上述した
駆動装置10の一連の動作が行われる。
【0037】このように第1の実施形態では、乗かご5
を昇降させる際、第1の把持部12aおよび第2の把持
部12bのうちの何れか一方の把持部がガイドレール4
を把持し、乗かご5がガイドレール4から反力を受ける
ように動作するとともに、他方の把持部がガイドレール
4を把持しない状態でモータ14が回転し、第1の螺子
部11aおよび第2の螺子部11bが回動する。このよ
うにすれば、一方の把持部が一方の螺子部の回動によっ
てこの一方の螺子部に沿って螺進する。このとき、他方
の把持部が他方の螺子部の回動によってこの他方の螺子
部に沿って一方の把持部とは逆方向に螺進する。これに
より、ガイドレール4を把持する一方の把持部を支点に
乗かご5が昇降する。そして、一方の把持部が一方の螺
子部の端部近傍まで螺進した際には、他方の把持部も他
方の螺子部の端部付近まで螺進しているので、この他方
の把持部がガイドレール4を把持し、一方の把持部がガ
イドレール4の把持を解放した状態で、モータ14が逆
転すればガイドレール4を把持する他方の把持部を支点
に乗かごが昇降を続ける。
【0038】よって、第1の把持部12aおよび第2の
把持部12bのそれぞれは、第1の螺子部11aおよび
第2の螺子部11bの回動に応じて変位するため、第1
の把持部12aおよび第2の把持部12bの把持位置の
変更を乗かご5の昇降中に行うことができる。これによ
り、乗かご5をほぼ連続的に昇降させることができ、し
たがって乗かご5の昇降を効率良く行うことができる。
【0039】第1の実施形態では、上述した図8に示す
ように、第1の螺子部11aおよび第2の螺子部11b
が逆方向の螺子部を切ってある例を挙げたが、本発明は
それに限るものではなく、図9に示すように、図8に示
す第1の螺子部11aおよび第2の螺子部11bとは異
なる第1の螺子部11a’および第2の螺子部11b’
を備える構成にした第2の実施形態でも良い。
【0040】すなわち、第2の実施形態は、同図9に示
すように、第1の螺子部11a’および第2の螺子部1
1b’は互いに同方向に切られた螺子部を有するウォー
ムであり、第1の螺子部11a’が回転することに応じ
て第2の螺子部11b’が歯車16a,16bを介して
逆転する構成にしてある。
【0041】これにより、モータ14を正転させ、螺子
部11a’,11b’のうちの何れか一方、例えば第1
の螺子部11a’を正転(図9に示す黒い矢印の方向)
させれば、第1の把持部12aは回転運動を規制された
状態では第1の螺子部11a’に沿って下方(図9に示
す白い矢印の方向)へ移動し、第2の把持部12b’は
回転運動を規制された状態では歯車16a,16bによ
って逆転した第2の螺子部11b’に沿って上方(図9
に示す黒い矢印の方向)へ移動する。
【0042】また、モータ14を逆転させれば、第1の
把持部12a’は、上方へ移動し、第2の把持部12
b’は、下方へ移動する。このように、把持部12
a’,12b’のそれぞれは、螺子部11a’,11
b’のそれぞれの回動によって、これらの螺子部11
a’,11b’のそれぞれに沿って互いに逆方向に螺進
する。
【0043】このように第2の実施形態では、第1の実
施形態と同様に、第1の把持部12a’および第2の把
持部12b’のそれぞれは、第1の螺子部11a’およ
び第2の螺子部11b’の回動に応じて変位するため、
第1の把持部12a’および第2の把持部12b’の把
持位置の変更を乗かご5の昇降中に行うことができる。
これにより、乗かご5をほぼ連続的に昇降させることが
でき、したがって乗かご5の昇降を効率良く行うことが
できる。
【0044】なお、第1の実施形態および第2の実施形
態では、かご床5aにモータ14を1つ配置し、駆動チ
ェーン13を介して乗かご5の両側に設けた螺子部11
a,11bまたは螺子部11a’,11b’を回動させ
る構成としたが、本発明はこれに限ることなはく、2つ
のモータを乗かご5の両側のそれぞれに配置し、すなわ
ち乗かご5の両側方に位置する一対のガイドレール4の
それぞれに対向するよう対でモータを配置し、直接螺子
部11a,11bまたは螺子部11a’,11b’を回
動させる構成にしても良い。
【0045】また、第1の実施形態および第2の実施形
態では、乗かご5の両側方に位置する一対のガイドレー
ル4のそれぞれに対向するように螺子部11a,11b
または螺子部11a’,11b’を対で配置したが、本
発明はこれに限ることなく、一対のガイドレール4の何
れか一方にのみ螺子部11a,11bまたは螺子部11
a’,11b’を対向させて配置する構成にしても良
い。
【0046】また、第1の実施形態および第2の実施形
態では、螺子部11a,11bおよび螺子部11a’,
11b’がウォームからなるが、本発明はこれに限るこ
となはく、ラックピとピニオン、またはチェーン等を用
いて駆動装置を構成してもよい。すなわち、2つの把持
部がそれぞれ逆方向に進むように、ラックとピニオンも
しくはチェーンを2段または2列に配置する構成にして
も同様の効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の各請求項に係る
発明では、第1の把持部および第2の把持部のそれぞれ
は、第1の螺子部および第2の螺子部の回動に応じて変
位するため、第1の把持部および第2の把持部の把持位
置の変更を乗かごの昇降中に行うことができる。これに
より、乗かごをほぼ連続的に昇降させることができ、し
たがって乗かごの昇降を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態をを示す斜視図であ
る。
【図2】図2は図1に示す駆動装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1に示す第1の実施形態の動作を示す説明図
である。
【図4】図1に示す第1の実施形態の動作を示す説明図
である。
【図5】図1に示す第1の実施形態の動作を示す説明図
である。
【図6】図1に示す第1の実施形態の動作を示す説明図
である。
【図7】図1に示す第1の実施形態の動作を示す説明図
である。
【図8】図1に示す第1の実施形態に備えられる第1の
螺子部および第2の螺子部を示す説明図である。
【図9】図8に示す第1の螺子部および第2の螺子部と
は異なる第1の螺子部および第2の螺子部を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 昇降路 4 ガイドレール 5 乗かご 10 駆動装置 11a 第1の螺子部 11a’ 第1の螺子部 11b 第2の螺子部 11b’ 第2の螺子部 12a 第1の把持部 12a’ 第1の把持部 12b 第2の把持部 12b’ 第2の把持部 14 モータ 16a 歯車 16b 歯車 16c 接続部 30 自走式エレベータ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 俊彦 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 大迫 昭一 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 田所 俊之 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 山本 諭 東京都足立区中川4丁目16番29号 日立エ レベータテクノサービス株式会社内 (72)発明者 吉田 勲 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立システムプラザ勝田 日立水戸エンジニ アリング株式会社内 (72)発明者 竹井 日出雄 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立システムプラザ勝田 日立水戸エンジニ アリング株式会社内 (72)発明者 福田 治彦 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立システムプラザ勝田 日立水戸エンジニ アリング株式会社内 (72)発明者 有賀 正記 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所昇降機グループ内 Fターム(参考) 3F301 BA07 BA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内に立設されたガイドレールと、
    このガイドレールに案内され前記昇降路内を昇降する乗
    かごと、この乗かごに設けられ前記ガイドレールに係合
    して駆動力を伝達し、このガイドレールに反力を持たせ
    て前記乗かごを昇降させる駆動装置とを備えた自走式エ
    レベータ装置において、 前記駆動装置を、前記ガイドレールの立設方向と略平行
    となるよう前記乗かごの鉛直方向に立設させる第1の螺
    子部と、 この第1の螺子部の立設方向と同方向に立設され前記第
    1の螺子部との間で回動力を伝達される第2の螺子部
    と、 前記第1の螺子部と螺合するとともにこの第1の螺子部
    の回動に応じて螺進し前記ガイドレールを選択的に把持
    可能な第1の把持部と、 前記第2の螺子部に螺合するとともにこの第2の螺子部
    の回動に応じて前記第1の把持部と逆方向に螺進し前記
    ガイドレールを選択的に把持可能な第2の把持部と、 前記第1の螺子部および前記第2の螺子部の少なくとも
    何れか一方の螺子部に回動力を伝達するモータとを含む
    構成にしたことを特徴とする自走式エレベータ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の把持部および前記第2の把持
    部のうち一方の把持部は前記ガイドレールを把持して前
    記反力を受けるよう動作し、他方の把持部は前記ガイド
    レールを把持せず自身が螺合する螺子部の回動によって
    その螺子部に沿って上下に螺進するように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の自走式エレベータ装置。
  3. 【請求項3】 前記乗かごが昇降し前記一方の把持部が
    自身が螺合する螺子部の端部近傍まで螺進した際に、前
    記他方の把持部は前記ガイドレールを把持するよう動作
    し、その後前記一方の把持部は前記ガイドレールを把持
    した状態を解放することを特徴とする請求項2記載の自
    走式エレベータ装置。
  4. 【請求項4】 前記一方の把持部が前記ガイドレールを
    把持した状態を解放した後、前記モータは逆方向の回動
    力を前記第1の螺子部および第2の螺子部の少なくとも
    何れか一方に伝達することを特徴とする請求項3記載の
    自走式エレベータ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の螺子部および第2の螺子部は
    互いに同方向に切られた螺子部を有するウォームからな
    り、第1の螺子部が正転することに応じて前記第2の螺
    子部は逆転することを特徴とする請求項1記載の自走式
    エレベータ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の螺子部および第2の螺子部は
    互いに逆方向に切られた螺子部を有し同方向に回動する
    ことを特徴とする請求項1記載の自走式エレベータ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記駆動装置は、前記乗かごの両側方に
    位置する一対の前記ガイドレールと対向するよう対で設
    けられることを特徴とする請求項1記載の自走式エレベ
    ータ装置。
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