JP2001171749A - 真空吸引密閉容器 - Google Patents

真空吸引密閉容器

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JP2001171749A
JP2001171749A JP36132599A JP36132599A JP2001171749A JP 2001171749 A JP2001171749 A JP 2001171749A JP 36132599 A JP36132599 A JP 36132599A JP 36132599 A JP36132599 A JP 36132599A JP 2001171749 A JP2001171749 A JP 2001171749A
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inner container
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Masaharu Miyake
正治 三宅
Kazuyo Miyake
一代 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆止弁を設けた内容器と外容器を摺動させる
ことにより容器内部に残った空気を、特に真空度が高く
なった場合でも比較的簡単に排出することが可能で、且
つ製作コストも低減することのできる真空吸引密閉容器
を提供する。 【解決手段】 外部への排気のみが可能な第1の逆止弁
8を設けた底部を有する筒状の外容器3の内筒部に、外
部への排気のみが可能な第2の逆止弁6を設けた底部を
有する筒状の第一の内容器を摺接可能な封止材5を介し
て気密状態で摺動自在に挿入すると共に、この内容器の
筒状の上端開口部にシ−ルリング4を介して第二の内容
器2を装着し密閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部の空気を排
出し、食品或いは真空や低圧状態で保存した方がよい物
質等を収納して密閉することのできる真空吸引密閉容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】食品が空気に触れると、この空気中の酸
素によって酸化したり好気性細菌が増殖するので、変質
したり腐敗するおそれがある。また、乾燥した食品の場
合には、空気中の湿気によって湿ることがある。そこ
で、従来は、食品を長期保存する場合に、封止材を介し
て蓋を装着することによって内部を密閉することができ
る密閉容器に収納し冷蔵や冷凍を行うことにより、この
食品の保存性を高めるようにしている。また、食品その
他の物(薬品類等の化学物質)には乾燥した状態で保存
しておいた方がよい物もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
密閉容器では、食品が外気に触れることはなくなるが、
容器内部に残った空気によって変質したり腐敗するのを
完全に防止することはできないという問題があった。ま
た、比較的構造が複雑で製作コストが高いという問題も
あった。更に、内部を真空にする際、真空度が上がると
比較的力を要するという問題がある。
【0004】この発明は、かかる事情に鑑みてなされた
ものであり、逆止弁を設けた内容器と外容器を摺動させ
ることにより容器内部に残った空気を、特に、真空度が
高くなった場合でも比較的簡単に排出することが可能
で、且つ製作コストも低減することのできる真空吸引密
閉容器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、この発明の請求項1の真空吸引密閉容器は、
外部への排気のみが可能な第一の逆止弁(8)を設けた
底部(3a)を有する筒状の外容器(3)の内筒部に、
外部への排気のみが可能な第二の逆止弁(6)を設けた
底部を有する筒状の第一の内容器(1)を摺接可能な封
止材(5)を介して気密状態で摺動自在に挿入すると共
に、この第一の内容器(1)の開口部に封止材(4)を
介して第二の内容器(2)を固定し密閉したことを特徴
としている。
【0006】請求項1の発明によれば、第一の内容器
(1)に第二の内容器(2)を装着することにより内容
器内部を密閉することができる。また、この第一の内容
器(1)と外容器(3)を摺動させて挿入と引き出しを
繰り返すことにより、これらの底部に設けた第一と第二
の逆止弁(8、6)が交互に開いて、内容器内部に残っ
た空気を順に外部に排出することができる。しかも、外
気は第一と第二の逆止弁(8、6)に妨げられて第二の
内容器(2)の内部に浸入することができないので、こ
の第二の内容器(2)内部の真空(減圧)状態が保たれ
る。このため、第二の内容器(2)に収納した食品
(A)は、外気だけでなくこの第一及び第二の内容器
(1,2)内部の空気にもほとんど触れることがなくな
るので、保存性を高めることができる。
【0007】請求項2の真空吸引密閉容器は、前記逆止
弁(6)が、底部(1a)に設けた貫通孔(1c)を塞
ぐ側に移動可能な弁体(6c)と、この弁体(6c)を
開放する側に付勢する付勢手段とからなることを特徴と
している(逆止弁8も同様)。
【0008】請求項2の発明によれば、簡単な構造で逆
止弁を構成できるようになる。特に、弁体(6c)にゴ
ム板や合成樹脂シート等を用いた場合には、それ自体の
弾性によって別個にばね等の弾性体を使用する必要がな
くなる。
【0009】請求項3の真空吸引密閉容器は、前記摺接
可能な封止材(5)が、断面V字形状のOリングであ
り、第一の内容器(1)の筒状の側壁の外周に環状に形
成された溝内に嵌め込まれて、外周側に突出する周縁部
を外容器(3)の筒状の側壁の内周面に圧接させるよう
にしたものであることを特徴としている。
【0010】請求項3の発明によれば、断面V字形状の
Oリング(5)を用いることにより、通常の断面が円形
のOリングの場合よりも確実に気密性を高めて、内容器
(1)と外容器(3)を摺動自在にすることができる。
このOリング(5)は、1本だけでなく、間隔を開けて
2本以上配置すれば、より安定した摺動性を得ることが
できる。
【0011】請求項4の真空吸引密閉容器は、前記第二
の内容器(2)は、第一の内容器(1)の開口端縁に封
止材(4)を介して螺着することにより、この第一の内
容器(1)の開口縁を密閉したものであることを特徴と
している。
【0012】請求項4の発明によれば、雄ねじと雌ねじ
の螺着によって第二の内容器(2)を第一の内容器
(1)の上端部に簡単な構造で固定装着できるようにな
る。
【0013】請求項5の真空吸引密閉容器は、外容器
(3)の内周面或いは外周面と、第一の内容器(1)の
外周面或いは内周面とはねじによって螺合させ、相対回
転により軸方向に移動可能に構成してあることを特徴と
している。
【0014】請求項5の発明によれば、容器内の真空度
が上がっても、外容器(3)と第一の内容器(1)とを
相対回転させるようにすれば、『ねじ』を回すような関
係となるので、『てこ作用』により、外容器(3)と第
一の内容器(1)との引き戻し動作がしやすくなり、容
器内の真空度を上げることができる。
【0015】請求項6の真空吸引密閉容器は、外容器
(3)の開口部の端面は、周方向等間隔に螺旋状の斜面
(3d)が形成されると共に、前記第一の内容器(1)
は、胴体中央部の肉厚部(1d)の端面に前記周方向等
間隔に螺旋状の斜面(3d)に合致する螺旋状の斜面
(1g)が形成されていることを特徴としている。
【0016】請求項6の発明によれば、容器内の真空度
が上がっても、外容器(3)と第一の内容器(1)とを
相対回転させるようにすれば、斜面(3d)と斜面(1
g)とはちょうど『ねじ』を回すような関係となるの
で、『てこ作用』により、外容器(3)と第一の内容器
(1)との引き戻し動作がしやすくなり、容器内の真空
度を上げることができる。
【0017】請求項7の発明は、外容器(3)には、開
口部の内周面端部から周方向等間隔に螺旋状溝部又は突
条を形成すると共に、前記第一の内容器(1)は、その
外周面に前記外容器の溝部に若干の隙間をもって螺合す
る螺旋状突条又は螺旋状溝部が形成されていることを特
徴としている。
【0018】請求項7の発明によれば、容器内の真空度
が上がっても、外容器(3)と第一の内容器(1)とを
相対回転させるようにすれば、螺旋状溝部と突条とはち
ょうど『ねじ』を回すような関係となるので、『てこ作
用』により、外容器(3)と第一の内容器(1)との引
き戻し動作がしやすくなり、容器内の真空度を上げるこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、この発明の真空吸引
密閉容器の縦断面図、図2は真空吸引密閉容器の構成を
示す分解断面図である。
【0020】この発明の実施形態の真空吸引密閉容器
は、図1及び図2に示すように、外容器3と、外周囲に
溝を設けて封止材5を嵌め入れ前記外容器3の内周側を
嵌め入れる第一の内容器1と、食品等を入れる第二の内
容器2とによって構成される。これら外容器3と第一の
内容器1と第二の内容器2は、いずれもプラスチックの
成形品からなるが、金属製やセラミックス製等のある程
度剛性と気密性のあるものであれば、任意の材質のもの
を用いることができる。
【0021】前記外容器の底部(上底部)3aには、外
部への排気のみが可能な第一の逆止弁8が設けてある。
前記第一の内容器1は、図1及び図2に示すように、底
部(上底部)を有し下端部が開口されたほぼ円筒形の容
器である。この第一の内容器1の底部1aには、外部へ
の排気のみが可能な第二の逆止弁6が設けてある。更
に、該第一の内容器1は、内壁の開口縁近傍に雌ねじ1
bが形成されている。尚、説明の便宜上逆止弁6を第二
の逆止弁とし、逆止弁8を第一の逆止弁とする。
【0022】前記第一の内容器1の側壁の外周面の下部
(中央部でも良い)には、環状の溝が形成され、この溝
内に封止材5としてV字Oリング5(以下、封止材5を
V字Oリング5とする)が嵌め込まれている。V字Oリ
ング5は、図5に示すように、断面がV字形状であり、
このV字の突端が外周側に突出するようになったもので
ある。但し、封止材5としてのOリング5は、必ずしも
V字形状である必要はない。
【0023】前記第一の内容器1の底部1aには、中央
に貫通孔1cが形成されると共に、図6に示すように、
この貫通孔1cの上面側の開口部周縁が座グリされて、
ここに第二の逆止弁6が嵌め込まれている。この第二の
逆止弁6は、図7に示すように、弁体6cを弾性のある
ゴム等を円板状に成形したものであり、一端部が突出し
て支持部6aを形成している。そして、図8に示すよう
に、この支持部6aを第一の内容器1の底部1aの座グ
リ部分の縁に設けた穴1fに圧入等によって嵌合固定さ
せることにより逆止弁6を支持するようになっている。
また、この第一の内容器1の底部の座グリ部分には貫通
孔1cの開口部を取り巻くように輪状の溝が形成され
て、Oリング7が嵌め込まれている。従って、逆止弁6
は、第一の内容器1の内部の空気圧よりも外部の方が高
い場合には、図6に示すように、上面がOリング7に密
着して貫通孔1cを塞ぎ、第一の内容器1の外部の圧力
の方が低くなった場合にのみ、図8に示すように、円板
状の弁体6cが下方に撓んで貫通孔1cを開くようにな
る。なお、この第二の逆止弁6は、支持部6aが第一の
内容器1の底部の穴1fに嵌合固定されているので、内
外の圧力が等しくなると、弾性によって円板状の弁体が
再び座グリ部分に嵌まり込んで貫通孔1cを塞ぐ。即
ち、第二の逆止弁6は、支持部6aと該支持部6aによ
り弾性支持された弁体6cとで構成されている。
【0024】また、前記第二の内容器2の外周囲端部に
は鍔部2fが形成されていると共に、該鍔部2fから上
部にかけて雄ねじ2aが螺設され、前記第一の内容器1
の開口縁近傍に設けた雌ねじ1bと螺合させるようにし
てある。なお、この場合、第一の内容器1の端面と第二
の内容器2の鍔部2fの端面との間には封止材としてシ
−ルリング(Oリング)4で密閉するようにしてある。
この第二の内容器2は、食品等を入れる容器である。
【0025】外容器3は、第一の内容器1と同様に、底
部(上底部)3aを有し上端部が開口されたほぼ円筒形
の容器であり、この底部には、中央に貫通孔3bが形成
されると共に、貫通孔3aの下面側の開口部周縁の座グ
リ部分に上記第二の逆止弁6と同様の構成の第一の逆止
弁8が嵌め込まれている。ただし、この外容器3は、内
筒部の径が第一の内容器1の側壁の外周の径よりも若干
大きく形成され、相対的に摺動可能なようにしてある。
こうして、外容器3と第一の内容器1は上下方向に摺動
自在になると共に、封止材であるV字Oリング5の突端
が外容器3の側壁の内周面に圧接されるので、これら外
容器3と第一の内容器1との間を気密状態とすることが
できる。
【0026】上記構成からなるこの発明の真空吸引密閉
容器は、図3に示すように、第二の内容器2内部に例え
ば食品Aを収納して第一の内容器1を嵌め入れ、シ−ル
リング4を介して嵌め入れ、雌ねじ1bと雄ねじ2aを
螺合させる。この状態で、第一の内容器1と外容器3を
それぞれ左右の手で持ち、まず外容器3だけを引き戻す
(引き上げる)と、図3に示すように、外容器3の内部
の圧力が低くなるので、第一の内容器1の第二の逆止弁
6が開いて、この第一の内容器1の内部に残った空気が
外容器3に移動する。次に、外容器3を押し込むと、図
4に示すように、外容器3の内部の圧力が高くなるの
で、この外容器3の第1の逆止弁8が開いて内部の空気
が外部に排出される。そして、この外容器3の押し引き
の動作を繰り返すことにより、これが吸引ポンプとして
働いて、第一及び第二の内容器1,2の内部の空気を順
次排出することができる。これによって第一及び第二の
内容器1,2の内部の圧力が低下すると、逆止弁6,8
が外部の大気の侵入を確実に防止する。なお、この外容
器3の引き戻し動作の際には、外容器の上部外側にロ−
レット加工を施すとよい。また、上記真空吸引密閉容器
から食品Aを取り出す場合には、第二の内容器2を回し
てねじを緩め、第一の内容器1に空気が入り易くなるよ
うにすれば良い。
【0027】この発明の真空吸引密閉容器を上記構成と
すれば、食品Aを収納した第一の内容器1と第二の内容
器2の内部を真空(減圧)状態にしてこれを維持できる
ので、この食品Aが外気や収納に内容器1の内部に残っ
た空気に触れることがなくなり、保存性を高めることが
できる。しかも、この真空吸引密閉容器は、外容器3に
と第一の内容器1による吸引ポンプが保存容器と一体化
されるので、保存の際に邪魔になったり、別の食品Aを
入れ替える際に、この吸引ポンプが見当たらなくなって
探す手間を省くこともできる。
【0028】さらに、上記実施形態では、内容器1の側
壁の外周に封止材のV字Oリング5を1本だけ配置した
が、2本以上を間隔を開けて配置すれば、外容器3の押
し引き動作をより円滑に行えるようにすることもでき
る。また、封止材としてはこのV字Oリング5に代え
て、通常の断面円形のOリングやその他の封止材を用い
ることもできる。そして封止材5と外容器3との摺動が
悪い場合には、グリ−ス等の潤滑剤を用いれば滑らかな
摺動と密封性を確保することができる。
【0029】さらに、上記実施形態では、第一の内容器
1に雌ねじ1bを形成し、第二の内容器2に雄ねじ2a
を形成したが、第一の内容器1の外径を第二の内容器2
の内径より若干小さくして、該第一の内容器1の外側開
口部近傍に雄ねじを螺刻し、第二の内容器2の内壁の底
部近傍に雌ねじを螺刻しても良い。また、この実施の形
態では、内容器1と外容器3と蓋体2等は円筒状のもの
である場合について説明したが、ねじによる螺合部を設
けないものであれば、内容器1と外容器3と蓋体2等
は、多角形状のもの、或いは楕円状のものであってもよ
い。
【0030】次に、図9は、この発明の真空吸引密閉容
器の真空発生動作をしやすくした実施の形態の組み立て
図であり、図10は構成分解図である。即ち、外容器3
と第一の内容器1とを摺動させて内部空間を真空とする
際、内部の真空度が上がるにつれて、特に外容器3と第
一の内容器1との相対的な引き戻し(引っ張り)動作に
強い力が必要になる。そこで、真空度が上がっても引き
戻し動作をしやすくしたのが図9に示す真空吸引密閉容
器である。この真空吸引密閉容器は、外容器3と第一の
内容器1と蓋体12から成るが、蓋体12に代えて前記
第二の内容器2としてもよい。また、前記第一の内容器
1の外周囲には溝を設けて封止材5を嵌め入れ、且つ第
一の内容器1と蓋体12との間にはOリング4を介在さ
せてシ−ルするようにしてある。
【0031】前記外容器3の開口部の端面は、周方向等
間隔に螺旋状の斜面3d,3d,・・が形成されてい
る。また、前記第一の内容器1は、胴体中央部を肉厚部
1dとして該肉厚部1dの端面に前記周方向等間隔に螺
旋状の斜面3d,3d,・・に合致する螺旋状の斜面1
g,1g,・・が形成されている。このような構成とす
ると、図11に示すように、外容器3を回し、該外容器
3を引き戻すと第二の逆止弁6が開き、外容器3を逆回
転させると、図12に示すように、第二の逆止弁6が閉
じて外容器3の第一の逆止弁8が開く。この場合、容器
内の真空度が上がっても、外容器3と第一の内容器1と
を相対回転させるようにすれば、斜面3dと斜面1gと
はちょうど『ねじ』を回すような関係となるので、『て
こ作用』により、外容器3と第一の内容器1との引き戻
し動作がしやすくなり、容器内の真空度を上げることが
できる。
【0032】また、図13は、同様に 外容器3と第一
の内容器1との相対的な引き戻し(引っ張り)動作をし
やすくした別の実施の形態である。外容器3には、開口
部の内周面端部から周方向等間隔に螺旋状溝部3e,3
e,・・を形成してある。また、前記第一の内容器1
は、その外周面に前記外容器3の溝部3e,3e,・・
に若干の隙間をもって螺合する螺旋状突条1h,1h,
・・が形成してある。このような構成とすれば、溝部3
eと突条1hとはちょうど『ねじ』を回すよな関係とな
るので、容器内の真空度が上がっても、前記外容器3と
前記第一の内容器1とを相対回転させやすくなり、外容
器3と第一の内容器1との引き戻し動作がしやすくな
る。なお、前記外容器3の内周面側に螺旋状突条を形成
し、第一の内容器1側に螺旋状溝部を形成しても良い。
【0033】なお、図11乃至図13では、外容器3と
第一の内容器1とを相対的に上下移動させやすくするた
め螺旋状の斜面3d,3d,・・及びこれと嵌まり合う
螺旋状の斜面1g,1g,・・或いは螺旋状の溝3e,
3e,・・及びこれと嵌まり合う螺旋状の突条1h,1
h,・・としたが、更に、外容器3の内周面と第一の内
容器1の外周面とを円滑に嵌まり合うねじを設けて一定
角度往復回転させて引き戻し動作をしやすくしても良
い。
【0034】尚、上記実施形態において、第2の逆止弁
6(逆止弁8も同じ)の支持部6aが円板状の弁体6c
と底面側でのみ繋がるようなものを用いたが、図14に
示すように、円板状の弁体と支持部6aとの間に底面側
から切り込み6bを設け、図15に示すように、この切
り込み6bの部分で撓んで円板状の弁体が開くようにし
たものを用いることもできる。また、上記実施形態で
は、第2の逆止弁6(逆止弁8も同じ)の円板状の弁体
をOリング7に密着させて貫通孔1cを塞いだが、図1
6に示すように、ゴム等からなるワッシャ(環状の板)
状の封止材10を固着しておいてもよい。さらに、これ
らの逆止弁6,8は、ばね等の弾性体がボール状等の弁
体を付勢して貫通孔1cを塞ぐようにしたもの等、任意
の構造の逆止弁を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の真空吸引密閉容器によれば、内容器に蓋体を装着す
ることにより、内容器内部を密閉し、外容器を押し引き
することにより内容器内部に残った空気を外部に排出で
きるので、この内容器に収納した食品の保存性を高める
ことができるようになる。また、製作コストも低減する
ことができる。さらに、容器内の真空度が上がっても引
き戻し動作がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すものであって、真
空吸引密閉容器の縦断面図である。
【図2】この発明の一実施形態を示すものであって、真
空吸引密閉容器の構成を示す分解断面図である。
【図3】この発明の一実施形態を示すものであって、外
容器を引き戻した状態を示す逆向きの真空吸引密閉容器
の縦断面図である。
【図4】この発明の一実施形態を示すものであって、外
容器を押し込んだ状態を示す逆向きの真空吸引密閉容器
の縦断面図である。
【図5】この発明の一実施形態を示すものであって、V
字Oリングの縦断面図である。
【図6】この発明の一実施形態を示すものであって、逆
止弁が閉じた状態を示す部分拡大縦断面図、
【図7】逆止弁の斜視図である。
【図8】この発明の一実施形態を示すものであって、逆
止弁が開いた状態を示す部分拡大縦断面図である。
【図9】この発明の第二の一実施形態を示すものであっ
て、真空吸引密閉容器の外観正面図である。
【図10】この発明の第二の一実施形態を示すものであ
って、真空吸引密閉容器の構成を示す分解一部縦断面図
である。
【図11】この発明の第二の一実施形態を示すものであ
って、外容器を引き戻した状態を示す逆向きの真空吸引
密閉容器の外観正面図である。
【図12】この発明の第二の一実施形態を示すものであ
って、外容器を押し込んだ状態を示す逆向きの真空吸引
密閉容器の外観正面である。
【図13】この発明の第三の一実施形態を示すものであ
って、真空吸引密閉容器の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図14】この発明の一実施形態を示すものであって、
切り込みを設けた逆止弁が閉じた状態を示す部分拡大縦
断面図である。
【図15】この発明の一実施形態を示すものであって、
切り込みを設けた逆止弁が開いた状態を示す部分拡大縦
断面図である。
【図16】この発明の一実施形態を示すものであって、
逆止弁をワッシャ状の封止材で密閉する場合の部分拡大
縦断面図である。
【符号の説明】
1 第一の内容器1 1b 雌ねじ 1c 貫通穴 1g 螺旋状斜面 1h 螺旋状突条 2 第二の内容器 2a 雄ねじ 3 外容器 3b 貫通穴 3d 螺旋状斜面 3e 螺旋状溝部 4 シ−ルリング(Oリング) 5 封止材(V字Oリング) 6 第二の逆止弁 8 第一の逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AB01 BA01A BC03A BC07A EA32 EE21 FA01 FB11 FC01 GA15 GD01 3H070 AA05 BB06 CC35 DD09 DD28 DD66

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部への排気のみが可能な第1の逆止弁
    を設けた底部を有する筒状の外容器の内筒部に、外部へ
    の排気のみが可能な第2の逆止弁を設けた底部を有する
    筒状の第一の内容器を摺接可能な封止材を介して気密状
    態で摺動自在に挿入すると共に、 この第一の内容器の開口部に封止材を介して第二の内容
    器を固定し密閉したことを特徴とする真空吸引密閉容
    器。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁が、底部に設けた貫通孔を塞
    ぐ側に移動可能な弁体と、この弁体を開放する側に付勢
    する付勢手段とからなることを特徴とする請求項1に記
    載の真空吸引密閉容器。
  3. 【請求項3】 前記摺接可能な封止材が、断面V字形状
    のOリングであり、第一の内容器の筒状の側壁の外周に
    環状に形成された溝内に嵌め込まれて、外周側に突出す
    る周縁部を外容器の筒状の側壁の内周面に圧接させるよ
    うにしたものであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の真空吸引密閉容器。
  4. 【請求項4】 前記第二の内容器は、第一の内容器の開
    口端縁に封止材を介して螺着することにより、この第一
    の内容器の開口縁を密閉したものであることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の真空吸引密
    閉容器。
  5. 【請求項5】 外容器の内周面或いは外周面と、第一の
    内容器の外周面或いは内周面とはねじによって螺合さ
    せ、相対回転により軸方向に移動可能に構成してあるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の真空吸引密閉容器。
  6. 【請求項6】 外容器の開口部の端面は、周方向等間隔
    に螺旋状の斜面が形成されると共に、前記第一の内容器
    は、胴体中央部の肉厚部の端面に前記周方向等間隔に螺
    旋状の斜面に合致する螺旋状の斜面が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の真空吸引密閉容器。
  7. 【請求項7】 外容器には、開口部の内周面端部から周
    方向等間隔に螺旋状溝部又は突条を形成すると共に、前
    記第一の内容器は、その外周面に前記外容器の溝部に若
    干の隙間をもって螺合する螺旋状突条又は螺旋状溝部が
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の真空吸引密閉容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111086785A (zh) * 2018-10-24 2020-05-01 陈玮伶 防潮保存罐

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